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  • 青眼乙女をエロスの対象に選択!

    
    
    
    
     決闘において、<青き眼の乙女>は高い能力を持っている。
     攻撃対象にされた時、その攻撃を無効にして<青眼の白龍>を特殊召還する。
     さらにカード効果の対象にされた場合も、やはり<青眼の白龍>を呼び出せる。自分のカードだろうと相手のカードだろうと、とにかく対象に取られればいい。ただそれだけで攻撃力三千のモンスターを召喚できるのは、中々に驚異的といえた。
    
         *
    
     プレイヤーは先行でその<青き眼の乙女>を召喚した。フィールドにはロングヘアーの乙女が実体化し、モンスターゾーンにゆったりとたたずむ。上下一体の衣装から豊満な胸がプルンとたわみ、尻は腰から丸く突き出ている。
     攻撃対象にすれば攻撃は無効化され、さらにブルーアイズを呼ばれてしまう。打開策を引き当てられたかったのだろう。それを警戒した相手プレイヤーは守備を固めるに留まり、攻めずにターンを終わろうとしていた。
     そこで、プレイヤーは伏せカードを発動した。
    「このエンドフェイズに<スキル・サクセサー>を発動!」
     攻撃力を上昇する効果を持つそのカードは、イラストにバーバリアンの姿が描かれている。パワーを注入するためか、二体のバーバリアンがカードから実体化し、<青き眼の乙女>を取り囲んだ。
    「これもブルーアイズを呼び出すためだ。わかってくれ」
     プレイヤーはモンスターに語りかける。
    「はい。私なら大丈夫です」
     <青き眼の乙女>はにっこりと微笑み返した。
     彼女はプレイヤーの忠実な僕(しもべ)なのだ。
     バーバリアン一号二号が乙女に迫る。
     獣人のような姿の二体はそれぞれ乙女の乳を揉み、尻を鷲掴みに捏ね始める。サンドイッチ状に前後を挟まれた乙女は全身を撫でまわされ、太い指でいたるところを愛撫される。露出した肩の隙間から手を入れられ、内側の生乳を背後の<バーバリアン一号>がじっくり揉み込んだ。
     <バーバリアン二号>は上下一体の彼女の服を捲り上げ、秘所をねっとり弄くりまわす。下着に毛深いその手を潜り込ませ、膣口に指を出入りさせた。
    「んっ、くはぁ……」
     <青き眼の乙女>はこれを抵抗無く受け入れていた。何故なら、主のカード効果の対象に選んでもらうのは、<青眼の白龍>を呼び出すための神聖な儀式に他ならない。欲望を受け止める事で、そのための魔力を得られるのだ。
     一号に背中を押され、後ろに尻を突き出す姿勢にされる。一号は目の前の割れ目に亀頭を塗りつけ、剛直が秘所に押し込んだ。
    「あぁ……! 太い、太いです!」
     二号は口元に先端を押し当てて、無言で口淫を求めてくる。
    「あむっ」
     乙女は口内に咥え込み、二本の肉棒を受け入れた。
    「んっ、ん……んん……!」
     一号は豪快に腰を振り、尻に強く腰を打ちつけた。十分に濡れていたそこは出入りの度に水音を鳴らし、太ももに愛液をつたわせる。
     二号は頭を押さえつけ、自分の一物を丹念に舐めさせていた。乙女は健気に舌を使い、主の勝利を祈りながら、亀頭にたっぷり唾液をまぶす。膣に太いものを感じながら、出させよう出させようと懸命に舌で舐めまわした。
     やがて二体は限界に達し、それぞれの精液を放出する。
    「んぐっ!」
     口内に白いコーティングを巻き散らされ、膣内にもたっぷりと注ぎ込まれた。口内の白濁は飲み込むが、股から垂れるものは止められたい。まるで閉じかけの蛇口から水滴が垂れるかのように、白い雫がポタポタとこぼれ落ちていた。
    「はぁ……はぁ……。マスター、ブルーアイズを」
    「ああ、デッキから<青眼の白龍>を特殊召喚!」
     フィールド上に気高くも美しい龍が舞い降りる。エンドフェイズ時に行った召喚だ。すぐさまターンは移り変わり、主のドローフェイズとなる。
    「俺のターン! さらに、墓地からトラップ発動! <スキル・サクセサー>は墓地から除外した場合にもその効果を発動する!」
     再び二体のバーバリアンが現れて、今度は一号二号で前後を入れ替わって挿入してきた。
     二号の肉棒が膣壁を抉り、一号のものが口内を侵略する。やがて精を吐き出され、そして二体目の<青眼の白龍>が召喚される。墓地からでも発動できるからこその連続召喚コンボだった。
    「二体のブルーアイズで攻撃!」
     プレイヤーは壁モンスターを破壊して、相手に直接攻撃を通すことに成功した。
    「お前のおかげでいきなりデュエルが有利になったぜ。ありがとな」
    「いえ、マスターの勝利に役立つのが私の務めですから」
     <青き眼の乙女>は健気に微笑み返す。
     その姿は儚いながらも色めいたものだった。二度の性交でよがったせいか、顔は赤く火照っている。布地から乳首が浮き出て、膝がガクガク震えている。秘所に残った余韻を押さえるように、両手で股を押さえていた。その姿は、ちょうど混雑したトイレの前でオシッコを我慢する姿によく似ていた。
    「調子に乗るな! 俺のターン!」
     次のターンでは相手も攻撃力の高いモンスターを召喚し、ブルーアイズを上回る攻撃力で仕掛けてくる。青眼一体が戦闘破壊されてしまった。
    「チッ、俺のターン! <禁じられた聖槍>を発動!」
     乙女の手元に聖なる槍が出現する。
    「これを……使えばいいのですね」
     槍を両手に握り、跨るようにして秘所にあてがう。テコの原理のように後ろを地面に、まるで自分を股から持ち上げるような力の入れ方で、棒部分を貝に綺麗にフィットさせた。腰を前後に振るい、棒に愛液を塗りつける。波打つように動く乙女の腰つきは、牡を誘って快楽を貪る牝そのものに見えた。
