広大なデジタルワールドのどこかにて、戦いに傷ついたシューツモンはグロットモンやゴブリモンに陵辱される。
シューツモン陵辱
シューツモンは敗北した。
デジタルワールドを力で支配しようと目論むグロットモンの、悪逆を許すまいと挑んだものの、悪の闘士が持つ思わぬ力に敗れ去り、撤退を余儀なくされた。
どうにか逃げ延びたはいいが、強力な拳を何度も浴びて、歩くのもやっとなほどに体力は失われている。撤退の時には何とか維持していた飛行能力も、体力低下と共に失われ、あまりにもたどたどしい、フラついた足取りで、シューツモンは一歩でも遠くへと進んでいた。
「……無念だ」
シューツモンは歯噛みする。
「無様に逃げ出すことになるとは……だが、悪は許さない……」
力による支配で抑え込み、恐怖政治で自分に都合の良い仕組みを作るのがグロットモンの目論見である。そんなものを許してしまえば、この地が支配された後、さらにより広い土地までグロットモンの占領下に置かれていき、いずれはデジタルワールド全体が手に落ちる。
決して見過ごすわけにはいかない。
だが、グロットモンを倒すには、今の自分では力が足りない。
今後の方針を立てるためにも、今は逃げることに力を注ぎ、弱り切った足で一歩ずつ、岩肌の広がる大地を踏み歩く。いつ倒れるとも知れない体で、壁さえあれば手を突いたり、寄りかかりながら何とか進み、グロットモンの根城もだいぶ小さく見えてきた。
これだけ遠く離れれば安全だろうか。
いや、まだ安心できない。
できるだけ、もっと遠くに逃げなければ、休むことすらままならない。もっともっと、少しでも遠くへ行こうと歩を進め、フラフラと歩いている時、シューツモンはふとした拍子に足を止め、周囲の気配に意識を配る。
(……いる)
一体、いつからか。
シューツモンは自分が囲まれていることに気づいていた。
(失態だな。本来なら、もう少し早く気づけただろうに)
気づくのが遅れたことでも、自分がいかに弱っているかを痛感する。
シューツモンの歩くこの土地は、岩肌の大地がどこまでも広がって、ざらざらとした足場に凹凸の満ちた地形である。いたるところに巨大な岩が転がったり、塔のような形に生えていたりと、視界を遮る遮蔽物に溢れている。
その影という影の数々に、息を潜めて付け狙い、飛び出すタイミングを伺っている気配にシューツモンは気づいていた。きっとこの付近一帯はナワバリで、シューツモンの姿を見つけた最初の一匹から、その仲間達へと情報が行き渡った結果として、知らぬ間に取り囲まれていたのだろう。
直接姿を見せないだけで、気づけば十匹近くは潜んでいた。
「……チッ、来るか?」
シューツモンは身構えた。
こんな体で戦いたくはないのだが、グロットモンとの戦いで翼が痛み、今は飛行能力を発揮できない。フラフラとした足取りで周囲を囲まれ、逃げようにも逃げられない状況では、ならば嫌でも付き合うしかない。
最初の一匹が飛び出して来た。
背後から、棍棒を握った緑色の人型デジモンが現れた時、シューツモンは振り向きながら、その身体回転に合わせた腕の一振りで攻撃を弾き返した。棍棒を防ぐどころか、過剰な威力で相手を一直線に突き飛ばし、岩壁に打ち込むだけの力を、シューツモンはどうにか発揮しているのだった。
「ゴブリモンか」
シューツモンを包囲しているのは、成長期の鬼人型デジモンだった。
