最後には三人が並んでいた。
放尿を終え、そのまま舞台に上がったニニム、泣き止んだロウェルミナ、休憩から呼び戻されたフィッシュが三人とも丸裸で、固定台に囚われている。
(すっげー壮観だろ!)
ウェインは大喜びだった。
三人もの美女が股を開き、アソコをあけっぴろげにして、肛門まで見せているのだ。それぞれ両手を頭上に縛り、恥部を一つも隠せないようにしているから、せいぜい無駄にもがくことしかできない。
(さて、それじゃあ――)
ウェインは客席を振り向き、その中から何人かを舞台に上げることにした。
「そこのお前! その隣のお前と、さらに後ろのお前!」
たまたま目についた三人を指差し、上がってもらい、彼らにはフィッシュへの責めを担当してもらう。ロウェルミナのことは家臣に任せ、ウェインはニニムの身体に手を触れることにした。
「さあ! いよいよクライマックス! この舞台の上で、三人の美女を責め立て、しきりに絶頂させようではないか!」
「おおおおおお!」
「最高最高!」
「期待してますよー! 王子ー!」
終幕に向け、観衆が最後の盛り上がりを見せ始める。
(さあ、ニニム)
ウェインは口角を釣り上げニニムに迫った。
(ウェイン……)
物凄く恨めしそうな目をしているが、もはや後に引くことなどありえない。
飛び入り参加のニニムには、まだ一度も媚薬を塗っていない。ウェインは軟膏を手に取って、まずはそれを塗りながら乳房を揉む。
「あぁっ、くぅ……!」
ニニムはすぐに感じ始めた。
(く、薬が……乳首っ、しびれる……!)
(おおっ、感じてる感じてる)
指先で軟膏を押し込んで、乳輪をなぞる形で塗り広げる。浸透するにつれて吐息を荒げ、ニニムはしきりに手足をよがらせるようになっていく。
(隣の様子はどうかな?)
淡々と胸を揉みながら、ウェインはロウェルミナの様子を見た。
「美しいですよ? 皇女」
「とても煌びやかです」
「ああ、なんと輝かしい」
家臣に弄ばれ、顔が悲鳴を上げていた。
「ちょっとぉ……! どういう趣味ですかこれは!」
見れば金色のアクセサリーをかけられていた。
首から下げたネックレスが、その鎖を二つに枝分かれさせ、それぞれの先端が乳首へと繋がっている。さらによく見れば、突起した乳首にまるで指輪をはめ込むように、リングをかけているようだった。
(ほう? ああやって裸体に飾り付けを)
家臣の一人は背後に回り、後ろから耳を触り始める。
残る二人は横合いから手を伸ばし、アソコと肛門に分かれて攻め始めていた。
「あぁぁぁぁ! あっ、あぁぁぁ……!」
そういえば刺しっぱなしだったアナルパールがピストンして、クリトリスの方は羽根の先端で巧妙にくすぐられる。
「あふっ、あふぁ! あぁぁ……! あぁぁぁ……!」
それらの刺激によって、足首がしきりに反り返る。頭上で肘がのたうちまわり、腰が活発に浮き沈みを繰り返した。
(フィッシュはどうだ?)
反対方向に目を移す。
観客三人がフィッシュを取り囲み、横合いに立つ二人が左右の乳房を一つずつ分け合うように、丹念に揉みしだいていた。手の平で大胆に揉み心地を味わって、残る一人は股の正面に顔を近づけ覗き込む。
「あぁぁぁ……! あっ、あっ、そんなもの……抜いて……あっ、あぁぁ……!」
彼はディルドを使っていた。
職人技で仕上げたイボ付きのものにローションを塗りたくり、膣にねじ込み活発にピストンさせている。柔らかいイボが膣壁を引っ掻くことで、激しい刺激を生み出している。
「あぁぁぁっ、あぁぁぁぁぁぁ……!」
足首に電流を流し続けるかのように、激しく反って上下していた。
「あぁぁぁ――――――!」
やがて、フィッシュのアソコから潮が噴き、背中もビクンと跳ね上がる。
その数秒後のことだった。
「おあああああああああああ!」
