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 あたしをジャンケンで勝ち取った男子は、中田という嫌な奴だった。
 背を向けた座位の最中はアソコと胸を弄られ、対面座位になると、お尻を揉むばかりか唇まで奪ってきた。
「んっ、んぐ!」
 ――初めてのキスだったのに!
 無理矢理舌を入れられて、抵抗しようにも頭を掴んで逃がしてくれない。息が苦しくなり出す頃にようやく解放され、あたしはすぐに文句を飛ばす。
「何すんのよ! こんなの言われた内容と関係ないじゃない!」
 あたしは何としても、せめてお手本と称して先生にされた以上のコトは許すまいと思っていた。だけど、男の力に抵抗できるわけもなくて、余計な行為も受け入れるしかなかった。
「ああ、お前の唇美味かったぜ?」
 文句に対してこの返事だ。
 およそ言葉のキャッチボールが成り立っていない。
「んじゃ、騎乗位よろしく。しっかり乳揺れ見せてくれよ?」
 そんな事を言いながら中田は寝そべり、腰の動かし方よりも胸の揺らし方に注文をつけまくってくる。上下だけじゃなくて左右にも揺らしてみろとか、自分の手で叩いてぷるんぷるんさせてみろとか、とにかく色々言ってくる。
「っるさい、上下で充分でしょ?」
 余計な指示だけはつっぱねるあたしだけど、そしたらすぐに「なら四つん這いになれ」と言ってきて、仕方なくなってみせる。
 すると、お尻をペチペチ叩かれた。
「ハハハ! みんな? 咲夜のケツドラムだぜ?」
 こいつ、人のお尻を本当にドラムみたいにして、腹の立つほどリズミカルに叩いてくる。力はそんなに入れてこないけど、自分のお尻がこんな風に使われて、しかもはたく音にはちゃんとリズムっていうのがムカツク。とてつもない屈辱だ。
 だいたい、周囲に呼びかけて人目まで集めようとしている。
「お? 咲夜がいいザマになってる!」
「いいねえ、そういう姿も!」
 周りの男子にまで、こんな屈辱の姿を楽しまれた。
「さーて、そろそろ正面セックスといこうぜぇ!」
 あくまで擬似的にヤるに過ぎないのに、こいつはわざわざそんな言い方をする。
 あたしが寝そべって足を広げると、股間をあてがいながらも勝手に人の服を捲り上げ、ノーブラをいいことにオッパイに吸い付いてきた。
「くぅっ……だから、せめて言われてないことはやめてって言ってるでしょ?」
 あたしはペアを組んだ最初から、こんな主張を続けてきた。
 もちろん、聞いてくれるわけなんてなくて、中田は好き勝手にしてくるだけだ。
 固くとがってしまっているあたしの乳首を甘噛みし、舌で転がし、もう一方の乳房も揉みしだいてくる。腰も忘れず振っていて、あたしのアソコは股間に擦られ続けていた。
 感じたくもない刺激に、あたしは悶えてしまう。
「やっ、やめ……」
「あん? 何だって? まあいい、このまま乳揺れタイムだ!」
 今度は力強く股間を打ちつけ、それによってあたしの胸を揺らしてきた。男のいやらしい顔が、あたしの胸の上下に揺れ動く様を楽しんでいる。
 さらに指先ではたいたり、下乳を弾ませることで、揺らし方にバリエーションをつけてくる。横揺らしや、下乳を弾いての回すような揺らし方に、乳房の内側がだんだんとうずいてくる。
「いい加減にしてよ」
「はあ? 乳首立たせて何言ってんだ?」
 中田はゲラゲラ笑うような表情で、あたしの顔と胸を見下してくる。
「ほらほら、そんなにオッパイして欲しいなら乳首も弄ってやるよ」
 乳首をつまんで、ぐりぐりしてきた。
「あぁっ、くぅ……」
「やっぱ感じてんじゃねーかエロ女ぁ! いい顔してるぜぇ?」
「うるさい!」
「そうだなぁ! お前の喘ぎ声はうるさいかもな!」
 乳首の頭を指で転がし、つついてくる。
「んんっ、あぁっ」
 巧みな攻めに、あたしは声を堪えきれない。
「ほらほらほら、もっと声出せよぉ!」
「んんんっ! ああん!」
 執拗な揉みほぐしに、あたしはひたすら耐えるしかなかった。

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