今の状態でも一対一なら負ける気のしない相手だが、その数はやはり十匹、数の利は向こうにある。しかも突き飛ばしてやったはずの一匹も、痛みに呻きこそしているが、どうやら一撃では倒せていない。
「穢らわしい」
シューツモンは顔を歪める。
おそらくグロットモンの陣営に属する敵側のデジモンなのだが、シューツモンが抱いている感情は、単に敵に囲まれての、危機に身構えるだけのものではない。
「ぐっへへへ」
「いい体だぁ……」
誰も彼もが好色の視線を向けてくるのだ。
胸を、尻を、あからさまな目つきで視姦しながら、勃起によって腰布を内側から押し上げている。下品極まりない集団に囲まれた状況は、もっと別の意味でも危機感を煽ってくるので、シューツモンはその嫌悪感から表情を歪め尽くしていた。
今度は一斉に、全員が同じタイミングで迫って来る。
「くっ!」
蹴りを放ち、腕を振り、その攻撃で数匹は突き飛ばすが、十匹もの群れを同時に撥ね除ける力は、シューツモンに残されてはいなかった。
「ぐあっ」
数を捌ききることができないせいで、肩車のように後頭部に組み付かれ、さらに数匹が背中に棍棒や体をぶつけてくる。たちまちシューツモンは押し倒され、咄嗟に受け身を取ろうとした結果、四つん這いの形が出来上がる。
「くっ、やめろ! 離さないか!」
シューツモンは目つきを細め、鋭く睨むが、そんなものは意に介さず、ゴブリモンは大喜びで手足を押さえ込む。手首が掴まれ、足首が掴まれて、四肢が地面に固定され、四つん這いから身動きの取れなくなったシューツモンは、その尻に硬い逸物を感じていた。
人の尻に飛び乗って、押しつけて、擦りつけている。
それも剥き出しの肉棒を、尻の溝にフィットでもさせんばかりに押しつけて、その上で内から外へとすりすりと、竿の側面によってカーブを摩擦する。
さらに他の一匹も、顔の近くに亀頭を運び、先端をマスクに擦り着ける。頬を地面に押しつけた状態の、顔に向かってしゃがみ込み、臭いでも嗅がせたいのか、擦り着けること自体が楽しいのか、ニヤニヤしながら不快な行為を繰り返す。
「おぞましい……」
尻や顔ばかりか、太ももにも肉棒の感触が押しつけられる。二の腕にすら押しつけられる。手を一生懸命に伸ばして、胸を揉もうとしてくる指先も、シューツモンの膨らみへと届いてくる。
それら不快極まりない感触に全身を飲み込まれ、シューツモンの体中に寒気と鳥肌が広がっていく。
何より、無念だった。
本来の力さえ発揮できれば、こんなゴブリモンごときに遅れは取らない。一匹一匹は大したことがないクセに、人の弱った状態に付け込んで、こうしていい気になっているのだ。
(悔しい――なんて悔しいんだ――――)
ろくに抵抗できず、されるがままとなったシューツモンは、プライドを踏みつけにされる屈辱から、きつく歯を食い縛る。
その時だった。
シューツモンの履き物が、ショーツに近しいV字の布が掴まれずらされる。
「毛だぁ! 毛が生えてる!」
「当たり前だろ? 陰毛くらいあるっての」
下半身を剥き出しにされた上、尻に飛び乗り挿入しようとしてくるゴブリモンの、先端の感触がワレメに触れてきた途端、シューツモンはこれ以上ない戦慄で頬を硬く震わせていた。
「や、やめろ――!」
思わず叫ぶ。
だが、聞き入れられるはずもなく、切っ先がワレメを開き――
しかし、その瞬間、ゴブリモンの群れは飛散した。
急に何かの危機でも悟り、逃げ出さんばかりにして、これだけ群がり肢体を弄んできた群れは突如飛び退き、十匹全てがシューツモンから距離を取っていた。
(一体、どうした?)
