後編 敗北して持ち帰られるベータ

 フェラチオの余韻が残っている。
 太いものを咥えた顎の疲れ、唇を丸く大きく開いていた感覚や、舌をべったりと押しつけ密着させた感覚に、お掃除と称した亀頭磨きの味が残っている。何なら顔にはかけられた精液が付着したまま、拭き取ることも許されず、ベータはベッドの上に招かれていた。
「くっ…………」
 乳房の上に手が置かれ、好きなように揉みしだかれる。薄らとした胸に対して、青年の手の平はとても大きく、平らに近い形状の膨らみはすっかりと包み込まれて、五指が蠢く中へと閉じ込められていた。
「なあベータ、俺に抱かれる女は、最初はどんな態度をしていても、そのうちヒィヒィ喘ぐんだぜ?」
「あらそう、馬鹿みたいな妄想をしちゃうんですね」
ベータは顔を真横に背けていた。
「妄想だって?」
「でもいいですよ? あんなに酷い奉仕までさせられた後ですから、もう何だって構いません。わたしは確かに負けましたから、どうぞ好きにしてください」
「今度は澄まし顔でいくつもりか? はん、そういうのも悪くはねーなァ?」
 青年の指が活発に蠢くうちに、しだいに乳首が突起する。硬さを帯びるにつれて敏感に、刺激を感じやすくなった部分へと集中的に指先は絡み付き、ベータの乳首は上下に素早く転がし抜かれた。
「…………っ」
 頬が強張り、唇が引き締まる。
 かなり、気持ち良かった。
 敗北、屈辱、この男の手によって与えられる快感は、ベータにとって悔しさを増幅させるものでしかない。気持ち良ければ気持ちいいほど、もっと悔しい思いがして、だからといって抵抗できるわけでもない、どうにもならない無念で目を瞑り、瞼を硬くしていった。
 ひとしきり、乳首をやられた。
 長く突き伸ばした人差し指で延々と上下に転がす愛撫は、最初のうちは指が横に寝かされていた。まるで車の窓にあるワイパーが激しく活発な可動をするように、延々と蠢く指に合わせて乳首もまた上下する。その刺激に悶えていると、今度は縦から突き刺す角度に変わり、やはり上下に転がし抜かれた。
 甘い感覚が乳房の中に広がって、乳首がじんじんと痺れるような、細胞から砂糖でも分泌されているような、本当に困った感覚に、ベータは苦悶の表情を浮かべ続ける。
 やがては胸から手が離れ、腰のくびれや太ももを撫で回す。人の全身を味わい尽くしていくように、手の平があらゆる部位に這い回り、肩や腕にすら手垢を塗り尽くされていく。
 辿り着く先はアソコであった。
 性器への愛撫を覚悟した時、青年は後頭部に手を入れた。手の平を枕として敷いてきながら、右腕はアソコにかける形となって、青年はベータの顔をまじまじと見つめてきた。
「妄想、だったか? はん、そりゃ言葉なんざより、実際にヒィヒィ言わせてやった方がいいんだろうな」
「あらぁ、気にしてたんですかぁ? ごめんなさぁい」
 平謝りの直後、無骨な指が割れ目に強く押しつけられ、ベータは唇を強く引き結ぶ。その内側では歯を噛み締め、それどころか体さえ強張って、全身が愛撫の始まりに備えていた。
「感じまくった表情を見せてもらう。顔を背けることは許さないぜ?」
 指先が上下に動き、性器への摩擦が始まる。少しは皮膚に埋まるような指圧でありながら、必要以上には強く押しつける事がない、最適な加減を見極めた接触で縦筋をなぞられて、ベータの体はすぐにでも反応を始めていた。
 太ももが落ち着きを失っていく。
 右腕が動けば動くだけ、大人しくしていられない、今にもそわそわと身悶えしそうな、まるで何かに慌てたような感覚が蓄積していく。
 ベータは表情を引き締めた。
 感じた素振りを見せてやり、青年を楽しませてしまうなど、癪でしかない話だ。
 それにしても、愛撫に関して手つきは優しい。
