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    花寺のどか 羞恥 内科検診 肛門検査 エロ
     あれ……なんだろ……。  なんか、すごく気分が……だるいし、おなかも痛い……。  頭がぼんやりして、なにも考えたくない気分……いま、何時だっけ……。 「――か! どか」  なんだろう?  この声……。 「のどか! のどか!」  ああ、そっか。  わたし、いま体調悪いんだ。  おかしいな、昨日まではなんともなかったのに……。 「大丈夫ラビ? ずっと苦しそうラビ?」  眠りの中から意識の覚めたわたしだけど、なかなか目を開ける気分にもなれなくて、布団を持ち上げるのだって、ちょっと辛い感じがした。今日はずっとベッドにいたいなーって、そう思っちゃうくらい、頭がぼやーっとしていて、自分の額に手を当てたら、とっても熱っぽくなっていた。  それで、ああ、病気になっちゃったんだ。  って、気づいたんだけど。  布団の上から、わたしの胸になにかぬいぐるみを乗っけたみたいな重みがあって、気がつくとラビリンがわたしを心配していた。 「ラビリン……おはよ……」 「おはようじゃないラビ! 朝から様子がおかしかったし、今までずっとうなされてるみたいだったラビ!」 「……ずっと?」 「そうラビ! 今日は学校も休んだ方がいいラビ!」 「……そっか。そうだね。おやすみの連絡とか、しないと」  それから、お父さんやお母さんにも言って、病院にも行かないと。  車で送ってもらった方がいいかなぁ?  すぐ、治るといいけど……。 「お医者さんに行くラビ?」  ラビリンがとても心配そうにわたしの顔を覗き込んでいて、表情がとっても曇っている。早く良くなって、元気なところを見せないと、ラビリンだって辛いよね。 「……うん、大丈夫、すぐによくなるから」  きちんと病院に行って、お薬飲んで。  大丈夫、どんな病気だって必ず良くなる。  ただ、入院になるくらい、重い病気だったらちょっと嫌だな。  せっかく、毎日学校にも通えるのに。  でも、とにかく起きないと。起きて、体調が悪いってことを伝えて、学校にも連絡をしてもらって、それから病院……。  体を起こそうとしたら、布団がいつもより重かった。  立ち上がったら、頭もクラクラして、倒れそうになっちゃった。壁にぶつかりかけて、ますますラビリンを心配させちゃって、ラテだって心配そうにこっちを見てる。歩くのも辛いけど、自分の症状をよくわかっておかないと。  お医者さんにきちんと伝えて、お腹にも痛みがあるから、昨日食べたものとかも、思い出した方がいいのかな、なんだったっけ……。  ……………………  ………………  …………  それで、今日は学校をお休みして、お父さんの車に乗せてもらった。  病院の受付で保険証を出して、呼ばれるまで待合室のベンチで待って、時間が経つうちに少しだけラクになってきた。朝よりは頭もはっきりするし、まだ足もフラフラするけど、一応、一人で歩けそう。  でも、やっぱりまだ無理はできないくらい、悪いまま。 「花寺のどかさーん」  あ、名前が呼ばれた。  あんまり混んでいなかったし、すぐに診てもらえるみたいで良かった。  よし、すぐに良くならなくちゃ――。      ***  目の前に座る中学生に、変態医師はニッタリと笑う。  花寺のどか。  ボブヘアーの髪にヘアピンをかけ、薄手のシャツとスカート姿で腰を落ち着け、綺麗に背筋を伸ばすのどかは、太ももをぴったりと閉じ合わせ、膝に両手を置いている。熱に浮かされた顔つきと、だるそうな気配を見れば、なにを問診で訴えてくるかは経験則ですぐわかる。  このように、パっと見ただけ掴めるものはあるものの、経験則に基づく勘のみで判断だけでは限界もある。エスパーではないのだから、例えばウイルスの内容を眼力で透視できるわけではない。  だから、診察は真面目に行う。  体調についてはもちろん尋ね、いつから調子が悪いのか、持病、病歴、それに昨日の食事など、様々なことを聞き取っていく。情報が揃えば揃うほど、変態医師の脳裏で病気の内容が絞り込まれていくものの、ここはじっくり、詳しい診察を行いたい。 「詳しく診ていくからね。シャツ、脱いでくれる?」 「え……」  少しだけ、のどかは驚く顔を浮かべる。  しかし、さして何を言うでもなく、ただ仕方がないかのように、熱で赤らんでいる頬に恥じらいの色を足しつつも、変態医師の目の前でシャツをたくし上げていく。上半身を下着姿にさせたところで、白いブラジャーを見やる変態医師は、内心ではニタニタとしながら聴診器を持ち上げる。  薄らと浮かぶ羞恥の顔で、のどかは診察へと身を捧げ、自分の身体に聴診器があたるのを静に待つ。大人しく目を瞑り、背筋まで伸ばして少しだけ弓なりに、胸を突き出すことで聴診がしやすいようにさえしてきている。  想像もしてはいないのだろう。  変態医師は密かにカメラを設置して、美人患者や若い少女を撮影している。