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 この村に移り住んでから、もう何年になるだろう。
 老婆が目の前で服をはだけて、特に嬉しくもない皺入りの乳房を視診する。聴診器で心臓の音を聞き、症状を特定した後は薬を出し、お金を受け取り帰ってもらう。
 こうして一人の患者の相手が終わると、また次の患者がやって来る。
 もうじき五〇代になろう彼は、醜悪な顔立ちの太った男であったが、かつては医師として信頼を集めていた。優秀な目で病状を見定めて、困難な治療も成功させた実績を持つものの、たった一度のミスで町から追放された。
 医療ミスだけであったら、優秀な人材を手放すまいと、庇ってくれる者はいたのだが、女性患者に手を出した真実がそのタイミングで明るみに出たのはまずかった。人が糾弾されている騒ぎを知ってか、まさにその時になって性的被害を訴え出てきた女性により、男は裁判にかかって町を追い出された。
 流れついた村で開業して、今でも生活はしているが、賑やかな都市に比べて娯楽が少ない。
 若い女でもいてくれれば、診察にかこつけて乳房を視姦する楽しみくらいは出来るのだが、人口の少ないこの村は年々過疎化が進んでいる。
 大きな町が近いこともあり、若者は決まってそちらに移り住むという。
 男も本当はそちらへの移住を考えていたが、都市では男の罪について情報が共有され、開業できない可能性が高い。他の仕事で稼ぐ能もなく、医者を続けるしかない彼の場合、開業可能な土地でなければ生活はままならない。
 初めて移住を望んだ時、過疎地に住もうとしてくる余所者に対し、村人達は何か訳ありであることを察していたが、人口不足に伴い医者のいない状態だった村としては、とはいえありがたい話だったらしい。
 おかげで村での生活を認められ、もう数年は経ったわけだが、そのつまらない日々は最初に覚悟した通りであった。
 たまに町まで行けば娼館があり、商店街もあり、書店では面白い本も探せるが、近いといっても馬で半日の移動になる。行き来するだけでも体力を使う上、日帰りにも適さないため数日以上のまとまった休みを取った上でなくては遊びもできない。
 まともに遊んだのは、もう一年以上も前だったか。
 日々の患者を淡々と診て回り、身動きの取れない者については家まで伺っての診察をこなす毎日だ。他に医者がいないため、村人は男を頼るしかなく、男もまた仕事を任せられる相手がいないため、気軽に休みを取れないのだ。
 村人達の様子を気にかけ、誰もが健康な時を見計らい、念のための風邪薬を置いておくなど、タイミングや準備によって始めて休みが取れる生活では、最後に遊んだ記憶もどんどん薄くなる。
 あまりにも楽しいことがなさ過ぎて、不意に一人になった途端、男は目の死んだ虚ろな状態に陥っていた。憂鬱になりきって、何を考えることもなくぼんやり過ごし、若者さえいれば……と、考えても仕方のないことに思いを巡らせる。
 年頃の少女や美麗な婦人など、手頃な女がいないわけではなかったが、そういった女に限って病気にならず、だから診察の機会がないまま町へ消えてしまっていった。数人ほど村に残った貴重な少女も、いずれ同じく出ていくのだろう。

 女、せめて若い女の肌が診たい…………。

 若く瑞々しい乳房を拝めたなら、どんなに心が生き返るか。
 だが、これも考えたところで仕方のない妄想だ。
 どうせもう、二度と少女の診察をする機会など…………。

 そんな身も心も枯れつつあった男の元に、冒険者の怪我人が舞い込んで来た。

 若く綺麗な女の診察をする機会は唐突にやって来て、男の瞳は輝きを取り戻していた。
 まだ幸運が残っていたらしい。
 とはいえ、冒険者の怪我となれば、患者が危険な状態にある可能性は高く、楽しんでいられるかは容態がわかるまで未知数だ。
 困難な治療に集中する羽目にならなければいいのだが。

