ロドスの任務先となった町では、厳しい検問が行われていた。その検問方法は屈辱的で・・・・
前編後編
ロドスの任務先となった町では、厳しい検問が行われていた。
サリアの引き受けた任務は、端的に言えば町の調査だ。
それまで鉱石病の少ない町で、だから感染者への差別も、それに対する反発の声も、必然的に上がって来ない。ほとんどが病気を知らず、健康に暮らしている町なのだったが、ある日を境に急増して、唐突に問題が山積みになったと聞く。
それは単なる偶然でなく、何か裏があってのものとドクターは睨んでいる。
その裏を暴き出し、原因を突き止めるのがサリアに課せられた任務であり、ドクターの睨んだ通りであれば、事態を引き起こした危険な連中と接敵することになるだろう。大人数では目立ち過ぎ、かといって単独では危険が予測できることから、腕の立つサリアに任務は任されることになったのだ。
いざ町に到着してみれば、つい数日前まではなかったはずの検問が始まっていた。
聞けば鉱石病が増えたからというもの、さらに犯罪者などの流入まで増え始め、治安の悪化で厳しくせざるを得なくなったとの話だが、果たしてこれをどう読むか。
検問官の話をそのまま受け取るか、それともロドスからの調査員派遣に合わせたものと捉えるかは、まだ判断がつかない。
ともかく、サリアは今、検問所の中にいた。
町の周囲をぐるりと囲う防壁の、その出入り口として作られたトンネル状の通路には、住民や来客の出入りを記録する管理所が設置されている。普段は通路内の受付で簡素な手続きをするだけで、簡単に出入りができたそうだが、検問の厳格化により、臨時に検問室が設けられることになったという。
つまり、サリアは検問室にいるわけだったが、ここで行う話を聞けば聞くほど、顔を顰めそうになっていた。
それまでは簡単な作業で済んでいたのだ。
ならば、やる方にとっては急に仕事が増えて面倒なことだろうが、体を詳しく調べると言われては、サリアとしてもあまり良い顔はできないのだった。
サリアは今、検問官と二人きりだった。
訪問の連絡は事前に行っており、通路受付で名前を名乗るなり、すぐさま担当者を呼ぶと言われての、それから現れた担当者に案内される形でここにいるが、こんな密室ではまるで容疑者の取り調べだ。
担当のこの男は、そのまま検問官として仕事をこなし、サリアの入場について書類を作成
しなくてはいけないらしい。ではどういった審査があり、どういうチェックの末に町に踏み入る許可が下りるのか、その説明を受けたところで、サリアは腹の底でため息をついていたわけだった。
気持ちを露骨に顔に出したなら、一体どれほど嫌そうな顔を自分は浮かべていることか。
「入念なボディチェックを命じられておりまして」
などと言われて、機嫌など良くならない。
事務的な職務の一環として、淡々とこなすのだろうが、かといって他人に体を触られることに関して不快感がないわけがない。その際の説明として、中には抵抗して暴力に走る者もいて、その場合は入場を許可できなくなるとも言われている。
訪問理由や滞在期間について、口頭でのやり取りや書類への記入をこなしていくと、そしてボディチェックの時を迎えることとなる。
「ではサリアさん。体に手を触れさせて頂きます」
いよいよだった。
「ああ、早く済ませてくれ」
せめて一秒でも早く終わって欲しいのが、サリアの心からの願いである。
「そうですね。まず、頭の後ろに両手を組んで頂いて――」
「こうか」
後頭部に両手をやると、検問官の両手が早速のように伸びてくる。服の上から脇下をそれぞれ擦り、衣服の内側に何か物は隠していないか、素手によるチェックは始まっていた。
不快感でたまらない。
脇下から肋骨へ、腰のくびれへと手は移り、一箇所ずつ丁寧に調べてくるが、こんな風に調べる目的で触れる感覚は、まるで痴漢でもされているような気分の悪さで落ち着かない。本当の痴漢であれば撃退など造作もないのに、町への入場や任務がかかっている中で、事前にあった説明にサリア自身が同意しているのだ。
ボディチェックを受けない限り、入場の許可はできないとする旨に対して、では受ければいいのだろうとサリア自身が返している。
いわば手続きを経て自分自身で許可を出した状況では、それを糾弾することなどできようはずもない。
(まあいい)
サリアは密かに歯を食い縛り、表情にこそ出さずとも、ぐっと我慢していた。
(何分かかるかは知らないが、こうして立っていれば終わるだろう。早いところ任務をこなし、この町について調べなくては)
