予想はしていた。
ほとんどの男子部員が現れたのだから、むしろいない方がありえなかった。だが、それでも一番可愛いと思っていた後輩が、まるで下種の悪党が浮かべるような笑みを広げている。数日前に精液をかけられた時もそうだったが、麗華は改めてショックを受けていた。
「始君まで……」
ズボンがテント上に膨らんでいる。
「僕のも、測ってもらいますよ?」
膨らみを突きつけるように一歩踏み出し、口元をつついてきた。
それと同時だった。
「……ひっ」
始の股間に反応するかのように、ただでさえ濡れていた下腹部が強く引き締まった。ありもしない、挿れてもいない肉棒を締め付けるように膣壁が狭まり、中で膣粘膜同士が絡み合う。愛液の垂れ方も早くなり、たった数秒で何滴もの水滴を落としていた。
「想像してます?」
「……ば、馬鹿を言わない!」
建前上は認めないが、しかし内心否定できなかった。それが自分の膣内に入ったら、始にナカを侵略されたら、一体どんな気持ちだろうかと心のどこかで想像している。いや、それどころかまずは見られたい。恥ずかしい部分をもう一度観察されたい。
(考えるな! 私は……そんな奴になってはいけない!)
沸き上がる欲求を麗華はもう何度も打ち消している。
「それじゃ、お願いします。麗華先輩」
「そうだな。早く終わらせよう」
ベルトを外してやり、ズボンを下げる。トランクスから剛直をつまみ出し、もはや慣れてしまった手つきでメジャーを当てる。太さを測り、そして長さを測定する。
「17.2センチ……」
大人と変わらない巨根に内心絶句した。
「ほうほう、中学生としては発達が早い」
医師は関心しながら書類に書き込む。
担任も何やら関心した頷きの素振りを見せていた。
「次は精液採取、ですよね? 麗華先輩」
始が麗華の頭を撫でる。髪をくしゃつかせ、ポンポン叩いた。
「始君……」
彼はこんな人だとは思わなかったのに。
躊躇いながら手を伸ばし、握り込む。手の平に強い熱気を感じ、ピクピクと脈打っているのがよくわかる。拙い手つきでそれを捌く。摩擦するうちに硬度が増し、肉が石のように硬く固まっていた。
「うーん。まあまあですね」
始は麗華の技巧を品評する。
「黙りなさい」
一言だけ言い返し、麗華は何度も肉棒を擦り上げた。せっかく最後の一人だというのに、早く出してもらわなければ困る。相手はともあれ、とにかく出してもらうことだけに専念し、麗華はこれと思う握り具合で手を動かす。
「こうしてみるとすごい光景だよなぁ」
「俺、また勃起しちゃったよ」
いつのまにか部員達が麗華を取り囲み、輪を作るようにして麗華の奉仕を鑑賞する。再びズボンの中身を膨らませ、語らいながらも目が血走るほど凝視していた。
(くっ、みんな見すぎだ……)
視線という視線が麗華の肢体を撫で尽くす。ただ手コキ自体を眺める者、乳房を覗こうとする者、尻を注視する者など、それぞれの好きな場所を部員達は網膜に焼き付ける。それだけに、体のエロティックといえる部分で凝視されない箇所など一つもなかった。
うなじや背中とて、官能的な部位である。太もも、ふくらはぎもそうだ。二の腕が好きな部員もいる。皆がそれぞれの場所を見ているから、麗華の皮膚は余すことなく凝視され尽くしていることになる。
「真面目にやってますか? 麗華先輩」
始はいやらしい猫なで声をかけ、麗華の顎を指先で持ち上げた。
「やってる」
「全然ヌけないんですけど? 本当はやる気ないんじゃないですか?」
何がやる気がないだ。麗華は憤る。そもそも好きでこんな場所にいるわけでもないのに、こんなことでやる気をだすなどそれこそいやらしい。初めは純粋に解放されることだけを考えていたが、そう言われては意地を張って逆に手を抜きたくなる。やる気のない態度を見せて、自分はいやらしくなどないことを主張したい気持ちになった。
自然と握力が緩み、手の動きも遅くなる。
「やっぱりやる気ないですね。先輩」
始は即座にそう言った。
「うるさい。始君こそ、早く出してくれればこっちは解放されるのに」
「だったら、それこそやる気を出さないと」
「十分やっただろう。終わらせてくれないのはお前の方じゃないのか? 始君こそ出ないように我慢している」
「言い訳しないで下さいね」
「……っ!」
麗華は歯噛みしながら手を早めた。
ようやく先走りの透明汁が出て、始とて気持ちいいのだとわかる。麗華自身のアソコも疼いて、もう片方の腕が下腹部へ伸びそうになってしまう。駄目だと自制し、震える腕を抑えるように、始の肉棒を捌き続けた。
早く、早く出してもらわないと……。
疼き上げる秘所が液を滲ませ、股を濡らす。それでなくとも何度も水滴を垂らしていた麗華の内股は、既に粘液にまみれてしっとりしきっていた。
また拭かれてしまう。
警戒しながら捌いていると、背後に担任の気配が歩み寄る。
「あ、先生。僕が拭いてもいいですか?」
始は思いついたように言い出した。
「なるほど、後輩に拭かれるか。それも面白そうだな」
(まさかっ、今度は始君の手で?)