 いかにも粗暴な荒くれ者で、実際に容赦の無い攻撃を仕掛けてきた男だというのに、愛撫については強く乱暴に指を押し込んだり、皮膚を乱雑に擦る事がない。手つきが少し慎重で、決して痛みは与えてこなかった。
 それが程良いタッチとなり、膣壁が反応しつつある。腿の落ち着きは先程から失われていたのだが、愛撫が続くにつれて余計にそわそわとした感じが強まり、本当に落ち着いていられなくなり、足腰がモゾモゾと小さな挙動を繰り返すまでに至っていた。
 ついに愛液の分泌が始まる。
「ベータちゃーん? エロい汁が出てきたなぁ?」
「むぅぅぅ…………」
 顔を背けようとした瞬間、枕として敷かれた左手に力が籠もり、指が後頭部に食い込んでいた。
「こっちを見ろ」
 見つめ合う事を強要され、だから感じた素振りを顔に出そうものなら、まじまじと観察してくる青年に、直ちにそれが伝わる事になる。
 指が潜り込んできた。
「痛いですよぉ?」
「嘘だな」
 青年は見抜いていた。
「嘘だなんて、本当に痛いですってばぁ」
「わざと痛がる女も経験した事がある。だがそいつは最後にどうなったと思う? 俺の股ぐらで必死こいて上下に弾んだ」
 入った指が出入りをすると、関節の膨らみが膣壁へと擦れてくる。その刺激が甘い痺れを引き起こし、ベータはますます感じていた。
「わ、わたしもそうさせようっていうんですか? そんなの遠慮したいです」
 愛液の分泌が加速して、ベータは狼狽えていた。
「アソコがほぐれてきたな?」
「そんなの……わかりません……」
「ほぐれたんだよ。それにベータ、お前の処女膜――これは運動で切れたのか? 指がすんなり入ったわけだが、様子からして経験者には見えない。ってことは、激しい運動で膜を損傷した事がありそうだなぁ?」
「へ、へーえ? 女の子の体について、随分お詳しいですねぇ? あなたって、どれだけヘンタイさんなんですかぁ?」
 気丈に振る舞おうとするあまり、相手を煽る言葉をベータは発してしまっている。そのどこか慌てたような上擦った声こそが、かえって快楽に対する焦りを証明していた。
「人の事が言えるのか? ベータちゃんよォ、お前自分で指を入れてるだろ。オナニーをそこそこにやってんじゃねーか」
「し、し、知りません……! えーっと、オナニーってなんですかぁ?」
 瞳がわかりやすく泳いでいた。
 頬に朱色が噴き出して、顔中が熱っぽく染まっていた。
「無理があるぜ? それにますます濡れてきた」
 そう言いながら、青年は無骨な指の数を増やして、二本によるピストンを行った。
「んっ……!」
「ほーら感じてる感じてる。お前、ケッコー頻繁にヤってんじゃねぇか? 感度が鍛え込まれてるぜ? ベータちゃんよォ」
 指の本数だけ太さが増し、穴の幅を大きく広げられ、ベータにはそれがより強い刺激となっていた。
「あっ、ぐぅ……んっ、んっ…………」
 感じた表情を晒してしまえば、人の顔をニタニタと観察してくる青年に、すぐにそれと悟られる。そうとわかっていながらも、与えられる刺激が強く、ベータには平静や無表情を貫く事が出来なかった。
「ひっ、ぐぅ……!」
 三本に増えた。
 より大きく幅が広がり、膣壁と指の密着度合いが増した中でのピストンに、ベータは息を荒っぽく乱していた。無理に快楽を誤魔化して、無反応を装おうとしたところで、目尻の筋肉がヒクヒクと蠢いたり、口角の形が歪んで隠し切れない。
「すっかりエロい表情だな」
 青年はベータの顔をそう評した。
「し、失礼ですよぉ?」
「なんだ? そんなに悔しいかよベータちゃん」
 アソコの中から指が抜かれる。
 青年はわざとらしく右手を近づけ、今まで挿入していた三本の指を見せびらかす。指と指の間に糸を引かせてヘラヘラと笑ってみせて、それがベータを一層のこと辱めた。
「そうやって人の反応を楽しもうだなんて――」
「股を開け」
「――っ! 嫌ですよ恥ずかしい」
