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  • ティファの猥褻ボディチェック

    
    
    
     検査員として配属された男達はニタついていた。
     ウォール・マーケットを取り仕切る顔役で、町を支配しているドン・コルネオは、夜な夜な女性を集めては「嫁オーディション」を開催する。自分の好みに合った女に手をかけて、日々の性生活を謳歌しているわけだ。
     そんなコルネオが新しい趣向を思いついたらしい。
     いつもなら、オーディション参加者に勝手に悪戯することは許されないが、今回は特別な許可を頂いている。
    
     ――身体検査だ。
    
     それも、検査を建前に楽しんでも構わないとのお達しだ。
     招待状を手に、レズリーが門番として控える門を通って来るのは、素晴らしいスタイルを備え持つ黒髪の美女であった。
     青いドレスは胸の部分がブラジャーのような形をして、谷間の乳房を露出している。首から釣り上げるようにして、形良く膨らんだ乳房を持ち上げつつ、スカートとは上下一体になっている。
     背中は丸ごと剥き出しで、見れば三角形の布地から、横乳も露出している。
     上質な生地を使った高級品でありつつも、露出度を思えば破廉恥なドレスを纏うのは、ティファ・ロックハートという名の娘らしい。
    
    「なるほどなぁ?」
    「アンタなら確実じゃないか?」
    「コルネオさんの好みにドンピシャだと思うぜ?」
    
     三人の男達はティファを囲む。
    「そ、そう? 早く案内してくれると嬉しいんだけどな」
     何でもない風を装うティファだが、少しばかりの冷や汗と不安の色を浮かべている。三人組のニタニタとした視線を浴びて、身の危険を感じている様子が伺えた。
     男達には知る由もないが、ティファは目的のためにコルネオに近づこうとしているのだ。七番街をうろつき、何やら嗅ぎ回る者達がいたのを締め上げて、何をしていたのかを吐かせればコルネオの名前が出た。ではコルネオは何を調べようとしていたのか。直接聞き出そうと考えての行動だ。
     ティファにとって、コルネオに会うことすらできなければ、目的は失敗になる。
     まだ下手な行動を取るわけにはいかない段階で、あからさまに下品な目論見を持つ男に囲まれるのは、いかに格闘に長けたティファにしても不安になる。
     鼻の下を伸ばしたモヒカン、じゅるりとヨダレを流す鼻ピアス、尻ばかり見ている眼帯。
    「案内? するぜ? 身体検査が済んだらなァ」
    「……身体、検査?」
     かすかな引き攣り笑いと共に、ティファは首を傾げる。
    「あーんなところやこーんなところに? いけねぇもんを隠してねーか、チェックしてやろうってわけよ!」
     鼻ピアスはこれからパーティーでも始まるようなはしゃぎぶりで、大仰な身振り手振りまで交えてくる。
    「暗殺なんて考えるお嬢ちゃんも、世の中にゃああるかもしれねぇからなぁ?」
     眼帯などはティファの真後ろに回り込み、顔面を張りつけ這わせんばかりに迫って上から下へと視姦する。尻に鼻先が触れそうな距離にしゃがみ込まれて、ゾッとしたティファは反射的に飛び退き両手で尻を庇っていた。
    「へへっ、かんわいー」
     そんなティファを見るに、モヒカンはますますニヤついていた。
    「言っておくが、今さら逃げようたってそうはいかねぇぜ?」
     と、鼻ピアス。