麗華は息を呑む。
「というわけで、そこで仰向け開脚して下さい」
「馬鹿言うな!」
全ての恥部が見える姿勢など二度と真っ平だ。
「でも、このままじゃ終わりませんよ? もっと僕を興奮させて下さい」
「そんな事を言われても……」
「とりあえず股を開けばいいんですよ?」
「なんで……」
渋る麗華だが、医師と担任がプレッシャーをかける。
「いけませんねぇ? 実際に彼は射精に至らないわけです。手を使うだけで駄目なら、別の方法を講じるのは当然でしょう」
「そうだぞ麗華。言う事を聞け」
二人に押され、周囲の部員も押してくる。
「かーいきゃく! かーいきゃく!」
幾重にも重なる開脚コール。
大勢の男の中、たった一人裸でいる麗華にこの圧力を押し返すような気概は残っておらず、そもそも違約金のことも頭をチラつき、結局は最後まで逆らいきれない。
「わかった。わかったから……」
麗華は泣く泣く仰向けになる。
そして、すっかり蜜の溢れた陰部を曝け出した。疼き、ずっと熱をあげたまま欲求を溜め込んでいる大事な部分を……。
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中学剣道少女 第22話「部員たちのペニスを測れ」
さっきまでの医学生達がぞろぞろとやって来て、麗華の前に列を作った。皆一様に股間を勃起させ、麗華からの測定を順番に待っている。恐ろしいほどの人数で、列はジグザグに束をなしていた。 「武井里志です」 医学生はそれぞれ、測定前に必ずクラスと名前を述べる。書類ミスがないように氏名を確認し、それを医師がチェックするのだ。 そして、麗華は彼のズボンに手をかける。ベルトの金具を外し、チャックを下ろし、中身を出すのさえも麗華の仕事だ。もう何本目かもわからないペニスにメジャーを巻き、太さと長さの数値を告げる。 「16.6です」 測っているうち、医師や担任のペニスが随分立派だったことが理解できた。医学生達の平均よりも、二人の肉棒の方が一回り大きいのだ。硬い肉の触感は同じだが、微妙な形や色合いの違いもある。 そんなものを麗華は見続けなくて、しかもヌいてやらなくてはいけなかった。 「里中浩二です」 一物を握り、手を動かす。不本意ながらも男の感じるツボがわかって、麗華の仕事はしだいに早くなっていた。 「んっ、出ます」 ビーカーに射精させ、採取したものを医師に渡す。 「滝山連です」 性技を磨くなど良い気分ではなかったが、この嫌な作業から少しでも早く抜け出したいため、麗華は色んな触り方を試していたのだ。握った手を使いながら、もう片方で玉袋を触る。あるいは亀頭を指で撫で、刺激の量を増やしてやる。 するとすぐに射精され、順番が回っていく。この回転率で順調に捌いていけば、いい加減に解放される。 その間にも、麗華は担任に股を拭かれる。 「あんまり濡らすなよ」 そう言いながら、垂れる雫を拭き取って、床を綺麗に掃除する。 「ぬ、濡れてるんだ……」 さもペニスを見て濡れる女のように思われて、ひどく屈辱だった。 だが、性技を覚えて麗華はスムーズに測定を消化して、短時間のうちに列の人数を減らしていた。ただ麗華が上達しただけでなく、男からすれば中学生に抜いてもらえるという興奮もある。とびきり美麗な剣道少女だ。相乗効果が絶頂への時間を縮め、あっという間に最後の一人になっていた。 しかし、最後の測定をした時だった。 「あとは剣道部の皆さんに協力してもらいましょうか」 ニヤける医師。 そして、担任がドアを開くと共に、なだれ込んできたのは剣道部の後輩達だった。 「み、みんな……!」 麗華はさーっと青ざめる。 「あ、先輩ホントに裸だよ」 「なんでそんな格好なんですか?」 部員達は一様にニヤついて、麗華の肢体を視姦する。身内に裸を見られるなど、まるで親に日記でも覗かれるような恥ずかしさを覚えて、急に体を隠したくなった。 同時に、麗華は気づいた。 散々の露出のせいで、自分は脱ぎ慣れてしまったのだ。だから他人でしかない医学生達の前では、隠すことなど考えずにひたすら測定に集中していた。どうせ二度と会うことのない相手なので、そもそもそんな意識をしなかった。 身内の登場でようやく羞恥心が刺激された。 恥じらいが薄れている。 それは女としての自分の価値が下がることのように思えて、麗華は危機感を覚えていた。このままでは特殊性癖が身について、何の恥じらいもなく平気で露出を行えるようになってしまうのではないかと危惧してしまう。 そんな事態を避けるべく、ポーズだけでも隠す素振りを見せないわけにはいかなかった。 「何を今更恥ずかしがってるんですか?」 「俺ら、画像だけど全部見てるんですよ? 