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  • ティファの猥褻ボディチェック

    
    
    
     検査員として配属された男達はニタついていた。
     ウォール・マーケットを取り仕切る顔役で、町を支配しているドン・コルネオは、夜な夜な女性を集めては「嫁オーディション」を開催する。自分の好みに合った女に手をかけて、日々の性生活を謳歌しているわけだ。
     そんなコルネオが新しい趣向を思いついたらしい。
     いつもなら、オーディション参加者に勝手に悪戯することは許されないが、今回は特別な許可を頂いている。
    
     ――身体検査だ。
    
     それも、検査を建前に楽しんでも構わないとのお達しだ。
     招待状を手に、レズリーが門番として控える門を通って来るのは、素晴らしいスタイルを備え持つ黒髪の美女であった。
     青いドレスは胸の部分がブラジャーのような形をして、谷間の乳房を露出している。首から釣り上げるようにして、形良く膨らんだ乳房を持ち上げつつ、スカートとは上下一体になっている。
     背中は丸ごと剥き出しで、見れば三角形の布地から、横乳も露出している。
     上質な生地を使った高級品でありつつも、露出度を思えば破廉恥なドレスを纏うのは、ティファ・ロックハートという名の娘らしい。
    
    「なるほどなぁ?」
    「アンタなら確実じゃないか?」
    「コルネオさんの好みにドンピシャだと思うぜ?」
    
     三人の男達はティファを囲む。
    「そ、そう? 早く案内してくれると嬉しいんだけどな」
     何でもない風を装うティファだが、少しばかりの冷や汗と不安の色を浮かべている。三人組のニタニタとした視線を浴びて、身の危険を感じている様子が伺えた。
     男達には知る由もないが、ティファは目的のためにコルネオに近づこうとしているのだ。七番街をうろつき、何やら嗅ぎ回る者達がいたのを締め上げて、何をしていたのかを吐かせればコルネオの名前が出た。ではコルネオは何を調べようとしていたのか。直接聞き出そうと考えての行動だ。
     ティファにとって、コルネオに会うことすらできなければ、目的は失敗になる。
     まだ下手な行動を取るわけにはいかない段階で、あからさまに下品な目論見を持つ男に囲まれるのは、いかに格闘に長けたティファにしても不安になる。
     鼻の下を伸ばしたモヒカン、じゅるりとヨダレを流す鼻ピアス、尻ばかり見ている眼帯。
    「案内? するぜ? 身体検査が済んだらなァ」
    「……身体、検査?」
     かすかな引き攣り笑いと共に、ティファは首を傾げる。
    「あーんなところやこーんなところに? いけねぇもんを隠してねーか、チェックしてやろうってわけよ!」
     鼻ピアスはこれからパーティーでも始まるようなはしゃぎぶりで、大仰な身振り手振りまで交えてくる。
    「暗殺なんて考えるお嬢ちゃんも、世の中にゃああるかもしれねぇからなぁ?」
     眼帯などはティファの真後ろに回り込み、顔面を張りつけ這わせんばかりに迫って上から下へと視姦する。尻に鼻先が触れそうな距離にしゃがみ込まれて、ゾッとしたティファは反射的に飛び退き両手で尻を庇っていた。
    「へへっ、かんわいー」
     そんなティファを見るに、モヒカンはますますニヤついていた。
    「言っておくが、今さら逃げようたってそうはいかねぇぜ?」
     と、鼻ピアス。
     彼らはティファの強さを知らない。本来なら、相手の力量もわからずに滑稽な発言をしているのは彼らの方だが、当のティファが抵抗を躊躇っている。ここで暴れても、コルネオを取り逃がす可能性があると思っている。
     だからこそ、不本意ながらに肩の力をだらりと抜き、諦めに近い何かを顔に浮かべていた。
    「しゅんとしちゃって」
    「かわいいねぇ?」
    「大丈夫大丈夫! 優しくすっからよォ!」
     三人のニタついた視線が並び立ち、ティファは苦笑していた。
    「ほ、本当に優しくお願いね?」
     苦笑の裏には、恥辱の予感に対するもっと大きな感情を隠し、笑うにしてもぎこちない表情だった。
    (いざとなったら、ちょっとくらい捻っても……大丈夫……?)
     などと、ティファは腹の底で考える。
     どうせロクかやり方はしてこない。
    「まずは? かるーいボディチェックだぁ!」
     もはや演劇かパフォーマンスのように、身体の捻りまで駆使してテンションを上げている。たった三人しかいないのに、沸き立った何かの会場ほどに盛り上がり、部屋が熱気に満ちてきていた。
    「頭の後ろに両手を組め」
    「やさしーくチェックしていくからよォ!」
     眼帯が命じ、モヒカンがティファの前に迫っていく。
    「変なところは……触らないでね……?」
     そんな願いは通じないだろうが、それでもティファはそう言った。
    「へっへっへっ! そいつはアンタしだいだぜ?」
     モヒカンは両手でティファの腰を掴んで撫で始めた。
    「…………」
     不快感を堪えるティファは、ドレスの青い生地を撫で回してくる手つきに歯を噛み締め、このくらいならまだ平気と、静かにチェックを受け入れる。格闘術で戦うティファにとって、武器は必須なものではない。余計なものは置いてきており、このボディチェックで追い返される恐れはないだろう。
