そこはキモオー族の暮らす『性の谷』――。
キモオー族は人間と瓜二つの生き物だが、女というものが存在しない。
ではどうやって、キモオー族は子孫を残し、種の反映を保っているのか。
――性の種。
そう呼ばれている秘法を人間界に放つと、必ず思春期の女の子がそれを拾う。拾った女の子は種の力で時空をスライドして、人間界から性の谷へと時空をスライドしてやってくる。
「何度言えばわかるんだ! お前はあさひの将来を潰す気か!?」
「それはこっちのセリフよ!」
「世界大会まで時間がない! 合気道を捨てて柔道一本に絞れば、こいつなら世界を狙える!」
「世界世界って、その安っぽい功名心が武道の魂を汚すのよ!」
父親と母親が、そうやって言い争う。
大道あさひは優柔不断で、柔道か合気道で迷っている。実はもっと、女の子らしいことに憧れているが、マニキュアでもつけようものなら、うわついた気持ちは捨てろと叱られる。そんな親に対して思い切ったことが言い出せない。
「――え?」
駅の改札口を通ったと思ったら、あさひは性の谷に移動していた。
「ここ、どこ?」
「やあ、大道あさひちゃん」
誰かの声が聞こえて振り向くと、ぞっとするほど気持ちの悪いオジサンがいた。
(キモいオジサンが、声かけてきた!)
豚のような男だった。
ふっくらとした頬は吹き出物がいっぱいで、醜く厚い唇の隙間から、歯並びの悪い黄ばんだ歯が覗いている。鼻が平らに潰れていて、本当に豚と変わらない形をしていて、しかも体格も脂肪まみれだ。
「はじめましてあさひちゃん。僕はブータンです」
その瞬間だった。
キュゥっと、ただブータンと対面しただけで、下腹部が急に疼いてムラムラして、何かが欲しい気持ちが沸いて来る。
黒いセーラー服の内側で、その下着の中で乳首が立ち、アソコも濡れてしまっていた。
(な、何この気分……何でこんなエッチな……)
「エッチな気分になっているね?」
「……え!? そんなこと……私、声に出しました?」
「それは僕が性位体だからだよ」
そして、ブータンは説明した。
自分達の繁殖方法から、セックスを捧げなければ力が弱まり、時空の歪みがあらゆる世界に影響を与えること、それを防ぐためには十五歳の女の子の力が必要なこと――。
「私――子作りなんてできません! まだ中学三年生なんですよ!」
「まだ彼氏も作ったこともない、柔道と合気道でも迷っている優柔不断な私には無理?」
「…………」
心の中身をぴったりと言い当てられて、あさひは口を閉ざしてしまう。
「大丈夫。この世界に来た女の子は、異世界の瘴気によって性欲が高まるんだ。エッチへの好奇心が高まるし、セックスもしてみたいと思うようになる」
「それは…………」
「ほら、否定できないでしょう? だからね。さっそくやろうか」
「で、でもいきなりなんて――ひゃぁ……!」
すぐにあさひは押し倒された。
性の谷の空気には、女の子を敏感にする効果がある。
「いや……あっ、あぁっ、やめてください……!」
腹や腰をまさぐるだけでも、あさひはくねくねと身悶えしている。胸を揉まれたときには全身でよがり始めて、服の上からのタッチで十分にアソコも濡れた。
「本当にやめて欲しいとは思っていないね」
「でも! こんなこと――ああん!」
喘ぐだけでしかないあさひは、肉体を順調に高められ、もうどこを触られても身体はビクンと弾ける。そんな状態で服を脱がされ、胸まで揉まれてしまっては、ますます高い喘ぎをこぼして、もう快感だけで頭はいっぱいだった。
気持ちいい! 気持ちいい!
それ以外のことを考える余裕もない。
「はっ! これって……!」
肉棒が秘所に近づき、挿入直前となって初めて気づく。
このままでは挿れられるのだという事実に……。
しかし、今更になって抵抗できようはずもなく、それに高まりすぎた体が嫌でもペニスを求めてしまって、本番行為にどうこう言い出す気力も勇気も、あさひにはないのだった。
「あん――!」
入った。
「いひひひひっ、気持ちいい! さっそく中出ししちゃうよぉぉぉ!」
醜い顔ではしゃぐブーピンは、そのゲスめいた表情であさひの膣を味わって、一心不乱に腰を動かす。
「――あっ! あん! あっ、あふっ、んんん!」
そして、喘ぐことしかできないあさひ。
もう快楽で脳まで染まった。
荒波のような快感は、全ての冷静さをどこか遠くへ押し流し、これから膣内に射精される危機にあることを考える余裕はない。
「あぁぁぁぁ……!」
ただ、喘いだ。
本当に本当に、ただ喘いだ。
「あぁぁぁぁ――――――」
絶頂。
そして、あさひの子宮には、一度目の精液が行き届いているのだった。
コメント投稿