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 検査では四つん這いで校医に尻を向け、頭はべったりと下につけなければならない。校医からはアソコも肛門も観察し放題な、実に卑猥極まりないポーズである。しかし、お尻を検査しやすいための効率良い姿勢でもあった。
(やだ。見られてる……)
 亜由美のふっくらとした大きいお尻を、校医は優越感に浸ったような満足げな顔でじっくりと眺めていた。餅のようなボリュームある膨らみをした亜由美の尻肉は、割れ目からくっきりと肛門を蠢かせている。すぐ下にある秘裂はぴったりと閉じ、恥毛地帯には毛先の細い整った草原が広がっていた。
 校医はむっちりと厚みある柔肉を両手で掴み、撫で回して揉みあげる。つきたての餅をスベスベにしたような、とろけるような柔らかさのお尻は最高の揉み心地だ。丹念なマッサージを加えると、モチモチした柔らかさが指に張りつき、逆に校医の指が気持ち良くなってしまう。
「どうですか? お望み通りに検査してあげていますよ?」
「は、はい……」
 こんな男に揉ませるくらいなら、いっそ死にたい。気がおかしくなりそうなほどの気持ちが混み上げるが、亜由美は屈辱を必死で堪えた。
「痛みや違和感はありませんか?」
 校医は尻肉の各所をつまんだり、指でツンと押し始める。
「いえ、特に」
 何も異常のない亜由美は、尻のどの部位をつままれても同じ答えを繰り返した。
「ではここはどうです?」
「ひぃっ!」
 次に校医がつついたのは噤んだ唇のようにキュッと締まった菊皺穴だった。指先で執拗にツンツン刺激し、反応した薄桃色の窄まりは淫らな開閉でパクパク動く。
「いやらしく動いていますが、特に痛みも何もありませんか?」
「ありません」
 校医は放射状の皺を撫で、顔を近づけフッと息を吹きかける。菊皺は奥へ逃げ込むかのようにキュっと引き締まり、菊門を縮めた。
 フッ、フッ、フッ。
 さらに執拗に引きかけると、尻穴は同じ反応を繰り返す。
 キュッ、キュッ、キュッ。
 呼吸でもするかのようにリズミカルに蠢いた。
(こ、こんな豚に……!)
 ただ息を吹きかけられる恥ずかしさだけじゃない。顔の気配が尻のすぐ後ろに迫ってきたことで、肛門をじっくり覗き込まれているのが実感できる。しかもそれは、最低でいやらしい男の視線なのだ。
 醜い豚に肛門で遊ばれている。たまらない屈辱だ。
 やめて! 見ないで!
 叫んでしまいたい気持ちが胸の奥から込み上げて、頭の芯を突き抜けていく。
「いい尻の穴だねぇ。視触診の限りでは異常はないし、桃色でとっても綺麗だねぇ」
 ねっとりと囁き、校医は双臀に両手を乗せて親指で菊穴を開帳する。太い指の力で菊の皺は左右に引き伸ばされ、羞恥が強く込みあげると共に、一層のこと肛門に視線照射がされている実感が大きくなった。
「早く済ませて下さい……」
 亜由美は心から懇願した。
 視触診で異常無しと言いながらも、校医は揉みほぐす手つきを止めていない。マッサージを続けたまま、親指では皺を伸ばしたり縮めたりして、肛口を開閉させて遊んでいた。
 検査に下心を持ち込んでいるのは明らかだ。
 絶対に許さない。あとで父に言い付けて、それなりの処遇を与えてやる。
 しかし、あとから制裁を下すことは出来ても、今この状況はどうにもならない。
「じっくり観察して、と頼んだのは誰でしたっけねぇ?」
「それは……。でも、順番待ちの人もいますし……」
「大丈夫大丈夫。その辺もしっかりやりますから」
 フー……。
 校医は伸びた菊皺に息を真っ直ぐ吹きかけ、ヒクンと唸りをあげる様子を目で愛撫した。
「……それ、やめてくれませんか?」
「何をですか?」
 校医はとぼける。
「息を吹きかけないで下さい! 検査とは関係ないはずです!」
「すみませんねぇ。じっくり見ないと症状が判断できないんですが、そのために皮膚に息が吹きかかってしまうのは我慢してください」
 そして校医は吹きつける。
 フッ、フッ、フー……。
 キュ、キュ、キュゥゥゥ……。
 生温かい風圧に呼応するように、桜色の窄まりはリズムに合わせた開閉運動を披露した。ほとんど条件反射だ。亜由美の肛門がキュンと引き絞られるのは、熱いものに触れば反射的に手が引っ込むのと同じなのだ。
 フッ、フッ、フー……。
 キュ、キュ、キュゥゥゥ……。
 可愛らしい桜窄みの反応をいいことに、校医は亜由美の肛門をおもちゃに遊んでいた。
 尊厳の尊重されない人格を無視した扱いに、亜由美は目に涙を溜め込みながら、今にも振り向いて睨みつけんばかりに視線を鋭く細めていった。歯が軋むほど奥歯を噛み締め、手に爪が食い込むほどにシーツを握り締めていなければ、とてもでないが大きすぎる恥辱に耐え切れそうにはなかった。
(こんな……。こんな豚みたいな奴に! 殺す! 絶対に生かしちゃおかない!)
 完全にセクハラ。ドクターハラスメントだ。
 この場を耐え切るべく、亜由美は校医への報復について必死に思いを巡らせる。クビを飛ばすのは当然で、しかも猥褻罪で何十年かは豚小屋から出られなくなるべきだ。豚は豚らしく、豚箱の中で暮らさせてやる。
「この辺の触診がまだでしたねぇ」
