とある荷物の注文を行ったホシノ・ルリは、配達員の前で恥ずかしい姿を晒して羞恥を味わう。


羞恥!イケナイ買い物をするバイブの妖精


 私の頭の中には、あるものがこびりついています。
 温泉で見てしまった……おチンチン……。
 どうして私は、あれからヘンなことばかりを考えてしまうのでしょうか。

     †

 宅配業者で働く彼は、両手に抱えた箱の中身を知らないまま、黙々と部屋に荷物を届けていた。
 駐車場にトラックを停め、そのマンションに届ける予定の包装箱をいくつか抱え、指定の部屋番号へと一つずつ、着実に受け渡しを済ませていく。
 そうして配達を完了していって、残る箱は一つとなった時、男は最後のインターホンを押していた。
 この荷物を渡し終わったら、またトラックで移動して、次の住宅地で配り続ける。荷台にまだまだ残る量を思うと辟易するが、今はこのマンションだけでも終わることを期待していた。
「……出ないな」
 もう一度押してみる。
 玄関の向こう側から音は鳴り、それから数秒かけて待ってはみるが、どうもなかなか出て来ない。
 いや、気が早すぎるか。
 住人がたまたまトイレに入っていようものなら、出て来るまでに少しはかかっても仕方がない。
「というか、そういう理由であってくれよ?」
 不在のため再配達にでもなろうものなら、せっかく終わると思ったこのマンションに、またいずれかの時間に訪れなくてはならないのだ。
 その徒労感といったらない。
 再配達があればあるほど、一度訪れた場所への再訪問は重なっていき、徐々に嫌気が差してくる。
 頼むから出て来て欲しい思いから、男はあと数回だけインターフォンを鳴らしてみた。
 一体、何分粘ろうか。
 腕時計の針を見て、既に一分は粘った後だと気づいた彼は、もう一分だけ待っても出て来なければ、ため息と共に諦めようと心を決める。
 十秒、二十秒。
 静寂ばかりの張り詰めた時間が進み、さらに三十秒、四十秒と時は刻まれ、さすがに諦め時だろうかと思いは膨らむ。住人不在なら、たとえ数時間粘っても意味はない。
 残念ながら再配達決定だと思いかけた時、やっとのことでドアノブが捻られて、その小さく可愛らしい住人が顔を出してくるのであった。
「おっ、あ…………」
 呆気に取られた。
 ドアの隙間から顔を出しての、ツインテールの美少女に見上げられ、男はその美貌から目を離すことが出来なくなった。
(可愛い……)
 という理由も大いにあるが、何もルックスの魔力一つで心奪われ、まばたきすら忘れているわけではない。
 男がこうも目を奪われ、吸い込まれるように視線を送り続けてしまっているのは、むしろ少女の格好の方にある。

 薄手のシャツ一枚なのだ。

 薄らとしたささやかな膨らみの部分を見れば、見るからに乳首が浮き出て、ノーブラであることが窺える。繊維が薄いのか、単に透けやすい色のせいなのか、その下に隠れた桃色すら微妙に見えてきそうである。
 しかも、下には何か穿いているのだろうか。
 脚を丸ごと剥き出しにした下半身には、パっと見たところ下着や短パンすら穿いていなさそうに見えるのだ。シャツの丈が長い分、秘所の領域こそ隠れているが、もしや下半身裸ではないかという予感がたった一瞬でもよぎるのだ。
 それにこの香りは、もしや――。
(オナニーでもしてたのか?)
 男は愛液の匂いを知っている。
 そこそこに経験を持っているため、わかりやすく匂いが残っていたり、火照った顔の様子さえ窺えば、その女性がどんな状態であるかは読み取れる。
 少女は熱っぽく瞳を疼かせていた。
 その微熱の眼差しは、何かに浮かされた直後のまま、興奮の沈みきっていないものに映った。つい先ほどまでハイテンションだった人間がいたとして、その余韻を大いに残した表情とでも言うべきか。
 つまり、オナニーをしていて遅れたのだ。
 きっとつい先ほどまで少女は全裸で、インターフォンが鳴った瞬間、慌てて服に着替えていたのだろう。
 裸で過ごしても寒くなさそうな時期もあり、だったら服も着ないで寝て起きる生活の人間も世の中にはいるだろう。手の届く距離に服を置いていなかったから、急いで一枚だけ引っ張り出して着て来たのではないかと男は捉えていた。

