テーブルに上がり、M字開脚を強いられたロウェルミナは、両手で顔を覆い隠していた。
アソコを剥き出しにしたポーズで、じっくりと観察される状況に耐えきれず、羞恥にまみれた顔だけでも隠そうと、自然と両手が動いていた。手の平を顔にべったりと貼りつけて、隙間なく密着させ、その下ではまぶたの筋力の許す限り極限まで目を強く瞑っている。
「ロウェルミナ皇女は手で顔を隠してしまっているぞ?」
(うぅぅぅぅぅぅ……!)
「よほど恥ずかしいようだ。さて、では泡を塗っていこう」
(あううううううう……!)
全てが実況されていき、隠したところで明かされていくような、どうにもならない感覚に苛まれる。
そして、ウェインは泡を塗り始めた。
石鹸を泡立てて、手の平に作り上げた泡の固まりを陰毛の上に乗せ、毛を細やかに泡立てる。すっかり泡を染み込ませ、準備が整ったところでカミソリを手に取った。
それがロウェルミナの身体に触れる。
(いや………………)
刃が触れてくる恐怖感に、ロウェルミナは自然と硬直した。
下手な身動きを取ることで、かえって肌が傷つく可能性を恐れ、ロウェルミナは指先一つさえ動くことのないように、石のようになりきっていた。
刃がほどよく肌に押し込まれ、陰毛を剃り落とそうとスライドする。泡の塗りたくられたその部分は、綺麗に掬い取るように肌をあらわに、ロウェルミナの陰毛は綺麗に剃り落とされていた。
「これでツルツルだ!」
ウェインが高らかに宣言する。
「さあ、いよいよクライマックスが近づいて来た。次なるはやはり、皇女の尊き肉体に手を触れて、快楽を与えるしかあるまい!」
(えっ、いや……そんなの…………!)
「家臣達よ! 上がって来るがよい!」
ウェインの言葉に応じて、客席からぞろぞろと、三人ほどの家臣が舞台に上がる。
(いや……いや……!)
ロウェルミナは震えていた。
顔に貼りつけた両手をさらに固くし、M字だった脚も閉ざし、これから起こる全てを拒みたがっている。
「ロウェルミナ様」
「恐れながら、ことの顛末は窺っております」
「これよりウェイン王子の命に従い、あなたに快楽を与えさせて頂きたく」
三人の声を聞き、ロウェルミナは戦慄と共に背筋を凍りつかせていた。
家臣は家臣でも、この声はロウェルミナの家臣だ。
帝国からナトラまで、まさか女二人で来るはずもない。護衛を付けつつ、腕に覚えのある家臣も数人連れ、ただ交渉の場からは外していた。
ロウェルミナの失態について、この家臣三人には伝えてある。
元より交渉は不利なもので、対等にやるのはまず無理だと、彼らもわかってはいたことだろう。しかし、仕えるべき主君のこんな姿を見て、怒ることなく、むしろ参加してくるなど、よほど忠誠心が薄かったか、よほど上手く丸め込まれたかのどちらかだ。
その答えがどちらだろうと、今のロウェルミナには関係がない。
(いや……うそっ、やめてください! そんなこと!)