大きな声につられてみれば、ロウェルミナも背中を激しく反り上げながら、ビクビクと全身を痙攣させている最中だ。
「イったぁぁぁ!」
「俺もやりてぇぇぇぇ!」
(もう少し呼び込んでみるか)
ウェインは客席へ歩み寄り、特に問題を起こしそうにはない、かつ上手い愛撫で場を盛り上げてくれそうな、経験のありそうな顔ぶれでもないかと見渡してみる。さらに四人を選出して、ロウェルミナとフィッシュに宛がう人数を増やしてやった。
「ろ、ロワ…………! あぁ……ブランデル補佐官も…………!」
二人はそれぞれ、五人にも囲まれているのだ。
それを見ているしかないニニムは、歯がゆいやら何やらなのだろうか。
「安心しろよ。ニニムは俺だけが可愛がってやるからさ」
耳元へ囁くと、ニニムはぷいっと正反対の方向を向いてしまう。
「安心するわけないでしょう」
「じゃあ、色んな人に触ってもらう?」
「……それも嫌」
「なら俺の手でヨガるしかないな」
ウェインは指に軟膏を乗せ直し、クリトリスへ塗り込み始める。
「あぁぁぁぁ…………!」
すぐさま、ニニムは良い反応をしてくれた。
「お? どうだ? 気持ちいいか? ま、気持ちいいよなー。感じるに決まってるよなー」
「あっ、あぁぁ……! あっ、あぁぁ……!」
肉芽やその周囲に軟膏を塗り広げ、そのまま指先で巧妙にくすぐり抜くと、ワレメに愛液の気配が現れ、みるみるうちに汁気の光沢が強まっていく。
ぴと、と。
ワレメに指を置いた途端だ。
「ひん!」
ニニムは頓狂な声を上げていた。
「感じた?」
「う、うるさい!」
「感じたみたいだな。じゃあ中にも媚薬塗ってやるから、もっと気持ち良くなるといいぜ?」
「いいわよそんなぁ……あっ、ちょっと……聞きなさっ、あぁぁ……!」
軟膏をまぶした指を挿入する。愛液で滑りの良くなった膣内は、驚くほどスムーズに指を飲み込む。そのままピストンを開始して、右手で丁寧に責め立てると、ニニムは悩ましげな顔で髪を左右に振り乱す。
「んぁっ、んぁぁ……んぁぁぁ……あっ、あうぅっ、んぅぅぅ…………!」
「めっちゃ気持ちよさそうじゃん」
「うるさ……んぅぅぅ…………!」
「俺も羽根とか使ってみるか」
空いている左手で羽根を持ち、先端でクリトリスを狙ってくすぐった。
「んっ! んっ! んぅぅぅ……!」
ニニムの反応は一気に強まり、ビクっと跳ね上がるような、激しい挙動が増え始めた。髪を振り乱す勢いもつき、汗ばんだ頬にはその髪が張りつくようになり、唇に入り込んだ一房がそのまま咥え込まれている。
「肛門とかどうよ」
ウェインは膣から指を抜き、媚薬濡れのアナルパールを差し込んだ。
「んんんんんんんんんんん!」
「お、肛門でも感じる?」
わざとらしく尋ねてみる。
「んっ! ん! ん! ん! ん! んん!」
刺激に翻弄され、まともに声を出せないようだが、ニニムは見るからに激しく首を振り、違う違うと必死になってアピールする。
(い、いいから! そんな――これ以上っ、変なこと覚えなくて――――!)
肛門での快楽に耐えようと、ニニムは必死に尻や下腹部を強張らせ、我慢の表情を浮かべるのだが、それも虚しいほどの快感に振り回される。
「ほーら」
わざとらしく、ゆっくりとアナルパールを引き抜いた。
「んんんんんんんぅぅぅぅぅぅぅぅ…………!」
「ほーれ」
今度はゆっくり差し込んでいく。
「んんぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ………………!」
数珠つなぎの棒の、玉が一つ入るたび、皺を押し広げる摩擦から強い刺激が生まれるらしい。悩ましげな表情から、ツバさえ飛ぶほどの喘ぎ声が甲高く上がってきて、ウェインも鼻息を荒げて高ぶっていた。
(ほらほらイっちゃえ! イっちまえって!)
