休み時間の半分を岡部の乳揉みに浪費され、ようやく解放された後であたしはすぐに服を来た。
パンツは岡部に取られてしまっているので、スカートの内側がすーすーする。おまけに、歩けば胸の揺れるところを見られてしまうから、腕で押さえながら席に戻った。
あとは六時間目だけ、っていうのが不幸中の幸いか。ノーパン、ノーブラのまま学校を過ごす羽目になったものの、終わりはすぐそこに来ている。
でもその分、放課後という時間も近くに迫っているわけで、幸いとばかりは思っていられない。指導とか言って、実際は何をされるかわかったもんじゃないからだ。
「咲夜、大丈夫?」
観月が心配の眼差しを向けながら、擦り寄ってきた。
「何とか……」
平気だと返してやりたかったけど、イかされたおかげで声にも力が入らない。次の授業も、きっとちゃんと集中できそうにない予感がした。
「放課後にあるやつも、終わったらすぐに帰ろ? 私、待ってるから」
「うん、ありがと」
それにしても、観月ってどうもあたしに懐いちゃいないかなあ? 最初に喋った時もあたしと友達になりたかったと言っていたし、朝のバスでも岡部の痴漢行為に耐えている最中はひたすらあたしの名前を呼んでいたし。
よくわからないけど、それだけ好かれているのか?
手を伸ばして、観月の頭を撫でてみる。
「あっ……」
観月は恥ずかしそうに顔を赤らめた。
どういうわけだか知らないけど、色々と好かれていることが確定した。
「へー? 仲いいなあ、お前ら」
で、休み時間も残り少ないという時にだ。何の用かもわからない男子達が、あたし達の周りにぞろぞろ集まってきていた。
中田に、内木までいる。
全員が全員、揃っていやらしい笑みを浮かべているのは、もはやいつもの事だ。
しかし、授業まで三分とないのに、一体全体何を企んでいる。