不満層の集まるパーティでは、何らかの芸をやらされることになっている。
きっとろくなものではなく、またしてもストリップをする羽目になるのだろうとゼノヴィアは予感していた。
良くも悪しくも、連れてくる臣下に忠誠心の強すぎない者を選んだのは、幸いだったと言えるのだろうか。
パーティともなれば、護衛を潜ませないわけにはいかなくなる。
参加者は身分の明らかな人間に限られるだろうが、王族や格式の高い人間には、いつどこで暗殺者が目を光らせているかもわからない。人々の気配に紛れ、部外者が密かに侵入してくる可能性は警戒しなくてはならないのだ。
最低限必要な警戒として、パーティには臣下を伴うことになるが、ゼノヴィアへの信義の厚い者なら、必ずや怒りをあらわにするだろう。
いいや、激怒してくれる誰かにいて欲しい正直なところだが。
己の尊厳や羞恥心を切り捨てて考えれば、まずあの三人の心は晴らしたはずだ。あれでなお晴れていないなどと言われた日には、本当に刺客を送り、殺害しなければ気が済まなくなりそうだ。
ともかく、臣下に選んだ面々は、忠誠心はそこそこに、冷淡に私情を切り捨てられる人間を選んでいる。この人選ならば、ストリップの事実には驚くだろうが、それも政治の一環と納得すれば余計な怒りを抑えて納得してくれるだろう。
……ところで、ゼノヴィアは知らない。
まったくの偶然なので、知らなくとも無理はないが、ゼノヴィアが臣下に選んでしまった面々は、確かにゼノヴィアを慕っている。ゼノヴィアが彼らに下す評価はそう間違ってはいないのだが、ゼノヴィアでも知らない秘密を臣下達は抱えていた。
臣下には五名ほどを連れているが、そのいずれも文才に秀でており、実はエロ小説を書く人間である。
そう、本当にまったくの偶然だ。
ブラフォード、ジェローム、ヴィンス、三人の貴族はエロ小説の愛好家である。それまで自分達の読んだことのある素晴らしい作品について、是非とも作者の所在を知りたいと考え、実際に調査を行い突き止めた。
あえて突き止めた理由は、金を積むことで思うがままの作品を書かせるためだ。
そして、ニニム・ラーレイの羞恥プレイを知るなり、聞き込み調査で目撃者から見たニニムの様子を細やかに聞き取り、集めた情報を元に秀でた文才で文章化させた。
その作品の作者こそ、ゼノヴィアが連れている臣下達五人グループだ。
彼らは五人で一人分の名前を使い、グループで本を出している。
最初のうちは空想で生み出した架空の人物の情事を描き、色恋から陵辱まで、手広く反響を受けていたが、密かにはゼノヴィアのエロ小説まで書いていた。
マーデンが以前カバリヌに敗れた際、もしもゼノヴィアが囚われており、牢で陵辱されていたら、という内容のものを書いている。解放軍を名乗っていた際、もしも男達の英気を養うため、『褒美』を与えていたらという内容を書いている。
ウェインとの婚姻、あるいは側室に収まった場合の内容も書いている。
つまり、ゼノヴィアをそういう目で見ているファンであり、忠誠心が無いわけではない一方で、ストリップと聞けば必ずや大喜びするような人間達だ。
ともなれば、ゼノヴィアがおかしなパーティに参加して、何か恥ずかしいことをやらされても、彼らは決して怒らない。
もちろん、憤ってみせるポーズは取るだろう。
しかし、それよりもその場の状況や細やかな表情を頭に叩き込み、全ての出来事を文章で再現しようとする人間だ。
貴族三人にとってみれば、ゼノヴィアが連れてきた臣下がその五人だったことは、まさしく天命である。元より繋がりを持っていたため、根回しは速やかに済ませ、とっくにこちら側に取り込んでいた。
