ベッドの柔らかさに背中が沈み、頭を乗せた枕も柔軟に変形して、白いシーツの全てが佐矢野柚葉を受け止めている。
くちゅり、
愛液に濡れたアソコから、そんな音が聞こえたような気がするほど、柚葉の下腹部は温まっていた。
「えっ、こんな……! うそ……!」
指先で軽やかにワレメを引っ掻き、くすぐるようになぞる愛撫が、瞬く間に汁を掻き出してしまったことに、柚葉は動揺さえして瞳を震わせていた。
「それはっ、気持ちいいですけど、えっ、えっ……!?」
何が起こっているのかわからないと言わんばかりの表情で、性器の表面に愛液を溢れさせ、色白の肉貝をヌラヌラと輝かせる。
「あっ、あぁ……あぅ……ふっ、んぁ……!」
確かにオナニーの宿題を真面目にやった。一日も欠かすことなくアソコを弄り、満足するまで快感を味わって、たった一週間でこんなにも成果が出るのだろうか。
ち、違うっ、先生が上手いんだ!
プロの指導者だから……!
指が挿入されて来て、甘い痺れがますます膨らむ。
二本、三本と指は増やされ、柚葉の穴はそれをしっかりと咥え込み、押し広げようとする圧迫に愛液を撒き散らす。
「確かに宿題はやってるらしいね。三本も入ってしまった」
「あっ! あぅ――せ、先生ェ――!」
髪を振り乱し、両手でよがり、喘いでいるうちに脚が広がり、いつの間にか柚葉はM字開脚で太ももを強張らせている。それを前から指で犯され、正常位で挿入されたらこういう気持ちに違いない刺激に、アソコで何かが膨らんでいた。
オシッコに行きたいのとは違う、しかし尿意に似ているような、言い知れない未知の何かが下腹部で育っていき、その感覚の正体がわからず柚葉は顔を歪めていた。
「せんせっ、せん――な、なにか! なにかヘンです!」
「それでいい。そのままだよ」
「そんな――あっ、あん! あっ、ダメ! ダメダメ! こんなっ、このままじゃ――あっ! あっ!」
脳まで何かにやられてしまっているように、柚葉は未知の快感に飲み込まれ、もはやそうなることは時間の問題だった。それも数分後の遠い未来でなく、たったの数秒後にさえ迫っているのだ。
脚の筋肉が極限まで硬直して、天井を蹴散らしたいように両足でよがって暴れ、足首を反り返す。
「あっ、あ――あ――」
もう、ダメだった。
これ以上は破裂するとわかっている風船に、なおも空気を注入して、弾け飛ぶまで膨らませているようなものだった。
「――――――――――――――――っ!!!」
声にならない絶叫。
佐矢野柚葉は絶頂していた。
高圧電流でも全身に流されているように、手足を痙攣させながら、背中も高く反り返し、腰を弓なりに弾ませる。
さもアソコから霧吹きの噴射をしたように、愛液の潮が飛び跳ね、その滴が豚山の顔に胸に付着した。
四肢の力が抜けていき、起き上がりたい気がしない。
「今のが絶頂。オーガズム。イクってことだね」
「絶頂……」
「イった体はね。さらに開発を行うことで、どんどん絶頂しやすくなって、彼氏との時間を充実したものにしやすくなるんだ」
「洋との……」
柚葉はごくりと息を呑んだ。
今のは、そもそも恋愛対象ではない男によって与えられた絶頂だ。同じイクでも、彼氏でイクか、違う男にイカされるかでは、心の満足感は大きく違ってくるだろう。
「実際にイってみて、どんなことが勉強になったと思う?」
「どんな……うーん……」
「自分の感じるポイントがわかったんじゃないかい?」
「あ、そうですね。だから、洋にもそれを伝えられれば、今みたいにイけるんでしょうか」
「もちろんだとも。ま、それにはもう少し経験を積んで、感度を磨いた方がより確実だけどね」
再びアソコに指が置かれ、イカされるのだろうかと柚葉は強張る。
「せ、先生……」
「大丈夫。無理はさせない。次はまろやかな感じでいってみよう」
「……はい」
塗って広げるような、ぐるぐるとした滑らかな愛撫によって、豚山は穴の周りを丁寧になぞっていく。何周もかけてじっくりと、実に丹念に行う刺激の甘味は、柚葉の脳を少しずつ溶かしていた。
「今頃は洋くんも、こういうテクニックを習っている頃だからね」
「……うそ、楽しみです」
叶うのは時間の問題の、楽しみでならない夢が、数日か一週間後か、そのあたりに迫っている。