 次は何をしようとしているかなど明白で、ベータはその拒否感からまず引き攣り、険のある表情で拒んでみせる。
「開け」
 だが、青年は命令を繰り返した。
「…………」
 勝負では負かされて、思う存分に辱めが行われ、その上でM字開脚までやらされる。アソコという名の弱点をあけっぴろげにする恥ずかしいポーズとなる恥ずかしさで、顔から火を吹き出しそうになりながら、ベータはゆっくりと姿勢を変えた。
 青年は見せつけるように箱を取り出し、その中身の包装を破き始める。箱のパッケージには大きく『0.01』と書かれており、未経験であるベータでも、それが何の道具であり、何の用途なのかは知っていた。
 勝ち誇った笑みを投げかけて、青年はピンクのゴムを装着している。
 そうやって準備が進む目の前で、受け入れるためのポーズを取らされるのが屈辱だった。
 切っ先が添えられる。
「ベータちゃんよォ、もう何十分も前か? それとも二時間ぐらいは経ってるか? あの時の勝負が、俺には随分と懐かしく思えてきたぜ?」
 青年は自らの根元を指で支え、角度を安定させながら、亀頭を膣口に押しつける。
「うっ……ぐっ…………」
「お前、随分と余裕気取りだったよな? 確かに『少しは』腕に覚えがあったようだが、化身アームドだあ? あんな派手な真似までして、結果こうやって俺を受け入れる気分はどうだ。オイ、何か感想を言ってみろよ」
 亀頭の埋まる具合に合わせ、ベータの穴は幅を広げる。萎んだ風船が棒状に膨らむように、みるみるうちに窮屈になっていき、とうとう根元までが収まっていた。
 これがベータの、初体験となってしまった。
「よ、よくも……!」
 処女が奪われた。
 勝者と敗者の関係が擦り込まれ、お互いの立場がますます決定付けられてしまったような、恥辱の敗北感を味わって、その悔しさにベータは青年を睨み返した。
「なあベータちゃんよォ、お前は妄想とか言っていたが、これからヒィヒィ喘ぐんだぜ? その喘ぎまくりのエロい顔を是非とも見せてもらおうか」
 青年は上半身を倒してきた。
 肩幅が広く、胸板が厚く、割れた腹筋の凹凸が立派な体で距離を縮めて、顔を近くへ迫らせる。
 またしても、人の表情をじっくり拝む体勢についていた。
 青年は両手で頬をロックしてくる。力に挟み込まれたベータの顔は、右にも左にも背けられずに、何なら上下にすら逸らせない。
 真っ直ぐに、前を見つめさせられていた。
「うるせぇんだよタコ! さっきからチョーシに乗りやがって!」
 その時、ベータは豹変した。
 溜め込んだ怒りをあらわにして、これまで以上に男を鋭く睨み返した。
 そんなベータに対してヘラヘラと、青年は弓なりに腰を引き、鍛え込まれた体で繰り出す一撃で、下腹部へと重い衝撃を与えていた。
 ずん! と勢いよく貫いていた。
「あっ……!」
「ほーら、いい声じゃないか」
「人をこんな風に屈服させて、そんなに楽しいんですかぁ? 本当にいい趣味をしてますねぇ?」
「なーに、よかったじゃねぇか。初めてなのに気持ち良くなれてよぉ」
「いいわけ…………」
「オラオラ動くぜ? 俺のチンコで悦ぶ可愛い顔をたっぷりと鑑賞させてくれよ」
 ピストンが始まった。
 じっくりと味わうようなリズムによって、ベータの中から肉棒は出入りする。数秒をかけて外へ出て行き、カリ首の数ミリ前後だけを残したところで、後退から前進へと移り変わって、また数秒かけて根元まで収めている。
「んっ……んっ、んっ、んっ、んっ、んっ……」
 そんな青年の腰使いで、ベータは唇を内側へと丸め込み、快楽を堪えていた。無理にでも見つめ合う状況を作られて、こんな形で感じた表情を曝け出す事になるのが癪で、少しでも刺激を抑え込み、何も感じてなどいない風に振る舞いたかった。
 あれあれぁ? これ、何かしてるんですかぁ?
