• タグ別アーカイブ: ロボットアニメ
  • 羞恥!サリーの精密検査 パート6

    前の話 目次 次の話

    
    
    
     吉永サリーが裸にされ、辱めのような検査を受けていた一方で、彼女から採取した血液や肛門粘膜など、数々の細胞が実験に利用されていた。
     顕微鏡で粘膜の微生物を覗き見ている科学者がいる。血液にウイルスのサンプルを垂らし、反応を確かめている科学者がいる。抗体と思わしきものを粘膜中から採取して、ワクチンを生み出すための理論を頭の中に構築しつつある科学者がいる。
     サリーの尿液がフラスコに入れられて、まるでワインを眺めるように揺らして見せる白衣の男がいた。採取した尿液さえも、研究材料の一部であり、そこから取り出した成分とウイルスによる反応を記録していた。
     研究室肛門の写真が資料として飾られていた。
     乳房が、アソコが、肛門が、全てが写真資料としてホワイトボードに張り出され、その隣には顔写真まで磁石で貼り付けてあるのだった。
     大半の科学者にとって、それはあくまでも資料なのであり、それ以上でもそれ以下でもない。必要があって目を向ける時を除けば、ほとんどの男達が見向きすらしていない。ところが少数の男はニヤニヤと、目の保養とばかりに休憩がてら眺めては、そんな風に気力を充電して励んでいた。
     サリーから得たあらゆるものが、研究室の中で利用されている。科学者同士が数々の言葉を交わし合い、お互いの理論を提供し合い、着実にワクチン開発へ近づいていく。その研究は非常に順調なものであり、もはやワクチン完成は時間の問題となっていた。
    「ここからは急ピッチで行く」
     この研究室のリーダーが言った。
    「マイトガインのパイロット復活のため、緊急にワクチンが必要とされている。大至急開発を進めていき、その後、製造ラインの確保にあたっていく」
     マイトガインのパイロットは世間に公表されていない。
     よって、パイロットが旋風寺舞人その人であることを知っているのも、ごく一部の人間のみとなっている。その一部の人間達の融通により、ウイルス散布を行う凶悪ロボへの対処という観点から、ワクチンの開発に成功しだい、それが速やかに舞人へ提供される流れは出来上がっていた。
     そして、そんな中で科学者達は脳を酷使し、睡眠を削っても開発に当たっていく。
     ついにワクチンは完成した。
     休息は短い仮眠時間だけで済ませて、ローテーションを行いながら、研究現場の二十四時間体制を維持しての、やっとの末にワクチンのサンプルは出来上がり、マウスを使った実験で効果も確認済みのものとなっていた。
     サリーが自らを差し出してから、実に二日後のことだった。
     その間にもウイルス散布の紅蓮機体は各地を暴れ、舞人不在の状況下ではダイバーズやボンバーズが奮闘するが、いずれも撃破には至らない。日本の町が破壊されていくことへのプレッシャーから、科学者はこれ以上の悪行など許すまじとばかりにゴールへ辿り着いたのだ。
    