町の状況について思いを巡らせ、様々な推測を頭に浮かべてみることで、触られている不快感から気を逸らそうとしていた。しばらく我慢していれば、数分後にはチェックは終わり、晴れて町に通してもらえるものと考えていた。
しかし、なかなか終わらない。
這い回る手は腹部に移り、やがては胸まで揉まれ始める。
(そんなところまで触るというのか……)
不快感はより猛烈なものとなっていた。
サリアの着ている衣服は生地が厚めで、ちょうど乳房の部分には『×』の形を成すようにベルトが装飾として通してある。その黒い×印の上から両手によって、胸がしばし揉まれた挙げ句、さらにはスカートにまで手は移る。
膝よりも何センチも下まで伸びた丈の長さの、その上から検問官は足を触って撫で回す。ふくらはぎをしばし揉み、太ももに手を移し、後ろ側に回って尻まで触る。やはり痴漢でもされている感覚に陥って、もはや耐えがたいほどの不快感を感じていた。
(まったく、いつまで耐えていればいい……)
眉間に皺が寄っていく。
苛立ちで顔が強張り、しだいしだいに頬が震え始めていた。
「いつまで続くんだ?」
触られ続ける状況に耐えかねて、サリアは苛立ちを押し隠しつつも尋ねていた。
「そうですね。どうも衣類が分厚いようなので、上から触るだけではどうも」
「何だと?」
「申し訳ありませんが、スカートの内側をチェックしても構いませんか?」
「ふざけてないだろうな」
「もちろん職務上の行為です。他意はありません」
検問官はあまりにもきっぱりと答えていた。
これだけ体中を触られただけでさえ、抵抗感でいっぱいだったのだ。それをスカートの中もなど、いくらなんでも耐えがたいとは思うのだが、この検査を受けなければ町に入ることもできないはずだ。
「……ちっ、いいだろう」
実に仕方なく、サリアは了承した。
その瞬間にスカートは持ち上げられ、丈が膝よりも高い位置にきたところで、検問官はその中身を覗き込む。
「黒、ですか」
「――っ!」
羞恥と共に怒りが込み上げそうになり、サリアはひどく歯を食い縛っていた。顔がみるみるうちに赤らんで、拳は力んで震え始めた。
「では少し詳しく調べますので」
検問官は断りを入れつつも、ポケットから取り出すペンライトで中身を照らす。そんな場所に何も隠してなどいないサリアにとって、何をそこまで詳しく調べたいのかが理解できずに、ただの下心ではないかと疑念を抱いていた。
(検問など口実ではないだろうな?)
疑念が顔にも浮かび上がって、その眼差しはいかにも相手を問い詰めんばかりの、どこか攻撃性を帯びたものとなっていたが、肝心の検問官は自分を見下ろす表情に気づいていない。
検問官は頭にスカート丈を被っていた。
中に潜り込まれた形となって、だから検問官の頭の分だけ、サリアのスカートは膨らんでいた。そして、その中で検問官は、片手ではペンライトで照らしつつ、もう片方の手でショーツ越しの性器まで触り始める。
「くっ……!」
しかも、なぞられただけではない。
少しのあいだ愛撫され、その数秒後にはずらされたのだ。きっとペンライトが照らし出す明かりの中ではワレメが剥き出しに、そして検問官は肉貝を直接触り、指まで入れようとしてきている。
「そこまでするというのか」
サリアの声色にはかなりの怒気が含まれていた。
検問官が言葉を選び間違えれば、少々のきっかけで暴発しかねないまでに、サリアは怒りや屈辱を胸に溜め込んでいた。
「ええ、内部をチェックする必要がありますので」
ワレメの内側に隠れた膣口に、とうとう指先が突き刺さる。
そのまま指を埋め込むと、検問官は探るような手つきて膣壁を擦り始める。そのタッチはいかにも調査といった具合で、膣壁の触感を調べでもしているように感じられたが、手つき一つで気持ちが変わるはずもなく、サリアの中で羞恥も屈辱も膨らみ続ける。
ようやく、その指が抜かれた時だ。
「では審査を行いますので、このままお待ちください」
スカートの中から出てきた検問官は、まだ全てが終わっていないようなことを言い出していた。
「これでまだ通れないだと?」
「検査結果を報告して、上層部のチェックを受けた後、その認可で初めて出入りが許可できます。書類上の手順が色々とありますので、どうかご理解を」
「……ふん。まあいい」
気持ちとしては納得しきれていないものの、膣口まで調べたのだ。これで通れないはずはなく、審査が済めば今度こそ完了になるのだろうと、この時までは思っていた。
だから思うところはありつつも、ここは飲み込むことにしていたのだ。
*
しかし、あれから十分以上は経過していた。
