目次 次の話




 ロドスアイランドは製薬会社であり、多数の戦力を抱えながらも、軍事行動を活動の主としているわけではない。一つの企業である以上、各国の会社と業務提携を行うなど、営業活動には当然のように精を出している。
 そして、そんな企業活動の一環で、機密事項を扱うことも少なくない。
 それが重要かつ価値の高いものであるなら、外部からその存在を知り得た組織が暗躍して、付け狙うこともあり得てくる。
 特にロドスは鉱石病の治療に精力を賭けているため、万が一にも治療法を確立する可能性を孕んでいる。もしも確実な治療法が発見され、完治可能となった場合、それを慈善活動によって独占されれば、鉱石病の治療を利権化することができなくなる。
 あるいは鉱石病の治療に限らずとも、利権や利益に絡めることの可能な秘密であれば、どこのどんな企業や組織も、それに価値を見出すことだろう。
 すると、それを狙うための刺客を用意して、入手しようとする動きも起こる。
 スパイをそこに就職させ、内部から情報を流してもらおうとする行為は、暴力が絡まない点ではある意味平和だ。しかし、機密事項を外に持ち出し、持ち運ぶ必要が出て来た場合、非合法的な手段も厭わない、暗殺者や暴力集団の派遣といった方法が取られもする。
 では、そういった事態に対策する方法は何か。
 まず情報漏洩自体を阻止できれば、そもそも重要な秘密を外で持ち歩いていることが誰にも知られず、誰に狙われることもない。どの企業においても、漏洩対策は言うまでもなく試みていることである。
 しかし、その対策も虚しく、狙われる結果になったのなら、そういった事態に対処可能な方法は、同等かそれ以上の暴力の持ち主だ。喧嘩が強い方が絡まれる確率は下がり、結果として何事もなく安全に動きうるという至極単純な理屈である。
 手出しすることにリスクがあれば、自然と敵の方から手を引いてくれるかもしれない。そんな理想的な効果も視野に入ってくるわけだ。
 そこでロドスのオペレーターの出番となる。
 危険な地域を行き来しての、物を届ける仕事の多くは、大抵がトランスポーターの役目である。危険に対する嗅覚を磨き、それを避けて通ることにも長けていれば、いざ武力集団に絡まれても対抗可能な実力の持ち主ほど、機密事項を外に持ち出し、然るべき場所へ安全に届ける役目に適した人材はいない。
 しかし、今回そういった役目を背負い、任務を果たすことになったのは、かつては龍門近衛局で働いていたチェンである。
 マフィアの活動がある龍門で、数々の違法行為や組織犯罪、武装逃走犯といったものを取り締まり、多大な成果を挙げてきたチェンであるなら、そういった治安の悪さへの対処にも慣れている。
 何より、この任務には囮捜査的な側面もあった。
 チェンが真に依頼され、受け持つこととなった任務の詳細は、某企業につきまとう違法組織の捜査と摘発である。現地警察だけでは手に負えず、そこで龍門での実績を持つチェンに協力をさせることにより、ドクターが巧みな交渉術を発揮して、重要な役員達を相手に良い取引結果を得るわけだ。
 無論、自分が囮捜査をやっていると、堂々と発表する者はいない。
 表向きには企業秘密の安全な運搬のため、実力者の手で持ち運ぶというトランスポーター的な役割のみを担っていることになっている。このチェンが背負う役割に説得力を持たせるため、モスティマも同じ都市内に潜伏させているという采配だ。
 違法組織の視点で見れば、モスティマこそが持ち運びを任されて、チェンの存在はその牽制のように見えるだろう。下手にモスティマを狙った動きを見せて、尾行でも付けようものなら、どこでチェンに尻尾を掴まれるかもわからない、といった牽制効果だ。
 当然、その上で動くからには、違法組織の側はそれ相応の準備をすることとなる。
 一体、違法組織側はどのように動きを読み、どう打って出て来るか。その見当を付けながら、絶妙なところで隙を見せ、相手の動きを誘い、尻尾を掴むためのきっかけを手に入れる。極めて繊細なバランス感覚を要求される仕事こそ、チェンが背負っている使命であった。

