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 日和は秘所を弄り続ける。
 身体の密着で腕が動かしにくかったが、包まれる温かさがそれ以上に心地良い。この中で快楽に浸かれることで、そんなことは気にならなかった。そんなことより、いつまでもこの温もりの中でうっとりしていたいくらいだった。
「日和……」
 晴美も興奮している。味わうように日和の背中を撫で回し、腰に、うなじに、べったりと手を這わせた。温かい手に撫で上げられ、くすぐったいような感覚に背筋がゾクゾクして日和もしだいに興奮する。
 顔を首筋に埋め込まれ、すーっと、匂いを嗅がれた。
「はうぅぅ……」
 日和はますますゾクゾクして、興奮で火照っていく。
 何よりも日和の気持ちを刺激するのは、抱き合うせいで当たってくる硬い突起物の気配であった。それはちょうどお腹の下、下腹部の付近へと押し付けられる。オナニーをする日和の腕には、当然、それがぶつかっていた。
 腕を上下にするたびに、きっと肉棒に摩擦がいっている。
「日和……日和……」
 耳元で息を乱しているところから、晴美がそれに興奮していることなど容易に理解できた。
 気持ちいいのだ。
 オナニーのために動く日和の腕が、股下を擦る感触に晴美は快感を覚えている。
 ただ自分自身の快楽だけでなく、もう晴美に性感を与えてしまっているのだ。自分がそんなことをしている事実を思うと、日和は余計に赤面した。
「向き、変えてくれる?」
「……うん」
 日和は晴美に背中を向け、すると晴美は背中に密着するように抱きついた。背中全体に胸板をべったり押し付けながら、日和の腹へ腕を巻きつけ、首筋に顔を当てて匂いを嗅ぐ。これだけでも、日和はもうどうにかなりそうなくらいドキドキしたが、その上お尻に当たるべきものが当たってくるのだ。
 男の硬い硬い突起物が、日和の尻に押し当てられる。
 これがもう、効いていた。
 自分がこれから、どんな風にされるのか。どれくらい、晴美にカラダを食べられてしまうのか。不安なようでいて期待感もあり、日和は大人しく晴美のされるがままとなっていた。晴美の男としての欲望を受け入れるために。
 腹に巻きつく腕が、上へ上へとスライドした。そのまま乳房を持ち上げられ、ドキっとするような接触に身を竦める。
「スカート。後ろの方を全部捲って?」
 耳元で囁かれた。
 お尻を全て出せというのだ。この、硬いものを押し当てられた状況で。
「うん。こうかな……?」
 日和は恐る恐る後ろへ手をやり、丈を掴んでずりあげる。生の剥き出しになったお尻に向かって、肉棒が途端にぐいぐいと押し付けられる。
「あっ……」
 享楽の声が上がった。
 晴美は押し込まんばかりに強く押し当て、腰をずり回して尻と肉棒の摩擦を作っている。さながら腰を振るようにしてみたり、押し当てたまま左右にぐにぐに動いたり、要するに股間を使って日和の尻を撫で回す。
 お尻が使われている。
 割れ目や尻肉に向かって如実に伝わる肉棒の形に、日和はいいようのない緊張を覚える。これが電車の痴漢だったなら確実に不快で気持ち悪いが、相手は晴美だ。想いの相手に自分を味わってもらえていると思うと、恥ずかしいようで、ちょっぴり嬉しい。だからなのか、こんなことをされて喜んでいる自分がいた。
 むしろ、晴美のものに興味すら沸いている。ふつふつと静かに煮えるような緊張があるものの、お尻に感じる肉棒の形に意識がいく。そこに神経を集中し、晴美の一物はどんな形状をしているのか、細かなフォルムまで想像しようとする自分がいた。
 自分はエッチな子だろうか。
 なんて、想像を巡らせる自分に対して思ってしまう。
「向こう向いてみよっか」
「え、あっちって……」
 晴美に体を動かされ、身体の向きが変えられる。
「ほら、向こうには普通に人が歩いているよ」
 茂みの奥で見つかりにくいとはいえ、ただでさえあった緊張感がこれ以上ないほどに増幅して、日和の表情は石のように硬直した。仮に通行人がこちらをちらりと覗いたところで、確かに二人がなにをしているかなどわかるまい。カップルが密着して、愛し合っているようには映るだろうが、まさかノーパンのお尻にぐりぐりと押し当てられているなど、到底見ただけではわからない。
 だから、ばれないといえばそうなのだろう。
 しかし、日和にとってこれはばれるばれないの問題じゃない。それでなくとも野外なのに、こうして道行く一般人の姿を見せられれば、自分たちがいったいどんな場所で行為に及んでいるのかという事実を嫌というほど思い知らされる。
「僕達って、すごいいけないことしてるよね。もし警察にばれたりしたら、これって捕まったり補導されるようなことだよね――たぶん」
 性に対する背徳感。罪の意識をほじくられる。
「うん……そうだよね……」
 ぺろり。
「――あっ」
 耳を舐められ、小さな鳴き声をあげた。
「いけない子だね。日和って」
 腹に巻きつき、乳房をさりげなく持ち上げている腕の一本が、右手が日和の唇へと運ばれた。瑞々しい桜色の膨らみを撫で、口内へと指を差し込む。こうして伸びている腕は、やはりさりげなく乳房を潰していた。
「私……いけない子……」
 だから、いけないお仕置きをされるのだ。
「胸も、お尻も、大きくてたまらないよ」
 そんな言葉を囁かれ。挿入された指で口の中を犯される。日和はその二本を重ねた指を自ら舐め返し、火照った顔で目を細めながら咥え込んだ。
 そして、日和は再び秘所へ手を伸ばす。
「うぅぅぅ…………」
 スカートの中をなぞり上げ、背中をゾクっとさせるような快感に肩を震わせた。
「えっちな日和。このお尻はとってもすごいよ? ほら、割れ目に沿って腰を持ち上げるように動かすとね。一人のお肉がたぷんとくっついてくるんだよ」
 耳元で、晴美はお尻の感想を述べてくる。
「ほら、わかる?」
 晴美は強く腰を押し当て、割れ目に沿って力強くスライドさせる。
「こうすると、密着してるからお尻の肉が持ち上がるんだよ? でね、割れ目の中にぎゅうって包まれていくのがすっごく気持ちいい。日和のお尻、最高」
「――うううっ、駄目ぇ……」
 自慰の手が激しくなり、日和は淫らに息を乱した。



 
 
 

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