下着や胸を出させる機会があった時、その映像を友人に売りさえする。のどかもこれから、自分の裸が撮られるかもしれないのに、本人は病気を治すことだけを考えている。  疑いのないのどかへと、聴診器を近づける。  白いブラジャーのあいだの、薄らとした膨らみの狭間、胸の中央に冷えた金属を当てた時、のどかは一瞬、冷気に肩をぴくりと反応させる。変態医師はひとまず心臓の音を聞き、何度か聴診器の位置を変えながら、最初のうちは耳に意識を集中していた。  背中を向けさせ、後ろからも音を聞く。  肺の音を確かめるため、吸って、吐いて、という指示で大きな呼吸をさせ、荒れた様子があればそれを聞き取る。  ひとしきりの聴診の後、変態医師はこう言った。 「そうだねぇ? 皮膚にも何か炎症とか出ているかもしれないから、それを確かめる意味でも、ブラジャーを外してもらえるかな?」 「え……」  驚いたような、困惑した顔。 「診察のためだからね」 「……そう、ですね。はい」  のどかは従い、背中の後ろに手を回す。ホックを外し、カップを緩めると、急に見えてしまうことがないように、手で胸を押さえていた。肩紐を一本ずつ順番に下ろしていく。腕のあいだから引き抜くようにブラジャーを脱いだ後、上半身裸となったのどかは、恥じらいきった顔で両腕を下ろしていた。 (へえ? 可愛いおっぱいだ)  まだ薄らとした膨らみでしかない、発育途上の中学生の乳房は、茶碗よりは小さく、皿よりは丸いといった具合だろうか。遠目に見れば平らに見えるかもしれないが、変態医師が座るこの距離なら、ささやかな膨らみは十分に見て取れた。  それをじっくりと観察するため、変態医師は前のめりに顔を近づけ、至近距離から乳房の観察を行った。  炎症など、皮膚に現れる疾患はなし。  と、それはそれで確かめるも、あとは乳房を視姦することに時間を使い、胸の大きさや乳首の色合いにかけてを目に収める。 「おっぱいが妙に張るとか、触ってみると痛いなんてことはあるかな」  診察上のことを尋ねつづ、数センチの距離まで近づけた顔で変態医師は、上目遣いでのどかの表情を見上げてみる。嫌がるわけにはいかない、困ったような羞恥の顔で、どことなく瞳を震わせていた。 「それは、ないと思います」 「そっかそっか。それはない、ね」  変態医師は必要以上に繰り返し頷きながら、明るく微笑んでみせながら、おもむろに手を伸ばすなり腰に触った。 「っ!」  見るからに驚いていた。  腰のくびれを無意味に触り、撫で始める。痴漢かセクハラでしかない手つきで、いけると踏んだ変態医師は、診察とは関係のないタッチを行っている。触れた感触を手に味わい、女子中学生の肌を手で楽しむ。 「あ、あの……」  さすがに、何かを言いたそうな素振りを見せる。 「ああ、触診するからね。そこのベッドで仰向けになってくれる?」  変態医師は有無を言わさず、疑問を口にする暇も与えずに指示を出し、のどかを診察用ベッドへ導く。白いシーツをかけた診察台にのどかは上がり、横たわり、どこか不安そうな面持ちが浮かんだところへ手を伸ばす。  まず、腹部に手を置いた。 「ちょっと押してみるけど、痛みはあるかな」  症状を知るために、まずはヘソの下あたりに指を置き、圧迫してみる。 「はい。少しだけ」 「こっちはどうかな」 「そこも、少し……」  腹に置く指先で、何度か位置を変えながら、押した際に痛みがあるかを確かめる。腹痛の存在を確かめて、頭の中では症状の特定を進めつつ、次に目をやるのは乳房であった。  そろそろ、揉んでやろう。  今まで腹部触診をしていた手で、変態医師は急に乳房を包み込み、さすがのまどかも驚愕に目を丸めた。 「え? あ、あの!」 「大丈夫、これも触診だからね」  変態医師は両手を大きく広げた手の平で、二つの乳房を揉み始めた。 「でも……」 「診察ができないと、こっちも困っちゃうからね」  眉をハの字に、いかにも困り果てた表情を作ってみせれば、のどかは開きかけの口を閉ざして目も瞑る。大人しく触診を受ける様子になったところで、変態医師は改めて指を動かし、小ぶりの感触を手に味わう。 「張りはないし、触っても痛みはないってことだけど、確かに異常な感じはないね」  そんなことをいいながら、まるで点検するかのように、人差し指から薬指までの三本を束ねた指先で、いたる部分をトントンと叩いてみる。押してみる。乳房の下弦を、横乳のあたりを、乳首のすぐ下や上の位置を、しきりに押し、技師がメンテナンスを行う顔つきさえ浮かべてみせていた。  だから、のどかは何も言えない。  表情を作り込んでいるだけの、本当は必要のない触診を行う変態医師に対して、こうもそれらしく症状探しをやっているのに、疑う言葉を放てない。診察なのだから、むしろ我慢しなくてはならないのだと、耐えんとしている表情さえ、のどかは浮かべていた。  ひとしきり済ませると、改めて乳房全体を包み込み、揉みしだく。 「一通り触ってみて、やっぱり痛みとか違和感はなさそうかな」  変態医師は尋ねつつ、乳首もつまんでいた。  