 それにしても、痴漢が多いとは聞いていたが――。

 チェンは不快そうな顔をして、背後に伸びてくる手首を掴む。
「次の駅で降りてもらうぞ」
「……チッ」
 相手の男の舌打ちを聞き、チェンはますます不快感に襲われた。
 チェンはそれら仕事を引き受けて、その現場に入るべくして某移動都市を訪れて、鉄道で移動をしている最中だった。線路を敷き、電車によって交通網を広げている都市内部では、車を持つことのできない市民でも、気軽に遠出が可能となっているのだが、時間帯や駅によっては混雑が多い。
 混み合えば混み合う分だけ、他の乗客と身体が触れ合う機会も増える。
 そして、男達の群れに女がいれば、妙な気を起こす輩も現れるわけであり、つまり尻を触ってくる男がいた。こうした痴漢行為の存在について、チェンは事前に聞いてこそいたものの、実際にやられた瞬間の不快感といったらなかった。
(よくこんな環境で毎日職場へ行き来しているものだ)
 と、つくづく思う。
 女性とて電車を使うわけであり、すると混雑する中で身体が触れ合うことになっても仕方がない。その接触の具合によっては、理性が保てず魔が差す男もいるだろう。だからといって、たまたま魔が差しただけの男をあえて許そうという気もなく、チェンは容赦なく犯人の手首を掴んだわけだったが。
 これが多いということは、こんな電車を毎日一年間使っていれば、一年のうちに一体何人の手首を掴むことになるだろう。
 ともかく、チェンは停車した駅で痴漢の犯人を引きずり降ろし、駅員に対応を迫った上で、警察を呼ばせていた。
 それにより、とんだ時間を食いこそしたが、幸いにも早めの到着だったので、痴漢を摘発した上でも余裕を持って行き先である企業に到着して、その場に集まっていた職員と、トランスポーターのモスティマに、加えて部下として扱っても構わないという、同じくロドスのオペレーター達で一つのテーブルを囲んでの打ち合わせを行った。
 捜査に関する方法と、当面の方針についての擦り合わせを済ませ、明日からは早速活動開始となるのであった。