室内にあった椅子を借り、静かに座って待つあいだ、サリア自身には場所もわからない審査の場では、ここでの身体検査の報告と、それにアーツユニットの検分も行われているはずだった。
サリアは壁掛け時計に目をやった。
特にやることもないせいで、物思いに耽ったり、任務にまつわる考え事でもしていなければ、なかなか時間が潰れてくれない。ただ座って過ごすだけでは、一分間さえ長く感じてしまう中、サリアは尿意を感じつつあった。
まだ我慢の効く範囲だが、早めにトイレへ行くに越したことはない。
だが、断りを入れてこの場を離れていこうにも、待たされるばかりで誰もいない。声をかける相手がいないのでは、勝手に動くのも憚られ、仕方なくじっと過ごしていると、さらに数十分が経過していく。
「本当に、いつまで待たせるつもりだ……」
こうしているあいだにも、尿意は強まっていく。
しだいに危機感を覚え始めていた。
まだ我慢ができはするが、いずれは危険な領域に達するだろう。お漏らしなどしてしまうより、やはり勝手に部屋の外を出歩いて、勝手にトイレを探した方が、いくらかはマシなはずだと考え始めていた。
この時までは、また頭の中で考えているだけで、実行するつもりはなかった。
しかし、さらに十分以上の時が流れて、そろそろ一時間は待った頃合いになった時、さすがのサリアも立ち上がった。
「……もういい。どうせすぐ戻る」
もちろん、トイレの場所を知っているわけではない。
かといって、道に迷うほど複雑な構造などしてはいないだろうと踏み、サリアはとうとう無断で部屋を出ようとした。
ちょうど、その時だった。
サリアが開くよりも前に、ドアが外から開かれていた。
立ち上がるなり突き進み、そしてドアノブを掴もうとした時に、開いたドアから先ほどの検問官が戻ってきていた。
「おや、どちらに」
「トイレだ。行かせてくれ」
「そうですか、トイレですか」
「私一人だっただろう? 断りを入れる相手がいなかったんだ。だがいつまでも我慢はしていられない」
「すみませんが、審査が完全に終了するまで、部屋から出してはいけないと言われておりまして」
「何?」
怒りが込み上げそうだった。
「ですので、トイレは許可できません」
こちらは切実だというのに、人の気も知らずにあっさりと言われては腹も立つ。
「正気か? 生理現象を好きで止められるわけではないんだぞ」
「あの、すみません。しかし、こちらも規則には逆らえないもので……」
「融通が利かないな」
「申し訳ございません。ああ、それと、審査結果の方はまだ出ません。内情をぶちまけますと、審査員の中にロドスを迎え入れることに懐疑的な者がおりまして、余計に時間がかかっているのはそういう面のためでして……」
「わかった。なら、あともう少しだけ待っていよう」
仕方がなく、サリアは椅子に座り直した。
すると、検問官はどうするのかと思いきや、ドアの横で休めの姿勢を取り始め、まるで見張り番のように立ち始めた。
「監視のつもりか?」
サリアは尋ねる。
「役目、ですので」
「まったく、お前も大変だな」
これでは軟禁状態と変わらない。
審査結果さえ出てしまえば、入場可否に関わらず、どうあれ部屋の外には出られるはず。あともう少しで済んでくれれば、トイレはその時にでもと思ったのだが、やはり一向に結果が出ない。
何の連絡もない様子で、検問官はただ一人、監視としてサリアを見ている。
決して居心地が良いとは言えない。
監視名目の視線が向けられている中、時間が経てば経つほど尿意は本当に切実になってきて、我慢のために性器や内股を力ませるようにすらなってきている。こうも排泄を堪える状況が続くのは、もはや真っ平だった。
検問官が見張りと化し、それからまた十分以上が経ってなお、サリアに何の結果も伝わってこないのだ。
もう我慢ならない。
この歳にもなってオシッコを漏らすのが、時間の問題と化していた。
「おい」
サリアは立ち上がる。
「はい、なんでしょう」
「限界だ。トイレに行かせてもらう」
「ですが――」
「本当にトイレに行きたいだけだ。監視なら監視らしく、着いて来ればいいだろう」
「そう言われましてもですね」
どうしてもトイレに行きたいサリアに対して、決まり、規則、役目といった言葉を並べる検問官では話にならない。このままでは押し問答になるだけだと思ったサリアは、無理にでも突破していこうとした。
「もういい、通してもらうぞ」
それほどまでに切実なのだ。
強行突破を考えるしかなくなるほどに、尿意による危機感でサリアは焦燥しているのだった。
「ま、待ってください! では今すぐに確認を取りますので、あと一分! 一分でいいのでお待ちください!」