ストリップの様子についても、既に貴族三人はあの場の状況や自分達の口にした言葉を綿密に書き込んで、その全てを彼ら五人に与えている。きっと文才の限りを尽くした素晴らしい描写で書き上げてくれるだろう。
この時代、カメラの登場さえもまだ遠い中、動画撮影という概念すらありはしない。その代わりのようにして、文章によって出来事を再現することこそ、貴族三人の悲願なのだ。
シューチ・シューチェス。
というのが、臣下五人が密かに名乗るペンネームであり、そしてグループ名でもある。
臣下でさえも貴族側に回り、ゼノヴィアは実質的に味方が一人もいない状況に置かれることとなる。
◆◇◆
ゼノヴィア・マーデンは朝から羞恥に震えていた。
「なんなのよ! これは!」
着替えの命令を受け、ナトラの女官から衣装を渡されたのだ。
肌にぴったりと沿い合わさり、ボディラインが如実に浮き出る伸縮性の良い衣類は、現代で言うならボディスーツといったところか。
もっとも、現代のボディスーツというのは、ブラジャー、ウエストニッパー、ガードルの三つの役割を同時にこなす衣類である。
それに対し、この大陸の職人が伸びのよい特製の布を使って仕上げたこれは、どちらかといえばエロ衣装としての趣が強い。
形状はワンピース型の水着に近い。
この時代には存在しないが、競泳水着かスクール水着に例えれば早いだろう。
そして、色の白い生地は薄らと透けており、着用すると中身の肌色が見えてくる。薄らとしたものなので、乳首や陰毛などは注意をしなければ見えないが、逆に言うなら意識さえすれば見えている。
この衣装を作った職人は、まさしく称えられるべきだろう。
何故なら、着る者の乳房の形状を予め予測して、まるで山にカップを乗せるかのような形に胸部を作り上げている。普通の衣服で締め付けても乳房の形は浮き出ないが、立体的形状を帯びた布が沿い合わされば、乳房は裸同然に浮き上がる。
乳房はおろか、乳首の形でさえも如実なのだ。
尻の部分も、尻たぶの山に丸み被せるように作ってあり、だから尻の割れ目にかけてまでありありと浮かび上がる。股間のワレメもくっきりと、そればかりか陰毛さえもが、内側から布を押し上げ、微妙に形状を浮かび上げている。
「では着替えてくれたまえ」
ウェインが昨日の三人の貴族を伴って、この貴賓室の中に立っている。
あれだけ恥ずかしかったストリップをまた行い、変態チックな衣装に着替えろというのだ。
昨日で露出経験を積んだとはいえ、裸にはまだまだ慣れず、脱ごうとすれば手が震える。今日のストリップでも時間がかかり、背中を向けたり、しゃがみながらの脱衣となった。
そして、衣装を着てみれば、それはそれで赤面ものでだった。
(裸より恥ずかしいじゃない! いや、裸よりは? いやいや、こんな変態みたいな格好、裸で出て行く方がマシなくらいよ…………)
ゼノヴィアは切実にそう思った。
全裸で出て行っても構わないから勘弁してくれ、といった気持ちを本当に抱いてしまうほど、着ていて良い気持ちがしない。形ばかりの衣服がむしろ辱めになっていて、着ている者を変態チックに見せるいやらしさがこれにはある。
そう、「私は変態でございまーす」というアピールをやらされるような感覚なのだ。
「よく似合っているじゃないか。ゼノヴィア候」
「こ、このような衣装が似合うなど、少々複雑といいましょうか……」
はっきりとは言わないが、こんなものが似合ってたまるかという気持ちが大いに膨らんでいた。
「ゼノヴィア・マーデン様。お召し物は大切に預かっておきます故、どうかご安心を」
「ええ、お願いします」
と、言っておくしかないのだが、冗談じゃない。