     *

 そして、その帰り道である。
 帰りといっても、初めて来た町に家はない。当面の拠点として扱うための、ホテルの部屋を取ってあり、企業ビルから駅へ進んで、やはりまた電車で移動した上、目的のホテルへ向かう形となる。
 混雑時間を避けられれば良かったが、残念ながらある程度の密度となっており、チェンは不快そうな顔でつり革を掴んでいた。
 最初はただ、混雑という環境が気に入らないだけだった。
 電車が少し揺れるたび、その揺れに釣られて左右に身体を揺り動かす男がいる。その肩がたまにぶつかってくる不快感もそうなのだが、体臭のある男が偶然にも近くの座席に座っており、それが不快指数を大きく上昇させている。
 今のところ、痴漢には遭っていない。
 それは幸いなのだったが、先ほどからチェンを狙っていた男が、とうとう行動に踏み切ってきたのだろう。
(……チッ)
 またしても、尻に手が置かれていた。
 指がぐいっと食い込んできて、ショートパンツの生地の上から、その内側にある感触を味わおうとしてきている。今日で二度目の痴漢ということもあり、不快感は嵐のように吹き荒れて、チェンの機嫌は誰が見ても最悪のものとなっていた。
(どうなっているんだ。この電車は)
 チェンの目の前に座った男が、たまたまその表情に気づいただけで萎縮していた。
「おい」
 ひどく、低い声だった。
 切れ味さえ宿った威圧的な声を出した瞬間から、尻を揉んでいた手はさっと離れて、背後の男が逃げようとする気配を出す。肩越しに振り向けば、その場から動こうとしているものの、混雑という壁に遮られ、そう素早くには動けずにいる様子の、オロオロとして焦った顔の男がいた。
 それをみすみす逃がすチェンではなく、遠のく手首を素早く掴み、チェンは一瞬にして捻り上げる。
「次の駅で降りろ」
 関節を捻り上げ、容赦なく頭上に持ち上げた手首の、その指先が痛みに喘がんばかりによがっていた。
 この台詞もまた、今日で二度目であった。
(まさか毎日痴漢が出ていないだろうな。鉄道の治安はどうなっている?)
 電車や駅での治安について、一度徹底的に見直すべきではないかとさえ、チェンは考え始めていた。この都市にはどれほどの治安維持部隊がいて、鉄道にはどれほどのリソースが割けるはずなのか、不快感のあまりに思いを巡らせ始めていた。
 もっとも、混雑が最高潮に達すると、腕すら動かせないほどの満員と化すという。監視を配置して、警備の目を光らせるのは、たとえ人員の余裕があっても現実的ではなさそうだ。
 ともかく、再び駅員に対応を迫り、警察を呼ばせるなどした上で、思っていたよりもホテルには遅く到着する。
 今日の打ち合わせが済んだ以上、あとは帰って寝るだけだったのに、早く休めるに越したことはない中で、痴漢ごときに時間を使う羽目になったのが腹立たしくてたまらない。尻に触られた瞬間の、さながらゴキブリが衣服に入り込みでもしたような、多大な不快感もさることながら、精神衛生を犯されたことへの怒りも湧いてくる。
 仕事帰りだったわけだが、休暇でせっかくのリフレッシュを済ませた直後であったら、怒りはより大きなものになっていたかもしれない。
 何よりも気分が悪いのは、明日以降はあまり目立ちたくないという点である。
 今日の二回で、それでなくともチェンの顔を覚えた一般人が、この都市には既にいくらかはいることだろう。痴漢が捕まった話というのは、大きくは取り上げられないだろうにせよ、新聞の片隅に小さく載せられる程度の露出具合にはなりかねない。
 下手に目立つのは好ましくない。
 違法組織に目を付けられ、ある程度までの注目を浴びるのは、ロドスの肩書きを背負って都市に入ったその時点から織り込み済みだ。まったくもって身を潜め、自分がこの町にいること自体を隠したければ、そもそも訪問方法からしてもっと気を遣う必要があった。
 つまりは密かに目を付けられ、知らず知らずのうちに尾行が付いて、実は監視されている程度の度合いは想定済みだ。
 しかし、痴漢のたび痴漢のたび、毎回必ず手首を掴み、その全てを突き出していることをアピールすれば、その手の連中もまた痴漢をやりかねない。痴漢行為そのものというより、チェンの気を逸らす方法として採用されでもしたら最悪だ。
 痴漢に遭いさえすれば、あの女は駅で必ず時間を潰してくれる。
 といった目論見の通りにでも動いてしまえば、チェンの立ち回りが違法組織の都合によってコントロールされることになる。敵の都合に合わせて動くなど、そんなことが良いことであるはずがない。
(明日からは我慢か)
 一日のあいだに、二度痴漢を突き出した。
 もう既に、そういう作戦を思いついている誰かが存在して、チェンの周りに痴漢を送り込もうと考えているかもしれない。ついでにスリでも雇っておけば、何か重要な持ち物を掠め取れるとすら考えるだろう。
 野放しにするかのようで癪ではあるが、作戦中に突き出すのはやめにしようと、チェンは固く心に決める。
(あんな不快なもの、放置したくはないがな)
 見知らぬ他人がプライベートゾーンに踏み込んでくるというのは、実に不気味で不快指数の高い話だ。
 かといって、痴漢と組織犯罪のどちらを優先して捕らえるべきかと問われれば、片方にしかリソースを割けない状態ならば、当然答えは決まっている。どんなに癪であっても、一方は放置しなくてはならない。
(とにかく休もう)
 風呂や食事を済ませた上で、チェンはベッドで眠りにつく。
 翌朝、チェンはホテルを出て、再び会社へ向かうことになるのだが、まさか三度目の痴漢に遭うなどとは思いもしないのだった。