     彼らはティファの強さを知らない。本来なら、相手の力量もわからずに滑稽な発言をしているのは彼らの方だが、当のティファが抵抗を躊躇っている。ここで暴れても、コルネオを取り逃がす可能性があると思っている。
     だからこそ、不本意ながらに肩の力をだらりと抜き、諦めに近い何かを顔に浮かべていた。
    「しゅんとしちゃって」
    「かわいいねぇ?」
    「大丈夫大丈夫! 優しくすっからよォ!」
     三人のニタついた視線が並び立ち、ティファは苦笑していた。
    「ほ、本当に優しくお願いね?」
     苦笑の裏には、恥辱の予感に対するもっと大きな感情を隠し、笑うにしてもぎこちない表情だった。
    (いざとなったら、ちょっとくらい捻っても……大丈夫……?)
     などと、ティファは腹の底で考える。
     どうせロクかやり方はしてこない。
    「まずは? かるーいボディチェックだぁ!」
     もはや演劇かパフォーマンスのように、身体の捻りまで駆使してテンションを上げている。たった三人しかいないのに、沸き立った何かの会場ほどに盛り上がり、部屋が熱気に満ちてきていた。
    「頭の後ろに両手を組め」
    「やさしーくチェックしていくからよォ!」
     眼帯が命じ、モヒカンがティファの前に迫っていく。
    「変なところは……触らないでね……?」
     そんな願いは通じないだろうが、それでもティファはそう言った。
    「へっへっへっ! そいつはアンタしだいだぜ?」
     モヒカンは両手でティファの腰を掴んで撫で始めた。
    「…………」
     不快感を堪えるティファは、ドレスの青い生地を撫で回してくる手つきに歯を噛み締め、このくらいならまだ平気と、静かにチェックを受け入れる。格闘術で戦うティファにとって、武器は必須なものではない。余計なものは置いてきており、このボディチェックで追い返される恐れはないだろう。
     ただ、気持ち悪い。
    「へへっ、腰は随分とくびれてますなぁ?」
     蛇が舌をチロチロさせるかのように、モヒカンは唇から長い舌を突き伸ばし、楽しくてたまらない笑顔の上目遣いを向けてくる。腹の方もポンポンと、一通り叩いて確かめつつ、やはりいやらしく撫で回す。
    「ひんじょーに素晴らしい触り心地をしているばかりで、今のところは何も出て来ませんなァ?」
    「出ないから……」
    「ま、こっちも仕事なんでなァ?」
     上目遣いのニタニタとした顔が下から迫り、ティファは目を背けた。
     ティファにとって、不快感を堪える立派な我慢大会だ。腹や腰でも嫌なところを、スカート丈の上から太ももさえタッチされ、ひとしきり撫で回すに、揉みしだきさえしてくるのだ。
    「おい、どうなんだよ」
    「そろそろ交代でもいいんじゃねえか?」
     眼帯と鼻ピアスが、モヒカンの背中にそれぞれの言葉を投げかける。
    「まあ待てって、次はケツだろ?」
    「なら尻派の俺の出番じゃねぇのか?」
     眼帯が一歩前に出る。
    「ようし、任せたぜ? ケツ星人さんよォ!」
    「おっしゃあ」
     まるで戦闘を前に腕が鳴るかのように、眼帯は肩を回してティファの背後に回り込む。痛いほどの視線が食い込み、視姦だけでも針でプツプツと刺されるようだ。
    「お尻はやめてくれると、いいかなぁー……なんて……」
    「駄目だ」
     眼帯の手が尻に乗る。
    (いや……でも、我慢しないと……)
     まずは右の尻たぶからぐるぐると、スカートの布を巻き込みながら撫で回す。手の平にじっくりと、丹念なまでに感触を味わってくる手つきによって、左の尻たぶもぐるぐると撫でられる。荒い興奮の鼻息がよく聞こえ、剥き出しの背中に吹きかかっていた。