先輩のカラダの情報、全部暗記しちゃいました」 厚顔無恥な部員達は、ぞろぞろと列をつくって麗華にペニスを突き出した。さすがに大人よりは小さいが、それでも立派には違いない一物を麗華は黙ってメジャーにかける。淡々と数値を告げ、手を前後に揺り動かした。 「あぁ、先輩にシてもらえるなんて最高です」 部員はうっとりする。 「余計な口開かない」 麗華は胸を隠しながら、手の平に肉茎の熱さを感じた。女が身体の情報を握られるのは屈辱だが、麗華がみんなのペニスを把握したところで何の秘密を握ったことにもならない。麗華だけが一方的な扱いを受けていた。 射精させ、順番が進む。 「お前早く出せよ……」 「あとがつかえてんだからさー」 次の男子はなかなか出さないため、順番待ちが次々に声を上げ始めていた。彼の耐久力が高いのもあるが、先ほどまでの麗華は両手を使っていた。しかし、今はもう片方の腕を隠すために使っている。それが射精感の高まりを遅らせているのだ。 「ほらほら先輩、もうちょっと頑張ってくれないと終わりませんよ?」 さも馬鹿にしたように、頭をポンポン叩いてくる。 「やめろ、私は好きでやってるんじゃないぞ」 「そう言われましてもねぇ?」 彼は悪びれもしない。 「本当は楽しんでない?」 「先輩、露出趣味なんじゃないですか?」 「馬鹿! そんなわけがない!」 不快な言葉をかけられながら、それでも出させなくてはならない。どんなに長く捌いても透明な分泌液以上のものは出してもらえず、しばらくたった頃。 「また濡れてきてるじゃないか」 担任がフキンを用意して、今度は後輩達の目の前で股を拭かれた。 「せ、先生……!」 不意に忍び寄られ、股に手を差し込まれたのだ。後輩の手前抵抗心が沸かなくもなかったが、もう遅い。既に後輩達は『黒崎麗華が股を濡らした』という事実に沸き立っていた。 「濡れてるって!」 「へえ? こんなことしながら感じてるんですか?」 「淫乱って奴ですよね、それ」 順番待ちの後輩達が、次々に嫌な言葉を投げてくる。 「そんなんじゃない! いい加減なことを言うもんじゃないぞ!」 麗華は必死に否定するが、周りの男は一人残らず無情だった。 「ところがですねぇ、イったんですよ。麗華さんは人前でオナニーをして絶頂しました。女性の生態研究に協力して、医学生達の前で壮大に潮を噴いたんです」 その瞬間、麗華は耳まで赤くなったどころではなかった。熱くなった。首から上が、明らかにそこだけ紅色に変色し、耳の奥まで熱を上げている。湯気でも出るのではないかと思えるほどだ。 「人前で? したの? マジで?」 「嘘だろ? だって黒崎先輩がさすがに……」 「でも今だって裸じゃん」 途端に列がざわめき出す。 自分の秘密を共有されているような心地がまた恥ずかしかった。 この恥ずかしさを例えるなら、家族や知り合いの前で自分の日記を朗読される気恥ずかしさ、といったところか。それだけでも悶え死にたくなるような状況だが、今回は日記どころのレベルでない自慰行為について発表されたのだ。しかも、絶頂したことまで口にされた。 相手は後輩、今まで先輩として剣道を教えてきたはずの仲間だった。 そんな身内が『麗華の絶頂』という事実を共有し、それを話題にざわめかれる。もはや生きた心地のしない、地獄にでも放り込まれた気分だった。 地獄は地獄でも羞恥地獄だ。 あまりの事に、胸よりも自分の羞恥に歪んだ顔の方を隠してしまう。顔面の皮膚は本当に熱く、ともすれば誰のペニスよりも熱気を帯びていた。 その姿に興奮してか。 「先輩、出ますっ」 やっとの事で射精を告げられ、麗華は慌ててビーカーを添えた。ドクドクと吐き出される大量の白濁がガラスの底に溜まっていき、今までにない水かさを記録する。白い牡香が鼻腔を突いて、アソコがヒクンと反応した。 「また濡れたのか。仕方ない奴だな」 そして、拭かれる。 拭かれる姿に興奮した次のペニスが突き出され、麗華は生真面目にも測定し続けた。 「お願いしまーす」 蔑むような態度を取られながら、何本もの肉棒にメジャーを当てる。そして握って、射精へ導く。その際に部員達は当然のように耳や髪に触ってきて、それがひどく不愉快だった。 そして、とうとう最後の一人。 「それじゃ、お願いしますね。麗華先輩」 ニッコリと微笑む竹内始が、その表情に邪悪な陰りを含ませながら、麗華を見下ろしていた。
中学剣道少女 第21話「麗華のペニス測定」
