それからというもの、あずさはしょっちゅう乳房を触らせて、パイズリをするようになっていた。
もっとも、優にはこう言ってある。
「まず、和也には絶対に内緒にすること。私と和也の関係を壊したら、いくら私だって絶対に怒るからね。優だろうと許さないし、ママは二度とここには来ません」
これだけではない。
まだまだある。
「それと、私の彼氏はあくまで和也だからね? 優とは付き合っているわけじゃないし、いつかはちゃんと自分で彼女を作って、自分の彼女に頼むようにすること。今すぐにとは言わないけど、これから一生、ずーっと揉ませてあげるわけじゃないからね?」
あずさの存在は、あくまで一時的な支えでなくてはならない。
子供がいつかは自立して、親元を離れていくように、今だけは優を甘やかし、乳房にまつわる要求も聞き入れる。具体的には決めていないが、少なくとも永遠にこの関係を続けるつもりはなく、どこかで必ず区切りをつける。
「私は本当のお母さんじゃないし、だから私だって自分のことで精一杯になると思うよ。大学受験とか、バイトとか、就職とか。そういう何年も先の未来でも、こういうことが続いているとは思わないこと」
これらの話をする際に、優には正座をしてもらっていた。
同い年でありながら、しかし親のつもりになりきって、これからのことをきちんと考えるようにと口うるさく言いつけたのだ。
「で、今すぐ不登校をやめろ。って風には言わないけど、まず勉強は今まで通りちゃんとやろうね? それで、将来どんな仕事があるのか、とか。どうやって生きていくのか、とか。色々とちゃんと調べてみること」
言っている自分はどうなのか。
まだ高校一年生であるあずさは、もっぱら恋と勉強、それと友達の方に夢中であり、人のことが言えるほどしっかりと考えているとは言えない。
(でも、優のお手本になるって考えると……)
これからは、よりしっかりとした自分を目指そう。
目標はまず、押しに弱いところを治す。
優のことはもう仕方がないので諦めるが、まさか他の男であったり、しつこくつきまとってくる異性が現れるようなことがあったら、その時こそきっぱりと拒んでみせる。
「もし言いつけを破ったら、優にセクハラされたって言っちゃうからね。これ、脅してるからね? 本当にそうするし、本当に二度と来なくなるからね?」
それはまずいと思ってか、そう言った時ほど優が激しく頷いた瞬間はないのであった。
*
そして、今日も和也と一緒に帰り、それから優の部屋へ向かう。
優の家は共働きで、日によっては両親のどちらも夜が遅い。その関係で晩ご飯を一人か二人きりで食べることがある。妹には優に対する苦手意識があり、だから同じテーブルで食べるとは限らずに、結果として優一人となっている。
あずさと妹は仲が良いので、そちらと過ごすために家に泊まって、晩ご飯を代わりに作る程度のことはしても構わない。そうする時もたまにはあるが、今日に限っては妹からの連絡が入っていた。
『お姉ちゃん。今日は友達の家に泊まるから』
「ふふっ」
そんなアプリへのメッセージを見て、あずさは満足そうに微笑んだ。
血は繋がっていなくとも、ほとんど姉として認識されている気分は悪くない。
「ね、ねえ、ママ……」
スマートフォンを置いたところで、隣の優がそっと声をかけてきた。
「なに?」
「僕、そろそろシたくて……」
「だーめ」
「駄目?」
「まだ勉強終わってないでしょ?」
「うん」
「終わってからだよ?」
「そうだね……じゃあ、もうちょっと頑張ってから……」
優の部屋には、机の他に小さなテーブルが置かれている。
二人はそのテーブルにノートは教科書を広げ、一緒に同じ勉強をやっている。わからないところがあれば質問を受け、その都度教えているのだが、たまにチラチラと胸に目をやり、いかにも触りたそうにしてくるのだ。
しかし、勉強が終わるまでお触り禁止と言いつけてある。
