教師に犯されるステラ

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 二者面談というものがある。
 教師と生徒が一対一で話す場を設け、日頃の学校生活はどうか、上手くやれているかなど、もろもろのことを尋ねたり、何か相談したいことのある生徒は、その期に話を打ち明ける。
 生徒と教師で理解を深め合うための場なわけだが、ステラ・ヴァーミリオンには困ったことも相談したいことも特にない。
 といっても、形式は形式だ。
 話したいことの有る無しに関わらず、在校生徒は必ず全員、その面談を受けることとなっている。
 面倒だとは思いつつ、ステラはその日の放課後、指定の部屋をノックして、待っていた教師と顔を合わせるのだった。
「担任じゃないんですね」
 見たこともない先生だった。
「どうも、はじめまして」
 日本の感覚とマナーに合わせ、ステラはとりあえず会釈する。
「まあいいわ。さっさと始めましょう。別に話しておきたいことなんてないし、すぐに終わると思いますけど」
 ステラは言いながらベンチ型ソファに座り、腰を沈めて目の前の教師と向かい合う。
「ところで、いい香りね」
 テーブルに置かれた紅茶を見て、ステラはすぐに機嫌を良くしていた。
「なんといっても、あなたはヨーロッパ小国ヴァーミリオン皇国の第二皇女。対応に間違いがあってはいけませんので、丁重な持てなしをと思いまして」
「気が利きますね。熱々だし、時間もぴったりと合わせてあるなんて」
 ステラは上機嫌にカップをつまみ、香りを楽しみながら口元へ近づける。上質の茶葉からなる味が舌に広がり、ますます機嫌を良くするステラは、教師の唇が吊り上がっていることに気づかなかった。
「どうかな? あなたのお口に合えばよいのですが」
「ええ、とってもいい紅茶です。わざわざお高い茶葉を用意してくれたんですか?」
 皿の上にティーカップを置くと、ステラは一瞬だけくらりと揺れる。
(え?)
 何か眩暈でもしたような、奇妙な感覚に襲われた。
 いや、気のせいだろうか。
 確かにくらっと来たと思ったが、その感覚は直ちに消え去り、何の異常もなくステラは教師と向かい合っているのだった。
「そりゃもう、高かったですよぉ? そればかりか、普通に手に入れることは出来ないもんで、買うまで少し手こずったくらいですよ」
「さすがに大袈裟ですよ。こんな紅茶くらい――――」
 途中まで言いかけて、ステラは改めて違和感を覚え、思わず言葉を中断させていた。
 また、くらっとしたのだ。
 それに今度は一瞬だけ、視界すらぼやけていた。教師がいくつも分裂して見えたのは、さすがに気のせいではないだろう。
 しかし、体調を崩した覚えはない。
 朝の目覚めは良好、学校でも問題なく授業を受け、こうしてここにやって来た。
(もしかして、この紅茶に何か……!)
 ステラは薬でも入っていたことを疑って、咄嗟にティーカップへ目を向ける。まだ半分までしか飲んでいない、透き通った紅茶の表面に、部屋の照明が少しばかり反射している。
 そして今度は教師を見る。
 その瞬間、ステラの抱く疑念は確信に変わった。
「あ、アンタ! アタシに何を――」
 悪巧みに成功して、それが面白くてたまらないような、醜く歪んだ邪悪な笑みが、紅茶に仕掛けられた罠の存在を如実に物語っていた。
「起立」
 教師がそう呟いた時、ステラは何故だか立っていた。
「え?」
 自分自身の行動に困惑した。
 ソファから立ち上がろうなど、そんな行動の意思など持ってはいなかった。教師に怒りと疑惑をぶつけるという、それ以上もそれ以下のものもなかったのに、どうして自分が立っているのかがわからなかった。