まともに男性器を見るのは初めてだった。いや、竹内始に生裸を鑑賞され、精子をかけられたこともあるので本当は二回目か。しかし、まじまじと見つめたわけではない。あの時はチラリと目に映った程度で、あとはほとんど顔を背けていたので、実質初めて見ているようなものだった。 おぞましいほど赤黒い、太く硬い肉塊を前に緊張する。 「さて、麗華さんにはこれから十数人のペニスを測定してもらうことになります」 「十数人……」 想像して、青ざめた。 「練習として、まずはワタシのペニスを測定してもらいます。このメジャーを使って、太さと長さ、亀頭のサイズを測定してもらいます」 メジャーを手渡され、測定法の指示を受ける。 「まずは触る練習です。握ってみて下さい」 恐る恐る手を伸ばして、遠慮がちな手つきで手の平に包み込む。 (こ、これが男の……!) 肉塊は驚くほど硬く、巻き付けた指が届くのもギリギリの太さだった。しかも熱い。湯の詰まった熱塊のような温度が手の平に染みてくる。ピクッ、ピクッ、と手の平で脈打っているのがわかった。 思わず手を離しそうになるが、医師がそれを注意する。 「駄目ですよ? しっかり握って下さい。そうやって遠慮されていては、測定が進みませんからね。今のうちに慣れて下さい」 「今のうちにって……」 慣れろと言われて慣れられるものでもない気がしたが、とにかく麗華は握り込んだ。皮膚の皮ビラに包まれた肉塊の硬さ、じわじわとした熱さが如実に伝わり、ただ触れているだけなのに全身が痺れてしまう。 亀頭から漂う牡香に当てられて、 キュゥゥゥゥ……。 と、秘所が引き締まる。イきたがっている膣奥が目の前のペニスに反応し、棒を欲しがるかのように熱をあげる。麗華の恥丘もまた、熱湯のような温度に達していた。 (違う! こんなものはおぞましいだけだ!) 自身の性器に叱りつけるかのように、麗華は激しく心の声を荒くする。 「いいですね? 測定がスムーズに進むよう、今更恥ずかしがったりしないように」 「……一応、善処します」 どの道、時間をかければかけただけ、解放されるまでの時間も長引く。医師の言葉に従うなど癪でしかない事だが、少しでも早く解放されよう、という思いを胸に決意を固めた。 おぞましい汚物だが、触るだけなら触ってやる。 「性に対する反応調査を兼ねましょう。感想を述べて下さい」 本当に調査なのか。こんな事で想いを口にさせられるなど内心腹立たしい。 「感想って……。硬いのが驚きで、しかも太いし、熱もあって……。こんなのが本当にその……性行為の時に入るものなんでしょうか。経験もないのにこんなに大きいのを見たら、正直怖くなるかと」 膣はキュゥキュゥ引き締まり、まるでそれを欲しがっている。こんなことでは説得力がないと自己嫌悪を覚えつつ、一般的であろう反応を淡々と述べた。 「なるほど。では性器に対する好奇心は掻き垂れられますか?」 手の平を意識すればするほど、触れている感触が腕を伝わり、胴を通って、大事な部分へ流れていくような心地がする。呼吸でもするようにパクパクと、肛門も収縮していた。 「そんな事を聞かれても……。反応調査、ですよね? 興味がなかったとは言いませんけど、いざ見てみるとゾッとしますし、目の前にあると緊張します。実物を見て嬉しいのはネットとかで慣れていたり、経験があったり、性的なものへの好奇心を素直に発揮している人だけではないでしょうか」 ものがものだけに堅い言い回しでないといやらしい気がして、『エッチなもの』とは口にできなかった。『性的なものへの好奇心』と、麗華はわざわざ言い換えていた。 「わかりました。では測定に入りましょうか。巻き付けて太さを測ってみてください」 巻き付けるといっても、根元から先端にかけて微妙に太さが異なっている。中間より上あたりが一番太く、根元へいくほど若干細い。 「この辺、でしょうか」 太いと思われる部分にメジャーを巻き、いつでも読み取れるように目盛りを合わせる。その間も、肉棒のツンとした匂いが絶えず麗華の鼻腔を突き続けていた。 ポタリと、床に一適愛液が垂れる。 「そう、そこです。それと根元、亀頭の付け根。太さについては三箇所を測定します。そこは何センチでしたか?」 「17.6センチです」 こんなにも太いものが女性器を出入りするなど、想像できない。 「では根元を――位置に関しては数ミリ程度の誤差はどうでも構いません。多少アバウトでもいいので、あまり神経質にお願いしますね」 「なりません。――根元は16.5です。亀頭の付け根は……16.9」 測定といっても、これは全裸でやらされている。マニアックな性的奉仕もいいところなのが癪に障る。 だが、それでも性器はウズウズと蠢くのだ。 二滴、三滴と、閉じかけの蛇口のように何度もポタポタ、蜜液を垂らす。まるで自分のお漏らしが人の家を汚しているような罪悪感と、そんな事を人前でしているという猛烈な恥ずかしさがあったが、口に出す必要もないので黙っていた。 