そして、サリアはまんぐり返しにされていた。
仰向けの状態から下半身を持ち上げて、尻を天井に向けきった体勢は、アソコと肛門、そして乳房の、全ての恥部が視界に収まる卑猥極まりないポーズであった。恥部どころか、羞恥や屈辱に歪んだ顔さえ見えて、男にとってこれほど面白い光景はないわけだ。
「直前に宣言って命令したのに、無視したな?」
「ふん」
サリアは顔を背けた。
恥部を視姦してくるその顔が、人の表情まで含めて覗いてくる。その楽しそうな顔が気に入らず、ぷいっと横顔を向けていた。
無視も何も、快楽のせいで頭が真っ白になっていた。
複数回にわたっての絶頂の余韻は残っており、まるで強烈な電流でも流され続けていたように、体中にはまだ痺れが残っている。イク時には脳まで稲妻に打ちのめされ、だから頭の中にすら、ピリっとした痺れの痕跡は走っていた。
だが、気持ち良すぎるせいで言い忘れたなど、わざわざそんな事実を伝えたくはない。
「お仕置きとして、毛を剃らせてもらおうか」
「意味がわからないな」
サリアには理解できなかった。
剃毛の何が面白いのか、お仕置きというなら尻を叩く方が体罰としてわかりやすい。しかし、自分からスパンキングを望む理由もなく、剃るのなら勝手にしろとばかりに、サリアはカミソリの接近を受け入れていた。
毛の部分に刃が当たる。
すっかり愛液を吸い込んで、皮膚に張りついてしまった毛を剃るため、皮膚の表面を刃で撫でる。肌を傷つけるわけではない、しかし切れ味を押し込んではいる手つきに、サリアは軽く緊張していた。
気丈な振る舞いで、あえて表には見せていないが、人の手で扱う刃物がアソコに当たって、緊張をしないはずがなかった。
やがて毛を剃り終わり、兵士はカミソリからカメラへと持ち帰る。
三脚台に設置していたはずの、ここに来てからずっと稼働を続けるカメラが、今度はサリアの目の前で撮影を続行していた。
「さぁて、じゃあ宣言しろ」
「何をだ」
「今のツルツルになったアソコについてだ」
剃ったといっても、水やシャワーで洗い流したわけではない。愛液濡れのアソコにまだ付着した毛が残り、あまり綺麗とはいえない状態の、しかし確かに表皮はツルツルとなったアソコにレンズは接近していた。
「私は……」
屈辱が押し寄せる。
恥部と同時にきっと顔も映されて、その上で恥ずかしい台詞を言わされる。それがプライドを傷つけないはずはなく、サリアはしばしのあいだ歯軋りする。
「私は……絶頂の直前に、その宣言を出来なかったお仕置きとして、こうして毛を剃られた。きっとツルツルになっているんだろう」
カメラを睨み返しつつ、サリアはそう答えるのだった。
兵士がおぞましく笑っていた。
人に屈辱的な台詞を言わせる面白い映像を撮ることで、お前の恥を記録してやったぞと言わんばかりに、誇らしげに微笑んでいた。
「次は小便しろ」
サリアは再び憤怒を浮かべた。
恥ずかしさなどよりも、怒りの方で顔は真っ赤に染まってた。
「お前は……お前は……!」
「いいのか? 大事な二人が捕まってるんだろう?」
「くぅ……!」
これほど強く歯軋りをしたことがあっただろうか。
自分自身の顎の力で歯を損傷させそうな勢いで、激しく強く食い縛り、サリアは頬を強張らせていた。力むあまりにぷるぷると、顎も頬も震えていた。
サリアは身体を抱えられ、持ち上げられた。
背面駅弁という体位があるが、そのような形でサリアは宙を浮いていた。両足を手で掴まれ、脚を左右に開かせながら、背中は兵士の胸に密着する。M字開脚のままに持ち上がる形となって、サリアは放尿を求められていた。
カメラは他の兵士の手に移り、いくらかの距離を置いた二人が真正面の位置からニヤニヤと視姦してくる。