     ただ、気持ち悪い。
    「へへっ、腰は随分とくびれてますなぁ?」
     蛇が舌をチロチロさせるかのように、モヒカンは唇から長い舌を突き伸ばし、楽しくてたまらない笑顔の上目遣いを向けてくる。腹の方もポンポンと、一通り叩いて確かめつつ、やはりいやらしく撫で回す。
    「ひんじょーに素晴らしい触り心地をしているばかりで、今のところは何も出て来ませんなァ?」
    「出ないから……」
    「ま、こっちも仕事なんでなァ?」
     上目遣いのニタニタとした顔が下から迫り、ティファは目を背けた。
     ティファにとって、不快感を堪える立派な我慢大会だ。腹や腰でも嫌なところを、スカート丈の上から太ももさえタッチされ、ひとしきり撫で回すに、揉みしだきさえしてくるのだ。
    「おい、どうなんだよ」
    「そろそろ交代でもいいんじゃねえか?」
     眼帯と鼻ピアスが、モヒカンの背中にそれぞれの言葉を投げかける。
    「まあ待てって、次はケツだろ?」
    「なら尻派の俺の出番じゃねぇのか?」
     眼帯が一歩前に出る。
    「ようし、任せたぜ? ケツ星人さんよォ!」
    「おっしゃあ」
     まるで戦闘を前に腕が鳴るかのように、眼帯は肩を回してティファの背後に回り込む。痛いほどの視線が食い込み、視姦だけでも針でプツプツと刺されるようだ。
    「お尻はやめてくれると、いいかなぁー……なんて……」
    「駄目だ」
     眼帯の手が尻に乗る。
    (いや……でも、我慢しないと……)
     まずは右の尻たぶからぐるぐると、スカートの布を巻き込みながら撫で回す。手の平にじっくりと、丹念なまでに感触を味わってくる手つきによって、左の尻たぶもぐるぐると撫でられる。荒い興奮の鼻息がよく聞こえ、剥き出しの背中に吹きかかっていた。
    「おいおい、どうなんだよ」
    「ありそうかァ? 怪しいもんはよォ!」
     モヒカンが、鼻ピアスが、それぞれ眼帯を煽り立てる。
    「どうかねぇ? しかし、ふわっとした揉み心地はよくわかるぜ? でっけえ肉に指が埋もれてよォ!」
    (やだ……!)
     触られているだけでも嫌なのに、ぐいっと指を押し込む上に、感触の実況まで行ってくる。尻と脚の境界線にゆびさきを置き、下から上へとカーブをなぞるタッチの後、今度は──パン! っと、叩いてきた。
     それは正式なボディチェックで軽くポンポンと叩いていくのと同じ手つきで──パン、パン、パン、右の尻たぶから打音が鳴る。続けて左も──パン、パン、パン、お尻を叩かれる経験に、ティファは顎を力ませ震わせていた。
    「ま、ケツはこんなもんか?」
    「なら次はオッパイだよなァ」
     眼帯と鼻ピアスが入れ替わる。
    「ね、ねえ、もう十分じゃ……」
     今度は胸を揉まれる直前に、目の前に鼻ピアスが迫ってティファは、もう勘弁して欲しくてたまらない切実な顔をしていた。
    「悪いがコルネオさんの指示だからよォ」
     鼻ピアスは両手でティファの胸を揉む。
    「やぁ…………」
     こんな男に揉みしだかれ、楽しまれている感覚に、ティファは足腰を震わせる。鼻ピアスの満足そうにしている顔つきに、ティファの方は顔を背けて堪え忍ぶ。
     見た目に反して優しいタッチだ。
     ドレスの表面を触れるか触れないかのタッチで愛撫して、谷間や横乳の部分にあるちょっとした乳房の露出にも、指先を及ばせる。くすぐるのにも似た触り方で、本当にくすぐったい感じに少しずつ身じろぎしつつ、やがて活発な揉み方が行われる。
    「あぁ…………」
     乳首を爪でくりくりと、布地の上から優しげに引っ掛かれ、ティファは甘い声を吐いてしまう。
    「おおおおお? 悪いなァ! 乱暴に触ったんで、痛そうな声が聞こえちまったよォ!」
     その瞬間、鼻ピアスは嬉々として騒ぎ立てた。
    「はっはっは! 痛かったならしょうがねぇ!」
     モヒカンも声を大きく煽り出す。
    「で? なにかありそうか?」
     眼帯も嬉しそうでならない顔で訪ねていた。
    「そうだなァ! 山のてっぺんにミョーに怪しい突起がある! なんだァ? これはよォ! 豆みてーな形の、小型のカメラとか盗聴器じゃねえだろうなァ!」
    「それは! そんなわけ!」
    「ならなんだ? 言ってみろよォ!」
     鼻ピアスは乳首を摘まんでいた。
    「んっ、くぅ…………!」
     愛撫のうちに突起して、硬く膨らんだ乳首はドレスの上に浮かび上がっていたのだ。それを鼻ピアスは両手でそれぞれ摘まんで遊び、明らかに乳首とわかって刺激する。
    「ほらほら、なんだァ?」
    「それは…………」
    「言ってくれねぇと、わかんねぇなァ!」
     ニヤニヤとしたわざとらしい言葉に、ティファはみるみるうちに表情を恥辱に濡らす。それをティファの口から言うということは、快楽を白状するようなものだ。言えるわけがないというのに、鼻ピアスは言うまで許さないかのように刺激を活発化させていく。
    「はぁ……くっ、んんんっ、ち、乳首…………
    「お? なんだって? 聞こえたか?」
     わざとらしく、鼻ピアスは後ろの二人に訪ねていた。
    「全然?」
    「さっぱりだな」
     即答だった。
     
