マルティナの陵辱検査







 とある検問所。
 旅人の出入りを管理するため、所持品をチェックし、訪問理由を調書に取るのが憲兵の仕事である。
 石造りの一室。テーブルに槍や薬草の数々が並び、金髪憲兵はそれらを紙に書き取ると、持ち主へ視線を流す。
「こっちも仕事なんでな」
 彼は下品な笑顔を向けた。
「わかっているわ。支配者に従わないと、あなた達も悪い目に遭わされるんでしょう?」
 検問を受けているのは、黒髪の長いポニーテールを垂らし、緑の衣装を身につけた美貌の女――マルティナだった。
 彼女は後頭部に両手を組み、検問の指示に粛々と従っている。
「ま、そういうわけだ」
 彼の立場は確かにそうだ。
 勇者の剣が魔王に奪われ、世界崩壊が起こった後、町は魔物に支配され、検問方法も変更された。憲兵には家族や友人を人質に取られた者が多く、逆らえない。
 だが支配者は、自分に組みする人間に甘い汁を与える。
 特に検問所の憲兵は特をしていた。
「悪く思うなよ?」
 巨漢憲兵がマルティナの背後に立ち、スパッツ越しに尻の形を確かめる。
「これでも人質の命を守ってるんだ」
 長身憲兵は真正面から、緑の衣類に包まれた胸を揉む。
 マルティナは目を瞑り、屈辱を堪え、こんな検問を受け入れている。お尻を這い回る手の平はスパッツの表面ですりすりと、胸を揉む指は弾力を味わっている。
「町に来た理由は、はぐれた仲間の情報集め。この町に何か知っている人間がいるらしいと聞きつけた。間違いないな?」
「ええ、その通りよ」
「見つかるといいなぁ?」
 金髪憲兵が読み上げたのは、町に来た理由を聞き取った調書である。内容を声に出し、本人の確認を済ませたところで、彼はテーブルに書類を放る。
「みんなの事情もわかるわ。だから我慢しているけど、もう十分のはずよ?」
 堪えきれないかのような、怒りと悔しさに震えた声だった。
 マルティナが受ける検査は、衣服の下に何かが隠されていないかのチェックも含まれる。
 体中をまさぐる検査を甘んじて受け入れたが、衣服の部分は全て撫で尽くし、これ以上の所持品は何一つないと、とっくにわかっているはずなのだ。
「十分かどうかは俺達が決める」
 金髪憲兵が近寄り、巨漢と長身に目配せすると、彼らはさっと離れて獲物を明け渡す。今度は彼が胸を揉み始め、まだ続くのだと悟るマルティナは、眉間に皺を寄せて耐え忍ぶ。
「これでも親切なんだぜ? 本来、支配者様には女は全裸にしろと言われているからな」
「あら、お気遣いがあったのね」
「まーな。ところで」
 金髪憲兵は不意に手を止め、マルティナの首輪に触れる。緑の衣装を脱がせると、黒い布地が乳房の形に沿い合わさっていた。
 頂点と思わしき部分には、豆のような突起がある。
「こいつはなんだ?」
 金髪憲兵は突起をつまむ。
「……んっ、んぅっ」
 その刺激に彼女は身じろぎした。
「なんだと聞いている」
 繰り返しの質問に、彼女は目を背ける。
「答えた方が身のためだぜ?」
「全裸が嫌ならな」
 長身憲兵が、巨漢憲兵が、悪辣な忠告を送った。
 だからといって、おいそれとは答えられず、開きかけた唇を恥じらいに閉ざす。言おうとしながら、言えずに俯くばかりであった。
「おい、マジで脱いでもらうぞ?」
 金髪憲兵が脅しを重ね、突起弄りの指を活発にする。
「んっ、んぅ……ま、待って……言うわ…………」
 マルティナは悔しげだった。
 わかっているのだ。
 わざと尋ね、言わせようとしている。その手で触っておきながら、突起の正体がわからないはずがない。
 冗談じゃない、最悪だ。そんな気持ちは彼女の中に大いに膨らむ。怒りも膨らみ、耐え難さに肩が震えるも、全裸になることと、突起の正体を白状すること、二つを天秤にかけるなら、言う方がマシだった。
