記事一覧タグ: 時槻風乃と黒い童話の夜

 ――許せないなら……いつか私を殺しにくればいいわ。  時槻風乃は言っていた。  ――私はいつでも、夜にいるわ。  妹の美月、そして祖母から起きた事件をきっかけに、森野洸平は気づいていた。風乃には妙な優しさがある。彼女は・・・

0

 住宅に囲まれた小さな公園へ行き着いて、その隅っこのブランコに少年はぽつんと腰を下ろした。  特にどうしたというわけでもない。  ただ、夜という人の気配の沈み込んだ空気がなんとなく心地が良く、少年は夜中に散歩をするのが好・・・

0