黙って、羞恥心を表に出さずに胸の奥に封印しようと努力していた。 「長さについては、根元から亀頭の口にかけて測ってください。亀頭については筋の長さ、エラから口にかけての長さです。ではどうぞ」 芯に沿うように真っ直ぐにメジャーを貼り、長さが17センチもあることを確認した。さらに亀頭に短く貼るようにして、残りに箇所も測定する。それぞれの長さを伝えると、記載を行っていた担任が書類を書き終わった。 「さて、精液採取です。あなたの手でワタシを射精させてください。ビーカーに出した精液から一滴取り、後に精子量を測定。男性の平均的な精子量を調査します」 説明が終わると同時に、担任が手押しのカートを運んできた。 そこには大量の小型ビーカーが並んでいた。みっしりと詰まっていると言ってもいいほどに、たくさんの数がトレイの中に敷き詰められ、しかもカートの内側には板が入って三階建てになっている。 大量すぎるビーカーが、まるでこれから自分が握るペニスの本数を暗示しているかのようで、絶望的気分になえなって麗華はゾッとしていた。 「こんなにあるなんて……」 「それじゃあ、咥えて下さい」 「――! ふさけないで下さい!」 卑猥な命令に麗華はほぼ反射的に怒りをみせ、口淫などありえないと言わんばかりに根元を握る。使うのは手、のみである。何があってもそれ以上はお断りだという、これは麗華の意思表示であった。 「まあいいでしょう。ではしてみてください」 本当に奉仕もいいところだが、麗華はそれを手で捌き始めた。経験はなくとも、知識だけなら持っている。こうして手を動かせばいいのはわかっていたが、果たしてどれくらいで出してもらえるのかはわからない。 「せめて、さっさと出してくれませんか? こっちは触るどころか見るだけでも気持ち悪いんですから」 手を使う麗華は、不機嫌じみた顔で医師を見上げる。 「より早く出すには口が最適なんですがね」 「お断りします。噛み切りますよ?」 「だったら、手でたっぷり時間をかけてもらうしかありません。あなたの拙い性技を駆使して、せいぜい長く触り続けることですね」 厚顔無恥のニヤけ面が腹立たしく、思わずその顔面に一発叩き込んでやりたくなる。殴ってやりたい気持ちを堪えながら、指圧をかけて揉んでみたりとやり方を試していた。 どうすれば相手が気持ち良くなって、より早く出してもらえるのか。女の体でしかない、そういう経験もない麗華にはわからない。自分の手でするのと女の手でしてもらう事に、どれほどの差があるのかさえ想像がつかなかった。 「いやぁ、しかし良いもんですなぁ。中学生に測定を担当してもらうというのは」 「ですね。しかも麗華の体つきは大人の女性に匹敵します。胸とか太ももとか、お尻が早期に発達しているわけですからね」 「最近は発育の早い子がいますからね。小学生でもたまに良い乳をした子がいるくらいです」 二人の男は談笑していた。 医師は麗華の事実上の奉仕を受けながら、担任はその光景を肴にしながら、麗華という女について語らい合っている。ここが大学校舎でなければ、きっと酒でも飲みながらのトークになっていただろう。 「どうです? 麗華の手は」 「やはり経験無しの子ですからね。この場合は素人にやらせていることがポイントですよ。このなっていない手つきがなかなか」 聞いて、麗華は歯軋りした。 人にこんなことをさせながら、本人を前になっていないだ。ならばコツを教えればいいだろうに、そうすることもせずに医師はその素人の手つきを楽しんでいる。 「いやぁ気持ちいいですよ? 麗華さん」 褒められたら褒められたで、それも馬鹿にされている気がして腹が立った。麗華の人格は当たり前のように蹂躙され、屈辱まみれにされていた。 やがて不愉快なトークはやみ、無音の空間でシュッシュッと、麗華が肉棒を捌く音が鼓膜を撫ぜる。その中にポタポタと、股から水滴が床を打つ音が一定リズムで鳴らされる。おかげでアソコに意識がいき、膣肉が内側から痺れるような切なさを散々堪えた。 ふとすれば、またも空いた左手が股へ伸びそうになっている。それに気づいては自制しての繰り返しのうち、ようやく医師からの一声がかかった。 「そろそろ出ますよ? 麗華さん」 「やっとですか」 ビーカーを下に沿え、合図の声で射精を受け取る準備をする。吐き出された白濁がビーカーのガラス壁にへばりつき、たんぱく質の固形化を思わせる塊のような液体が底に溜まった。医師は自らスポイトで吸い取り、筒状の形をした小さな容器に垂らしてフタをする。 「ああ、そうそう。終わったあとは清潔な布で綺麗に拭き取ってもらいます」 亀頭の付け根に残った液のヌルりとしたものを拭き取り、ようやく一人目が終了した。