    「マスターの勝利のために……」
     熱い吐息を漏らして自慰にふけり、摩擦の快楽を感じ取る。バーバリアンに挿入された余韻もあり、やがてまともには立てなくなり、乙女は槍で身体を支え始めた。
    「よし、これでさらなるブルーアイズを召喚!」
     二体の青眼がフィールドに揃う。
    「八ツ星モンスター二体でオーバーレイユニットを構築! エクシーズ召喚! 現れろ! <サンダーエンド・ドラゴン>!」
     そのモンスターはエクシーズ素材を一つ使うことで、相手フィールド上のモンスターを全て破壊する。敵モンスターを一層するも、攻撃は<バトルフェーダー>によって封じられた。
     それから、デュエルは接戦となる。
     乙女は毎ターンのようにカード効果の対象にされ、その度に<青眼の白龍>を呼び出していた。二枚目の<スキル・サクセサー>の連続発動で三度目、四度目に渡る二穴攻めを受け、執拗に前後の穴を使われた。<禁じられた聖槍>で槍を持たされ、オナニーを披露した。時には魔術書のような装備を片手に、卑猥なページを見ながら右手で秘所を貪ることさえあった。
     こうして、ブルーアイズは幾度と無く特殊召喚された。戦闘破壊、あるいは除去、あるいはシンクロやエクシーズの素材となって、プレイングの中心として活躍する。乙女自身も何度かシンクロに使われて、<蒼眼の銀龍>の素材とされたが、カードが三枚積みなおかげもあって休む暇なくモンスターゾーンに呼び出された。
     ――カードは別々でも彼女の精霊の魂は一つなのだ。
     だからもし主の<青き眼の乙女>が同時に複数召喚されれば、どれか一体にのみ乙女の魂が反映され、残りは単なる立体映像となる。しかし、一体だけなら必ず彼女の意思が宿るのだ。一枚目が墓地にあろうと、二枚目が出されれば乙女はフィールドに呼び戻される。何度でも繰り返しモンスターゾーンに降り立っているのだ。
    「<頼もしき守護者>を発動!」
     守備力を上げる効果を持つ速攻魔法だが、絵柄には屈強な男が描かれている。男が乙女の前に実体化し、守備力を注入するための一物を取り出してきた。
    「ええと、挟めばよいのでしょうか?」
     一体何をして欲しいのか、乙女は戸惑いがちに尋ねる。
     コク、っと男は頷いた。
    「わかりました。胸を使えばいいのですね」
     乙女は肩から袖を下ろして、乳房を曝け出す。大きく丸いその乳に肉棒を挟み込み、一生懸命にしごいてみせた。乳圧をかけるようにして上下にしごき、狭間にある亀頭に向かって顔を埋める。
     していることは淫らだが、主のために尽くしたい。主が最善だと思うプレイングのためなら、どんなカード効果の対象にもされてやりたい。その心は健気そのものだ。
     ドクンッ、と精が放出される。
    「チュゥゥゥゥゥ……」
     乙女はそれをこぼすまいと、亀頭を強く唇で締め付け吸い上げた。一滴と残さずに飲み干して、喉を鳴らして嚥下した。
    「ブルーアイズ! 敵モンスターを粉砕だ!」
     主の攻撃宣言で戦闘が行われ、敵ライフが戦闘ダメージで削られる。
    「くっ、俺のターン!」
     敵も負けじとドローして、次々にカードを繰り出していった。
     激しい攻防のさなか、ユニオンモンスター<バスター・ショットマン>が召喚される。人型マシーンの姿をしたそのモンスターは本来なら攻撃用のモンスターに装備するものだが、状況を考えて、主は青眼乙女を対象に取る事を選択した。
    「すまないが装備を受け入れてくれ」
    「かしこまりました。マスター」
     すると<バスター・ショットマン>は乙女の肢体を抱き上げて、股からそびえる作り物の一物とドッキングさせた。
    「ひゃうん! こ、これは――まるで私の方が装備扱いです!」
     乙女は両膝から腕を通す形で抱えられ、赤ん坊のように抱かれているのだ。陰部を結合させながら、まるで<バスター・ショットマン>がメインでモンスターゾーンに立っているような有様である。
     それだけではない。
     ――ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!
     と、膣内から振動音が響く。
    「いやぁぁぁ! こ、これはすごいです! すごすぎます! マスター!」
     膣粘膜の細胞の一つ一つまで振るわせるような、地味だが確かな刺激が乙女を襲う。激しい快楽を堪えきれず、乙女はその機械の体に必死にしがみついていた。
    「<融合>発動! 三体のブルーアイズを融合し、現れろ! <青眼の究極龍>!」
     ついに終盤。
     ライフポイントではお互いにギリギリの局面、攻撃力四千のモンスターを出されて主はピンチを迎えたが、乙女の能力と蘇生カードを駆使してどうにか素材を揃え、融合を行うに至ったのだ。
    「アルティメット・バースト!」
     プレイヤーの攻撃宣言、相手に発動するカードはない。伏せカード自体はあるが、攻撃を防ぐ効果はなかったのだろう。墓地にも、手札にも、この攻撃を凌ぐ手段は無い様子だった。
    「ぐわぁぁぁぁぁああああああ!」
     見事に戦闘ダメージが通り、敵プレイヤーのライフはゼロとなる。
    「やりましたね! マスター!」
    「ああ! みんなお前のおかでだ!」
     乙女は主の勝利を心から喜び、そしてプレイヤーは己のモンスターに感謝の意を抱く。ここまでのプレイングを支えたモンスター達と、そして<青き眼の乙女>に心の中で礼を述べ、乙女の頭を撫でてやった。
     髪をくしゃくしゃにされる彼女は、本当に嬉しそうな顔をしていた。
    