    「こちらをご覧下さい」
    
     それは開発完了後。
     研究室は数人ほどの関係人物を招き入れ、彼らに対して研究リーダーはワクチンやウイルスに関する説明を行っている。ウイルスの基本的な特徴をさらっと延べ、軽く復習した上で、それに対するワクチンの働きを解説していた。
     政府から派遣された人物が、ワクチン製造ラインを担う責任者が、特別な許可を得た報道機関の人間が、それらの説明に耳を傾け、頭の中に叩き込む。
     そこには吉永サリーも立っていた。
     セーラー服とスカートの装いで、今は一枚も脱いでいない。何ら恥じらうこともない、きちんとした格好でありながら、まるで裸で過ごすかのように赤らんでいる。恥じらいによるモジモジとした挙動で、肩がモゾモゾと上下に動き、真っ赤な頬を下に向け、俯ききったまま男性と目を合わせることなど出来ずにいた。
    「ウイルスは主に腸を拠点として全身に行き渡り、人体での活動を行うわけですが、どうやらその際に肛門の色素に影響を与え、感染者の肛門は黒ずみが濃くなることが判明しています」
     研究リーダーはホワイトボードに貼り出した写真を指し、そこに並んだ肛門写真について一枚ずつ説明を行っていた。
     そう、写真がそこに貼られているのだ。
     肛門の写真が三枚ほど、綺麗に並べてあるのだった。
    「こちらが通常の黒ずみ具合」
     と、三枚並ぶ一番左の肛門写真を指す。
    「中央にありますのが、感染者女性のものとなります」
     左の写真はチョコレート色といった具合だったが、こちらはまさしく黒い色となっており、明らかに濃さが違う。通常の肛門が灰色か薄茶色といった具合なら、変色状態の肛門は、墨でも塗り込んだかのようだった。
    「最後。一番右が、こちらにいます吉永サリーさんのお尻の穴です」
     開発リーダーが右の写真を指したと同時に、サリーの肩がピクっとした反応を示していた。自分の肛門が話題に上がり、その写真に視線が殺到したことで、スカートとパンツの内側に隠れたお尻の穴に、心なしかむずかゆい感触が走ったような気がしていた。
     いや、肛門だけではない。
     まるでついでのようにして、サリーの肛門写真の隣には、全裸で撮ったバストアップの、顔と乳房を映したものが貼ってある。その下には性器の閉じた割れ目と開いた中身で、四枚を張り出していた。
     今ここに立っているサリーはきちんと服を着ていても、写真を通して恥ずかしい部分が全て丸見えになっている。ただ直接肌を見せていないだけで、裸を見られているも同然の中に立っているのだ。
    「抗体とウイルスが反応した結果、それが肛門色素に影響を及ぼし、黒ずみを除去して桃色の綺麗なシワへと変化させています。ご覧のように黒っぽさ、茶色っぽさがなく、生まれたてのような綺麗な赤みを帯びて、可愛い桃色といった具合なのがわかると思います」
     研究リーダーがサリーのお尻の穴を解説する。
     説明を受ける面々は、隣の写真と見比べようと交互に視線を突き刺した。あるいは好奇の眼差しでニヤニヤと眺めつつ、報道機関の男は研究リーダーやサリーにカメラを向ける。
     そうやって、写真とはいえ肛門を見られているのは、まるで蟻よりも小さく細かい虫が這い回り、ムズムズとした感触を催すようだ。無意味だとわかっていても、つい両手でお尻を守ろうとしてしまう。
    「ウイルスは全身に行き渡り、血管内も移動して脳に達することもあるわけですが、もっとも行き来が多いのは腸と肛門の表皮です。排泄の際、便の付着から表皮にウイルスが浸透するという動きも、数多くの観察結果からわかっています」
     研究リーダーは解説を進めていく。
    「これにより、感染者の肛門は黒ずみが通常より濃くなりますが、逆に抗体とウイルスで反応を引き起こしている場合も、このような変色反応が起こるというわけです」
     改めて研究リーダーの指が写真を示し、ただでさえ集中している男達の視線は、より強くサリーの肛門を見つめていた。
    「ではその、検査や抗体の摘出といったことは、どのようになされたのでしょう?」
     報道機関の男が質問を行った。
    「それは極めて羞恥心を伴う方法となりますので、同意書の書類作成を行い、本人に内容をよく確認させた上で、性器や肛門の露出などを求めました。そういった部分の粘膜採取が今回の鍵になると考えていたためです」
    「ええっと、つまり具体的な採取方法は」
    「お尻の穴に綿棒を差し込んだり、といった方法になりますね」
     開発リーダーが答えた内容は、そのまま報道機関の男のメモに書き取られる。自分のことが新聞記事に載せられて、その文中で肛門を露出したことが如実に描写されるのかと思うと、そんな未来を思っただけで羞恥に耳まで染まってしまう。
    「さて、サリーさんから摘出された抗体を参考に、ワクチンの原料となるものを発注し、製造ラインに乗せて製造にあたっていくわけですが、今はまだその原料は間に合っていません。よって、今回もサリーさんから取り出す必要があるわけですね」
     ふと、開発リーダーの視線がサリーを向く。
    「今日はそのワクチン製造にあたって、実際に抗体を採取していきますので、是非ともご覧になって下さい」
    「…………っ」
     俯いたまま、始終床ばかりを見つめていたサリーは、そのまま唇の周りを強張らせ、表情を引き攣らせていた。開発リーダーが口にしたその言葉は、みんなの前で再びお尻を出し、肛門を見せびらかせということだった。
    (だけど、これで舞人さんは助かる…………)
     悲しい気持ちになりきって、まるで処刑台に上がるような気持ちでテーブルに上がっていくサリーは、それを唯一の希望として胸に抱えた。
    (舞人さん…………)
     テーブルで四つん這いの姿勢となる。
     そして、お尻の向こうに男達は群がって、サリーの肛門から粘膜を採取する瞬間に立ち会おうとしていた。
     スカートが持ち上がり、白いパンツが丸出しに、下着の上から視線を感じてサリーは赤らむ。
    (ワクチンの……ため…………!)
     下着も容赦なくずり下げられ、お尻の肌が露出されると、より一層のこと視線を感じてサリーは耳まで染め上げる。肌が外気に出たせいか、視線に敏感になったかのように、皮膚の表面を見えない何かが這い回って感じていた。
     気のせいかもしれない、思い込みかもしれない。
     しかし、皮膚が視線を感知しようとするかのように、神経が敏感となっていき、何匹ものアリが皮膚を蠢くようなくすぐったさを感じていた。
     科学者の一人が、サリーに耳打ちをする。
     それは頭と胸の高さを下げろというもので、お尻だけが高らかとなったポーズになることで、お尻の割れ目は左右に開く。きっと尻たぶの影に隠れてくれていただろう肛門は、こうして丸見えとなってしまう。
    「どうですか? 写真とまったく同じ肛門です」
     開発リーダーの言葉によって、肛門への視線殺到を如実に感じた。
    「なるほど、桜色といった具合ですなぁ」
    「汚らしさというものがありません」
    「灰色だと何となく不潔なイメージになりますが、不思議と普通よりも清潔に見えてくるものですねぇ?」
     男という男が口々に、サリーの肛門に対するコメントを行っていた。
    「では粘膜を採取します」
     そして、肛門には綿棒が突き刺され、さながら尻尾を生やしたような有様となる。数秒もすれば抜き取られるが、一本や二本では足りないらしく、さらに何本も刺しては抜き、尻尾を付け替え続ける時間をサリーは過ごす。
     必要な量の採取さえ済めば、この恥ずかしさから解放される。
     そう、思っていた。
    
    「採取完了です」
    「ではこのままインタビューということで」
    
     それはサリーの知らないところで、サリーの同意もなしに勝手に話は進められ、予定が決められていた気配であった。まるでそういう約束だったかのように、サリーのことを引き渡すかのように、後の流れを報道機関の男が引き継ぐ。
    
    「ではインタビューを開始します」
    
     その質問攻めは、サリーを大いに辱めるものだった。
    
     
     
    吉永サリー
     
     
     
    
    
    


     
     
     

    +3

  • 芹沢愛美 スポンサーとの性交

    
    