親指と中指の二つを使い、両方の乳首を指腹に挟み込み、圧する力に強弱をつける。軽い力で引っ張ってもいる。逆に押しもしている。 「な、ないです…………」  小さく答える。  そんなのどかを虐めるため、変態医師はさらに乳首に刺激を行う。人差し指を上下に活発に動かして、弾かんばかりに乳首を転がし、あからさまな責めさえ行った。 「じゃあね。ってことは、腸の方に原因があるかもしれないから、下腹部の方を中心に確かめていくからね」  変態医師は乳首から手を離し、今度はスカートに触れていた。ホックを見つけるなり外してしまい、のどかをさらに困惑させながら、やはり疑問を口にする暇も与えない。 「そうしたら、このスカートはちょっと締め付けがきついし、腰の部分もちょっと厚いから、どうしても邪魔になっちゃうんだよね。申し訳ないけど、ちゃんと治してあげるから、協力しようね」  諭すように言う変態医師は、何故脱がすのか、そこにどんな理由があるのかは言うことなく、ただただ必要なことをしているに過ぎない態度だけで、専門家の言葉だから疑う必要はないかのように押し切っている。  スカートを下へと引っ張り、脱がせてしまい、いよいよ下着一枚となるのどかは、ますます羞恥に顔を歪めていた。 「脚のリンパを診ていくからね」  変態医師は太ももの狭間に手を差し込む。  脚の付け根を手に包み、揉みしだき、左右のリンパ節を順番に触診する。神経の具合を確かめつつも、異常の有無がわかってなお触り続ける変態医師は、差し込んだ右手の五指に強弱をつけてよく味わう。  変態医師は少しずつ、手の平を上に動かしていた。  指をアソコに当てたいように、だんだんと、まるで天井にぶつかるかのように、すぐに右手はそれより上に行かなくなる。股下の、ショーツの部分に当たったのだ。  のどかは強張っていた。  手の平の側面ともいえる部分で、リンパを上下に撫でるフリをしながら、アソコの近くをこすっている。まだワレメからは外れた位置だが、あと一ミリでも中央へ指が寄ったら、もう立派な性器への愛撫になる。それほどに際どい部分に、変態医師は偶然か何かを装い、擦りつけているのだ。  のどかは我慢の表情で、唇を内側に丸め込み、頬も顎も強張らせている、  耐えている。  本当は疑っているのか、言い出せないだけなのか。どうあれ、のどかは静かに耐え忍び、変態医師の診察を受け入れている。  その時、変態医師はワレメに触れた。 「ひゃっ」  小さな悲鳴。  変態医師はさりげなく、偶然を装う手つきで指を動かし、人差し指による軽いタッチでワレメの部分を撫で挙げていた。温かな性器の、ぷにりとした皮膚の柔らかさを、たった一瞬だがショーツ越しに感じていた。 「あのっ、どこを――」  触っているのか。 「ああ、ごめんね? もうちょっとだから、次は四つん這いになろうか」  それ以上を言わせる隙など変態医師は決して与えず、次の手順に移るからと、ポーズの変更さえ急かしている。 「はい…………」  抗議に発展したかもしれないのどかの意志は、いとも簡単に萎えていき、そして仰向けの姿勢から、まずはうつ伏せへと身体を返していく。膝を立て、両手を突き、恥ずかしいポーズに対する躊躇いの気配をありありと放出しつつ、のどかは尻を持ち上げていた。  突き出された尻。  ショーツの白い生地に包まれ、熱に火照った体温で温まっている可愛いお尻に、変態医師は迷うことなく手を乗せる。撫でるため、手の平で感触を味わうため、右手によってぐるぐると摩擦を与える。 「たぶんね。押したり揉んだりして、痛みがあるのはお腹だけでしょ? 腸の方に原因がありそうだから、うちは本当は内科なんだけどね。特別に肛門を診察するから、恥ずかしくても我慢するようにね」  さも優しく労ってやるような、慰めんばかりの手つきで撫でているが、しかし変態医師が触れているのはお尻である。 「はい………………」  のどかの喉から出て来る声は、どこか泣き出しそうな、悲嘆に暮れたものだった。 「上半身はちょっとだけ下げてもらえるかな」  変態医師の指示により、上半身の角度が落ちる。  のどかが取っている姿勢を例えるなら、尻だけを高くしたスフィンクスだ。両腕の肘は下にして、腰は高らかにしている体勢で、のどかはベッドシーツの皺にでも視線を注いでいる様子である。  変態医師の視点からでも見える耳が、既に赤く染まり上がっていた。  まだショーツを下げていない段階で、のどかの顔はきっと極限まで赤みを増し、下げた時には脳が沸騰するかのようになるのだろう。花も恥じらう中学生の、ウブな少女の羞恥心を想像しながらほくそ笑み、変態医師はショーツを下げた。  容赦なく、あっさりと、膝のあたりまで一気に下げてしまっていた。      ***  こ、こんな……!?  ハダカになるなんて、こんな恥ずかしい思いしなくちゃいけない病気なの?  