ロウェルミナは焦りに焦っていた。
主君の立場から仕事や命令を与え、手足のように操る家臣に対して、こんな恥にまみれた姿を晒しているのだ。観衆の前での辱めは言うまでもなくショックだったが、身内に痴態を見られるのは、また別の種類のショックがあった。
「さあ、皇女。脚を閉じるんじゃない。きちんとM字にして頂かなくては」
ウェインに言われるが、体が指示通りに動かない。
家臣の前で痴態を見せることへの抵抗が強く、むしろ脚を閉じ合わせる力は強まっていた。
「もう……許して下さい……」
気づけば懇願までしてしまう。
しかし、それが聞き入れられる気配はなく、次の瞬間に聞こえるのは、ウェインがテーブルの周りを歩く足音だ。仰向けのロウェルミナに対し、ウェインが頭上に来た時だ。
「やっ!」
急に手首を掴まれ、ロウェルミナは悲鳴を上げた。
「さあ、そちらも脚を開くのだ」
家臣がウェインの言葉に従い、ロウェルミナの脚を力尽くでも開こうとする。顔を隠すために使っている両手も、強引に引き離される。
「やっ! やめて下さい! お、お願いします!」
ロウェルミナは抗った。
だが、家臣ですら手を緩めず、無理矢理にでも脚を開かせM字の形に変えてしまう。ウェインもロウェルミナの手首を押さえつけ、今まで隠され続けた表情を強引に解放した。
「いやぁ!」
全力で目を瞑り、顔を背けた。
「これより道具を使った攻めを始める! まずは羽根攻めだ!」
鳥の羽根先を使ってくすぐる責めだ。
家臣の一人が脚を押さえているあいだに、残る二人が横合いに回り込み、それぞれ胸と性器の愛撫を始める。
「あぁぁぁ……!」
ロウェルミナはすぐに身悶えした。
「おおっ、なかなかの感じたご様子!」
ウェインは感激すらしていた。
媚薬を塗ってはあるものの、これほどまでに効果が現れ、敏感になっているとは、これでロウェルミナは嫌でも喘ぎ散らすだろう。
「あぁぁ! あっ、許して! 許して!」
ロウェルミナはしきりに懇願を繰り返し、髪を激しく振り乱す。羽根の毛先がクリトリスをくすぐると、腰が活発にモゾモゾと動き回って、みるみるうちに愛液が滲み出る。
「感じた証拠の汁が見えてきた! ワレメが光り輝いて、責めに使っている羽根に愛液が染みつき始めているぞ!」
「言わないでぇ! やめてっ、あぁぁ! いやぁぁぁ!」
全身に刺激が走っていた。
乳首から激しい電流が、クリトリスにはより強い雷が、体中に拡散して手足がしきりにビクビクと弾んでしまう。声を抑えることなどできず、嫌でも喘いでしまう上、その様子は全て実況され続ける。
「ではここでフックを使い、性器や肛門を開帳しよう!」
使用人の手で腰に二本の紐を巻きつけていた。
紐の両端には小さなフックがついており、それを性器に、肛門に引っかけて、中身を開帳するのである。これでわざわざ指で開かずとも、桃色の肉ヒダがよく見える。肛門が一センチか二センチほど拡張され、その穴が開けて見える。
「おっと、ここで棒状の道具を使うようだ!」
使用人はアナルパールを手に取っていた。
しかも、その表面には媚薬をたっぷりまぶしており、拡張された肛門に突き立てるなり、軟膏の滑りを活かして押し込んでいく。
「あああああああああああ!」
ロウェルミナは絶叫のように喘いでいた。
もはや、頭にあるのは快楽による反応だけで、思考はほとんど真っ白といってもいい。
「背中が大きく反り上がった!」
ウェインは身体的な反応を逐一大声に出し続けながら、ロウェルミナの喘ぎ散らす有様を楽しんでいた。
(エロすぎるわ! マジやべぇって!)
「おああああ! あっ! あああああ! ああああああ!」
アナルパールのピストンが始まると、もやは獣の雄叫びじみた喘ぎ方に至っていた。手足を押さえ込む理由は、こうなると抵抗を抑えるためではなく、のたうち回る体をテーブルに固定しておくためのようなものだった。
「さて、動きがあまりにも激しくなってきた! 腰は何度もビクビクと跳ね上がり、髪はいかにも激しく振る乱される。この有様では、羽根で繊細な愛撫をすることは叶うまい」
ウェインは舞台端の使用人に目をやって、顎で指示を出す。
「こうあっては、固定せざるを得まい!」
そして、固定用の台を使用人に運び込ませた。
現代なら、分娩台と呼ぶべき代物だろう。
椅子のような形をしていながら、両足を乗せるためのアームがある。背もたれは少しばかり倒してあり、尻のところには枕を置いて、角度をつけやすくしてあった。これで肛門までしっかりと見えやすくなるわけだ。
ロウェルミナを四人総出で持ち上げて、固定台へと運んで行く。
「いやぁ! いやいや! もう許して! 許して下さい!」
必死に叫び、もがいてくるロウェルミナを男四人で運ぶのだ。
この光景が傍からどう見えたものか。
(ま、よくは見えなさそうだな)
会場を見れば、しかし熱狂の渦は止まらない。