     *

 冒険者は男女それぞれ三人ずつ、計六名からなるパーティだった。
 危険な魔物の巣窟に飛び込むのは、冒険者という職業としては仕方のない話だ。だから回復魔法の使い手を連れたり、薬を持ち歩き、リスクを軽減されるのだが、その回復役が呪いにかかり、数日間は魔法が使えなくなった上、戦闘中に毒にかかったらしい。
 手持ちの毒薬では対応できず、急いで近くの村まで運んできたそうだ。

 今、その患者がベッドに横たわっている。

 名前はミリアらしい
 栗色の髪を腰まで伸ばした碧い瞳の持ち主で、生地の薄らとした軽めのローブを羽織っているあたり、魔法の使い手だと察しがつく。詳しい話を聞いているうち、彼女こそが回復役のはずだったが、魔封じの呪いのためにやむを得ず杖で魔物を殴打する戦いになったという。
 もちろん、他に剣や槍の使い手がいる中で、積極的に前に出たわけではないが、不意を突かれて受けた攻撃が、よりにもよって毒持ちによるものだった。
「お話はわかりました。魔物の名前や特徴はおわかりになりますか?」
「トカゲ型で、壁から壁に、木から木に、といった風に素早く飛び移るやつでして」
「トカゲ型ですか。で、手持ちの毒薬が効かないという話ですが、お使いになった薬の材料は?」
 こうして医師が話を聞いている相手は、腰に長剣を収めた精悍な戦士であった。
 戦士が医師に話している一方で、他の仲間達は心配そうにベッドを囲み、ミリアの容態を見守っている。
「材料は確か、あの店のは……」
 と、戦士は使われた薬草の種類を述べていくので、ではそれらが効かない毒とは何か。それもトカゲ型の魔物が持つ毒はどんなものか。話を聞くうちに治療方針を頭に浮かべ、医師は内心でほくそ笑む。
 これなら、楽しめそうだ。
 生死の境を彷徨う重傷者なら、やれ乳房だ尻だと喜んでいる暇はなくなるところだが、話を聞けば聞くほどニヤニヤが止まらなくなりそうだ。そんな怪しい表情を見せては疑われることは間違いなく、押し隠すのは大変だったが、医師はどうにか真っ当な顔を演じていた。
「話はだいたいわかりました。しかし、ミリアさんの様子もこの目で確かめておきましょう。誤診があってはいけませんからね」
 さも正確な診察のためであるように、医師は椅子から立ち上がる。
(可愛いなぁ?)
 真面目な表情でありながら、心の中ではミリアの顔立ちを検分していた。
(好みのタイプだ。パーティの誰かとはもう肉体関係があるのかな? 運良く処女だったら面白いけど)
 ベッドのミリアを見下ろしながら、医師は顔を近づける。
 眼球を覗くために指で開いて、口内を覗くために口も開けてもらっての、いくらかの視診によって容態を確かめる。魔物から受ける傷の場合、毒成分の周囲を魔力が囲み、悪性の魔力もろとも冒険者の体内を循環することがある。
 そういった魔力の気配も含めての観察を行っていた。
「もうちょっと大きく開けてね?」
「は、はい…………」
 苦しそうな顔のミリアが、より大きく口を開いた。
 その奥まで覗き込み、医師は歯並びの綺麗さや舌の色を観察した。頬の内側の部分も含め、最初は血色の良し悪しを見ていたが、すぐに単なる視姦に変わり、この中にペニスを入れてみたいような妄想を膨らませる。
(おっと、考え過ぎてはまずい)
 下手に妄想をしすぎると、表情に出てしまいかねない。
 過去に訴えられた経験から、どこか慎重になっている医師は、しかし他の部分の視診についても必要性を感じていた。戦士から聞いた情報だけでも症状の特定には役立つが、彼らが依頼をこなそうとした土地には、トカゲ型といっても多くの種類がいたはずだ。
 毒の種類を間違えて、誤った薬を投与すれば、かえって危険性を高める恐れもある。
「皆さん」
 実に重々しい表情を浮かべながら、医師は仲間達に向かって宣言する。