本来の衣服を預けた代わりに、こんな変態衣装で出歩くなど、本当に冗談じゃない。
この女官も、羞恥プレイを容認する一派なのだろう。ということは、ゼノヴィアのこの姿を見て、いい気味だ、ざまみろ、などと思っている不満層の一人でもあると考えられる。
同性だというのに、同情の気配さえ感じられないのは辛かった。
「では行くとしようか。ゼノヴィア候」
部屋を出て行くウェインに着いていき、ゼノヴィアも後に続こうとするが、廊下に出ようとした途端に気になって、まずはそーっと、顔だけを出して周囲の様子を伺ってしまう。
「人が……いるようですね……」
部屋を出るに出られない。
この格好で出て行くことへの抵抗に足を竦ませていると、背後からかかる貴族達の声により、ゼノヴィアは大いに嘲られた。
「その様子では、昨日のストリップをしてまで行ったご決断は、どうやら嘘になってしまいそうだ」
ブラフォードが煽ってくる。
「なに、改めて決意を固めているところだろう?」
「もっとも、あまり時間をかけられても困るがな」
ジェロームが、ヴィンスが、後ろからゼノヴィアの尻を眺めてくる。
「時間などかけません! け、決意なら……たった今、固まりましたので……」
ゼノヴィアは部屋を出る。
そのままウェインの背中について歩いて行き、後ろからは三人の貴族の視線が刺さり続ける。
「この時間、この辺りを歩くのは、全て事情を理解している人間のみとなるよう計らってある。彼らが今のゼノヴィア候のお姿を見たとしても、殊更に言い触らすようなことはない」
ウェインはきっぱりと、涼しい顔で言ってのけていた。
だから問題ないだろう? と、ばかりに。
「だと、いいのですが……」
ゼノヴィアは当然のように胸とアソコを手で隠し、おまけに肩まで内側に丸め込んでいる。まともに前を見ることもできず、俯き気味に床ばかりを見ながら進み、腰も引けてくの字気味だ。
こんな格好を誰にも見られたくない。
今のゼノヴィアには、そんな気持ちが滲み出ていた。
だが、ゼノヴィアの気持ちに関係無く、使用人がこの廊下を使って歩いて来る。使用人の名前を覚えているらしいウェインは、わざわざ名前まで呼びながら挨拶を行い、使用人もまた挨拶を返している。
それだけなら、王子と使用人の良好な関係が窺える一面に過ぎなかった。
問題は次の瞬間だ。
「えっ!?」
今の今まで、ウェインのことしか目に入っていなかったらしい使用人は、すれ違う直前になって、初めてゼノヴィアの姿に気づいていた。昨日の使用人とはまた別人で、ストリップも見ていない。それが急にゼノヴィアのこんな姿を見てしまっては、驚くに決まっていた。
「……ああ、そうか」
小さな声で、そういえばそうだったかのように納得する様子に、どうやら本当に事情は伝わっているらしい。
恥ずかしさは言うまでもないが、ゼノヴィアはショックを受けた。
事情を知る人間だから、ぎょっとしながらもその直後には納得して、衣装に対しては何も特別なことは言って来ない。
しかし、それでもあの驚きようだ。
だったら、もしも何の事情も知らない人間が今のゼノヴィアを目撃したら、一体どれほど目を丸めることだろうか。
好きで着ている衣装ではない。
だからといって、この変態チックな格好を見る人間は、いちいちゼノヴィアの心境を加味した上での感想を抱くだろうか。事情など関係無く、「なんてド変態だ」といった目を向けられかねない。
今度は女性の使用人、それも二人組とすれ違う。
「やあ、ご苦労」
と、ウェインはわざわざ呼び止めて、二人の名前を口にしながら労を労う。
「二人の掃除が行き届いているおかげで、謁見の間も心地良く使うことができた。他にあの部屋を掃除してくれているのは……」