ようやくサリアの焦りが伝わったのか、それでも融通を利かせられずに、確認の連絡などと言って部屋を出る。
言葉通りに一分ほどで、すぐに戻っては来るのだが、その口から伝えられる結果は、決して面白いものではなかった。
「すみませんが、トイレはこの部屋で行って頂きます」
一瞬、言っている意味がわからなかった。
あまりにも突拍子のないことを言われたせいか、まるで理解できない言語でも聞かされたようにして、サリアは随分と大きく目を丸めていた。
「……正気か?」
やや沈黙を挟んでの問いかけだった。
「仰ることはわかりますが、部屋を一歩でも出たら、無条件で不許可になるそうで、トイレの件を伝えてもなお、上からの意見は変わりませんでした。となると、他に手段がありませんので、この部屋で用を足して頂きます」
「冗談じゃないぞ。漏らせとでもいうつもりか?」
「立って床にして下さい」
「トイレの中まで、個室の中まで監視された方がマシだ」
「そういった対応はできませんので」
「本当に話にならないな。正気を疑うぞ? もう一度言うが、個室の中まで監視された方がマシだ!」
トイレでもない場所で、それも人様の部屋でするなど考えられない。そんな風にするくらいなら、いっそ本当に個室に入ってもらい、用を足す瞬間まで監視してもらった方が、一体どれだけマシかとさえ考えていた。
「もう一点、身体検査が不十分であるとの指摘を受けましたので、改めてお体を調べさせて頂きます」
「お前は……! この検問所は……!」
怒りのあまり、もう本当に暴れ出したい。
暴れて、何かを破壊してやりたい衝動さえ湧いてきていた。
「どうか、ご理解を」
こちらのトイレに行きたい主張は聞かないくせに、自分達の指示には従ってもらおうとする姿勢が気に入らない。いっそツバでも吐きかけてやりたかったが、頭に熱が溜まったところでサリアは一度深呼吸を行った。
それは精神的な作業であった。
怒りで熱にまみれた脳に、少しでも冷気を与えようと試みて、サリアは少し気を落ち着かせる。もっとも、そんな風にしてみたところで、全てが鎮まりきるはずもなく、腹の中にはふつふつと煮えたぎるものが残っていた。
「どうあっても、非常識な真似をさせようというのか」
「そうなります」
「そうか。なら、好きに調べればいい」
サリアはどこか諦めの境地に至り、そうしたサリアの様子を見るや否や、検問官はすぐさま指示を行ってきた。
「ではスカートを持ち上げて頂けますか?」
「……ふん」
心底気に食わないとは思いながらも、サリアはスカートをたくし上げ、穿いている黒いショーツを表に出す。
「では下着の方を」
などと言い、検問官は目の前に膝をつくなり、サリアのショーツを下げ始める。先ほどはずらされただけだったが、今度はより明確な形で性器が剥き出しとなり、しかも自分の下着が男の手に渡った不快感までもが胸中にせり上がる。
検問官はワレメをなぞり始めた。
指先が恥部のラインに沿って上下に動き、その触れるか触れないかといった具合の加減で足腰がむず痒くなってくる。不本意な話だが、こんな状況であれ快感の気配もあり、サリアは顎をぐっと引き締めながら堪えていた。
愛液が染み出し始める。
まだ微妙な気配だけだが、指の上下が続けば続く分だけむずむずと、快感のようなものが膨らんで、やがてはワレメが湿っぽくなってくる。あともう少しだけ濡れて来れば、指とアソコのあいだに糸を引きそうにまでになって、検問官はそこで指の挿入を開始していた。
膣に指が埋まってくる。
「……さっさと済ませろ」
サリアの語気は荒かった。
他人の指が入ってくることへの不快感もそうだったが、しかも放尿を我慢している状態で、いつ限界が来るかもわからない危機感の中で、膣口を調べられている。埋まってきた指が出入りを始め、その刺激が太ももに走った時、危うくこのまま漏らすのではないかと、さしものサリアも心臓が跳ね上がっていた。
「いい加減にしたらどうだ? もう十分だろう?」
本当に強い口調で、睨む視線の鋭さはますますのものとなっていた。
「おい、聞いているのか」
語気がより荒っぽく、低くドスの効いた声さえ発していた。
終わる様子のない指の出入りに、その快楽電流の拡散に、尿道口や膀胱のあたりにまで刺激が及ぶ。我慢に我慢を重ねた部分にも伝わる刺激は、ただでさえ高まった危機感をより煽られ、このままでは本当にいつ漏らしてしまうかもわからない。
いいや、もう今すぐにでも出てしまっておかしくない。
そんなサリアの焦燥を証明でもするように、とうとう尿道口から尿の滴が、小さな玉となってぷっくりと浮き出ていた。
まずい……!