といっても、これは練習にすぎず、本番十数人分の同じ作業が控えているのだ。 「さて、今度は俺だな」 「先生もですか……」 ただでさえ嫌なのだが、普段から教室で顔を合わせる教師が相手となると、微妙な意識も重なってくる。 突き出されたペニスを相手に、先ほどと同じようにまずは太さから測定し、柄の長さや亀頭のサイズを計っていく。 「17.1センチです」 目盛りの数値を告げつつ、ここで握った情報で何か仕返しでもしてやれないかと思ったが、細くもない短くもないペニスの情報など晒したところでどうにもならない。むしろ、女の子が男のそんな部位の秘密を握っていることの方が怪しく思えて、結局ただ淡々と作業をこなすに終わるのだった。 「んで、次は手コキか。よろしく頼むぞ? 麗華」 こともあろうに教師の肉棒を握り、麗華はそれを捌き始めた。跪いてかしずくように、腰に左手を寄りかけながら、握った右手を前後させる。空いた手をどこかにいなければ、こんな場所で今にも自慰を求めている自分のアソコが恐ろしかった。 「出るぞ。麗華」 ようやく担任が射精する頃には、かれこれ一時間以上は握っていた気分だったが、室内にあった掛け時計を見れば十分程度しか経っていなかった。 ビーカーに出された精液は、医師がスポイトで取り移す。それはあくまで医師の作業らしかった。 と、そして。 「拭いてやろう」 「ちょっ! 先生……!」 とうとう床の汚れに目をつけられ、担任が布を使ってきた。 「麗華、動くな。しっかり足を開け」 両手は後ろ。膝立ちで足を肩幅にした、背を反り気味にした陰部を晒したポーズで、しっとりとした淫らな水分を拭き取られる。こうして人に股を擦られるなど、例えるなら大人になっても親にオムツを履かされるような屈辱がある。その屈辱に対して、麗華の立場では耐える事しか許されていない。 さらに目の前で汚れた床を掃除され、本当にお漏らしの世話をされているかのようで、いっそ泣きじゃくりたいほどの思いに麗華はかられていた。もし涙を堪えるだけの気概がなければ、きっと本当に泣き喚いていたことだろう。
中学剣道少女 第20話「ペニスの測定」
「ペニスの測定は勃起時の長さと、亀頭のサイズを測って頂くというものです。それと精液採取を行って頂きます」 医師は検査内容を語りながら、ガチャガチャとベルトの金具を外し始める。 ゾクっとして、全身が総毛立った。 「そんなものは私じゃなくても! 別に自分でもできるようなこと、人にやらせるというんですか? しかも私に!」 麗華は反射的に講義する。 「自己測定では説得力がないんです。同じ言葉でも、専門家の解説と一般人の薀蓄とでは、一体どちらに説得力がありますか?」 「そういう問題じゃ……。だいたい、私だって一般人です」 「異論があるのはわかりますが、要するに自己測定ではなく誰かの手で測定を行う必要があるんですよ。集めたデータの信憑性を言い張るためには、測定法に一工夫加えましたという事実が必要なんです」 「それでも私にやらせる意味がわかりません! 看護師の人とか、そういう人達だっているはずですよね?」 麗華の拒絶は切実なものだ。男性経験のない、恋愛経験すらない中学生が、肉棒に触れさせられるのだ。しかも精液採取ということは、手でシてあげなくてはいけなくなる。こんな形で性経験同然のものを積まされるなど真っ平だった。 「麗華! ちゃんと言う事を聞け!」 担任が理不尽にも叱ってくる。 「お前には協力費用が支払われることになっているんだぞ? いい話じゃないか。貧乏なお前の家計が、これで高校や大学の学費を心配する必要がなくなるんだ」 「て、ですが……」 「麗華! 何もエッチをしろという話ではない。確かに男性器に触れることにはなるが、ここでやるべき事をやらなければ、契約内容が満たされない。逆にお前が違約金を支払うことになるぞ? お前の両親がな」 「そんな……。そんなことって……!」 麗華は屈辱に歯噛みする。 「こちらにも面倒な事情がありましてね。検査担当者を付けての測定がなければ、文句を言い出す嫌な人間が私の世界にはいるんですよ。そうした人達に対する対策です」 「そういう理由なら、本当に私じゃない方がいいはずでは? 私は一般人で、中学生です。女子中学生にこんなことをさせて、対策になるというんですか?」 気持ちとしては、やはり拒絶感だけが麗華の心を占めている。最もな反論も、全てはペニスに触るなど真っ平という思いからだ。 「観念した方がいいぞ? 麗華。はっきり言うと、中学生が検査を担当したなどとは報告されない。看護婦がやったことにされる。男性の世話だってする必要があるからな。