優はそれを忠実に守り、決めた時間まで勉強をこなしたところで、恒例となってお触りの時間を解禁する。目の前でセーラー服を脱いでやり、ブラジャーを外したところで、優の手は乳房に伸びてくるのであった。
お互いに膝を突き合わせ、まずは正座で向き合いながら、揉みしだいてくる両手の刺激にあずさは顔を引き締める。
……気持ちいい。
これを何度か繰り返しているうちに、優は揉み方というものを覚え、だんだんと良い触り方をするようになってきている。指を押し込む加減はほどよく、たまに乳首を弄るタッチも気持ちいい。
それでなくとも、胸は敏感な方だ。
すぐに乳首は硬くなり始め、優にもきっとその反応が伝わっていることだろう。
「んっ…………んぅ………………」
息が荒っぽくなりそうだった。
いつまでも締まった表情はしていられず、顔にも感じた素振りが出てしまう。どうせ許してしまっているなら、殊更に隠す必要はないのかもしれないが、とはいえ和也への罪悪感は消えていない。
あまり感じすぎてしまうと、申し訳なくなってくるのだ。
(ほんと……いつもごめんね……和也……)
心の中で謝るのは、毎回の儀式となっていた。
まさか話してなどいないので、和也はそもそもこんなことは知らないが、そうすることで罪悪感を落ち着けなければ、あまり揉ませてなどいられない。
乳首が上下左右に転がされる。
甘い痺れが乳房に走り、快感のせいで呼吸が速まる。優の息遣いも荒くなり、お互いの呼吸音が激しさを帯びていた。
何か、熱い。
部屋の温度が変化して、急に汗ばみでもしてくいるような、奇妙な空気感が広がっていく。
「ママ……」
「はいはい。どうやるの?」
「上に乗りたい」
「はーい。おいで、優」
あずさは仰向けとなり、胴体の上に優を迎える。
馬乗りとなった優は、そのまま乳房に肉棒を埋没させ、今日はあずさの手で乳房を動かした。胸のあいだで肉棒をしごき上げ、皮膚に熱気を感じながらも快楽を与えていた。
メロンやボールと言われる大きさで挟んでいれば、優の目線から見た肉棒は、綺麗に隠れきっていることだろう。亀頭ぐらいは見えているかもしれないが、上下のしごきによって見え隠れして、その瞬間、その瞬間は、余すところなくまんべんなく、間違いなく全てが隠れきっているはずだった。
最初は優の方が乳房を掴み、腰を振ってきていたが、今日はあずさの手でしごいている。胴を軽く圧迫してくる体重と、皮膚に染み入る肉棒の熱気を感じつつ、乳房を両手で上下に動かしてのパイズリだった。
自分自身の谷間を見ていれば、やはり亀頭が見え隠れを繰り返す。
しだいにカウパーが出て来るために、それが皮膚に擦り込まれ、かすかな粘液の気配を感じていた。出て来たものは直ちに皮膚に染み込んで、結果的に視認できないながらに薄らとした感触だけは現れていた。
「ママぁ……」
その呼び方に、とっくに慣れてしまった自分がいる。
それどころか、甘えられて悪い気分がしないのだ。
(やばいよなぁ……私……)
おかしいとは思いつつ、気持ちよさそうな顔を見ていると、満足してもらえて嬉しいような気になってくる。そのうちに射精感を訴え始めるので、あずさは身体に受け止める準備をしていた。
あれから、ティッシュは必ず準備している。
優は忘れずにティッシュ箱を近くに寄せ、出した途端にすぐに拭き取る用意を済ませていた。
「出る……!」
その瞬間、乳房の狭間に精液が満たされる。
両手で肉棒を締め上げていることで、ぴったりと密着している隙間に青臭い白濁が広がって、谷間からも溢れてくる。下の方にも漏れているのが感覚でわかり、早く拭かなければ滴がどこまで流れていくかもわからない。
優は素早くティッシュを取り、それらを拭き取っていた。
溢れ出た部分に押し当てて、次には肉棒の根元付近にもティッシュをやる。一通り吸収されたところで、あずさは安心して両手を離し、乳房で締め上げていた肉棒を解放する。