    「おいおい、どうなんだよ」
    「ありそうかァ? 怪しいもんはよォ!」
     モヒカンが、鼻ピアスが、それぞれ眼帯を煽り立てる。
    「どうかねぇ? しかし、ふわっとした揉み心地はよくわかるぜ? でっけえ肉に指が埋もれてよォ!」
    (やだ……!)
     触られているだけでも嫌なのに、ぐいっと指を押し込む上に、感触の実況まで行ってくる。尻と脚の境界線にゆびさきを置き、下から上へとカーブをなぞるタッチの後、今度は──パン! っと、叩いてきた。
     それは正式なボディチェックで軽くポンポンと叩いていくのと同じ手つきで──パン、パン、パン、右の尻たぶから打音が鳴る。続けて左も──パン、パン、パン、お尻を叩かれる経験に、ティファは顎を力ませ震わせていた。
    「ま、ケツはこんなもんか?」
    「なら次はオッパイだよなァ」
     眼帯と鼻ピアスが入れ替わる。
    「ね、ねえ、もう十分じゃ……」
     今度は胸を揉まれる直前に、目の前に鼻ピアスが迫ってティファは、もう勘弁して欲しくてたまらない切実な顔をしていた。
    「悪いがコルネオさんの指示だからよォ」
     鼻ピアスは両手でティファの胸を揉む。
    「やぁ…………」
     こんな男に揉みしだかれ、楽しまれている感覚に、ティファは足腰を震わせる。鼻ピアスの満足そうにしている顔つきに、ティファの方は顔を背けて堪え忍ぶ。
     見た目に反して優しいタッチだ。
     ドレスの表面を触れるか触れないかのタッチで愛撫して、谷間や横乳の部分にあるちょっとした乳房の露出にも、指先を及ばせる。くすぐるのにも似た触り方で、本当にくすぐったい感じに少しずつ身じろぎしつつ、やがて活発な揉み方が行われる。
    「あぁ…………」
     乳首を爪でくりくりと、布地の上から優しげに引っ掛かれ、ティファは甘い声を吐いてしまう。
    「おおおおお? 悪いなァ! 乱暴に触ったんで、痛そうな声が聞こえちまったよォ!」
     その瞬間、鼻ピアスは嬉々として騒ぎ立てた。
    「はっはっは! 痛かったならしょうがねぇ!」
     モヒカンも声を大きく煽り出す。
    「で? なにかありそうか?」
     眼帯も嬉しそうでならない顔で訪ねていた。
    「そうだなァ! 山のてっぺんにミョーに怪しい突起がある! なんだァ? これはよォ! 豆みてーな形の、小型のカメラとか盗聴器じゃねえだろうなァ!」
    「それは! そんなわけ!」
    「ならなんだ? 言ってみろよォ!」
     鼻ピアスは乳首を摘まんでいた。
    「んっ、くぅ…………!」
     愛撫のうちに突起して、硬く膨らんだ乳首はドレスの上に浮かび上がっていたのだ。それを鼻ピアスは両手でそれぞれ摘まんで遊び、明らかに乳首とわかって刺激する。
    「ほらほら、なんだァ?」
    「それは…………」
    「言ってくれねぇと、わかんねぇなァ!」
     ニヤニヤとしたわざとらしい言葉に、ティファはみるみるうちに表情を恥辱に濡らす。それをティファの口から言うということは、快楽を白状するようなものだ。言えるわけがないというのに、鼻ピアスは言うまで許さないかのように刺激を活発化させていく。
    「はぁ……くっ、んんんっ、ち、乳首…………
    「お? なんだって? 聞こえたか?」
     わざとらしく、鼻ピアスは後ろの二人に訪ねていた。
    「全然?」
    「さっぱりだな」
     即答だった。
     