今のシューツモンには、このゴブリモンの群れを恐れさせ、力関係で引かせるような真似はできない。そんな力が残っていれば、始めからこんな目には遭っていない。
「よお、シューツモンさんよぉ」
瞬間、四つん這いの尻に手が置かれ、シューツモンは身動きが取れなくなった。
戦慄していた。
その撫で回してくる行為自体には、何の身動きも奪う力はない。動きたければ動けるが、それでもシューツモンがさっと強張り、身構える気持ちのままに固まってしまったのは、この声の正体を知っているからだ。
万全の状態で挑んでも敗北した。
その相手にこんな体で逆らえば、いとも簡単にデリートされるであろうと、身を以て知っている。下手に反撃の意思を見せたり、逃げだそうなどした瞬間、どんな攻撃を加えられるかもわからない危機感から、シューツモンは全身を硬くしていた。
「グロットモン……」
ボスが現れたのだ。
獲物を譲るべき主が来たから、ゴブリモンの群れはシューツモンから飛び退いたのだ。
「また会えて嬉しいぜ? なあ、正義の戦士さんよぉ」
ゴブリモンとは太さの違う、より長大なものの硬さが尻へと触れる。溝の部分に押しつけられ、それが上下にすりすりと擦り着けられることにより、シューツモンはやはり屈辱から歯を噛み締め、顔中から悔しさを滲ませていた。
「あー。気持ちいい気持ちいい。お前も感じたらどうだ?」
勝手気ままに人の体を楽しむグロットモンに、何の反撃もできないのだ。
ただ好きなように扱われ、尻に擦りつけられているしかない。抵抗しようものなら、どうなるかもわからない力関係の悔しさに、恥辱感は際限なく膨らみ続ける。
「どうした? 反撃したっていいんだぜ?」
グロットモンはわざとらしく煽ってくる。
万全の状態で挑んでなお、一対一の堂々とした戦いでシューツモンは敗れている。その実力差をわかった上で、自信たっぷりに攻撃してこいと口にするグロットモンに、しかし下手な反撃ができないシューツモンは、ただ悔しさを胸に抱えるばかりである。
「それとも何か? この状況に興奮して受け入れてるってか?」
「き、貴様……!」
その侮辱に、反射的に口が動いた。
「おうおう、まだ少しは元気があるじゃねーか。なのに反撃してこないのは、犯される楽しみをお前自身も味わってるってことじゃねーか」
勝手な理論を唱えながら、グロットモンは亀頭でワレメすら擦り始める。尻の膨らみだけでなく、性器にまで摩擦を与えられ、その刺激の少しずつ、膣の奥から微細な信号が放たれ始める。
自分が感じ始めたことを悟ったシューツモンの、さらに一層膨らむ感情といったらない。
「ほーら、入っちまうぜ?」
グロットモンの嬉々とした表情が目に浮かぶ。
岩肌に頬ずりするばかりとなっているシューツモンは、背後に立つ者の顔など見ていないが、嬉しそうに上擦った声を聞くだけで、一体どれほどの優越感に浸っているかを知るには十分だった。
「く……」
亀頭がワレメを開いている。
先ほどのゴブリモンより大きなものが――いや、背の低い、小柄なゴブリモンの方が小さすぎるのか。ともかく、サイズ感の異なる亀頭が数センチ入っただけで、シューツモンのワレメは丸く外へと押し広がり、棒をぐるりと囲むリング状になりかけていた。
(このままでは……)
シューツモンは歯軋りした。
先端がさらに奥まで埋まり始めて、肉貝どころか膣壁さえも、挿入に合わせて広がっていく。もう亀頭まで収まって、このままでは尊厳を蹂躙され、完膚なきまでに玩具として扱われてしまう危機感で、体中を警告信号が駆け巡る。
まずい、早くなんとかしろ。
神経という神経の数々が訴えるが、相手はグロットモンなのだ。今のシューツモンは深手を負っているのだ。
「おのれ……」
ただ悔しさに歯を噛み締め、挿入に対して屈辱を味わうことしかできなかった。
「ははっ、入っちまったなぁ?」
いい気になったグロットモンは、すぐさま腰を振り始める。
「んっ! ぐぅっ、くっ、おのれ……! おのれぇ……!」
尻に両手を置きながら、元気に腰を振り込むグロットモンに、シューツモンの下半身は揺らされている。抉り抜かんばかりのグラインドに、最初は太いものが入ったせいでの苦しさばかりを味わったが、しだいに快楽を感じ始めて、シューツモンの表情はますます恥辱に濡れていく。
「くぅぅ! こんな……こんな奴にぃ……!」
悔しいあまりに爪を突き立て、地面を引っ掻き線を引く。
「どうしたんだよ! そんなに悔しいなら反撃すればいいじゃねーか! ええ?」
そう言いながら、グロットモンは腕を振り上げ、ペチン! と、シューツモンの尻を打ち鳴らした。
「貴様ァ……!」
肩越しに振り向いて、シューツモンはその調子付いた顔を睨んだ。
「ほらほら、どうしたァ?」
ペチン! ペチン!