ブラジャーはなく、ショーツも下がり、ただ正真正銘の全裸ではないだけの、全てを露出しきった状態で、のどかはベッドで四つん這いになっている。剥き出しの尻たぶにべったりと両手が乗り、素手なのか、手の平の温度や手汗のしっとりとした感触が、皮膚の奥まで浸透している。  お尻の穴……見られてるんだ……。  アソコも、たぶん丸見え――。  泣きたい思いで白いシーツを握り締め、ぐっと堪えているのどかは、中年の手が直接触れている嫌悪感にも耐えている。しっとりとした手汗の気配が、まるで接着剤のような働きをして、手の平とお尻の皮膚は癒着している。  意識をすればするほど手の平の存在感は如実になり、診察のために近づく顔も、お尻に気配が伝わってくる。 「とても清潔だねぇ?」  それが肛門に対するコメントで、排便時の汚れを綺麗に拭き取れているかどうかの指摘であることは、のどかにはすぐにわかった。  綺麗って言われても……!  病院は静寂だった。  五月蠅くしている人間が一人もいない、マナーに満ちた静寂は、だからこそ人の話す声がよく通る。ちょっとした物音も、ペンで何かを書く音さえ、耳に神経を集中すれば、聞こえないこともない。  それだけ静かな場所である。 「お尻の穴は綺麗みたいだけど、そういえば便のことは聞いてなかったね。下痢とかそういうのは出たかな?」  今頃になって、問診で尋ね忘れたからと、便について聞いて来る。  のどかはその受け答えで、特に特別な便も尿も出ていない、いつも通りであることから、固いか柔らかいかまで答え、変態医師に情報を与えていく。 「なんだ。ケツの穴なんて見るのか」  ……へ?  のどかは一瞬、きょとんとした。  しかし、次の瞬間、のどかはみるみるうちに羞恥していた。顔などとっくに染まりきり、もうこれ以上は赤くなる余地がなかったが、もしも白からの始まりなら、ものの数秒にして深紅が広がる光景となっていただろう。 「大変だなぁ」 「肛門科でもねーのにな」 「女の子だったろ?」 「あー。きっと地獄だ」  診察室の外から聞こえる中年同士の、特別に大声というわけではない、静かな病院だから聞こえてしまう会話の内容が、のどかの胸を深く抉った。  わ、わたしが何されてるか、外にも伝わってるの!?  くつくつと、頭の中で脳が煮え立つ感覚がした。  自分の今この状況が知らない人達に伝わって、四つん這いで尻を突き出していることまで知られてしまう。 「四つん這いって言ってたな」 「んで、ケツの穴か」  いやぁぁ――!  やめてぇぇ――! 「体温測るからね。直腸検温」  体温計が穴に近づき、差し込まれていくことで、のどかは細い異物感を尻に感じる。丸みを帯びた先端が皺の窄まりに埋め込まれ、十分な深さまで刺さっていくと、変態医師が手を離しても体温計はしっかりとした上向きの角度を維持する。 「直腸検温?」 「そういや、ケツの穴で測るのが一番正確な体温らしいな」  外から聞こえるやり取りが、のどかを羞恥に苛みながら、さらに変態医師の手の平も尻たぶに置かれている。  なんでずっと触ってるの?  診察……だよね……?  疑いたいとは思っていない。  診察とは関係のない、ただの痴漢をされているなど、思いたいものではない。 「うーん。ま、熱は当然高いね」  ピッ、と音がなり、体温の表示された体温計が肛門から引き抜かれる。数字を確かめ、そんなコメントを唱える変態医師は、やはり片方の手は尻たぶに置いたまま、ときおり思い出したように撫でている。 「次は粘膜採取だからね」  そう言って、一度は手の平が離れる時、手汗による癒着のせいか、粘着テープを剥がすのにも似た感触がした。皮膚と皮膚とでくっついて、今まで接着されていたのが、のどかには嫌というほど感じられた。 「綿棒で粘膜を取って、ウイルスを調べるからね」  次に挿入されるのは、体温計よりももっと細い、医療用の綿棒である。  それが入り込むことで、内部を少しばかり掻き回され、この様子も外に伝わっているかと思うと、のどかは頭がどうにかなりそうだった。 「ほじくってるんだろうな」 「ついてないねー」  のどかのことを世間話の肴にして、診察室の外で語らう二人の中年の頭の中に、今のこの光景が浮かんでいるのだろうかと思っただけでも、脳が焼き切れそうなほどに羞恥の感情が激しく流れる。 「おーい! これ、検査してくれる?」  さらに変態医師は人まで呼んだ。  この病院で他に勤めている医師に、仕事を頼んでいるだけといえばそうなのだが、のどかにとっては、こんな格好の中で人を増やされるようなものだった。綿棒を受け取るなり、その医師はすぐさま検査に持っていく。  さほど長居はしなかったのが不幸中の幸いとはいえ、その医師も男であった。 「すぐに結果が出ると思うけど、そのあいだに改めて視診と触診を行うからね」  うっ、またジロジロ見てる……。  ぐっと迫る変態医師の顔は、のどかにも気配として伝わっている。お尻の真後ろに顔があり、視線は肛門に注がれているのが感じられ、それが激しくのどかの気持ちを煽っている。 