某国、某ホテルにて、シャーロット・有坂・アンダーソンが姿を消した。
何者かによって誘拐されたのだ。
犯人の目的は陵辱、その欲望に晒されたシャーロットは全身を嬲られ中出しされる。
シャーロットは囚われる
某国、某ホテルにて。
各部屋に泊まった富豪達が優雅に過ごしている中で、その事件は唐突に起こった。
とある一室が爆発した。
室内で起こったその爆発は、窓ガラスを内側から破裂させ、地上には破片のシャワーを降らせつつ、天には黒い煙を吐き出していた。
衝撃派はドアも変形させており、内側からひしゃげた鉄板は吹き飛んで、そのまま壁に食い込んでいた。
爆発だけでも大勢の人目を引く中、ことはそれだけに留まらない。
直後に聞こえる銃声に、たちまちパニックが広がっていた。何かの争いが起こったと思った利用客は、自分の部屋に閉じこもるか、慌てふためきホテルの外を目指すかして、その外への脱出で一階フロアは混乱しきっていた。
そこへ警察や消防が駆けつけた頃には、テロと思わしき犯行グループの姿はなく、そして調べによれば利用客の死体も発見されていない。
どうやら、幸いにも死傷者は出ておらず、無関係な人間が直接被害を受ける事態にはなっていない。
だが、関係者はどうか。
爆発した部屋に泊まっていた人物の安否は、果たしてどうなのか。
現場からは遺体が発見されいない。
死亡した痕跡がないのなら、行き着く結論はこうである。
シャーロット・有坂・アンダーソン。
謎の襲撃事件に巻き込まれる。
その後、現場から行方を眩まし、警察では失踪として処理だれるのだった。
*
「マーム……」
うわごとをこぼしたシャルは、朧気な意識の中から、しだいに覚醒していった。
「うっ、ここは……」
はっきりと目が覚めても、頭を殴られた際の痛みが続いている。気絶の原因となった一撃は、鈍痛となって後頭部に響き続けて、脳を揺らされたせいか眩暈も残る。
どうやら、ベッドの上らしい。
頭上には鎖を通せる穴があるようで、手錠がかかっているために動けない。両足は自由でも、そう簡単には脱出ができそうになかった。
薄暗い天井から視線をずらし、壁を見る。
無機質なコンクリートがあるばかりで、部屋を飾り立てる家具が見当たらない。
その殺風景さなどよりも、やはりシャルだ考えるのは、この囚われの状況についてである。
「ワタシとしたことが……」
相手は何者で、何が目的なのか。
突然の爆発から逃げ切ったはいいものの、その後の攻撃をかわしきれずに気を失い、目が覚めればこの有様だ。
自分の失態を悔やみ、自分のその時だった。
「お目覚めのようだな」
ぎぃ……っと、軋んだような音が鳴る。
すぐに首を持ち上げて、音の方向に視線をやると、ドアが部屋の内側に向かって開いていた。自分を捕らえた何者かが、きっと姿を現したのだ。
入ってきたのは、見知らぬ男であった。
シャルの目覚めた様子を見て、たった一瞬だけ足を止めつつ、しかし何も気にせずそのままベッドへ迫って来る。
「誰?」
シャルは警戒しきっていた。
自分を捕らえたであろう相手に、顔中を強張らせていた。
「俺は≪上玉狩り≫を名乗っている」
聞いたことがない。
「上玉? どういうこと?」
「一筋縄ではいかない、下手に触ればこっちの身が危ないような、だからこそ魅惑的な果実を収穫する。なんてことを生き甲斐にする男が世の中にはいてな。そいつはやがて≪上玉狩り≫を名乗って生きるようになったのさ」
「最低な趣味ね。他に生き甲斐はないの?」
「ないな」
自信たっぷりに、上玉狩りは言い切っていた。
「気持ち悪い……」
シャルは大いに顔を顰める。
自分はつまり、こうも最低な男の襲撃を受け、みすみす捕まったわけである。ただでさえの失態なのに、捕まった相手の下品さを思えば思うほど、ますます悔しくなってくる。
それに、このままではまずい。
試しに指で手錠の鎖に触れてはみるが、どうにもなりそうにはなかった。