    
     VARSというロボットゲームがある。
     それはロボットが人間の思考を感じ取り、それに基づき動くという最先端技術によって作られたゲームである。自分の思いや考えがロボットの行動に反映され、そうやって操ることの可能なロボットは、たちまち子供たちのあいだにブームを起こし、もちろん友達同士での対戦も可能となっている。
     大会なども開催されるようになり、もちろん注目が集まった。
     いつしか、全国大会までもが開催され、そこには開発者の弟が参加していた。VARSのシステムを作り上げ、この一連のブームのきっかけとなった張本人。その弟が大会を勝ち進み、ついには決勝戦にまで上り詰めていた。
     さて、とある一人の『男』はその対戦映像のディスクを保持していた。
    『男』はVARSへの出資者だ。
     この次世代ゲームが起こすであろう多大な経済効果を期待して、かねてから開発者とのコンタクトを図っていた。開発者たる『彼女』に出資を申し出ることで、ついにはスポンサーの座を得た『男』は、絵に描いたような金持ちの肥満である。
     黒いヒゲがくるりとしたアーチを成し、脂肪のマフラーを巻くかのように首の皮がたるんでいる。上等なスーツを身につけて、清潔な着こなしをしているが、服の下では肥満のあまりに胸が垂れていることも、腹が何重にもたるんでいることも、誰の目にも一目瞭然だ。
     日頃から高級な食事を口にして、カロリーも気にせず美味しい肉を平らげながら、基本的な交通手段は専属運転手を雇った高級車での移動である。車でなけば飛行機のファーストクラスで、空でもなければ豪華客船の豪奢な部屋に宿を取り、『男』は莫大な財産を惜しみなく放出しながら生活を送っている。
     そして、湯水のように使っていながら、まるで貯金が減らないだけの莫大な収入の持ち主であり、金にものを言わせて囲った愛人は数知れない。
     そんな『男』は高級なソファに腰を沈めて、薄暗くした部屋の中でリモコンを手に大画面のテレビを点ける。再生機器にセットしてあるディスクを再生して、そこに流れる映像は、VARSを勝ち抜き、決勝戦で優勝争いをするはずだった芹沢瞬兵の、一回戦から準決勝までを記録した試合映像である。
     芹沢瞬兵、それが開発者の弟である彼の名だ。
    『いけ! バーン!』
     小学生の可愛い声が響き渡って、映像の中で青いロボットが対戦相手の機体と格闘を繰り広げる。戦いのセンスは良く、相手の動きをよく予想しながら、敵機の拳はかわして自分のパンチは当てている。
     試合ぶりに感心しつつ、『男』は大きく股を広げていた。背もたれに深々と背中を沈め、腰が座板から出てしまいかねないまでに姿勢を崩し、肘掛けに両腕を置いてくつろいでいる。ただ気持ちの良い高級ソファに座っているだけではない、何かそれ以上の満足感を『男』は表情に浮かべていた。
    「っとに、いい趣味してるわね」
     床に黒髪の女が座っていた。
     容姿端麗、凜々しい顔立ちをした彼女は、赤いジャケットを羽織った下にボタン留めのシャツを身につけている。『男』とは間違っても親しい仲ではない、それどころか険悪なものさえ抱えた二人だが、一体どちらが優位の立場にいるかは明らかだ。
     女は『男』の股間に手を置いている。ズボンの膨らみを手でさすり、手つきだけを見るならいかにも可愛がっているものの、表情を見れば不本意なのは明白だ。
     やらされているのだ。
     猥褻なことを、本人の意志とは無関係に。
    「なに、素晴らしい勇気を持つ子供の活躍が微笑ましいだけのことだよ。それにスポンサーとしては、VARSでの対戦の様子はどんなものか、何度でもしっかりと見ておかないとね」
    「そう言って人の弟にまで手ぇ出したら、絶対に承知しないからね」
    『男』を見上げる眼差しには、十分な敵意が含まれていた。
     それでいて、彼女の手はしっかりと股間を撫で回し、上下にも動かすことでズボン越しの形をなぞっている。男が顎で合図をすれば、彼女はベルトの金具を外し始めて、さらにはチャックも下げていく。
     ズボンを脱がせ、今度は肌にぴっちりと張り付くタイツ型の、あるいはスパッツ型とも言えるトランクスの上から股間に触れる。肌着越しになった分だけ、浮き上がっている肉棒の形も、彼女の手に伝わる熱気も如実なものだ。
    「まったく、よく言うよ。抱かれる立場でありながら、グランダークと戦うから金を増やせと言ってきて、勇者たちの修理やバーンガーンの支援機開発に当てているような、末恐ろしい女のくせに」
    「そんなに私が怖いんなら、その私にこういうことをさせるのも、いい加減にやめたらどう?」
    「まさか。そんな君が咥えるから気持ちいいんじゃないか」
    『男』は顎で奉仕を命じる。
    「……ふん」
     彼女は『男』の股からトランクスを下ろしていき、あらわとなった肉棒の、隆々として血管も大きく浮き出たそれに顔を顰めて、ひとしきり嫌悪感を浮かべてから、彼女はやるしかないかのように唇を近づけた。
    「ううん。いいものだ。とても気分がいいよ。芹沢愛美くん」
    『男』はうっとりと目を細め、悦に浸って試合を眺める。
     奉仕をさせている女の名は芹沢愛美。映像の中で活躍をしている瞬兵は、つまりここにいる女の弟である。姉に奉仕をさせながら、その弟の試合ぶりを楽しむのは、『男』にとってなかなかにオツなものだった。
     表情に強張りのある愛美は、キスを押しつけるようにして竿を頬張り、顔を前後に動かし始めた。
    「じゅぅ……じゅむっ、ずぅ…………」
     愛美の頭が前後に動き、唇からは肉棒が出入りする。咥え顔が自分の股で動いている光景を楽しんでいると、不本意に満ちた眼差しと目が合った。
    「バーンっていうのは、宇宙の生命体だったかな? さすが君の弟だよねぇ。そんな存在に選ばれるだけのことはある」
    『男』は股元の愛美と、その弟の活躍とを交互に眺め、画面の中で戦うバーンの奮闘ぶりには素直に感嘆としている。そんな瞬兵の姉が行うフェラチオをよく味わい、よくもあの豪胆な女を跪かせているものだと、『男』は満足感に浸っていた。
    「んずぅ……じゅっ、ちゅるぅ……じゅりゅぅ…………」
     竿に張っている舌は、前後運動に合わせて蠢いている。唾液によって、しっかりとぬかるんだ舌により、竿の裏側はよく磨かれ、唇から見え隠れする肉棒にはまんべんなく唾液が染み渡っている。
    「パイズリも頼むよ」
    「はいはい。挟めってんでしょ」
     愛美は不本意そうな態度を変えず、ボタンを手早く外していく。内側のブラジャーもホックを外してずらし上げ、露出した乳房を『男』の股に押しつける。両手を使い、挟み込み、上下にしごく乳奉仕を開始した。
     唾液の浸透しきった肉棒は、表面をぬかるみでコーティングされている。おかげで滑りがよいためか、愛美が乳房を動かす摩擦感は、実にスムーズで軽やかで、ほどよく乳圧も与えられている。
     乳房のあいだに亀頭は見え隠れを繰り返し、愛美の表情には「さっさと出せ」と言わんばかりのものが浮かんでいる。どんな顔をしようとも、乳肌から伝わる柔らかい感触が、他ならぬ肉棒に触れてくる快感は変わらない。
     にゅるり、にゅるりと、乳房の狭間で肉棒は動く。愛美が身体を上下させている動作に従い、亀頭が抜けそうなところまで乳房は高く持ち上がり、そこで下へと下がっていく。滲みでるカウパーと、フェラチオで付着した唾液とが混ざり合い、より一層の滑りを得て、乳房はスムーズに上下していた。
    『よし! トドメだ!』
     画面から響き渡る瞬兵の、勇ましくも勝利を収める声に、いよいよ準決勝での勝負は決まり、残すところは決勝戦のみとなる。
     しかし、決勝戦の映像はない。
     決勝直前にガイスターの襲撃があり、ドームが破壊されてしまったため、試合どころではなくなってしまったのだ。幸い、瞬兵は怪我もなく生き残り、行方不明だった坂下洋も無事に発見されたという。
     今ではグレートバーンガーンなどというものに合体できる。
     その分、マシンのメンテナンスにも費用がいるというわけだ。
    「さて、ディスクを変えるか」
    『男』は一度、パイズリを中断させ、終了したディスクを抜き取り、新しいものに差し替える。それをリモコンで再生すると、映し出される裸の女は、芹沢愛美その人だった。
    『んっ! んくっ、あっ、んん!』
     正常位で、突かれている。
     一糸纏わぬ姿となって、画面の中の愛美はベッドシーツに横たわり、結合部をくっきりと映しながら身悶えして、突かれるたびに声を上げている。そのカメラアングルをよく見れば、腕の動きに遭わせた手ぶれや映像の上下、挿入している本人が撮影した映像だとわかる。
     そう、『男』が摂った映像だ。
     ビデオカメラを片手に腰を振り、初めて交わった記録を撮ったものなのだ。
    「っとに、いい趣味じゃない」
     下種な男を蔑む引き攣った顔で、愛美は『男』を睨んでいた。
    「バックからしよう。脱ぎたまえ」
    「ええ、いいわ。さっさと済ませてもらうわよ」
     愛美は手早く服を脱ぎ、下着まで床に投げると、『男』の指示に従うままにテーブルに両手を突き、自分自身の痴態を見ながら、秘所に肉棒を受け入れる。根元までがぴったりと収まると、肥満な男のたるんだ腹が、愛美の尻に当たっていた。
     がっしりと、くびれた腰を両手に掴み、捉えながら腰を動かす。『男』が行うピストンによって、愛美の身体は前後に揺れ、垂れ下がった乳房もプルプルと活発に弾んでいる。
     そして、『男』は画面を見た。
     この手で撮影した映像の、愛美のことを初めて犯した記録を眺め、思い出に浸りつつも今の快楽を味わった。
    