「ところで柚葉ちゃん」
若干ニヤけていた豚山が、少しだけ真面目な面持ちで、急に真剣な話題を出そうと空気を切り替える。
「……はい」
来るのだろうか。
あの話が。
「そろそろ、本番してみようか」
やっぱり、と柚葉は思った。
愛する彼氏に、痛がる姿を見せるわけにはいかない。せっかく肌を重ねるのなら、お互いに気持ち良くなることが理想である。処女とはそれを阻む壁なのであり、適切な指導者の手で取り払うべきと、現代の教育方針によって定められている。
つまり、これは準備。
彼氏とセックスという、夢の現場へ向かうための、必要な切符を手に入れる手続きなのだ。
実際、柚葉の心の中には洋の存在しかありはしない。
目の前にいる豚山など、手続きの係員か何かにしか見えていないくらいである。
(だけど、痛くてもいいから初めては洋がいいかな。本当は……)
それは許されていない。
痛がる姿を見せるのはタブーであると、現代教育による刷り込みを受けている柚葉は、相応の悲しみを抱きながらも、諦観の表情を浮かべてため息を吐く。
結局、一番の望みは一時的な試練より、その先にある彼氏とのセックスである。
「はい。お願いします」
柚葉は自ら指導を望む。
「事後避妊薬を使うから、生で挿れるよ? 仮に妊娠しても、報告さえくれれば早期に堕胎手術を受けさせてあげるからね?」
「は、はいっ」
豚山が覆い被さり、視線を絡め合わせて来た。
(今から……するんだ……)
M字となった柚葉の股に、豚山のペニスが近づいている。むわっとした熱気の固まりが、ジメジメとした湿気の固まりのようにアソコに触れ、肉棒の気配は如実なものとなっていた。
見なくてもわかる。
雄々しく血管を浮き上がらせ、ピクピクと脈打って、自分の中に入りたいとする欲望を大いに醸し出している。エサを見つけてヨダレを垂らす獣のように、亀頭からカウパーを滴らせているのだ。
「洋くんのためだ。我慢しようねぇ?」
「は、はいっ、大丈夫です!」
声が震えた。
緊張している。
「ひッ!」
怯えたように肩が縮んでしまったのは、ワレメの上にフィットさせんばかりに肉竿を乗せられて、熱気がアソコに伝わったからだった。
ぬるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……………………。
やけにスローな動きで腰を動かし、まるで形をわからせようとしているように、竿全体をワレメの上に這わせている。腰の後退につれ、切っ先がわずかに触れるのみとなっていき、そのぴったりと接触している位置が膣口のところへ合わさった。
ぬりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ……………………。
再び竿全体がワレメの上に乗るように、豚山は腰を前に動かして、柚葉のアソコは切っ先と裏筋によってなぞられた。
「や、あぁぁ…………」
亀頭でアソコのラインをなぞり、今度は挿入しようと位置を合わせる豚山は、たった1センチだけ先端を差し込んだ。
「ほら、わかるかい?」
「……はい」
もう、入って来るのだ。
これまで、たくさん気持ち良くなってきた。奉仕もした。しかし、柚葉にとっての豚山は、所詮は好きではない男だ。これでも何の葛藤もなかったわけではない中で、挿入はやはり心苦しいものがある。
だが、洋のためなのだ。
洋のため、洋のため。
これを済ませなければ、洋にはさせてあげること自体ができない。
「いくよ? 柚葉ちゃん」
「はい……」
豚山の肉棒が埋まり始めた。
ずにゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ――――。
1センチだけ入っていた亀頭が、処女の小さな穴幅を押し広げ、だんだんと膣口に身を埋める。1ミリずつ侵攻していく、実にゆったりとした挿入は、一秒でも長く処女を味わうためのものだった。
「あっ、あぁぁ………………」
やっとのことで亀頭が入り、どれほど時間をかけるつもりでいるか、柚葉には想像もつかない。処女膜が裂ける痛みで血が流れ、穴を強引に拡張してくる圧迫感の苦しさにも柚葉は喘ぐ。