ロウェルミナの懇願は、むしろ観客を喜ばせるスパイスだった。
アームの上に膝を縛り、胴体もロープで固定して、手首も頭上に縛り上げる。これでロウェルミナは抵抗できず、固定台から逃げ出すことはできなくなった。
「では改めて、責めを再開していこう!」
ここからは四人全員で愛撫した。
二人の家臣が左右の乳房をそれぞれ揉み、ウェインはGスポットを探していた。女性が特に感じやすい、膣内における神秘の領域だ。それを見つけて責めるため、恥骨の裏側――腹の裏側を丹念に調査して、書物で得た知識の通り、膣の内側からクリトリスを刺激しようと意識する。
「ひゃあん!」
そのうち、ひときわ甲高い喘ぎが聞こえ、しめたものだとウェインはその部分を中心に指責めを行った。
ただの指責めではない。
ウェインの指には媚薬の軟膏が乗っており、責めれば責めるだけ塗り込まれ、膣壁に成分が浸透していく。前々に塗り込んでおいた媚薬も効果を現し、この状態でGスポットを責める効果は絶大なものだろう。
「ああああああああああ!」
「なんと! もはや拷問で苦しめているのと区別がつかない!」
ウェイン自身驚きながら、指責めを続行した。
何度も何度も、腰が激しく跳ね上がり、高らかになるたび背中がそのまま叩きつけられている。快感によがり狂うことにより、固定台全体がぎしぎしと軋んだ音を立て、揺らされ続けているわけなのだ。
(そのうち壊れたりしないだろうな)
冗談ながらの思いだが、そんな風に言ったみたくもなった。
「あぁぁぁ………………!」
「イった! イったぞ!」
潮が噴き、それが顔にかかってくるが、ウェインは構わず責め続ける。
手すきだった家臣も、どうにかウェインの邪魔にならないポジションを見つけ出し、羽根によるクリトリス責めを開始する。刺激の量が増えたことで、ロウェルミナの絶叫と身体の反応はますます激しいものとなる。
「あぁぁぁぁ――――――!」
「またイったぁ!」
「あぁぁぁぁ――――!」
「三回目だぁ!」
舞台演目としてはワンパターンとなっていた。
代わり映えのない、ただただ激しくのたうち回る身体的な反応を実況して、絶頂と見るやそれを高らかに叫んでいる。
「四回目ぇ!」
その繰り返しなのだが、観客は存分に楽しんでいた。
「もっとイカせてくれぇ!」
「目指せ百回!」
そんな声がそこかしこから聞こえてくる。
ウェインはそのうち、アナルパールが刺さりっぱなしであることを思い出し、肛門責めへと切り替えるが、それによってもロウェルミナは絶叫する。
五回、六回。
何度もイって、潮を噴き、そのうちだった。
ジョロロロロロロロ――――――!
「おおお! なんと! またしても黄金のアーチが上がり始めた!」
失禁したロウェルミナが二度目の放尿を開始して、舞台上で描くアーチの軌道が観客の熱心な眼差しをかき集めた。ウェイン自身、客の視線にそれを晒すため、尿で濡れないためにも素早く身体をどかしていた。
ジョオオオオオオオオ………………!
「いやあああああ! なんで! なんで私! ああああああ!」
その絶叫はパニックによるものだった。
「いや! いや!」
頭上に縛り上げた手首を暴れさせ、嫌だ嫌だというアピールを激しくして、必死に顔を振っている。
その放尿が収まる頃には、ロウェルミナは泣き出していた。
大泣きである。
子供のようにわんわんと泣きじゃくり、さすがの家臣達もやり過ぎた反省の顔を浮かべ始めるわけなのだが、その一方で客席の熱狂はやんでいない。
(いや、ちょっとアレだな)
周囲の意見を気にかけたり、場の流れを読む習性の身についているウェインである。この熱狂を無理に抑えるわけにはいかず、かといって大泣きしているロウェルミナを虐め続けるわけにもいかない、板挟みの心境に陥るわけだった。
(フィッシュと交代させるしかないか)
当然、そう考えるところに、その少女は来てしまった。
「殿下!」
「に、ニニム!?」
急なニニムの登場にウェインは驚く。
もっとも、城内をマイクロビキニで歩かせて、こんな舞台まで始めたのだ。そのうち聞きつけやって来てとしてもおかしくない。そして、主君の暴走を諫めに来たのも、顔を見ればよくわかる。
だが、ウェインが今ここで引き攣る理由は、ニニムに怒られそうだから、というものとは少し違った。
「待て、今来たのはまずかったぞ?」
とは言ってみるが、もう手遅れだ。
ニニムにも、城内の全裸徘徊をさせたことがある。それを城内の人間も知っている。
さて、ここまで熱狂している状態で、興奮しきった観客の前に新しい女が現れたら、一体どんな期待が向くかは言うまでもない。
「え? あ、まさか……」
ニニムもようやく己の失態に気づいたらしい。
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