「ミリアさんの症状は、肌まで詳しく観察して、より正確に見極める必要がありそうです。立ち会っても構いませんが、服を脱いで頂くことになりますので――」

 そう配慮を求めた時、五人の冒険者達はお互いに顔を見合わせる。目で相談し合う様子が見て取れたが、その結論は誰もミリアに立ち会うことなく、皆で部屋を出て行くものだった。
 そして、その方が医師にとってありがたい。
 ポーズ取りのために立ち会いの許可もできる風には言ったが、内心では全員に出ていってもらい、やりやすい状況を作りたくて仕方がなかった。
 その願い通り、彼らは診察室の外へ出て、廊下の方で治療結果を待つことにしたらしい。

「どうか、ミリアをよろしくお願いします」

 戦士がそう言い残す形で一人ずつ部屋を出て、ミリアと医師で二人きりの、素晴らしい環境が出来上がった。
 これで心置きなく肌を眺めることが可能になる。

「ではミリアさん。よろしいね?」

 二人きりになってからも、やはり下心は顔に出さない。
 ひたすら真面目に、治療することにしか興味を持たない風を装う。少しでも真剣な眼差しに見せようと、症状に対してばかり意識を向け、自分自身の心さえ偽る勢いだった。
「はい、問題ありません……本当は、恥ずかしいですけど……治して頂くためですから、あなたの医師としての信条を……信じます……」
 声が少し熱っぽい――それは色気の事ではなく、今のミリアは熱を出しており、症状に喘ぐ荒っぽい息遣いが苦しそうに聞こえるのだ。顔にも汗が浮かんでおり、痛みや発熱を堪えながらも穏やかな表情を浮かべようと努めていた。
 まるで聖女を見ているようだ。
 こんなにも苦しそうでありながら、なおも誰かに慈悲を捧げようとする聖女のように、無理にでも浮かべる表情がとても尊いものに見えてくる。
 そして、それを穢すことを想像すると興奮してきた。
「ではローブを脱いでもらうよ」
 ローブには爪で裂けた跡があり、そこから無惨な切り傷が覗けて見える。
「……どこまで、でしょうか」
 問いかける言葉には、どこか不安げな色が窺える。
 どうかローブだけで済みますようにと思う気持ちが伝わったが、医師は構わずこう答える。
「上は全て頼むよ。皮膚をじっくり確かめないとね」
「……承知しました」
 ミリアはすっと赤らみながらも、覚悟はしていたようにベッドから身を起こす。脱ぐためにも立ち上がり、まずはローブを取り去ると、その中に着ていたシャツもたくし上げ、実に恥ずかしそうに下着を晒す。
 チラチラと、医師の視線を気にしながら、見ないで欲しい思いを感じさせながらも、しかしミリアは何も言わない。見られることは仕方がないようにして、粛々と下着も外していき、美しい乳房を曝け出していた。

