King Exit


 
 
 良質なストーリーです。

 とてもよく作られた物語で、ストーリーに沿ったHシーンにも入り込みやすい。
 ハードな展開を盛り込んだダークファンタジーとして、これはもう良作といわざるを得ない。

 クリアに時間のかかる長編で、販売ページにある目安時間によれば目安は18時間にも。

 価格とボリュームのバランスを考えると、1,620円でもぶっちゃけ安い。
 
 
 そして、良作なのに埋もれすぎ!

 
  私がDLsiteで購入した時点でも、このレビューを書き始めたあたりでも、ダウンロード数は1000を越えているぐらいのもので(DMMだと300越え)、売れているといえば売れているんでしょうが、他のヒット作が1万DLを越えていることを考えると、約1000DLしか売れていないのは、埋もれた良作の名を冠する資格が十分にあるのでしょうね。
 
 
 
 是非、やってみてください。
 
 
 点数をつけるとしたら文句無しの百点満点。
 
 
 まあ、あんまりハードル上げすぎると、どんな良作だろうと期待値に応えきれるとは限らなくなりますからね。ベタ褒めばかりだと、いざレビューを見て買った人に「大げさすぎじゃ?」って思わせかねない(いらん心配しすぎか?)部分がありますけど、各所のレビューにて評判が良いのは事実ですね。
 
 そういえば、うちのサイトではやっていないけど、オススメ点数をつけてるタイプのサイトでは、だいたい高評価。
 
 ストーリー上、ハードな展開もありますが。
 
 最後までプレイすれば満足できるはず。
 
 
 
     ▼ストーリー▼

     街、仲間、家族を失った’英雄ゲオルイース’
     大罪を負わされ、連行されたその先は・・・
     重犯罪者を収容する隔離施設―――――’地下監獄’
     そこは何者かが悪計を巡らす要塞。
     罪なき王達が投獄され、逆らえば拷問さらには命までも。
     囚人となった英雄も等しく汚されていく。
     ・・・しかし盲目の囚人少女スティアラとの出会い。
     英雄は少女との絆を深め、そして決意する。
     歪んだ監獄と、暗躍する闇を払うため―――――’脱獄’
     (販売ページ 紹介文より)

 この家族や仲間を失ってのストーリーは、大事なものの喪失によって、ほとんど心を失ってしまった抜け殻のような主人公・ゲオルイースが、しだいに己を取り戻して再起するところから始まっていきます。

 この全てを失って再び立ち上がるまでの流れが、非情によく描写されているんです。
 
 だから後々の展開にものめりこめて、少しずつ明らかになっていく謎や、ボスキャラである『大王』と対峙するときに判明する秘密など、ストーリーの起伏があって面白い。仲間達にもそれぞれキャラ達していて、ヒロインはおろか男キャラまで魅力的に仕上がっている。
 
 

 
 
 無実の罪によって投獄され、初めは無気力かつ虚ろな眼差し。

 反応のない人形といった状態。

 しかし獄中では、そんなゲオルイース呼びかける「声」があり、それが心を回復していくきっかけとなっていく。
 
 

 
 
 ストーリーの進行によって、獄長の行う『躾』に対して強気な言葉を放つように。
 
 

 
 
 魔物の侵攻によって世界人口もめっきり減っているらしい絶望の世界観。
 
 

 
 

 主人公ももちろんよいけれど、グイーネちゃんも魅力的。
 
 

 
 
 
 ゲームは『夢パート』と『監獄パート』がある。
 
 
 
 
 脱獄を目指しての監獄内の散策が基本となっていて、
 ストーリーの進行につれて行動範囲が広がっていく。
 
 が、一方で『夢』を見る。
 
 はい、寝るときの夢です。
 
 昔の夢を見るという形式で、過去の戦争の世界に移動。
 この夢パートが後々の伏線になっています。

 この過去で共に戦ったパーティの個性はもちろん、監獄の中で新たに出会う仲間もそれぞれキャラ立てがしっかりしていて、プレイしたユーザーの誰がどのキャラクターを好きになってもおかしくない。

 ストーリーでもキャラクターでも得点が高いのは強みですね。

 だから、本当にもっと売れてもいい作品だと思うんですよ。

 というわけで、ネタバレ全開でプレイ済みの方以外は読まない方がいい感想も書いていきます。
 
 
 
FANZAで購入DLsiteで購入