人を変態呼ばわりするようないけない子だし、しっかりと物事の分別を教えて人生を指導してやらねばならん。
俺はロープ状に伸びきったチンポをたどるかのようにして、だんだんと元の長さに縮めていきながら歩んでいった。赤い少女は未だに逃げることを諦めず、地面を這いつくばって必死になってはいるものの、とうとう俺から逃げることはできなかった。俺は倒れた少女に覆い被さり、チンポを元通りのサイズへ縮め直す――縮めるといっても、もちろん勃起状態は維持しているけどね。
「お、おお、お願いします! 犯さないでぇええ!」
少女は半泣きで懇願してくる。赤髪のその子は瞳もルビーのように真紅に透き通り、唇も紅色に潤っている。歳は俺と同じ十五歳前後か、赤いローブを首元で紐で結んだ服装は魔法使いのそれである。
「まずはお名前言ってみようか」
俺は少女に覆い被さり、両手の手首を掴んで押さえつける。顔を押し寄せ、耳元に息を吹きかけながら囁いた。
うん、香りがいい。
首筋から香る乙女の匂い――香水だね。ファッションのための香水には縁がないけど、魔法用の香水だったら俺にも知識はある。『香り』を魔法式に組み込んだり、あるいは成分が素材として有効だったりする時、魔法使いは香水を仕様する。
うん、魔法使いって言ったり魔導師って言ったり魔術師って言ったり、コロコロ変わったり変わらなかったりしているかもしれないけど、みんな要するに魔法を使う人達だから小難しい区別はしなくていいからね?
「あ、アイリス……」
少女は震え声でそう名乗る。
「へー? アイリスちゃんかぁ――可愛いねぇ? 燃えるような赤髪と宝石のような瞳が美しいよ」
ぺロリ。
俺は耳を舐めてやる。
「ひぃっ! 嫌だ嫌だ! わ、私は男なんか興味ないもん! 男はみんなケダモノだもん! みんなエッチなことばっかり考えてて大っっっ嫌い!」
「ほう?」
これだけ可愛い子だ。アイリスはきっと、その可愛さがために今まで色んな男に言い寄られてきたに違いない。モテモテであればあるほど、中にはおかしな変態もいたかもしれないわけで、強引な奴とかしつこい男とかもいたかもしれんわけで、過去に怖い思いをしてきてるんだろうなーってことは想像できた。うん、想像にすぎないけど。
「どうせヘンなこと考えてるんでしょ? 頭の中はいやらしいことでいっぱい! 最低!」
こいつ、何故俺に向かってそんな事を言うんだ?
「俺は健全な奉仕活動を行おうとしているんだぜ? 全ての女性は……少女は、平等に絶頂を迎える権利を持っている。俺はただ――君に気持ち良くなってもらいたいだけなんだ!」
「やっぱり変態じゃん! 離して離して離してェ!」
「聞いてくれ! 処女には破瓜の痛みというものがある! アイリスは処女だろう? 見ればわかる! 人によってはどれほど苦しい思いをするかわからないんだ! だけど! 俺のおチンポ様なら一切の痛みを与えないんだ! 初めてでも気持ちいいし、絶頂で潮噴きまでいけるんだよ! イっちゃえるんだ!」
「変態変態! 誰か助けてェェエエ!」
くっ、どうしてだ!
この俺の熱い叫びが……少女を思うフェミニスト魂が届かないのは何故なんだ! 俺には俺の正義がある。目の前に可愛い女の子がいるっていうのに、何の幸せも与えずに見過ごして終わるだなんて、そんなのは絶対に嫌なんだ――嫌なんだ! 大事なことだから二回言ってしまうくらい嫌なんだ!
「仕方ない。まあ、味合わせればセックスの幸せも理解できるだろう」
俺は抵抗するアイリスのスカートを捲り上げ、パンツをずらして入り口に亀頭を宛がう。
ふはははっ! ねとねと、ぷにぷにとしていて心地良い感触よォ! 俺がこのままちょいと腰を押し込めば、こいつの処女は俺が頂いたことになるんだぜ? ユリンにミリア、ミレーヌに続きアイリスは俺の四人目だァ!
