前の話 目次 次の話




「はーい。よく頑張りましたねぇ?」
 校医はジェルに濡れた尻穴をガーゼで拭き付ける。
(この野郎っ、こんなことされたことないのに!)
 お尻を拭くという普通なら自分でしかやるはずのない行為を他人の手によってされている。それも肥え太った醜い男に、いやらしい目を向けられながらだ。尻すぼみを擦るガーゼの布っぽい感触が嫌で嫌で溜まらない。
「よーく拭き拭きしましょうねぇ?」
 必要もないのに片手で尻たぶを掴んで揉み込みながら、校医はじっくり丹念に拭いてくる。ガーゼの布っぽい感触がジェルの粘りある水分を吸収し、尻穴の上でねっとりしていくのが感触でわかる。ガーゼ越しに押し付けてくる指の圧力が肛門を上下に往復していた。
「ちゃあんと綺麗にしてあげますからねぇ?」
 おぞましい声に耳をなぞられ、亜由美はゾクっとした。校医は亜由美の尻を拭いてあげる行為を楽しんでいる。差し出された尻を自由に扱い、あまつさえ肛門を拭き取るなどさぞかし優越感に浸っていることだろう。
 涙が出る。
 生まれの良い価値ある自分が、こんな扱いを受けて良いはずがない。
「はーい。いいですよ? ベッドを降りてください」
 亜由美はすぐさま飛び降り、下半身を制服の丈で隠す。涙ぐんで真っ赤に染まった顔で、亜由美は校医を睨みつけた。
(タダじゃおかない……)
 恨めしい思いが膨れ上がる。
「じゃあ、パンツを履きましょうねぇ?」
 校医は脱衣カゴのパンツを手に、輪っかを広げるようにして亜由美にそれを向けてくる。
「調子に乗って……」
 まるで小学生以下の子供のような扱いで、亜由美は校医の手によってパンツを履かされた。校医の手で広げられたパンツの輪に、亜由美は一本ずつ足首を下ろしていき、両足が入ったところで校医はすーっと上へスライドさせてくる。
「はーい。スカートは自分で履いてくださいねぇ?」
 校医はさらにパンツを持ち上げ、布地を股へ食い込ませてきた。
「最低……!」
 ようやく地獄の時間から解放されても、胸に深く残された屈辱の余韻が気を晴らすことを許してはくれなかった。



 
 
 

コメント一覧

    コメント投稿

    CAPTCHA