「さーて、せっかく目を覚ましたんだ。早いところ、おっぱじめようかねぇ?」
上玉狩りはベッドへ上がり、シャルの胴体に跨がると、まず真っ先に服を脱ぎ、鍛え抜かれた上半身を曝け出す。その筋骨隆々の逞しい腕に衣服を掴まれ、力強く引っ張られた瞬間、たちまち繊維が伸びて引き千切れ、胸が露出するのであった。
「なっ、やだ……!」
「ひゅー。いいオッパイだなぁ?」
さらにブラジャーの中央に指を入れ、隙間から持ち上げるようにして拳に収め、やはり引っ張る。力任せに伸ばされて、紐はその腕力に耐えきれず、ぶちりと千切れているのだった。
いかにもあっけなく、乳房は丸出しとなっていた。
「み、見るな!」
シャルの頬が羞恥に染まる。
「見るどころか、揉んじまうんだぜ?」
上玉狩りはお構い無しに巨乳を握り、思う存分に指を踊らせ、シャルの乳房を味わい始めた。
「うぅぅぅ――――――」
シャルは大いに引き攣った。
どこの誰とも知れない、初めて顔を見るような、得体の知れない男の指が食い込んでいる。人の乳房を我が物のように扱って、一心不乱に揉みしだいてくる手つきに対し、全身に悪寒が走っていた。
「やめて! 離しなさい!」
シャルは上玉狩りを睨みつける。
「やめっこねーよ」
上玉狩りはむしろ指をどんどん活発に、乳首へのタッチも激しくして、シャルのことをより感じさせようとしているのだ。
「くっ……」
その甘い刺激によって、乳房に快楽を感じ始める。
「おっと、さっそく反応したか? 乳首の硬さが変わり始めているみたいだな?」
「ふん!」
シャルは思いっきり、勢いよく、上玉狩りから顔を背ける。無視でも決め込んでやろうとして、壁だけに視線を注ぎ始める態度に対して、上玉狩りは構わず愛撫を続けていた。
乳首をつまみ、軽く引っ張る。
「ほーら、反応しているのがわかるぜ? 本当は気持ちいいのに、意地を張っちまっている様子がなぁ」
「ヘドがでるわ」
「その意地がどこまで持つかねぇ? 例えばほら、こっちを触ったら、今度はどういう顔をするんだ?」
上玉狩りはおもむろに乳房から手を離し、馬乗りだった胴体も横へと下ろす。ダークレッドのスカートを持ち上げて、見えた下着に手を置くと、まずはショーツ越しのワレメをなぞる。
ピリッと何かが走る快楽だった。
「……っ!」
シャルはさらに顔を顰めていた。赤らみの強い表情で、鋭く視線を細めていた。
「なんだ? この濡れ具合は」
「濡れって……。気のせいに決まってるじゃない」
愛液の存在など認めない。
そんなもの、何かの間違いに決まっていると、シャルは意地を張るのだが、上玉狩りの指遣いが少しずつ快楽を引き出して、アソコを熱っぽくし続けている。
このままでは本当に感じてしまう。
そんな不安と危機感を胸にして、かといって抵抗できる状況でもなく、悔やみながらもシャルは大人しく指遣いを受け入れている。
本当は暴れたくて仕方がない。
この男をどうにかして押し退けて、思い知らせてやりたくてたまらない。
「感じない……感じるわけ…………」
堪えているうち、無意識のうちにシャルはそんな声を出す。
「なら、見てみるか?」
その時だった。
上玉狩りは急にショーツの両側を掴み、力任せに引っ張ると、その両サイドの部分だけが千切れて、脚を通すことのできなくなった布切れを、シャルの尻の下から引っ張り出す。
見せつけんばかりにして、濡れた部分をシャルの顔へと近づけてきた。
「……っ!」
顔を背けて、壁だけに視線を向けていたはずの、その目前に現れたクロッチに対して、シャルは憤りと共に顔を顰めて、きつく歯を食い縛っていた。
「それじゃあ、直接触ってやるぜ?」
下着を失ったアソコへと、上玉狩りの指は置かれる。
「くぅ……!」
愛撫が始まった瞬間の快楽に、シャルはピクっと反応したように股を縮めて、歯を食い縛っているのだった。
「くぅ……くぅぅ…………」