「おう。なんだ?」
 金髪憲兵が目をニヤつかせ、その背後に控える二人もヘラヘラとしたゲスな笑いを投げかける。そんな彼らの下品な欲望を満足させ、高笑いをさせてやるためのエサを自分から与えてやるようで、屈辱しかない選択だ。
「………………乳首よ」
 と、告白した。
「へぇぇ? なんだって? 聞こえなかったなぁ?」
 金髪憲兵の笑顔が明るくなり、二人の憲兵にも邪悪が増した。
「乳首よ! 乳首の! さあ、言ったわ! 満足でしょう!?」
 マルティナは声を荒げた。
 悔しさに満ち溢れた表情を浮かべていた。
「なるほど! 乳首か! 念のために確認させてもらう!」
「くっ、いいわ。見なさいよ」
 彼女は金髪憲兵を睨み返す。
 ヘソ出しのタンクトップの腹を指でなぞられて、身震いするマルティナは、何でもないとばかりに気丈に振る舞う。タンクトップに指が潜り、持ち上がった布地から、ぷるっと乳房が現れても、表情は決して変えない。
 もっとも、頬の赤みは増していた。
「確かに乳首だな。どうして突起してる」
「胸を揉まれて、感じたからよ」
 だからどうしたと言わんばかりの、何でもない風を装い、強気に答える。
「おい、書いとけ。検問中にエロい興奮をして、乳首が大きくなり、触ると気持ちよさそうだったってな」
「あなた……!」
「おおっと、まだ終わっちゃいないぜ?」
 金髪憲兵が生乳を揉みしだくと、まるで耐え忍ぶ使命があるように、マルティナは大人しく気を静める。
「まだ何かあるっていうの?」
「念のため、スパッツの中を確かめる。特別な効果を持った下着装備ってこともあるからな」
 金髪憲兵がしゃがみ込むと、今度はスパッツをずり下ろす。
 顎に指を当て――ほーう? と、関心したような、品定めするような目で、下着をしばし眺めた後、マルティナの背後に回り、背中に抱きつく。
「やっ! 何を――」
「大人しくしろ。最後の調査だ」
 彼はマルティナの肩に顎を乗せ、耳に囁きかけながら、アソコの部分へ手を伸ばし、手始めにショーツ越しの愛撫を始める。
「い、いやっ! そんなところ!」
「お前ら! 調書だ!」
 金髪の命令を受け、長身憲兵が書類を手に、巨漢憲兵が質問を開始する。
「いいパンツだ。どこで買った?」
「どこって……」
 質問に戸惑う隙に、ショーツの内側に右手は潜る。
「どこだ」
「んっ、あっあぁ……」
 金髪憲兵の指がワレメを直接撫でていた。
 彼女が穿くのは黒いショーツだ。両サイドをリボン結びに、ヒモでウェストを調整する。クロッチには蝶が大きく刺繍され、アソコのワレメに止まったかのようの羽を広げている。光沢を帯びる素材を使って、羽模様が黒光りしていた。
「くっ、んっ、ぎょ、行商人に……途中で会って、そこで…………」
「なるほど、ここに来る途中か」
 巨漢憲兵はニヤつきながら乳房と下着を交互に眺め、マルティナが感じている様子も楽しんでいる。指の挿入でくの字に折れ、腰を左右にモゾモゾとさせる姿に、長身憲兵も卑猥な目つきで書類にペンを走らせていた。
「エロいデザインだ。そういうのを穿いた娼婦を知ってるぞ」
 巨漢憲兵はせせ笑う。
「娼婦って――」
「何故それにした? 値段か? 装備効果か?」
「デザインが素敵だと思ったから……」
「ほう? そのエロティックなデザインが素敵ねぇ?」
「では『エロいデザインを選び購入』と書いておこう」
 長身憲兵は文面を発表しながら書き込んでいく。
「おい、『アソコがびちゃびちゃ』とも書け。『感じながら腰を折り曲げ、まるでケツを俺のチンポに押しつけるみたくなっていた』ともな」