 ぜーんぜん、何も感じませんけどぉ?
 と、そう言ってやりたいのが本当のところだが、しかしべータの顔中に快楽は表れる。快楽を我慢しようという、その意思が意味を成していなかった。
「んっ、あっ……」
 明らかにピストンに反応して、目尻の筋肉がヒクヒクと蠢いている。熱っぽい息が吐き出され、そこから可愛い声がどうしても漏れている。唇を丸め込む事で、声を出すまいとしていたはずが、いつのまにか開けた中から、より熱く、よりよがった声が上がっている。
「あっ、あっ……! あっ、あぁ……! やっ、やだっ、わたしを、そんな――ヘンな風に、しちゃうんですか……!?」
「なんだ? もしかしてイキそうなのか?」
「そんなの――知らない……あっ、あぁ……!」
「へ、イっちまいな!」
 青年の腰使いが大胆に、少しばかり力強さを増した時、ベータはその数秒後に頭を真っ白に染めていた。
「ひっあ――あっ、あぁ……!」
 ビクっと背中を一瞬だけ跳ね上げて、目つきは数秒以上も大きく見開き、全身が弾けるような強い快感に肩や足腰を震わせていた。
「イったな? ベータちゃん」
 そして、青年は得意げだった。
「今のが……。もしかして、わたしのそんな……は、はしたない顔まで、見ちゃったんですか?」
 ベータは狼狽えていた。
「ああ、見たぜ? エロくてたまんねーイキ顔をよォ」
 そう言われ、みるみるうちに赤らんでいた。顎から額にかけてまんべんなく、高い熱を宿して火を吹き出し、頭を沸騰させる勢いで恥じらっていた。
 その染まった顔をみるなり、青年は手を放す。
 今まで頬を包んでロックしていた両手が離れるなり、ベータの首は反射的に横へと背く。
 ぷいっと、本当に勢いよく、ベータは顔を横へ寝かせた。
 青年はベータのそんな反応を見ることで、とても満足そうに引き抜いて、腹の上でコンドームを取り外す。ヘソの少し手前に置いた亀頭から精液を吹き出すと、腹から胸にかけてを汚し尽くした。
「……やだ……汚しちゃうだなんて、気持ち悪いですよ?」
「ベータ、お前は可愛い。だから一回じゃヤり足りない。バックから犯すから四つん這いになれ」
「まだしちゃうんですか? あなたはそんなケダモノさんだっていうんですか?」
「ああ、ケダモノだぜ? とっととケツを向けろ。今度は背中や尻にぶっかけるんだからよ」
「むぅぅ……」
 あと何度、体を弄ばれる事になるのか。不満をあらわに姿勢を変え、四つん這いとなったベータの尻を青年は鷲掴みに、後ろからの挿入は行われた。
「あっ、あぁ……!」
 ベータは喘ぐ。
 尻を大胆に打ち鳴らすグラインドに翻弄され、すぐにでも首を振りたくり、シーツにかける握力を強めていた。
「あっ! あん! あぁん! やっ、あっあぁ……!」
 とうに高ぶり、敏感に仕上がったアソコのおかげで、ここまで簡単に乱れていた。
「オラオラすっかりヨガってやがるなァ! そんなに俺様のチンポを気に入っちゃったのかァ? ベータちゃんよォ!」
「ひっあ、ちがいます――気に入るわけ……あっ、やっ、あああっ、だ、だめっ、あぁ……!」
「イキそうなのがテメェのヒクヒク疼く感じからわかるんだよなァ! これが!」
「あっ、あぁぁぁ――!」
 また頭の中で何かが弾け、思考が真っ白に染まり変わった。背中は大きく反り返し、何秒もの間中、ベータは天井を仰ぎ見ていた。