感じてたまるか、思い通りになってたまるか。
辛抱強く堪えようとするシャルの、ワレメに絡みつく指先は、イモムシがのたうちまわるようなタッチで肉貝を揉みしだく。上下に擦りもする動きを交え、そうして愛撫が続けば続くだけ、指には愛液がまとわりつく。
クリトリスも突起していた。
上玉狩りがそれに気づくのは時間の問題、何分も続く愛撫のうちに、ついには肉芽に指先は触れてきた。
「……んっ!」
爪で擦られた時、激痛でも走ったようにビクっと体を弾ませて、顔も引き攣らせるシャルなのだが、実際に感じたものは快楽だった。
「なかなか敏感になってるじゃないか」
「う、うるさい……」
「いつまでも意地なんか張らないで、きっちり喘いじまったらどうなんだよ」
クリトリスに指先が集中する。
「んっくぅ……! な、何が……わ、ワタシは……!」
どうあっても堪え抜いてみせようと、シャルは太ももを極限まで強張らせ、歯をより強く食い縛る。顔中さえ強張らせ、拳も固く握り締めての我慢によって、クリトリスからの快感をやり過ごそうとしているのだった。
だが、それだけ我慢の姿勢を見せてなお、シャルは快感を隠しきれない。
シャルは足腰でよがっていた。
太ももをきつく閉じ合わせ、何かを締め上げようとでもするように力を込める。快楽に振り回される形となって、その力の出し入れで、内股の隙間を微妙に開閉させていた。
「………………っ!」
指先を駆使して揉み潰し、くすぐり抜こうとするタッチから、くちゅくちゅと音が鳴っている。
「ほーら、聞こえるだろ?」
わざとやっているのだ。
上玉狩りは少しでも音が鳴るように愛撫して、それをシャル自身に聞かせようとしているのだ。
「知らないっ、聞こえないっ」
「強がるなって、ほら」
上玉狩りはシャルの顔に手を近づけ、目と鼻の先で糸を引かせる。
「う……!」
指のあいだに引く糸を見たシャルは、正反対の方向へ勢いよく顔を向け直していた。
「可愛い反応じゃねーか」
「うるさい……」
「んで? そろそろ、欲しいものがあるんじゃないか?」
「あるわけない!」
シャルは横目で上玉狩りを睨む。
その目には涙が溜まっていた。シャルは涙目で上玉狩りを睨み返しているのであった。
「こんなに濡れてて、よく意地を張ろうと思うもんだな」
上玉狩りの両手がそれぞれ脚を持ち上げる。
「やっ……!」
シャルは咄嗟に悲鳴を上げ、抗おうと身を捩るが、上玉狩りの腕力を相手にして、そう上手くは逆らいきれない。どちらの脚も呆気なく持ち上がり、そして開かされているのであった。
「ええ? シャーロットさんよォ」
M字開脚を強要された。
しかも尻すら上向きに持ち上がり、腰が相手の胴体に寄りかかってしまっている。そのまんぐり返しの形では、性器どころか肛門さえも丸見えなのだ。
「うぅぅぅ………………!」
羞恥心がより激しく燃え上がる。
全ての恥部が相手の視界に収まって、どこも同時に視姦される状況は、大いに恥じらいを煽るものだった。
「ひゅー! 絶景絶景」
上玉狩りは言葉によっても羞恥を煽る。
「うる……さい……!」
「耳まで赤くなってるぜ? ま、尻の穴まで見えちまってるんだからな。何も感じない方がおかしいってわけだ」
「うるさい! うるさい!」
喚き散らすシャルの目尻には、さらに大きな涙の粒が滲み出ている。その恥ずかしさのあまりの涙は、当然のように上玉狩りを調子付かせた。
「それで、こうして見ると濡れ濡れだなぁ?」
「それは! ち、ちがう……!」
「何が違うんだ? 汗でもかいたってか?」
上玉狩りは大喜びで指を置き、もっと感じさせてやらんばかりのワレメをなぞる。
「んぅぅ……ぬっ、んうぅぅ…………!」
シャルはより強く歯を食い縛る。奥歯を噛み合わせる力によって、頬がこれでもかというほど強張っていた。
「んぅ――んっ、んぅぅ――んぅぅぅ…………!」
シャルは決して前を向かない。