と、それがますます楽しいように、グロットモンは手の平を打ちつけて、ピストンさえも活発にして、腰使いによってすら尻を打つ。そのパンパンと鳴り響く音に混じって、愛液がかき混ぜられることによっての、くちゅくちゅという水音が聞こえつつあるのであった。
「ぐっ、あっ、くぅ! くっ、このぉ!」
ピストンが続けば続くほど、シューツモンの下肢には快楽の電流が迸り、尻の筋肉はぴくぴくと反応を繰り返す。最初は苦しそうに聞こえた声も、いつしか快楽に翻弄されてのものとなり、シューツモンは悔しさに打ちのめされ、屈辱ながらに喘いでいた。
「あっ、あがぁ! あっ、くぅぅ!」
敵に犯されてしまっている。敵に感じさせられてしまっている。
その状況が屈辱感をいくらでも膨らませる。
高まる快感のあまりに、喘ぎ声のトーンも大きくなり、それを周りで見ているゴブリモンも興奮で盛り上がる。
「あの女! 感じてる感じてる!」
「さすがはグロットモン様!」
「イク! 絶対イク!」
「イっちまえイっちまえ!」
ゴブリモン達はこぞってグロットモンを応援しながら、その肉棒に翻弄されるシューツモンに対しては、そのままイってしまえとばかりの言葉を投げてくる。
「ふ――ざっ、けるなぁ…………!」
イってたまるか。
こんな形で、こんなところで絶頂などしてたまるか。
せめて快楽だけでも堪え抜き、感じまい感じまいと我慢の意識を強めたシューツモンは、そして実際にイキなどしなかった。
「くぅ――――!」
その瞬間、より強く歯を食い縛ったのは、膣内に広がる熱い感触のためだった。
「ははっ、悪いなぁ? 俺の方がイっちまってよォ」
グロットモンの肉棒が抜け出ると、シューツモンの股からトロっと、白濁が糸を引きながら、アソコの穴から地面に向かって真っ直ぐに、ぷらぷらと揺れながら伸びていく。愛液と精液の混ざったそれは、地面に触れてもなお千切れず、線を伝って地面に体液を送り始めた。
ミリ単位の細い柱を伝って、地面に注入され続けていくように、水分の吸収によって広がる円が、徐々に面積を拡大していた。
「……そんな粗末なもので、私がイクものか」
精一杯の強がりだった。
グロットモンは達しても、シューツモンは達していない。
その事実が気丈な振る舞いをさせていた。
「ほーう? イカなかったのか?」
「あ、当たり前だ……!」
「だったら、こういうのはどうかな?」
その瞬間、グロットモンの身体が輝き始めた。まるで全身が発光体に、そういう形状のランプにでも変わったように、頭のてっぺんから爪先にかけてまで、全てが白く輝き始め、グロットモンの身体はある種のシルエットと化していた。
その形状がみるみるうちに変化を始め、丸い鼻がツノのように尖っていく。腕が伸び、拳が膨らむ。ありとあらゆる部位の変化が済んだ末、ぱっと光が途切れたと思った時には、そこにもうグロットモンは立っていなかった。
――進化だ。
本来、進化とは時間をかけて行う成長の証であり、それを一瞬にして行ったり、まして進化前の姿に戻ることなどできない。
いいや、風の噂に聞くところによれば、選ばれし子供達という、現実世界の人間の力を借りれば、人の子供が持つデジヴァイスによって成長期から成熟期へ、完全体へ、果ては究極体にまでなったと聞く。
では選ばれし子供達の力を借りずして、本人の素養だけで進化を行い、元の姿に戻るという芸当を会得可能だったとしたら――シューツモンの敗因はそれなのだ。
それでなくとも強力な悪の闘士が、進化によってより強い力を獲得する。
グロットモンの強化した姿――ギガスモンにこそ敗北したのだ。
進化によって体格が変化していれば、肉棒のサイズが変わるのも当然だ。
「んぐぅぅ!」
今度はギガスモンによる挿入が行われ、シューツモンはその長大さに目を見開く。膣口を千切らんばかりに押し広げ、力強く抉ってくるピストンへの驚きもそうだったが、何よりも気持ちいいのだ。
「あっ! ぐぅぅ! ば、馬鹿なぁ! あっ、あぁ……!」
「どうだ? ええ? 今度こそイキそうか!」
「あっ! あっ! あっ! あっ! あっ!」
「はっはっは! 評判はいいみたいだなぁ?」
先ほどよりもずっと大きな、甲高い喘ぎ声を聞くなりピストンの速度を上げ、勢いの増した腰振りからは、尻の打たれる音も激しくなった。
パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン!