そして、すぐそこにはサリアの脱いだ衣服があった。
「ここでさせる気か」
こんなところで放尿すれば、その黄色いアーチは間違いなく、サリア自身の衣服を濡らすことになるだろう。
「そうだ。ここでしろ」
「服が濡れるが?」
と、サリアはその不満を訴える。
「あん? 文句言える立場か?」
「……ふん」
聞き入れてもらえるはずもない。
サリアは仕方なく、本当に仕方なく、放尿のためにアソコに意識をやっていた。どれほど尿意があるかもわからないのに、出そうと思って出せるかは、サリア自身にもわからない。絶頂によって水分を放出していることも考えると、もしや本当に出ないのではと、そんな可能性さえ感じつつあった。
しかし、果たして尿意が皆無だからといって、それで許してくれる彼らだろうか。
(気に入らない連中め……)
そう考えると、嫌でも放尿の努力をせざるを得ない。
出るか否かはわからなくとも、サリアはじっくりと意識をやり続ける。やがて尿意の感覚が得られたことで、サリアは初めて自分の膀胱に少しは溜まっていることを知る。大した量ではないのだろうが、やがてサリアは放出した。
サリアのアソコから、黄色い曲線が飛び出していた。
それと同時に、真正面の二人組は、やけに嬉しそうに人の放尿を見守ってきた。
「おおっ」
「出てる出てる」
こんなところを見たところで、一体何が面白いのか。
二人はこれ以上なくニヤニヤと、唇を大きくねじ曲げた笑いを浮かべ、楽しそうに撮影をしてきていた。
(最悪だ……)
サリアの気持ちはもう、その一言に尽きる。
放尿の場面を見られるのも、撮られるのも、多大な恥辱と羞恥を伴う。恥ずかしさで死にたくもなってくる心境で、しかもサリア自身の尿により、床に置かれた衣服や下着が汚れていく。布が尿の着弾を受け止めて、最初は音のしなかった放尿も、吸水しきった上になおも着弾が続いていくことにより、ビチャビチャと飛沫の散る音を徐々に鳴らし始めていた。
そして、サリアの尿はやがて途切れる。
せめて量が少なかったことだけが、不幸中の幸いと言えるのだろうか。
だからといって、耐えがたい屈辱には違いなく、服も下着も尿を吸い、すっかり汚れてしまっていた。
もはや心身ともに疲れ切った。
どこでもいいからぐったりと、どこかに寝そべってしまいたい。絶頂の連続に体力を削り取られて、屈辱の数々によって心も打ちのめされることにより、サリアはしだいにそんな心境に陥っていた。
だが、それでもまだ、サリアへの辱めは続いていった。
持ち上げられていた身体が下ろされて、期待などしてはいなかったが、それでも終わらず次を命じる言葉が投げかけられる。
「次はお待ちかねの本番といこうか」
冗談じゃない、誰が待ちかねているものかとサリアは思う。
「へへっ」
「そろそろ出すもん出したいところだったしなぁ」
と、もっとも、彼ら自身は、待ちかねていたらしい。
(……まだか。いつまで付き合わされる)
サリアはぐっと歯を食い縛り、その本番さえもぐっと堪えた。
命じられたのは、まず騎乗位だった。
寝そべる男の股に乗り、自らの腰を沈めて結合する。アソコの穴が肉棒の太さに合わせて広がって、言われるままに上下運動を開始させられると、アナル挿入を目論む二人目の兵士は、まもなく後ろから迫って来た。
背中を後ろから押し倒し、無理にでも身体の角度を調整させて、人の肛門を狙ってくる。入れよう肉棒の、亀頭が何度か尻たぶの丸みにあたり、やがて肛門の皺に触れた時、後ろからも押し込まれ、サリアは二本を同時に味わう羽目になっていた。
そして、二本どころではなかった。
「上の口が空いてるよなぁ?」