「気をつけ」
 指示に合わせて、ステラは姿勢まで正していた。
「スカートたくし上げ」
「なっ、なっ――なっ――なっ――なっ――なっ――!」
 起立、気をつけどころの話ではない。教師の言葉に従って、手が勝手に動いていた。そんな言葉通りの行動など、取ろうなど思っていないのに、自分自身の動作を食い止めようと思うステラの意思に反して、両手はスカート丈を握り締め、持ち上げてしまっていた。
「なるほど? 黒だねぇ?」
「ちょっと! なんてことしてるのよ!」
 ステラはすぐさま顔を赤らめ、大きく声を荒げていた。
「何をしているとは?」
「アンタがおかしなことしてるんでしょ!? さっさと元に戻しなさいよ!」
「おやおや、ステラさん? あなたが勝手にスカートをたくし上げているだけなのでは?」
「じょ、冗談じゃないわよ! だってアンタさっき――――」
「さっきのはジョークというかセクハラというか。ちょっと性的な言葉をかけただけなんですがね? それとも、教師に命令されたからと、あなたはスカートをたくし上げ、簡単にショーツを見せびらかす女の子なのですか?」
「くぅぅぅぅぅぅ!」
 ステラはたちまち頭を沸騰させた。怒りにも恥ずかしさにも赤らんで、表情を歪め尽くしていた。
 必死になって、意思を注ぎ込んでいる。
 今すぐにスカートを手放して、このふざけた教師を叩き斬りたい。魔力の駆使まで意識して、全力で呪縛を解こうとしているのに、ステラの両手は拳に形を変えたまま、決してスカート丈を手放さない。
 ショーツは視姦されるがままだった。
「皇女だけあって、下着も高級なものと見えますなぁ?」
「み、見てんじゃないわよ! 変態!」
「上質な生地で仕立てたダークなデザイン。刺繍は薔薇のようですね。茨の部分はより濃い黒で、花びらは暗い赤で形作って、両サイドのリボン結びもいい味を出していますよ?」
「品評なんてしてんじゃないわよ! 早く! この変な術を解きなさいよ! 何かかけたんでしょ!?」
「脱衣、下着姿」
「やっ、ま、待って――――」
 ステラはたちまち戦慄した。
 やっとスカート丈から両手が離れ、下着を見られる恥ずかしさから解放された直後には、今度は制服のボタンが一つずつ外れ始めている。
「待って……待ってってば……!」
 どんなに意思を振り絞り、自分を縛る鎖を内側から引き千切ろうと思っても、無情なまでに手は動き続けている。
 たちまち、テーブルに制服が投げ出された。
 スカートのファスナーすら下ろし、ステラは本当に下着姿となっているのであった。
「いやぁ、なんという素晴らしい肉体でしょうか。大きな大きなオッパイがブラの内側に谷間を作っておりますなぁ? こんなに美味しそうな果実があったら……」
「やだ……来ないでってば……!」
 教師が立ち上がるなり、ステラはより大きな戦慄に囚われる。
 足すら動かないのだ。
「どうして……なんで動けないの……!」
 ステラはなおも意思を注いで、手足を動かそうと試みているのだが、指一本のコントロールもままならない。何の問題もなく取れる動作は、せいぜい呼吸とまばたきと、口を動かし喋るくらいだ。
「ステラちゃーん?」
 声がねっとりしていた。
 鼓膜に粘っこい何かを塗りつけられた気になるほどの、粘質じみた声音を聞いて身震いした。名前まで呼ばれた気持ち悪さに、顔中から血の気まで引いていた。
 一歩、また一歩、教師はにじり寄ってくる。
(動いて! 動いてってば!)
 ステラはますます必死になるが、気をつけの姿勢を自分の意思では変更できない。