俺はすっぷりと腰を沈め――。
「おおっと、そうはいかないよ?」
ふぁ!?
な、何だ? 腰を沈めようと思ったら、背後に突然何者かの気配が! 誰かが俺の後ろに立ち、俺の頭を手の平でがっしり掴みやがった! 細い指の一本一本が俺の頭皮に食い込まんばかりに――っつーかそれどころか……頭部が握り潰されんばかりの勢いで俺の頭は強い力で掴まれている!
「な、何者だ!」
背後の何者かは俺を片腕で持ち上げて、アイリスから俺を引き離す。
「サキュりんさん! やっと来てくれた!」
何? サキュりん?
サキュ、サキュ、サキュ……察するにサキュバスか!
アイリスは丸い瞳で俺の背後へ、サキュバスへ笑顔を向ける。人の姿をした悪魔サキュバスは妖しいほどの美貌で男を誘惑する淫魔である。ほどよく膨らんだ胸と引きしまった腰、デカい尻、背中からは黒い翼が生えているのが外見上の特徴といったところか。
「悪かったねぇ。ちょいと遅れちまったけど、このド変態の相手は私がしてやる」
サキュりんは俺を木の幹へ投げ飛ばす。
「うぐぁ!」
俺は背中を打ちつけられた。
「さあ、立ちなよアンタ。搾り取ってやるからさぁ」
サキュりんがこちらへ向かってにじり寄って来る。
や、やべぇ……!
何がやばいって、サキュりんも美しいんだよ! 知識としては美人らしいと知っていたが、後ろから頭を掴まれていた俺はこの瞬間になって初めてサキュりんの顔を見た。深い漆黒の髪を垂れ流し、艶やかに黒光りを反射させている。乳房にかかった髪の房が艶かしい青白い肌を強調している。
あんなの反則だろ……サキュバスは男を誘惑する淫魔とはいうが、魅惑の魔法などなくとも欲情せずにはいられねーぞ!
そして、なるほど。
先ほどの香水の匂いで気づいておくべきだったんだ。あの乳香の香りは召喚魔術を行う術者が好んで使うもので、召喚の際に生じる障気から身を守る効果がある。悪魔は魔界に住んでいるわけで、それを呼び出すってことは魔界の出入り口が一時的に開くってわけで、そこから漏れ出る魔界の空気は基本的に人間には有害だ。しかし、乳香の匂いで身を包んで魔力を放出すれば、自身の周りに防壁を発生させられる。
そんな乳香の匂いが普段からする魔法使いってことは、召喚魔術を繰り返し練習していることを意味している。何らかの魔物を使役し、手下としていてもおかしくはなかったのだ。だが、俺はそんなことよりアイリスの可愛さに夢中だった。
やれやれだぜ。
悪魔っていうのは基本的に人間以上の存在なわけで、まともに戦闘を挑んでもまず勝ち目はないとされている。召喚魔術の際は結界となる魔法陣を敷いておくし、召喚者は契約によって呼び出した相手を縛ることができるから、悪魔の口車に乗って結界を解いたり契約内容で向こうに譲歩するような真似さえしなければ、さしあたっての問題はない。
しかし、こうしてまともに向かい合うとなると話は別だ。
モンキーが人間を超えられるか? 答えはノーだ。人間と悪魔のあいだには生物上の決定的な差というものがある。女が男の腕力に勝てなかったり、人の足ではチーターとかけっこしても勝ち目がなかったり、イルカと水泳競争をして人間に勝ち目がないのと同じなのだ。
どうする? どうするよ俺!
とりあえず俺は立ち上がり、そして肉棒に魔力を充填する。逃げようにもこの距離からでは追いつかれてぶっ殺されるのが関の山だし、合理的に考えるならまずは挑んで、戦闘中に逃亡チャンスが訪れるといいなーっていうのが最も現実的な道だと思うわけよ。
あれ? これ、結構詰んでね?