    「乳首! 乳首だから!」
     
     ティファは観念したように、もう耐えきれないように声を荒げた。
    「へえ! 乳首ちゃんですかァ!」
     鼻ピアスが異常に声を高くしていた。
    「乳首! へえ! ボディチェックで乳首がねェ!」
     モヒカンも大胆な身振りを交えて煽り立てる。
    「エロい女だァ! これならコルネオさんも大喜びってか?」
     眼帯も大袈裟なまでに腕を広げていた。
    「なんなの!? そんなに触ったりするからでしょう!?」
     煽る声、煽る顔。
     耐えがたさにティファも声を荒くしていた。
    「はんっ、そんでこいつは本当に乳首か?」
    「本当にって、当たり前でしょ」
     乳首でなければ何なのか。
     だいたい、触っていたら機械でも何でもないとわかるはずだ。
    「だったら証明してみな」
     鼻ピアスが言った途端だ。
    「おっ、いいねいいねぇ!」
    「これは是非とも証明してもらわないとなァ!」
     眼帯とモヒカンも大はしゃぎで賛同し、ティファは一歩後ずさる。
    「ええっと、それはさすがに……」
    「なーに言ってやがる? どうせアンタはコルネオさんの女になるんだぜェ!? 乳出すなんざ早いか遅いかの違いだとは思わねぇか?」
    「で、でもぉ」
     元々、ティファはコルネオに抱かれるつもりはない。何故アバランチについて探っていたのか、何か企んでいるのか、秘密を聞き出したいというのが全てだ。そのためにも二人きりになる必要があるだけだ。
     見せたくない。
     だからといって、ここまで来て……。
    「早くしなって」
     鼻ピアスが急かしてかる。
    (見せるしかないの?)
     ティファは自らの胸元に手をかけて、はだけようとするなり、強い抵抗感に襲われる。暴風の日に窓を開ければ悲惨なことになるのがわかっているように、激しい視線の嵐が素肌に直接吹き荒れることに躊躇いを感じていた。
     前を見やれば、三人並んで乳房の露出を今か今かと待ちわびる。
    (やだ……けど……)
     アバランチにもしものことがあったら?
     そんな危機感を抱いたからこそ、コルネオの狙いを聞き出しに来た。
     誰を人質に取られているわけでもないが、もしも何か大きな目論見があったら、アバランチはどうなってしまうのか。
     ティファは胸元の布に指を入れ、少しずつはだけていった。
    「おお?」
    「お? お?」
    「おおう?」
     意図的に焦らしてみせているわけもなく、ただ躊躇いながらはだけているのだが、そのせいか今か今かと期待を煽らんばかりになっている。ティファ自身の気持ちに関係なく、色っぽい脱ぎ方をしてみせてしまっている。
     そうして、両開きのようにずらした布から、ぷるっとした乳房がこぼれ出た。
    「ひゅー! 美しいねェェェェ!」
     真っ先に鼻ピアスは口笛を吹き、必要以上に盛り立てた。
    (やだ……!)
    「お乳首も確かにお立ちだなァ?」
     モヒカンは顔を迫らせ、至近距離から視姦する。
    (そんな近くで……)
    「お? 確かに乳首の突起らしいなぁ?」
     入れ替わりに眼帯からも至近距離で視姦され、ティファは堪らず顔を背ける。
    「も、もういいでしょう!? おしまい!」
     これ以上は耐えきれないかのように、ティファは飛び退き両腕で胸を隠す。背中を向け、布を素早く戻し始めていた。
    「ひゅー!」
    「かんわいー!」
    「乙女ってか?」
     野次を背中に浴びながら、ティファは元の着こなしで胸を隠して、なおも両腕のクロスで乳房を守り続ける。
    「大丈夫か? 次はパンツ見せるんだぞ?」
    「え、なんで……」
     モヒカンの言葉に、ティファは引き攣った。
    「ドレスコードってなァ?」
     眼帯は美味しそうな獲物を見る目をティファに向ける。
    「コルネオさんの前に出るのに、貧相な下着とあっちゃあ問題だ。ドレスが立派でも、その下のパンツが貧乏くさくねーか、確認するよう言われてんのよ」
     鼻ピアスが鼻息荒く述べていた。
    「ちゃんと、いいもの……穿いてるから……」
     だから勘弁して欲しいとばかりの目を浮かべる。
    「なら見せても問題ないな」
     楽しげなモヒカン。
     三人が浮かべるものは、追い詰めた獲物がますます美味しそうに見えてきて、どうしてもヨダレが出てしまう表情だった。
    (コルネオから聞くだけのことを聞いたら……)
     ティファは唇を噛み締める。
     胸の露出を耐えたばかりだというのに、また次の屈辱を迎える感覚に、頭に熱が溜まってくる。乳房を視姦された余韻さえ、まだ気になっているというのに、ティファは顔を背けきっていた。
     スカート丈を握る。
    (……この人達も、蹴ってやる)
     心の中で誓いつつ、ティファはスカートを持ち上げた。
    「おおおお! わかってるねぇ!」
     見えた瞬間、モヒカンは踊り出す勢いで、ステップまで踏んでいた。
    「青いドレス! その上質な生地と同じブランドかァ? ドレスの雰囲気に合わせたパンツたぁ最高だ!」
     身振り手振りが演説めいてさえいるのだった。
    「で、どうなんだ? 実際そうなのか?」
     眼帯がショーツの説明を求め始める。
    「どうって……」
    「さあ、言いな? 同じ高級品なのか?」
     鼻ピアスもそれに乗っかり、ティファを徐々に追い詰める。
    「ほらほら」
    「教えてくれよ」
     急かされることが、崖に追いやられるかのようだった。狩りをする獣に追われ、逃げ道のない場所まで誘導されたかのような、逃げ場のない感覚に陥っていた。
    「……そう。セットで買って、同じ生地。高級なもの」
     悪いことでもなんでもないのに、罪の告白をさせられている心地がする。
    「ほーう?」
    「だから、色も同じ。もう、いいでしょ……」
    「ではじっくりと拝見するぜ」
     モヒカンが迫る。
    「えっ、やっ!」
     ティファは慌ててスカート丈を手放そうと、手で押さえて隠そうとしたものの、残る眼帯と鼻ピアスによって腕を捕まれる。一瞬、固まってしまうティファの元には、そのままモヒカンが近づいた。
    「ほうほう? 洒落た刺繍まであるじゃねーか」
     モヒカンの鼻先が、クロッチに触れそうな勢いで、ティファはアソコに感じるは顔の気配に目を閉じる。
    「もう! もういいんじゃない!?」
     そして、ティファまるで名案でも浮かべたように、無理のある明るい顔で、そんな風に検査を締め括ろうとする。
    「そうだなぁ? あと少しの辛抱だぜぇ?」
     モヒカンが上目遣いにニヤニヤと、その途端だ。
    「えっ!? いや!」
     ティファは押し倒された。三人がかりの手によって、振りほどく暇もなく引きずり倒され、仰向けになるなり、鼻ピアスが両手をを体重で押さえて始める。モヒカンなどは尻を持ち上げ、ティファに脚を開かせていた。
    「大人しくしろよ? まだ検査は続いてんだからよォ!」
     モヒカンは上からぐっと顔を迫らせ、ベタベタと好き勝手に、ショーツに指を這わせ始める。ゴムのラインに指先が沿っていき、クロッチ越しの性器まで撫でられる。チェックと言わんばかりに生地の感触を確かめられ、もがいてもティファに自由はない。
     頭の上に両腕を押さえられ、鼻ピアスの腕力に加えて体重もかかってくる。
    「いやぁ……やめ……!」
    「口も開きな」
     眼帯は唇に触れてくる。
    「なんで……!」
    「もーちょっとよォ! マジマジ! あと少しの辛抱だからよォ!」
     とても信じられないことを鼻ピアスは言う。
    「本当に……これで終わらなかったら……!」
     ティファの強さを知らない男達にとって、か弱い女の滑稽な台詞にしか聞こえはしない。後で仕返ししてやろうと思うティファの気持ちは、彼らには失笑の対象だ。
    「ほら、開け」
     眼帯に命じられ、口を半開きにすると、すぐさま指が潜り込む。舌に手汗の味が触れ、歯茎や唇のあいだをなぞられる。
    「んっ、あっ!」
     そのあいだにも、モヒカンはアソコを弄っていた。
    「ほらほら、終わりに向けた辛抱だぜェ?」
     クロッチの上からワレメをなぞり、ティファはその刺激に襲われる。M字に開いた脚はピクピクと、腰は上下にモゾモゾと、身体は快楽の痺れに反応している。
    「あぁ……! やっ、め……!」
     口に指があるせいで、言葉は発しずらく、喘ぎ声は抑えられない。
    (はっ、やく……! 終わってよォ!)
     ティファが心から叫んでいると、終わる気配がないかのように布がずらされ、剥き出しとなったワレメに指は直接触れ始める。
    「んぁ! あっ、やあっ! あん! あん!」
     眼帯の指が入り続けているままに、モヒカンの指は表面をよくなぞる。みるみるうちに突起していくクリトリスにも指は及んで、しまいには膣口に入り込む。
    「あっ、やめ! あっ、あっ!」
     ピストンに翻弄され、ティファの全身が発熱していた。身体中がしっとり汗ばみ、ドレスもうっすら、わずかながらに湿っていく。火照った頬は見るからに赤く、口を閉ざせずにいるせいか、唇の端からヨダレの筋が光っている。
    「やめ! お、おねが──やめっ、あっ、やめ……て……!」
    「味わってやろうじゃあん?」
     モヒカンは大喜びで顔を埋め、ベロベロと唾液を塗りつけ撒き散らす。膣口に舌を捩じ込み、吸うような貪るような愛撫によって、まさしく味わう。
    「じゅっ! じゅぅぅぅぅぅ!」
    「やめっ! あっ、やあ! おねがい──だめ! だめなの──あぁ──!」
     ティファの感じる顔には、徐々に危機感が浮かび上がっていた。 
     このままでは――。
    「じゅるぅぅう! へへっ、いい愛液の味がしまくりよォ!」
     肉に食らいつく獣のように、モヒカンは舌を踊らせ、唇全体で噛みついて、穴の内側にかけてまで責め立てている。
    「んぁぁっ! あぁ! だめ! だめだめ! もう! もう!」
     その時だった。
    
