――汚い、気持ち悪い!
顔に汚液をかけられた瞬間から、全身に怖気が走った。
「ざ、ざけんな! 早く拭け!」
明日美は怒鳴る。声を荒げずにはいられなかった。
「いいの? そんな態度で」
「……んの! 拭かせて下さい。顔を洗いたい」
「じゃあ僕が綺麗にしてあげるよ」
ぺロリ。
顔を舐められた。
「て、てめぇ!」
「ほらほら、動かないで?」
栗木のねっとりとした舌が這い、頬に振りかかった精液を舐め取る。唾液が肌で冷やりとして、余計に気持ちが悪くなる。舐め取った精液を口に含め、栗木はなんと明日美の唇を塞いできた。舌を捻じ込み、舐め取ったものを飲ませてきた。
あらゆる屈辱を受けた上、ファーストキスを奪われた。
「お前、いつになったら……」
明日美は涙ぐむ。
「いつって?」
「いつ許してくれんだよ。もう乳も尻も好きにすりゃいいだろ。だからいいだろ!」
「じゃあ、遠慮なく」
栗木は飽きもせずに胸を揉み、乳首に吸い付く。口に含めた乳首の玉を舌先で口内に転がして、谷間に顔を埋めるようにして身体を堪能する。
「畜生……」
明日美はただ、悔やむしかなかった。
自分は間違っていただろうか? そんなわけがない。気持ちの悪い豚が人間の教室に紛れ込み、のうのうと生活をしている方が悪くはないか。うじうじして、根暗で、どことなく人をイラつかせる存在だからいけないのだ。
だが、こんなことになるくらいなら……。
こうなるとわかっていたなら、明日美だって何もしやしなかった。
「さて、様子はどうですか?」
教室の戸を開き、ニヤけた葉山が歩んできた。
「お前……」
明日美は葉山をかすかに睨み、しかし逆らえる相手ではないので目を背ける。
「で、お友達になれましたか? お二人は」
葉山は明日美が押し倒され、無理矢理胸を揉まれているのを見ながら、口を開けばそんな事を言い始める。
「それが全然、胸も素直には揉ませてくれませんでした」
栗木もそんな事を言い出した。
「それはいけませんねぇ」
葉山の表情はみるみるうちに、口元が大きく歪むほどのいやらしい笑みを浮かべていった。
――まずい、この流れはまずい!
「おい! こいつは私の胸も揉んだし、尻だって触ったし――」
必死の反射で声を上げ、最悪の事態を逃れようとするが――。
「どうやら、仲良くはなれなかったようですね」
葉山はニヤける。
「おい! そんな事は……」
明日美は弁解しようとするが、そんな隙さえ与えられない。
「奴隷決定、ですね」
その一言が耳に深く突き刺さった。
「奴隷……だと?」
その瞬間、全身からすーっと力が抜けていくのを感じ取った。
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