    「乳首! 乳首だから!」
     
     ティファは観念したように、もう耐えきれないように声を荒げた。
    「へえ! 乳首ちゃんですかァ!」
     鼻ピアスが異常に声を高くしていた。
    「乳首! へえ! ボディチェックで乳首がねェ!」
     モヒカンも大胆な身振りを交えて煽り立てる。
    「エロい女だァ! これならコルネオさんも大喜びってか?」
     眼帯も大袈裟なまでに腕を広げていた。
    「なんなの!? そんなに触ったりするからでしょう!?」
     煽る声、煽る顔。
     耐えがたさにティファも声を荒くしていた。
    「はんっ、そんでこいつは本当に乳首か?」
    「本当にって、当たり前でしょ」
     乳首でなければ何なのか。
     だいたい、触っていたら機械でも何でもないとわかるはずだ。
    「だったら証明してみな」
     鼻ピアスが言った途端だ。
    「おっ、いいねいいねぇ!」
    「これは是非とも証明してもらわないとなァ!」
     眼帯とモヒカンも大はしゃぎで賛同し、ティファは一歩後ずさる。
    「ええっと、それはさすがに……」
    「なーに言ってやがる? どうせアンタはコルネオさんの女になるんだぜェ!? 乳出すなんざ早いか遅いかの違いだとは思わねぇか?」
    「で、でもぉ」
     元々、ティファはコルネオに抱かれるつもりはない。何故アバランチについて探っていたのか、何か企んでいるのか、秘密を聞き出したいというのが全てだ。そのためにも二人きりになる必要があるだけだ。
     見せたくない。
     だからといって、ここまで来て……。
    「早くしなって」
     鼻ピアスが急かしてかる。
    (見せるしかないの?)
     ティファは自らの胸元に手をかけて、はだけようとするなり、強い抵抗感に襲われる。暴風の日に窓を開ければ悲惨なことになるのがわかっているように、激しい視線の嵐が素肌に直接吹き荒れることに躊躇いを感じていた。
     前を見やれば、三人並んで乳房の露出を今か今かと待ちわびる。
    (やだ……けど……)
     アバランチにもしものことがあったら?
     そんな危機感を抱いたからこそ、コルネオの狙いを聞き出しに来た。
     誰を人質に取られているわけでもないが、もしも何か大きな目論見があったら、アバランチはどうなってしまうのか。
     ティファは胸元の布に指を入れ、少しずつはだけていった。
    「おお?」
    「お? お?」
    「おおう?」
     意図的に焦らしてみせているわけもなく、ただ躊躇いながらはだけているのだが、そのせいか今か今かと期待を煽らんばかりになっている。ティファ自身の気持ちに関係なく、色っぽい脱ぎ方をしてみせてしまっている。
     そうして、両開きのようにずらした布から、ぷるっとした乳房がこぼれ出た。
    「ひゅー! 美しいねェェェェ!」
     真っ先に鼻ピアスは口笛を吹き、必要以上に盛り立てた。
    (やだ……!)
    「お乳首も確かにお立ちだなァ?」
     モヒカンは顔を迫らせ、至近距離から視姦する。
    (そんな近くで……)
    「お? 確かに乳首の突起らしいなぁ?」
     入れ替わりに眼帯からも至近距離で視姦され、ティファは堪らず顔を背ける。
    「も、もういいでしょう!? おしまい!」
     これ以上は耐えきれないかのように、ティファは飛び退き両腕で胸を隠す。背中を向け、布を素早く戻し始めていた。
    「ひゅー!」
    「かんわいー!」
    「乙女ってか?」
     野次を背中に浴びながら、ティファは元の着こなしで胸を隠して、なおも両腕のクロスで乳房を守り続ける。
    「大丈夫か? 次はパンツ見せるんだぞ?」
    「え、なんで……」
     モヒカンの言葉に、ティファは引き攣った。
    「ドレスコードってなァ?」
     眼帯は美味しそうな獲物を見る目をティファに向ける。
    「コルネオさんの前に出るのに、貧相な下着とあっちゃあ問題だ。ドレスが立派でも、その下のパンツが貧乏くさくねーか、確認するよう言われてんのよ」
     鼻ピアスが鼻息荒く述べていた。
    「ちゃんと、いいもの……穿いてるから……」
     だから勘弁して欲しいとばかりの目を浮かべる。
    「なら見せても問題ないな」
     楽しげなモヒカン。
     三人が浮かべるものは、追い詰めた獲物がますます美味しそうに見えてきて、どうしてもヨダレが出てしまう表情だった。
    (コルネオから聞くだけのことを聞いたら……)
     ティファは唇を噛み締める。
     胸の露出を耐えたばかりだというのに、また次の屈辱を迎える感覚に、頭に熱が溜まってくる。乳房を視姦された余韻さえ、まだ気になっているというのに、ティファは顔を背けきっていた。
     スカート丈を握る。
    (……この人達も、蹴ってやる)
     心の中で誓いつつ、ティファはスカートを持ち上げた。
    「おおおお! わかってるねぇ!」
     見えた瞬間、モヒカンは踊り出す勢いで、ステップまで踏んでいた。