    「――――――――っ!」
    
     声にならない悲鳴が上がる。
     同時にプシャっと、愛液の噴水が上がったかと思いきやだ。
    
     黄色いものが溢れて床に円を広げていた。
    
    「うおおおおお! きったねぇ!」
     モヒカンは咄嗟に顔を離していた。
    「こいつ小便漏らしやがったぜェ?」
    「いくちゅでチュかな? いくちゅでチュかな?」
     眼帯も鼻ピアスも、咄嗟に距離を取りながら、怒るでも引くでもない代わりに、必要以上に煽って馬鹿にする。
    「あーあーあーあー! そーんなきったねぇパンツじゃよォ! コルネオさんのところに通すわけにはいかねェ! ノーパンの方がマシってもんよォ!」
     度の過ぎた演技のようにモヒカンは囃し立てる。
    「そうだ脱げ脱げェ! 俺達が預かっておくぜェ!」
     鼻ピアスもそれに乗っていた。
    「お前さんだって、小便でびしょびしょのもんを穿いたままじゃあ嫌だろう? ここで俺達に預けるのが一番だぜェ?」
     眼帯も実に邪悪な笑みを浮かべていた。
     冗談じゃなかった。
    「最低! だから、だから待ってって言ったのに……!」
     ティファはこれ以上なく恨めしい視線を向け、この歳でお漏らしをする元凶となった男達を涙ながらに睨んでいた。この上、加えて下着を脱いで手渡すなど、一体どこまで辱めれば気が済むのかがわからなかった。
     ひとしきり叫んだ。
     だから待ってと言ったはず、だからやめてと言ったはず、こうなる予兆はあったのに――そんな意味合いのことを、呂律の回らない口で叫んで、しかしティファがどんなに切実に声を挙げても、男達の反応はニヤけてからかってくるものだけだった。
     とうとう、ティファはショーツを脱ぐ。
     立ち上がり、スカートの中に手を入れて、ぐっしょりと濡れた下着を下へ下へと、少しずつ下ろしていく。涙目になりながら、全身をプルプルと震わせながら、足首の位置にまで運んだショーツから、片足ずつをどかしていく。
     本当に、びしょ濡れだ。
     こうして手に持ってみれば、黄色い雫がぽたりと床に垂れていた。
    「さあ! よこしなァ!」
     モヒカンが一歩、前に出る。
    「…………」
     まるで大切な何かを差し出さなくてはいけないような、何も守れない無念のような気持ちで差し出すと、それを受け取るモヒカンは高らかに掲げた。敵を討ち取った勲章を誇るかのような勝者の顔で、ひらひらと振りたくる。
     ティファは敗者だった。
     負け犬の立場にさせられ、もはや靴でも舐めさせられたかのような、勝敗や立場の違いを決定的なものにされてしまった感覚に陥っていた。
    
     これで、このままコルネオの元へ……。
     好色漢だというコルネオの前に出て、二人きりになるというのだ。
    
     こんな思いを味わうなどとは考えもしなかったティファは、すっかり下を向いたまま、コルネオの元へ通されていく。
     その後、ティファはどうなるのか。
     それでも無事に目的を果たすかもしれないが、あるいは他の今までの花嫁のように、行方不明になるかもしれない。
    
    
    
    


     
     
     

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  • after マルティナの検問陵辱

    
    
    
     ようやく手に入れた手掛かりがあった。
    「そういえば、旅の途中ではぐれた仲間を探してるって女の子に会ったよ。色んな仲間の特徴を言われて、ちょうどアンタみたいな黒髪で長いポニーテールって聞いた時には、この町のことを教えたっけな。たしか、名前はセーニャとか言ったか」
     恥辱の検問を行き来して、やっと掴んだ手掛かりにマルティナは町を出る。馬車や旅人が往来する長い長い道のりも、町を離れれば離れるほど、危険な魔物の数は増えていく。
     せっかく綺麗にした服も、戦闘で汚れと臭いが気になり始め、森に着いたマルティナは木陰を見つけてメダ女の制服へと着替えていた。
     そして、足腰を休めて旅へ戻り、木漏れ日に照らし出された固い土の道を行く。何十年もかけて、何千何万という旅人や行商人によって踏み固められてきたこの道は、馬車が通るにも不自由ないほど幅は広く、しかし枝がしっかり伸びているせいか、緑が天井を成している。
     道のりの中、森の中からまたしても魔物が飛び出し、マルティナは装備した槍を振る。刃によって貫いて、見事倒してみせた時だった。
    
    「マルティナさま?」
    
     おしとやかな声がかかってきて、マルティナは目を丸めた。
    「セーニャ?」
     声の主に目を合わせた途端であった。
    「マルティナさま! よかった! ご無事でなによりですわ!」
     セーニャは小走りで駆け寄って、ようやく会えて仲間の顔が懐かしいように覗き込む。
    「あなたも無事みたいね」
    「ええ、どうにか」
    「それに、お揃いみたい」
     マルティナがお互いの衣服について触れた時、セーニャは少しだけ赤らんでいた。
    「……そのぉ……少し臭ってきましたので、綺麗な服に着替えましたの」
     セーニャも制服だった。
     揃って同じものを着ていることに苦笑し合い、二人は今までの旅路について語り合う。離れ離れになってから、一体どう過ごしてきたか。どうやってここまでたどり着いたか。
    「そうですわ。この先の町に、勇者さまがいらっしゃるかもしれません」
    「なんですって?」
    「きっと、おりますわ。マルティナさまの情報を聞いてから、ここまで来る途中、何人かの旅人とすれ違いましたの」
    「それで、聞いたってわけ?」
    「はい。勇者さまらしき人を見た、おそらくあの町にいた、間違いないだろう、と」
     吉報だった。
     マルティナがいくら探しても見つからなかったのは、町の広さもあるだろう。情報が間違っていたか、古くなったかしたのだろうと、諦めの念さえ沸いた。
     しかし、セーニャの情報でもあの町を示しているなら、きっと間違いない。たとえ既に立ち去った後でも、いたことさえ確かなら、行き先を突き止めて追いかけたい。
    「そうね。見つかるといいけど……」
     ただ喜ぶばかりではいられない。
     またあの町に入るには、恥辱の検問を受ける必要がある。最後には挿入までされた悪夢を思い出し、マルティナは身震いした。
    「どうなさったのです? 嬉しくはないのですか?」
    「まさか、手掛かりはよかったけど、あの町はね……」
     マルティナは検問の酷さを伝えた。
     いや、全ては言えない。
     犯されたこと、失禁してしまったこと、口が裂けても言えない過去はぼかして、少なくともスカートを上げさせられたり、服の中身を確かめられたり、いやらしくて辛い検問があるとは教え、するとセーニャは青くなっていく。
    「町に入るのは、やめておく?」
    「いいえ、そうはいきませんわ。勇者さまと合流できる可能性があるのなら、行くしかありません」
    「わかったわ。覚悟していきましょう」
     本当はどこまでされるかわからない、ひょっとすればセーニャまで犯されるかも知れない事実を伏せるのは、やはり後ろめたいことだった。
    「もし……」
     マルティナは言う。
    「もし、さっき話した以上の、もっと辛くて恥ずかしい目に遭うとしても、行くかしら」
    「当然です」
     きっぱりと答えるセーニャ。
     あの体験を全て洗いざらい吐いたとしても、答えは同じなのだろうか。
     やはり後ろめたいままに、マルティナはセーニャと共にあの町へ向かう。
     