上玉狩りの男から延々と顔を背け続けての、赤らみを帯びた横顔には、火照ったせいか何かで薄らとした汗ばみが浮かんでいる。
「ヌルヌルだなぁ? 指もあっさり入りそうだなぁ?」
物は試しのようにして、上玉狩りは実際に一本の指を突き立てて、穴の中へと出し入れした。
「くぅぅ…………!」
とうとう膣口まで侵略されてしまった悔しさと、走る刺激にシャルの頬はピクピク震える。
本当にあっさりと入ったのだ。
痛みが走ることもなく、肉貝がまんべんなく濡れるだけの愛液で、滑り良く入り込んでいた。ただ挿入しただけの人差し指には、もう愛液がべったりとまとわりつき、根元にかけて濡れているほどなのだ。
ヌチュッ、ヌチュリ、と。
粘液をかき混ぜる音が鳴り、そして大きな刺激は走る。ピストンのリズムに合わせて小刻みに走る電流で、シャルの脚はピクピクと反応を繰り返していた。
「ゆる……さない…………!」
シャルの横目が上玉狩りを鋭く睨む。
顔はあくまで横に背けて、瞳だけを上玉狩りに向けての、悔しさや怒りに満ちた表情から、涙の筋が頬を伝った。
「可愛いものが流れ落ちたなぁ? ええ、おい。シャルちゃんにもそこらのか弱い乙女みたいな一面があるってか?」
勝ち誇った笑みを浮かべて、大喜びで煽る上玉狩りに、シャルの中ではいくらでも、悔しくてたまらない感情は膨らんでいく。
だが次にシャルの口から出る声は、何かを言い返すのでも、罵倒でもなく、もっと色艶のかかったものだった。
「んっ……!」
喘ぎかけたのだ。
指が出入りしているせいで、色っぽい声を出しかけて、シャルはそれを咄嗟に堪えたのだ。
「んぅっ、んぅぅ……!」
シャルのアソコに快楽が走っている。
こんな男の指なんかで、こんな形で感じてたまるかと、意地で歯を食い縛り、喘ぐまいとしているシャルに対して、上玉狩りは大喜びで指を活発に動かしていた。
「ほーれ、クリトリスも刺激しちゃうぞ?」
「んぅぅ――!」
膣口から出て来た指で、そのまま豆の突起をやられた時、太ももはビクっと弾んでいた。閉じ合わさろうとするように、数センチほど勢いよく動きを示していた。
「いい反応だなぁ?」
上玉狩りはさらにクリトリスへの愛撫を繰り返す。
「んぅぅ! んっ、あっ、んぅぅ……!」
愛液を塗りつける指遣いで、軽やかに揉みしだかれる。シャルのクリトリスには神経を焼き尽くさんばかりの激しい電流が流れていき、その電気が脚の筋肉をいくらでも反応させる。
ビクビクと何回でも、太ももの開閉じみた動きは繰り返された。
「へっ、イっちまいな」
その時だった。
上玉狩りがここまで指を活発化にして、大きな刺激を与え続けた結果、シャルは絶頂を迎えつつあった。それを悟った上玉狩りは、トドメでも刺そうとするように、さらに指を活発にするのであった。
シャルの中で何かが膨らむ。
「やっ、やめ――――」
反射的にこぼれる言葉はそれだった。
それで指が止まるはずもなく、むしろ嬉々としてシャルの行く末を見届けようとしていた。
「んぅぅぅぅぅ――――――!」
シャルは絶頂していた。
ビクっと大きく脚を開閉していた。バネにでも弾かれたように、勢いを帯びて太ももを閉ざし、バウンドのように開き直して、胴体もビクビクと痙攣させていた。
飛び散る潮が上玉狩りの顔へとかかり、シャル自身の身体や衣服にも振り撒かれる。
「イっちまったなぁ?」
勝ち誇った笑みで、上玉狩りは口にしていた。
そしてシャルは、自分自身の股の向こうにある顔から、濃密な敗北感を味わっていた。
「んじゃ、おイキなさったところで、そろそろじゃねえか?」
その言葉にシャルは悟った。
一体、何がそろそろなのか、はっきりとした言葉にはならなくとも、この流れでシャルにはわかっていた。
きっと、それしかない。
シャルの予感を証明でもするように、上玉狩りはすぐさまベルトを外し、ズボンを脱ぎ始めているのであった。
*
「やだ……やめ…………」
