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 気づけばアイマスクがなくなっていた。
 旭姫が気絶しているあいだに、ベッドに敷いたシーツは新しいものに取り替えられ、体中のオイルも知らないうちに拭き取られている。
 しかし、興奮は残っていた。
 目が覚めて、そこで初めて自分が気を失っていたことに気づく旭姫は、天井を見つめてすぐに息を乱し始める。
「はぁ……はぁ……な、なにこれ……なんでこんなに……ヘンな気分が…………」
 全身がウズウズとしてたまらない。
 そうだ、中年にマッサージを受けていた時、乳首をやられると気持ち良かった。アソコを触られても気持ち良かった。そうすれば快感を得られると覚えた旭姫は、無意識のうちに両手をやりかけていた。
 何かに憑かれてしまったように、そうしなければ済まないかのように、二つの恥部に手を接近させようとしていた。
 だが、その両手が実際に胸やアソコに迫ることはない
 腕を持ち上げようとした途端、手首に巻きつくベルトの感触に気がついた。じゃらりと金属の擦れ合う音が鳴り、自分の手首から鎖が伸びていることに気づいていた。
「え……!」
 ようやく、旭姫は驚愕していた。
 旭姫の両手両足には、鎖付きのベルトが巻かれていた。それらの鎖はベッドの骨格から伸びる形となり、四肢を上下に引っ張る形で固定している。両手は数センチほどしか持ち上がることはなく、両足の方は比較的に自由だが、どうあれ拘束具が巻かれている。
 旭姫は戦慄した。
 どうして自分が拘束されているのかがわからなかった。
 さらに……。
 その時だった。

「おや? オナニーかな?」

 見知らぬ男の声を聞き、旭姫は途端に凍りつく。
 ……気づかなかった。
 天井を真っ直ぐに見つめていたせいで、仰向けの旭姫にとって、ちょうど視界に入っていなかったこともある。意識がどこか朦朧として、頭がはっきりとしていなかったせいもある。視野が縮んで注意力が低下して、周囲の様子に気づきにくくなっていた旭姫は、実際に声をかけられるまで、何一つとして気づかずにいた。