 ……綺麗だ。

 長く伸ばした栗色の髪を肩にかけ、その毛先が乳房の上端にもかかっている。
 胸の膨らみはなかなかのもので、大きめの果実のように突き出た上で、形はとても丸っこく、美白肌に馴染んだ薄ピンクの乳首も可愛らしい。
 そして、赤らんだ顔はさらに可愛いものだった。
 ミリアが処女か非処女なのか、医師にはまだわからないものの、生まれて始めて裸を見せているかのような恥じらいを見る限り、これなら無垢でもおかしくはなさそうだ。
「そ、それでは……どうかお願いします……」
 震えた声でミリアは言う。
 しかし、その悩ましげな表情は、やはり毒に苦しんでのものである。
「ではもう一度横になって」
「……はい」
「毒が体に回ることで、皮膚に変化がないか。そういう観察をするので、傷口以外の部分も見るわけだね」
「り、理解しています……どうか、ご覧下さい……」
 ミリアはとても素直であった。
 治療をお願いする以上、自分はどんな指示にも従うべきであるように、粛々と目を瞑り、医師の視線を受け止めている。
 体中に汗が滲んでいた。
 しっとりと湿った皮膚は、触れてみたなら表面に霧でもまぶしたような、細やかな水滴の滲み出た潤いを帯びている。肩や肋骨から触診して、指を押し込んだ際の反応を窺うと、体温の高さがよくわかる。
 本人は辛いだろうが、表皮に光沢を帯びつつある汗の具合は、見ている分には艶めかしいものである。乳房の周囲、鎖骨や脇下の肉をなぞっていくことで、際どい位置まで手を近づけているのだが、ミリアの顔には疑念のようなものは浮かんで来ない。
 ただひたすら、堪えている。
 自分には耐える義務があるとばかりに、きゅっと唇を結んだまま、全てを受け入れる体勢にあった。
「ミリアさん。こちらも、診察上の行為なので」
 そう伝えながら、医師は乳房を触り始めた。
「そうですか……胸も……ですが、やはり受け入れます……必要なことであれば、拒むわけには参りません……私は、あなたに救って頂く身なのですから……」
 揉まれることを悲しげにはしていながら、協力的であろうとしている。
 しかし、思うところはあるらしく、乳房を掴んでぐにぐにと、思うままに指を食い込ませていると、眉間に皺が寄りそうな、今にも険しく変化しそうな顔をしていた。
「んっ、んぅ……んぅ…………」
 毒に苦しむ声だ。
 今は快楽など感じる余裕はないのだろうが、もっちりとした揉み心地を味わっている身としては、どこか色っぽく聞こえてしまう。
「ん……ふぁ……あっ、う…………」
 すっと薄目が開かれた時、その瞳が混濁して見えた。
(意識が保てなくなるほどか)
 額に手を当てると、より高い熱が伝わって来た。
 これだけの高熱なら、さぞかし頭もクラクラしていることだろう。聴診器を使ってみれば、心音も不規則で、手首を触れば脈も正常とは言い難い。しだいに意識が保てなくなり、やがては死に至る状況なのだが、医師にはもう使うべき薬の種類が決まっていた。
(放置した場合、死亡は明日以降になるかな? 呪詛毒だから、解毒時には魔力がいるね。まあ、とはいえ治すのは難しくなさそうだ。何なら体力系の魔法で治療無しでも延命できる。ここは楽しむ方に集中しちゃおうかな)
 どうせ救える。
 というのが医師の考え方だった。
 必要な薬も置いてはあるが、タイムリミットには十分過ぎるほどの余裕がある。別に治した上で睡眠薬を飲ませてもいい。いくらでも楽しみようがあるとわかったからには、やはり乳揉みに専念していた。
 もはや触診の域を超え、ただ楽しみたいだけの乳揉みを行っていた。
「んぅ……」
 苦しむ声。
 薄らと見える瞳から、しだいに目の焦点が合わなくなっていく。意識の混濁していく様子を見て、試しに声をかけてみるものの、とうとう返事はなくなっていた。
「ミリアさーん?」
「ん…………」
「大丈夫かな? 痛みはどう?」
「……んぅ」
 苦しそうな息遣いをしている以外、もはや言葉のやり取りさえできていない。
 さて、しかしこの先、より安心して楽しむためには……。

     *

 五人の仲間が村を出て、薬草を採りに森へ行く。
 診察室の外で待っていた彼らに向け、医師はとあるお願いをしたのだ。

「必要な薬を作るのに素材が足りない。今から言う種類の薬草を採ってきてはもらえないだろうか」

 それは嘘だった。
 本当は在庫がある。わざわざ採取する必要はないのだが、人払いをすることで発覚のリスクを減らしたかった。何かの用事で急にドアを開かれて、そのまま目撃されてしまってはたまらないと考えたのだ。
 そして、仲間のためなら、五人の冒険者達はそれくらいお安いご用とばかりに意気揚々と出て行った。
 もう医師の診療所には、他の人間は誰もいない。