焦りでピクっと頬が強張り、弾んでいた。
「おい! 本当にトイレには行かせないつもりか!」
サリアは大声まで出して、もはや恫喝の勢いだった。みるみるうちに強まる尿意に煽られて、あまりにも焦ったせいで、他にどうしようもなく怒鳴り散らしていた。そして、そんな怒鳴り方をするということは、つまり限界を示していた。
もうサリアの尿意は来るところまで来てしまっている。
「くっ、お前は……! 人に漏らさせて面白いのか!?」
たった今から移動しても、トイレに向かう途中で漏らしかねない。もう下手な身動きを取ることさえ憚られるほどまでに、決壊直前にまで来てしまった尿意のために、もはやサリアの運命は決まっていた。
チョロッ、
と、ほんの少しだけ、スプーン一杯にも満たない程度の量が、まずは手始めのように放出された。
それは検問官の指がアソコに入ったまま、だからその手にもかかっていた。尿道口から出てきたものが、表面を伝って流れ落ち、刺さっていた指にそのままぶつかり、指の形に沿って二手に分かれる。
半円を成してぐるりと流れた滴の玉は、ちょうど半周後には正面衝突のように合流して、床にぽたりと落ちていた。
ぽたり、ぽたりと、
何滴も、落ちていた。
「……これで、満足なのか?」
サリアは実に恨めしそうに検問官を睨んでいた。
人を呪い殺してやりたいほどの、憎悪にさえ満ちた目つきは、しかし真っ赤に染まり上がっていた。もはや避けようのないところまでやってきて、これから小便を漏らす運命に置かれたサリアには、これでもかというほど憎しみが浮かび上がっていた。
「この……最低のクズめ……!」
親の仇でも睨みつけているようか顔をして、視線を鋭くしたサリアは、やがて決定的な放尿を開始していた。
ジョロォォォォォォ…………。
先ほどの少量をきっかけに、そのまま歯止めが効かなくなり、一気におびただしく噴き出ていた。勢いを伴う放尿に、検問官が咄嗟に指を引き抜き横へと退くと、床に向かって激しい直線が叩きつけられていた。
出力が高い分だけ、床で広がる飛沫も激しく飛び散る。
みるみるうちに円は広がり、サリアの足元にまで及んでくるのは言うまでもなかった。
「こんな……! くぅ……!」
サリアの屈辱に満ちた表情が、なおも検問官を睨んでいる。
「では検査を続けます」
「何?」
なんと検問官は、サリアの眼圧に気圧されたり、怒りに萎縮するどころか、むしろ何一つ気にしていない涼しい顔で、改めてサリアのアソコに触り始める。
放尿の真っ最中のアソコにである。
尿道口のすぐ上の、クリトリスの部分を狙って、検問官は指先をやってくる。指でそっとくすぐるように、優しく撫でる刺激に襲われて、サリアはこれ以上なく激しい引き攣りようとなっていた。
「正気か? どうかしているんじゃないのか?」
まだ止まる気配のない放尿が続く真上で、検問官はクリトリスを愛撫している。
その刺激が入ることで、太ももが微妙にモゾモゾと動いてしまうが、しかしサリアはそんな身体的な反応以上に、何かおぞましいものでも見る目をしていた。一変して青くなり、完全に引ききっていた。
「……ありえない……正気じゃない、頭が壊れているのか?」
ただの暴言でしかない言葉だったが、サリアとしては本気であった。
心の底からそう疑い、どこか純粋な疑問をぶつけるようなニュアンスさえ、そこには含まれているのだった。
ジョォォォォォォ…………。
放尿はまだ、続く。
そんな放尿中のサリアに触れ、クリトリスをくすぐる検問官に、ドン引きした表情を向けている。こんなところで放尿しているサリアの方が、非常識な男に対して青ざめている。
傍からすれば、これほど奇妙な光景はないはずだった。
溜まりに溜まった量で保たれていた激しさは、やがて徐々に緩み始める。直線が床を打ちつける際の、周囲に飛び散る滴の勢いも、秒刻みでだんだんと萎えていく。
やっとのことで、全ての尿が排泄されきろうとしていた。
しだいしだいに勢いを緩めていき、チョロチョロと途切れ途切れになった瞬間を最後にして、そのままサリアの放尿は終わっていた。
後に残ったのは香りである。
尿から立ち込める匂いが部屋に広がり、サリアは無念に打ちのめされる。
お漏らしで広げた円も、この臭気も、全てサリア自身が作り出したものなのだ。こんな放尿をする羽目になり、検問官への憎しみは言うまでもないが、かといって漏らしてしまった自分自身への気持ちも大いにある。
取り返しのつかないことをしでかして、大切なものを失ってしまった。
もう二度と、真っ当な人間を名乗る資格を失いでもしたような、大きな喪失感に囚われているのだった。
自分の作った水溜まりに、検問官が雑巾をかけている。
