記事一覧年: 2019年

前の話 目次 次の話  せっかくそこに彼がいる。  お互いに窓を開いて挨拶を交わしたい。いささか古いラブコメにあるようなやり取りをしてみるのが、佐藤日和にとってはちょっとした夢だった。  今日、夢は叶った。  朝起きて、・・・

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前の話 目次 次の話  晴美が真剣な顔で手首を引っ張り、日和を人の少ない公園の隅のベンチへ連れ込んだのは帰り道でのことだった。  通学時は待ち伏せしてくれる晴美だが、帰りは掃除当番などでお互い時間がずれる。日和が遅くなる・・・

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前の話 目次 次の話  仁藤晴美は学校入学で初めて同じクラスになった頃から、佐藤日和のことが気になって仕方がなかった。  きっかけはしょうもないものだと思う。  クラス初日の自己紹介で日和が教卓前に立ったとき、まず目がい・・・

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目次 次の話  家はぴったり隣同士で、窓の向こうには同い年の彼がいる。  古いラブコメ作品だと少年少女の家が隣同士という設定はよくあって、お互いに窓を開放しながら相手の部屋に向かって「おはよう」と挨拶し合う。そんな九十年・・・

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