【第1話 依頼先の分岐点】
部屋で一人、ノートパソコンを立ち上げデスクに向かい、懸命な検索を繰り返す少女がいた。キーワードを変え、サイトを変え、思いつく限りの手は尽くすが、求めるものが一向に出て来ない末、零れる独り言がこうだった。
「このやり方も駄目か」
ずっと同じ姿勢でいた疲れから、軽く伸びをした少女は、改めて画面と向かい合う。
「はあ、こうなったら……先輩のアドバイスに従うしか……」
少女の思い浮かべる手段は、導力ネット法の隙を突くもので、正直なところ後ろめたい。しかし、正規の検索では辿り着けない以上、背に腹は変えられない。