    「青いドレス! その上質な生地と同じブランドかァ? ドレスの雰囲気に合わせたパンツたぁ最高だ!」
     身振り手振りが演説めいてさえいるのだった。
    「で、どうなんだ? 実際そうなのか?」
     眼帯がショーツの説明を求め始める。
    「どうって……」
    「さあ、言いな? 同じ高級品なのか?」
     鼻ピアスもそれに乗っかり、ティファを徐々に追い詰める。
    「ほらほら」
    「教えてくれよ」
     急かされることが、崖に追いやられるかのようだった。狩りをする獣に追われ、逃げ道のない場所まで誘導されたかのような、逃げ場のない感覚に陥っていた。
    「……そう。セットで買って、同じ生地。高級なもの」
     悪いことでもなんでもないのに、罪の告白をさせられている心地がする。
    「ほーう?」
    「だから、色も同じ。もう、いいでしょ……」
    「ではじっくりと拝見するぜ」
     モヒカンが迫る。
    「えっ、やっ!」
     ティファは慌ててスカート丈を手放そうと、手で押さえて隠そうとしたものの、残る眼帯と鼻ピアスによって腕を捕まれる。一瞬、固まってしまうティファの元には、そのままモヒカンが近づいた。
    「ほうほう? 洒落た刺繍まであるじゃねーか」
     モヒカンの鼻先が、クロッチに触れそうな勢いで、ティファはアソコに感じるは顔の気配に目を閉じる。
    「もう! もういいんじゃない!?」
     そして、ティファまるで名案でも浮かべたように、無理のある明るい顔で、そんな風に検査を締め括ろうとする。
    「そうだなぁ? あと少しの辛抱だぜぇ?」
     モヒカンが上目遣いにニヤニヤと、その途端だ。
    「えっ!? いや!」
     ティファは押し倒された。三人がかりの手によって、振りほどく暇もなく引きずり倒され、仰向けになるなり、鼻ピアスが両手をを体重で押さえて始める。モヒカンなどは尻を持ち上げ、ティファに脚を開かせていた。
    「大人しくしろよ? まだ検査は続いてんだからよォ!」
     モヒカンは上からぐっと顔を迫らせ、ベタベタと好き勝手に、ショーツに指を這わせ始める。ゴムのラインに指先が沿っていき、クロッチ越しの性器まで撫でられる。チェックと言わんばかりに生地の感触を確かめられ、もがいてもティファに自由はない。
     頭の上に両腕を押さえられ、鼻ピアスの腕力に加えて体重もかかってくる。
    「いやぁ……やめ……!」
    「口も開きな」
     眼帯は唇に触れてくる。
    「なんで……!」
    「もーちょっとよォ! マジマジ! あと少しの辛抱だからよォ!」
     とても信じられないことを鼻ピアスは言う。
    「本当に……これで終わらなかったら……!」
     ティファの強さを知らない男達にとって、か弱い女の滑稽な台詞にしか聞こえはしない。後で仕返ししてやろうと思うティファの気持ちは、彼らには失笑の対象だ。
    「ほら、開け」
     眼帯に命じられ、口を半開きにすると、すぐさま指が潜り込む。舌に手汗の味が触れ、歯茎や唇のあいだをなぞられる。
    「んっ、あっ!」
     そのあいだにも、モヒカンはアソコを弄っていた。
    「ほらほら、終わりに向けた辛抱だぜェ?」
     クロッチの上からワレメをなぞり、ティファはその刺激に襲われる。M字に開いた脚はピクピクと、腰は上下にモゾモゾと、身体は快楽の痺れに反応している。
    「あぁ……! やっ、め……!」
     口に指があるせいで、言葉は発しずらく、喘ぎ声は抑えられない。
    (はっ、やく……! 終わってよォ!)
     ティファが心から叫んでいると、終わる気配がないかのように布がずらされ、剥き出しとなったワレメに指は直接触れ始める。
    「んぁ! あっ、やあっ! あん! あん!」
     眼帯の指が入り続けているままに、モヒカンの指は表面をよくなぞる。みるみるうちに突起していくクリトリスにも指は及んで、しまいには膣口に入り込む。
    「あっ、やめ! あっ、あっ!」
     ピストンに翻弄され、ティファの全身が発熱していた。身体中がしっとり汗ばみ、ドレスもうっすら、わずかながらに湿っていく。火照った頬は見るからに赤く、口を閉ざせずにいるせいか、唇の端からヨダレの筋が光っている。
    「やめ! お、おねが──やめっ、あっ、やめ……て……!」
    「味わってやろうじゃあん?」
     モヒカンは大喜びで顔を埋め、ベロベロと唾液を塗りつけ撒き散らす。膣口に舌を捩じ込み、吸うような貪るような愛撫によって、まさしく味わう。
    「じゅっ! じゅぅぅぅぅぅ!」
    「やめっ! あっ、やあ! おねがい──だめ! だめなの──あぁ──!」
     ティファの感じる顔には、徐々に危機感が浮かび上がっていた。 
     このままでは――。
    「じゅるぅぅう! へへっ、いい愛液の味がしまくりよォ!」
     肉に食らいつく獣のように、モヒカンは舌を踊らせ、唇全体で噛みついて、穴の内側にかけてまで責め立てている。
    「んぁぁっ! あぁ! だめ! だめだめ! もう! もう!」
     その時だった。
    