まだいくらか残った精液を拭き取るため、優は再びテーブルに手を伸ばした時だった。
「あっ、え……!」
急にスカートが濡れていた。
跨がってくる優の、その胴体の向こう側で、何かが滴り落ちてくることで、スカートに水気が染み込んで来る。布地を通過した水分が太ももを濡らしていき、一体何かと思ってみれば、優が申し訳なさそうに謝ってきた。
「ご、ごめん……」
「何? どうしたの?」
「ジュース……」
その一言で理解した。
「慌てすぎだよ。気をつけなって」
どうやら、コップを倒してしまったらしい。
いきなりスカートを濡らされて驚いたが、やってしまったものは仕方がない。
「……ごめん」
「教科書は? ノートは?」
「そっちは、無事」
「よかったー。もー、悪いけどシャワー浴びるよ? どうせ明日は休みだし、洗濯機も借りちゃうからね」
他人の家ではあっても、勝手に洗濯機を回す程度には、勝手知ったる家でもある。
ついでに精液の痕跡もシャワーで流し、綺麗にしておこうと風呂場へ向かい、濡れたスカートを洗濯機の中に放り込む。幸い、下着は濡れていないので、乾くまでのあいだは適当なズボンを借りるとして、水は少量に設定しつつ乾燥機能をオンにして、洗濯機を起動する。
浴室の中に入って、あずさはシャワーノズルを回転させた。
水の温度がほどよいお湯に変わったところで、シャワーハンガーに引っかける。雨のように降り注ぐお湯を浴び、その心地良さに目を細めている横で、すりガラスの向こうで動く一人の影に、あずさは気づいていなかった。
*
優がジュースをこぼしたのは、本当のところはわざとである。
教科書やノートを汚すつもりはなく、残り少なくなっているのを横目でちらりと確かめてから、スカートが濡れるように仕向けたのだ。
明日が休みで、制服がなくても困らない。
一応、乾燥機の機能もあるので、困るとしても今日中に乾かせる。
そういった計算を含めての行為であるが、わざとであることが知れてしまえば怒られることだろう。
わざとこぼしたのは、そうすれば浴室に行く可能性があると思ったからだ。
その目論見通り、あずさは洗濯機を起動させた後、すりガラスの向こうでお湯を浴び始めている。今ならどこにも逃げ場はないとわかった上で、優自身も服を脱ぎ、シャワー現場への突入を試みていた。
(大丈夫……大丈夫……)
何も犯しにいくわけではない。
ただ一緒に裸になり、もっと肌を触れ合わせてみたいだけだった。おっぱいに触らせてもらえたり、パイズリを頼むことが可能になっているのなら、もちろん直接きちんとお願いして、本人の許可を得る方法はあったが、勇気のない優には歪んだ方法しか思いつかなかった。
そして、直接頼む勇気はなくとも、直接乗り込む勇気は出てしまうのが、性格が生み出す歪さの一部であった。土下座をしてまで揉ませて欲しいと拝み倒したその時の勢いは、もうその時点で使い果たしているのに、この戸の向こうへ乗り込むことならできるのだ。
(あずさなら、ママなら……許してくれるし……)
そういう計算が頭の片隅にあるせいでもあった。
直接頼めば断られる可能性を感じるものの、優しいあずさは多少のことは許してしまう。ちっとも多少ではないのだが、なまじ度量があるせいか、一度やってしまえば仕方のないこととして受け入れるのだ。
もう、しょうがないなー。
といった具合に、呆れたため息をつくだけで済ませる反応が読めている。仮にも付き合いが長い分だけ、それがわかった上での突入だった。
戸を開ける。
「えっ!?」
ぎょっとした顔で、あずさは目を丸めて優を見ていた。
「僕も入る」
「えっ、ちょっと……」
「一緒に入ろう?」
「あ? ええっ!? もう、しょうがない子だなぁ……」
まさに予想通りの反応だった。
いかにも仕方がなさそうに諦めて、本当にため息だけで済ませてくれる横顔を確かめると、優は早速のように手を伸ばす。
「ママ……」