 金髪憲兵は嬉々として指を活発に、クチャクチャと水音を立て始める。愛液は内股を伝って流れ出し、皮膚の表面で光を反射していた。
「そんなっ、いやらしいこと――」
「事実だろうが!」
 反論を許さないかのように、穴に入れていた指をクリトリスに移した時、マルティナの腰はさらに折れ曲がる。くの字に突き出た尻は、まさしく金髪憲兵の言う通りだ。股間には大きな尻がぐにりと当たり、マルティナにも熱い勃起の形状が伝わっていた。
「んっ! く! んぁん!」
 まるでチョロっと、少しばかり放尿したように、布地に染みる水分は一気に広がり、内股に流れる愛液も量を増す。
 手でイカされ、彼女は絶頂したのだった。
「『検査中に絶頂』」
 それさえ、書かれた。
 マルティナはへたり込み、大きな敗北を味わったように石床に視線を落とす。固い拳を震わせながら、一度目の検査を終えた。

     †

 町の滞在期間は二日までと決まっており、二日を超える場合、延長手続きをするか、一度町を出て再入場という形になる。
 マルティナは再入場を行っていた。
 町中で聞き込みを行い、有力な情報を得たと思いきや、情報の持ち主は町を出ていた。急ぎ追いかけてみるも、その内容は『悪魔の子の目撃者が町の○○にいる』というもので、逆戻りだ。
 おかげで再び検問を受けていた。
「メダ女の制服か」
 金髪憲兵はいいものを見たような顔を浮かべた。
 そして、彼女の身体には長身と巨漢の憲兵が群がり、二人して体中をまさぐっている。腰のくびれをなぞり、首に通したリボンを弄び、胸を揉み、スカートの上から尻や太ももを撫で回す。その全てをボディチェックと心得て、マルティナは後頭部に両手を組み、静かに従っていた。
「前の服は臭ってきたから、変えたのよ」
「確かに、くせぇな」
 テーブルに並ぶ装備やアイテムの列には、以前着ていたスパッツやタンクトップも置かれている。着替え類さえチェックを受けるわけだったが、そこには一度目の検問で見せた黒いショーツが見当たらない。
 いや、金髪憲兵が持っていた。
「この『入場料』にも香りが残ってるぜ? アンタ、絶頂してたからな」
 彼は勝ち誇った顔でショーツを手に、鼻に近づけ嗅いでいる。自分の下着がいいように扱われる光景に耐えきれず、マルティナは顔を背けていた。
 検問には入場料の徴収もある。
 本来、ゴールドで払うのが一般的だが、彼らは不当に金額を釣り上げていた。とても払えない額を提示され、下着を捧げればチャラともなれば、他に選択肢がないと同じだった。
「魔物なんかに従って、本当にそれでいいの?」
「どうしろって? それより、スカートをたくし上げろ。下着をチェックする」
「……卑怯者」
 マルティナはスカート丈を掴み、持ち上げていく。
 長い丈が徐々に太ももの範囲を広げ、見えてくる下着の色は、青をベースに白や薄水色を吹きかけたものだった。雲の漂う空だ。空のショーツというべきものがあらわとなり、三人の視線は一気にそこへ集中した。
「どこで買った?」
 金髪憲兵が訪ねる。
「この町よ。着替えが欲しかったから」
「で? どこが気に入ったんだ?」
「どこがって……」
「何かあるだろ。オシャレだと思ったのか?」
「……それは、そうよ……オシャレじゃない。空みたいに出来ていて綺麗だし、効果もすばやさが上がるから」
 下着について喋らされ、しかもその下着に視線を受けている。マルティナはふて腐れたように答え、耳を桃色に染めていた。
「通行料だ。高額なゴールドを支払うか、パンツを差し出すか、好きな方を選べ」
「……そんなの、選択肢なんてないじゃない」
 マルティナは歯噛みして、険しい顔でスカートの中身に指をかけ、ショーツをするすると下ろし始める。たくし上げをやめてしまえば、長い丈はあっという間に中身を隠すが、その変わり感じるのは、ショーツが膝まで脱げたことで、尻に直接スカートの生地が触れる感覚だ。