     *

 混雑時間帯は避けたつもりだ。
 出勤時間帯の前後というのは、どう足掻いてもいくらかの混雑があり、空いているタイミングなどありはしない。ただマシな時間帯ぐらいはあり、朝早めであれば、多少はゆとりのある電車に乗れる。
 チェンは早朝に起床して、準備を済ませて出かけたわけだ。
 人口密度が少し下がれば、それで痴漢の確率はぐっと減るはずだと考えていた。ぎゅうぎゅう詰めか、それに近い密度になって、他人と身体が接触しやすい環境になるから、妙な気を起こす男が現れる。その環境を利用して、逃げ場のない女性の体を触ろうと目論む者がいる。
 しかし、チェンが選んだ時間の電車は、昨日の電車よりも空いている。
 昨日の二度の乗車のどちらよりも人口密度は減っており、隙間を縫っていきさえすれば、隣の車両へ移ることすら可能である。人と人とのあいだにまばらながらのスペースが生まれた車内なら、怪しい動きをする者はいないだろう。
 露骨に女性の背後を狙い、後ろから近づこうものなら、傍から痴漢が丸わかりだ。
 人に見つかりやすい状態で犯罪をやりたい者など、そうそういるはずがない。
 と、そう思っていた。
(……誰だ? わざわざ)
 チェンの痴漢を避けたい計算とは裏腹に、それでも背後に人の気配が迫っていた。
 窓際に立ち、外の景色を眺めていたチェンは、そのあえて近づいて来た気配に顔を顰めて、またもや痴漢だろうかと警戒する。
 全身から信号を放つ気配すら出していた。
 お前を警戒しているぞ――そうアピールせんばかりの、警戒信号を送りつけ、自分を痴漢対象に選ぶべきではないと、そう伝えんばかりする。触れれば直ちに手首が掴まれ、駅員に突き出される予感がすれば、誰もその相手に触れようとはしないはず。
 ところが――