 空閑旭姫は複数人の中年に囲まれていた。

 そこに今までマッサージをしていた中年の姿はなく、旭姫を包囲している群れは、そのどれもが見知らぬ顔だ。
「だ、だれ? オジサン達……」
 旭姫の顔には困惑と驚愕が同時に浮かぶ。
 驚きながら顔を左右に振りたくり、周囲を確かめようとするのだが、バンザイのように上がった自分自身の両腕が視界を邪魔する。自分を取り囲む人数も、それぞれの顔立ちや体格も、その全てを確認することはできなかった。
「君はね? 売られたんだよ」
「これからオジサン達とセックスするんだ」
「でも、よかったじゃないか。所詮ゲームだ」
「現実の出来事じゃないんだから、気にすることは何もないよ」
 口々に言い出す声が、四方八方からかかってくる。
 それがかえって旭姫を混乱させた。
「え!? なに!? 待ってよ! 何がどうなってるの!?」
 パニックさえ起こしていた。
 慌てふためく顔でオロオロと、そんな旭姫に群がるように、包囲の輪が縮まっていく。中年という中年の数々が手を伸ばし、何本もの腕が旭姫の肉体へ迫っていく。
 膝を手の平に包まれた。二の腕を触られた。腹に、太ももに、胸やアソコは言うまでもなく、あらゆる部位が誰かの手によって愛撫され、旭姫は全身に怖気を走らせる。
 全身をナメクジにでも包まれるような気持ち悪さだ。
「や、やだ! やだやだ! やめて! 何してるの!?」
 旭姫は喚いた。
 何本も何本もの手が群がり、自分の肉体に殺到してくる状況は恐怖でしかない。何人分かもわからない手の平が触れてきて、体中のどこもかしこもを撫でられるのも、嫌悪感しか湧かないはずだった。
 しかし、旭姫は感じていた。
「んぅ! んんぁぁぁ! なに……これ……!」
 体中に電流が流れるかのように、足腰が浮き上がる。肩が上下に浮き沈みを繰り返し、髪もしきりに振り乱してしまう。
 どこを触られても気持ち良かった。
 乳首やアソコは言うまでもなく、肩でも腹でも、触れられた刺激が必要以上のものとなり、皮膚の弾けるような電流と共に、全身に快感が行き渡る。乾いたはずのアソコが再び濡れ、シーツにはお漏らしのような円が広がり始めた。
 旭姫はただただパニックの中に飲み込まれ、わけもわからず喘いでいた。
 感じていながら、確かな嫌悪感を抱いていた。
 誰も彼もがニヤニヤと邪悪な笑みを浮かべている。驚くほどに口角を釣り上げて、存分に顔を歪めている。いやらしい目つきの顔がいくつもいくつも、それだけで天井が見えなくなりそうなほどに視界を埋め尽くす。
 それは一種の地獄であった。
 体中がいやらしい手つきに包み込まれて、同時に何カ所を触られているのかもわからない。おぞましい状況に肌中が泡立って、戦慄で顔が引き攣り、パニックを起こしながらも感じてしまう。
 旭姫の肉体に浸透しきった媚薬効果は、もはやそう簡単には薄めることすらできない。
 指であろうと、どこであろうと、触られれば問答無用に気持ちいい。
 見知らぬオジサンに触られて、それを気持ち悪いと思う心がありながら、肉体に走るものといったら快楽だった。
「やめて! やだ! 気持ち悪い!」
 旭姫は必死に叫ぶ。
 お触りをやめてもらうため、自分の周りから離れてもらうため、必死になって叫ぶあまりに喉が裂けそうになっていた――ゲームの肉体は、実際に裂けたりしない。しかし、現実の肉体であったら、喉がどれほど痛むかもわからないほど、旭姫はがむしゃらに叫んでいた。
「陽翔! 助けて! やだ! やだよォ!」
 必死のあまり助けまで求め始めて、しかしその声は誰に届くこともないい。
 手という手の数々という地獄の中、いつ終わるとも知れない愛撫の中で、やがて精神的に叫び疲れて、旭姫はしだいに放心していく。
 虚ろな眼差しで天井を見つめるようになり、やっとのことで群れが周りから離れるまで、実に数十分の時間を要していた。

     *

 空閑旭姫はようやく自分の状況を理解する。
(あたし、悪い人達に捕まっちゃったんだ……)
 中年の群れは一度引き上げていた。
 しばし与えられた休憩時間の中で、旭姫は放心から立ち戻り、身動きの取れない状況で暗い気持ちに沈んでいた。
 お香の匂いは未だ漂い続けている。
 それが鼻孔に流れ込み、知らず知らずのうちに淫らな息遣いをしていることに、旭姫自身は気づいていない。ただ、妙に皮膚が敏感だったり、乳首が突起していることだけは、何となくだがわかっていた。
(あのマッサージ師の人って、ただのいやらしいオジサンだったの? でも、陽翔は少しだけ調子が良くなったって言っていたし……)
 ぼんやりと考えて、旭姫は悟る。
 もしかしたら、マッサージの技術はあっても、旭姫に対してだけは悪巧みをしたのかもしれない。そうだ、きっとそうに違いないと、旭姫は確信を抱いていた。
(陽翔、咲月、来てくれるかな……)
 長時間ものあいだ連絡がつかず、顔も出さないとなれば、いずれは怪しむはずである。行方知れずの旭姫のことを探し始めるとは思うのだが、今の旭姫には時間の間隔がない。気を失ったり、放心していたせいで、一体どれほどの時間が経過しているのか、まるでわからなくなっていた。
 拘束は解かれていない。
 バンザイのような形で両手は頭上にあるままに、足首から伸びた鎖の方はいささか緩い。だから脚を持ち上げたり、ベッドの下に垂らしてぶらぶらとさせる程度のことは出来るが、逆に言うならそれしか出来ない。
 首を持ち上げ、どうにか手首足首の確認を試みる。
 どうやら、鍵がなければ解除できない拘束で、こうなると自分で脱出する手立てはない。