「じゃあ、触診するよー」  ビニール手袋を嵌めた変態医師の、ジェルを塗った指先が、のどかの肛門にぐにりと押しつけられていく。最初は指腹を上に置き、ぐにぐにと、くにくにと、マッサージでもせんばかりにほぐしていた。  や、やだ――。  お尻の穴……さわられるなんて――――。 「んぅ…………!」  妙な声が出てしまっていた。  何かを必死に我慢している表情で、指を置かれた肛門への、ぐにりぐにりとしたマッサージに合わせるように、腰をどこかモゾつかせる。肛門の周囲の神経が震え、脚にもモゾモゾと動こうとする気配が現れる。 「どうしたのかな?」 「いえ、なんでも…………」  追求されることが恐ろしい。  どうか、これ以上は聞かれませんようにと、切実に祈るのどかの気持ちを知ってか知らずか、変態医師はデリカシーのない言葉を放つ。 「ああ、性的な快楽かな」  のどかはぎょっとしていた。 「……っ! な、なに言ってるんですか! そんなことないです!」 「ははっ、気にしない気にしない。そんなの意外と普通だから」  快感を指摘した変態医師は、まるで小さなミスを気にしなくてもいいと励ますような、大したことがないかのような言い方で、何でもないことのように済ませてしまう。  のどかにとっては大問題だ。  もちろん、気持ち良さを感じていると、そうバレたこと自体の恥じらいもあるが、それだけではない。 「おいおい」 「感じたって?」 「尻の穴を触られてなぁ」 「アナルが弱いと」  いやぁぁぁぁぁぁっ!!!  まるで高圧電流で電線が焼き切れるかのように、恥ずかしさで脳がどうにかなりそうだった。煮立った顔から蒸気が上がりかねないほど、熱い熱い赤面に至るのどかは、筋力の限り表情を歪めていた。 「指、入れるよー」  ずにゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ――――――――。  指が真っ直ぐに突き立てられ、皺の窄まりへと埋もれていく。ジェルの滑りによって滑らかに、スムーズに、指の太さに合わせて肛門の輪は広がっている。そんな異物感にのどかはより一層のこと感情を激しくした。  無理無理無理無理無理無理!  お願い! 早く終わって!  のどかは力の限りベッドに顔を押しつけていた。  シーツを顔の形に変形させ、マスクの型を取ろうとする勢いで、あるいはのどか自身の顔面が平らに潰れんばかりに、圧迫を強めていく。シーツを握る拳も固まり、筋力が宿るにつれてプルプルと震えていた。 「とうとう指が入ったか」 「大変なもんだな」 「えっと、中学生くらいだったか」 「だったなぁ? ま、さぞ恥ずかしいだろうなぁ?」  自分達の会話がのどかの羞恥を余計に煽っていることなど気づきもしない風に、外の中年達は話をしている。  そして、変態医師は探るのだ。  診察である以上、だから腸壁に何かがないか、あれば見つけ出すためにやっている。指先で中身を調べるため、ぐりぐりと回転する。位置を調整するために、若干のピストンがある。  う、うぅ……お尻の穴……こんなにいじられて…………。  じっくりと、ゆっくりと、丹念に確かめている変態医師の、指で穴が広がっている感覚に耐え続ける。  そんなのどかの傍らに、もう一人の男が現れた。 「結果、出ました」  先ほどの、綿棒に取った粘液から、ウイルスを調べに行った男である。その男が戻ってくるなり、変態医師にウイルスの名前を告げ、のどかの後ろでしきりに頷き、なるほど、やっぱり、などと口にしている。 「そしたら、座薬だね。持って来てくれる?」  変態医師の言葉は、のどかにまだまだ羞恥を与えるものだった。  へ?  ざ、座薬?  この流れで、肛門から挿入するタイプの薬である。  こうなれば、もう言うまでもない。 「座薬って言ったか?」 「とことんついてないお嬢ちゃんだなぁ?」 「俺達くらいのお医者さんに入れてもらって、どんな気持ちだろうな」 「きっと、かなり真っ赤だ」  こんなやり取りが聞こえる中で、ようやく指が引き抜かれても、安心などあるはずもない。まだ続くのだということに、会話のネタにされ続ける状況にも、のどかはすっかり引き攣っていた。  シーツに顔を埋めきって、自分自身の視界を潰している。  そんなのどかの横で、座薬を持って来た男と、それを受け取る変態医師のやり取りが行われ、再び肛門に触れられる瞬間が迫りつつある。 「すぐ治る病気だからね?」  変態医師が優しく言う。  その言葉に、のどかはぐっと心を固める。  そうだよ。すぐ治るんだから。  苦しいのは……今だけ……。  それを頼りに、のどかは耐え抜こうと心を決める。  ずっと、走ることもできずにいた時とは違って、今の病気はもっと簡単に治る。明日を元気に過ごすためにも、今は我慢とばかりに歯を食い縛り、のどかは涙ぐむ思いで座薬の挿入に向けて心を構える。  座薬の先端が触れて来て、挿入が始まった。 「はい。いくよ?」  どのくらいの大きさなのか、太さなのか、長さなのか。  のどかにはわからない。  