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  • 王に奉仕する湊耀子

       

    
    
    
    
     んぢゅるっ……ぢゅう……じゅるる……
    
     暗がりの廃工場に、唾液を練り合わせたようなねっとりとした水音が反響していた。
     男の股座に膝をつき、根元を握るスーツの女性は、熱心に頭を動かしている。上目遣いで男の顔を伺いながら、顎を大きく広げた唇の輪でそれを飲み込み、唇が肉茎を擦るようにして男に刺激を与えていた。
     奉仕をするのは、湊耀子。
     その相手は駆紋戒斗だ。
     元より、自身で黄金の果実をというよりも、王に相応しい男の運命に寄り添いたかった耀子の中では、いつしか戒斗こそが王と成り得る存在と思えていた。
     耀子の好む、強い男。
     初めは呉島貴虎に付き従い、彼を見限り戦極凌馬へ、そして今では駆紋戒斗と、思えば随分転々としてきたが、彼の背中を追ううちに予感がしていた。
     この人こそが、本命だと。
     これまで、誰が耀子の王となるのか。品定めをしてきたが、何者にも媚びず屈せず、誰が相手でも立ち向かう姿勢の戒斗を見ているうちに、胸がきゅんと引き締まった。
     ……この人だ。
     まるで運命の王子を見つけたように、胸の底では熱い感情が沸いてきて、堪らなくなっていた。
     気がつけば、性的なアピールさえも行っていた。
     二人きりの瞬間を狙ったスキンシップと、胸元のボタンを外して見せるセクシーアピール、上目遣い。あらゆる女の武器を利用し、戒斗の視線を自分に向けさせ、とうとう戒斗の中に一つの意識を芽生えさせることができた。
     ――耀子は俺のものだ。
     そう思ってくれていることを確信した。
     こうなると、いてもたってもいられない。
     ますます感情の燃え上がった耀子は、自ら奉仕を申し出て、王の股座へ従う気持ちで口に一物を受け入れた。
    「――じゅっ、じゅぱ……ぢゅるぅ……」
     じっくりと唾液を塗り込んで、亀頭から滲む先走りの汁を味わう。先端からチュウチュウ吸っては、再び肉棒全体を飲み込んで、頭を前後に動かし続ける。
    「――じゅぱっ、じゅっ、じゅう……」
     この行為に耀子は熱意を込めていた。
     戒斗に対する忠誠心と、胸に膨らむ切ない気持ちをこの行動に全て込め、戒斗にそれをわかってもらう。メッセージを込めるかのような舌遣いで、懸命なまでに刺激を与え、耀子は戒斗に尽くしていた。
    「出すぞ。耀子」
     一言と共に。
     ――ドクン! ドクッ、ドク……ビュルン!
     熱い精液が弾き出され、耀子の口内一面がまんべんなく白い色で満たされる。舌全体に精子の味が広がって、これが戒斗の味なのだと、耀子は大切そうに飲み込んだ。
     喉をつたって、精が腹まで落ちていく感覚に深く浸った。
    「どうだったかしら」
    「ああ、悪くない快楽だった」
    「次は? まだまだしたいでしょう?」
    「当然だ。俺がお前の王だというなら、俺はお前の全てを手に入れる。全て脱いでもらうぞ」
     王からの命令だ。
    「わかったわ。戒斗」
     いよいよ、全てを捧げる時だ。
     耀子はシャツのボタンを外し、スカートと下着を脱いで一糸纏わぬ姿となる。
     戒斗に抱いてもらうことは、もう決めていた。
     ヘルヘイムの毒を乗り越え、死の運命さえ超越した戒斗であれば、きっと黄金の果実へ辿り着ける。
     そんな強い男と肌を重ねる。
     それが耀子にとっての念願だった。
    「いくぞ」
     横たわる耀子の中へ、戒斗の腰が沈んでいく。膣壁をかきわけるようにして肉棒が埋まりきり、ピストン運度が開始されると、耀子は広げきった両脚をビクつかせた。
    「――あぅっ、うあぁ!」
     喘いだ。
     我が物であるかのような味わい方の手が胸を揉み、腰を引いては貫く戒斗の動きは、耀子を一心に喘がせて、リズミカルに背中を仰け反らせた。
    
    
    


  • バダンに輪姦される舞

       

    
    
    
    
