しまいには性器検査だ。
仰向けの姿勢でM字開脚の指示を言い渡され、まだ地獄が続くことへの絶望を浮かべながら、奏はポーズを変えていた。
テープを貼ってワレメを左右に引き延ばし、中身を開帳した上で、そこにもカメラは向けられる。モニターの内側で実物以上のサイズに拡大され、男子の視線は実物にもモニターにも行き来した。
奏は自分の顔を完全に覆い隠していた。
手の平でぴったりと、指に隙間がないよう力を込めて、その内側ではまぶたにも尋常でない力がかかっている。頬も顎も、顔の筋力が許す限り極限まで強張って、手の平の内側でプルプルと震えている。
一人の検査担当者が性器に顔を近づけて、じっくりと観察をした上に、ビニール手袋を嵌めた指にローションをまぶし、膣への挿入を開始した。
(~~~~~!?)
異物感にますます恥辱が吹き荒れる。
今の奏の頭には、もはや言語といえるものはない。屈辱、恥ずかしさ、それらが吹き荒れて、脳に感情の嵐が起こっている。
指が引き抜かれても、今度は肛門に綿棒が差し込まれ、粘膜の採取が行われた。
それだけではない。
パシャ!
写真撮影が始まり、恥部が撮られる。
それに対する反応も、言語を伴うものではなかった。
パシャ! パシャ! パシャ!
(~~~っ!? ~~~っ!? ~~~っ!?)
それはもう条件反射だ。
熱いものに触れれば勝手に手が引っ込む反射のように、シャッター音のたびに脳が何かを暴発させ、内側から放たれる波動に頭蓋骨が負荷を背負う。あるいは脳がビクっと弾むとでもいうべき反射の繰り返しだ。
それら全ての心の動きは、恥ずかしさや屈辱感によって起きているのだ。
生々しい桃色のアソコが、薄らと黒ずみのある肛門が、そして乳房が、デジタルカメラの中に画像として何十枚にもわたって収まり続ける。
これほどまでに苛まれ、奏にはまだ最後の項目が残っている。
……性交体験調査。
男子の中から選ばれた一人と性行為を行い、思ったこと、感じたことをレポートにして提出する。そんな調査協力義務さえもが課せられていた。
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