         †
    
     愛美に言い寄り、抱くことに成功したのは、シンプルに汚い手段を使ったためだ。
     財力にものを言わせて人を操り、犯罪を代行させ、ありとあらゆる盗撮映像を用意したことで、脅迫のカードは実に強力に仕上がった。
     瞬兵の同級生である相羽菜々子、通信オペレーターを行う椎名ひろみ、USA開発室長であるロンロンを始めとして、もちろん愛美を映した映像も大量に用意した。トイレ、着替え、入浴に至るまで、他にも多くの従業員、女性スタッフの盗撮を突きつけることで、愛美一人の選択に数多くの人々の命運がかかった状況を作り出す。
     愛美が言うことを聞かなければ、何百人もの盗撮映像を流出させる。
    
    「……決めたわ」
    
     さしもの愛美も、即座に結論を出したわけではない。
     悩みあぐねて、最終的に出した答えはこうだった。
    
    「お金よ。今までの倍は出してもらうわ。でなければ告発の準備をする」
    
     目が本気だった。
     自分一人ならいざ知らず、『男』を告発する覚悟を選択肢の中にはっきりと加えていた。黒幕をどうにかするより、そんなことより自分の裸を流さないで欲しいと思う女が、何百人分もの盗撮映像があれば、一体どれほどいるだろう。そうした、告発を望まないかもしれない層も巻き込んで、告発をちらつかせた。
     もっとも、問答無用で告発に出たわけではないところ、やはり最後の最後まで、自分以外の多くの女性を巻き込むことには抵抗があったのだろう。迷いがあったのことの現れで、自分を抱かせつつも金だけでも毟り取ろうとする結論か。
     かくして『男』は愛美をホテルに連れていき、ベッドの上で性交を行った。
     キスをして、胸を揉み、指先でアソコを嬲る。愛撫をしている間中、愛美はずっと耐え抜こうとする表情を浮かべていたが、愛液は十分に溢れていた。
    
    「ゴムは着けたんでしょうねぇ?」
    
     いよいよ挿入の気配を見せると、避妊しなければ許さない、刺のある声色で愛美は強く言ってきた。
    「ああ、もちろん」
     装着済みの肉棒を突き立て、途端に愛美は強張った。脅迫などという汚い手で、こうして欲望を満たしている。下種な人物の性器が入るという事実に、眉も力んで頬も力んで、ひどく引き攣りながら歯を食い縛っていた。
    
     ずにゅぅぅぅぅぅぅ………………。
    
     押し込み始めて、愛美の歯を食い縛る力が強まっていた。玉の汗が浮き上がり、肌中がしっとりと水分を帯びていき、内股もどことなく力んでいる。耐えんばかりに顔を背けて、苦しい時間が過ぎ去ることを、愛美はひたすら辛抱強く待っていた。
    「いい気持ちだ」
     そんな愛美の膣を抉って、『男』は腰を揺り動かす。
    「あぁっ、くぅ……んぅ……んっ、んぅ…………んぁ…………」
     感じているとも、苦しんでいるとも知れない声で、愛美は両手をよがらせている。右手にはビデオカメラを持ちながら、じっくりと膣壁を味わって、ずぷり、ずぷりと貫いた。
    「あっ、んぅ……んっ、んぅ……んっ、ああ……あっ、うっ、くぅ…………」
    『男』は愛美の痴態を収めていく。
     自分と愛美が初めて性交している記念すべき瞬間を、永遠に保存しようと、とびきり高価なビデオカメラの、それ相応の画質によって撮影している。
    「あぁぁぁ…………あっ、んぅ…………」
     大胆なストロークで一気に抉り、猛烈な一撃を与えたかと思えば、時には小刻みにゆさゆさと、ゆったりとピストンする。ペースを速めて、しだいに激しく出し入れする。
    「んっ、くぅ……くあっ、あっ、んぅ…………」
     喘ぎとも苦しみとも言えない声を聞き、やがて射精感の高まる肉棒から、『男』はコンドーム越しの白濁を解き放った。
    