「あん! あん! あん! あん! あん! あん! あん! あん!」
とてもでないが、声を抑えていられない。
激しい快楽だった。
あまりの快楽電流に、神経という神経が焼き切られ、脳さえショートしそうな勢いで、声をまるで抑えられない。
「あぁ! あん! あぁ、おぅっ、んぐっ、おあああ!」
下手に抑えようとするだけ、かえって滑稽な声が出るだけだった。
このままでは達してしまう。
「んぅぅぅ! んっ、んぐぁ! あっあん! あぁん!」
絶頂の予感に駆られ、激しく喘ぐシューツモンは、やがて限界を迎えつつあった。あと一回でも貫かれれば、その瞬間に全身がビクビクと痙攣して、震えながら潮でも噴くに違いないと、半ば確信したその時である。
「な――――――」
絶句。
膣内に収まる肉棒のサイズは、急に小さくなっていた。
いや、それでも少しは大きめで、細すぎることなど決してないが、ギガスモンの巨根ぶりに比べれば小さく感じてしまうほど、サイズ感には違いがあった。今の今まで内側から拡張され、膣壁が押し広げられた状態からしてみれば、急に中身が萎れたことで、まだピストンは続いているにも関わらず、何かが遠のいてしまった感覚に陥った。
「あっあぁ……あっ、んぅぅ……!」
まだ喘いでいる自分に気づくが、しかし絶頂の予感は掻き消され、ただ気持ちいいだけとなっている。
「どうした? 何か残念そうだな?」
肩越しに振り向くと、そこにはグロットモンの顔がある。
「も、戻った……のか……あっ、あぁ……!」
「凄いだろう? 何度でも進化し直せるんだぜ?」
自慢でもするかのように、グロットモンは再び進化――ギガスモンに変わったことで、前後している肉棒も急速に膨らんで、それに合わせたように快楽も増幅する。
「おごああ! ああっ、あぐぁっ、あぁぁ!」
「へへっ、こっちは好評みたいだなぁ?」
「なっ、何が――あがっ、んこ、好評――――――」
「ほらほら、イっちまいな」
「あっ、あぁぁぁ――――!」
すぐさま、本当にイキそうになっていた。
だが再び、ギガスモンからグロットモンの姿へ戻り、サイズ感が切り替われば、身に迫る快感の量も減ってしまう。絶頂直前まで膨らんでいたものは、風船から空気を抜くように萎れていき、そのピストンから得られる快楽は最低限のものだった。
確かに気持ちいい。
しかし、ギガスモンから得られるものに比べると、もはや物足りない。
「あぁ……あっ、あぁ……あぁ…………」
「またイキ損ねたなぁ?」
「……ふん、どうせ持たないからだろう」
売り言葉に買い言葉であるように、煽るグロットモンに対してシューツモンは言い返す。
「なんだなんだ? そんな口を利く元気があるなら、また何度でも進化してやるぜェ!」
そしてギガスモンの極太に襲われる。
「ぬぐぉ! あっ、ぐぅぅ!」
「へへっ、どうだどうだ!」
「あぁ! あん! あぁん! あぁぁん! あっ、あん! あん!」
「いい声だ! イけイけ! イっちまえ! なーんてな!」
進化に合わせ、途端に膨らむ快楽だが、またやはり絶頂が迫ったところで、ギガスモンはグロットモンの姿へ戻ってしまう。
その寸止めのあまり、シューツモンはわざと挑発を行うようになっていた。
どうせ持続力が足りないからだ、腰を振る程度の体力も、進化を維持する力もないからだろうと、生意気な口を利いてみせることにより、シューツモンは気丈な自分を見せびらかす。そうすることで自分を保ちつつ、心の底では早く絶頂したいと願い始めていた。
寸止めのせいで切ない、もどかしい。
その分だけ挑発はどこか必死で、少しでも早くイカせてもらおうと焦りさえしているが、グロットモンは、ギガスモンは、決してシューツモンのことを絶頂には連れていかない。
ただただ、待ち侘びていた。
獲物を陥落させ、快楽に屈服させるためならば、グロットモンはいくらでも時間をかけるつもりでいた。