「目が覚めたかな」
「休憩は終わりにしようね? 旭姫ちゃん」
「オジサン達と楽しいことしよっか」

 その時、先ほどまでの中年の群れが再び現れ、部屋にぞろぞろと集まると、旭姫の周囲をぐるりと囲む。
「……お、オジサン達……なんでこんな悪いことするの?」
 丸裸で男に囲まれ、体中に視線が殺到してくることで、せっかく引いていた顔の赤らみが元の熱気を取り戻す。頬が熱く染まり変わって、その表情も羞恥に歪む。胸やアソコを隠したくてたまらない思いに駆られるものの、拘束のせいで不可能だ。
「悪いことじゃないよ?」
「気持ちいいことをするんだよ?」
 ねっとりとした猫なで声は、耳にヌルヌルとした何かが染み込むような、生理的な拒否感を与えてくる。
「気持ち悪い……」
 旭姫は率直に言う。
「傷つくなぁ?」
「ああ、そうだ。これを見てよ」
 旭姫の眼前にホロウィンドウが浮かび上がった。
 仰向けの顔に対して、天井への視線を遮るように表れたホロウィンドウには、旭姫を戦慄させるおぞましい映像が流れていた。
 ……今の今まで、マッサージの様子を撮られていたのだ。
「そんな……!」
 旭姫は衝撃に心を震わす。

 ぺちっ、ぺちっ、ぺちっ、ぺちっ、ぺちっ……。

 それはお尻を叩かれていた時の映像だった。
 叩くというより、叩く勢いを帯びて、衝撃を与えんばかりに手を乗せる。そんなタップで左右の尻たぶを交互に鳴らし続けていた際の、お尻を真後ろから映した映像は、性器と肛門をアップにして、それを旭姫自身に惜しみなく見せつける。
「や、やだ!」
 咄嗟に叫び、顔を背ける。
 バンザイの形に持ち上がっている腕の中へと、旭姫は懸命に顔を沈めて、見ないように見ないようにと強い拒否感で目を閉ざす。しかし、耳まで塞ぐことは出来ずに、ペチペチと一定のリズムで聞こえる打音は、容赦なく鼓膜に届いてきた。