     ドクッ、ビュルゥ――ドクッ、ドクゥゥ――――
    
     脈打ちながらゴムを膨らませていく精液を、愛美も間違いなく感じ取り、眉をピクピクと震わせている。顔の強張りを強め、より汗を噴き出しながら、射精が止まるなり『男』を睨む。
    「さあ、満足したでしょう?」
     愛美は強気に言っていた。
     しかし、まだまだだ。
    「一回で終わるとでも?」
    『男』はニッタリと笑った。
    「なんですって? どれだけ盛んなのよ!」
    「なに、君も楽しめばいいじゃないか」
    「冗談……!」
     愛美は『男』から顔を背けて、じっと横を向いたまま目も合わせようとしなくなる。そんな愛美の膣から肉棒を引き抜いて、使用済みのコンドームを固結びに、男はそれを愛美の腹に置いていた。
     新しいゴムを装着して、再び挿入を行っていく。
     ゆっくりと、じっくりと腰を沈めて――――。
    
         †
    
     画面の中に映る愛美の腹には、記念すべき日に備えて買い込んだコンドームの、実に五個目が置かれていた。ヘソの周りを囲むように、精液で膨らんだものがぐるりと並び、そして結合部では六つ目のゴムを着けた肉棒が出入りしている。
    『男』とって、自分で撮影した自分自身のたるんだ腹もちらつく映像で、あの時の思い出に浸りつつも、今ここにある尻を撫で回し、バック挿入のセックスを楽しんでいた。
    「うっ、あっ! あぁっ、んんっ、んくぁ!」
     テーブルに両手を突いた身体へと、『男』はピストンを与えて突き回す。くの字に引いた腰により、激しい突きを与えて揺らしてやると、愛美の背中は前後に動く。打ち揺らされた尻はプルリと揺れ、さながら『男』の腰からバウンドしているようである。
    「あの時よりも喘いでいるね? ほら」
    『んぅ…………くっ、くぅ……くっ、くふっ、うぅ…………』
     映像の中の愛美は、感じているというよりも、痛みを堪えているといった方が近い。苦しげな声ばかりを吐きながら、腹の上にはもう七つ目のコンドームが乗せられている。
    「んっ、んぁ……! う、うるさいわねぇ……! だまってできないの?」
    『はぁ……はぁ……いい加減に終わったらどう?』
     大画面から聞こえる声は、八回目の射精に対するものだった。しかし、映像内の『男』は未だにセックスを続けるつもりで、九つ目のコンドームを装着している。
    「さぁて、こっちはようやく一回目だ」
     その時、『男』はぴっちりと奥まで埋め、腰を押しつけんばかりにしながら、両手でくびれまで掴んで押さえ込む。ゴムを着けているとはいえ、まるできちんと子宮に注ぎ込もうとするかのように脈打たせ、愛美の中に精液を解き放った。
    『男』は当然のようにゴムを外すと、二回目の準備を始めている。
    「今日は何回する気よ」
    「気分しだいだが、最低でも五回はするんじゃないか?」
     そう言って『男』は突っ込んだ。
    「んぅ……!」
     愛美は大きく仰け反った。
     激しく感じた様子を見るなり、『男』は大胆なピストンで激しく打ち立て、尻を打ち鳴らすパンパンという音が鳴り響く。お尻の肉はプルプルと揺れ続け、快感に耐える愛美は、テーブルに突いた両手で拳を固く固めていた。
    「あっ! ぐっ、くあ! あぁ……! あん! あん! あぁん!」
     激しく揺する。
     未だ大画面の中でも性交は行われ、画面の中の『男』は愛美を四つん這いにさせている。剥き出しの尻がカメラを向き、映像の愛美はベッドシーツに両手を突いて、そこでもバック挿入が行われていた。
    「ほら、見てみなよ」
    「あくぁああ! あん! あぁん!」
    『男』は愛美の頭を掴み、無理にでも画面を向かせた。
    「お尻がヒクヒクいってるよ? プルプルしながらバウンドしてるよ?」
     画面はそんな様子になっていた。
     カメラを片手に腰を振り、映像内で動く『男』の腰は、愛美の尻をそうやってバウンドさせ、貫くたびに肛門がヒクっとした反応を繰り返す。しっかりと両手を突いていたはずが、いつのまに頭や胸が倒れ込み、尻だけが高らかになっているせいで、肛門がカメラにくっきりと映っていた。
    「お尻の穴までよく映ってるねぇ? あ、反応したかな? 興奮した?」
    「ばっ! ばか言うんじゃ――あぁっ! あん! あっ、んぁ!」
    「はははっ、それじゃあ二発目だ」
    『男』は再び射精した。
     画面の中でいくつのコンドームが消費されても、それは過去に行ったセックスだ。今こうしうて行っている最中では、ようやく二つ目を使い終わったに過ぎない。
    「ほらほら、先は長いよ?」
    「……ったく、休ませて欲しいもんだわ」
    「なにを言うんだか。君だって、まだまだ足りないくせに」
     新たに準備を済ませたペニスで、『男』は容赦なく愛美を貫く。大きな喘ぎ声が天井を貫く勢いで轟いて、背中も大きく反り上がり、嵐のように激しいセックスが行われた。
     やがてはベッドに連れていき、正常位で弄び、騎乗位で腰を振らせてコンドームを消費していく。三つ目を使い、四つ目を使い、五つ目も使い、なおも増えていく使用済みが、ベッドシーツの上に散乱していく。
     最後にあった光景は、無残にも尻を突き立て、ぐったりと沈んだ愛美の姿であった。日頃の豪胆な一面からは想像も出来ない、汗と白濁にまみれた尻を高くして、全身でシーツに沈みきった愛美の有様は、まさしく性処理に使い捨てられた道具そのものだった。
    「さて、私はそろそろ帰らせてもらうよ」
    『男』は最後に尻を撫で、それからベッドを立ち上がり、シャワールームで身を清める。着替えを済ませ、部屋を出て行く準備を進め、それでも未だ無残なままの愛美が、気力と体力を取り戻せずにいるのを背に、『男』は満足そうに出て行った。
     そして、また愛美は抱かれることになるだろう。
     そのたびにぐったりと疲弊させられ、無残を晒し、『男』は満足感に浸った顔で去って行く。
     その代わり、スポンサーとして莫大な費用を与えるのが、『男』と愛美の関係なのだった。
    