シャルは懇願の中に恐怖を織り交ぜ、今まで以上に引き攣った顔で自らの股を見下ろしていた。
そこには竿が置かれている。
ワレメのラインに合わせたように、裏筋が肉貝を押し潰し、ぴったりと触れてきている。
ならば脚をぐっと引き締め、閉じ合わせてしまうことで拒んだり、さもなくば下半身だけでも暴れさせ、相手を蹴り飛ばしたいところである。
だがシャルには、そんな抵抗すら許されない。
太ももの裏に置かれた両手によって、シャルの姿勢はM字開脚に固定されている。それを脚力で押し返したり、払い退けようとは思ってみるも、下手に抵抗を試みた途端、上玉狩りは痛いほどの握力を込めてくるのだ。
まともな抵抗など、させてはもらえない。
試みるだけならいくらでも出来るのかもしれないが、これから行われる挿入の阻止は、まず不可能だろうとシャルは確信してしまっていた。
「覚悟はいいか?」
上玉狩りが腰を動かす。
ワレメに乗せられていた肉棒は、するすると下へ下へと滑っていき、やがて亀頭が入口にぴったりと合わさった。手で調整することもなく、腰だけで正確に狙いを定め、切っ先を手始めにほんの数ミリ、埋め込んでくるのであった。
「や、やだ……やめて…………」
「なんだ? 声が小さくて聞こえないな」
「やめて……くだ、さい…………」
恥を忍んで、プライドも捨て、お願いの言葉を口にしているシャルだったが、上玉狩りはそんな言葉など聞き入れない。
「おいおい、余計に興奮するじゃねーか」
上玉狩りに対して乞う言葉は、むしろ目の前のご馳走を余計に美味しそうに見せている。
「や……やめて……やめてやめて――――」
シャルの言葉は、すぐに懇願ではなくなった。
ずにゅぅぅ……
「いや……いやぁ……!」
悲鳴である。
「やめて――やめて――――」
無意識に唱えているに過ぎない悲鳴である。
それだけはやめて欲しい、勘弁して欲しい思いを衝動的に、そして無意識に吐き出して、シャルはやめてと繰り返している。悲鳴の一種でしかないその声を、上玉狩りはスパイスのように味わいながら、肉棒を根元まで収めきっているのであった。
「んぐぅ――――」
「へっ、処女か」
「んっ、ぐぅ……ぐうっ、ぬっぐぅ…………!」
上玉狩りはお構い無しに腰を動かす。
それに伴う破瓜の痛みに、シャルは脂汗を滲ませながら、今度は苦しさに喘いでいた。
「あっぐぅ……んぐぅ……ぬっ、あぁ……!」
今までの愛液が肉棒に被さることで、活性油としての最低限の効果が膣壁を守ってはいる。だが、そもそも太いものに拡張され、穴を無理に広げられる苦しさばかりは、変えようがないのであった。
「おう? 気持ちいいぜ? シャーロットさんよォ」
上玉狩りは満足そうに、実に良いものを味わえて嬉しい顔で、苦しむ顔を見下ろしながら、楽しげにピストンを繰り返す。
「くぅ……!」
シャルの額から、さらに脂汗は噴き出ていた。
「あっぐぅ……!」
痛みにも、悔しさにも涙が出る。
目尻を赤く腫らしていきながら、しかし睨み返す余裕はなくなり、シャルはひたすら喘ぐ。
「ふっぐぅ……んっ、ぐぅぅ……!」
もう快楽での喘ぎはない。
苦しさと痛みのせいで、熱にうなされたように髪を振り乱し、何かに縋ったようにシーツを握り締めている。手錠で自由の利かない両手でも、手首の向きを程度は出来るのだった。
「あっ、んぅ……やっ、めて……!」
出入りが続いていくうちに、膣壁は嫌でもほぐれ、その拡張が完了する。引き裂けんばかりの痛みを伴って、肉棒の太さに合わせて揺るんだ膣口は、先ほどよりも柔らかにピストンを受け止めていた。
「んぐぅ……んっ、ぐぁ……!」
肉を伸ばされてしまった膣壁の、そのせいで傷んだ部分がじんじんと、腫れたような痛みが続く。そこにピストンが行われ、竿が擦れてくるせいで、ピリっと弾ける痛みはなお続き、だからこの初めての交わりで、急に気持ち良くなることはない。
「んがっ、あぁ……や……だ……!」