     *

 頭の中から、あの時の光景が離れない。
 そればかりか、一連の思い出自体がべったりとこびりつき、二二度と取れない染みのように、脳に深く焼き付いている。裸を見られたり、尻やアソコを見られたこともそうだが、まぶたを閉じれば簡単に目に浮かぶのは、何よりも肉棒だ。
 温泉の中、居合わせてしまった少年の、年相応なのであろう小さな肉棒は、しかしホシノ・ルリの裸を見ることで、その年齢なりに大きく硬く育っていた。
 血管は脈打ち、今にも異性の膣に入りたそうな、欲求の気配をムンムンと解き放つ。
 そんな肉棒のイメージが離れてくれず、しまいにはインターネットでいけないページに繋いでしまっていた。
「本当に……何をやっているのでしょうか、私は……」
 オートロックマンションの中、デスクトップパソコンを設置している部屋の椅子へと腰を沈めて、ルリは画面に目を走らせていた。
 とある通販サイトを覗き、並ぶ商品の数々にマウスカーソルを迷わせる。
 選んでいるのはバイブであった。
 ペニスの形状を模した器具には、単に形を真似ただけのものから、振動機能の付いた電動式に、何やらイボを生やしたものまで、色やデザインも含めて様々である。
「本当に何かいけないような。変態さんになったつもりなんて、ないのですが……」
 などと言ってはみるも、言い逃れできないことをルリ自身わかっている。
 バイブの物色をするばかりか、その挿入感を想像したり、快楽について思いを馳せながら、左手ではオナニーまでしているのだ。
 最初は下半身はパンツのみ、下着の上からワレメをなぞっていたのだが、色んなサイトを巡っていき、色んなバイブを見ているうちに高まって、気づけば脱いでしまっていた。
 片足だけにパンツを通し、その白を膝のあたりからぶら下げたルリは、すっかりヌルヌルになったアソコに指を這わせて、自らに塗りつけるように擦り抜いていた。
「はぁ……ふぁ……ふあっ、はぁ…………」
 興奮で息遣いを荒くして、やがて膣に指を埋め込みながら、ルリはしだいにピストンすら開始していく。
「あっ、んぅ――んっ、んぅ――――」
 頭の中で思い描いているものは、バイブの大きさによって拡張され、幅の広がってしまった膣口に、反りの効いたカーブを帯びての、曲線フォルムのバイブが出入りしてくる感触だ。
 棒状のものが中に潜って出入りして、膣壁と擦れ合ってきたのなら、一体どんな感触だろうかと、想像力がみるみるうちに膨らんで仕方がない。
「あっ、んぅぅ――――!」
 しかも、ルリはビクっと肩を跳ね上げさせ、絶頂までしてしまっていた。引き抜く指からは粘っこいものが糸を引き、椅子の上には汚れが染みて、ルリは余韻に浸った眼差しで温めてバイブ選びの方に移った。
 途中からはオナニーに夢中になり、忘れてしまった商品選びを再開すると、これと思うものを見つけて、画面上にある買い物かごのボタンを押す。
 選んだものは、あまり太すぎない、小さな膣口に負担の少なそうなものである。それとローションをセットにして、最後の最後までクリックを躊躇いながらも、購入手続きを完了させた。
 受取期日の指定も済ませたルリは、すぐさまマウスを手放して、今度は両手でのオナニーを始めるのだった。