         *
    
     その晩、デュエル終了後の夜。
     <青き眼の乙女>は衣服を脱ぎ去り、一糸まとわぬ姿でベッドの上に横たわった。そこへ主が覆いかぶさり、顔を押し寄せ口付けを交わす。
    「いつもお前には助けられてばかりいる。間違いなくお前は最高の相棒だぜ」
    「……そんな。勿体無いお言葉」
     乙女は頬を朱色に染め、照れくさいような嬉しそうな顔つきになる。
    「デュエルは終わったが、まだ夜のライディングデュエルが残ってる。お前のこと、今度は俺の愛の対象に選択してやるよ」
    「……もう、白き竜を呼びますよ?」
    「そりゃ怖い。そうなる前に楽しまないとな」
     主は彼女の全身にまんべんない愛撫を施した。頬に触れ、耳に触れ、何度も口付けを交わしながら乳を揉む。首筋に吸い付いて、秘所の割れ目を指でなぞった。
    「気持ち良いか?」
    「はい。マスターの体、とてもとても温かいです」
    「お前も温かいよ」
     乳首をベロベロと舐め回し、膣に指を挿入する。出し入れしつつ乳首を吸い、秘所の割れ目に突起した肉豆を見つけて刺激した。
    「あっ、あぁぁ……」
     乙女は瞳をとろけさせ、うっとりと快楽に浸る。
    「挿れるぞ」
    「はい……! 来てください!」
     主はそっと亀頭を押し当て、ずっぷりと腰を沈めていく。太い剛直で膣壁を拡張させ、根元までしっかりとハメ込む。大胆に腰を揺り動かし、乙女の最奥を突き込んだ。
    「ふぁぁぁっ、気持ちいいですぅ!」
     乙女は喘ぐ。
     長い銀髪を振り乱し、突かれるたびに首をよがらせていた。
    「よし、ならばライディングセックスだ! 上になってくれ!」
    「はっ、はいぃぃ!」
     体位を変え、主が下に横たわる。乙女は股間に跨って、淫らに尻を弾ませ喘ぎよがる。尻の打たれる音と結合部の水音が混じり合い、大きな胸が上下にプルプル揺れ動いていた。
    「気持ち良いぞ! 最高だ!」
    「はい! 私も――あっ、とてもとても――ひあぁっ、気持ちいいですっ!」
     二人は両手を握り合う。
     そして……。
    「もう出る……!」
    「私も……! 私もイきそうです!」
     乙女は一層激しく腰を練り動かし、息切れしかねないほどのペースで上下に跳ねる。主も下から突き上げてんばかりに腰振りし、互いの動きが快楽を増幅しあった。
    「出るぞ!」
     ――ドピュン! ドク――ドクン! ドピゥゥゥゥ!
     膣内に大量の白濁が放出され、その熱さが膣粘膜全体に広がると同時に、乙女の全身を激しい快楽の電流が支配した。
    「あっ、あ! あぁぁぁぁ! イきます! イきますぅぅぅぅぅ!」
     絶頂の喘ぎを上げ、果てた乙女はそのまま前のめりに倒れていく。主の胸元に顔を埋め、うっとりと余韻に浸り込んだ。
    「気持ち良かったぜ? お前は最高だ」
    「私にとっても、あなたは最高のマスターです」
     二人はそして口付けを交わし、寄り添いながら眠りについた。
    
    
    


  • ダルクご主人とメイドの5霊使い

    
    