最初はひたすら、挿入されてしまった衝撃と、そうして続く痛みばかりに喘いでいた。
「んっ、ぬい……て……抜いて……!」
しかし、しだいに別の危機感をシャルは抱いた。
こうして肉棒が出入りして、好きに楽しまれてしまっている状況でも、まだなお阻止すべきものは残っている。
――中出しだ。
相手がゴムを着けていないことくらい、シャルは当然のながら気づいている。包装を破いた様子もなく、脱いでそのまま挿入してきた上玉狩りは、そんな最低限のことすらしていない。
「抜くだぁ?」
上玉狩りの口角は、おぞましいまでに吊り上がる。
「抜き……なさい……! 今すぐ……!」
シャルの中で、危機感はさらに加速している。
「ああ? 何を抜けって?」
ずんっ、ずんっ、と、わざとらしく腰を打ちつけ、その叩きつける勢いで、上玉狩りはシャルの身体を揺らしてくる。振動を帯びた乳房の、ぷるっと上下に弾む様子を視姦して、目を悦ばせているのであった。
「そ、その……粗末なもの……んっ、んぅ…………!」
子宮が降りて来ているのだ。
好きでしているセックスではないのに、体の方は生殖行為を認識して、精子を受け止める準備をしている。暑ければ必ず汗が出て来る生理反応のように、肉棒の出入りに対しても、女体は子宮での反応を示していた。
「わかるぜ? 出されるのが嫌なんだろ?」
上玉狩りの口から、その言葉が出て来た瞬間だ。
「そ、そうよ! ワタシは……妊娠するわけには――――」
「ああ、誰だってそうだよなぁ? 望まぬ妊娠をしたい女なんていないもんなぁ?」
ピストンのペースが上がっている。
腰の前後に動く勢いに、ベッドの骨組みは揺れ始め、軋んだ音が部屋全体に響き始めた。
ぎしっ、ぎしっ、ぎしっ、ぎしっ、
シャルは悟った。
きっとこの男は、どれだけ懇願しようと中出しをやめず、平然と子宮を狙ってくると――。
「そ、外に! そとでいいでしょ!」
それでも叫ぶ。
叫ばずにはいられなかった。
(ま、マーム……!)
妊娠などという、そんな重枷を背負うべきではない。自分にはまだまだ他にやるべきことがあり、腹に命など宿している場合ではないのだと、本能が訴えかける。
「やめて!」
駄目だとわかっていても、シャルは最後まで叫んでいた。
「ああ、お望み通り中にたっぷりくれてやるぜ?」
「やめてやめてやめて! 絶対、絶対――!」
しかし、その叫びは不意に途切れた。
ドクゥゥ! ビュルルッ、ドクゥ……!
膣内で肉棒が跳ね上がり、ビクビクと脈打ちながらマグマを放った瞬間から、叫ぶ理由などなくなってしまったのだ。
「んんぅぅぅ!」
しかも、シャルは射精に合わせて絶頂していた。
足腰が震え、胴体は痙攣している中、シャルにはちっとも理解できなかった。挿入が始まってから、快楽などありもしなかったはずなのに、自分がどうしてイっているのか、本気でわからずにいるのであった。
「どうした? 急に大人しくなってよォ」
上玉狩りはゆっくりと、その肉棒を引き抜いていく。
膣が地獄から解放され、太いものが収まることでの苦しさと、動かれることでの痛みだけはなくなるものの、子宮に残されてしまった熱気がシャルを絶望の淵に追いやっていた。
「そ、そんな…………」
避妊、アフターピル。
後で冷静になりさえすれば、それらが脳裏に浮かぶことだろうが、今のシャルは中出しの動揺で心を大いに揺らしている。
それにこの囚われた状況で、事後の避妊や中絶といった機会など得られるのか、まったく予想がつかないのだ。
心が冷え込む。
もしこのまま、上玉狩りとのあいだに命を宿すことになってしまったら…………。
絶望が胸中に広がる一方で、射精したばかりの肉棒には、まだまだ何回出しても構わないかのような元気が宿っているのであった。
これからまだ、犯される――。
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