その温泉は男性入浴者に女性を付け、女の手で体を洗ってやったり、あるいはそれ以上のサービスを行うための風俗施設だ。
アリッサとマリーサは二人して働かされ、さっそく客の指名を受けることとなる。水晶玉の魔法に顔を映す方法で、本人の知らないところで客は女を選ぶらしい。
脱衣所で脱ぐ際は、その様子まじまじと視姦された。お湯に入る直前の湯女が服を脱ぎ、裸になる光景さえもサービスの一環らしく、ストリップを見たい男は、金を払うことで席を買い、脱衣所のベンチで眺めるのだ。
視線を背に、アリッサは一枚一枚脱いでいき、彼らに向かって尻を突き出すかのようにショーツを下ろす。隣のマリーサも同じく尻をくの字に突き出し、丸裸になったところで、二人並んで前を向き、ベンチからの視線をしばらく浴びた。
そして、温泉の中へと入って行く。
別々の客を相手にするため、タオルを持って決められたシャワー場へ進んで行く。番号を記したプレートがかかっており、そこで客と待ち合わせる方式だった。
既に他の湯女も働いており、見知らぬ男女が絡み合いを始めている。身体に泡を塗りたくり、乳房を押しつけるようにして男の体を洗っているのだ。
(こんなことになるとはね……)
どうして破廉恥な目に遭いやすいのか。
そういう運命の下にでも生まれてしまったのだろうか。
「お、お嬢様…………」
待機していたアリッサの前に、妙に震えた声の男が現れる。
「お嬢様?」
いや、おかしい。
アリッサの身分を知っているのはマリーサだけのはずである。それとも、あまりにも美しいルックスだから、ついついそんな呼び方でもしたくなったのだろうか。
「……アリッサ、お嬢様。ですよね」
だが、そこに立っているのは使用人の男であった。
「は?」
「え、その……。自分はただ、休暇を頂いていたのでありまして、金髪の女性が好みだったということでありまして、つまりその……単にあなたに似ているだけかと、思ったのですが……」
言い訳じみたことをつらつらと並べ立てる人物は、アリッサの屋敷で使用人として暮らす男の一人である。アリッサより少しばかり年上の、おそらくはマリーサと同い年の、少しばかり端正な顔立ちの彼は、盗賊レフィが忍び込んだ際、アリッサのアナルパール使用を知ってしまった人物である。
バレたのはそれだけだろう。
あの時の出来事は、他にはレフィの身体検査に参加させくらいなもので、その他の性癖や過去のもろもろの体験については、マリーサしか知ってはいない。
だが、こうも思わぬ形で使用人と出会うなど、こんなことがあるのだろうか。
「ええっと、あなた……エリック…………?」
「……はい」
「どうして……」
「ですから、休暇で馬車を使って温泉街に来たわけでして、お嬢様こそどうして……」
「色々とね。その……あったのよ……」
実に気まずい。
日頃、何気なくコキ使っていた一人が客でいる状況。エリックからしてみても、楽しみに来たと思いきや、仕えるべきお嬢様が相手では、何も頼みにくいことだろう。
「事情はわかりませんが、僕はどうしたらいいでしょうか」
(私に聞く!?)