 ショーツを床まで下げきると、足を一本ずつ抜き取っていく。
「ノーパンになっちまったな」
 金髪憲兵は嬉しそうに手招きして、指でよこせと告げてくる。
「どうぞ。変態さん」
 マルティナはせめてもの言葉を返し、眉間に力の入った表情で、唇を噛みつつも下着を手渡す。
 金髪憲兵はさっそく弄び、匂いを嗅いだ。
「体温が残ってるねぇ? 残り香もあるぜ?」
 自慢でならない顔を向けられて、彼女は目を背ける。
「……そう」
「っと、あとはアソコの穴も調べないとな」
 金髪憲兵はマルティナの背後に回り込み、抱きつくように、密着して手を回す。後ろからスカートを掴んで巻き上げ、何も穿かないアソコに手をやると、彼は愛撫を始めた。
「んんっ」
「早いな。いきなり感じるのか」
「ちがっ、そんなわけ――んんぅ……!」
 マルティナは即座に否定するが、アソコへのタッチに腰は震え、脳のとろけた表情を簡単に浮かべてしまう。
「お? いい顔したな」
「もっと見せてくれよ」
 巨漢憲兵が、長身憲兵が、下品に喜んでいた。
「簡単なもんだな。女ってのは」
 金髪憲兵にとって、愛撫さえしてしまえば、マルティナなど小娘にすぎない。しだいに手が愛液にまみれ、指を挿入すればその出入りもスムーズになっていく。いとも簡単に絶頂へもっていかれて、ぐったりと四つん這いとなって膝をつく。
 まるで敗北させられたかのようで、彼女は歯を食い縛って顎を震わす。
「ところで、通行料の値上がりを言い忘れていた」
 金髪憲兵は突如として言い出すなり、パンツだけでは全額分の支払いにはならないと、残りの支払いに必要なゴールドを告げる。その金額はとても納得のいくものではなく、マルティナは肩越しに彼を睨む。
「あなた……!」
「決めたのは俺じゃない」
「そうでしょうけど……」
「もっとも、俺達にちょいとばかり奉仕できたら、やっぱり全額分を免除してやる」
 金髪憲兵はスカートの尻に手を置いて、既にそのつもりで撫で回していた。
「……好きにしなさいよ。卑怯者っ」
 いかにも悔しげな同意であった。
「ようし、んじゃ、さっそく」
 彼は嬉しそうにスカートを捲り上げ、何も穿かない生尻を剥き出しに、まずは尻山を揉みしだく。
「ジャンケンで勝たせてもらったんでな。俺が先だ」
 さらに巨漢憲兵がマルティナの眼前に膝をつくなり、ベルトを外して中身を取り出す。長大な逸物を彼女の唇に押しつけ、彼は目で命じていた――咥えろ、と。
「へへっ、尻の穴が丸見えだぜ」
 後ろからは金髪憲兵が尻たぶを鷲掴みに、親指で割れ目を開き、汚い部分を視姦する。排泄気孔を覗き見られる羞恥に耳を染め、脳が煮えるような気持ちになりながら、マルティナは観念したように逸物を頬張った。
「おおっ、すげぇぜ。べっぴんさんのフェラチオはよォ!」
 巨漢憲兵は大喜びだ。
「こっちも遊ばせてもらうぜ」
 金髪懸命は再びアソコに指を入れ、マルティナは二つの穴にものを入れられていた。膣穴には指がピストンして、唇には肉棒が見え隠れしていた。
「んずっ、じゅぅ……んっ、んぅ…………」
 口にものが入っているせいで唾液が出て、後ろからも愛液がかき混ぜられて、水音は二重に響く。
「んっ、んぅ……んっ、んんっ、んぅっ、んっ、んぅ…………」
 喘ぎ声は肉棒によって塞がれて、呻き声のようになっていた。
「うーん。いいねぇ? 最高だぜ」
 巨漢憲兵はうっとりとにやけ、やがて射精感を高めてマルティなの口内に放出する。青臭いものを出されたことで、マルティナは「うっ」と呻いて顔を顰め、それと同時であった。
 ペチン!