「皆さん……出かけられたのでしょうか……」

 朦朧とした意識が少しは回復したらしい。
 ドアの向こうで交わしたやり取りが聞こえてか、部屋に戻るなりミリアは心配そうな顔をしていた。
「大丈夫だよ? 私の伝えた場所には大した魔物が出ないんだ。まあ、戦えない人にとっては危険だけどね。冒険者なら問題ないさ」
「そうですか……でしたら、安心です…………」
 てっきり危険な場所へ向かったのではないかと、気が気でなさそうだった表情が落ち着きを取り戻すが、元より脂汗を噴き出して、苦しそうにしていたのだ。心が落ち着いても顔色は悪いまま、息もやはり荒っぽい。
「それより、今はあなたの方だ。一通り経過を見たので、使っても平気な薬、平気な魔法もわかってきた。これを飲んで、まずは痛みを軽減させようか」
 医師はカップに薬を注ぎ、それを手渡す。
「ありがとうございます……では、頂きます……」
 何の疑問もなく受け取り、丸出しの胸を気にしながらも飲み干すと、すぐにでも効果が現れる。
「ほら、すぐに効いてくる」
「こ、これって……!」
 ミリアの目に、驚きが浮かぶ。
「眠ってしまえば、そのあいだは痛みも苦しみもない。目が覚める頃には治療が完了しているからね? 今は安心してお眠りなさい」
「そうですか……。わ、わかり……まし……た……お医者様の言葉を……信じ……」
 ミリアの声はそこで途切れた。
 睡眠薬がもたらす睡魔に飲み込まれ、たちまち仰向けに戻っていくと、そこには穏やかな寝顔があった。痛み止めの作用も効かせてあるので、夢の中で苦しむこともないだろう。
 まぶたに手を触れ、開かせる。
 碧い宝石のような瞳を覗き見ると、焦点の合わない眼差しから、間違いなく睡眠薬が効いているのを念入りに確かめる。
 さて、これで準備は完了だ。
「痛かったね? 辛かったね?」
 医師はあからさまに顔を近づけ、ニヤニヤとミリアの美貌を観察する。
 そして、唇を貪った。
 頬張らんばかりに味わって、その口元を一瞬にして唾液まみれに、お次は胸とばかりに乳首をしゃぶる。そして両手で揉みしだき、もっちりとした肌触りを存分に楽しんでいた。
「ははっ、これだよこれ! いいなぁ、最高だよぉ……!」
 興奮が止まらない。
 興奮のままにスカートも脱がしていき、下着も取って丸裸に、診察台に上がってのし掛かると、全身を使って味わおうと肌を重ねる。胸や腹部で密着を楽しみながら、再び唇を貪ると、舌で隙間を割り開いて唾液を流し込んでいた。
 自分の体液を飲ませることで、医師はますます興奮した。
 血走った目でより激しくキスをして、じゅるじゅると唾液の音を汚らしく立てながら、口内に染み出るものを送り込む。自分の体液をミリアに吸収させることが愉快でならず、舌でたっぷりと歯茎をなぞり、唇の裏側を舐め取るように味わっていた。
 その下では胸を揉み、腹には肉棒をなすりつける。
 そして、医師は一度診察台を下りた後、脚を開かせ女性器を視姦した。M字となるよう、上から体重をかけんばかりにした上で、顔を近づけ綺麗なワレメを存分に目で味わい、ますます息を荒くして舐め回す。
 表面に唾液を塗りつけ、すぐに指を入れ始めた。
「温かいねぇ? お? この感じ、処女……!」
 恥じらう様子から期待してはいたものの、まさか本当に未経験の乙女であったことに歓喜して、医師は我慢ならずに挿入を試みる。本当はもう少し指でほぐして、異物の出入りに馴染ませてやろうと思っていたところ、しかし処女とわかった瞬間から、一刻も早く味わいたい衝動に駆られていた。
 再び診察台に上がった時、医師は亀頭の先から少しずつ埋め込んでいく。生温かい肉ヒダの粘膜の内側に収めると、たまらない快感が根元から先端にかけてをまんべんなく包んできて、医師はもはやヨダレまで垂らしながらの興奮に至っていた。
 染み出る唾液が唇の端から流れ出し、それが顎から垂れ続け、ミリアの身体に水滴が落ち続ける。
 医師は激しく腰を振る。
 ミリアの初めてを奪ってやった感覚に酔い痴れながら、狂気の眼差しで快楽を味わって、おもむろなキスを繰り返す。すぐに射精感が高まって、一度目の放出で遠慮無く膣内に撒き散らした。
「大丈夫だよぉ? 避妊薬も飲ませてあるからねぇ?」
 などと言い、医師は構わず腰振りを再開する。
 射精直後の膣内を掻き回し、膣壁と肉棒の狭間で精液が擦り抜かれる。愛液と混ざり合い、しだいしだいに泡立ちながら、穴と棒の隙間から押し出され、その汚れが診察台の上にも広がっていく。
 また、射精感が高まった。
 次の射精では腹から胸の下弦にかけてを白濁で汚したものの、まだまだ飽きることなくまたねじ込む。

