明日は休日だからだろう。
私を部屋に呼び出した勇男は朝まで楽しむつもりのようで、ベッドで仰向けとなったこの私のアソコを愛撫している。私だけでなく、勇男まで裸になっているのがその証拠だ。
いつもなら自分だけは服を着て、着衣の差で人に惨めな思いをさせるところが、今回は勇男自身も肌中で私を味わいたいらしい。首元へ顔を押し付け匂いを嗅いでくるから気持ち悪い。
「――んっ、んんあぁぁ……はぁ……くんっ…………」
指の付け根から先端までをなぞりつけるようにして、秘所の割れ目を刺激してくる手つきがいやらしい。感じたくもない快楽を覚える私は顔を火照らせ、息を熱くし、今にも色っぽい表情になってしまう。
淫らな顔などしたくないので極力睨み返しているが、勇男は相変わらず楽しそうだ。
「ノーパン生活はどうだった?」
楽しげに聞いてくる。
「別にどうも?」
私はそっぽを向いた。どうもこうもおかげで授業に集中できなかった。
こうして調子に乗っていられるのも、今夜が最後だ。せいぜい楽しんでおけばいい。今日を耐え抜けば勇男は逆転は決まっている。
「オナニーしたよね?」
「してない」
私は苛立ち混じりに即答する。
「嘘付け、してなきゃおかしーんだよ。事実を喋るように操作しようか?」
チッ、本当に調子に乗って。
つまり、やっぱり勇男が私にオナニーをさせていたのだ。幸いバレなかったからいいところを、もし気づかれていたらどうしてくれる。
もっとも、仕返しのツケとしてしっかり覚えておくまでなのだけどね。
「一回イったけど? だからなんなの」
「へえ? やっぱり姉ちゃんは変態だ。教室でオナニーして絶頂とかどうかしてない?」
勇男は乳房に標的を変え、もっちりとした肉感の中へ指を沈めてくる。こんな奴にいいように揉まれるなんて、もう少しで私は本来の立場に返り咲くのに、その瞬間までの我慢がなんとも辛い。
「どうかしてんのはアンタじゃないの? 弟の分際で姉に手を――くぅん!」
乳首をつまみこねられて、私は喋る途中で喘ぎ声を出してしまう。
畜生、こいつまた私に自由に喋らせてくれないつもりだ。
「キスでもしとく?」
「は、はぁ?」
勇男は私に圧し掛かり、身体を密着させてくる。気持ち悪い思いなんてもう散々してきているのだけれど、それでも私は改めて緊張に身を硬くせざるを得ない。
何故なら、密着のせいで下の方では股間が触れ合ってしまっている。勇男の肉竿が私の割れ目にぴったりと乗っかって、それに気づいた勇男は私を抱き締めたまま腰を揺すり、茎を擦り付けてきているのだ。
今まで処女だけは勘弁してもらえていたけれど、危ない予感に私は強張る。
「キス、してやるよ」
勇男は私の顔を両手に掴み、有無を言わさずその唇を押し付けてきた。
(畜生! こんな奴に!)
むさぼるようにして私の唇を覆い隠し、舌で舐めつけ、口内へ押し込もうとしてくる。私は必死に口を閉じて抵抗したが、耳元でこんなことを囁かれてはたまらない。
「処女を失うのとどっちがいい?」
おぞましかった。
あまりにもねっとりとした声が耳中に絡み、鼓膜にどろりとしこりを残すようで、もう全身に鳥肌が立つ。
せっかく、キスは今までされずにいたのに……。
このままいけば処女とファーストキスだけはセットで守れると思ったのに、こんな奴のためにキスの方は失った。しかも口内へねじこまれ、勇男の舌が私の舌に絡みつく。唾液が私の口内へ移り、塞がれているので吐き出せず、飲み込むしかなくなった挙句に勇男の唾液が私の体内へと吸収されてしまう。
こんなことがあるだろうか。
「……こ、殺すわ! 勇男!」
「できないくせに」
勇男は私の顔中を舐め始めた。舌で唇をなぞりつけ、頬をペロリとして耳穴を責め、首に吸い付き、乳首を吸う。私の体は唾液にまみれ、まるで皮膚が汚染されていくような最悪の気持ち悪さを味わった。
「気持ち悪い! こんなことして楽しいわけ?」
「楽しいに決まってない? 女を味わってるんだからさあ」
あのオドオドしていた臆病者の勇男が、まるで悪魔のようにわらっている。私が知っていた勇男とはもはや別人ではないだろうか。
畜生、だったらどうした。
悪魔を調教してやれる順番がすぐに私にまわってくる。どうせ勇男はそれまでなのだ。ならば私はもっと強気になり、最後の晩餐をせいぜい楽しませてやればいい。
「ふん。かけるなり飲ませるなりさっさとしなさいよ」
「そんなに射精して欲しい?」
「さっさと済ませて欲しいだけだけど」
「セックスだったら一発で満足するかもな」
冗談じゃない。
「他でいいでしょ?」
「他って?」
言わせる気か。
「胸とか……」
「胸で、どうすんの?」
そこまで具体的な台詞を言わせたいのか。
こいつ、かなりうざい。
「胸で、ほら。挟むとか」
「何を挟むんだ? もっと丁寧に言ってくれないとわかんないなァ?」
畜生……。
「――だ、だから! 胸で挟んでしごけばいいんでしょ? 男のアレを!」
「だーかーらーさー。そのアレってなんだよ。いちいちぼかさないでさァ、きちんとダイレクトな言葉で言ってみなよ」
本当に何が楽しいのだろう。
女に淫語を言わせるのが面白いだなんて、まるで理解できない。
「ち、チン……。を、胸で挟んであげればいいんでしょ?」
お望み通りダイレクトな単語を口にしようとはしたけれど、とてもでないが卑猥な台詞を言うなどできなかった。
「チン? なにそれ」
「……だから! チン……。じゃなくて、男性器よ」
「惜しい! それをカタカナ三文字の単語で言い直して!」
糞野郎!