    
     デュエルモンスターズの精霊世界――。
    
     そこには、ある一定の領域を支配する城がある。暗い闇に包まれたような、一見すると邪悪な雰囲気を持つその城には、実は華やかな五人のメイドが働いていた。
     そのうちの一人、ウィンがご主人様の部屋をノックする。
    「ダルク様、入りますよ?」
     おっとりとした緑髪の彼女は音も立てずに戸を開き、ゆったりとした足取りで足を踏み入れていく。真っ白なカーテンに囲まれた高級ベッドへ近寄って、すやすやと眠っているダルクの肩を優しくゆすった。
     ウィンは温厚で乱暴を好まない性格なので、決して強引な起こし方はしない。ただ優しくゆすり、それでも起きなければ耳元へそっと囁く。
    「朝ですよ? ダルク様」
     囁きと共に、彼の耳穴にウィンの吐息が吹き込んだ。
     すると目覚めの魔法でもかかったように、ダルクはゆっくりと目を開く。
    「もうそんな時間か」
     彼は眠い目を擦りながらも体を起こし、ベッドから足を下ろすような座り姿勢になる。
     そして、ウィンの腕をぐいっと引っ張った。
    「きゃ!」
     彼女は小さな可愛い悲鳴をあげ、ダルクの眼前に引き寄せられる。鼻先が触れ合いそうなほどの至近距離で目と目が合って、ウィンは頬を赤らめた。
    「おはよう、ウィン。お前が起こしてくれるおかげで、いつも気持ちよく起きられる」
     今度はダルクがウィンの耳元にそう囁いた。
    「だ、ダルク様――んんっ」
     赤面するウィンに、ダルクは唇を重ねた。頭を押さえられ、舌をねじ込まれ、いきなりのことにウィンはやや抵抗しかける。しかし、やがてウィンは彼のキスを受け入れる。瞳を閉じ、口内にその舌を誘い込んだ。
     ダルクの侵入を許し、ウィンはそのまま口内を舐め入ってもらう。しばらくして口を離すと、お互いのあいだに唾液が糸を引いた。
    「ウィン、少しは時間――あるだろ?」
    「……はい。そう言うと思って、早めに起こさせて頂きました」
     ウィンは恥ずかしそうになりながらも、微熱の篭ったとろけた視線をダルクに送る。頬を赤く染め上げ、そっと儚く微笑んだ。
    「よし、咥えてくれ」
    「わかりました」
     ウィンは彼の股元に座り込み、ズボンの内側から一物を摘み出す。固く隆起した肉棒を握って大きく頬張り、ウィンは舌と唇を駆使して優しく包み込む。
     緑髪の頭が自分の股で前後し、舌は陰茎と亀頭をなめずり研磨してくる。その気持ちよさに気を良くして、ダルクはやや上機嫌になった。
    「いいぞ? 上手だ」
     ウィンの奉仕を褒め称え、頭を撫でる。
     彼女は嬉しそうに微笑みながら、せっせと口を使い続けた。ちゃんと気持ち良くできているかを気にかけて、ウィンは時折ダルクの顔を伺う。咥えたまま、上目遣いで様子を見上げた。
    「大丈夫、ウィンの口は最高だ」
     彼の言葉に嬉しそうに目を細め、内心興奮しながら頭を前後させ続ける。たまに口を離して舌を引き伸ばし、先端をチロチロとなめずる。再びくわえ込み、亀頭の付け根から茎全体に舌を這わせる。
     そうして、攻め方を何度か変えながらウィンは口淫を繰り返した。
    「そろそろ出る。飲んでくれ」
     ダルクはウィンの頭を押さえ、口内に射精した。
    「んんっ」
     口の中にどろりとした苦味ある液が広がり、ウィンは小さく声をあげる。すぐにそれを飲み込んで、肉棒に残ったヌメリを舌で抜き取り掃除した。
    「どうでしたか? ダルク様」
    「とても気持ちよかった。お前のおかげで今日も一日やっていけそうだ」
    「ありがとうございます」
     ウィンはにっこり微笑む。
    「礼を言うのは僕の方だ。さて、今日の最初の予定は?」
     ダルクは彼女の頭を撫でつつ、日程を尋ねた。
     ご主人様である彼のスケジュールは、ウィンを含む五人のメイドたちによって管理されている。そのため彼は、毎朝のように一日の予定を確認している。
    「はい。最初はアウスさんによる学問の授業があります」
     確認の最中、ダルクが寝巻きを脱ぎ始めたので、ウィンはすぐに着替えを用意する。ワイシャツを袖に通してやり、一つ一つボタンを締めてネクタイを結ぶ。履き替えたズボンのベルトもウィンが締めた。
    「いつもと変わりなしだな。行って来る」
    「はい。では今日も良い一日を」
     部屋を後にしていくダルクを見送り、ウィンは次の仕事にかかった。
     ご主人様の寝起きするこの部屋の掃除だ。
    「よし、綺麗にしておきませんと」
     彼がこの部屋に戻った時、気持ちよく過ごせるように清潔にしておかなければならない。ウィンはさっそく掃除道具を用意して、清掃作業を始めるのだった。
    