 じゅるり、

 と、教師は舌なめずりをしていた。
 その舌先が唇を這った瞬間、それまで乾いていた表面には、べったりと唾液が張りついていた。
「……来ないで! ほ、本当に……絶対にただじゃ済まさない!」
「駄目だよぉ? 諦めようねぇ?」
 教師の両手が欲望に蠢いていた。乳房を求めたように持ち上がり、胸へ向かわんとする両手の、どちらの五指も触手の蠢きのように、やけに柔軟性を帯びて踊っている。
 そんな両手がみるみる近づき、ついに黒いブラジャーの膨らみを揉み潰した。
「いや……!」
 全身が総毛立つ。
「おおっ、これは素晴らしい!」
 逆に教師は興奮を増していき、ただでさえ荒かった息遣いを余計にハァハァと荒くして、たっぷりと鼻の下を伸ばしていた。
「やめて! やめなさい! 今すぐ離れなさいよ!」
「可愛いねぇ? ステラちゃん」
 ブラジャーもろとも揉まれる胸は、五指の踊りに合わせて変形を繰り返す。カップの生地を介して伝わる指の感触に、乳肌の毛穴が開き、これ以上なく鳥肌を広げている。
 頬が引き攣り、手足へ注がれる意思はより強まる。
(動け動け! なんで動かないの!? このままじゃどこまでされるかわからないじゃない!)
 思いは必死になる一方なのに、腕も脚もステラの意思に反して沈黙を守っている。
(どうして! なんで! なんなのよ!)
 あくまで動かない自分自身の四肢に対して、怒りすら抱くステラへと、教師はおもむろに抱きつき始めた。
「ぎゅー」
「いやっ! 離れて! キモイのよアンタ!」
 背中に両腕が回り込み、胸や腹が触れてくる。下着姿のステラに対して、教師の身に着けた生地が押し潰れ、脚にまで感触が伝わっていた。
 回った両手の指先が背骨を撫でる。
 教師の狙いが読めたステラは、より一層の抵抗感をあらわにするも、為す術もなかった。
 ブラジャーのホックが外された。
 そしてカップが緩んだ途端、肩紐は一本ずつ下ろされていき、生の乳房があらわとなった。ぷるっと大きい果実に視線が直接突き刺さり、その恥ずかしさと屈辱で、ステラは耳まで染め上げていた。
「見るんじゃないわよ……」
 激しい羞恥に苦悶して、ステラは顔中を歪め尽くす。
「いいオッパイだねぇ? 大きいねぇ? 先生、すっごく興奮しちゃうなぁ?」
 乳肌に指を触れられ、ぞくりと悪寒が走って身震いする。そんな一瞬の痙攣じみた挙動は取れても、やはり手足を動かす明確な動作は取れない。
(揉まれてる……み、見せるのだって、初めてだったのに……)
 脳裏には愛しい男の顔が浮かび上がった。
(一輝……)
 胸中には申し訳なくてたまらない気持ちが溢れていた。
(ごめん……こんなことになるなんて……。まさか、紅茶を飲んだくらいで……)
 その入っていた薬を媒介して、何らかの術がかけられている。それを解こう解こうと、先ほどからステラは意識を切り替えている。
 ただ強引に、力ずくで手足を動かそうとするのでなく、体内に巡る神経や血液の流れに意識を傾け、己の内側を解き明かし、魔力制御によって教師の術を体外に締め出そうとしているのだが、それさえ上手くいっていない。
(駄目……全然、解けない…………)
 どうやら、魔力制御すら狂わされるらしい。
(いつもの力さえ出せたら、こんな奴――)
 歯がゆくて仕方がなかった。
 本来、負ける余地のない相手の手で、乳房が好きなように揉まれ続けている。感じたくもない手の平の温度が乳肌に染み入って、ぐにぐにと揉みしだいてくる動きから、指の形すら読み取れる。
 指の食い込みに合わせて、乳房は手形通りの陥没めいて変形しつつ、脱力すればあっさりと元の形状に立ち戻る。それが面白くてか、教師はしきりに強弱をつけて遊んでいた。
「アンタ……絶対に、許さない……」
 歯を食い縛り、ステラは教師を睨み返した。
「それは後が怖いね。でも、どんなに後が怖くても、今が良ければ十分だよ。皇女とヤれるチャンスだなんて、普通に生きていたら二度と来ないんだから」
 教師の手つきが激しくなり、左右の五指がより活発に踊り始めた。
「やっ……!」
 触手がダンスでもしているような、おぞましくも柔らかな指の動きに、乳房が捏ねられ続けている。パン生地かというほどに変形を繰り返し、そのうち乳首に血流が集まり始めていた。
「感じてくれて嬉しいよ。ステラちゃん」
 教師は乳首を指でつまんで、くにくにと柔らかくつねってくる。
「キモイ……名前、呼ばないで……」
「えー? なんだか、まだ生意気だね。こんなに乳首が硬くて、エッチな反応をしているくせに」
「うるさいわよ! こ、こんなの! ただの――」
「ただの、なに? 感じちゃっているのは事実なのにねぇ?」
「くっ、この……こいつ……!」
 調子付いた顔に対して怒りが湧く。
 だがどんなに怒りに震えようとも、体にかかった術に対して意味を成さない。
 ステラは完全に遊ばれていた。
 人の反応を面白がりでもするように、ニヤニヤしながら乳首を弾き、それでピクっと肩が動けば、大袈裟なまでに悦んでいる。優越感で笑みを浮かべて、どこまでも勝ち誇っていた。
(絶対、絶対に言いなりになんて――)
 このまま続けば、きっと最後までされるだろう。
 もう胸は揉まれてしまったが、せめてこれ以上のことだけはさせまいと、ステラは全身全霊をかけて術に抗う。魔力制御を意識しながら、手足の筋肉にも意識を及ばせ、肉体から術を締め出そうとすると同時に、力ずくで強引にでも動こうと意思力を働かせていた。
 必死であった。
 どうか神様お願いします――そんな切実な感情さえ湧かせるほどの必死さで、ステラは術に抵抗していた。
 絶対に、何があってもこれ以上はさせない。
 強い決意さえ、胸に抱いた。