ただ、のどかが感じているのは、先っぽが一ミリか二ミリほど埋まったことで、肛門の上で角度が安定して、あとは真っ直ぐに押し込むだけとなったのが、しだいしだいに侵入してくる感覚である。  座薬の太さに合わせ、肛門の穴はぬるりと広がり、ついには指先が当たって来る。そのまま指腹をぐにりと押し当て、せっかく挿入したものが飛び出ないようにと押さえる変態医師は、次の瞬間に言い出すのだ。 「肛門をキュっと引き締めてごらん」 「え、はい…………」  当然、入れたものが出ないためだと、のどかは思った。  肛門括約筋を意識して、力を入れ、皺の窄まりが内側へと収縮する。変態医師が指をどかしたことで、その収縮した皺の具合も、医師の視線の先にはあるはずだった。  もう、終わるよね……?  お薬だって入れたんだし、十分診たし……。  切実な願いのように、のどかは思う。  そんな願いも儚いものだ。 「じゃあ、しばらくそのまま? きゅっ、きゅっ、ってやってごらん?」 「な、なんですか……それ…………?」  いかにも恐る恐る、怖い予感に震えた声でのどかは尋ねる。  つまりはこういう話だ。  変態医師が挿入した座薬は、自分では入れにくく、なおかつ少し力を緩めると外に出てしまいやすい。しかし、溶けやすいものでもあるので、一分ほど肛門に力を入れ、きちんとしていれば問題はないという。  その、飛び出て来ないか否かのチェックだと、変態医師は言い張った。  だからって、そんな――――。  お、お尻の穴を…………。  そんな、キュッキュするって…………。  もう死にたかった。  死にたいほどの思いにかられながら、のどかは肛門に力を出し入れした。  きゅっ、きゅっ、きゅぅ――  力んだ肛門括約筋が、皺を中央に寄り集める。力が抜ければ、収縮していた皺は元の長さへ伸びていき、また縮んではまた広がる。  キュッ、キュ、キュッ、  その繰り返し。  おかしな真似をさせられて、当然それは外にも伝わる。 「肛門をヒクヒクさせてるのか」 「マニアックなもんだ」 「いっそ見てみてーなぁ?」 「やめとけやめとけ」  のどかにそこまでわかる余地はない。  単純に、廊下に尻が向いたポーズで、羞恥に苛まれている頭で、外の様子を窺おうなどと思いもしない。  しかし、もしかしたら、気づいた可能性もあっただろう。  この時、外に待つ中年二人は、冗談めかしての行為とはいえ、廊下と診察室を隔てる出入り口のカーテンに手を触れて、開けて覗くフリをしたのだ。本当には覗いていないものの、カーテンそのものはしっかり握り、その揺れが数秒は残っていた。  覗かれかけた危機感さえも感じずに済んだのは、のどかには不幸中の幸いだ。  ひとしきり、このキュッキュッ、とやり続けるばかりの時間を過ごし、ようやく解放されたのどかは、処方箋を手に薬を貰い、家に戻って安静にする。  翌朝には元気になった。  元気に学校へ向かったが、記憶の中に色濃く残った体験は、ふとした拍子にのどかを苛む。ちょっとした時に肛門への感触が蘇り、尻穴をジロジロと見られた気持ちがぶりかえす。  言ってみるなら、思い出し羞恥。  そんなものを抱えて、のどかはその後の学校生活を送っていく。      ***  そして、これもまた、のどか自身は知ることのない話。  きゅっ、きゅっ、きゅっ、  一人の男が、パソコンの画面いっぱいに映る肛門を凝視していた。  そう、先日の診察室で、変態医師が仕掛けたカメラによって撮影された映像の、密かな売り買いによってやり取りされたデータである。  すこやか中学校の男性教師。  彼は自分の学校の生徒が診察を受けたと聞くなり、高額を支払い医師から映像を買ったのだ。  だから、彼は血走った形相で視姦する。  花寺のどかを……。  上半身裸で聴診器を当てられて、ベッドの上では胸を揉む触診を受け、しまいには座薬の挿入をされる。その一連の映像を目に焼きつけ、肛門をヒクヒクと蠢かせる場面でも、彼は何度目かもわからない射精でティッシュを消費した。  そんな日曜日の夜を過ごして、月曜日に朝を迎える。 「先生! おはようございます!」  何も知らない、疑う気持ちすらない、純粋な笑顔を浮かべる花寺のどかの、明るく爽やかな挨拶が飛んで来た。廊下でのすれ違いざま、大きな声で朝の挨拶をしてくれて、それがトリガーのように彼は思い出す。  控え目な乳房を、綺麗なアソコを、肛門を……。  すれ違ったのどかの後ろ姿を見送ると、自然と彼の視線はスカートの上へと、尻のあたりへと集中していた。 「――ひっ!」  別に、のどかはその視線に気づいてはいない。  ただの、思い出し羞恥。  脈絡があったわけでもなく、廊下を歩んで自分の教室へ向かう途中の、頭の中にちょっとした空白が生まれる隙を狙ったように、不意にお尻の記憶が蘇る。手汗でしっとりとしていた男の手の平と、その張り付いていた感触が如実に沸き上がり、のどかは思わず、誰に痴漢されたわけでもない尻を手で押さえているのだった。