「その、一応そういう店ですけど、お嬢様とあられては……」
やりたいこと、頼みたいことを言い出せない。
当然だ。
解雇、懲罰、処刑、雇い主の貴族は使用人を自由に扱える。替えの効かないほどの有能であったり、重宝すべき人物なら別にせよ、いくらでも代わりのいる人材なら、文字通りに首を斬っても惜しくはない。
つまり、エリックとしては、後で殺されかねない恐怖がある。
(でも、それはいくら何でも可哀想というか……)
彼は使用人の中でもマリーサの部下のような立ち位置だ。いくらか親しいと聞いている。マリーサの友人とあっては、少しは情を働かせてしまうアリッサだ。まったくの偶然だというのに、これを理由に処刑も懲罰も解雇もできない。
「と、とりあえず座りなさい?」
「は、はい」
エリックは居心地悪そうに椅子につく。
「あのね。私の問題だから、あまり事情は言えないんだけど、このことはもちろん黙っていて欲しいわけよ」
「はい。それはもちろん」
「でもね。人の口に戸は立てられないものだし、一体どうやって口止めしようかって迷うんだけど、私は優しいからね。こんな偶然で斬首は可哀想だと思うわけよ」
「は、はい……その、お許し頂けると……」
「あのね。口止め料っていうのかしら? あなたの目の前にいるのは、単なる瓜二つの美貌の女よ? あまりにも美しいから、貴族令嬢のアリッサに似ているけど、たまたま瓜二つなだけで同姓同名の別人。いいわね?」
「口止め料……あの。そうなりますと、この店なら普通にしてもらえるサービス、頼むことになりますが」
「それをしてあげるから、その代わり変なことを言い触らしたら、貴族令嬢の評判を貶めようとありもしない風聞を撒き散らした罪で処刑よ」
「……っ!」
処刑という言葉に、エリックは緊張で固まった。
「言い触らしたらよ? 言わなきゃいいのよ? 口止め料まで払うのよ? ほら、感動しなさいよ。私の優しさと寛大さに感謝しなさいよ」
「あ、ありがとうございます」
「ほら、何すればいいのよ。言ってくれる?」
「ではその、お胸で体を洗ったり、それからですね。言いにくいのですが、棒の部分に触れて頂いたり……」
「……わ、わかったわ。やってあげようじゃないの」
正直に言って、非常にやりにくい。
ここまで裸を晒して来て、過去の体験から来る慣れは戻って来た。ただ裸を見せるだけでは、なかなか赤面しなくなってはきたが、格下の身分として実際にコキ使い、使い走りの奴隷として見ていた相手にサービスをしようというのだ。
例えるなら、裁くはずの立場で牢屋にでも入った気分か。
アリッサは石鹸を泡立てて、自分自身の身体を泡まみれに、エリックの背中に乳房を押しつけた。
乳肌に男の体温が直に伝わり、向こうからしても乳房の感触が如実なはず。泡の滑りに任せて身体を上下させ、乳房をスポンジ代わりに背中を洗い、後ろから抱きつく形で胸や腹にも手を伸ばす。
これではエリックの方が貴族であり、アリッサが使用人だ。
立場の逆転を感じながらも、脇の下に手を差し込み、指先で脇毛をくすぐり泡立てて、腕にも片方ずつ手を滑らせ、泡を指先まで広げていく。正面に回り込み、脚から爪先にかけてまで洗ってやるうち、どんどん身分が低下していく心地がした。
アリッサの身分が下がれば下がるほど、エリックの地位は逆に上昇していくような、逆転の感覚に陥った。
当然、勃起している。
「……さ、触るわよ」
石鹸を握り締め、泡を増やして、アリッサは恐る恐るとそこに手を伸ばしていく。
「お願い……します……」
エリックの気分はどうだろう。
いいや、自分ほど美しい女の奉仕を受けて、嫌な気分だとは言わせない。
玉袋を手で揉んで、竿を握ると、初めて男性器に触ってしまった感覚で、見えない何かが全身に広がっていた。それだけは未経験だった自分から、とうとう接触を経験した自分へと変化して、自分の中の何かが書き換わる感覚だった。
(こういう感じなのね。本当に硬いじゃない……肉の石みたい……)
玉や肉棒を泡まみれに、右手でしごき始めたアリッサは、緊張しきった面持ちのエリックを見上げてみる。全身を硬くしている様子だが、視線だけは立派に乳房に刺さっており、その目つきはいかにも物欲しそうなものである。
(……どうしようかしら)
迷ったが、アリッサは告げることにする。
「揉めばいいじゃない」
と、ぶっきらぼうに言ってみるなり、恐る恐るといった手が近づき、エリックはアリッサの乳房を揉み始める。
「んぅっ、んっ、んぅ……あぁ…………」
少し、感じる。
一方でエリックも快感に浸り始めて、揉ませたおかげかは知らないが、少しは緊張がほぐれたらしい。しどろもどろだった手つきは活発に、徐々にじっくりと揉みしだくようになってきて、数分後のエリックは言ってくる。
「で、出そうです……!」
「え? そ、そうなの? 精液よね? ええ、出して頂戴」
射精の許可を与えると、ピュッ、ピュッ、と、勢いを伴って、白濁がアーチの軌道で乳房にかかり、ねっとりとへばりつく。熱気のこもったものが谷間の中へ流れ落ち、初めて浴びた精液を指で掻き取り、好奇心から指先に絡めて眺めてみる。
これが射精というものかと、初めて目にしたアリッサは、書物でしか知らなかったものの実物が体にかかったことで、一種の感慨に浸っていた。汚物とまでは言わないが、好き合った相手のものではないので、皮膚が微妙な拒否感を示しはするが、これよりも過去の体験の方が色々と凄かった。