         *
    
     朝食を済ませると、すぐに二人目のメイド――アウスが迎えにくる。
    「ダルク様、そろそろお時間ですよ?」
    「わかってる」
     ダルクは布巾で上品に口餅を拭き、食事を終える。アウスの案内の元に勉学に使われる部屋を訪れ、机についた。
    「では教科書のページを……」
     アウスの授業が開始され、ダルクは黙々と勉学の取り組んだ。
     初めは集中を切らすことなくアウスの解説を聞き、教科書を読み取り、そして万年筆でノートを取り続けていた。
     アウスの声、喋り方には理知的な印象がある。どことなく落ち着き払ったような冷静な声が学問の内容を解説するので、理解するのには全く苦がない。豊富な知識と語彙力を持って授業を行ってくれるから、アウスに習った学問でわからないことなど一つもないと言っていいくらいだ。
     そんな彼女の優秀さには感謝している。
     しかし、やがてはダルクも気になってくる。
     そう、メイド服の内側からプルンと弾むほどよい乳が……。
    「アウス、ここはどういうことだ?」
     本当はわからない部分などなかったが、彼はわざと教科書の一点を指差した。
    「どこでしょう?」
     すると、アウスはダルクの座る真横にやって来て、示されたページの箇所を覗き込む。肩のすぐ側で乳が揺れるのを彼は凝視した。
    「何故、この数字の揺れは……」
     口では経済学にまつわる解説を求めつつ、ダルクは胸元のみに視線をそそぐ。ノーブラなのか、凝視しなければわからない程度ではあるが、その乳はしきりにプルっと振動していた。
    「ここはですね……」
     アウスが専門用語をもって解説を始める。素人が聞いたなら、その内容は一体何語を話しているのかさえ理解できないだろう。しかし、既に何度もアウスの授業を受けているから、ダルクは苦もなく理解していた。
     そもそも、質問自体アウスの乳房を自分に近づけさせるためだ。
    「なるほどな。ところで、そろそろ休憩があってもよくはないか?」
     ダルクはすばやく胸元へ手を伸ばし、メイド服の胸部を引き下ろす。生の乳房がプルンを弾むようにしてあらわれ、アウスはかあぁぁっと顔を赤らめた。
    「いけません! まだ授業は終わっていないのですよ?」
     アウスは素早く隠そうとするが、ダルクは手首を掴んでそれを封じる。そのまま席を立ち、壁際に追い込む。追いつめられたアウスは壁にもたれ掛り、捕まれた手首もそのまま壁に押し付けられた。
    「いいじゃないか。アウス」
     彼はアウスの唇を奪い、舌をねじ込む。
    「いけませ――んん!」
     抵抗しかけるが、ダルクの力には勝てずにアウスはやむなく受け入れる。しかし、この行為を完全に許したわけではない。口が離れ、互いの舌先から唾液が糸を引くと、アウスはすぐにダルクを叱り直す。
    「何をなさるんです! あなたは闇の領土を治める主なんですよ? しっかりと学問をこなさなければ、邪悪な悪魔族に乗っ取ら――やあっ!」
     アウスの説教など聞き流し、ダルクは彼女の胸を揉みはじめる。弾力ある乳房に指を食い込ませ、力を入れたり抜いたりしながら柔らかな感触を楽しむ。
    「そんな心配をされるほど、僕は劣等性か?」
     ダルクは固くなった乳首を摘み、指でクリクリと転がすようにして刺激した。
    「ひっ……あなたは確かに優秀です。しかし――あっ……油断は禁物で――」
    「油断などしないさ。だから、いいだろ?」
     彼はアウスの耳元に囁いく。
    「……しょうがないですね。ちょっとだけですよ」
     彼女はむすっとしながらも、仕方なくそう答えた。
    「じゃあ、早めに済ませないとな」
     ダルクはさっそくスカートの内側に手を伸ばし、パンツの上から秘所を愛撫する。片手は乳を揉んだまま、再びアウスの唇を奪う。舌を入れながら乳房を揉みしだき、陰部を指で擦って刺激を加えた。
    「んん……」
     口を塞がれたアウスはうめき声をあげ、不本意そうな顔をしつつも快楽に浸る。いつしかパンツに手を入れられ、直接の刺激に肩をびくんと震わせる。
    「さあ、下着を……」
     脱ぐように促され、アウスは太ももからパンツをひき下ろした。
    「挿れるぞ。アウス」
     ダルクはそそり立つ一物を取り出し、彼女のソコへ亀頭を擦り付ける。既に濡れていた秘所へねっとりと絡み、亀頭と陰部のあいだに愛液が糸を引く。
    「早めに終わってくださいね」
    「いいだろう」
     ダルクは彼女の片足を、太ももを持ち上げ、挿入した。
    「ん! あぁぁ……」
     腰を振るとアウスは喘ぐ。
     肉棒を突き込むたびに色のある声をあげ、快楽による悲鳴が部屋に響いてゆく。ダルクはそのよがる表情を堪能しながら腰を前後させていき、片手は相変わらず乳を揉み続けた。
    「いい締め具合だ。アウス」
    「あ! あ! あぁああ! やぁ! ああん!」
     膣の中でも敏感なポイントを探り出し、ダルクは器用なまでにそこをついた。上手な腰振り運動にアウスはやがて限界を向かえ、肉棒の出入りする肉穴から潮を吹き流した。
    「さて、僕もイくか」
     そして、ダルクも射精した。
    「あぁああぁあああ!!!!!」
     ビクン、ビクンと震えながら、アウスは完全に果てていった。腰からは力が抜け、壁からずり落ちるようにして床に尻をつく。秘所からは注がれた白濁を漏らし、息は疲弊で犬のように乱れきっていた。
    「はぁ……はぁ……これで終わりですよ? ……ダルク様」
    「ああ、気持ちよかったぞ? アウス」
     そう言いつつ、ダルクは白濁と愛液のこびりつく肉棒を差し出す。舐め取って掃除しろ、というサインだ。
     アウスはそれに従い、口に咥える。
     舌全体を亀頭からその付け根に這わせ、ねっとりとした液を舐めながら拭いていく。茎にも同じように舌を這わせて、まんべんなく研磨した。
    「ご苦労だな。アウス」
     その後、回復したアウスにこってり絞られたのは言うまでもないが、それしきで懲りないのがダルクだった。
    