         *
     
     町の出入り口となる石造りのアーチには常に門番が控え、旅人を必ず検問部屋に案内する。
     二人もまた検問室を訪れていた。
    「さすがにもう来ないと思ったぜ? しかも綺麗な連れまでいるとはな」
     金髪憲兵の顔を見るなり、マルティナは身構えた。
    「……うっ」
     いやらしい目を向けられ、セーニャも引き攣っていた。
    「聞きたいんだけど」
    「おう、なんだ?」
    「長期滞在はできないのかしら」
    「支払いしだいでは日数を増やしてもいい。何日伸ばせるかはアンタらしだいだ」
    「わかったわ。ひとまず、始めて頂戴」
     手順は前と変わらない。
     テーブルに持ち物を並べて行き、武器や薬草の数が調書に書き込まれる。三人の憲兵のうち、誰が書くかはあまり決まっていない様子で、今回は長身憲兵が物品を調べ、巨漢憲兵が書き込みにあたっていた。
     そのあいだ、金髪憲兵がボディチェックを執り行う。
    「さーて、アンタはセーニャとかいったか」
    「……はい」
    「ま、じっくり調べてやる。町に入りたいなら、せいぜい我慢することだ」
    「わかっていますわ。始めて下さい」
     セーニャも、マルティナも、制服姿で並び立ち、後頭部に指を絡ませ両手を組む。
     最初はまだ、純粋な検査の手つきで、衣服の上からポンポンと叩いていく。腰周りから脇下へと、肩の周りに背中側、まともなボディチェックに見えたのも束の間、太ももを触るころにはいやらしい手つきに変わっていた。
    「いい尻だな。ええ? セーニャちゃんよ」
     金髪憲兵はスカート越しの尻を撫で、カーブに沿って手の平は上下に動く。手つきに応じてスカートの布も上下にずれ動き、布地を摩擦するスリスリという音が聞こえた。
     お尻だけでもセーニャは唇を強く噛み締め、真正面から胸を揉まれる頃には、いつ泣き出すかもわからない涙目になっていた。
     マルティナは慣れていた。
     不快な気持ちには違いないまでも、犯されてなおここに来ただけの精神力で、どこを触られようともじっと堪える。同じようや手つきで尻をやられ、真正面から胸を揉まれても、静かに睨み返していた。
    「ようし」
    「終わりですか?」
     セーニャは解放されて安心のような、やっと終わった明るい声を上げていた。
    「なに言ってんだ? パンツをまだ見せてもらってないだろ?」
    「えっ」
     絶望したような、引き攣ったような、頬も顎も震えた表情で、カクカクとした動きでセーニャはマルティナに視線を向けた。
    「ここ、そういうところなの」
    「……そ、そうなのですね?」
     今にも泣きそうな顔をしていて、マルティナは心を痛める。
    「おら、わかったら早く捲れ」
     やるしかない。
     渋々の思いでマルティナはスカート丈を握り、それを見たセーニャも、実に悲しげに恥ずかしそうに持ち上げる。
     セーニャのショーツは白銀だった。
     一見、純白が輝いて見えながら、まるで光る砂でも散りばめたようにキラキラとした輝きで飾られて、生地全体も滑らかな光沢を帯びている。白ではない、銀色の上質なショーツであることが見て取れた。
     マルティナのショーツはグレーだった。
     動きやすさを重視した通気性の良い材質で、ゴムの部分は黒色となっている。よく見れば横に縞々模様が入っており、濃いグレーと薄いグレーによって柄付けが成されている。
    「どこで買った?」
     それはマルティナにとって、既に何度も聞かれた想定済みの質問だ。
    「どこって……」
     初めてのセーニャには、予想もしないセクハラだろう。
    「この町の中で、出る前に買ったものよ。汗が乾きやすいって聞いたし、材質的も履き心地が良くて気に入っているわ」
     赤らみながらも答えるマルティナに、セーニャは横でぎょっとしている。
     しかし、答えるのが普通なのだと学んだように、彼女もまた答え始めた。
    「魔除けの魔法がかかっていると聞き、魔物との戦いを減らすために買いました。キラキラとしていて、とても綺麗だと思いますので、店でこれを見た時から欲しくなりましたの」
     セーニャはマルティナ以上に羞恥していた。
     明らかに頬が力んだ表情で、唇も震えている。まぶたでさえも振動を帯びんばかりに、涙の浮かびかけた表情は、マルティナにより一層の罪悪感を募らせる。
     調書には当然のように書き込まれた。
     あの紙面には、下着の色も柄も記録され、これから起こる『入場料』の支払いのことも書かれることになるだろう。
    「ではアソコに何か隠していないか検査しよう」
     と、金髪憲兵はおもむろにセーニャへ迫り、何の遠慮もなしに突如として、太い指先でアソコをなぞった。
    「きゃっ!」
    「動くなよ? 下手に逆らえば町への攻撃と見做して兵隊を呼ぶ」
     権力を振りかざし、お前達などいつでも罪人に仕立て上げられると言外に忠告すると、セーニャは震えながら受け入れる。悲しい運命に嘆いた顔で、目尻に溜まった涙がもうすぐ溢れ出しそうな粒にまでなり、もうマルティナは堪えきれなかった。
    「ちょっと!」
     マルティナは声を荒げた――勝手に下げるわけにはいかないスカートは上げたまま、ショーツが丸見えのままに怒る滑稽さは、かえって憲兵達を失笑させ、面白い光景なので喜ばせもしているのだった。
    「なんだ? 異論でも唱えるのか?」
    「いいえ、違うわ。あなた達は支配者のやり方に乗っかっているようだけど、どのみち『入場料』は取れと命じられているんでしょう?」
    「よくわかってるな。なら、何故止める?」
    「私が一人で払うわ。セーニャは先に通してあげて」
     その言葉にはっとして、驚いたような顔でセーニャはマルティナを見る。
    「お前一人でか?」
    「そうよ」
     マルティナは毅然としていた。
    「あのっ、大丈夫なのですか?」
     いかにも不安でならない声を伸ばすセーニャに、マルティナは強く笑ってみせる。
    「大丈夫よ。心配しないて、先に町に入っていて頂戴」
    「は、はい……ですが……」
    「いいから、行きなさい。それでいいでしょう?」
     マルティナは言葉で背中を押しながら、憲兵達にも確認の意思を示す。
    「ま、いいだろう。一人で頑張ってみろよ」
     金髪憲兵は邪悪に笑う。
    「望むところよ」
     対するマルティナの、決して負ける気のない態度は、これから決闘でも始めるかのようだった。
    