「うっ、いぃぃぃぃぃぃぃ…………………………」
カリ首まで入って来た。
あとは竿の部分が少しずつ、本当に少しずつ、柚葉の中に何秒も何秒もかけて入っていく。今はどこまで入っているのか、まだ半分なのかどうかもわからない。
しかし、亀頭は確かに子宮に近づいていた。
ピストンが始まれば、子宮の入口を直接ノックされるに違いない予感に、それは一体どんな感覚なのかという未知への想いに頭の中が満たされていく。
「あ、あっ、あぁ………………」
そして、豚山の陰毛が密着して、ぴったりと根本まで収まった。腹の内側に感じる肉棒は、やはり子宮まで届いていた。射精されれば直接流れ込むのは間違いなかった。
「どうかな? 初めておチンチンを受け入れた感想は」
「い、痛くて……緊張もして……」
「彼氏の前では、痛みは無しでリラックスもできた方がいいよね?」
「それは……はい…………」
「でも、せっかくの初挿入だ。いきなり動いたりはしないから、今はじっくりと先生のおチンチンを意識してごらん?」
「……はい」
意識しようとするまでもなく、肉棒の存在感が柚葉の集中力を引きずり出し、嫌でも形や大きさを想像させてくる。散々見て触った経験のせいかもしれないが、膣の触覚が脳に正確な形状を伝えてくるようで、頭の中にはありありとフォルムが浮かぶ。
きゅっ、と。
下腹部に力が入ってしまうと、より如実に感じ取れた。
「これで、もう私……」
「そうだね。これで柚葉ちゃんも経験済みだ」
豚山はにっこりと柚葉の顔を覗き込む。処女を破られたことの驚きや感傷に浸った表情に、ニタニタと頭を撫で、髪を弄び、胸まで楽しげに揉んでくる。
自分という存在が釘付けに固定されている気がした。
豚山という男の前から放れられないようにされ、こうして処女を散らした思い出は、良かれ悪しかれ一生かけても消えることはないだろう。
「洋とも……」
「そうだね。これで彼氏とセックスすることが出来るようになったけど、まずは先生の相手を済ませないとね」
「は、はいっ」
「さーて、動くよ?」
豚山は腰を前後に動かし始めた。
ぬるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ――――。
1ミリずつゆっくりと、静かな動きで肉棒は後退していく。亀頭だけが埋まった状態から、再び子宮を目指して来た。
ぬぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ――――。
と、閉じ合わさった膣壁の狭間に潜り込み、ゆうに何秒もかけて最奥まで到達した。
ずにゅぅぅぅぅぅぅぅ――――ずるぅぅぅぅぅぅぅぅ――――。
一度のピストンにどれほど時間をかけているのか。竿の部分が抜け出るだけで、果てのなかったものがようやく終わりを迎え、押し込まれる時にも半ば永遠を感じてしまう。
ずにゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ――――――。
ずるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ――――――。
処女膜の裂けた傷口にも擦れていて、性交痛に脂汗が滲んでくる。
「あっ、ぐ…………くぅ…………んっ、くっ………………」
苦しげな声も、どうしても出てしまう。
表情も、きっと痛がっているのがありありと伝わるはずだ。
確かにこんな姿を彼氏には見せたくない。気を遣わせそうで、それに肉棒を萎えさせてしまわないかの恐怖もある。せっかくするなら、少し恥ずかしいが、気持ち良くて喘ぐ姿を見せてあげたい。
自分の手で喘がせている実感を持つ方が、男としては喜ぶはずだ。
ずにゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ――――――。
ずるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ――――――。
少しマゾ的な思いだが、いいように喘がされ、そのことで調子付く洋が見てみたい。柚葉のことを満たしたり、イカせたりしたのは自分だと、満足な気持ちに浸って欲しい。