         *
    
     勉強が終われば、次は昼食の時間が待っている。
     ダルクの食事を担当するのは三人目のメイド――ライナである。
     元気のいい彼女はいつも美味しい料理を振舞ってくれている。
     しかし、今回の料理はおかしい。
    「なんだこれは、スパゲティに墨汁がかかってるじゃないか」
     本来ならソースか漁りか、あるいはパセリあたりが混ざっているはずのスパゲティなのに、ライナがテーブルに運んできたそれは黒々としている。リング状に切られたイカが具として混ぜられていた。
    「なにって、イカ墨ですよぉ! イカ墨スパゲッティ! 最高にデリシャスなんですよぉ?」
     ライナは元気よく答えた。
     エネルギーに溢れる彼女の笑顔は見ているだけで元気になれそうなもので、その若干はしゃぎ気味なテンションからは明るい雰囲気が振りまかれていた。それだけであたりの空気が明るくなりそうなほどだが、今のダルクはきょとんとしている。
    「イカ墨……だと?」
    「あれ? もしかしてこういう料理があるって知りませんでした?」
     普段は勉学もきっちりこなしているのに、思わぬ点を突かれてダルクは悔しげに赤くなった。
    「馬鹿、知っている! ライナを試しただけだ!」
    「あはは、怒りました? ダルク様ったら可愛いですねぇ~」
     ライナは彼の強がりなところにキュンときて、たまらずに後ろから手を回すようにして抱きつき頬ずりする。
     顔にほっぺたを擦り付けられ、ダルクは半ば不機嫌気味になった。
    「お前……。僕を馬鹿にしてるか?」
    「へ? してませんよ?」
     天然というべきか、ライナ自身は本気でダルクに懐いている。彼女に悪気は一切ないのだが、それでも少しはイラっとせずにはいられない。
    「まあいい。食べてやろう」
     フォークに麺を巻き取り、口へ運んで租借する。
    「どうですか? ダルク様」
    「……まあ、味は認めなくもない」
     美味しかったのだ。
     それをマズいと言うわけにもいかず、濁すような口調で言ってからダルクは彼女から目を背けがちになる。
     そんな反応を見て、ライナはますます胸を締め付けられるような思いになっていた。
    「素直じゃないですねぇ~! でもそこが可愛いですぅ!」
     ライナは再びダルクに頬ずりする。
    「いい加減離れろ! 食べにくい!」
    「えー……」
     彼女はぶつぶつ文句を言いながら、仕方なしに離れていく。
     ようやくダルクは食事に集中し、イカ墨スパゲティを味わった。確かに味は悪くなく、いつもながら出来の良い料理だ。他にもスープやサラダも用意されているが、美味しくないものなどここには一つもない。
     性格からして、料理ができそうには一切見えない彼女だが――ライナの腕は確かである。
    「ご馳走様」
     ダルクは布巾で口元を拭いて食事を終える。
    「じゃあ、おさげしますね」
     ライナが皿を提げようとするのを見て、ダルクは彼女の手首を掴んでそれを引き止めた。
    「待て」
    「はい! なんでしょう?」
    「デザートが欲しいな」
    「わかりました。すぐに用意しますね」
     と、言うも……。
     ダルクは手首を掴んだまま離さない。これではデザートの準備にいけないではないじゃないかと、「あのぉ……」とライナは困りかける。
    「デザートはお前だ」
    「え? えええ?」
     ダルクはライナを押しやり、テーブルの上に押し倒した。城に置かれるような広く長いテーブルなので、食器を提げなくとも彼女を寝かせるスペースは充分にある。
     そのままライナに覆いかぶさり、メイド服の胸元を下ろす。可愛い乳房を片手で鷲掴みにしつつ、もう片方の乳に吸い付いた。
    「ひゃ! ダルク様……」
    「いい味だぞライナ」
     ダルクは彼女の乳首を吸い、歯で優しく噛むようにしながら舌先で転がす。ライナは子供のように胸に夢中になる姿に気をよくして、ダルクの頭を撫でつつ彼の愛撫に浸った。
    「私も、気持ちいいですよぉ……」
    「なら下の方も味わってやる」
     ダルクはライナのスカートを捲り上げ、足からパンツを引く抜く。丸出しになった秘所に顔を埋めて、大事な部分を舌で攻めた。
    「あぁっ……うぅ……いいです」
     ライナはソコで感じながら彼の頭を撫でる。
     すぐに愛液が分泌され、クチュクチュと水音が鳴るようになった。
    「そろそろメインディッシュに入ろうか」
    「はい、どうぞぉ……」
     ダルクは固くなった一物をライナに突きたて、そして一気に貫いた。
    「ひゃあぁああぁあ!!!」
     快楽の電流がほとばしり、ライナは背中をのけぞらせる。
     ダルクは腰振りを開始して、せっせと彼女の膣を突き上げた。太ももを抱えながら加減に変化をつけ、強く弱く貫いていく。
     腰を打ち付けるたびに、その反動で乳房はプルプルと揺れていた。
    「あっ! あ! だ、駄目! もう駄目ですぅ!」
    「仕方ないな。出すぞ」
     ダルクがドピュっと白濁を打ち込むと、熱いものを受け入れた刺激でライナはさらに喘ぐ。びくびくと震えて絶頂し、引き抜かれたあとには流し込まれた白濁とともに愛液を垂らす。それはテーブルクロスの上に円を描き、しだいに大きく広がっていく。
    「今度こそご馳走様だな。ライナ」
    「ダルク様。その……美味しかったですか?」
    「ああ、もちろんだ」
     満足げなダルクに、ライナは息を乱しながらもにっこりと微笑むのだった。
    