まるで席が空いていたような感覚で、最後の兵士もズボンを脱ぎ捨て、サリアの口に咥えさせようとしてきていた。サリアはその瞬間、口を閉ざして拒否するか、あえて受け入れ噛み切るか、そんな選択肢を脳裏に浮かべる。
いいや、人質がいる。
結局は下手な真似などするわけにはいかないまま、サリアは三本目の肉棒を口に迎え、三つの穴で同時に男を味わっていた。口腔が、肛門が、アソコが、全てがそれぞれの太さに合わせて広がっていた。
「んっ、んむぁ……あっ、んふごぉ…………!」
肉棒の太さによって、口は塞がっているものの、上下運動をしていれば、それでも喘ぎ声は出そうになる。その出ているはずだった喘ぎ声は、肉棒の存在によってくぐもったものへと変換され、サリアは息苦しそうな声ばかりを放っていた。
「んぅぅぅ……!」
サリアは絶頂する。
さすがに口が塞がっている時にまで、宣言がどうとは言ってこないが、カメラは三脚台に設置し直してあった。だから三つの穴を同時に責められるこの状況も、依然として撮影され続けていた。
「交代だ交代」
「次はどっちにしよっかなー」
サリアがイったことを合図にして、兵士達はポジションを入れ替わろうとする。ならば肛門に入ったものを咥える可能性もあるのかと、サリアはより一層の拒否反応で額に汗を噴き出したが、どんなに嫌でも続けざるを得なかった。
「んふごぉぉぉぉ………………!」
そして、穴の中身だけが入れ替わり、体位やプレイとしては変化のない、先ほどまでと変わらない上下運動の末、サリアはまたもイっていた。
そのさらに十分後。
「んんぅぅぅぅ…………!」
またもポジションが入れ替わり、同じ上下運動を繰り返しているうちに、サリアは絶頂に至っていた。これで全員が一周して、サリアの身体はかけられた精液によって汚れを纏っていたものの、なおも交代は続いていった。
「んぅぅぅぅぅ――――!」
と、最後の絶頂を皮切りに、やっとのことで本当にプレイを終え、兵士達が満足そうに肉棒を引き抜く頃には、サリアの全身が汗と精液にまみれていた。一人あたりで何回も、何回も射精を繰り返しての、体中が白濁にまみれたボディからは、青臭い香りと汗の混じった異臭が漂い始めていた。
「土下座しろ」
それが最後の命令だった。
カメラの前で屈辱的なポーズを取らせ、あまつさえピースまでやらせるのが、この日の陵辱の最後を飾る内容らしかった。
サリアはカメラに向かって土下座していた。
平然とした気持ちでできるはずもなく、内心では激しい屈辱感に震えながらも、その上で尻まで高らかに掲げるというのが兵士達の命令だった。土下座というより、頭だけを床まで低めた四つん這いのポーズに近づいて、その上で首は前に向けさせられた。
顎を床に置くことで、どうにか正面に顔を向けてのダブルピースをやらされていた。
カメラは目の前だ。
サリアの顔を撮りやすいように、三脚台から取り外し、わざわざ近づけてきたレンズによって、人の情けないダブルピースまで取って来ていた。
「見てくれて……ありがとうございました……」
もちろん、兵士達に与えられ、無理に言わされている台詞である。
しかし、ここまで辱められてなお、サリアはカメラを睨み返していた。真っ赤な顔で、頬や額に精液の痕跡を貼りつけながら、それでいて怒りを浮かべた表情でのダブルピースは、かえって滑稽なものだった。
「んぅっ、んぁぁぁ――――!」
そして、カメラを睨んでいる最中に肛門を弄られて、指まで挿入されたせいによる絶頂で、睨み返していた目つきは、その一瞬だけ驚愕に染まっていた。まだ人を辱める用があったのかと、目を大きく見開きながら、アソコからは潮を噴き出していた。
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