         †
    
     マルティナ一人が残った検問部屋で、金髪憲兵はニヤニヤと抱きつくと、背中にかかったロングポニーテールを弄び、次の瞬間には唇を奪い取る。
    「んんっ!?」
     激しいキスにマルティなは目を見開く。
    「はじゅっ、ずるぅ――じゅっ、ちゅぅぅぅ――――――」
     強引に舌をねじ込み、口内を味わい尽くすキスだった。後頭部をがっしりと手で掴み、逃がさないように頬張って、舌先でマルティナの舌を突き回す。歯茎をなぞり、唾液を送り、息継ぎのために唇が離れれば、舌同士のあいだに糸が引く。
     金髪憲兵は下の方にも手をやった。
     指はショーツ越しに絡みついたが、すぐに内側へ潜ってワレメを捏ね、指さえ穴に入れていく。巧みな技にマルティナはすぐにでも感じ始めて、喘ぐ口には唾液を押し込まれた。
     じっくりと舐め回り、マルティナの口内をよく味わう。指には愛液が染み付いて、ショーツにも付着していく。
     自分の口が味わい尽くされている感覚と、指に犯される恥辱に震えていると、やがてマルティナは壁に背中を押し付けられた。後ろに逃げ場のない形にされ、ショーツを下にずらされると、金髪憲兵はいい気になって命じて繰る。
    「ヤらせてもらう。とりあえず片足を上げろ」
     マルティナが左足を持ち上げて、片側だけのM字を作ると、金髪憲兵はズボンを脱いで肉棒を押し入れる。
    「ぐぅぅぅ……」
     痛みではない。また辱しめを受けている感覚に、マルティナは呻くのだった。
    「あっ、あん! あん!」
     それでも快楽の喘ぎが出てしまうまで、そう時間はかからない。
     さらに金髪憲兵は、もう片方の足も上げさせた。腕力で脚を持ち上げ、彼の両腕に対して、M字の形がフックとなる。マルティナは背中を壁に押し付けられ、言ってみるなら壁をベッド代わりにした正常位で攻められていた。
    「仲間思いだなぁ? 自分だけが犯されればいいなんてよぉ?」
     金髪憲兵は楽しそうに腰を振り、それを見守る後ろの手下もニヤニヤと勃起している。
    「あぁぁ! あん! あぁん!」
     壁に向かって行うピストンをしばし続けるうちに、不意にそうしたくなったのか、体位を維持しながらもマルティナの身体を運んでいく。
    「お前ら、今のうちに順番決めとけよ?」
     金髪憲兵は見せてやっていた。
     後ろに控えさせているだけでは、きっと自分の尻をしか見えないだろう。見ても面白くもない男の尻より、マルティナの後ろ姿の方がよほど見ごたえはあるはずだ。
     そんな『思いやり』を受け取って、長身憲兵と巨漢憲兵の二人はマルティナの背中を鑑賞する。制服を纏った後ろ姿に、長いポニーテールの尾が揺れる。金髪憲兵のピストンによってか、マルティナ自身の動きなのか、どちらによってスカートの尻が弾んでいるかの区別はつかない。
     ただ、姿勢のために宙から垂れ下がっているスカート丈は、お尻のバウンドに合わせてバサバサと揺れている。旗を振り回したり、洗濯物のシーツを広げる時に似たような、布が空気を鳴らす音は絶えることなく続いている。
    「あうっ、んぅ! ん! んじゅう!」
     急に喘ぎ声が塞がるのは、金髪憲兵が再び唇を貪り始めたためだった。
     
     ドクッ、ビュルゥゥ――!
     
     金髪憲兵は何の遠慮もなく膣内に放出する。
     マルティナがテーブルの上に下ろされ、寝かされると、次は自分とばかりに巨漢憲兵が迫っていく。
     全員の相手が済むまで、マルティナはセックスをさせられていた。
    「仲間思いに免じて、滞在日数を増やしてやるよ」
     そんなサービスを金髪憲兵はしてきたが――。
     
         *
     
    「マルティナさま! 大丈夫でしたか!?」
     検問所を出て町へ入れば、長いあいだ待ってくれていたセーニャが駆け寄ってきた。
    「え、ええ。平気よ」
     マルティナはケロっとはしてみせるが、いつも通りの入場料も取られている。セックスが済むなり下着を取られ、着替えの間もなく町へ入れられてしまったマルティナは、実のところノーパンだ。
     このメダ女の制服はスカートの丈が長い。中身が見えるアクシデントなど、そうそう起こるものではないが、生尻の肌にスカートが触れている感覚は慣れないもので、気になって気になって仕方がない。
    「なにか疲れているようですわ。よほど酷いことをされたのでは」
    「大丈夫よ、心配しないで」
     確かに三人もの相手をして、体力を削り取られた。今日は早いところ宿を取り、明日に備えて休憩したい。
     もう何度も通い慣れている町だ。
     マルティナはセーニャを宿まで案内し、すぐにゴールドを払って部屋を取る。シャワーを浴びて身を清め、脱衣場の鏡に映る自分の姿にマルティナは目を伏せた。
    「こんなものまで付けられて……」
    
     マルティナの下腹部には淫紋があった。
    
     三人もの相手をしたばかりか、金髪憲兵は魔法の籠った石を使って、マルティナに呪いをかけた。町の支配者が操る魔法を宿していることを自慢され、何か淫らな術をかけられたのだ。
     どんな術かはわからないが、ろくでもないに決まっている。
    「とにかく、仲間の情報を集めないと」
     今は休もうと着替えを済ませ、ベッドにつく。
     
         *
     
     翌朝。
     手分けして情報を集めることにしたマルティナは、淫紋の不安を抱えて聞き込みをしていると、「あの武器屋へ行くといい。あそこの店主は記憶力がいいから、客の特徴をいちいち覚えてるんだ。あんたの仲間が一度でも入っていれば、何か教えてもらえるだろう」と教えられ、マルティナは店へ向かう。
     ドアを開いて声をかけ、話を聞き出そうと試みた時だ。
    「おや、アンタはあれだね」
     店主はカウンターの下にしまっていたらしい一枚の紙を取り出し、その内容を読み始める。
    「黒いショーツ。両サイドをリボン結び、ヒモでウェストを調整する。クロッチには蝶が大きく刺繍されている。蝶の部分は光沢を帯びる素材を使っていたため、羽模様が黒光りしていた」
     何故、紙に下着の特徴が書いてあり、わざわざ読み上げたのか、理解ができなかった。若干の遅れを伴い、紙の正体に検討がついた途端、マルティナは瞬く間に赤らんでいた。
    「あなた! 検問所の調書を!」
    「あれなぁ、写しを金で買えるんだよ。アンタほどの美人なら、人気も高いんじゃないか?」
     脳がくつくつと煮えそうだった。
     しかも、何かおかしい。
     確かに検問所での記録が販売され、金で入手可能というのは信じられない。あれらの出来事が知れ渡るなど最悪だが、この恥ずかしさは何なのか。
     調書の写しを握られていることが、まるで裸を視姦されているような羞恥を煽ってくる。
    (嫌でも慣れているはずなのに)
     恥ずかしい目にはいくらでも遭い、犯されまでしているのに、紙に書かれた文章で恥ずかしがる神経が、いくらなんでもここまで強く残っているのか。
    「そうそう、仲間の情報だったな。特徴さえ言ってくれれば、ここ一ヶ月以内に俺の店に来てれば思い出せる。俺から情報が出なければ、この店にゃ来てないことになる」
    「た、頼もしいわね。是非お願いしたいわ」
    「では情報料として、パンツを見せてくれ」
    「え? パンツって……!」
    「金ならいらんぞ? パンツじゃなきゃ教えん」
    「……わかったわ」
     こうなったら、やるしかない。
     マルティナは制服の長いスカート丈を持ち上げて、今日の下着を見せつける。ピンク色のレース付きに視線が刺さり、羞恥心を刺激されると、みるみるうちに頭が熱くなる。脳が燃えそうな心地に顔を歪めて、初めてマルティナは悟っていた。
    (淫紋のせいなの!?)
     下着は確かに恥ずかしいが、今更ここまでではないはずだ。
     やっと淫紋の力を思い知り、頭の焼ける気持ちを味わううちに、下腹部がヒクヒクと反応を示していた。急にアソコが何かを欲しがり、ヨダレを垂らし、クロッチには愛液が広がり始めていた。
    (ま、まずいわ! なにか凄く、嫌な予感が!)
     これ以上見せては、決定的な何かが起こる。
     マルティナは慌てて隠そうとするものの、動作を取ろうとするよりも一瞬早く、マルティナは決壊した。
     
     ――じょぉぉぉぉぉ!
     