     
    
    
    


     
     
     

    +1

  • 羞恥!サリーの精密検査 パート5

    前の話 目次 次の話

    
    
    
    「ふーむ」
    「重症患者は肛門に変色が見られましたが」
    「黒ずみが濃くなっていたのに対し、こちらは逆ですね?」
    「抗体反応があると黒ずみが薄れて桃色の綺麗な感じになると」
    「内部の方も気になりますねぇ?」
    
     吉永サリーは四つん這いとなっていた。
     もはや、靴下しか残っていない、全裸の姿で身体の向きを変え、頭は低く、尻だけが高らかになるよう体勢を整えて、男達の視線という視線の数々は肛門へと殺到する。お尻の穴を見られる恥ずかしさに、サリーは赤面しきっていた。
     これで男に囲まれているのだ。
     ポーズだけでさえ恥ずかしいのが、尻の穴も丸見えで、性器も見え放題の格好など、精神を抉り取られているようなものである。拷問的な羞恥を与えられ、脳が煮え立つ感覚に苦しみながら、サリーは四つん這いのまま固まっていた。
     人々を救う使命感から、サリーは耐え忍んでいた。
    「では、症状というわけではありませんが」
    「ま、凡例写真として」
     その瞬間だ。
    
     パシャッ、
    
     と、お尻の真後ろでシャッターが切り落とされ、一体どこにレンズを近づけての撮影なのかは嫌でもわかった。抗体反応が出ているらしい肛門の、医学的な『資料』を男達は手に入れたのだ。
    
     パシャッ、パシャッ、
    
     花占いで自分の恋の運命を想い、いつもどこかで舞人のことを考える乙女である。花も恥じらう羞恥心の持ち主に肛門撮影など、それこそ拷問じみている。赤面で顔が燃え、脳が焼き尽くされんばかりの心境に飲み込まれ、サリーはシーツに顔を押しつけていた。
     もしも羞恥心で発火する現象が存在したら、サリーの脳にはとっくに火が点き、人体が燃え始めているだろう。
    
     パシャッ、パシャッ、
     パシャッ、パシャッ、
    
     顔面を平らに圧縮しようとしている勢いで、力強く押し込むサリーは、肛門にもう何度かのシャッターを受けていた。
    「表層の触診を行います」
     それはサリーに告げているわけではない。
     そう宣言した男は、仲間内に断りを入れていた。自分がこの種の作業を行うので、触診結果を書き留めて欲しい。内々で行う役割分担の話をしているのだ。同僚としてお互いの機微をわかっている中で、自分がサリーの肛門に触れると宣言して、そこにサリーを気遣う意志など見受けられはしなかった。
     ビニール手袋を嵌めた手が、サリーの肛門へと迫っていく。
    
     ぐにり、
    
     指の腹が肛門に置かれていた。
    「~~~~~~~~~~~っ!!!」
     やっている側としては、ただただ触れた感触を確かめて、ざらつきや炎症の気配が見受けられないか、何かないかを知ろうとしているだけである。そのためにもグニグニと、揉むようにしてみながら、表面を優しくなぞりもする。
     そして、男は触れた感じを報告する。学術的な用語を唱え、それを用紙に書き取るボールペンの音が静かに響き、触診を回りで見守る一部の人間は、相変わらずニヤニヤとサリーの痴態を鑑賞して楽しんでいる。
     好奇心を持つ者、持たない者。
     医者だから女の体など見慣れていて、中学生の裸をどうでもいいと思っている者。この立場にあるからこそ、逆に性癖を刺激され、ニタニタと表情が緩んでいる者。性的な悪戯を咎める者さえいれば、サリーにとってはまだしもマシなところだったが、それが一人もいないのがこの現場なのだった。
    「おい、なに楽しんでんだ。さっさとしてくれ」
    「ああ、ごめんごめん」
     咎める声など、あったところでこの程度のものだった。
    「粘液の採取に移ります」
     男は綿棒を手に、サリーの肛門に挿入する。白い棒を咥えた状態の、スティックをツンと生やした皺の窄まりを数秒ほど見守って、男はそれを引き抜いた。
     一本ではない。
     もう一本の綿棒を入れ、抜いたと思えばまた入れて、数がいるのか何なのか、五本以上は粘液を付着させている。
     そして、付着した粘液が空気に触れすぎないように、綿棒は素早く専用のケースに収められていく。それはどこかへと運ばれていく。こことは違う、顕微鏡で細菌を観察したり、薬液を垂らして反応を確かめるなどするための研究現場で、サリーの肛門粘膜は使われるのだ。
    「直腸検査に入ります」
     改めてゴム手袋を嵌め直し、男は指先にジェルを取る。サリーはそのひんやりとした感触に、お尻をピクっと震わせてた。皺全体に塗り伸ばし、皮膚に浸透させてくるのに、腰つきをモゾモゾとさせていた。
     人差し指が突き立てられ、サリーは強張る。
    
     ずにゅぅぅぅぅぅぅぅぅ………………。
    
     入っていった。
     男の指が、ジェルで滑りを良くした皺の窄まりに埋まっていき、あっさりと沈んでいる。本当なら締まりがきつく、異物の侵入を拒んでしまう部分へと、指は徐々に進行して、付け根まで入りきっているのだった。
    (そ、そんなところに指なんて……!)
     頭が爆発しそうだった。
     どうにかなりそうだった。
    「んー。特に、内部に特別な感じは……」
     そう言って、その男は指を引き抜く。
    「どれ、私が診てみよう」
     安心する暇もなく、次の男に入れ替わり、指が再び挿入される。肛門をほじくられ、中身を探られている恥辱に苛まれる。
    「うーん」
     どこか、わざとらしかった。
    