「パンツを脱ぎなさい」

 それほどまでに苦心して、それが悲しいほどに意味を成さない。教師の命令一つで体は動き、ステラの両手はショーツを脱ぐために動き始めた。
「ま、待って――待ってよ――そんな、これ以上……!」
 ステラはより一層の危機感を抱く。
 待って欲しくてたまらない、どうか留まって欲しい思いを自分自身の身体に対して抱く。
「待って……待ってってば……!」
 どんなに願っても、他ならぬステラ自身の体がショーツを脱ぎにかかっている。腰の両側に指を差し込み、それを膝へと下げていくのに、何の躊躇いさえなかった。
 心では抵抗感が吹き荒れて、誰がこんな男なんかに見せるものかと強く思っているはずなのに、それが何の成果ももたらさない。
「なんで! 本当になんで!」
 とうとうショーツは膝まで辿り着き、脚の穴から片足ずつをどかすため、ステラはまず右足から持ち上げてしまっていた。続いて左足も持ち上げて、両脚共々ショーツの穴の外側へ、ステラは全裸になってしまった。
 ソックスや上履きくらいしか、もう身に着けているものなど残ってはいなかった。
「いいねぇ? 素晴らしいよぉ! こんなにオッパイが大きくて、腰も締まってて、お尻もいい感じにデカいだなんて、まさにセックスのために生まれたような美ボディだよ!」
「なっ、た、ためって! 馬鹿にしないでよ!」
 誰がそのためだけに生まれるものかと憤るが、教師はそんなステラの怒りを意に介さず、ただニヤニヤと命令してくるだけだった。
「じゃあ、横になろうか。っと、ティーカップをどかしておかないとねぇ?」
 今まで置かれていた皿とカップがどかされて、空いたテーブルの上へとステラは寝そべる。
「横になってね?」
 という、命令によって。
 ステラはなおも抗って、誰が従うものかと、嫌だ嫌だと意思を持ち、魔力制御による術破りも試み続けたものの、その成果は最後の最後まで出なかった。
 固いテーブルの上に背中は置かれ、ステラはM字開脚という無惨なポーズで、あとは犯されるのみとなっていた。
「それじゃあ、頂こうかなぁ?」
 教師はズボンを脱ぎ始める。
「や、やめて……お願い…………」
 ステラは声を震わせていた。
 目尻に涙を浮かべての、さしもの皇女も恐怖を浮かべた表情で、どうかそればかりわと懇願していた。
 それを聞き入れる教師ではない。
 彼はニヤニヤと下着を脱ぎ、逸物を剥き出しにして、その先端をステラの入口に近づけるのみだった。
「いや! だ、誰か――一輝……!」
 ステラは思わず、最愛の名を叫ぶ。
「来ないよ? 誰も来ないよ?」
 ステラの叫びは虚しく、亀頭がワレメの上に置かれた。そのまま押し込もうとする力がかけられて、肉貝の狭間が広がり始め、ステラの処女はこんな形で破られつつあるのだった。
「あっ、あぁ……!」
 絶望が浮かんでいた。
 まさか、ここでこんな風にすることになるだなんて、自分には心に決めた相手がいるのに、まったく無関係の男に貞操を奪われるだなんて、考えてもみないことだった。
「あぁぁ……そんな……そんなぁ……!」