     失禁していた。
     ただパンツを見せただけで、人の店の真ん中で、木製の床に小便を広げてしまう。びちゃびちゃと跳ね返る黄色い飛沫に、自分自身の靴さえ汚し、マルティナの頭は爆発していた。
     
    「――いやぁぁぁぁぁぁ!」
     
     もしも恥ずかしさで身体の一部が欠損する現象が存在したら、頭が消し飛んでいるといっても過言ではない。人前で、人の店で、営業に支障をきたしかねない真ん中で放尿してしまったショックは、誰にも計り知れないものだった。
     
    「――ちーっす、新しい剣を――なにぃ!?」
    「おいおい、なんで小便くせぇんだ?」
     
     銀髪剣士と茶髪剣士の二人組が、こんな時に入店してきて、マルティナはますます悶えていた。脳の中身が蒸発して消えかねない勢いだった。
     
         *
     
    「へえ? 最新の調書にゃ、そう書かれてんのかい」
     何かに感心する店主。
    「そーゆーわけ」
    「だが、小便漏らしたのは事実だし、お仕置きとかした方がいいんじゃねーの?」
     二人組の剣士は、昨日の最新調書の購入者だった。
     だからマルティナが失禁した理由を知っていて、店主に説明してくれたわけなのだが、逆に言うなら、調書には説明があるのにマルティナ自身には何も説明がなかったのだ。
     これが淫紋の力だった。
     必要以上に恥ずかしさを感じるようになり、羞恥心に応じてアソコも反応する。オシッコが溜まっていれば、失禁する恐れもある。
    「そんな……淫紋の解き方、あなた達は……」
     請うよう二人組を見るのだが、銀髪も茶髪も首を振る。
    「知らないね」
    「そりゃ、知ってりゃ教えてもいいけど、タダじゃあ教えないと思うぜ?」
     二人はそれぞれそう答えた。
    「で、お前さん。漏らしたのは事実だ。まあ可哀想な話なんで、替えのパンツをあげてもいいが、お仕置きは受けてもらうよ?」
     店主の言葉に、オシッコを漏らした立場では逆らえない。
     
     ペン!
     
     それがお仕置きだった。
     片膝を立てた店主の脚で腹這いに、四つん這いに近いポーズで、スカートを全て捲りきられた状態で叩かれる。
     
     ペン! ペン!
     
     そして、二人組の剣士は鑑賞していた。
    「淫紋のせいとはいえ」
    「お漏らししたお仕置きでケツ叩きか」
     同情よりも、滑稽な運命を辿る姿を見て楽しむ。そんな視線が辛かった。
     
     ペン! ペン!
     
     叩かれる屈辱は大いにあるが、こんな姿を見られているのも、辱しめの一部であった。
     やがて、店主が満足するまで叩かれ続けたマルティナは、お尻の肌にヒリヒリとした感じを引きずっていた。
     店を出る前に、厚意から替えの下着をもらえた。武器屋が片手間に防具を置いていた一環で、装備効果のある女性下着がたまたまあったのだ。
     それはTバックだった。
     紐と紐を繋げただけの、クロッチの布なら辛うじてアソコを隠しうる卑猥な下着は、決して好きで穿きたいものではなかった。
     
         *
     
     それでも、マルティナは情報を探し続ける。
    (めげてばかりもいられない……)
     聞き込みをしていくうちに、マルティナは恥ばかりをかいていた。
     
    「お? ねーちゃん! この調書の人だろ?」
    「アンタ、これで読んだことあるぜ?」
    「へへっ、俺にもサービスしてくれよ」
     
     調書が出回っているのだ。
     通行人に声をかけると、調書で読んだ通りの女だと喜び始める。ここに書いてあることは本当かと、好奇心に満ちた目で聞かれる。見知らぬ人から野次まで飛ばされ、行く先々で言葉のセクハラを受けていた。
    (くっ、いちいち反応して!)
     そのたびに淫紋の力が働き、言葉によってアソコが気持ち良くなってくる。
     そして――。
     やめるわけにもいかずに、辛抱強く調査をするおり、露店のカウンターに手を突きながら、その店員に聞き込みを行っていた時のこと。
    「へえ? いたかなぁ? そんな奴」
    「どんなことでもいいわ。覚えがあったら思い出して欲しいの」
    「うーん」
     やり取りをしているあいだ、マルティナは隙だらけだった。
     周りを歩く通行人の一部がチラチラと盗み見て、ついには痴漢目的で迫っていく男が現れても、マルティナはその気配に気づかない。尻が突き出て、スカート丈を介してムンムンと色気を放っているのが、本人の知らないうちに男を引き寄せているというのに、まるで警戒できていなかった。
     その男はスカートを捲り上げた。
    「え!?」
     マルティナはまず驚く。
     お尻に触れる風の感じに、周囲から聞こえるどよめきと、何よりもスカート丈を持ち上げている男の存在に、自分の尻が丸見えにされていることを悟って、マルティナは一瞬にして脳を沸騰させていた。
     丸出しと変わらない、ただ尾てい骨あたりにあるT字の交点に紐が見えるから、辛うじて穿いていることはわかる下着は、遠目にノーパンであると勘違いする者がいくらでもいた。
    (いやぁぁぁぁぁ!)
     アソコが疼き、すぐさま愛液をたっぷりと分泌していた。軽い絶頂で身体が震え、そんな様子を見た男達から、様々な野次が飛ぶ。
    
    「あんなエロいもん穿いて、見られてイったのか?」
    「なんつーエロ女か」
    「はしたないのう?」
    「おい! アンタ! いいケツしてるぜ!」
    
     ますますアソコが反応する。
     マルティナ自身の気持ちなど関係なく、淫紋が言葉の数々を吸収して、嫌でもアソコに快楽を与えてくる。
    「やめなさい! 見ないで!」
     慌ててスカート丈を抑え、マルティナはその場を逃げ去った。
    
         †
    
     気を持ち直し、聞き込みを再開するまで、随分と時間がかかった。
    (こんな呪いと付き合いながらなんて、本当に最悪よ)
     こうなったら、淫紋を解く方法についても聞き込みをしようと思い、そんなおりにマルティナは喫茶店の前を通りかかった。
    (ここなら、どうかしら)
     マルティナは店に入ると、カウンターの席に座って聞き込みを開始した。
    「探している人がいるんだけど」
    「ご注文は」
    「そうね」
     先ほどの、オシッコを漏らしてしまった恐怖から、出来れば飲み物は避けたいマルティナだが、注文無しではマスターも応じてくれない様子である。仕方がなく紅茶を頼み、ティーカップに注がれた香り良い味を啜ると、マルティナは仲間達の特徴を伝え始める。
     その時だった。
     マルティナの背後に忍び寄り、密かにポニーテールの髪を掴んで持ち上げている男がいた。
    「ああ、悪魔の子とか呼ばれている奴なら、ここに一度来たらしい」
    「本当!?」
    「その後、どこに行ったか。いつのことだったかも、ちょっと思い出せないな」
    「どうにか思い出せない? なんでもいいのよ」
    「そうだなぁ」
     もちろん、マスターには見えている。
     マルティナの背後で何かをして、ニヤニヤと楽しんでいる男の存在が見えないはずもなかったが、男はゴールドを手の平でチラつかせていた。だからマスターは黙認しつつ、会話でマルティナの注意を引きさえしている。
     男はペニスを取り出し、髪を巻き付けオナニーしていた。
    「はあっ、はぁ……! いい髪ぃ、気持ちいい……!」
     髪コキという、変わった趣味の変態が興奮していた。荒い鼻息を立て、血走った目で必死にしごく男のことを、周りの誰も止めようとしていない。
    
     ――あーあー。
     ――あれ、例のエロい調書の女だよな?
     ――なら仕方ないんじゃね?
    