「はいはい、揉みに来たのね」
あずさは真正面から迎え入れ、まるで抱き合おうとするように距離を詰めつつ、優の両手を乳房に受け止める。優はその揉み心地を指に味わい、香りにでも惹かれたように顔を近づけ、自然と乳首に吸いついていた。
「ちゅぱ……ちゅぱ……」
と、音を立て、優は乳首を吸い上げる。
「甘えん坊だなぁ」
「ちゅぱ……ちゅぱ……」
シャワーが注ぐお湯の雨を浴びながら、優は左右の乳首を交互に吸い上げ、母乳を飲んでいる気持ちになりきっていた。甘えたいばかりに顔を埋め、自分の頬を乳房のあいだに挟んでみたり、乳首を指で集中的に責めてみたりと、様々に堪能していた。
当然、肉棒は勃起している。
密着に近い距離まで詰めていれば、自然と穂先が太ももに触れ、亀頭に刺激が伝わってくることになる。
優はとある欲望を抱き始めた。
(素股なら……)
無論、挿入したいとは思ったが、あくまで彼氏は和也であり、優のことはただ厚意で面倒を見てくれているに過ぎないと、本人が散々主張している。さすがに許してもらえないだろうと感じるものの、素股までならいけるのではないかと目論見が働いていた。
パイズリ以外の方法でも、気持ち良くなってみたい。
素股を介して、あずさのアソコに自分の肉棒を接触させて見たい。
「ママ、後ろ向いて?」
「何? どうするの?」
「後ろから揉む」
「ん? うん、いいけど」
あずさはあっさり信じて壁に手を突き、優に背中を向けてくる。降り注ぐシャワーが体表で絶えず弾けて、おびただしい数の滴が延々と、表皮を流れ落ちていく。湯気が立ち込め、若干の煙を帯びた大きな尻は、プリっとして肉厚で、乳房にも負けず劣らず魅力的だ。
優はその尻に亀頭を押しつけ、軽く上下に擦ってみた。
「え? 何やってる?」
「うん、ちょっと……」
「ちょっとじゃなくて、本番はダメだよ?」
「お尻だけ! 擦りつけるだけ?」
「本当に?」
「本当! 絶対に入れたりしないから!」
「まあ、そう言うなら……」
晴れてあずさの許可を得て、優はしばしのあいだ亀頭を上下左右に擦りつけ、尻の豊満な膨らみを押し潰す。亀頭によってぷにりと凹ませ、摩擦から得る感触を味わっていると、しだいに快楽が湧いてくる。
優は太ももの隙間に押し込んだ。
尻に腰を打ちつけて、素股でのピストンを開始していた。
「ああ、もう……」
きっと、あずさが壁に向けている表情は、呆れたような諦めのものである。
「ママ……!」
優は背中に抱きついていた。
腰を振りつつ、背後から密着することで、その両手で下乳を揉み上げる。
「んっ、んぅぅ…………!」
甘い声が聞こえてきた。
アソコに肉棒の摩擦を与え、尻をパンパンと打ち鳴らす一方で、乳首にも刺激を与えている。揉み上げる両手から、指を乳首に及ばせて、転がすように攻めているのだ。四本の指は乳房全体を揉むことに使いつつ、一本だけは乳首に集中させていた。
それがあずさに快感を与え、色艶のかかった声が聞こえるきっかけとなっている。
「ママ、出すよ……!」
ひとしきり腰を振り、射精感が高まったことを訴えると、優は尻に放出する。白濁に汚れた生尻から、シャワーがそれを直ちに洗い流していく。優はその排水口に消える精液を見届けてから、肉棒に残ったぬかるみを指で拭った。
愛液だった。
あずさは今ので、甘い声を出しただけでなく、アソコからの汁も出していたのだ。
やっぱり、入れたい。
挿入、したいなぁ……。
欲望の炎が優の中で揺らめいた。
それはまずい、さすがに許してくれないだろうと、そんな思いばかりの方が先ほどまでは強かったが、あずさが自分の肉棒で感じた上、少しでも濡れたかと思うと興奮して、やはり欲望は肥大していた。
……頼んでみよう。
もしかしたら、いける可能性だってあるはずだ。
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