次は文香が便器をまたいで立ち尽くす。彼女への検査が開始された。
文香はせめて胸くらい隠しておこうと腕で覆っているが、しかし結局は衣服をまとっていない、しかも今にも股間の下に紙コップが当てられている状況なのだ。恥ずかしさを軽減することなどまったく叶わず、羞恥心は最大になりかけている。
あまりの状況に、自分の顔に血液が集まり赤くなっていく感触すらわかった。
背後に集まる野次馬の男子は、尻の向こうにそびえる秘所に注目して、聖水の放たれる瞬間を今か今かと待ち構えている。
「それじゃ、早く出してねー」
担当者は紙コップを構えて、女性器をジロジロ見ながら言ってくる。
視線という視線の中で、彼女は放尿しなければならない。
文香は瞬間的には出せなかったのだが、それを躊躇っているものと受け取って、後ろにいた担任が注意をかけた。
「ほらほら、どうしたんだ? 早く済ませてしまえ」
「はい。いま……出します」
確かに躊躇いはあるが、どうして注意までされなくてはいけないのだろう。
文香は日頃から真面目に勉学に打ち込み、高い成績を維持してきた。テストは当然のように満点を取ったし、運動までばっちりこなす立派な優等生なのだ。
それが、この場は当たり前の恥じらいを持ったぐらいで注意をされた。本当なら文句を言ってもいいのは女の側なのに、屈辱でならない。
しかし、生徒がどう思ったところで、既にまかり通っている校則などはどうしようもない。存在する規則をいきなりひっくり返すなど、到底出来はしないのだ。
衆人環視と、担当者の凝視の元、文香は泣きたい思いで股の力を抜いていく。
今まで我慢していたため、封印されていた尿意が少しずつ込み上げて、やがて性器の割れ目から放出される。
黄金色の水鉄砲が文香の尿道口から打ち出され――
――ジョー……。
そこそこの威力で紙コップの底に降り注ぎ、水の反射する音を立てた。すぐに尿液は溜まってゆき、水同士のぶつかり合うビチャビチャした音と共に、中身の量は増えていく。
――こんなところまで見られるだなんて……。
屈辱極まりない状況に、文香は必死で目を瞑った。
元々、仮に恋人が出来たとしても、結婚前提でなければセックスはするまい、婚姻まではキス以上はしない、などと考えていた文香である。
それほど潔癖かつ真面目な面があったというのに、それがクラス全員に裸体を視姦され、あまつさえ放尿まで見られているのだ。
まるでマニアックなプレイを強要されているような、はしたないなどという言葉では済まされないほどの状況に、昨日までは純白だった自分の身体が真っ黒に穢れてしまったような心地がして、ひどく不愉快だった。
半分以上の量が溜まったところで、担当者は紙コップを引き下げる。
文香は残りの尿を便器へ垂らし、残量を切らす。
最後の一滴まで搾り出すと、担当者がウェットティッシュを出してきて、股間にあてがって来た。
「あの、自分で拭かせてもらえませんか?」
「いいよ、こっちでやるから」
他人にアソコを拭かれるのが屈辱だから聞いたのだが、担当者はお構いなしに擦りつけ、滴を拭き取ってくる。
他人の手が、男の指が自分の秘所を拭いている。
女性器の皮の、その割れ目に残った黄色い滴がウェットティッシュの一面に染みこんでゆき、ついで先程からの愛液まで綺麗にされる。
幼い子供でもないのに、もう高校生だというのに、こんなことまでされてしまった。
信じたくない現実に、文香の心はどん底まで沈んでいった。
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