     止めるどころか、ニヤニヤしたり、呆れた目で眺める男ばかりであった。
     髪の中に射精され、精液が染みついても、マルティナは最後まで気づかない。
     しかも、髪コキの男が離れていくと、お次は自分とばかりにまた別の男が近づいて、マルティナの隣に座るなり、何の遠慮もなく太ももに手を置いた。
    「なあ、話は聞かせてもらったぜ? 俺の知ってる情報を教えてやろうか?」
    「あ、あなたっ……」
    「情報料はちょいとアソコを触らせてもらうとか」
     男は返事も聞かないうちから太ももの狭間に手を入れる。スカート越しの性器をなぞられると、みるみるうちに愛液が溢れ出し、スカート丈には大きな染みが出来上がる。
    「あぁ……! あっ、やめっ!」
     抵抗できずにいた。
     身体がよがってしまい、まともに力が入らない。押しのけようとしてみても、腕は弱々しく、ただ男のボディにタッチをしているだけになってしまう。
    
    「――あぁん!」
    
     マルティナはイった。
     愛液が染みただけでも、お漏らしと区別がつかない染みが、それは大きく広がっていた。
    
     ジョロロロロロロロ…………。
    
     その上、本当に失禁した。
     先ほどは立った状態での失禁で、スカートも捲っていたから、まだしも制服は汚さずに済んだところを、今度はスカートも小便にまみれ、椅子からも流れ落ちていく。
    「あいつ! 小便漏らしてるぜ!」
    「きったねーの!」
     周囲の視線は数多く、野次馬の輪も出来上がり、マルティナは地獄に落ちていた。恥ずかしくてもう死にたい、ここから消えたい。ありとあらゆる思いが巡り、脳を沸騰させ続けていた。
    
         †
    
     早いうちから宿に戻った。
     あの後、店の備品を小便で汚したことを謝罪させられ、観衆の前でお尻叩きの刑にまで遭わされて、もうこの日は活動の気力を失ってしまったのだ。
     今度は着替えを用意してもらえる厚意もなく、オシッコで汚れたまま放り出され、惨めなびしょ濡れの状態で宿に帰れば、他の客達の視線という視線が痛い。
     部屋に戻って、すぐさまシャワーを浴びた後、マルティナはまだ汚れていない二着目の制服に着替えていた。
     セーニャはまだ戻っていない。
     マルティナは一人、ベッドにうつ伏せて……。
    
    「よし」
    
     一人の男が、マルティナの部屋に入り込む。
     とっくに眠りについた彼女は、侵入者に気づくことはない。そもそも、鍵をかけているはずなのに、出入りなどできないはずだ。
     この侵入者の男は、宿屋の店主にゴールドを支払ったのだ。
     調書でマルティナのことを知り、喫茶店での失禁騒動から尾行を行い、泊まっている宿を突き止め、すぐさま店主に交渉した。結果としてマスターキーでドアの鍵を開けてもらい、あとは好きにしろとばかりに去って行く背中へと、男はニヤっと礼を述べ、そうしてマルティナの肉体にありつこうとしているわけだった。
    「おーう? ぐっすり寝てるねぇ?」
     ベッドに上がり、布団をどかすが、起きる様子はなさそうだ。
    「どれどれ?」
     中身を楽しみにしながらスカートを捲っていくと、紫色のショーツが姿を現す。それも布面積が少ないタイプの、二等辺三角形から尻肉がはみ出たもので、細い三角形はやろうと思えば割れ目の中に埋め込んでTバック同然にできるだろう。
    「まずはこのケツから楽しもうか」
     男は尻を揉みしだいた。
    「おいおい、いいもん持ってんじゃねーか」
     揉み心地に興奮した男は、燃え上がった感情のままに尻たぶをペチペチと叩き、ショーツ越しのアソコに指をやる。せっかくだから起きないように気をつけて、ゆっくりと楽しみながら愛撫をするが、思いのほか早く濡れて来た。
    「淫紋の効果ってか?」
     うつ伏せの、それも脚の閉じた隙間を覗き込み、ワレメをどうにか上下にしていると、指先に愛液の感触が付着してくる。滑りの良さに合わせて続けていくと、指を離す頃には長々と糸が引くようになっていた。
    「はぁ…………っ、はぅ………………」
     マルティナの寝息も、どこか色っぽくなっている。
    「へへっ、そろそろ頂きますかねぇ?」
     男はズボンを脱ぎ捨てて、マルティナの内股に狙いを定める。太ももの隙間を通過して、器用に膣口を探り当て、思い切った挿入を行った。
    
     ずん!
    
     と、勢いよく打ちつけた。
    「やぁあ!」
     さすがのマルティナも、悲鳴なのか喘ぎ声か、背中を弾み上げていた。
    「よう! 起きたか?」
    「だ、誰よ! あなた――あっ、あ! あ! あん!」
     挿入によって起こされて、体勢のために顔を見ることさえできない恐怖は、マルティナにとって一体どれほどのものになろうか。
    「さあ、誰だろうな!」
     男は大いに楽しげに、尻の上に腰を打ちつけ、長いポニーテールの髪を掴んだ。まるで手綱を握って馬を操る気分にでも浸ったように、面白おかしい気持ちいになって大胆にピストンを行っていた。
    「あぁん! あん! あん! あん!」
    「おら! 喘げ喘げ!」
    「あぁああ! あっ、あぁあああ!」
     マルティナは全身を痙攣させ、失禁の勢いで愛液を広げていた。ベッドシーツに大きな染みが出来上がり、男はなおも腰を振る。
    「ああああ! あっ、もう! もうイった! やめっ、もう――」
    「ならもっとイけよ! おら!」
    「あぁっ! あぁぁぁぁぁぁ――――――!」
     マルティナは大胆に背中を反らし、海老反りのままに固まり筋肉を震わせる。再びイってもなお男は腰を振り、やっとの射精で制服の背中を汚しても、まだ挿入し直しては膣を味わう。
    「あぁあああ! あっ! あん!」
     時間が経つにつれ、ベッドシーツにたっぷりと染み込む愛液の香りが満ち溢れ、外出しの精液で制服も染みだらけになっていく。
     自分がどれほど犯されて、何回射精されたのかも、とっくにわからなくなっていた。
    「あぁあああ! あん! あああん!」
     イって、イって、大量の愛液を噴き出し、ついには失禁までして尿を広げて、酷い有様になるまで解放されることはなかった。
    「おらよ」
     と、男がたった1ゴールドだけを枕元に投げていき、満足そうな顔で部屋を出て行くと、後に残ったマルティナの全身が精液にまみれていた。髪にも精液はかけられて、それが乾いたせいでポニーテールの中に固まりが出来ていた。
    
    「ま、マルティナさま! どうなされたのですか!」
    
     帰って来たセーニャが駆け寄って、慌てて介抱を行ったのは、それから数十分後のことだった。
    
         †
    
     知ってしまいましたわ。
     マルティナさまが検問所でどのような目に遭われていたか。町の人々に調書を持っている方達がおりましたし、わたくしも何度か嫌な言葉をかけられました。
     ああ、服もこんなに汚されて――。
     これでは着替えもほとんどありません。我慢して着るしかないのでしょうか、それでは臭いが気になります。
     勇者さまや他の仲間達のこともわかっていないのに、それでもこの町に滞在し、情報を探し続けるべきなのでしょうか。
     わかりませんわ。
     一体、どうしたら……。
    
    
    
    


     
     
     

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