古堂真一がここまで大胆になっているのは、何といっても小説のせいだ。
いつもの少女が店にいて、本を選んでいる様子をわかっていながら、それでもトイレに行きたくなってレジから姿を消したのは、まああの子なら万引きはしないだろうと、特に理由もなく信じたためだ。
かつてコンビニやデパートでバイトをしていた経験から、たまたま万引きが多い店舗にいたために、そういう挙動不審は見慣れている。雰囲気でわかるほどに嗅覚は発達して、幸いにもそれを活かした機会は、この古本屋では一度もない。
そんな真一から見て、何らの犯罪の香りもしないという、経験則といえばそうなのだが、証拠を形にして示せるわけでもない根拠でトイレに行き、大物が出たので長引いてしまっていた。レジへ戻るに、ちょうど少女が本を棚に戻して去っていくところで、残念ながら今日は何も買わなかったと、その背中を見送りつつ、そして真一は気づいたのだ。
少女が今まで立っていたのは、官能小説のコーナーだということ。
それから、試しに棚の様子を確かめると、ほんの一センチかその程度だが、きっと立ち読みを済ませて戻したと思われる本が、一冊だけ飛び出ていた。
すぐさまそれを手に取って、タイトルを見た瞬間から、股間がピクっと反応した。
あの子が読んでいたのは、立ち読みに集中するあまり、痴漢をされても気づくことがないというものだ。それをいいことに店主は調教を繰り返し、やがてレイプに持ち込むのだが、それをあの子が読んでいた。
その事実が、真一の股間を震わせた。
女の子もエッチなことに興味を持つが、そうなるとあの子は、この本の内容をネタに興奮していたのではないだろうか。官能小説を女性が読んだからといい、その通りの目に遭いたいわけではないと、常識的な理解は出来るのだが、どうしても男としての妄想をしてしまう。
本当に痴漢で喜ぶのではないか。
立ち読みの最中にお尻を触られて、そうとわかるやドキドキと、けれど不安にもなりながら、その状況を楽しむのではないか。
もちろん、妄想だ。
望んで痴漢をされたがる性癖など、そんな女性はそうそういない。
だが、こうして目の前ではっきりと、昨日と同じ本を手に取って、じっくりと立ち読みをしている姿があっては、既に痴漢常習者となっている真一としては、触らずにはいられないわけだっだ。
今日は黒髪を結んでいない。
背中にかかるストレートヘアを眺めていると、どことなくそわそわとしているのが様子でわかる。小説の内容に興奮して、その世界観に浸っているのだ。痴漢され、お尻を好きにされている状況に息を熱くしてしまっている。
真一はスカート越しのタッチからスタートして、いつものように捲り上げ、お尻の盗撮を行っていく。さらにショーツ越しに揉むのだが、いつもならこれ以上のことはしない。触るだけでも、少女の集中力を断ち切って、気づかれる恐れがあるのに、大胆な行動もここまでが限界だと思っていた。
ここまで出来る時点で、そもそも凄い話ではないか。
しかし、今日の滾った肉棒は、これ以上の興奮を求めている。普段は自制心を働かせ、とっくに切り上げているところで、真一はペニスを出し、お尻に密着させることさえ行った。
至福の快感が肉棒を満たす。
肉棒の皮膚に触れるのは、ショーツの繊維とお尻の温度だ。しっかりと膨らんでいる肉の谷間に埋もれつつ、温かさが伝わって来る。ペニスに意識を集中して、お尻の形状を読み取らんばかりにありありと、脳裏に形を浮かべていく。
興奮と同時に、緊張感もかなりのものだ。
何の前触れもなく、唐突に集中力が途切れれば、少女はその瞬間に気づくだろう。その時は悲鳴を上げ、大騒ぎをするだろうか。それとも、恐怖で固まってしまうのか。どんな反応をしたものかはわからないが、この行為を警察に持ち込まれるリスクがある。
もしかしたら、捕まるかもしれない。
発覚への恐怖を抱えつつ、それでも真一はお尻を味わう。もはや離れることは出来ない、股間の密着を保ちながらも、さらに腰のくびれに手を触れた。カーブを成した腰つきを上下に撫で、腹にまで手を伸ばし、腕を巻き付け背中へと抱きついた。
ぱらりと、少女はページを捲る。
これでも気づかないのか?
まだいけるというのか?
真一は迷いに迷った。
ただでさえ、命懸けの爆弾処理さながらである。手順を少しでも間違えれば、ただのミリ単位のずれでさえ大爆発に繋がりかねない緊張を孕みつつの、極めて危険な作業にあたっているも同然の状況だ。
……ぴくっ、
と、股間が蠢く。
もっともっと味わいたいと、膨れ上がる欲望で、まるで真一の手に悪魔が憑依してしまったように下へと向かう。ショーツのゴムに指を入れ、徐々に下げていくことで、豊満な尻肉を剥き出しにしてしまう。生尻に押し当てて、その感触を肉棒いっぱいに味わった。
興奮でたまらない。
こうなったら少女の背中を押し倒し、平積みの本に両手を突かせ、バックから挿入してやりたい衝動にかられてくる。そうすれば少女はどんなに驚き、恐怖するだろうか。怯えながら尻を差し出し、膣肉を抉られる少女の気持ちを想像すると、嗜虐心がくすぐられ、本当にそうしてしまいたい衝動は大きく膨らむ。
いや、駄目だ。
それは駄目だ。
こんなことまでしておきながら、しかしこれ以上はいけないと思う良心から、真一には自制心が働いていた。いくら欲望のままに動くといっても、真一にはここまでが限界だった。
バレないように股間を当て、ただただ存分に尻を味わう。
そうするうちに射精感が込み上げて、ここで引き上げようと決めた真一は、このあたりでショーツを元に戻して姿を消す。急いで部屋のティッシュに射精して、亀頭のまわりに残る精液を綺麗に拭き取るのだった。
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