     
         
         おチンチンを救うフェラ キュアグレースみるくえんじぇるず1 ~制服ハーレム編~
     
     

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  • おチンチンを救うフェラ キュアグレース

    
    
    
     キュアグレースは一人の病人を救うため、男性を人目につかない木陰へと導いていた。
    「すぐにお手当しますからね」
     体調の優れない、今にも倒れそうな男性は、キュアグレースに肩を貸してもらうまま、従うままにフラフラとした足取りで歩んでいく。木々と茂みの遮蔽物に隠す形で、キュアグレースは男性を横たわらせる。
    「キュアスキャン」
     キュアグレースが行うのは、肉球を一回タッチすることで行うヒーリングステッキによるスキャンである。メガビョーゲンを相手に使えば、巨大な肉体のどこにエレメントが埋まっているか、その位置を特定できる。
     では今回は、患部の確認といったところか。
     もっとも、男性にしてみれば、キュアグレースのそれが一体何を意味しているのか、わかりようもない。自分がプリキュアにしか癒やせない症状にかかっていることさえ、彼はわかっていない。
     だが、これでキュアグレースの心は決まった。
    「やっぱり……」
     心のどこかでは、もっと他に原因があって、そちらを取り除けば男性を治してやれないものかと、期待している部分があった。そんな期待の通りにならず、やはりそれしかないのかという悲しみはありながら、しかしそれでも決意していた。
     おいそれとするべき行為ではないのだが、他に手立てがないと、こうして改めて確認できた以上は、意を決したようにベルトへと手を触れる。
    「き、君……何を…………」
     そして、急に人のチャックを下ろし、中身を取り出そうとする女の子の行動に、あるべき当然の驚きと、中学生かそのくらいの少女に、そんな真似をさせるわけにはいかない良識で、男性はキュアグレースを止めようと、弱々しい手を伸ばしていた。
     手で制して、やめるように諭したいがための挙動であった。
     あまりにも弱った腕は、もう動かすことさえ精一杯のように震えている。ただ持ち上げることが重労働であるように、加重に耐えきれないかのようにプルプルと、痙攣じみた震えをきたしていた。
    「大丈夫ですよ? すぐに治しますからね?」
    「治すって、君…………」
     そもそも、救急車を呼ぶのでも、病院に連れて行くのでもなく、こんな木陰に少女の方が男性を連れ込む流れも、妙に決意の固い、真剣な眼差しをキュアグレースが浮かべているのも、彼には理解できていない。
     ただ、彼がキュアグレースの奉仕を受け入れるのは、状況はわからなくとも、してもらえることへの期待感からだった。
     こんなに苦しく、体調が辛いのに、どうしてか性欲は十分だった。
    「じっとしていて下さいね?」
     キュアグレースは笑顔を向けながらも、ベルトを外した次はチャックを下げる。ズボンを下へとずらしてやり、あらわとなったトランクスから、既に肉棒の形が浮き出ているのを目の当たりに、少しばかり引き攣っていた。やるしかなさそうに手をかけて、下着さえ下ろしたところで、立派に跳ね上がった肉棒の逞しさに、ビクっと肩を弾ませていた。
    「で、では……」
     恐る恐るといった具合に、キュアグレースは男性の股へと顔を近づけ、亀頭に唇を触れさせる。そのままペロリと、まずは一度舐めてから、チロチロと細やかな舌使いで優しく愛でる。「あっ、うぅ……! なんだ……この感じ…………!?」
     それは男にとって、驚くほどの快感だった。
     邪悪なエネルギーが睾丸に溜まり、肉棒にも痛みを伴わせ、身体的にもだるさや熱の症状の原因となっていた。それがプリキュアの力によって浄化され、消え始めている快感は、想像を絶するものだった。
    「……お加減……いかがですか?」
     そんな風に尋ねつつ、キュアグレースは男性の顔に視線をやる。
    「あっ、ううぅ……き、気持ちいい…………!」
    「きっとよくなりますからね?」
     そう言って『手当て』に励むキュアグレースは、舌先で亀頭をくすぐり、不慣れな愛撫を試すように繰り返す。これならどうか、こうしてはどうか、思いついたように唇を被せてみたり、裏筋の部分をペロペロと舐めてみて、ぎこちなく手も使う。
    「はむぅぅぅぅぅぅ………………」
     いよいよ奥まで咥えていく。
    (私……本当にこんなこと…………)
     自分のしていることを思うと、キュアグレースの脳裏には、ラビリンから聞いた男性の症状についての話が蘇る。
     男性を見かけたのは、何十分も前のことだった。
    
     ――大丈夫ですか!?
    
