「ようし、男子諸君! そろそろヌきたくなってきただろう」
胸で散々感じさせられた果て、倉田先生の大きな声が聞こえてきた。台詞の内容から、あたしは猛烈に嫌な予感を抱く。
「当然っすよ! 先生ェ!」
中田はだいぶ興奮しながら、繰り返しあたしのアソコに擦りつけて来た。
「おし、女子は全員フェラチオをしろ! 自分の相手の精液を飲んでやるんだ!」
そんな! 何よそれ!
精液採取だけでも気持ち悪かったのに、アレを口に含まなきゃいけないってわけ? しかも、今回はマシなルートを選ぶってことも出来ないし、こうなると内木とのことがまだ優しい出来事に思えてくる。
「おっしゃぁ、咲夜ぁ、頼むぜぇ?」
中田は仁王立ちして、そそり立つ棒をむき出しにする。
あたしはその前にしゃがみこむけど、叶うことなら二度としたくなかった行為に、どうしても躊躇いが出てしまう。手を伸ばすことすらできなくて、それよりもまずは晒しだされた胸をしまおうとした。
そうしたら――
「咲夜ぁ! 勝手にオッパイ隠すな!」
身勝手に怒られた。
「何よ、それくらい許してくれたって――」
「女子共! ここで男子の言う事聞けない奴は後で俺と一緒に補習だからな? しっかるやるんだ」
あたしの口答えをさえぎるタイミングで、倉田の大声が響いてきた。
「だってよ? しっかり頼むぜ?」
「くっ……」
あたしは肉棒に口を近づけ、先端を咥え込んだ。
「ほら、舌も使え」
亀頭をぎこちなく舐めずりしていると、「先っぽを攻めろ」とか「唾液を使え」とか注文を加えて来る。仕方なく尿道口にも舌先を立て、分泌だれる唾液を絡ませていった。
「いい具合だ。おい、せっかくだ。お前ら俺の横に並べよ!」
中田は急に思いついたように、左右隣の男子に呼びかける。右には内木のを咥える羽
目になっている観月。左には無表情に頭を前後させているポニーテールの子、浅井レナがいる。女の子を従え、さぞいい気分に浸っているであろう二人は、中田の呼びかけに文句なしに応じた。
男三人が並んで仁王立ち。
そこへあたしを含めた女の子三人が並び、それぞれの口淫に励むという嫌な構図が完成した。
なるほど。目の前の女ばかりか、ついでに他の子のフェラ顔を鑑賞してやろうってつもりで、わざわざこうして横一列ってわけか。腹正しいことこの上ないね。しまいには今あたしの口の中にある汚い棒っきれを噛み切って、ペッって吐き捨ててやりたいくらいの気分になってきた。
もちろん、本当に噛み切ったら、それでなくとも気持ち悪いのがますます気持ち悪いし、やったらやったでとてつもないペナルティが待っているだろうってことも、さすがに想像できてしまう。
何か仕返ししてやりたいけど……。
できないので、あたしはただ睨みあげる。
観月は半分近く泣きそうな顔になりながら、竿を握って懸命に指示に従っている。内木なんかのを自分の口に出し入れするなんて、かなりの吐き気を覚えるだろうに、我慢している姿にはこっちが泣けてくる。
浅井レナは、まだ喋ったこともない子だ。だからどんな性格なのかはよくわからないけど、どうにも無表情だ。まるで人形か何かみたいに、感情が見えてこない。
でもそうやって、ポーカーフェイスでいるのもせめてもの抵抗になるのかな。下手に感情を見えてやるより、人形みたくいた方がちょっとは相手を萎えさせてやることができる――のかぁ?
効果のほどはわからないけど、あたしもなるべく表情を消してみる。
「俺、咲夜の口でしてもらってんだぜ? 羨ましいだろ」
「まったく、こいつと交換して欲しいぜ」
どうやら中田は、あたしが相手という時点でやたらに満足しているようで、ほとんど効果なんてありはしなかった。だけどレナを従える男子については、レナの無表情に少しはつまらない思いをしているようで、「交換して欲しい」なんていう腹の立つ台詞を吐いて、軽くとはいえ頭をぽんぽん叩いていた。
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