     *

 そして、荷物が届く当日。
 午前中に届く予定のバイブを待っているうち、挿入した際の感触が楽しみで楽しみで、想像が膨らむせいでムラムラして、ルリは服を脱ぎ散らかしていた。
 全裸にまでなって床に寝そべり、ルリは大胆なまでに脚を広げて、両手ともアソコへ運んでいる。
 少しワレメの表面をなぞっているうち、すぐに愛液の気配が染み出て、やがてはヌルヌルと滑りが良く、指の腹は表皮をスムーズに動いていった。
 クリトリスに血流が集まって、左手では突起した肉芽をなぞる。指の腹で愛液を掠め取り、塗りつけるようにして刺激しながら、だんだんと指の挿入を開始する。
 くちゅっ、くちゅっ。
 水音が鳴り始める。
「あっ、あぁ……あぁ……あぁ…………」
 そのピストンはだんだんと活発になっていく。
「あっ、んぅ……んぁ……あぁ……」
 すっかり浸り、自分の世界に入り込んでいるルリは、時間も忘れて指を動かし、火照った顔でだんだんと活発に快楽を貪っていく。
 何かに甘やかされ、溶けそうになった表情さえも曝け出し、ルリは天井に向かって熱っぽい息を吐き出す。
「あっあっあぁ……」
 愛撫はいつしか両手になった。
 本人ですら気づかない無意識のうちに、左手の指はクリトリスの豆を弄り始めて、二点への刺激を繰り返す。愛液の量はしだいに増え、床に痕跡が染み始めていた。
「あぁ――」
 何かが膨らむ。
 尿意ではない、しかし何かが体外へ出ていきそうな予感が一瞬にして大きく膨らみ、なにか不味いような、このままではいけない危機感を少しでも覚えた時、ルリの全身にはビリっと少し激しい電流が走っていた。
「も、もうすぐ……!」
 絶頂が近いことをルリは悟った。
 このまま続けていれば、快楽の弾けるような幸せな感覚に至れると、そしてイった直後の余韻に浸れると、ルリはますます指を活発に動かそうとしているのだった。
「い、イク……もうイク……!」
 まさに、その直前だった。

 インターフォンの音が鳴る。

 その大きな音は、夢の世界を破った。
 夢想に耽り、思い描いた世界観に入り込んでの、一切の時間を忘れ、周りの見えない状態からハっと目覚めた。急に現実に帰ったルリは、微妙に凍りついていた。
 そういえば、自分は何をしていたはずだったか。
 改めてインターフォンの音が鳴ることで、受取日時の指定に合わせて待機していたことを思い出し、その次にルリは自分自身の両手を確かめる。
 愛液がまとわりつき、指のあいだに糸が引いているなど当然だった。

 三回目の音が鳴る。

 早く受け取りに出なければと思った時、ルリはまず焦ってしまった。
 さっさと着替えて、冷静にドアを開ければいいだけなのだが、その当たり前の結論に至る手前、自分が全裸である事実に気持ちの方が引っかかり、心が慌ただしくなっていた。
 このままでは出られない、どうしよう。
 と、そんな慌てふためきでもするような、焦燥に煽られた感情が湧き広がり、ルリは少しばかり冷静さを失っていた。
 服を着て、手を洗い――などと、悠長にやっているうちに、不在と見做されはしないかと不安になり、その気持ちがストッパーのように働いて、行動に出るのが遅れてしまった。