やべーよ、なんで悪魔一匹の登場でこんなピンチにならにゃならんのだ! 冗談じゃない。このチンポの力で絶対的な生物としての差だって超えてやる!
俺はあらん限りの魔力を肉棒に集中し、魔力の渦で皮や亀頭が青白く発光する。
「そのチンケなポコチンでナニを見せてくれるんだ?」
サキュりんは余裕の笑みで寄って来る。
「俺のがチンケだと? ふざけるな! はぁ!」
俺は肉棒を巨大化させ、ミレーヌと戦った時のように股から巨塔をそびえさせる。大気を漂う魔力を掻き集め、亀頭からチャージ砲撃を発射した。
ドピュゥゥウウン!
まるで風呂場の水をそのまま放り出したかのような勢いで、おびただしい多量の精液を放出する。サキュりんへ向かって飛んいき、命中! ドバドバとぶっかけられ、サキュりんは全身を真っ白に染め替える。まるで頭から白いペンキのバケツでもひっくり返したように、髪から足までに白濁がこびりつく。
これで『忠誠』を植え付けられるはずだが……。
「これだけか?」
ドロドロにされたのにも関わらず、サキュりんは余裕の笑みを崩さずに「だからどうした?」と言わんばかりの表情で肩を竦めた。人間の女ならこれで勝ちは確定したようなものだったが、やはり悪魔相手では通用しない。
「俺のぶっかけが効かない……だと!?」
え? おいおい、これ本当にどうすんだよ!
俺はチンポを元の勃起サイズに戻して飛びかかる。宙高く舞い上がり、サキュりんの肩へ膝を乗っけるような形でその顔にチンポを押し当て、唇を亀頭で撫でる。頭を押さえ込むようにして咥えさせ、そして――。
ドピュン! ドピュン! ドピュン!
俺は精子の弾丸を口内へ直接撃ち込んでやる。さすがに直接体内へ吸収させれば、悪魔といえども効果はあるはず。と思いたかったが、ゴクン、ゴクン、とサキュりんは大きく喉音を立て、平然と飲み下していた。
こいつ、飲ませても奴隷化できないのか!
「やっぱり正真正銘の変態だ! サキュりん! やっつけちゃって!」
アイリスが応援の声をあげる。
じゅぅぅぅぅぅ!
大きな水音を立てるようにして、サキュりんは俺のチンポを吸い始める。頬の内肉が竿に張り付き、舌がくまなく攻めてくる。や、やばい! この快感は人間の比ではない! 巧妙な口技で俺の射精感が引き出される。
「き、気持ちィィィィィイイ!」
俺はそんな悲鳴をあげながら、ドビュルゥゥ! と射精してしまう。いつもなら己の意思で好きなタイミングで出していたというのに、今回はサキュりんの意思のままに射精させられてしまった。
さすがに淫魔、淫技でも勝ち目はないのか?
「この程度の男とはね。アイリス? こいつ大した事ないよ」
「己ぇ……」
舐めたことを言ってくれているが、俺の弾数は無限大だ。
俺はサキュりんの肩を飛び降り、正面からダイビングでもするかのように押し倒す。膝を持ち上げ開脚させ、待った無しに肉棒をあてがいずっぷりと埋め込んだ。なんだ? この吸着するような具合の良さは! 膣壁が俺のチンポを丸々包んで一点の隙間なく張り付いてくる!
「私とヤりたがっているのはわかっていた。いいよ? シてごらんよ」
あえて受け入れるとは……。
いいだろう。
お望み通り、ヤってやるぜ!