それからモップ掛けまで始める姿を横目にして、サリアが複雑な心境にあるのは言うまでもない。やらかしてしまった思いは大きいが、そもそもの決してトイレに行かせようともしなかった対応に、やはり改めて怒りが湧いてくる。
「そんな掃除、本来ならする必要はなかったのではないか?」
サリアは検問官を責めていた。
「私は散々言っていたはずだ。それを……。お前のせいだぞ」
「…………」
検問官は何の言葉も返すことなく、黙々と掃除を続けている。
「何とか言ったらどうだ? この……!」
サリアは歯を食い縛り、顎から軋んだ音を立てていた。
憎らしい。
もう本当に憎らしくてたまらない。
実力でも行使して、腹いせのためだけに暴力を振るいたい気持ちに本気でなったが、サリアはその一線だけは堪えていた。
「では審査の確認をしてきますので」
と、何事もなかったように、掃除を済ませた検問官は去っていく。
その数分後には戻って来て、また改めて状況を伝えてくるが、やはり決して面白い内容ではないのだった。
「数日? どうしてそこまでかかる? 一日もあれば終わるだろう!?」
検問官の口から出て来た言葉は、審査結果を保留して、審議を明日以降にまで持ち越すというものだった。
しかも、そのあいだサリアを部屋から出すなという、事実上の監禁宣言を聞いて怒りが湧かないはずもない。頭が一気に加熱して、立ち上がる勢いのせいで椅子さえ後ろに倒してしまっていた。
「ですが、方法もあります」
「方法? また何かふざけてないだろうな」
「そうは仰いますが、こちらの指示に従って頂ければ、確実に向こう数時間以内に終わらせて頂くことが可能になります」
「……信じられるとでも」
サリアは疑念を抱えていた。
人に放尿をさせたこんな男が、今になってサリアの益になるようなことをしてくるのか、甚だ疑問でならなかった。
しかし、次に検問官がしてくる要求に合点がいった。
なるほど、それが目的かと……それを拒みたいサリアと、そうしなければ数日は部屋に閉じ込めると言ってくる検問官の問答は、最後の最後まで平行線のままだった。そして、サリアの方が折れない限り、部屋から出してもらえないのはサリアなのだ。
この不利な状況での言い争いに疲れ果て、サリアは最終的に渋々ながら、本当に仕方がなく、嫌々の気持ちでもって検問官の要求を受け入れる。
そして――。
サリアは検問官の望む体位となっていた。
壁に対して横向きに、片手だけを突く形で、身体の側面で寄りかかるようにしながらの、片足だけを高らかにした体勢だ。軸足だけを床に残して、右足を持ち上げたサリアに対して、検問官はアソコに手を伸ばしていた。
「……ゴミめ」
顔が近づき、より表情のわかりやすい距離感から、遠慮も無く睨むサリアに対して、さしもの検問官も一瞬だけ、びくりと肩を弾ませていた。
しかし、かといってアソコへの愛撫は止めず、指でワレメをなぞり続ける。
不本意だが、快感は大きなものだった。
先ほどまでの感覚も残っており、たちまち走る甘い痺れに愛液が徐々に染み出す。ワレメの表面が濡れてきて、愛撫による指の滑りが良くなるまで、そう時間はかからなかった。
「ぐっ、くぅ……!」
こんな男に感じさせられたくなどない。
その思いからサリアはぐっと歯を食い縛り、間違っても声など出すまいとするのだが、愛撫がクリトリスに及んだ瞬間、体中がびくりと震えてしまう。太ももがモゾモゾと、顔もぴくりと反応して、快感は明らかなものとなっていた。
「感じましたね?」
それは隠しようがなかった。
「……黙れ」
「気持ちよさそうな反応に見えましたよ?」
「黙れと言っている!」
サリアの恫喝に、検問官は萎縮する。
だが、次の瞬間には元の涼しい顔で愛撫を再開して、膣に指まで入れ始める。検査とショウしていた時に比べて、より明確な愛撫として、はっきりとしたピストンが行われた。
愛液が溢れるために、そのピストンはさながら指で何かをかき混ぜるかのようになり、膣壁と指の狭間で粘液が捏ねられる。摩擦を帯びた愛液は、白く濁った固まりのように泡立って、それがピストンに伴い少しずつ掻き出されていた。
「うっ、ぐぅ……!」
サリアはより強く歯を食い縛る。
検問官の愛撫は上手かった。
わざわざ感じたくないサリアにとって、何の有難味もないテクニックに、しかし生理的な反応は存分に引き出されることとなる。サリアの呼吸は愛撫が続けば続くほど乱れていき、吐き出す呼吸は色気ある熱気を含んだものと化していた。
怒りを帯びた憎悪の眼差しさえなければ、頬を紅潮させての荒っぽい息遣いは、実に色っぽいもののはずだった。
「くっ、うくぅ……この……!」