 と、尻が叩かれた。
「飲め」
 金髪憲兵の命令だった。
(最低……!)
 マルティナは泣きたい思いで喉を鳴らし、屈辱に満ちた味を飲み込む。
「じゃあ次は俺、頼むぜ?」
 入れ替わるように長身憲兵が膝を突き、口元に肉棒を差し出す。きっと全員分のものを咥えなければ、法外な通行料を払う羽目になる。マルティナは涙ながらに奉仕を行い、二本目を口内に迎えていく。
 四つん這いで咥える彼女は、背後で指のピストンを受けながら、前後に上半身を揺する形で肉棒に刺激を与える。唇の中から出し入れして、それに伴いアソコの穴もピストンを受けて熱を上げ、うずうずと汁を滲ませる。
「んんっ、んずぅ……んっ、んむっふぁ…………じゅぅ………………」
 動いているのは自分でも、好きでしている奉仕ではない。
 口に陵辱を受ける気持ちになり、恥辱に濡れた眼差しで唾液を流し、それがフェラチオの音を際立たせる。
 クチュ、クチュ、と、アソコからも音が聞こえる。
「ほうら、飲んでくれるんだよなぁ?」
 長身憲兵も射精した。
 口内に解き放たれ、嫌な味に顔を顰めてマルティナは精液を飲み干す。
 二人へのフェラチオが終わった。
 あとは――。
「俺のも頼むぜ?」
 金髪憲兵は手での愛撫をやめ、立ち上がるなりベルトを外す。そんな金具の音を背中で聞き、振り向けば肉棒がそそり立っていることを悟り、マルティナは最後の奉仕を行った。

     †

 三回目は覚悟の上だった。
 結局、滞在期間のうちには情報は手に入らず、さらにはゴールドを稼ぐための魔物退治に町を出て、再入場の形となる。
 検問に訪れた時、金髪憲兵は二枚のショーツを嗅いでいた。
 始めに取られた黒色と、二回目の時に手放した空のショーツを、両手で鼻に近づけ、これみよがしに匂いを確かめている。
「今日はどんなもんを穿いてきた?」
 人の顔を見るなり、金髪憲兵の第一声はそれだった。
「失礼ね。好きで見せたり渡しているわけじゃないのに」
「嫌なら払ってくれてもいいんだぜ?」
「…………」
 マルティナは何も言葉を返せない。
 目の前で自分のものだったショーツを嗅がれ、好きなように弄ばれる屈辱感に、ただただ心を震わせるばかりであった。
「今日も制服か。調べてやれ」
 彼の命令により、巨漢憲兵と長身憲兵の二人が動く。
 マルティナは頭の後ろに両手を組み、巨漢憲兵はその後ろをまさぐる。肩に触れ、背中を撫で、腰のくびれを撫で回す。前側を行う長身憲兵も、腰を撫で、脇下のラインをさすり、いよいよ胸を揉み始める。
 後ろの手も、尻に集中し始めた。
 制服越しの乳房が指遣いによって揉み潰される。お尻からはすりすりと、手の平でスカートを擦り続ける衣擦れの音が聞こえる。
「ここいらで、そろそろ今回のパンツを拝見しよう」
 金髪憲兵はマルティナに命じる。
「壁に両手を突け」
 彼女が手の平を壁につけ、腰を突き出す姿勢を取ると、これから受ける行為は大したことがないように強気に振る舞う。
「さあ、早くしなさい」
「乗り気みてーだな」
「とんだ勘違いね。不愉快だけど耐え抜くだけよ」
「そうかい。だが案外気分が変わるかもしれないぜ?」
 金髪憲兵の手でスカート丈は持ち上がり、ショーツをまとった尻が剥き出しになった時、彼ら三人は少し驚きながらも、その目の丸まった表情は、みるみるうちに下品な微笑みへと移り変わった。
「刺激的だなぁ?」
 Tバックだった。