 亀頭が徐々に押し入って、膣口をリング状に広げていく。みちみちと処女膜を突き破り、膣内に収まろうとしてくるものに対して、ステラはすっかり血の気を引かせ、顔面蒼白にすらなっていた。
 カリ首までが収まり、さらに数センチ先まで、半分まで、しだいしだいに竿が膣内へと埋まっていく。
 最後には根元まで収まって、教師の腰や陰毛がステラの股へと触れてきていた。
「入ったねぇ? 先生と一つになっちゃったねぇ?」
「いや――! 嫌! 嫌! 抜いて! 抜きなさいよ!」
「ん? そうだね。まあ抜くは抜くでも、こういう抜くなんだけどねぇ?」
 教師は腰を動かし始める。
「うっ、あぁ……!」
 肉棒の出入りが始まった。
 つい先ほどまで、誰も男を知らなかった膣内が侵略され、手始めにゆっくりと行われるピストンで擦り抜かれる。
「気持ちいいなぁ? 気持ちいいなぁ?」
 しかも、ゴムを着けていないのだ。
 犯されるばかりか、生挿入すらされている事実に総毛立ち、ステラは激しく首を振る。嫌だ嫌だと、その挙動が必要以上に主張しているものの、肉体にかかった術が許すのは、せいぜいそんな動作くらいであった。
 手で相手を押し退けたり、脚をがむしゃらに暴れさせたり、そうした抵抗をステラは当然のように意識している。全身に対して動け動けと、未だ念じ続けているのに、やはり抵抗だけはできないのだ。
「うっ、あぁ――やめて……お願い……!」
 どうにもならないあまり、ステラはしだいに懇願しかしなくなっていた。
「やめて……やめてってば……!」
 震えた声で心の叫びを口にする。
「ああ、すっごく気持ちいいよ。最高すぎるよ」
 教師は腰を止める様子を見せず、じっくりと味わうようにピストンを繰り返す。
「へへっ、へへへ――――」
 そのピストンはしだいに激しく、そして教師の鼻息は荒くなっていた。血走った狂気の目で、ヨダレまで垂らしながらに、食らいつかんばかりの勢いで乳房を掴む。
 これまでよりも激しく揉みしだき、どちらの膨らみにも指が激しく食い込んだ。
「いやっ、やだ!」
「へっ、へへへ――」
 止まることを知らないピストンは、叩きつけるような勢いにまで発展していた。
「あっがぁ――うっ、ぬぐぅ……!」
 その太さに膣壁を抉られて、ステラは脂汗を噴き出し喘ぐ。初めての挿入で急に感じているはずもなく、穴幅を押し広げてくるような、窮屈な太さに動かれて、ただひたすら苦しんでいるばかりである。
「んっぐぅ――んぅ……!」
 ステラはなおも首を振り、嫌がる素振りをあらわにしていた。「ああ、出そうだよ。もうそろそろだよ」
 教師が呟く。
 その瞬間、ステラの嫌がりようは激しさを増していた。目を見開いてまで引き攣って、顔中に嫌悪を広げていた。
 避妊も無しに射精なと、本当に冗談じゃない。
「だ、駄目! 外! 外外! 絶対外!」
 ステラは必死だった。
 こんな男の種で孕むなど、間違ってもあってはならない。おぞましい事態への危機感で、ステラは引き攣りながら声を荒げて、繰り返し訴えかけていた。
 そして、それすら意味を成さなかった。