     ずにゅぅぅぅぅ…………。
    
     と、ゆっくり、やけにゆっくりと挿入して、ずぷずぷと、妙に出し入れを繰り返す。そのことを咎める者は誰もいない。ただ悪戯に出し入れしているのかもしれなくとも、サリーは何も言えずに耐え忍んでいた。
     二人目の男が指を引き抜き、さすがに終了したはずだとサリーは思う。
    「私も後学のためによろしいでしょうか?」
     そう申し出る本人は、若く勉強熱心な声で言っていた。
    「ああ、どうぞどうぞ」
    「経験しておくのは大事ですから」
     サリーの意志を確認するなど、そんな考え方自体が、もはやこの空間の中には存在すらしていない。医学のため、勉強のため、研究のため、ワクチンのため、中学生の少女の肛門を触るのは当たり前のことであり、何ら問題にはならない。
     実験動物としてここにいるから、どのように扱っても構わない。
    
     ずにゅぅぅぅぅぅぅぅ…………。
    
     サリーは三人目の男に指を入れられ、内側を探られていた。三回も体験すれば、直腸検診を行う医師は、どこをどのように探っているかがわかってきて、サリーは耐え忍ぶことだけに心のエネルギーを費やしていた。
    (ワクチンのため……ワクチンのため………………)
     指が抜かれて、サリーは決して安心などしなかった。
     三度目があれば、四度目もあるかもしれない。
    「私もいいかね? さっきから興味があってねぇ?」
     今度はいやらしい声だった。女の子のお尻に触ってみたい、性的なイタズラをしてみたい気持ちがありありと伝わって、いかにニタニタとした表情を浮かべているかさえも想像できる。四つん這いのサリーには、相手の表情など確認できるはずもなく、それでもなお顔つきが鮮明に浮かぶのだ。
     ならば、研究チームの仲間同士、下心を諫める誰かがいてもいいはずだ。
     三人目から想像できた、本人は勉強のつもりでいたのとは、まるで心意気が異なることは明らかだった。
    「ああ、いいともいいとも」
    「いいお尻だからね」
    「けどワクチンは急務なんだから、少しだけだぞ?」
     そうやってサリーの耳に届く声の数々は、全てが半笑いで呆れているだけのものだった。やれやれ、仕方がない、ほどほどにしておけよ。その程度の気持ちでしか、いやらしい目的でサリーの尻に触れようと目論む男には言葉をかけない。
    
     ぺたり、
    
     左手が、左の尻たぶに置かれていた。
    (わ、ワクチンのため………………我慢しなくちゃ……………………)
     もう、そうするしかないと思って、辛抱強く堪えるサリーは、必死になって目を瞑りながら頭の沸騰を抑えている。丸裸で男に囲まれ、肛門を見られ、触られる状況に耐えている。
    
     ずにゅぅぅぅぅぅぅ………………。
    
     指が根元まで埋まってきた。
     尻たぶに置かれた手は、揉むような強弱によってグニグニと、クニクニと、わずかながらにサリーの尻を揉んでいる。嫌でも皮膚に意識はいき、五指の蠢きが脳裏に浮かぶ。揉むだけでなく撫でもして、時折上下に動いたり、ぐるぐると撫で回してもいた。
     肛門の中にある指にも、当然のように意識は及び、内部に潜む患部を探り当てるためのタッチで、あらゆる位置がこすられている。それはしだいに、ただズプズプと出し入れするだけの動きに変わり、途中からはただサリーを辱めるだけとなっていた。
    
     ずぷり、にゅぷり、ちゅぷり、
    
     指が出入りを繰り返す。
     恥ずかしい部分を弄ばれて、表情を震わせているサリーは、目尻に涙の気配さえも滲ませていた。
    (これじゃあ……もう…………)
     お嫁に行けなくなってしまったと、サリーは本気で悩ましい思いを抱えていた。恋人でもない男達に、こんなに多くに裸を見せ、肛門まで弄られては、もう花嫁になる資格を失うほどに穢れたように思ってしまう。
     それほどまでに乙女なサリーの、皺の窄まりから指がすっぽりと抜け出ると、今度は上からグニグニと揉みしだく。指腹を押しつけて、穴の上をグニグニと、クニクニと、マッサージを施していた。
                                  	
    
    
    


     
     
     

    +1

  • 芹沢愛美の内科検診

    
    
