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 ベッドの上で、赤崎有香は大いに緊張しているようだった。
「あばばばばばばば――」
 全裸となって、これから始める段階の俺は、まずは前戯からと思っているが、少しばかり羞恥心を増幅させすぎてしまったらしい。パンツを見せるだけで、全裸を見られるのに相当する気持ちを味わうように催眠をかけたから、ただ服を脱ぐだけでも十分以上はかかっていた。
 まあ、それもそれで悪くはない。
 恥じらいながら脱いでいく光景は、実に見もので面白かった。当たり前のように俺に背中を向けて、前を見せないように脱ぎ始めようとしたときは、俺は楽しく悪魔を演じて、サディスティックにこちらを向けと命令した。
 脱いでいる最中を眺めるのって、どうして面白いことなのか。
 実は全裸を眺めるよりも、脱衣行為の方がエロい気がしてならない。
 もっとも、まだ教師としての仕事を残した状態で、時間配分の問題があるわけだから、じっくりたっぷりというわけにはいかない。だからといって、短時間すぎても楽しめない。ギリギリの配分でいくことになる。
 脱衣の鑑賞だけで時間を使いすぎてしまった部分があるので、有香には悪いが、さっさと準備を済ませて挿入したい。
 いや、どうしよう。
 挿入しなくても、今回は楽しめそうな気がした。
「ほら、赤碕。始めるぞ」
「――ははははい! わわわわわわわかってわかってわかってますけど!」
「とりあえず、寝そべってみなさい」
「ここ! こ、こここうですか!」
 どすん!
 と、勢いよく仰向けにはなるものの、胸は右腕で、アソコは左手で、がっしりとロックしてしまっている。
 ああ、煙が見えてきた。
 激しい赤面によって加熱している有香の顔は、もう機械であれば配線が焼ききれて、内側から煙が漏れるところまで来ているはずだ。その熱っぽい額に触れれば、もしや俺の手が火傷するのではないかという、ありえない予感までしてきていた。
 うーむ、だったらせっかくだ。
 ここは恥ずかしがらせて楽しむか。
「気をつけ」
 俺は微笑みながら命令する。
「は、はははい!」
 控え目な乳房と、ハサミで整えたと思われる陰毛が、俺の目に焼きついた。
「へえ? いい体だ」
 俺は煽るようにねっとりと言ってやる。
 普乳でもなく、貧乳でもない。大・中・小でいうなら、中と小の中間であろう膨らみは、底の深めなお皿ぐらいとも言えるだろうか。こげ茶色の乳首は初めから突起して、極限まで硬くなっているご様子だ。
「ひぅぅ……」
「オッパイは形が可愛いなぁ? 乳首も勃ってるよ」
 俺は指先で乳首をつつく。
「だめだめ! 言わないで下さいよ!」
 嫌がるように、よがるように、顔をブンブン左右に振る。
「じゃあ、M字開脚ね」
「じゃあって! そんな! 無理無理無理です!」
「駄目だ。やりなさい」
「は、はい……! やりますよぉ……! やればいいんですよねぇ……!」
 許して欲しくてたまらなそうな、懇願じみた眼差しを浮かべて、有香は涙ながらに自らの脚を持ち上げる。太ももを束ねた状態で、膝が胸の高さまでやって来たなら、ちょうど体育座りの形で寝そべったかの状態となる。
「そうそう。そうやって、自らお股を見せてごらん?」
「お股なんてぇ! もう……!」
 そして、脚が左右に広がる。
 M字開脚のお披露目だ。
 さらに俺の手で腰に触れ、より高く持ち上げてやると、全ての恥部が視界に収まるまんぐり返しの完成だ。
「お尻の穴まで丸見えだね」
「そそそんな! そんな場所まで!」
 有香はもう目を瞑っていた。
 ぎゅぅぅぅっ、と、眼輪筋の力が許す限り、極限までのパワーで目を閉じて、頬や唇のまわりの表情筋まで、痙攣じみて強張っている。
「あれ? いま、ヒクって動いたけど」
「動いてません! そんなことありませんから!」
 両手で顔まで覆い隠して、声も驚くほど裏返っている。震えている。喉に振動機でも仕掛けて声が震える仕組みでも作ったのではないかと思うほど、やたらと震えた声だった。
「アソコの穴も見てみようねぇ?」
 俺は両手の親指を割れ目に沿え、力を込めて開いてやる。
 くぱぁぁぁぁぁ……。
「いやぁぁぁ……! あっ、あぁぁぁぁ……!」
「赤いねぇ? ビラビラが、スーパーで売ってるお肉みたいな色してるよ」
「言わないで! 何も言わないで下さいよおぉお!」
「あれぇ? まだ見ているだけなのに、もう濡れてるんだねぇ?」
 俺は証拠を示さんばかりにして、右手で恥肉を愛撫する。指の皮膚に愛液がまとわりつき、膣口に挿入して出し入れすれば、クチュリクチュリと水音まで鳴る始末だ。
「あっ! あっ、いやぁぁ……! だめっ、勘弁して下さい……!」
「全く、これじゃあ面談にならないなぁ?」
「ごめんなさい! でもぉ……!」
「仕方がない。赤崎、お前は再面談だ。そのときはきちんとセックスするからな?」
「は、はいぃ……!」



 
 
 

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