特に嫌そうな顔はせず、表面ではケロっとしていられた。
「……すみません」
「何を謝ってるのよ。あなたの相手は瓜二つで同姓同名の女でしょう?」
「そ、そうでした。では湯船に行きましょう。あの、一緒に入りたいので……」
「わかったわ」
シャワーで泡を洗い流して、ついでに精液も取り払うと、水着もなく皆が丸裸となった混浴場へ共に向かう。温泉に足から浸かり、並び合って肩まで入ると、エリックは自分の足のあいだにアリッサを置こうとする。
(何を順応してるんだか)
初めてこんな仕事をしているのに、随分と問題なく対応をしているものだと、アリッサは我ながら関心しながら、エリックの抱擁を背中に受ける。
(でも、抵抗はまあ、あるわね)
背中に当たるエリックの体温も、これが恋人同士の時間なら、さぞかし至福のものとなるのだろう。そういった感情がまるでない相手との接触は、いくらかの拒否反応を伴ってしまうものである。
おまけに腕が腹に巻きついて、次には下から乳房を持ち上げられ、エリックは何も言わずに揉み始める。
(身体検査とか、あの当たりの方が過激だったから、騒ぐってことはないわね)
見ず知らずの男に身体検査を受けた経験と、ただの使用人に胸を揉まれる経験なら、大したことがないのはどちらの方か。そう、エリックだ。
ただ、アリッサの性癖からいって、衆人環視に視姦されたり、身体検査のような恥ずかしい仕打ちを受けたり、全裸でどこかを徘徊する方が、よっぽど体は反応する。
好きで働いているわけではない分、マゾ気質は刺激され、多少は興奮するものの、今までの方が面白みがあったような気はしてくる。
(何か違うっていうか。つまらなくはないけど)
乳揉みは気持ちいい。
いつの間にか乳首まで弄り始めて、エリックの指からくる快感は悪くはない。
「ところで、マリーサさん……の、そっくりさんもいましたよね。あの、僕、ストリップ小屋にもいたので……」
「え……」
「いえその、その後ここに来てですね。ここにもいるとは思わなかったんですけど、あの人にも何かあったんでしょうか」
「あ、ああ、あのね? それはあなたが気にしなくていいのよ? 心配してくれているんでしょうけど、それは自分達で解決するから、問題ないわ。まったく、問題ないから」
「……わかりました。すみません、僕はこのまま、支払った分だけ楽しんでいきたいし、相手はただの瓜二つの同姓同名、ということなので、だんだん遠慮しなくなると思います」
「まあ、大丈夫よ?」
そう答えつつ、アリッサは思う。
(本当は大丈夫な方がおかしいのよね)
乳房を揉んでいたうちの片方が下へ移り、右手がアソコを触り始める。ワレメをなぞるタッチは丁寧で心地がよく、すぐにでも愛液が出そうなところだ。
「マットルームへ行きましょう」
(マット? そういえば、ローションプレイなんてサービスも、頼まれたらしなきゃいけないんだっけ)
従業員に教えられたサービス内容を思い出し、温泉から上がったアリッサは、足拭きマットで足を拭き、タオルで体を拭いてから、マットルームのドアが並んだ廊下へ出る。適当な空き部屋を選び、「うっ」と、アリッサは顔を顰めた。
シャワーを設置し、エアマットを敷いた上、ベッドも置かれたこの部屋には、アリッサの像と絵画がそれぞれ飾られていた。
「これは……」
さすがにエリックも気づくだろう。
自分のところのお嬢様がいつの間にモデルになっていた気持ちは、果たしてどういったものだろうか。像や絵画だけなら、覚えがないと押し通せばいいだけだが、彼にはここでこうして働くところを見られている。
「と、とにかくね。ローション、やるんでしょう?」
アリッサは彼の手首を掴み、マットの上に連れて行く。
ひとまずエリックを寝そべらせ、ローションプレイのためにアリッサは瓶を取り、まずは自分自身の身体を濡らし始めた。
トロっとしている。
粘性の強い透明液は、その粘り気で糸を引き、瓶から垂れるだけでも少々の時間がかかる。手の平にローションの山を作り上げ、自分の胸や腹に塗りたくり、ヌルヌルとしたコーティングを纏っていくと、しだいに皮膚が光沢を帯びていく。
仰向けのエリックに密着して、まるで接着剤を使ったような密着感に、アリッサは密かに頬を歪める一方で、エリックは見るからに興奮していた。
(さっきより抵抗あるわね……さすがに……)
過去の体験がなかったら、こんなことはまず無理だろう。
アリッサは身体を上下に滑らせる。ローションによる滑りの良さで、皮膚に感じる粘着感とは裏腹に、体はあっさりとスライドする。上に、下に、ぬるっぬるっと、滑り動いているうちに、アリッサの身体からエリックへと、ローションはたっぷりまぶされていた。
「ねえ、正直慣れてるわけじゃないのよ。だいたい、初めてやってるのよ。どうして欲しいか、そっちから言ってくれる?」
「でしたら、その。お尻をこちらに向けて前後して欲しいです」
「こうかしら」
アリッサは身体の向きを変え、胸に尻を置く形となって、もっぱら下半身の上に乳房を押しつけることとなる。この体勢に変わってみて、すぐさま下腹部への熱い視線を感じたアリッサは、アソコを熱く疼かせた。
(これは……丸見え……!)