俺は大胆なストロークでしかし素早く、残像が見えるほどの激しい腰振り運動を行った。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ――」
一秒間にゆうは十回を超えるマシンガン並みのピストン運動で激しく攻めたて、摩擦で中身が擦り切れるのではというほど膣壁を抉りこむ。悪魔相手だ。どんなに激しい情交だろうと身体が壊れることはまずありえない。勝つためには常識を超えたセックスは絶対だった。
俺は存分に最奥を突いてやる。
「――オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァア!」
トドメに膣内へ射精して、その子宮を俺の精液で満たしてやる。
パワー最高! 精密動作性も抜群!
器用にGスポットを擦りながらの超連続ピストンに、さしものサキュりんも快楽にうっとり浸るような表情をしてセックスを楽しんで――いや! 楽しまれていた! 圧倒的優位に立つつもりだったのに、大の大人が幼児のパンチでもいなすような気持ちで、相当な余裕を持って受け止められていたのだ。
効かないとわかっている攻撃を、ましてや痛みも何もないとわかった攻撃をあえて避ける必要があるだろうか。サキュりんは避けることなく受け入れて、わざと俺に自由なピストン運動をさせていたのだ! 圧倒的な力の差を俺に教えるために!
「ふぅ……。ま、普通の人間よりは楽しめたね」
「なんて奴だ。俺の魔力を子宮に注いだんだぞ? お前達悪魔には……サキュバスは、それでも奴隷化しないっていうのか!」
「当然だろ? 蟻がインド象に挑んで勝ち目があるかい? 私とお前のあいだには、蟻とインド像ほどの差ってものがあるんだよ」
くっ、何がインド象だ!
サキュりんは俺の胸板に手を当てて、思い切り押しのける。力に押された俺は大きく仰け反り、そのまま仰向けに倒されて、上下を逆転された。俺が寝そべり、サキュりんが騎乗位で跨るという状態になってしまった。
「今度はサキュりん、お前が俺に腰を振ろうっていうのか?」
俺は冷や汗を流す。
「嫌かい? 安心しなよ。女に射精するのは男の幸せだ。アンタをきっちり天国へ連れていってやるから、きっちりと受け止めな!」
そしてサキュりんは腰を弾ませ、さきほど俺がしたのと同じように、マシンガンかと思うような勢いあるスピードで動き始めた。
「ホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラ――」
く! くぉおおおお!
絞り取られるゥゥウウ!
まるで亀頭の鈴口からエネルギーを吸収され、俺の生気が取り込まれているような気分だ。全身の力が抜け、腕がだらりと脱力し、容赦ない快楽が俺の肉棒を襲う。みるみるうちに射精感を引きずり出されていった。
「ホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラァ!」
「――う! ウアァアアアアァァァアアアッッッッッ!」
俺は雄たけびと共に絶頂し、溢れんばかりの多量の精液を吸い上げられた、発射なんてものじゃない。全身のエネルギーを吸収されたのだ。植物の根っこが水を吸い上げる要領で、サキュりんのマンコは俺のチンポから全ての力を取り上げた!
「果てな! ボーイちゃん!」
「くわぁあああああ!」
ひ、干からびるゥゥウウ!
感覚でわかる!
俺は全身は今、みるみるうちに痩せこけている! 体中のエネルギーを奪われて、若々しい体が枯れて老人のように老いていく。もはや十五歳の健康な肉体などここにはなく、俺の姿はエジプトのミイラと変わらないものとなってしまったはずだ。もし違いがあるとしたら、ミイラは包帯でぐるぐる巻きにされているイメージがあるが、俺には何も巻きついていない。干からびながらも勃ちっぱなしのチンポは、いつまでもいつまでも空を向いていた。俺の老化した枯れた亀頭が雲を見つめていた。
「やったね! 変態やっつけた!」
アイリスは喜びながらサキュりんへ駆け寄り、サキュりんはそれを優しく抱き止める。
「当然だろう? 私達サキュバスっていうのは全ての精子を狩り尽くす存在だからな。お前の望み通り、この世の種子を根絶してやる」
根……絶?
ただ一言が耳に残り……。
そして俺は意識を失った。
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