前の話 目次




 翌朝、長老からの伝言が入って来た。
 使用したコンドームの数々に、精液で汚れた身体の清掃など、済ませるべき後始末を行って、それから仲間達の元に戻ったクエルクスは、村人の連絡を聞くことで、もうじきロドスの迎えが来ることを知ったのだ。
 長老が村から出したトランスポーターは、隣町への移動を果たした後、そこに設置されているロドス支部へと顔を出し、クエルクス達の現状について伝えたのだ。ほどなくして迎えの部隊が出される手筈となり、あとは迎えを待つばかりとなる。

 やっちゃったなぁ……。

 帰還の時が見えてきて、その直後にクエルクスが思うのは、自分がいかに狂ってしまっていたかについてである。初体験の青年を導いて、悦ばせてやるという悦びに、一体どれだけ長い時間をかけて夢中になっていたことか。
 いくらなんでも、淫らにもほどがある。
 度を超えた淫乱にでもなってしまったような後悔で、どんよりと重いものが胸中を漂い始める。
 やがて、迎えの車両がやって来て、村を去る時間が迫った時、見送りの挨拶とばかりに現れた四人の青年達を前にして、一体どれだけ複雑な気持ちを抱いたことか。感謝の念と、好意を抱いてくれる彼らには、決して悪い気はしない一方で、その顔を見てしまうと、狂い抜いた自分自身を思い出す。
 それに、仲間達は風習のことを知らない。
 どこかで風習自体は知ったとしても、まさかクエルクスが役目を引き受けていたなどとは、夢にも思っていないはずなのだ。
 あらぬ秘密が漏れはしないかと、ドキドキと不安になる気持ちもあり、胸中は複雑なままに挨拶をして、クエルクスとその仲間達は村を去る。

 それから――。

 ロドス本艦に帰還して、自室に戻ったクエルクスは、青年達との時間を思い出す。
「私はまた……」
 などと、軽い自己嫌悪に陥りながら、あの濃密な体験を思い出しながらのオナニーに耽っているのであった。



 
 
 

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