 ぺちっ、ぺちっ、ぺちっ、ぺちっ、ぺちっ……。

 一瞬にして目を逸らし、閉ざしたまぶたを力強く強張らせているものの、旭姫の脳裏には映像が強烈に焼き付いた。自分の尻がいかにオイル濡れとなっていて、いやらしく見えていたかが、はっきりとわかってしまったのだ。
 まともな性知識はなく、子作りの方法は保健の教科書に載っていた堅苦しい図解と、その解説を元にしたイメージしか持っていない。アダルト映像で見る卑猥なイメージなど、旭姫の記憶や知識の中には存在すらしていない。
 だが、セックスがわからない旭姫にしても、きっと自分の尻が卑猥でならない状態で、いかにも男が興奮するものだったに違いないと悟っていた。そんなオイル濡れのお尻を見られ続けていた上に、こうして映像まで残っている事実は、旭姫の心を強烈に締め上げる。
「消して! 早く消してよ!」
 もちろん、映像データを根本的に消して欲しい。
 しかし、今の旭姫はより反射的に、目の前で再生されている状態を嫌っていた。流れる映像を即座に止め、見せつけてくるのをやめて欲しいと叫んでいた。
「へへっ、そろそろ本番にいきたいもんね」
「お宝映像はこれくらいにしておこうか」
 望み通り、ホロウィンドウは消失する。
 ペチペチとした音が消えたことで、旭姫は恐る恐ると薄目を開き、もう映像が流れていないことを確認してから、天井に視線を向け直す。
 だが、心に恥辱の余韻は残る。
 脳にも深くこびりつき、一度イメージとして染みついた映像は、頭の中から消えてくれない。
「旭姫ちゃん。君は子作りを知っているかな?」
 中年の群れの中から、一人の男が旭姫の顔を直接覗き込む。
 醜い顔だった。
 それは単にルックスの良し悪しだけでなく、いかにも下心に満ち溢れた表情で、鼻の下を伸ばしきった顔なのだ。口角が吊り上がり、目がにやけ、いやらしさで満載の顔が視界を塞ぎ、目の前に迫って来れば、やはり顔を背けたくもなる。
 旭姫は再び、自身の腕に顔を埋めた。
「子作り? なんでそんな気持ち悪いこと言うの?」
「そっかー。セックスがわからないかー。でも、そんなウブな子もいいよねぇ?」
 いかにも珍しがる風に彼は言う。
 そして、その中年も含め、周囲に並ぶ面々は、こぞって装備メニューの操作を開始する。何をするかと思いきや、次から次に鎧もシャツも解除して、一人また一人と裸体を晒していく状況に、旭姫は慌てふためいた。
「な、なに!? なんで脱いでるの!?」
「本番のためだよ?」
「本番!? あれだけ触ったのに! まだ何かあるの!? もう嫌だよ! 早く陽翔のところに帰して!」
 旭姫は叫ぶ。
 その叫びを聞き入れて、快く解放しようと考える者などここにはいない。
「へっへっへっ」
 中年のうちの一人がベッドに上がる。
「えっ、来ないで? 来ないでってば!」
 どうしてベッドに上がって来るのか。
 その意味がわからず困惑しながら、裸体の男に迫られる嫌悪感を浮かべて、引き攣った顔で必死に喚く。手足をじたばたと暴れさせ、嫌だ嫌だと無意識のアピールを懸命に行うが、それにも構わず彼は行為を始めようとしてくるのだ。
 旭姫の脚を持ち上げて、正常位の体勢を取らせ始める。
「や……! やっ、やぁ……!」
 M字開脚をさせられて、まずはただ恥じらった。
 アソコが丸目立ちとなるポーズに羞恥心を煽られて、顔から火の出る思いを味わった。
「それじゃあ、恨みっこ無しの順番通りということで」
 そう、彼ら中年達は順番を決めていたのだ。
 挿入順を決めるため、放心して虚ろになった旭姫に休憩を与えていた。ジャンケン大会によって決まった順番通りに、一番手の男が肉棒を宛がっている。
「やめて! 何するの!? 嫌だよ!」
 肉棒をアソコに当て、ワレメに亀頭を押しつけてくる意味が、旭姫にはわかっていない。ただただ、男のシンボルが体に触れ、それに対する嫌悪感でひたすら肌を泡立てていた。
 接触部分からふつふつと毛穴が開き、内股に鳥肌が広がっていく。
 旭姫の引き攣った顔は、何か気持ち悪いものを見てしまった瞬間そのものだ。ナメクジの巣、ゴキブリの巣、生理的な拒否感を催すような、見たくはないものが目に飛び込んでの、引いたような気持ち悪がる顔だった。
「大丈夫大丈夫。リユニオンに妊娠なんてないからさ」
 そして、彼は挿入した。

 にゅぅぅぅぅぅぅぅ………………!