 黒い紐を割れ目に通し、尾てい骨にある小さな三角形には赤い薔薇の飾り付けが施されている。黒紐のラインが尻の割れ目を綺麗に区切り、二つの尻山を際立たせる。
「おい、なんて書く?」
 金髪憲兵は背後の二人に問う。
「そうだなぁ」
 巨漢憲兵が頭を捻る。
「パンティによる飾り付けで、綺麗なヒップがより際立つ。なかなかに芸術的で見る者のチンポはそそり立つってのはどうかな?」
 大喜びで文面のアイディアを出し、金髪憲兵が手でゴーサインを出してやると、ペンが紙を素早く引っ掻く。
「なんてことを書くの……」
 彼女にとって、Tバックをまじまじと見られている羞恥もさることながら、そんな書き方で調書が作成されてしまうのも、言い知れないものがある。
「なんてものを穿いてるんだ? 俺達に見せに来たのか?」
「そんなわけないでしょう!?」
「なら、何故だ?」
 金髪憲兵は生尻に手を置くなり、好きなように撫で回す。
「装備効果があるから……力が上がるのよ……」
「なるほどなぁ? だが他のパンツの方がまだ良かったんじゃないか?」
 彼がテーブルに視線をやると、そこにはアイテムや装備の数々に、下着類の着替えまで並んでいた。
「失っても惜しくないものを選んだ結果よ」
「ははっ、おかげでエロいもんを拝むことができたってわけだ。素晴らしいねぇ?」
 改めて撫で回し、ひとしきり揉んでから、金髪憲兵はショーツを下げる。Tバックが膝に絡むと、彼はとある薬を用意した。ポケットに潜ませていたチューブから、透明なクリームを指に押し出す。
 マルティナは気づいていない。
 クリームの乗った指が近づき、ひやっとしたものがワレメの皮膚に乗り、マルティナは初めて何かの薬を使われていると気づいていた。
「な、何を塗って……!?」
「心配すんな。ただの気持ちいい薬さ」
 金髪憲兵は指をくねり動かして、ワレメにマッサージを施し始める。
「んっ、あぁ……」
 順調なまでに濡れたアソコの表面は、しだいに滑りが良くなって、ワレメを撫でる指腹はヌルっとした滑らかさでよく動く。表面で滑らんばかりのタッチを施すうちに、マルティナは徐々に尻を震わせていた。
「あっ、うぅ……んぅ…………!」
「どうした? なにか我慢でもしているのか?」
 彼は指を膣穴に差し込んでいく。
「んんんぅぅぅ――――!」
 マルティナは仰け反っていた。
「お? こいつはマジで効いていやがる。すげぇもんだな」
 関心したようにニヤけた彼は、尻の震える様子を見ながら、少しずつ活発なピストンを行っていく。刺激にやられ、脚をピクつかせている彼女は、指が奥まで来るたびに、壁に縋りつかんばかりになっていた。
「くっ、もう……」
 マルティナは何かを焦り始めた。
「どうした?」
「これ以上――だ、駄目っ、まずいの――」
 今すぐに許して欲しくてたまらない、そうでなければまずいかのような、危機感を帯びた懇願を彼女は漏らす。
「何がまずいんだ?」
「トイレに――――」
「後にしろ」
 やめる気などなさそうに、嬉々としてピストンを続けていく。それどころか、もう片方の手をクリトリスにやり、二点の刺激さえ施していた。
「あぁぁ……! だ、だめっ! 本当に!」
 マルティナは激しく腰を揺さぶる。
「おうおう。それだけ気持ちいいってことだろ? 好きなだけ感じろよ」
「ちがっ、そういう――だめ! ダメダメ! 本当に! あぁっ…………!」
 マルティナの懇願は、ついに叶うことはなかった。

 プシャァ!