サリアは憤りによっても震えていた。
快感がもたらす刺激に反応しての、ピクっとした筋肉の動きは確かにあるが、硬い拳が震えたり、歯を食い縛ることで顎も同じく震えるのは、こんな目に遭わされていることへの怒りからであった。
十分な愛液が出て来たことで、アソコの表面はヌルヌルと、指が滑りよく活発に動き回った。膣への出入りもスムーズに、そして活性油を挟んだ摩擦はますます気持ち良いものとなり、サリアの呼吸は一層のこと乱れていく。
「あっ、くぁ……うっ、くぅぅ…………!」
「イってもいいんですよ?」
「誰が……馬鹿にっ、するな……!」
「でも、イキそうなんでしょう?」
「だ、黙れ!? あぁ……!」
サリアが受けた指摘は真実だった。
検問官のテクニックに、アソコは存分に高まっており、もはや絶頂が時間の問題と化していた。このままいけば、いつ下腹部の奥で何かが弾け、頭まで痺れてビクビクと震えることになってもおかしくない。
「誰が……!」
イってたまるかと思う気持ちで、サリアはぐっと歯を食い縛る。
「我慢強いお方ですねぇ?」
検問官の言葉使いは、どことなく人を小馬鹿にしたものとなっていた。
「貴様……!」
「ではもう少しだけ」
指のピストンがペースを上げる。
「んぅ……! んっ、んぅぅ……!」
その瞬間に快感度合いが段階を上げ、サリアはより激しく翻弄される。ただの指先一つで髪まで振り乱すことになり、種族特有の角を壁にぶつけて擦りつけさえしてしまっていた。
「んぁっ、あくぅ……!」
甘い痺れが筋肉を刺激して、食い縛ったはずの歯が何度も緩む。
それでも、余計な声など出すものか、絶頂などしてたまるかと、サリアは堪えに堪え続けて、その結果である。
サリアは寸止めされた。
どれほど我慢しても膨らみ続け、もはやイクのは時間の問題かと思われた瞬間に、検問官の指はアソコから抜かれていた。
(弄んでいるつもりなのか……?)
より怒りが降り積もる。
業腹だが、検問官の技からすれば、今のでサリアをイカせることはできたはず。わざとらしく指を抜き、寸止めして焦らしたのは、きっと趣味か何かなのだろう。
指とアソコのあいだには、濃密な糸が引いていた。
手が離れれば離れるだけ、糸は長々と伸びていき、やがてぷちりと切れて消失する。
「では十分にほぐれましたところで」
検問官のズボンを脱ぐ音が聞こえてきた。
ベルトの金具を外し、チャックを下ろしている音は、サリアにとって挿入に続く序章に他ならない。わざわざ見てなどいなくとも、衣擦れの音さえ聞いていれば、緩んだズボンがそのまま床に落ちるのは伝わってきた。
「……チッ」
もう下半身のすぐ近くに、一物は来ているはずだ。
そして、検問官の位置を合わせようとする挙動と共に、入り口に亀頭が押し辺り、次の瞬間にはそれが穴へと押し込まれる。
ずにゅぅぅぅ…………。
と、入り込んで来た。
「ぐっ、ぐぅ……!」
歯茎が潰れんばかりの勢いで、サリアは激しく歯を食い縛った。
こんな形で、こんな男の男根が、本当に入って来てしまったのだ。その屈辱感が腹の底からせり上がり、表情は一気に染まっていく。怒りや憎悪ばかりが強かったサリアの顔に、屈辱と無念の色がかかっていた。
すぐに検問官の腰振りは始まった。
「ぐっ、ぐぅ……んっ、んぅ……!」
ろくにゴムも着けずに入って来た肉棒は、膣内にたっぷりと出ていた愛液をすぐさま纏い、ヌルヌルとした滑りの良さと共に活発に出入りする。その長さが奥を打ち、子宮口にまで衝撃が及んでくるかのようだった。
ヌチュ、ニチュ、グチュ、ニジュゥ――
粘液をかき混ぜて、練り合わせる際に鳴るような水音が、肉棒によって立てられている。ピストンの活発さが摩擦の中に愛液を巻き込んで、直ちに泡立て始めての、粘度の高い水音であった。
「……んっ、んぅっ、んっ」
サリアは歯を食い縛っている。
顎の力が不意に緩んだ時を覗けば、喘ぎらしい喘ぎ声を出すことはなく、どことなく呻き声に近いものばかりを吐き出している。
こんな奴のために喘いでやるか。
意地とプライドから来る気持ちが働き続け、サリアの唇はぴったりと結ばれたまま、鼻息ばかりが荒くなっていく。
「んっ、んぅ……!」
快感のあまり、脳が痺れていた。
甘ったるい何かが神経を伝わって、信号として全身に行き渡ってくるのだが、サリアはそれを心で拒む。検問官に与えられたものなど受け入れてなるものかと、拒絶の意思を込めて髪を振り乱していたが、それは人からすれば気持ちいいあまりの挙動と区別がつかない。
「楽しんでますねぇ?」
検問官がその挙動見て煽り始めた。
「黙れ……黙れ……!」
「声も聞かせて下さいよ」
「ふざけるな……あっ、くぅぅ……!」