 そして今度は逆に頭を深く沈めて、額がシーツに触れそうな高さでもって、肩で大きな息をする。
 青年は肉棒を引き抜いていた。
 コンドームを取り外し、竿を尻の挾間に乗せて放出する。振り撒かれる白濁が背中を汚し、こうしてベータはまたしても、精液の熱と臭気を感じる事になる。
「で、たった二回で終わると思うか?」
「そんな……まだ続けちゃうんですか……?」
「続けちゃうんだなァ! これがァ!」
 青年の陵辱に終わりはなかった。
 激しくアソコを抉られて、もう睨み返す余裕がないほどの、大きな快感の嵐に晒される。ベータはありとあらゆる体位で喘ぎ、射精のたびに青年はコンドームを取り外す。
 体中が白濁にまみれていった。
 最初の射精はフェラチオからの顔射であったが、改めて汚してやるため、わざわざ首から上を狙って撒き散らした。尻を集中的に汚す射精があった。乳房を白濁にまみれさせる射精があった。
 いつ終わるとも知れない交尾によって、ベッドの上に散乱していくコンドームの、どれ一つとして中に精液が入っていない。本来、片結びで閉じ込められるべきものの、全てが肉体を汚していた。
 そして、ようやく彼が満足する頃には――。

      *

「誰だ? ひょっとして、ベータちゃんのお仲間か?」

 青年の前には、ベータと同じユニフォームを身に着けた面々が姿を現して、揃ってチームメイトの有様に目を向けていた。ベッドで果てた精液まみれのベータと、それを背にして座った青年を交互に見やり、代表者と思わしき少年が一歩前へと出てくるのだった。
「我らの主がお前をスカウトしたいと言っている」
「スカウトだァ?」
「待遇はベータの愛人利用の保障」
「ほーう? 仲間なんだろ? それをテメェら自身で差し出してまで、俺をスカウトってか?」
「そういう事になる」
「そりゃ面白ぇな。ベータちゃんを抱き放題なら、別に考えてやってもいいぜ? チームメイトはお前らなのか?」
「そういう事になる」
 同じ言葉を繰り返す少年を鼻で笑い、青年は肩越しにべータを振り向く。我が精液でもって汚した女体の、仰向けに倒れた姿を目で楽しみ、太ももから顔にかけて視線を走らせてみたところ、随分と表情が歪んでいた。
 自分をここまで犯した人間がチームに来る。
 その事実に対するベータの横顔に、可愛い反応をしてくれるものだと青年はほくそ笑む。
 おかげで、もっともっと可愛がってやりたくなる。
「ベータにはマスターから命令が下っている。歓迎の意を込めて、その男を接待せよ、だそうだ」
 そんな言葉を最後に、少年達は青年の前から姿を消す。
 ただ一人、青年の元に取り残されたベータの気持ちは、果たしてどんなものなのか。
「雇い主やチームメイトに売られた気分はどうだ?」
 と、問いかける。
「そんなの……最悪に決まってるじゃないですか……」
「ははっ! そりゃそうだ! だが俺は気分がいいぜ? 是非とも接待して欲しいなァ!」
 かくして二人の交わりは再開され、ベータは改めて体中に精液を浴び尽くす。青臭い匂いを全身に纏っての、肌の至る所をベタベタと、やがて乾燥したものが表面に張り付きパサパサと、力強いオスに犯された証拠にまみれ、ぐったりと倒れ込む事となる。
 …………
 ……
 その後、青年はチームの一員となる。
 約束通りの待遇で週に何度もベータを抱き、快楽を享受し尽くすのだった。