跪いたリーナは両手に肉棒を包み込み、大切そうに撫で始める。ジョードの肉棒なんて気色悪い物体にしか見えなかったのに、同じ男性器でも、キアランの物だと愛おしくて仕方の無い愛の対象に写ってしまう。
キアランの肉棒なら愛おしい。
大事なものを扱う丁寧さで、リーナは柔らかな手つきで肉棒を泡で磨いた。
「気持ち良い? キアラン」
「すっごく良いよ?」
「……そっか。嬉しい」
恥らうように微笑んで、リーナは玉袋にも泡を塗る。玉を手に包んでやるような、優しげな洗い方で泡を塗り込み、最後に亀頭を洗い始めた。
愛する者への奉仕ほど、喜びの沸くことはない。
(キアランも嬉しそう)
上目遣いでキアランの表情を伺うと、満足そうにリーナを見ていた。自分の女に膝をつかせて、股間を洗わせることが優越感を満たしているのだろう。
それでいい。
自分はキアランのものだ。
(えへへっ、やっぱりこれが本当のエッチだよね)
愛する者にこうして尽くし、そしてキアランも自分の裸に興奮する。リーナのことを独占したくて、自分だけのものとして扱おうとしているのも、愛があるからこそなのだ。お互いの愛情が確かめ合えているようで、これほど満足のいくエッチはない。
(よーし、もっと気持ち良くしてあげる!)
右手で肉棒を握り込み、リーナは手コキを開始した。こなれた手首のスナップで、前後にしごいてやりながら、キアランの満足そうな顔を見る。
「あ、ピクっていった」
血管の脈打ちを感じ取り、リーナの胸はキュンと引き締まった。
なんか可愛い。可愛いといえる形状なんてしていないはずだが、それでもなんだか可愛らしいものに思えた。
「うん。気持ち良くって」
「えへへぇ、キアランが感じてるー」
右手は手コキに使ったまま、左の指を亀頭の付け根に絡めてみた。丁寧に泡を伸ばし、亀頭全体から先端の口にかけ、余すことなく泡を塗る。
「ねえ、口でしてよ」
「しょうがないなー。全く全く」
リーナはシャワーでお互いの泡を流し、綺麗になった亀頭の口にキスを捧げた。汁を吸い上げようとするような啄ばみ方で、ちゅるちゅると水音を立てつつ、今一度右手でしごく。
(うん。やっぱキアランのじゃないとね!)
憎いペニスを舐めるあいだは、ずっとはらわたが煮えくり返っていたが、キアランであると愛おしくてたまらない。冷静に考えれば、肉棒を舐めた味など誰のものでも変わらないのかもしれないが、キアランの肉棒だと美味しいご馳走を口に含んでいる気分になる。
――好き! 好き好き! 大好き!
自分の気持ちを伝えんばかりに先端を舐め込んで、深く頬張り口に含んだ。
「――あむぅっ、じゅくっ、ぢゅるん! ちゅぷっ、ちゅぅ、んぷんっ、ちゅちゅるぅ……」
貼り付けた舌を左右に躍らせ、唇の筋肉で締め付けながら、リーナは夢中になって頭を前後に動かし続ける。
「んぶぅ――じゅるぅぅ……じゅりゅっ、じゅぶっ、ちゅぶぅ――」
分泌される唾液が肉茎に絡みつき、卑猥な水音を浴室に響かせる。
「じゅぶぅ――ずりゅぅぅ――」
熱い肉茎が口腔粘膜を蹂躙して、焼き焦がしてくるような熱さにリーナはウットリと目を細めた。頭を振れば振るほど唾液は溢れ、音色はその音を増していく。粘液をまぶされた肉棒は先走りの汁を滲ませ、その味をリーナの舌に感じさせていた。
「レロォォォォォォォォォォ――――」
根元から亀頭の先にかけてまで、リーナはゆっくりと舐め上げた。舌先が先端の口に到達すると、リーナは先に吸い付いて、先端をペロペロと舐め始めた。
ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ…………。
これは自分の肉棒だと、マーキングをせんばかりに唾液を塗り、亀頭の味を楽しもうと一生懸命舌を動かす。先走り汁の味がわかると目を細め、うっとりしながら吸い付いて、また何度も舐め込んでいく。
ぺろんっ、ペロペロっ、ぺろぉっ、ぺろん――。
忠実なまでに肉棒に仕え、従っている自分の姿を見せたいように、リーナは上目遣いでキアランを見つめている。
(えっへへ、私はキアランのもの。ジョードじゃない。キアランの女!)
この執拗な舐め込みようは、ジョードにもフェラチオをしている口直しでもあった。汚物を口に詰め込むような吐き気を忘れ、愛しい肉棒で口を満たしていっぱいにしてもらう。そうすることで七日間抱かれ続けた傷心を癒していた。
(飲みたいよ。キアランの精液)
根元まで咥え込み、頭を振り込む。
「ずじゅぅぅぅ――じゅっ、じゅるっ、んじゅるぅぅぅ――――」
「飲んでもらってもいいかな?」
(うん。飲みたい)
だから、リーナは咥えた顔のまま頷いて、期待に満ちた表情で前後運動を繰り返す。今か今かと待ち続け「で、出る!」と、射精予告を耳にするなり、リーナは唇を強く締め付けることにより、一滴もこぼさない姿勢を見せた。
それはご主人様からのエサを待つ犬の表情ともいえた。
――ドクドクン! ビュルゥッ、ビュルン! ドク――ドク――ドクン!
口内に注ぎ込まれたリーナの下顎には、熱い白濁でいっぱいになり、少し動けば唇からこぼれそうなほどの精液の水溜りが完成していた。リーナは歯で噛み潰すように咀嚼して、唾液交じりで水っぽくなったものをゴクリと飲み干す。
「飲んだよ? キアラン」
「よしよし」
まるで飼い主が犬を褒めるようにして、キアランはリーナの頭を撫でた。髪をくしゃくしゃにされたリーナは、もっと撫でてと言わんばかりに頭を差し出し、このささやかなご褒美を心から喜んだ。
「ねえ、次は何するの?」
「そうだね。リーナの初めてを貰おうかな」
「は、初めて? でも私は……」
とっくにジョードに抱かれている。
まさか初夜権で処女を奪われずに済んでいるなど、甘い幻想を抱いているわけでもないはずだろう。
「わかってる。でも、これが本当の初めてだよ」
「……そっか」
そうだよね。
ジョードと寝たのはノーカン! たとえ本当に過去が消えるわけではなくとも、頭の中では無かった扱いにしていいのだ。
初めてキアランに入れてもらえるのだから、これが初めてでいいじゃないか。
「じゃあ、するよ」
「うん! まかせたわよ? キアラン」
リーナは明るく微笑みながら、ソープマットに横たわる。キアランはリーナの脚を持ち上げM字にさせ、その亀頭を膣口へと押し当てた。
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