 と、潮が吹いた。
 まるで口に水を含んで噴き出すような激しさで、勢いある愛液がスプレーとなって床を汚し、金髪憲兵の服にもかかる。
 直後だった。

 チョロロロォォォ……。

 黄金の水までもが垂れ流され、膝に絡んだショーツのクロッチをマルティナ自身が濡らしていた。
「はっはっはっはっは!」
 金髪憲兵は高笑いしていた。
「おいおいおいおい」
 巨漢憲兵も喜んでいた。
「失禁! イった上に失禁! きちんと書いておくぜ? こいつを上に提出して、他の人間にもアンタの記録を読んでもらうのさ!」
 長身憲兵に至っては、一体どれだけの人間が調書に目を通し、マルティナという一人の女について想像を膨らませるか。何人がニヤけるかといったことを語ってみせる。
「お漏らしにはお仕置きもしないとな」
 そして、金髪憲兵はベルトを外し、ズボンの中から肉棒を取り出していた。
 人前でオシッコをしてしまったショックを受け、言葉による責め苦にも苛まれ、放心気味になりながら屈辱に打ちのめされていたマルティナには、そんな背後の気配に気づく余地もない。アソコに亀頭が迫り、ずにゅぅぅ――と、挿入されて初めて犯される危機感を覚えていた。
 危機感が湧く頃には、もう穴に入り込んでしまっていた。
「おら!」
 金髪憲兵が腰を打ちつけ、それが生尻にパツンと当たり、良い音が打ち鳴らされる。
「あぁぁっ! あ! あん! やめ! やめぇっ、あぁぁん!」
 マルティナは激しく喘いだ。
「効いてるぜ! おい、どうだよ! 媚薬の味は!」
「あぁぁ! そんな――ひきょぅ――――んんんぅ――!」
 激しいピストンによって尻は打たれ、よく震え、マルティナの身体も壁に向かって前後する。「おい、かなりの使い心地だぜ! こいつはよォ!」
 金髪憲兵はポケットから二枚のショーツを取り出した。
 戦利品を手にいい気になって、彼はわざわざ嗅ぎながら腰を振る。マルティナのものだった下着がそこにある。取られたショーツをいいようにされながら、しかも犯されている彼女の屈辱は計り知れないはずだった。
 好きなように膣を味わい、やがて腰振りを激しくして、彼は尻に射精した。白い素肌をより白く精液に染め上げて、ついでのようにイったマルティナは、その場に膝を落としてへたり込むのだった。
「そうそう、また通行料は値上がりしたんだった。前回みてーにフェラじゃ足りねぇから、二人にもマンコを使わせてやれ」
 金髪憲兵はそう言い残し、三枚目のショーツを奪って去って行く。
「小便でくせぇが、一応貰っておくぜ?」
 そんな言葉を最後に彼が姿を消した後、残る二人はジャンケンを行っていた。どちらが先に穴を使い、射精するかの争いだった。
 こうして三人とのセックスをする羽目となり、しばし呆然としていたマルティナは、こうなったら意地でも有力な情報を手に入れて、決して四回目の検問は受けずに済むようにしてみせると、強く固い決意を抱いていた。
 その決意が実るか否か、それはまだわからない。
 全ては運と、彼女しだいだ。 



 
 
 

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