 さわっ、

 尻への軽いタッチに、チェンはぐっと歯を食い縛る。
(ふざけているのか)
 まず先に怒りが湧いた。
 確かに、直接言葉をかけたわけではない。テレパシーの能力があって、心を伝えたわけでもない。言ってみるなら、触るな……触るな……と、ただ心の中で念じていただけであるが、その態度が気配として滲み出て、見る者全てにひしひしと伝わる何かが確実にあったはず。
 それを簡単に無視した上で、指先でショートパンツの生地をなぞってくる感触に、みるみるうちに鳥肌が広がっていく。
(チッ、目立つわけにはいかないが)
 チェンは肩越しに後ろを睨む。
 手で振り払ったり、視線で威嚇する程度なら、そう問題にはならないだろう。
(なっ!?)
 睨むつもりが、その鋭い眼差しは直ちに驚愕の色に染まっていた。
(お、女……だと……?)
 痴漢行為を働く相手は、当たり前に男だけだと思っていた。現に昨日の痴漢二人も、どちらとも男であった。
(同性愛者というわけか。なるほどな)
 考えてもみれば、女が性犯罪の犯人にならない保障などどこにもない。
 見たところ、相手はフェリーンだ。
 獣の耳を頭部に生やし、美貌の顔には鋭い眼差しを備えている。目が合って、痴漢行為を視線で咎められてもなお、手の動きを止める気もない図太さには腸が煮えくりかえる。
 同性だろうと痴漢は不愉快だ。
「やめろ」
 低く、小さな声でチェンは言う。
「あら、私に何か用? 聞こえないわよ?」
「やめろと言っている」
 窓の向こうの、電車の速度によって流れ去る景色を睨み、チェンは同じ言葉を繰り返す。
「何をかしら?」
「何度も言わせるな」
 その時、車内にアナウンスが流れ始めて、それが次の駅への到着を予告する。ほどなくして速度が緩み、そして駅へと停車した時、ドアが開くのはチェンの背後側だった。
 実に最悪だった。
 人の乗り降りがあるのは当たり前だが、降りた人数よりも、新しく乗って来た人数の方が多いため、混雑度合いが上がってしまった。フェリーン女は後ろの人混みに押される形となって、それでなくとも真後ろにいたところを、さらに距離を詰めてくるので、衣服越しの乳房が背中に軽く当たっていた。
 距離が縮まったついでのように、フェリーン女はチェンの腰に手を添えて、ジャケット越しに撫でてくる。
「いい加減にしろ」
 改めて、チェンは怒気を含ませた声で威圧する。
「ごめんなさいね? こう混んでると、ね?」
 当然、ぎゅうぎゅう詰めで密着やむなしの密度なら、接触の度合いも上がってくるが、肩越しに見渡す車内の様子を見る分には、申し訳程度にはスペースが空いている。あと数センチだけ距離を開くことなど難しくもないはずだが、フェリーン女はむしろ一歩チェンへと迫り、背中に乳房が潰れてきた。
 肩に顎でも乗せようとするように、頬の真横にフェリーン女の顔が来る。
 触れてくる頬の感触は、実にツヤツヤで肌の質感に優れているも、そんなことを喜ぶチェンではない。仲睦まじい間柄のスキンシップでも何でもなく、見知らぬ他人との接触は、それでも嫌悪感の方が強かった。
「いつまでふざけているつもりだ」
 腰のくびれを撫でる手つきが、腹部へと回って来る。
「いいじゃない。ねえ、だってこんなに混んでるんだもの」
「関係無い。さっさと離れろ」
「無理よ。もうくっついちゃったもん」
「離れろと言っている」
「だから無理だってばぁ」
「こいつ……!」
 ぞっとした。
 見知らぬ他人が甘えた声を出してくることの不気味さに引き攣って、さすがに実力を行使したくもなってくる。
 だが、車内の密度が上がっているのだ。
 その上で密着されては、振り払うための身動きが取りにくい。ろくに身動きも取れないスペースの無さで、そもそもの抵抗が困難だった。
「ねえ、どこで降りるの?」
「どこでもいいだろう」
「いいじゃない。教えて?」
「黙れ」
 どれだけ辛辣に当たっても、まるで気にせず密着を保ってくる。それどころか、ジャケットの内側に手を這わせ、ブラウス越しの胸まで揉んでくるのだ。
(どこまでふざけている……!)
 どんどん怒りが込み上げる。
 このままでは、いつまでも我慢などしていられない。
(いいや、駄目だ……任務が――)
 加熱した頭をチェンは懸命に冷却して、少しでも冷静にものを考えようと努めていた。この女がまさに違法組織の一員か何かで、自分自身のことを駅員に突き出させようとしていたら、チェンはその通りに動くことになってしまう。
 昨夜のうちに考えて、懸念していた通りのように、違法組織の思う形でチェンの行動がコントロールされることになる。
(それは……まずい……)
 相手の正体もわからないのだ。
 ただの一般人が痴漢行為に走っているのか、違法組織に絡んでいるのか。それもわからずに対処するわけにはいかず、不幸中の幸いなのは、もうじき次の駅に到着することだった。
 車内にアナウンスが流れて来る。
(さっさと降りるか)
 停車予告を耳にして、そして電車は速度を落とし始める。やがて駅に到着して、今度はチェンのいる側の窓が空いた時、乱暴にでも振り払った。強引だろうと構いはせず、さっさと距離を引き離し、早足で駅から出るのであった。



 
 
 

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