ペニス一つもまともに見れない、触れないでは看護なんて成立しないケースもある」 「んな……!」 麗華は唖然とした。 今の言葉ははっきりと、麗華を性的に搾取すると宣言したのと同じである。汚い手を使い、裏に手を回してまで二人の大人は麗華を落とし入れたのだ。 看護婦を使うという説明も、本来なら事実なのだろう。性器にも病気は存在するし、色んな患者のケースもあるのだろう。触れなくては話にならない状況自体はあるのかもしれない。だが、それこそを盾に看護婦に手を使わせ、ヌいてもらう。汚い欲望を叶えるための仕組みが実は存在するのではと、疑わざるを得なかった。 「いいか? もう一度言うが、それでもレイプまでしようってわけじゃない。あくまで検査を担当してもらえれば問題ないんだ」 担任は強く念を押すように、麗華を説得にかかってくる。 「……あなた達は最低な人間です」 麗華は低くそう返し、目を背けた。 「ええ、最低ですよ? こうして裏で毎年何人かは搾取していますが、表では何十人何百人と救っています。仮にあなたにワタシを排除できる力があったとして、さてワタシを排除することはどこまで合理的でしょうか。一人殺して百人救えるとしたら、合理的には正しいでしょう? もちろん、感情論は抜きにした話になりますがね」 厚顔無恥な医師は悠々と語り聞かせ、それに麗華は冷たく返す。 「要するに、こんなやり方でしかハメを外せないってことですね?」 医師はニヤリと笑った。 「やはり頭の回転が早いですねぇ? 麗華さんは。そうです。時には悪ふざけでもしないと、仕事なんてやっていられないという事です。ワタシは色んな患者の相手、先生は教師として生徒や保護者の相手――疲れます。色んな人間の相手をするという事は、それだけおかしな人間の相手もする羽目になりますからねぇ、全く苦労していますよ」 そして、さらにこう語る。 「そこでです。人間相手という苦労の中、壊れてしまう人達はたくさんいます。うつ病とか聞いたことあるでしょう? ストレス障害というものもあります。真面目すぎて、ハメを外すことなんてしない人間ほど溜め込んで壊れてしまうのです。さて、ワタシだって仮にも百人救える人材の一人なのですが、それが壊れても構わないとお思いですか?」 「…………」 麗華は答えない。ただ、睨み返す。 言いたいことは理解できた。次に続ける言葉も予想ができる。休憩を与える役目を果たしてはいかがか、といった説明をしてくるのだろう。 「あなたの役目はワタシが壊れないようにすることです。ここにいる教師の方だって、大変苦労されていますからね。誰かが癒してあげる必要があるんですよ。休憩を与える役目だと考えるのはどうでしょうか?」 想像通りの論理展開には笑いたくなった。 「拒否権は?」 「ありません」 即答だ。 そもそも違約金が発生する以上、拒絶する方がリスクが高い。汚い大人の手によって、そういう状況に落とされたというわけだ。 「だったら、私もハッキリ言います。やるのは検査に必要なことだけです。そこまでが私達の約束なんですよね? それ以上の行為に走るのであれば、例えリスクがあろうと私はあなた達の告発を考えます。何年かかっても」 いや、どちらにせよ告発しよう。 向こうが約束を守っている限り、こちらも今は言うことを聞いておくが、一度解放されればこちらのものだ。この汚い仕組みを破壊して、もっとまともな制度を作り出す。将来の野望が麗華の中に芽生えていた。 だが今は、黙っているのだ。 一時の感情だけで反発しても仕方がない。彼らに対する反逆はもっと、今日という日から解放された後で、長期的に行うのだ。 「了解しました。我々は汚い大人ですが、約束を守る程度の良心は保障しましょう。要求するのは確かに検査に関係のある行為のみです」 そして、医師はベルトを外す。 隆々と膨れ上がったペニスが麗華の眼前に突き出された。
中学剣道少女 第19話「最後の検査へ」
麗華は大学廊下を渡り歩き、検査室へ向かわされた。 それは講義終了後。 自慰動画を散々再生され、それを元にした講義が終わり、やっとのことで開放されたと思った矢先だった。 「では最後の検査に参りましょう」 医師からそう告げられたのだ。 まだ終わりではなかったのかと、とてつもない落胆に何度ため息をついても足りないほどであったが、それでも『最後』である事をせめてもの救いに、麗華は足を進めていく。もうじき、この地獄を抜け出せるのだ。 「お? なにあれ!」 「AVの撮影じゃね?」 麗華は裸だった。 歩む麗華のあとを追うように、野次馬の固まりが着いてくる。男達の視線愛撫が尻を撫で、太ももを這いまわる。