こんな時でなければ、ゼノヴィアはさぞかし関心しただろう。
掃除という下っ端の仕事をこなす人間の顔や名前を頭に叩き込み、労いの言葉をかけている。「これくらいで好感度上がるとかマジでチョロいわー」といったウェインの心の内を知らない者からすれば、優しき人格者に見えるのは道理である。
ウェインに声をかけてもらい、嬉しそうに足を止めた二人の女性は、その後ろに立っていたゼノヴィアに気づくなり、壮絶な目をしたのは言うまでもない。
そして、すれ違った後ろから、何かヒソヒソとした声が聞こえたのも、ゼノヴィアの心を大いに痛めた。
(尻がエロいなー)
(まったくだ)
(見ていて飽きんものだ)
貴族三人はニヤニヤと尻を視姦する。
柔らかな肉が歩行の振動を帯びることで、わずかながらにプルプルと振動し続けている光景が目を見張る。そればかりか、ゼノヴィアは羞恥に体を丸めており、腰を後ろに突き出してしまっているのだ。
体を少しでも隠したい思いから、小さく丸っているのはわかるのだが、後ろから見ればかえって尻が目立ちやすい。
何より、布の量も形もショーツと似たり寄ったりで、丸みにしっかりとフィットしている。尻に合わせた立体形状のフィットは、もはや丸出し同然だ。加えて、締め付けが肉をぷにりとさせている。
当のゼノヴィアはいっぱいいっぱいで、背後から見た自分の尻には想像が及んでいない。ただ後ろからの視線は避けようがないとだけ思っている。手は二つしかないのだから、二箇所までしか隠せはしないと諦めている。
お尻が必要以上にエロく見えることなど、気づいていない。
(変態じゃないのに……)
ゼノヴィアの思いはそれでばかりだ。
同じような目を家臣からも向けられてしまうのか。
不安でいっぱいになりながら、ついに王城の外へ出て行くと、晴れ渡った空の下でまでこんな格好であることに、より大きな恥辱に苛まれた。
馬車が準備されている。
そこにはゼノヴィアに仕える五人の家臣も待っており、やはりぎょっとした目を向けてきた。
(これで家臣にまで……変態みたく思われてしまうわ…………)
もう完全に前を向いていられなくなり、ますます頭を下げるゼノヴィアは、自分自身の乳房とその向こうにある地面ばかりに視線を注ぐ。
「さあ、こちらへ」
ウェインによって馬車に乗せられ、ゼノヴィアと貴族三人と、同じ箱へと乗り込んでいく。ゼノヴィアの家臣、ウェインの護衛、貴族三人の護衛などは、それぞれ別の馬車に入っていった。
こうして馬車を分けられて、ゼノヴィアはウェインの隣に腰を下ろし、向かいの席には三人組を迎えていた。
◆◇◆
「しかし、こうしてみると、やはりスタイルの良さは目を見張りますなぁ?」
ブラフォードが舐め回す視線を送ってくる。
「然り、太ももの眩しさも侮れん」
ジェロームは剥き出しの脚を見る。
「尻も中々のエロスを醸し出していたぞ?」
ヴィンスの頭の中には、廊下を歩いていた際の光景がありありと蘇っていた。
ゼノヴィアはというと、相変わらず小さく縮こまり、必死になって胸やアソコを隠している。肩も内側に丸め込まれ、深々と俯いて、まともに前を向けないままだ。
そんなゼノヴィアへと、ヴィンスは容赦なく語り聞かせる。
「歩いているあいだ、ずーっと腰が引けていただろう? あれを後ろからみると、逆にこちらへ向かって尻が突き出されていた。そんな突き出た尻がだ。歩く時の、微妙な振動でな、プルプルと揺れ続けている。そのエロさは私ごときには語り尽くせまい」
(なによ! そんなこと聞かせてこないでよ!)
「なるほど、私も後ろから見てみればよかったな」
(ウェイン殿下まで!)