言えばいいんでしょ? 言えば!
「……ち、ち――チンコよ」
「そう! それを?」
「胸で挟んで……。しごけばいいんでしょ?」
「その通り! さあ、やってみよう!」
テレビ番組に登場する陽気な芸人か司会者のようなノリが鬱陶しくて、極めてうざい。
勇男は仁王立ちで肉棒を突き出すので、私はその前に屈み込んで挟んでやる。姿勢が低いと位置が合わずにやりにくかったので、膝立ちで胸を押し付けるようにしてしごきあげた。
谷間から亀頭が突き出るせいで、顔のすぐ下に肉棒が迫ってくるこの状況がなんとも嫌だ。
「いいね! いいねぇ?」
ものの数分で精液の噴水が噴き上がり、私の顔は青臭い白濁で汚される。
「……汚らしい」
「次はフェラいってみようか」
「……勇男のくせに」
根元を手の平に包み込み、先端から咥えようとすると、今日は裏筋から舐め上げるようにしてみせろと指示してくるので、私は肉棒の生え根へ舌先をくっつける。下から上へ、亀頭の先端へ向かって舌を這わせていった。
まさしく、尽くしているかのようだ。
女がさも一生懸命になり、男に感じてもらおうと頑張っている姿そのものだ。舐めるのも嫌だけれど、勇男以下の身分を味わう気分がより拒否感を沸き立たせる。
「美味しいか?」
「なに言ってんの」
美味しいわけがない。
「美味しいって思えるまで舐め続けろ」
「――くっ、美味しいわよ!」
どうせ、そう言わせたかっただけだろう。
お望みの台詞は言ってやった。
「じゃあ、もっと頑張りなよ。そうしたら、ご褒美にミルクを飲ませてやるからさァ」
口内射精の何がご褒美なのか。どう考えても罰ゲームどころじゃない罰ゲームだ。
私は仕方なく咥え込み、丹念に舐めずりながら頭を前後に振ってやる。水音がないと文句を言うので、唾液をグチュグチュいわせるようにしながらしごき込み、時折根元を手コキしてやりながらこんな奴への奉仕を続けた。
奥まで飲み込んだときの口内への圧迫感がやや苦しいのだが、この嫌な奉仕もそういえば今日で最後か。
「ほーら、出るぞー」
射精されたものを飲み下す。
今度は四つん這いになるよう言われ、私はお尻を差し向ける。すると勇男は私の尻たぶへ肉棒を沈め、挟み込み、尻肉でしごくようにしながら腰振り運動を開始した。
「え? ちょっ……。なによそれは!」
「尻コキだけど?」
「そんなやり方まで……」
こんな姿勢で後ろからやられると、まさに自分が好き放題されている実感に苛まれる。肩越しでも勇男の様子が確認しにくく、相手の顔が見えないことが実感を加速させていた。
やがて射精。背中も精液で汚された。
「素股でいこうか。仰向けになって太ももを締めた姿勢になれ」
なれ、じゃない。
命令口調が腹立たしので、私はにらみ返しながら言う通りにしてみせる。
勇男は私の太ももへ、付け根の隙間へ向かって挿入する。膣を使われないだけマシはマシだが、肉竿が秘所に接触しながら前後に動き、硬い肉塊の摩擦に刺激される状況が嫌だった。
しかも、勇男は仰向けの私に向かって腰を振るのだ。
「なあ、姉ちゃん。本当にセックスしてる気分にならない?」
「ならない!」
私は即答するが、太ももに挟んでいるに過ぎないことなど、傍目から見たアングルではわからないのは確かだろう。正常位の本番行為と変わらない互いの姿勢。私に向かって腰振りしながら満足げにする勇男の顔。
もう全てが気に入らない。この状況を早く壊したい。
今度は腹を精で汚され、やっと終わりかと思えば二度目のフェラチオを要求してくる。顔射で髪にまでかかってきて、尻コキでお尻を汚される。
勇男は飽きることなく私をむさぼり、数えきれないほどの射精回数で全身をドロドロにされていく。
散々楽しまれた挙句にやっと勇男は眠りにつき、私は夜中にシャワーを浴びて勇男の精液を洗い流した。
早朝、勇男が起きる前。
計画を実行する。
さあ勇男、覚悟しておけ。
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