 ――ドクッ、

 肉棒が跳ね上がり、先端からいくらかの量が飛び出る。
「う、嘘――」
 ステラは絶望に染まっていた。
 ビクッ、ビクッ、と、数回にわたって跳ね上がり、その一回ごとに生温かいものが広がっていく。肉棒と膣壁の狭間を満たし、さらには逸物の長さでも届かない、より奥にすら熱の感触は行き渡り、ステラは青ざめさえしているのだった。

「あ? ごめんね? 中に出しちゃった?」

 ちっとも悪いと思っていない、邪悪な笑みにはほどよく影がかかっていた。ステラに顔を近づけて、至近距離から表情を覗き込もうとしてくる教師の、ちょうど頭上から照明は降り注ぎ、笑みを彩る黒が邪悪を醸し出していた。
「先生、まだしたいなぁ? あと何回か出すと思うけど、もう一回は出しちゃったんだし、別にいいよね?」
「い、いいわけ……なに言って…………」
「じゃあ、もう一回しよっか。二回でも三回でも、何度でも注ぎ込んであげるからね?」
 射精したばかりの肉棒がピストンを再開する。
 ぐちゅぐちゅと水音は鳴り響き、今度は愛液と共に精液さえもかき混ぜられた。膣と竿の狭間で擦れ合わさり、白く濁った汚れが執拗に掻き出され、それが教師の陰毛を汚していた。
「いや――そんな……もう、もうやめて…………」
 絶望を深めるステラへと、数分後には二度目の射精が行われる。そのさらに数分後、またさらに数分後、教師の元気が続く限りは繰り返し、延々と動き続ける上に射精も続く。

 ドクッ、ビュルゥ――――。

 もう何度目の射精かもわからない、執拗に繰り返された果ての、またしてもの精液は、もはや隙間から噴き出ていた。膣口の中には収まりきらず、溢れ出る形となって、教師自身の根元に体液が跳ね返っていた。
 テーブルにも汁気は広がっている。
 性器から尻の溝へと流れていき、そこからテーブルの上に広がる円には、いくらでも白濁が混じっていた。
 処女だったステラである。
 そこには破瓜の血もあったはずなのに、色がわからないほど薄れるか、床にでも流れるかして、赤の痕跡さえ視認できなくなっていた。
(こんなに……こんなこと……どうして…………)
 ステラの目に光はない。
 手足がだらりと垂れ下がり、すっかり脱力しきっているのも、とっくに抵抗を諦めての話である。どんなに強く意思を持ち、術を破ろうと試みても、結局は挿入された上、膣内射精を何度もされたのでは、なおも抵抗を続けようなど気力を失うのも、当然のことなのだった。
 教師が肉棒を引き抜く。
 栓が外れたことで、それまで膣内に留まっていた白濁は、ここぞとばかりに外へと流れ、テーブルの円がより大きく広がった。
 そんなステラへ向けて――

 パシャッ!

 満足そうな顔をしながら、教師はスマートフォンで写真を撮る。その撮影音声がパシャパシャと、何度も何度も執拗に鳴らされる中、ステラはそれに対する抵抗さえ、ものの始めから諦めきっているのであった。
(出来てたら……どうしよう……一輝じゃない相手となんて、それに皇女なのに……どうしたら……どうすればいいのよ……)
 暗い未来を思い、ステラの瞳は濁っていく。
 もう何の希望もないような、魂の抜けきった有様で、ステラは写真を撮られるがままとなり続けているのであった。