 四回目、五回目のインターフォン。

 日時指定をしているから、きっと住人はいるはずだと、配達員は考えているのかもしれない。
 だが、いい加減に早く応答しなければ、あと一分もしないうちに不在通知が入ってしまう。
 ルリはようやく慌てて起き上がり、これ一枚だけでもと思ってシャツを着る。
 これ以上は待たせられない。
 それに楽しみにしていた荷物に、行ってしまって欲しくない。
 小走りのように廊下をかけ、半ば慌ててドアノブを握ったルリは、いざ明けてしまってから自分の格好に気づいていた。
「あ…………」
 しまった、と思う頃にはもう遅い。
 指の愛液をシャツで拭くような、行儀の悪いことをしてしまったのは仕方がない。
 ただ、下着の着用は飛ばしていいから、短パンぐらいは穿けば良かったのにと、今になって気づいたのだ。シャツの丈が長いため、尻やアソコは隠れるのだが、丸出しの太ももさえ見れば、いかにも下半身裸に見えかねない。
 いや、実際下半身裸だ。
 だが、もうドアは半開きにしてしまっている。
(このまま出るしか……なさそうですね……)
 考えてもみれば、そもそも最初にドアの向こうへ声をかけ、着替えるので待って下さいとでも言っておけば、待機してもらうことは可能であった。
 突如のインターフォンにまず驚き、どうしよう、どうしよう、と焦る気持ちが重なって、真っ先に思いついても良さそうな手を思いつけないまま、ルリは結局ドアを開け、配達員に顔を曝け出すのであった。
 その瞬間、まずバッチリと目があった。
 人を見るなり、何かぎょっとしたような、一目惚れでもしてきていそうない、しかしそういうわけでもない。軽く驚き、そのまま目を離せなくなっている表情がそこにはあった。
 じわじわとルリは赤らむ。
 こんなシャツ一枚、太ももは丸出しの格好で女の子が出て来たら、男性なら少しは驚くだろう。
 おまけに今のルリには、オナニーの興奮で顔に火照りが残っており、少しばかり肩も上下しているのだ。熱っぽい息遣いで、床に寝そべっていたからか、ツインテールの髪が少しばかりほつれている。
 そんな自分の状態を思い、恥ずかしさで俯くと、内股を伝って流れ落ちる一滴の愛液に気づいてしまった。
(ば、バレて……ないですよね……)
 大きな不安が膨れ上がった。
 この愛液の香りに気づかれてはいないか。
 俯いたことで自分自身のシャツの様子が目につくが、見るからに浮き出た乳首がバレていないか。
 不安が不安を呼ぶ。
 恐る恐ると顔を上げ、配達員の様子を見てみれば、未だ視線を人に釘付けにして、どことなく呆気に取られている、
「えーっと、ご気分が優れないのでは?」
 そっと恐る恐るの質問までしてくるのだ。
(バレてる……)
 ルリはそう確信した。
 いかにも慎重に言葉を選び、地雷を踏まないように気をつけて言っているのが、配達員の態度からは嫌というほど伝わってきた。
 オナニーしていたことが絶対にバレている。
(バレた……バレた……!)
 頭が急速に加熱され、恥ずかしさで脳が沸騰に近づくことで、ルリは改めて俯いた。
 その俯きで視線の位置を下げた時、配達員のズボンの膨らみが目に入り、自分の様子が異性を興奮すらさせている事実に、ますます悶え苦しみたくなってくる。
「えーっと、とにかくサインの方を」
 気まずそうな表情で、しかし乳首や太ももを気にして、肝心な部位から視線を剥がせずにいる配達員から、ルリは荷物とボールペンを受け取っていた。
(バレてる……バレてる……物凄く見られてる……変な子だと思われてる…………)
 受け取っているあいだにも、ルリは大いにそれを気に病み、赤面と動揺によるショックの心境に陥っていた。
 何か、もう生きていけないような、いっそ死にたいような気持ちが湧き起こる。
 だがその一方で、ルリの中にはもう一つ、無意識のうちにいけない考えが浮かんで来る。もっと恥ずかしい目に遭ってみたい、もう少し恥辱を味わいたいような、およそマゾっ気から来る思いであった。
 よせばいいのに、荷物を受け取ってからのルリは、わざわざ玄関の床に置いてから、四つん這いにほど近い、人に向かって尻を突き出す格好まで行っていた。
 しかも、いざやってしまってから、ボールペンの先を紙に走らせ始めてから気づいたのだ。
(私、一体何を……)
 何かに釣られ、心操られてしまったような、流れに身を任せた無意識の行動に、この段階になってようやく気づいていた。
 顔が接近してきている。
 前屈というわけではない、少し膝を縮めた姿勢での、しっかりと突き出た尻に向かって、配達員は玄関に一歩踏み入り、前屈みになって視姦を始めている。