お前をイカせたのは俺だという、征服的な気持ちをぶつけられたい。
ずにゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ――――――。
ずるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ――――――。
洋とする際の欲望が膨らめば膨らむだけ、こうして出入りしている肉棒が豚山のものであることに、初めから諦めているしかない悲しげな気持ちが蘇る。
ずにゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ――――――。
ずるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ――――――。
それでも、両手で乳首を弄り回し、遊んでくれている快感で、下半身の痛みから少しは気が紛れている。性交痛は個人差があるというが、トラウマにはならずに済みそうだ。
「んっ、ぐっ、ぐぅ……あっ、くっ…………」
愛液を挟んでの膣と肉棒の密着は、棒の太さに対する穴幅の狭さのせいで、少しの締め付けでピストンを停止しそうなほどなのだが、活性油による滑りの良さで、それでも自在に出入りする。
ずにゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ――――――。
ずるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ――――――。
変わることのないペースが続き、いっそ機械のようだと感じていると、しだいしだいにピストンの速度が上がり始めた。
ずにゅっ、ずぷっ、じゅにゅっ、ずぬっ、ずぷっ、にゅぷっ、ちゅぶっ、つぷっ、ずにっ、ぐにっ――――。
まだまだ、ゆっくりと動いている。
しかし、揺すりつけるように柚葉にぶつかり、軽い振動を与えてくる豚山の腰は、着実に膣を性交に慣らしている。
(こうやって、準備が整って行くんだ…………)
彼氏とのセックスが本番。先生とのセックスは本番に向けての練習という意識の下で、だから柚葉にとっては筋トレや走り込みがハードで辛いようなものともいえる。
ずにゅぅ! ずにっ、ずに! ぐにっ、じゅぬ!
さらにペースが上昇した。
「ぐっ、ん! あっ、あくっ、くっ、ぐっ、ぐぅっ、んん!」
苦しげな喘ぎの声を吐きながら、こうして肉棒が出入りしてくる感覚に身を沈め、まぶたを閉ざして延々と耐え忍ぶ。
やがて――。
「出すからね?」
豚山の唇が耳に触れ、ねっとりとした声で囁いてきた。
その瞬間だ。
ドクッ、ビュク! ドック! ドクドク! ビュクン!
膣内で脈打つ肉棒から、熱い白濁が放出され、柚葉は膣内にそれを感じて顔色を変えていた。
(あ、やだ……な、ナカに……!)
アフターピルの用意があるとはいえ、本当なら妊娠確定としか思えない射精の量が、子宮に注ぎ込まれている。入りきらずに溢れ出し、肉棒と膣壁が密着している隙間の無い道のりをなお通り、結合部から漏れる白色が破瓜の出血と混ざり合う。
なお勃起したままの肉棒が抜かれた時、急に穴の内側が寂しくなり、何も挿入されていないことの方に違和感を覚えてしまった。
最初は挿入の方が違和感で、じっと異物感に耐え続けていたはずなのに、あれだけ時間をかけたせいなのか。膣穴が空っぽであることの寂しく悲しい感覚に飲み込まれた。
(でも、体力的にちょっとな……アソコも痛いままだし……)
おかげで、さすがに二回戦目はしたくない。
しかし、この痛みが取れて、アソコがセックスに慣れ切っていたのなら、果たして一度で物足りているだろうか。
「お掃除フェラ。お願いね」
豚山は柚葉の背中に腕を回して抱き起し、ぐったりと座り込んでいる正面に肉棒を突き出した。
「……かぷっ」
歯は立てないが、唇で噛みついた。
ヌルりとした青味ある味をペロペロと舐め取って、静かなフェラチオの時間を過ごして、柚葉は今日の指導を終えていく。
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