「そうですぞ? 殿下。後ろから拝んだ尻ほど良いものはありません。あるいは階段を上るところを下から見上げた光景も、なかなかの絶景となることでしょう」
「それはまた興味深い」
「いやしかし、すれ違った使用人の顔といったら、どれも壮絶な眼差しをしていたものだ。あれほど目が大きく開かれていては、今にも中身が飛び出てきそうでした」
馬車の中ではそんな話ばかりが続いていた。
ゼノヴィアの体がどうであったか。どこに魅力を感じ、何が特別にエロいと思うか。使用人の反応も、ゼノヴィアが体を丸め込んでいることも、全てが歓談のネタとなり、耳さえ閉ざしたくなっていた。
(いやよ! もう何も聞きたくないわ!)
ゼノヴィアは苦悩する。
(だいたい、なんでここまで長々と語れるのよ!)
まず、それが信じられない。
パンツ、オッパイ、男がそういうことに熱くなるのはわかっているが、それにしたって、いくらなんでも会話が長々とし過ぎている。ゼノヴィア一人にために、どうしてここまで語ることがあるのかがわからない。
「時に乳房の好みはどうだ?」
ジェロームが尋ねればこうである。
「まさしく、目の前にある大きさがそのまま私の好みでな」
ブラフォードの視線が向いてきて、腕に隠した乳房を反射的にぎゅっと強く抱き締める。
会話は何度か脇道に逸れ、好みの女性のタイプや憧れのプレイといった内容へ進んでいく。しかし、しばらくすればゼノヴィアに話が戻り、結局はゼノヴィアが話題の中心に置かれ続ける。
昨日の下着は素晴らしかった。今日の下着も綺麗であった。
飽きもせず、ゼノヴィアについて語り続けて、それら会話の内容に延々と苛まれる。
「ところでウェイン殿下は乳首吸引器をご存じですかな?」
ジェロームが尋ねていた。
「ああ、書物で読んだ覚えがあるな。世の中には陥没乳首というものがあり、それを治そうと考えて、とある職人が乳首を吸い出す道具を発明したとか」
「ご存じでしたか。さすがはウェイン殿下」
「しかし、あまり数は出回っていないだろうな。需要の面もそうだが、あれは樹脂の加工技術がいる」
「ええ、確かに」
「長い歴史をかけ、ありとあらゆる調合を試し、ノウハウを蓄積した結果、様々な特性を持つ素材を生み出すようになった職人の伝統がある。その職人は金で知識を売り広げ、おかげである程度は職人技の伝播は進んでいるが、需要の低さ、製作難易度、そもそも素材の調達に手間がある点、これらの理由から、乳首吸引器はとても珍しい品物のはず」
博識な一面を垣間見せても、それが結局は猥談に繋がっている。
「で、その乳首吸引器がどうかしたのかな」
「実はそれと似たようなもので、クリトリス吸引器というのもあって、肥大化させ、感度を高める効果があると言われています」
「ほう? さてはジェローム、持っているな?」
「まさしく、その通りです」
得意げなジェロームに、嫌な予感がした。
この流れで、ゼノヴィアがここにいる中で、わざわざ持っていると言い出すからには、先の展開も読めてしまう。
ゼノヴィアは顔を強張らせていた。
「ジェロームよ。それを使ってみたいと?」
ブラフォードが問う。
「マーデン侯爵に求めるプレイは、ここに至っては誰か一人の一存で決めるものではあるまい。ウェイン殿下はもちろんのこと、お前達にも承認を求めるのが筋であろう?」
さも政治の手続きを語るかのように、ジェロームは皆の了解を求め始めた。
「よいのではないか? ま、あまり理解はできんが」
ヴィンスはそう言いつつも頷いた。
「世界観を広げるのもまた一興」
ブラフォードも同じく頷く。
「三人も良しとしている以上、ここで否と唱えるわけにもいかんな」
「では休憩となりしだい、家臣に持って来させましょう」
やっとのことで会話が途切れ、沈黙が流れ始める。
ゼノヴィアにとって、自分をネタにされずに済む沈黙は、かえって安らかなものだった。
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