         *
    
     次は魔術の稽古があり、これは四人目のメイドであるヒータと共にすることが多い。
     晴れ晴れとした空の下、緑の芝生が広がる広い庭の中にダルクとヒータは立っていた。魔法の杖を片手にしたダルクを見守るようにして、メイドのヒータはむすっとした表情で腕を組んでいる。
    「来い! ダークナポレオン!」
     ダルクが天に杖を掲げると共に、緑の大地には漆黒の円が渦を巻いた。闇の大気がうごめくかのようなその渦からは、一匹のモンスターが浮かび上がってくる――ダークナポレオンだ。
     彼は召喚魔術に成功したのだ。
    「まあ、こんなところか」
     調子の良さにご機嫌になるダルクだが。
    「あらあら、そんなんで満足していいんですか? ご主人様」
     ヒータが勝気な声をあげてきて、彼はややむすっとした。彼女は男勝りというべきか、目上のダルクに対しても少々強く出るところがある。アウスの場合はもっぱら授業中のいらずらを叱ってくるが、ヒータはもっと挑戦的で生意気とでもいうべき態度に出てくるのだ。
    「ほう? だったら、お手本を見せてもらおうか?」
    「いいですよ? アタシはもっととんでもないのを呼んでみでます」
     ヒータも自分の杖を構え、静かに目を瞑って呪文を唱える。やがてカッと瞳を強く開き、天空に杖を差し向け高らかに叫んだ。
    「来い! ヘルフレイムエンペラー!」
     地面にはどこからか湧いた火の粉が大きくなり、それはみるみる成長するようにして炎の渦へと変わっていく。その中心から湧き出るようにして、ヘルフレイムエンペラーが姿をあわらした。
     ドン、と大地を踏み鳴らし、ヘルフレイムエンペラーは堂々と立ちそびえる。小さなモンスターにすぎないダークナポレオンなど、これと比較して貧相に見えるのは当然だった。
    「どうですか? ダルク様、あなたもまだまだ腕をあげた方がよろしいかと」
     勝ったような気に浸りながら、ヒータはそう言ってくる。
     だが、ダルクも不敵に笑った。
    「前までなら、そうだったかもな」
     彼はそう言った。
     そして呪文を唱え、今度は大地に杖を振りかざす。同時に今度は、ヒータの足元に闇の大気が渦巻いて、ニョキニョキと触手が生え始めた。
    「な、なんですこれは!」
     黒々とした何本もの触手は瞬く間にヒータの身体に絡みつき、メイド服の内側へ侵入していく。腕を吊り上げられ、両足に巻きつかれ、身動きのとれないままヒータは大事な部分を愛撫された。
    「ちょっと触手を召喚してみたが、どうだ? ヒータ」
    「くっ、こんなことをぉ……」
     ヒータは悔しげな表情をしながら、もがくようにして身を捻る。しかし触手から逃れるなどできるはずもなく、あっけなく胸を揉まれた。触手はパンツの内側にまで侵入し、秘所と肛門さえも攻めはじめた。
    「さあ、よがってみせろ」
     ダルクはくいっと手首を捻る。
     それがサインとなって、触手は動いた。ヒータの手首を無理矢理に動かし、上半身を折るようにして、彼女を強引に四つん這いにさせる。さらにスカートを捲り上げてパンツを下ろし、お尻は丸出しとなった。
    「こ、こんな格好……」
     犬のようなポーズを取らされ、ヒータはますます悔しげな顔をする。
     確かに以前までは魔力をろくに使いこなせず、ダルクは魔法使いの中でも落ちこぼれであった。父親であるガイウスから領土を授かるなどありえないことと思われたが、不断の努力がそれを覆したのだ。
    「ヤれ!」
     掛け声にままに触手はヒータの内部に侵入し、膣と肛門を出入りし始めた。さらには口内にさえ入り込み、ヒータは三つの穴を同時に攻められる状態となる。
    「ん! ん! んん!」
     それぞれの穴を触手は出入りし、ヒータはもごもごともがくような喘ぎをあげる。
     ダルクは彼女の後ろに回りこみ、ズボンからチャックを引き下げ肉棒を取り出す。指を鳴らして触手を操り、膣を出入りする一本だけを退却させた。
    「ほら、こいつも味わえ」
     ダルクはヒータの秘所に亀頭をあてがい、そして一気に貫いた。
    「んんん!」
     喘ぐような悲鳴が漏らし、ヒータは全身を駆け巡る快楽に耐えた。手足を取られ、口まで塞がれていては抵抗などできない。ただダルクを受け入れるしかない状況に、ヒータは悔しく思いながらも感じてしまう。
    「んんぁ……!」
     腰を振られ、背後から突かれる形になる。
     膣を器用に抉ってくる肉棒は、奥へ到達するたびにヒータをよがらせる。出入りする際の膣壁との摩擦も刺激となり、気持ち良さは蓄積する一方だった。
     そのまま、どれだけ喘がされただろう。
     やがて――。
    「出すぞ」
     その一声と共に、膣内に精液が発射された。
    「ん! んんんん!」
     自分の中に熱いものが広がる感覚に、ヒータは絶頂した。
     果てたことでようやくダルクはヒータを解放、指をパチンと鳴らすことを合図に触手を全て退却させる。黒い霧化して煙のように大気へ消えていった。
    「はぁ……はぁ……はぁ……こ、このぉ――」
     絶頂させられようとも、ヒータはなお悔しげな顔つきで睨むのをやめていない。その気の強さにダルクも感心していた。
    「中々、図太いものだ。お前は」
    「くっそぅ……。次はこんなこと……させませんからね?」
     遠まわしなリベンジ宣言だ。
     ヒータはいずれどう仕掛けてくるのか、せいぜい見ものだ。次も今回のようにヒータのことを絡めとリ、嬲って感じさせてやる。
     ダルクもダルクで、彼女のリベンジを楽しみにするのだった。
    