 剛直が押し込まれ、膣穴がその太さに合わせて幅を広げる。徐々に収まろうとしてくる感触に、旭姫はますます引き攣り、途方もない拒否感を顔に浮かべる。

 それでも、快感はあった。

 あれだけ媚薬効果を擦り込まれ、こうしている今にもお香の香りは漂っている。もはや媚薬付けともいえる肉体は、生まれて初めての挿入にも関わらず、破瓜の痛みや出血よりも、何よりも快感を優先的に生み出していた。
「んぁぁぁ……!」
 旭姫はびくっと腰を跳ね上げた。
 ここリユニオンにおいて、性交痛などというものはなく、処女が感じるはずの痛みは再現などされていない。
「ほら、これが子作りだよ? 精子と卵子がくっつくと、受精卵になるって、学校で習ったことない? 旭姫ちゃんはね? オジサンと赤ちゃんを作ろうとしているんだ」
 先ほどは妊娠システムがないと言いつつ、しかしこの中年はあえて赤ん坊が出来るかのような言葉を選び始めた。嫌悪感を煽り、引き攣らせ、その上で感じさせてやるために、楽しむために気持ち悪さを演じていた。
 旭姫の体中に悪寒が広がる。
 背筋に走った寒気と共に、頭のてっぺんから爪先にかけてまで、細やかに鳥肌が広がった。
「やだよ……オジサンの赤ちゃんなんて……」
「でもね? 旭姫ちゃんはここにいるみんなと子作りするんだよ?」
 ぐっと顔を近づけて、キスでもしそうなほどの距離感で囁くと、旭姫はやはり顔を背ける。すると耳だけが彼に向くため、だったらそんな耳の穴を嬲ってみようと、彼は唾液まみれの舌を伸ばしてペロリと舐める。
「ひっ!」
 嫌悪感から悲鳴を上げた。
 それに対する感想が周囲で飛び交う。
「ひっ! だってさ」
「可愛いねぇ?」
「旭姫ちゃん? だけど気持ちいいんでしょう?」
「いっぱい感じていいんだよ?」
「快感を楽しもうね?」
「妊娠システムがあるといいね!」
 包囲の輪から中心の旭姫に向かって、それは心に石を投げつけるも同然の行為であった。一つ一つが屈辱を煽り、尊厳に傷を与える。子作りといった言葉を使ったり、妊娠をほのめかす台詞が特に気持ち悪かった。

「じゃあ、旭姫ちゅわーん? オジサンとのセックスを楽しもうか!」

 次の瞬間、中年は元気に腰を振り始める。
「んぅ! んぁぁ! あっ、いやぁぁ!」
 旭姫は大きな声で喘いでいた。
 下手をすれば意識が流され、刺激に対して喘ぐだけの存在になり果てそうな、激しい快感の波に襲われる。肉棒の出入りが生み出す快楽は、恐ろしい津波となって心と脳に迫っていき、そして肉体には激しい電流が飛び交った。
「あぁっ! あん! いやっ、んんぅ! んふぁぁ……!」
 旭姫は快楽で苦悶する。
 たちまち何かの限界を迎えたように、腰から足首にかけてをブルブルと激しく振動させ、全身を緊張させきっていく。
「んぅぅ――――――!」
 そんな痙攣じみた状態から、とある瞬間に力が抜け、反り返っていた足首からだらりと力が抜けた。
「イっちゃったねぇ? 今のが絶頂っていうものだよ?」
 彼は旭姫に教え聞かせる。
「スケベな女の子に快感を与えると、気持ち良すぎてもう駄目って瞬間がやってきて、体の中で何かが弾けるみたくなっちゃうんだ。ねえ、旭姫ちゃん。イったってことは、君も心の底ではセックスを楽しんでるってことなんだよ?」
 そんな理屈を唱えることで、旭姫自身にもこの状況を楽しむ気持ちがあるかのように言い出した。
「なんで……楽しいわけないのに…………」
 旭姫には理解できなかった。
 手足を拘束され、無理矢理されていることなのに、どうして自分も楽しんでいるかのように言われなくてはいけないのか。
 しかし、快感は確かにある。
 気持ち悪く思っているはずなのに、生理的な反応が生み出すものはそれとは矛盾していた。
「ではそろそろ!」
 中年は咄嗟に肉棒を引き抜いて、多量の白濁を解き放つ。
 腹に、胸に、顎の裏側にかけてまで、生温かい粘液の塊が付着して、旭姫は全身をぞわぞわと震わせていた。



 
 
 

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