 ぎし、ぎし、ぎし、ぎし、ぎし、ぎし、

 診察台の骨組みが腰振り運動によって揺らされて、軋んだ音を鳴らしていた。
「はぁっ、ミリアちゃん……! 気持ちいいよ……! 君の処女ぉ……!」
 次の射精感が込み上げた時、今度はその綺麗な顔でも汚してやろうと引き抜いて、素早く移動した上で手でしごく。頬や唇に多量の粘液を付着させ、これで三回も射精したことのなるのだが、医師はまだ出し足りていなかった。
 こんなに活力が溢れてくるのはいつぶりか。
 まるで十代の少年にでも戻ったような若々しい性欲で、医師は何度も挿入し直し、射精感のたびに体のどこかを汚していた。乳房を精液にまみれさせ、ヘソの周りや太ももにも、唇を開かせ口内にも、ありとあらゆる部位を汚し続けていく結果、ミリアはまさに全身をドロドロにしていた。
 身体中いたるところに付着した精液で、その全身から青臭い香りが漂っていた。
 まるで白濁の雨でも降らせ、その水滴でも浴びせたように、あるとあらゆる部位に粘液の固まりの付着した無惨な姿で、しかしミリアは安らかに眠っている。
 睡眠薬に痛み止めも効いての結果、破瓜の痛みもないはずだ。
 夢の中で苦痛を味わう様子もなく、寝顔だけを見るのなら、きっと良い夢を見ているに違いない気さえしてくる。そんな穏やかな寝顔が精液まみれという不均衡さが面白くて、医師は精力を搾り尽くした後になっても、延々と視姦を繰り返していた。
 何時間も飽きることなく目で楽しみ、記念に射影魔法で記録を取って、やっとのことで拭き取り始める。アソコにはヒール魔法をかけ、徹底的に痕跡を消し抜いた上、服もきちんと着せ直した。
 あとは仲間の冒険者が戻った後、治療薬をさもたった今作ったように振る舞えば、治療は全て完了だ。

 …………
 ……

「ありがとうございました。あなたは命の恩人です」

 それは翌日。
 ベッドで一日休ませて、朝にはすっかり体力を取り戻したミリアには、医師に対する疑念が何一つなさそうだった。
 仲間達もミリアの無事を祝った様子で、揃って感謝の気持ちを向けて来る。
 いい気分だった。
 本当は散々犯してやったのに、そうとも知らずに穏やかな笑みを向けてくるミリアへの、黒い欲望が胸中に湧き出して、またいつか味わってやりたい目論見が膨らんでいた。
 自分がお礼の金銭を払った相手が、本当は何をしたのかなど、彼らの中の一人として気づいていない。
 その後、村を出て行くパーティの背中を見送った後、医師の中では何かが再燃していた。

 やはり若い女はいい。

 ミリアとの時間を思い出すだけで、改めて肉棒が硬くなる。
 また似たようなチャンスが欲しい。
 しかし、こんな辺境の過疎化村にいては、こんな奇跡は二度と起きない。どうにか町へ移動して、もっと若者の多いところで開業しなければ……。
 どこか、良い場所はないものか。
 かつての罪が伝わっていない、ただの無実な人間として振る舞えそうな、どこか都合の良い町さえあれば、今度はそこで……。

 医師は移住計画を立て、ほくそ笑む。

 まだまだ、性を謳歌したい。
 次は決して発覚しないように、様々な手口について考えながら、良い町の情報についても集め始めるのだった。



 
 
 

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