 桃丘にべったり張り付いた校医の手が、這うようにしてプリプリのお尻を動きまわる。さも優しげな手つきでまんべんなく、皮膚を撫でに撫で尽くし、やがてその手は足の付け根へ、お尻と太ももの狭間で位置を止めた。
(もう十分触りまくってるじゃない! どこがまだだっていうのよ!)
 校医の二本の親指は付け根の桃肉に食い込んでいき、ぱっくりと中身を割り開いた。
「ひぁっ――!!! いや! 見ないで!」
 亜由美はカァァァっと赤くなって悲鳴をあげた。
 校医は女性器の秘裂を開帳したのだ。
 元々、肛門と性器は距離が近い。尻の下弦へいった内股の付け根の肉はちょうどアソコと接している。その肉を指で開かれるのに伴って、乙女にとっての秘密の園、肉貝のぴったりと閉じた初々しい扉が大きく口を開いている。サーモンピンクに彩られた亜由美の恥部が校医のまさに眼前に公開されていた。
 あくまでお尻の検査のはずなのに、こんなことは聞いていない。
「そこは違いますよね? やめて下さい!」
 亜由美は肩越しに校医を睨み、股のあいだから伸ばした手でアソコを覆い隠す。
「姿勢を崩さない! ちゃんと我慢する!」
「でもそこは……」
「亜由美ちゃーん。先程までの自分の暴言を忘れたのですか? こちらはその上であなたのプリッッップリンのお尻を検査してあげてるんですがねぇ?」
 自分の過ちを指摘され、亜由美は怯んだ。こんな校医の前でこんな目に遭わなければいけない危機感から、つい本人がそこにいるにも関わらず暴言を口にしてしまった。確かに亜由美にも悪いところはあった。
「亜由美さん?」
 カーテン幕の向こうから、佐倉担任が険を込めたプレッシャーをかけてくる。
「ほら、先生も怒っています。我慢しなさい。手もどけなさい」
「……わ、わかりました。我慢はするので、だからせめて関係ない場所だけでも……」
 亜由美はあくまでも自分の肉ヒダを校医の視線から守ろうとした。彼が下心満載に女子高生を撫で回し、検査の名目でお尻を堪能しているのは明白だ。
 そんな校医が医師の立場を盾に、亜由美の尻肉を打ち鳴らした。
 ペチン!
 器用にタップされた亜由美の尻は、プルルンと波打つように桃肉を弾ませる。
(こいつ! クズのクセにこの私に……!)
 ペチン!
(この……!)
 ペチン!
 検査の内容には打診も含まれているが、これは違う。
 ――お仕置きだ。
 生意気な亜由美を懲らしめるために叩いている。
 ペチン!
 今時こんな子供でも受けない体罰に堪えきれず、さすがの亜由美も観念した。
「も、もういいですよね? わかりました! どければいいんですよねどければ! 勝手に見て下さい!」
「ええ、見せてもらいます。ただ、もう一度謝罪を頂けませんかねぇ?」
「どうして、さっき謝ったじゃないですか」
「あなたの言う豚さんの心はとってもデリケートでしてねぇ。意外と傷つきやすいんです。今度は『おマンコ見て下さい』と付け足して謝って下さい」
 自分はいやらしい気持ちを検査の場に持ち込んでいるくせに、何がデリケートで傷つきやすいだ。遺憾に思わずにはいられない。
「すみません。さっきのはごめんなさい。ただ、最後のはおかしいかと」
 おマンコなど、校医が亜由美に言わせたいだけだ。
「今から検査をやめてもいいんですよ? 今まで行った検査の記録は破棄します」
「はい? 破棄って一体……」
「つまり改めて日を設けて検査をやり直すんですよ。今度は亜由美ちゃん。あなたが私の病院までやって来て、お尻を丸出しにしてもらいます。二人っきりの場所でゆっくり検査を行いましょうか」
 心底ゾッとした。
 こんな男と二人きりになどなれば、今までのような目では済まされない。隠しカメラで盗撮でもされ、最悪強姦されたっておかしくない。そう本気で思うほど、卑猥な校医に対する亜由美の不信感は強かった。
 医師は医師なのだとしても、検査を利用して女の子のお尻を楽しみにくる最低な輩だ。そんな校医と二人になるなら、いっそ今この状況でいた方がよっぽどマシである。
「……すみませんでした」悔しさで声が震える。「おマンコ……。見て下さい」
「もっとハッキリ。おマンコごと私のお尻をじっくり丁寧に観察して下さい。ですよ」
「おマンコごと……。私のお尻をじっくり丁寧に観察して下さい……」
 豚を相手に台詞を言わされる尋常でない悔しさに、亜由美は屈辱に苛まれて目を潤ませた、
「いやぁ~頼まれちゃいましたよ。こんな女子高生の口からおマンコなんて聞けますとはねぇ。恥ずかしくないんですか? 亜由美ちゃーん」
「くっ、誰が言わせたんですか……」
「仕方ないから見てあげましょうかねえ」
 無遠慮な校医の手が再び亜由美の陰扉をぱっくり開き、桃色の肉ヒダを外気に晒す。まだ男を受け入れた事のない下の口が蠢き、クリトリスがぷっくりと立ちあがった。
(こんなのって! 絶対許さない!)
 フー……。
 乙女の入り口にも息が吹きかけられ、じんわりと熱くなる。淡い火の点った亜由美のソコは甘い蜜を垂らし出し、光をキラキラ反射させていた。



 
 
 

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