          *
    
     日も沈み、入浴の時間がやって来る。
    「さ。お風呂ですよ?」
     迎えに来たのは五人目のメイド――エリアだ。
     青く長い髪を持つ彼女に肘を掴まれ引かれるようにして、ダルクは浴場までやってきた。
     脱衣所へ着くなりエリアはさっそくダルクの衣服に手をかけて、シャツのボタンを一つ一つ外し始める。
    「相変わらずいい体ですね。ダルク様」
     エリアはにっこりと微笑んだ。
     彼女は他のメイドと歳は変わらないが、それにしてはお姉さん的な雰囲気を持っている。ダルクへの語りかけも、どこか姉が弟の相手でもするような、可愛い年下でもあやすような口調をしている。
     服を脱がしてあげているのも、エリアが彼を可愛がっている現われだった。
    「エリア、お前こそいつも美しい」
     ダルクは細やかな手つきでブルーの髪をすくい取り、そっと撫でる。
    「まあ、あまり私をからかわないで下さいよ」
     エリアは口元を手で隠すようにして、照れ気味な表情になりつつクスクス笑った。
    「からかってなどいないさ」
     唇を近づけると、エリアは無言で目を閉じキスを受け入れる。唇の重なる心地良さにお互い浸り、やがてゆっくりと顔を離す。
    「砂糖菓子のように甘いキスをしますね」
    「そうか? それより、お前も早く脱いでくれ」
    「はい」
     エリアは頬を染めながら、しかし躊躇わずにメイド服を脱いでいく。なれた手つきで衣装を外し、すぐに下着姿となり、ブラジャーとパンツも脱ぎ去った。
    「じゃあ、さっさと入るぞ」
    「ふふ、そうですね」
     エリアの勤めはご主人様の体を洗ってあげることである。ダルクを浴場へ導き、シャワーで髪を濡らしてシャンプーをかける。彼の頭を洗ってやってから、次は洗面器にローションを用意した。
     トロリとした粘性のある液体、これが石鹸の代わりに身体を洗う役割を果たす。エリアは一定量の水でローションを薄めてから、それを手にすくい取って自分の体に塗りつける。肩から腕、胸からお腹、脇に太もも、背中、お尻、全身をローションでヌルヌルにした。
     エリアのカラダはヌルりとした光沢を放ち、官能的になっていた。
    「さあ、洗いますわよ」
     そして、そんなヌルヌルのボディをたわし代わりにして、エリアは彼の背中に抱きつく。胸板を撫でつつ背には乳房を擦り付け、身体に塗りつけたローションを駆使してダルクの体を洗っていく。
    「さすがエリア、上手だな」
    「ご主人様のためですもの。これくらい、できませんと」
     エリアは彼の肩も腕も洗い、お尻さえも手で撫でつくしていく。足を洗う際はマットに仰向けになってもらい、お尻の肉をたわし代わりに腰をゆすった。
    「そろそろ挟んでくれ」
    「かしこまりました」
     エリアは体を倒し、胸元をダルクの一物に押し当てる。すっかり固くなっていたそれを乳房で優しく包み込んだ。
    「どうですか? ダルク様」
     挟みしごきながら、エリアは上目遣いで彼を見る。
    「ああ、気持ちいいぞ」
     柔らかな乳肉の圧力が肉棒を締め付け、しごいてくる。そこにはローションによるヌルっとした感触が合わさっているから、心地良さは最高のものとなっていた。
    「さあ、僕のをエリアの中に」
    「はい。ダルク様」
     エリアはそして、騎乗位に移った。自ら亀頭の先端に腰を立て、ゆっくりと中に受け入れるようにして沈んでいく。やがて腰は落とされて、肉棒を慰めるための運動が始まった。
     飛び跳ねるような動きと共に、プルンプルンとエリアの乳は揺れている。
    「あん! あぁん! ダルク様ぁ!」
     喘ぐエリアを下から見上げ、ダルクもすっかり気を良くしていた。
     股元で尻が弾み、ペチペチと音が鳴る。淫らな腰使いが肉棒をほどよく刺激し、やがて射精感が根元に疼いていた。
    「出すぞ。エリア」
     彼女の膣内に精を放つ。
    「あぁあああん!」
     エリアは果てて、ダルクの胸元に倒れ込んできた。
    「良かったぞ? エリア」
    「ありがとうございます。ご主人様」
     彼の胸板を枕にしながら、幸せそうに微笑むエリアであった。
    
     こんな五人のメイドを従えて、ダルクは日々の生活を送っている。彼女達に世話をしてもらい、そして性の処理さえもしてもらう。
     幸せな毎日……。
     こんな日常が続くことを、ダルクは密かに願っていた。