     とても苦しそうな顔をして、脂汗を浮かべる男性を見かけた時、花寺のどかは声をかけずにはいられなかった。苦痛に耐えているような、苦悶の表情を浮かべながら、両手で下腹部を押さえているのは、てっきり腹部の病気か怪我だと思っていた。
     しかし、ラビリンが言ったのだ。
    
     ――邪悪なエネルギーを感じるラビ! 病院へ行ってもダメラビ!
     ――邪悪な? どうすればいいの?
    
     そう聞けば、ラビリンは言いにくそうに口ごもる。
     ただ小さな声で、方法を教える代わりのように言ったのだ。
    
     ――あなたには無理ラビ。
     ――どうして? なにか私にもできることがあるんでしょう?
    
     放っておけなかった。
     見ず知らずの男性かもしれないが、もしも重い病気か何かで、措置が遅れたか何かの理由でその後もずっと、症状を抱えたまま生きていくことになったとしたら、それはどんなに辛くて悲しいことか。
     誰かをそんな風にはさせたくない。
     もしも自分に出来ることがあるのなら、何だってしたい。
    
     ――邪悪なエネルギーを浄化するには………………。
    
     のどかの気持ちに押し負けて、方法を白状するラビリンは、しかし驚くべき手段を口にして。、さすがに驚愕せずにはいられなかった。何かの悪い冗談か、こんな時にからかってはいないかと、そんな風に言ってはみるも、ラビリンは真剣そのもので、とても嘘をついているとは思えない。
     男性を救う方法とは、男性器に癒やしの力を与えることだという。
     しかも性的な奉仕を介さなければ、浄化はできないというのだ。
    
     ――私、やるよ!
     ――それがどんな方法だとしても、誰かを助けられるなら!
    
     苦しんでいる人を放ってはおけない。
     キュアグレースが肉棒を咥え、顔を上下に動かしている動機はそれだ。誰かを守り、救いたい思いから、こうしてフェラチオをしているのだった。
    「はじゅっ、すじゅぅぅ………………じゅむっ、ずっ、ふずっ…………」
     初めてなりに、出来る限りの努力を行うキュアグレースは、少しでも快楽を与えようと、ヨダレを絡めることを思いつく。口内に溢れる唾液を駆使して、舌で塗ってやるかのようにして、頭の上下と共に這い回らせる。
     不慣れでたどたどしさのあるフェラチオは、決してリズミカルではなく、スムーズな動きもしていない。慣れない動きで顔を沈めて、また持ち上げ、唇に肉棒を出入りさせ続けているキュアグレースは、これでも数分前よりは上達していた。
    「んむっ、じゅぅぅぅ………………ずりゅっ、すじゅぅぅ……………………」
     こうして続けていくうちに、やがて男性の肉棒は弾けた。
    
    「んっ」
    
     口内で白濁の噴火が起こり、喉の奥を打たれつつ、さらには頬の内側や舌の上にも広がる青臭い味に、キュアグレースは瞳を震わせていた。
    (これが……精液…………?)
     確か、ラビリンの説明では、精液と共に邪悪なエネルギーは放出される。フェラチオの最中にも、プリキュアの力がその力を減らしていたが、完全に消去するには、飲むことで体内に取り入れ、聖なる力で消化するしかないという。
     キュアグレースは喉を鳴らして飲み込んだ。
    (あんまり、美味しくないけど……この人のため…………)
     下手に唇の締め付けを弱めれば、肉棒を伝って口から流れ出るかもしれない。一滴も出さないように、唇の筋肉に力を加え、締め上げながら、懸命に吸い上げた。
    「ぢゅぅぅぅぅ――――じゅっ、じゅむっ、じゅずぅぅぅぅぅぅ――――――」
     精液が食道を通り抜け、胃袋へと流れていく。
     腹の中で完全な浄化がされ、消えて行く感覚に気づいたキュアグレースは、自分が男性を救ったのだと確信していた。
    
    「……もう大丈夫ですよ?」
    
     男性にとって、今までずっと、わけのわからない状況が続いていた。
     しかし、どういうわけかフェラチオをしてもらえて、それによって楽になり、熱も苦しさもなくなったことを自覚するなり、自分は助けてもらったのだと理解していた。
    「あ、ありがとう」
     ぎこちなく、男性は礼を言う。
    「どういたしまして」
     とはいえ、あんな真似をしていたキュアグレースは、苦笑いを浮かべているのだった。
     
    
    
    


     
     
     

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