 じぃぃぃぃ…………。

 と、熱い視線照射の感触が、尻肌やアソコの表面を這い回る。
(やだ……)
 今更になって、真っ当な乙女の恥じらいでも覚えたように、左手を股のあいだへと伸ばしていく。シャツの丈を握り締め、グーをアソコに置いて隠さんばかりに、布を下へと引っ張って、そこだけでも見せないように意識したのだ。
 だがそれは、背中側の布をずるっと持ち上げてしまう形にもなり、それでなくとも丸見えの尻は、完全に心許なくなってしまった。
 しかも、この体勢なら肛門すら丸見えでもおかしくない。

 じぃぃぃぃ…………。

 レーザーで表皮を焼かんばかりの、熱っぽい照射でジリジリとやられる感覚は、アソコを隠したせいなのか、お尻の中心だけに集中している。
(ち、近い……です……)
 配達員の顔が実に数センチまで迫っているのに、ルリは気配によって気づいていた。尻の真後ろに顔があっての、何か気配としか言いようのない、存在感やオーラとでもしておくべきものを皮膚が感じ取っている。
 それに自分自身の股の向こうを覗いたり、肩越しに振り向くように視線を動かせば、視界の隅に配達員のことを捉えることができてしまう。
 視覚的にも、その熱っぽい視姦を確認できてしまう。

 ドクッ――ドクッ――ドクッ――ドクッ――

 心臓の音がうるさい。
 もしこの配達員が変な気でも起こし始めて、目の前の美味しい獲物を襲い始めたらどうしよう。男性を性犯罪に走らせて、その被害に遭うための危険な橋を、わざわざ自分から渡るような馬鹿な真似はしていないかと、かなりの切実な恐怖を抱いていた。
 それなのに、ペン先はゆっくり動く。
 少しでも長く視姦され、恥ずかしい思いをしていたいかのように、たった一本の線を引くのに普通より時間をかけ、やっとのことでサインを済ませる。

 ――ピクッ、

 と、急に体が一瞬震えた。
(私……こんな形で……)
 軽くイったのだ。
 一体、自分はどこまで淫らになっているのかと、ルリは大いに顔を歪めていた。
 そして、ゆっくりと立ち上がった。
 自ら見せびらかしておきながら、やっぱり恥ずかしかった思いから、左手ではシャツを下に引っ張って、アソコだけでも隠している。
 赤面しきって俯きながら、ルリはサインの紙とボールペンを返していた。
「………………」
 配達員は無言であった。
 最後の最後まで呆気に取られ、何かに熱中でもしたような顔となったまま、言葉も出せない様子で背中を向ける。
(終わった……)
 と、思った時、ルリは大慌てで思いっきり、勢いよくドアを閉め、オートロックによる施錠のカチャリとした音を確認して、ようやく少しは安心していた。
「はぁ……はぁ……私……本当に……なんてことを……」
 ぐったりとしたように、そのまま玄関のドアに寄りかかる。全ての体重を預けるあまり、背中はずるりと滑り落ち、ルリはその場に座り込んでしまっていた。
 アソコはすぐに隠したが、間違いなく見られている。
 肛門に至っては、もう少し長々と視姦され、きっと目に焼き付けられていることだろう。
 去っていった配達員は、今頃ルリの乳首や下半身を思い出し、顔を緩めてニヤニヤでもしているだろうか。
 なんてことを考えると、また改めて頬は染まって、気恥ずかしくてたまらなくなっていく。
「バイブ……」
 そして、ルリは受け取った箱に目をやった
 その中に入っているバイブとローションの存在に惹かれていき、今すぐにでもオナニーを再開したい衝動のまま、少し乱暴に、雑にテープを剥がして中身を取り出すのだった。