    「――――――――っ!」
    
     声にならない悲鳴が上がる。
     同時にプシャっと、愛液の噴水が上がったかと思いきやだ。
    
     黄色いものが溢れて床に円を広げていた。
    
    「うおおおおお! きったねぇ!」
     モヒカンは咄嗟に顔を離していた。
    「こいつ小便漏らしやがったぜェ?」
    「いくちゅでチュかな? いくちゅでチュかな?」
     眼帯も鼻ピアスも、咄嗟に距離を取りながら、怒るでも引くでもない代わりに、必要以上に煽って馬鹿にする。
    「あーあーあーあー! そーんなきったねぇパンツじゃよォ! コルネオさんのところに通すわけにはいかねェ! ノーパンの方がマシってもんよォ!」
     度の過ぎた演技のようにモヒカンは囃し立てる。
    「そうだ脱げ脱げェ! 俺達が預かっておくぜェ!」
     鼻ピアスもそれに乗っていた。
    「お前さんだって、小便でびしょびしょのもんを穿いたままじゃあ嫌だろう? ここで俺達に預けるのが一番だぜェ?」
     眼帯も実に邪悪な笑みを浮かべていた。
     冗談じゃなかった。
    「最低! だから、だから待ってって言ったのに……!」
     ティファはこれ以上なく恨めしい視線を向け、この歳でお漏らしをする元凶となった男達を涙ながらに睨んでいた。この上、加えて下着を脱いで手渡すなど、一体どこまで辱めれば気が済むのかがわからなかった。
     ひとしきり叫んだ。
     だから待ってと言ったはず、だからやめてと言ったはず、こうなる予兆はあったのに――そんな意味合いのことを、呂律の回らない口で叫んで、しかしティファがどんなに切実に声を挙げても、男達の反応はニヤけてからかってくるものだけだった。
     とうとう、ティファはショーツを脱ぐ。
     立ち上がり、スカートの中に手を入れて、ぐっしょりと濡れた下着を下へ下へと、少しずつ下ろしていく。涙目になりながら、全身をプルプルと震わせながら、足首の位置にまで運んだショーツから、片足ずつをどかしていく。
     本当に、びしょ濡れだ。
     こうして手に持ってみれば、黄色い雫がぽたりと床に垂れていた。
    「さあ! よこしなァ!」
     モヒカンが一歩、前に出る。
    「…………」
     まるで大切な何かを差し出さなくてはいけないような、何も守れない無念のような気持ちで差し出すと、それを受け取るモヒカンは高らかに掲げた。敵を討ち取った勲章を誇るかのような勝者の顔で、ひらひらと振りたくる。
     ティファは敗者だった。
     負け犬の立場にさせられ、もはや靴でも舐めさせられたかのような、勝敗や立場の違いを決定的なものにされてしまった感覚に陥っていた。
    
     これで、このままコルネオの元へ……。
     好色漢だというコルネオの前に出て、二人きりになるというのだ。
    
     こんな思いを味わうなどとは考えもしなかったティファは、すっかり下を向いたまま、コルネオの元へ通されていく。
     その後、ティファはどうなるのか。
     それでも無事に目的を果たすかもしれないが、あるいは他の今までの花嫁のように、行方不明になるかもしれない。
    
    
    
    


     
     
     

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    ティファの猥褻ボディチェック
    コルネオの元を訪れようとするティファだが、検査官を務める三人の男達から、まずは身体検査を受けるようにと言われてしまう。辱めに満ちたボディチェックで胸を出し、アソコまで弄られて、ついには失禁することに。
    #身体検査 #ボディチェック #失禁 #FF7R #ティファ・ロックハート

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