そうと気づけば、視姦を好む性癖のスイッチが入る。
エリックが少し顔を持ち上げれば、アソコと肛門をまじまじ拝める。前後に動き始めてみるが、これにしても、お尻が接近したり離れたり、といった絶景になるわけだ。
「どうなの? 最高?」
自分が披露しているものを想像すると、アリッサの顔はカッと熱を帯びてくる。
「は、はい! お尻がすっごく、ローションで輝いていて、エロいです!」
エリックも興奮に息を荒げていた。
「そう? お尻の穴とか丸見えで、恥ずかしいけど……」
「でもエロいです! 肛門の毛がローションを吸って、肌に張りついていて、あぁ……! なんて幸せなんだ!」
(喜んでるなら、このまま続けようかしら)
視姦によって肉体が熱くなり、膣の奥から愛液が溢れてくる。ローションとは異なる液体の気配をワレメの表面に醸し出し、アリッサは密かなオナニー衝動を抱えつつ、まずは淡々と前後に動き続けていた。
「仰向けに……」
そう求めてくるので、上下を入れ替わり、アリッサの方がマットに寝そべると、跨がってくるエリックは、上から乳房を揉みしだく。五指をじっくり蠢かせ、しばらく夢中になった後、跨がる位置を変えてきたかと思いきや、乳房に肉棒を挟んできた。
(ぱ、パイズリじゃない…………)
豊満な乳房を中央に寄せながら、エリックは滑りを活かしてゆさゆさと、腰を前後に動かし始める。肉棒が出入りしている感覚に、自分の体が性処理に使われている実感が膨らんだ。
(道具扱いみたいな、この感じ……でも、さっきの方が……)
アリッサが興奮するのは、やはり視姦の方らしい。全裸土下座をさせられたり、ストリップ小屋にいた時も、心まで熱くなっていた。尊厳が辱められる感じに燃え上がり、もっと惨めな気持ちになりたくなる。
奉仕させられるのも、それに近い気持ちは湧くが、露出ほどにはアリッサの趣向とは一致しない。
(なんていうか。自分を発見してしまってるわね)
こういう目に遭ってみて、自分がよりどんなことに興奮して、どんな行為では露出に比べて興奮が薄いのか、そんな発見ができてしまった。
とはいえ、何も感じないわけでもない。好き合ってもいない男との密着に、それなりの抵抗感を覚えつつ、それでも愛撫されれば肉体は反応する。気分を煽られないだけで、性感帯の方は一応のスイッチが入るらしい。
にゅるにゅると、谷間に見え隠れする亀頭を見ているうちに、不意にエリックは腰を震わせ、乳房の中に放出する。乳房の中央に亀頭が位置した状態で、その先端から白濁が吐き出されると、隙間から溢れるようにして、鎖骨のあいだに白濁は流れて来た。
「すみません。出したんですけど、まだシたいです」
「あらそう?」
「うつ伏せになってもらえますか?」
「はいはい」
身体の向きを変え、するとエリックは太ももに跨がって、尻を夢中で揉んでくる。鷲掴みされた尻たぶに、五指が活発に蠢いて、尻肉は大胆に捏ね回された。
やがて、尻の狭間に肉棒が乗せられる。
(え、お尻で?)