未だに絶頂の余韻が残り、しかも一回では満足できていない肉体にとって、ただの視線愛撫さえも刺激的だ。 「おっぱい可愛いなぁ……」 「ケツ揺れてるよ」 「スッゲー恥ずかしがってる」 ヒソヒソと、あるいは無神経に投げかけるかのように、周囲からの感想が麗華を攻める。皆が皆、下賤な目つきを送っていた。 「下向いちゃってさ」 「撮っとこうぜ?」 感想だけではない。スマートフォンやデジタルカメラのシャッター音声が何度も鳴り、全裸歩行という痴態を撮り続けられていた。 麗華はもはや、手で隠すことさえ許されていない。両腕を腰の後ろに組まされて、担任と医師が後ろから組んだ腕を押さえるように、腰に手を回されながら歩かされている。受刑者となって衣服を奪われ、裸で執行の場へ連行されている気分だった。 (……違う。私は堕ちたりしない。堕ちてたまるか) 麗華は歯軋りをしながら、深く俯き続けていた。羞恥地獄に耐えるため、そして自身の疼きを堪えるためだ。 じんわりとアソコが湿る。 二度目の絶頂を欲している麗華の秘所は、疼きと共にしっとりと粘液を滲ませていた。そのせいか廊下の風で湿ったアソコがひんやりとして、そのせいか疼きに意識がいってしまう。そのたびに麗華は頭から欲望を振り払おうと懸命だった。 一歩一歩、スリッパの足音を鳴らして進んでいく。 美乳が上下にたぷたぷ揺れ、尻肉がプルンと振動する。体つきのいやらしさが周囲を興奮させ、視線照射が熱くなる。尻も胸も、それどころか全身くまなく、まんべんなく、全てがカメラと眼球に焼き付けられる。 「エロいなぁ」 「もっと撮れって」 「こっち向ねーかなー」 周囲の目、聞こえてくる言葉の数々、そしてカメラのシャッター音声……。あらゆる要素が羞恥心を刺激して、体を熱くさせられる。恥ずかしいと思えば思うほど、屈辱に苛まれるほどに、体中が敏感になっていく。 (堕ちて……堕ちてたまるか……!) 震えながら堪えるが、それでも膣分泌液は止まらない。滲み出し、湿っぽさを増していき、ポタポタ垂れはしないかというほどに溢れてくる。乳首も突起し、全身が敏感になり、空気に触れることさえ気持ち良いほど皮膚中が性感に発達していた。 (くっ、こんなことで……! これではまた……触れたらおかしくなる……!) 全身がすっかり敏感になり、指一本でも触れれば快楽で破裂しそうなほど、乳房も秘所も切なくなっていた。 そんな麗華の火照った体は、まるで果実が甘い香りを漂わせるかのように、ムンとした牝香を放つ。上下に揺れるしゃぶりたくなるような可愛い乳房、プルプル揺れる丸い尻の魅力は、それだけで見る者を勃起させるに十分だ。 「や、やべぇ……」 「マジで襲いてぇ……」 興奮した男のギラついた目は、もはや狼そのものだ。公共施設の中、集団の中であるという状況だけが唯一男達の理性を支え、自制心で凌辱を堪えている。そうでなければ、もはやこの場にいた野次馬全員が麗華に襲い掛かっていたことだろう。 そして、想像してしまう。 もし、自分が本当に襲われたらどうなるのか。以前見た事のあるアダルト画像の、女性が前と後ろ両方の口に挿入されている姿が脳裏をよぎった。 仮にも年頃である麗華は当然そういう事にも興味がある。普段は自己を律していても、時おりハメを外したくなり、一人でこっそりとアダルトサイトを閲覧した経験があった。その時の自分に対する言い訳はこうだった。 『いずれは私も誰かと付き合うかもしれない。そうなれば、当然エッチなことも……。男子がどういう趣味を持つものなのか、予備知識ぐらいあってもいいだろう』 そういう名目を胸に掲げ、ほんの何回かだがアダルト画像や動画の閲覧を行った。手や口でしたり、尻や素股を使うことがあるのも、知識的に知っていた。 果たしてそれは、気持ち良いものなのか。 考えてしまい、麗華は頭を左右に振った。 (ば、馬鹿な私だ! 何を考えている! 散々な目に遭っているせいで、きっと私とて心が弱っているんだ……) 自己を強く保たねば、またイき果てる姿を晒してしまうかもしれない。二度とあんな醜態を晒すものかと、麗華は強く決心する。 「着いたぞ麗華」 担任の言葉。 「あと一息で解放されますよ? さあ、頑張って」 医師がドアノブを回し、麗華を室内へと導く。 医学生用の施設なのだろう。ベッドや医療具の棚が並んだ、さながら学校の保健室めいた作りの部屋に連れ込まれ、そして検査内容が告げられる。 「麗華さん。これからあなたには、ペニスの測定を担当してもらいます」 「た、担当って! 私がですか? しかもペニって……」 淫語を最後まで口に出来ず、語尾を濁しつつも麗華は目を丸めて驚いていた。また何か自分の体を調べられるのかと思ったが、それは全く予想に反する展開だった。