「い、イカせて……くれ…………」
「あぁん? 聞こえねぇなぁ? もっと大きな声で言ったらどうだ?」
とうとう根負けしたように、イキたいあまりに吐き出したシューツモンへと、グロットモンはより淫らで、みっともない大声でおねだりをするように要求する。
「負け犬らしい惨めな台詞でねだれ、そうすればイカせてやる」
周りにはゴブリモンの群れがいる。
客の前で見世物にされている状況で、その客達に聞かせてやるような大声で、惨めな台詞を言えというのだ。
「くっ」
シューツモンにはまだ、プライドが残っていた。
こんな悪に対して、心を折ってやるなんて――
「い、イキたい……もう我慢ができないんだ……どうか、イカせて欲しい…………」
吹き荒れる無念の嵐に打ちのめされ、そう口にした瞬間に、握り締める拳は力み、その力加減のあまりに手首まで震え始める。
「いいぜぇ? こっちを向けよ」
体位の変更を要求された。
膣から肉棒が抜けた瞬間、たまらない寂しさをアソコに抱え、ギガスモンへと進化したその股に、シューツモンは自らの意思で跨がる。台詞を言わされてしまったばかりか、今度は自分自身で肉棒を迎え入れ、性交を始めなくてはならないことの、たまらない屈辱を味わいながら結合を果たしていた。
尻に両手が回り、対面座位での交わりが始まった。
「んぅぅぅ!」
そして、シューツモンは自らも動いていた。
「おいおい、俺が動くまでもないってか?」
「んっ! あ! あん! あん! あぁん! あぁん!」
ギガスモンが腰を上下するまでもない。
シューツモン自身の激しい腰のくねり動きで、その肉体には全身を貫くような快楽の雷が駆け巡る。
「んぁああああああ!」
仰け反るあまり、大胆に空を仰ぎ見る形で、シューツモンはビクビクと痙攣しながら絶頂していた。その時には肉棒からも、二度目の精液が丁度よく放出され、この一連の交わりにますます体力を削られたシューツモンは、さも甘えんばかりにギガスモンの体へもたれかかって、抱き合うような密着を果たしていた。
「堕ちたか? ええ?」
「…………」
言葉はない。
ただ、その胸中には悔しさの念が残っている。
しかし――
完膚なきまでの敗北感に浸っていた。
戦いに負け、逃げ出して、それに追いつかれて犯された。
これが惨めな負け犬でなければ何なのか、シューツモン自身にもわからなかった。
*
ギガスモンが去った後、シューツモンは玩具として与えられていた。配下であるゴブリモンへと、ギガスモンから渡された玩具として、シューツモンは扱われていた。
「んじゅっ、じゅぅぅ……」
咥えていた。
仰向けのゴブリモンに対し、うつ伏せに近い視線で顔を埋め、後ろからはもう一匹のゴブリモンに突かれている。その身を巣穴に持ち帰られ、いいように使われるシューツモンは、ゴブリモンの背丈に合わせ、できるだけ尻の位置を低めた四つん這いで、口と膣の二つの穴で肉棒を受け入れている。
パイズリをやらされた。
二人がかりで脚に組み付かれ、無理にM字開脚をさせられた。
そんな玩具としての扱いの果て、正常位で犯される直前にシューツモンはふと思う。
私は……まだ………………。
そう、まだ終わっていない。
ギガスモンに見逃され、デリートされずに済んだ今、たとえどんなに犯されようとも、やがて体力を回復させ、態勢を立て直し、戦略を練って再び戦うチャンスがある。
だから、まだ……
「あぁぁ!」
しかし、挿入された瞬間、シューツモンの目は蕩けていた。
もしかしたら、このまま性奴隷として気持ち良く過ごした方が幸せかも、などという考えが少しでも浮かんでしまう自分に気づき、そのまま彼女は快楽の果てに押し流される。
シューツモンが本当に再戦の機会を狙うことがあるのかは、決して誰にもわからない。
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