どうにか尻肉に挟むようにして、エリックは腰を動かし始める。
尻コキだ。
思わぬ方法で体を使われ、軽く驚きながらも、アリッサは肉棒の感触に意識をやる。巨尻とはいえ、尻だけで挟み切れるわけではなく、尻たぶに両手が置かれている。二つの親指で押さえて押し込んで、そうして腰を揺すってくるのだった。
そうした肉棒がふと離れ、次はどうなるのかと思っていたら――。
「んっ! ぬぅぅぅぅぅ…………!」
肛門に指が入ってきた。
「うちのお嬢様はアナルパールを使っているみたいで」
「んっ! んっ! ぬっ、ぬあっ、あぁ……!」
これをやられると状況が一変する。
ただでさえ感度の高いアナルを責められると、身体検査で調べられたり、過去に視姦を受けた思い出が蘇り、一気にシワが熱くなる。体中が発火しているような興奮に、脳まで快楽に染め上げられ、アリッサは大声で喘ぎ散らした。
「あっ! あぁ……! あっ、あっ、ああぁ……!」
「あなたもっ、肛門が弱いんですね! さ、さすがは瓜二つの同姓同名! アナルにハマっているのまで同じだなんて、性癖も同じなんですか!」
まるで叱責してくるように声を荒げて、エリックはずぷずぷと指を抜き差しする。
「あぁぁぁ……! あっ、あぁぁぁぁ……!」
「こうなったら、入れますよ!」
そう言いつつ、入っていた指がすっぽり抜ける。
では一体何を入れるというのか。
「ちょっ、ちょっと……! え? え!? ええっ!?」
指とは比べものにならない太さが肛門に押しつけられ、皺の窄まる穴がだんだんと、潜り込もうとしてくるそれに対して拡張され、サークル状に広がっていく。
このうつ伏せの姿勢では、後ろの状況などわからない。
しかし、今こうしてアリッサの肛門に入っているのは、肉棒以外に何があるだろう。
「ぬあっ! あぁぁぁぁ……!」
上から体重をかけられて、身動きを封じられながら、趣味だの性癖だのといった細かいこだわりなど関係無く、否応無しの快楽に襲われる。
「あん! あん! あぁん! あっ、あん! あぁあ!」
太いものに出入りされ、肛門に摩擦が生じる感覚は、想像を絶する刺激を生み出していた。アナルパールの比ではない。こうも大きな快楽がこの世に存在したのかと、そんな驚きさえ抱くほど、アリッサにとってのアナルは絶大な敏感スポットと化していた。
「四つん這いに……!」
体位を変えさせられ、アリッサはマットに頬を押しつけながら、突き上げた尻にピストンを受け続けた。
「あぁぁ! あっ! あん! あん! あぁん! あぁん!」
「お嬢様……!」
その時、エリックは腕を振り上げていたのだろう。
ぺん! ぺん! ぺん! ぺん!
尻まで叩かれた。
「やっ! そんな! あぁん! あん! あぁん! あぁん!」
ピストンに揺さぶられ、尻が激しく弾んでいる中で、さらに繰り返し叩かれる。
ぺん! ぺん! ぺん! ぺん! ぺん!
それは良い打音となって部屋中に響き渡り、スパンキングはアリッサをより一層のこと興奮させる。露出でも視姦でもない行為だが、マゾ気質のアリッサには、お尻を叩かれるシチュエーションはあまりにも良いものだった。
相手は格下の使用人なのだ。
アリッサの胸三寸で、解雇にも懲罰刑にもできる相手から、まるでお仕置きのような仕打ちを受けるなど、これほどの辱めがあるだろうか。
ぺん! ぺん! ぺん! ぺん! ぺん!
ぺん! ぺん! ぺん! ぺん! ぺん!
スパンキングと共に繰り返されるピストンから、肛門の内側に射精され、しかしエリックは構わず動き続けていた。
「あぁ! あぁぁ……! あぁぁぁぁ……!」
一度や二度の射精では収まらず、血走った目でアリッサを犯し続けるエリックは、一体どれほどの回数にわたって注ぎ込んだか。夢中だったエリックと、数える余裕などとてもなかったアリッサで、お互いにそんなものを把握しようもない。
やっとのことで満足して、エリックが肉棒を引き抜く時、皺の中から溢れる白濁が四つん這いの腰の高さから糸を引き、つーっと、長い長い銀糸を伸ばして、やっとのことでマットに白濁の水滴を作っていた。
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