「んぅぅぅぅぅ――――――!」
ベルトに縛り付けた両膝が弾み上がり、固定台をガタガタと激しく揺らす。噴き上がった潮の飛沫を頬に浴び、ウェインはますます興奮していた。
「よし、イったか!」
ウェインは肛門へのピストンを続行した。
「んぅぅぅ! 無理! もう無理っ、あぁぁ…………!」
ニニムが懇願の声を上げても、ウェインはもはや止まらない。
「ああああああああああああああ!!!」
その時、それはフィッシュから聞こえる絶頂の声だった。
見ればフィッシュの体中には、五人がかりの手という手が這い回り、膣と肛門にはアナルパールとディルドが刺さっている。二本差しのピストンで登り詰め、絶叫じみた声を上げ、フィッシュもイったわけらしい。
「はぁぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
直後、ぐったりと疲弊したように肩で息をする。
そんな肩の上下に合わせ、大きな胸も上下している光景は、目の保養としてちょうど良い。
「よし」
しばし楽しんで、ウェインはニニムへの責めを再開した。
◆◇◆
そして、惨憺たる光景が広がっていた。
固定台に縛り付け、恥ずかしいポーズのまま身動きの取れない三人は、股から愛液を垂れ流し、失禁の痕跡さえ床に広げている有様だ。疲弊しきった顔からヨダレが垂れ、ここまでみっともない様子を見る機会などそうそうあるまい。
クライマックスと宣言してから、三人の美女がしきりに絶頂を繰り返すことで、観衆の熱気はようやく収まる。
もっとも、本当の意味で収まったかといえば、それは違う。
観客は目に焼き付けた光景を持ち帰り、やまない興奮を胸に一人きりの時間を楽しむに違いない。
彼らのオナニーのネタの中には、ニニムも含まれることになるのは、まあ飲み込むしかないだろう。ウェイン自身の性癖で、ニニムの裸を衆目の前に晒したのだ。それで妄想すら許さないというわけにはいくまい。
「ニニム、お疲れ様」
ウェインがそう声をかける頃には、一部の使用人と、ロウェルミナの家臣だけがこの場に残っていた。
「……ふん」
ニニムはぷいっと顔を背ける。
疲弊から持ち直し、少しばかり体力を回復したところで、同時に恥じらう元気も戻ってきたのか。消えていたはずの赤らみが蘇り、耳にかけても急速に染まっていく。
フィッシュを見る。
目が合うと、フィッシュも居心地悪そうに俯いた。
ではロウェルミナはどうかというと、やはり真っ赤になって目を背ける。
(オシッコ漏らした……二回も…………)
ニニムは恥じ入り、深く俯いていた。
絶頂の連続を味わわされ、頭が真っ白になり続けていた状態で、その時は恥ずかしいだの何だといったことを感じる余裕もない。ひたすら快感に翻弄され、体中をビクつかせることだけに忙しかった。
しかし、責めが終わって、体が落ち着いてきた頃には、心の方が裸で固定されている恥ずかしさを思い出すのだ。
(私、一体何回漏らしたんですか……)
ロウェルミナのところにも、つい十分ほど前に失禁したばかりの水溜まりがある。
(情けないわ……どうしてここまで惨めな思いを……)
フィッシュのところにも、尿の水溜まりは広がっていた。
手首が縛られ、隠すことすらできずにアソコや肛門が見えているのも恥ずかしいのに、体が休まれば休まるほど、翻弄されていた時の記憶が蘇る。
(いやぁぁぁ……! せめて忘れたいです! 記憶消したいです!)
ロウェルミナの頭が燃え上がる。
(消えたい……ここから消えたい…………)
フィッシュの顔も炎が噴くほど赤らんでいる。
(後で関節壊す……指も折る…………)
ニニムも顔が溶けるほどに熱くなり、仕返しの内容を考えることで心を保っている状態だった。
使用人が床の拭き掃除を開始する。
自分の見ている目の前で、自分のオシッコを人が拭くのだ。そんな世話をさせている三人の気持ちが、いかにも惨めったらしく恥ずかしいものであるなど言うまでもない。
(消えたいですよもう!)
(過去を消し去りたいわ……)
(ウェインの関節壊すから! 本当に壊すから!)
◆◇◆
数時間後。
「いででででででででで! ギブ! ギブギブ!」
ウェインはニニムに関節を決められていた。
十字固めに腕を囚われ、ウェインはひたすら悲鳴を上げている。
「あら、私にはギブアップのルールなんてなかったけど?」
「すみません! 本当に申し訳ありません!」
「反省しているみたいね」
「してます! してますとも!」
「なら甘んじて受け入れなさい?」
「うおおおおおおおお! 強くなってません! ニニムさーん!?」
ニニムによる制裁で、しばらく腕に痛みが残ることになる。
◆◇◆
盗賊の件は、約束通りの形で話を付けた。
ロウェルミナは難民の正体を見抜いており、移民国家であるナトラへの移民を推奨しつつ、実際には武力でもって迎え入れた。これが公式見解となり、帝国内ではナトラはロワ派であるという印象が強まった。
「確かにね? 確かに、結果だけ見れば何も問題ないんですけどね?」
ロウェルミナは「ぬがー!」と、急に前触れもなく顔を真っ赤に染め上げて、急に壁に頭を打ちつけ始める。
「ふとした瞬間に思い出すじゃないですか! 色々と! 色々と!」
耳まで赤い顔となり、ロウェルミナはひたすら過去の思い出に振り回されていた。
「殿下、そのくらいに……」
「無理ですよ! もっともっと長い時間が経たないと、あんなの薄れっこありませんから!」
「それはそうですが……」
「ああああああああああああああ!」
奇声を上げて打ちつけ続ける。
(まあ、私も同じ気持ちね)
皇女殿下を支え、諫めるべき立場としては、あまり頭を打ちつける行為は推奨できないが、フィッシュ自身も「ぬがー!」と叫んで打ちつけたい心境なのだった。
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