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 一時間目から体育がある。
 本来なら何らかの種目の授業をするところ、入学したばかりという理由で、最初はちょっとしたレクリエーションから始めるそうだ。普通の学校でなら、あたしはドッジボールとか卓球とか、そのあたりを連想していたところだけど、ここではやっぱり悪いものしか想像できない。
 体育館で集合し、整列したあたし達を前に、体育教師である倉田は言った。
「お前ら、今日は男女の触れ合い運動をやるぞ!」
 ふざけた種目に、男子は「おっしゃー!」と喜び舞い上がり、女子はそれぞれ不安なりながら自分の身を抱いた。
「だが焦るなよ? 男子諸君! まずは体操からだ」
 倉田の指示により、あたし達は体操ができるよう整列から距離を広げた。最初は屈伸やら何やら、通常の体育であるような内容であったけど、ただ一つだけ、おかしな内容が盛り込まれていた。
「さあ女子諸君! 仰向けでM字開脚をして、ケツと太ももの付け根を伸ばす運動だ」
 そんなもんの何が運動だ。どうせ、体操着の短パンで開脚する女の子の姿が見たいだけなんじゃないの?
 しかし、逆らうわけにもいかないあたし達は、仕方なく仰向けになって足を広げた。
 短パンで屈辱のポーズを取れば、どうしても生足の全てが露出してしまう。秘密の部分だけが守られ、後は見えてしまっているような状態は、きっと男を興奮させるには充分なものだ。
 整列は男子の列と女子の列で横に分かれていた。男子の角度からすれば、自分の背後で女子が卑猥な開脚を披露しているわけで、これは鑑賞しないわけにもいかないのだろう。男子はこぞって女子に群がり、あたしのアソコもやらしい視線の数々に撫でられた。
 なんでわざわざ、こんな屈辱のポーズで体ほぐさなきゃいけないわけ?
「ほら、声はどうした!」
「いち、に、さん、し」「ごー、ろく、しち、はち」
「にー、に、さん、し」「ごー、ろく、しち、はち」
 掛け声とともにようやく準備運動は終わり、あたし達は即座に足を閉じる。女子はみんな、一秒でも早く動いて体育座りの姿勢に戻っていた。
「ようし、お前ら!」
 倉田はあたしのすぐ側へやってきて、男子に指示を飛ばす。
「今から触れ合い運動のお手本を見せる。全員、俺と咲夜の周りに集合しろ!」
 んな! まさか、そのお手本とやらはあたしってわけ?
 慌てるあたしの周りには、男子が率先して集まってくる。あっという間に男だけに囲まれて、一応はやって来た女子はほとんど影に隠れてしまっていた。
「おら咲夜、俺の胡坐の上に座れ。ちゃんと俺の股間にケツをあてがうようにするんだぞ?」
 自分のお尻と男のアレを接触させろっていうのか。
 あたしは倉田の胡坐に腰を落とし、お尻に肉棒の感触が来るのを確認しながら座り込む。すると抱き込むように、お腹に腕を巻きつけられるようにして抱えられ、あたしの背に男の胸板が密着した。
「ところで咲夜、担任に聞いたぞ? お前、ノーブラなのか?」
 あいつ、他の教師に言いふらしたのか!
「そう…ですけど」
 嘘をついても、どうせチェックされるのがオチだし、男子にも胸を見られている。素直に答えるしか道がなかった。
「おし、説明がてらサービスもつけるか。よく聞け? 男子諸君。触れ合い運動では言ってみればセックスごっこだ。このようにアソコと下腹部を接触させる」
 倉田はそして、あたしの胸を遠慮なく揉み始めた。
「おお! 柔らかい動きだ!」
「やっぱAVで見るのと実物で見るのじゃ違うなあ」
 男子はこぞって顔を近づけてきた。
「お前ら、咲夜はノーブラなんだろ?」
「そうっすよ? みんなちゃんとつけてたのに、そいつだけ生乳晒したんです」
 くそぉ、好き勝手に言いやがって!
 あたしは好きでブラを手放したわけじゃないのに!
「咲夜ぁ、お前はイケナイ子だ。お前だけ特別に、乳首を突起させながら授業を受けてもらう」
 そのために揉んでるっていうのか。
「誰が立ててたまるか」
「そういうなら立たないように気持ちいの我慢してみせろ。ほれ」
 倉田は急に指使いを良くして、技巧のある揉み方をしてきた。全ての指が胸にぐにゃりと食い込み、快楽が襲ってくる。すぐに刺激は溜まってゆき、乳房の内側が熱くうずいてきてしまう。
「こっ、このぉ……!」
「はっはっは! 男子諸君、咲夜はあっという間に乳首を立てたぞ!」
「へー? 見せてくれよエロ咲夜!」
 そんな大声を出され、男子からも嫌な言葉をぶつけられてしまう。あたしは堪らない屈辱に歯をかみ締めた。
「ほれ、形がしっかり浮き出てるだろう?」
 倉田が手をどけると、両乳首の二点だけに視線が集中してくる。
 あたしは顔を赤くしながら顔を俯けていた。
「咲夜、このまま騎乗位みたく跳ねろ」
「くうぅ――!」
 嫌でも従うしかない命令に、あたしは泣く泣くお尻を跳ねさせた。自分がこんないやらしい動きをしなくちゃいけないなんて、最悪だし、何よりこれで胸が上下にゆれてしまう。
 乳房の柔らかに弾む、ぷるぷるした揺れ方に、男子は一層興奮した。
「乳揺れスゲー!」
「お前ら、こいつの揉み心地は最高だからな。いずれみんなで触ってやれよ」
 倉田はそんな事を勝手に言い出し、
「よし、ストップ。次は別の対面座位のお手本を見せる。咲夜、この状態で俺の方を向くようにしろ」
 次なる指示を出してくるのだった。

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