     *

 マンションを去った配達員の脳裏には、当然のように少女の恥部が焼き付いている。
 真っ白なシャツから、本当に少しだけ、薄らと透けていたピンクの乳首は硬い突起で浮き出ていた。尻がこちらに向いた時、まず真っ先に可愛い丸みに目がいって、その次にアソコのワレメに視線を奪われた。
 愛液を表面に纏って少し輝き、濡れて表皮に張りついた陰毛がまぶたの裏には残っている。
 少女はすぐにアソコを隠し、その一箇所だけでも見せまいとしてきたが、肛門の方は無防備なまま、だから配達員は至近距離からの視線照射で眺め尽くした。
「可愛かったなぁ……」
 トラックの中に戻って、運転席のシートに背中をやると、配達員は可憐な少女のことばかりを脳裏に浮かべ、次の配達のことをしばらくは忘れていた。
 今すぐオナニーがしたかった。
 あの柔らかそうな肉体と、綺麗な恥部のことを考えながら、ティッシュにでも放出したい。
 ああ、そうだ。
 ティッシュくらい置いてある。
「それにしても、痴女だったのかなぁ?」
 わざわざ、あんな格好で出て来たのだ。
 見せびらかして喜ぶ露出狂のような性癖を、あの十代半ばほどの年齢で覚えてしまうとは、一体あの子の人生には、どんなきっかけがあったというのだろうか。

     *

「んぅぅぅ……!」
 そして、ルリはオナニーをしていた。
 箱の中身を解放して、改めてシャツも脱ぎ散らかした全裸のルリは、つい先ほどの出来事を思い出しながら、わざわざ四つん這いの格好で、しかも玄関のドアに尻を向けてのオナニーを行っていた。
 まだそこに配達員が立っていて、人の痴態を視姦してくる脳内の設定で、ルリは右手でバイブを出入りさせている。
「んっ、あっ、あん! あん! あん! あん!」
 本当に気持ち良かった。
 元々濡れていたアソコへの挿入は、ローションまでまぶして行っている。活性油によって膣壁への負荷は完全に取り除き、しかも挿入してみれば、未経験の処女穴に対してサイズはぴったり、何の痛みもなく快楽を味わうことができるのだった。
「あっあぁ――あぁぁぁ――!」
 最初は股の向こうに手をやる形で、右手でどうにかピストンをしていたが、やがて電動式のスイッチを押してみたくなり、今度はその振動からの快楽を味わい始める。
「んぅぅぅ……!」
 ルリは苦悶しながら歯を食い縛った。
 両手を拳に変えて床に置き、ドアに向かって小さく尻を振りたくっていた。

 ブィィィィ……!

 と、小刻みに震えたものをワレメから生やしたまま、尻すら小刻みに動かしている。
 その小さくフリフリと動いての、とても控え目なお尻のダンスは、恥じらいある乙女がそれでも痴女になりきって、フェロモンの放出で雄を誘おうとするかのようだ。
「あぁぁ……!」
 堪えきれずに声が出る。
「あっ、あぁっ、あっ、あぁぁ――!」
 もしドアの向こうに人がいたら、なんてことをもう考えてなどいない。
「あ! あぁ! あぁぁ……!」
 振動が気持ちいいあまり、喘ぎ声が隣人に聞こえたら、という恐れをすっかり忘れ、ルリは夢中で尻を振りたくる。その左右の小さな動きは、自ら動いてのものというより、快感に振り回された結果の身体的な反応だ。

「あぁぁぁ――――――――――!」

 その時、ビクっと尻は一瞬だけ跳ね上がった。
 アソコにバイブを加えての、いやらしい尻振りダンスがその一瞬だけ上下に動く有様は、それを視姦している人物さえいたのなら、一体どれほど人の興奮を煽ったことか。
 オナニーはまだ続く。
 一度の絶頂では満足できず、もっともっと楽しみたくてたまらない。すっかりオナニーに夢中なルリは、さらに快楽を味わうため、スイッチを[強]に切り替えていた。


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