下手に口など開いていれば、やはり喘ぎ声が出てしまうと、サリアは咄嗟に口を閉ざし直していた。
ピストンが激しくなる。
腰を打ちつけてくる衝撃に身体を揺らされて、角が何度も壁に当たっていた。
身体を横向きに押しつけて、片足だけを上げた体位のために、押しつけた肩や頭の密着度合いは、ピストンで揺らされるリズムに合わせて強弱がつき続けていた。
「ぬっ、ぬぁ……あぁ…………!」
サリアの喉から、堪えようとしてもなお絞り出される声が上がった。
頭で激しく電気が弾け、サリアは全身を震わせたのだ。
絶頂だった。
「おやおや」
サリアの膣から、絶頂の証を立てるかのように、だらだらと多量の愛液が流れ出す。まるでびしょ濡れの布から絞り出しているような勢いで、それは肉棒の表面を伝って滴り落ちる。竿から玉袋にかけて流れていき、検問官の内股にまで滴は伝い落ちていく。
サリア自身の股にも流れていき、滴が靴の中にまで入っていった。
「これで満足だというのか? ゲスめ」
サリアは横目で検問官を睨む。
「まだまだ、こちらはイっていませんので」
検問官はすぐに動きを再開させた。
「ぐっ、ぬぁ……あぅ、くぅ…………!」
サリアは咄嗟に歯を食い縛る。
より激しいピストンに突き動かされ、サリアは壁に頬をなすりつけていた。奥まで届かんばかりの長竿に貫かれ、そのたびに激しい電流が全身に行き交って、指先までビクっとした反応を繰り返す。
「ぬぅ……くぅ……!」
それでも、最大限に声を抑え、今度こそイクまいと、快感を堪えようとしていた。
しかし、検問官が与える快感は、おいそれと堪えきれるものではなく、またしてもサリアの中で大きなものが膨らんでいた。見えないものが風船のように膨れ上がって、そのまま弾け飛ぼうとする感覚は、絶頂の予感に他ならない。
このままではまた、イカされる。
(何度も……! イカされて、たまるものか……!)
サリアは懸命に堪えようとした。
より強く歯を食い縛り、脚の筋肉や下腹部まで力ませて、サリアは体中の力を駆使して絶頂を抑え込もうと苦心していた。
だが、それが何一つ意味を成さなかった。
「んぅぅぅ――――――!」
声だけは最低限に抑えていながら、絶頂そのものは決して止まることはなかった。
サリアの頭で、無慈悲にも激しい電流が弾け回って、まるで細胞が破裂しているような錯覚さえ覚えていた。
しかも、ただイカされただけではない。
検問官は射精していた。
根元まで埋め込んだ状態で、子宮に注がんばかりにして放たれた精液は、間違いなく届いてはいけない部屋まで届き、溢れたものが膣内で跳ね返る。竿と膣壁の隙間から、いくらかが愛液と共に噴き出していた。
そして、サリアは失禁していた。
先ほどの放尿で、本人としては出し切ったと思っていた尿の、実はまだ残っていた分がチョロチョロと出てきていたのだ。
「これはこれは」
検問官は意外そうな驚いたような顔をしていた。
緩やかに流れる黄金水は、咄嗟に離れる暇もなかった検問官の、肉棒を伝って流れ落ちていた。竿の表面を滴る尿に陰毛を濡らされて、お互いの太ももには何本もの滴の線が出来上がる。そんな尿が途切れた時、サリアはこれ以上ない屈辱を浮かべていた。
「今度こそ……満足か……」
無念に満ち溢れていた。
犯された上、二度も放尿する羽目になったサリアの心は、深々と削り取られた。常人ならば立ち直りが利かないほどの、強いショックに打ちのめされ、しかしサリアの胸に沸き立つものは怒りや憎悪なのだった。
サリアは激しい目つきで男を睨む。
それに対して、検問官は少しばかりしか萎縮せず、涼しい顔で肉棒を引き抜いて、満足しきった顔で体を拭き始めるだけなのだった。
*
サリアに通行許可が出たのは、その数十分後となった。
任務のために町を訪れてきたサリアとしては、これから仕事に集中しなくてはいけないわけだが、果たしてどこまで真剣に打ち込めるか。余計な思いに心を乱され、落ち着かない気持ちで何もかもが手に着かない。そんな自分自身の未来が目に浮かぶ。
その理由が検問の内容を引きずってのことなのは言うまでもないが、加えてこんなことまで言われたのだ。
……出て行く際にも、身体検査を行いますので。
つまりまた、似たような時間を過ごすことになるかもしれない。
それに対する思いが湧いて、やはり集中をかき乱され、町に入ってもなお検問への怒りや恨めしさを抱き続ける。
あんなことさえなければ……。
その思いがいっぱいに溢れていた。
溢れに溢れ、収まることなく、毎日のように同じ憤りを抱える事となるのであった。
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