    
    「あー……だめね……」
     いかにも気怠そうに、げんなりとした表情を浮かべる黒髪の女は、脇下から取り出した体温計の数字を見るなり顔を顰める。
    「ほんっと、駄目ね。病院でも行くか……」
     彼女の名は芹沢愛美せりざわまなみ。
     VARS開発を行った科学者であり、VARSヴァルスとは人間の考えを感じ取り動くロボットのゲームである。ゲームどころか、聖勇者バーンの合体に必要となるマシンを生み出し、バーンガーンへの合体さえ可能とした開発能力は、およそ底というものを知らず、モビィ・ディックと呼ばれる空飛ぶ戦艦さえ作っている。
     もっとも、だからこそ忙しさの中で知らず知らずに免疫を低下させ、気づけば風邪をこじらせていたわけだ。
    「とっとと治して、色々と続きやんないと」
     愛美はすぐに電話機を手に、午後に空きがあるとのことで病院の予約を取った。
     グランダーク率いる悪の軍勢との戦いで、バーンや他の勇者たちの修理がいつ必要になるかもわからない。肝心な時に自分がこれでは、瞬兵たちの戦いにも支障が出る。風邪を長引かせている場合ではない。
     予約の病院を訪れ、受付を済ませ、やがて待合室で名前を呼ばれる。
     三十代か、その辺りの白衣の医師と向かい合い、最初に行うのは問診で基本的な症状を聞き取ることである。どんな風に辛いのか、だるいのか、熱は何度か。愛美は頭のだるさや微妙な腹痛について訴え、下痢はあったか聞かれたので今のところないと答える。
     診察に移っていくと、喉の奥をライトで照らして覗き込む。頸部リンパを触診するため、首に手を伸ばして触ってくる。
     そして、これだ。
    「では服を脱いで頂けますか」
    (ま、仕方ないか……)
     あまり気乗りはしないながらも、医師の指示に従う愛美は、まず赤いジャケットを脱いでいき、その下に来ていたシャツのボタンを外していく。前をはだけて、袖も抜き、上半身はブラジャーのみを残すこととなる。
     ブラジャーも外し、羞恥を堪えつつも乳房を晒した。
     聴診器を手に、心臓の音を聞こうと当てて来る医師の顔つきには、何らいやらしいものは感じない。純粋に音だけに集中して、目の前のオッパイに特別な関心を抱いていない。診察のために脱がせたのだから当然と言えば当然だが、指が当たってきそうな位置に聴診器の手があることを、愛美の方は少しばかり意識してしまっていた。
    (ったく、このくらいで恥ずかしがっても仕方ないでしょうが)
     愛美は自分に言い聞かせる。
     腹にも聴診器は当てられて、医師は臓器の音に耳を傾けていた。ヘソの真上にぺたりと、次は右側、左側、さらに下腹部に近い位置にも当たって来る。医師の目つきは事務的なもので、耳に聞こえる音のことしか考えている様子はない。
    「今度は手を触れていきますので、ちょっと失礼しますよ」
     と、医師は愛美の腹に手をやって、指先で軽く押してきた。
    「どうですか? ここ、痛んだりしませんか?」
    「ええ、少しだけ」
    「臓器の方にも何か症状があるかもしれないので、少し詳しく診ていきますね」
     そう断りを入れた医師は、腹のあらゆる位置に指を押し込んだ。ヘソの近くを、あるいは離れた位置を、皮膚の上から臓器のことを探ろう探ろうと触ってくる。押し込むたびに、この位置で痛みはあるか、どうなのかも聞いて来る。
     押せば痛みの生じる位置を、医師は着実に把握していた。
     そして、ここまで何の不穏な気配もなく、真面目に診察をこなす医師である。裸にされているとはいえ、特に疑念を抱くこともない愛美は、次の触診さえも、ごく自然に受け入れていく。
    「脇下のリンパも確かめていきます」
     医師は両手を伸ばし、左右それぞれの脇に四指を差し込んできた。脇から胸筋にかけてを繋ぐ神経を揉み、調べようとしてくる手つきに、さすがに乳房に近い位置であることに愛美は少しばかりの緊張感を覚えていた。
    (ま、我慢するけどね)
     最初はリンパを確かめていた。
     しかし、医師の指はしだいに位置をずらしていき、だんだんと横乳を触り始める。生え際というべきか、肋骨の両側というべきか。明確に乳房を触っているとは言い難い、ただ指が付近に迫っている感覚に、愛美は一つの予感を抱えた。
    (まさかとは思うけど)
     ふと、思ってしまう。
     もしかしたら、このまま胸の触診までしてくるのだろうかと。
    (まさかね。乳がん検診じゃあるまいし)
     自分で自分の考えを切り捨てた。
     その瞬間だ。
    「胸もよろしいですか」
    「え……」
     一瞬、固まった。
    「失礼します」
     医師は愛美の答え待つこともなく、もう了解は得たとばかりに、はっきりと横乳の領域に指を侵入させていた。上下にさするかのようなタッチで皮膚を調べて、指腹を押し込むような診察を開始していた。
     横乳の上弦から下弦にかけ、さーっと撫でていく手つきがアーチを成す。ある程度まで下へ動くと、往復運動のために上へ行き、さーっと、それから下へ動いていく。上へと動き、下へと動き、ふと指先はプニプニと、押し込むために動き出す。
     まるで何かの点検だった。
    「なるほどねぇ」
     一人呟きながら、医師は下弦に四指を潜らせ、下から持ち上げる形でプルプル揺らす。上下に小刻みに弾む運動を見て、それで一体何がわかるのか。さらには乳首の周りを点々と、指を差し込み調べていく。
     上弦にも、下弦にも、あらゆるポイントに指を押し込む。
    (妙に念入りじゃない)
     羞恥紛れに、愛美の心は呟いていた。
     しかし、男というものは、ここまで性的な関心を抱くことなく、ただただ仕事という理由だけで人の乳房に触れられるものなのか。こんなにも念入りに、ありとあらゆるポイントに指を押し込み、皮膚をさすっていながら、いやらしい顔を浮かべる気配が少しもない。
    「っ」
     その時、愛美は口元で引き攣った。
    
     乳首を触られたのだ。
    
     人差し指を使って上下に弾かんばかりの刺激を左右に行い、急な責めを受けた愛美は、あまりのことに虚を突かれ、怒りの声や諫める言葉が出るより先に、まず真っ先に驚いてしまっていた。
    「お腹を調べた結果、臓器の疾患から他の場所にも症状が広がっていないかを調べました。つまり乳房やその周辺ですね。これまでのところで、何か痛みなどはありましたか?」
     医師はさも当然のことしかしていないように、症状について尋ねてくる。
    「べ、別に……ないわね……」
    「ではもう少しだけ」
     今度は手の平全体で、乳房を完全に揉みしだかれた。
    「なっ、ちょっと……!」
     愛美が驚き、目を丸めているあいだにも、医師の指はグニグニと芋虫が暴れるように蠢き周り、ものの一瞬にして揉み尽くす。味わうのにかける時間は数秒で十分だったかのように、わずかなあいだに手汗の感触や手の平の温度をしっかりと刻み込まれ、愛美の胸には揉みしだかれた余韻が深々と残っていた。
     手の感触、温度、手汗、そういったものがどこまでも深く浸透しているような、深い深い余韻が愛美の胸に残されていた。
    「アンタ。ただ揉んだだけじゃないでしょうねぇ?」
     乳房から手が離れ、診察が終わってやっとのことで、愛美は医師を問い詰めようとするものの、愛美に返ってくるのはきょとんとした表情だった。
     何故、どうして、責めるかのような声色や表情を向けられなくてはならないのか。それが本気でわかっていない表情に、まさか今の今まで、全てが本当に診察目的で、痴漢でもセクハラでもないものを糾弾しようとしてしまった気にさせられる。
    「ああ、いや、いいのよ。きっと必要だから確かめたのよね」
     そう自分を納得させながら、愛美はブラジャーを着け直し、シャツとジャケットを身につけていく。
     あとは処方箋を受け取り、薬を貰って帰るだけだった。
    
     しっかし、最悪ね!
     まだ感触が残ってるじゃない!
    
     たとえ必要な行為であり、立派な正当性があったとしても、愛美の胸にはその日一日、男の手に揉まれた感触は延々と残り続けた。翌朝になってさえ余韻は消えず、最悪な気分に壁に頭でも叩きつけたい衝動にかられているのだった。
    
    
    
    


     
     
     

    +1