    *鎧武・トッキュウジャー コラボスペシャルネタ
    
     どうして、こうなったのだろう。
     ついさっきまでは恐怖に飲まれ、破瓜の痛みと絶望にパニックを起こしていた。女一人を抑えるのに数人がかりになるほど激しくもがき、高司舞はこれ以上ないまでに抵抗していた。その暴れようにバダン戦闘員は大いに手こずり、数人が軽症を負ったほどだ。といっても、擦り傷程度のものではあるが。
     結局は押さえ込まれ、あえなく衣服を剥かれた舞は、今は逆にだらん脱力して放心しきっている。死んだような目でぼんやりと、どうして自分はこんな目に遭っているのかを考えていた。
    (初めてじゃなくなっちゃった……)
     自分の中を出入りする肉棒を感じて、悲しくなった。
     口の中にも、太い一物が捻じ込まれている。
     四つん這いの姿勢で前後から、思うままに腰を振られて、尻を打ち鳴らす音が廃墟内にパンパンと響いていた。
     舞は輪姦されていた。
     戦闘員の群れが舞を囲んで、タイツの股元から突き出る肉棒で秘所を犯す。変わるがわるに挿入し、とっくに十人以上が射精している。口内にも何度も出され、胃袋には白濁が溜まり、心なしか腹が重い。
     どうして、こうなったのだろう。
     膣内もそうだが、最初はかなり強引に捻じ込まれ、太い陰茎を咥える羽目になった。抵抗して歯を食いしばったにも関わらず、それでもアゴを掴んでこじ開けられ、今では十本以上目になる肉棒をしゃぶっている。
    「じゅるっ、ちゅぱ――ちゅぱっ」
     自分のヨダレの音を聞きながら、舞はぼんやり考える。
    (これ、噛んだりしたら殴られるかな。もしかして、殺されちゃう……?)
     とっくに、舞は抵抗するだけしてきた。
     ことごとく通用せず、ただ消耗するだけに終わった結果、暴れる体力の残っていない舞は無気力に輪姦を受け入れている。否、動く体力がなくなり人形のようになった体を、ここぞとばかりに弄ばれているといった方が正確か。
    (ここで私が死んだりでもしたら、紘汰もミッチも悲しむよね……)
     だったら、もう暴れない方がいい。
     だけど、アゴが疲れてきた。
     いつになったら、終わるのだろうか。
     中出しした肉棒が膣から抜かれ、粘り気ある白濁がとろりと垂れる。入れ替わるようにして、別の戦闘員が舞の腰を掴んで挿入し、丸いお尻を打ち鳴らす。
    (まだいるんだ……)
     口内から抜かれた肉棒から、今度は顔へ精液をかけられる。顔面を汚され、尻にかけられ、舞を取り囲む未だ順番待ちの戦闘員達が待ちきれずに自慰を始める。舞を包囲する肉棒という肉棒が精を吐き出し、髪を、背中を、全身を汚していった。
    (もうベトベト……)
     精液の熱気に包まれ、白いペンキでも塗りたくられたのかというほどに白濁に染まっている。
     舞はいつしか仰向けにされ、正常位で突かれていた。正面で腰を振る戦闘員は舞の胸にも夢中になり、一心不乱に揉んでいる。女を感じさせんとする軽やかな指遣いだが、こんな状況で舞が喘ぐことは決してなかった。
    (紘汰……ごめんね……)
     付き合ってもいないのに何を謝る必要があるのか。
     と、我ながら思う。
     しかし、懺悔でもしたい気持ちは止まらない。
    (ごめんね……ごめんね……)
     舞の心は謝罪を呟き続けた。
     その両手にはそれぞれ一物を握らされ、柔らかい手は自慰の道具にされている。舞が行う奉仕というより、舞の指をオナホール代わりにした光景という方がぴったりだ。肉棒の先端はちょうど顔面の左右へ添えられ、二人とも顔にかけるつもりでしごいている。
     ドク――ドピュン!
     手の中で肉棒が脈打ち、左右からの射精で顔と髪を汚される。すぐに交代が現れて、別の肉棒を手に包んだ。
     目の前の戦闘員が乳首を弄くり、腰を振る。大胆なスイングに突き上げられ、最奥を貫くたびに舞の身体は弾んでいた。
    
     ドクッ、ドクドク――ビュルン!
    
     中へとそそがてた。
     やはり交代要員が現れて、挿入される。
    
     パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ――。
    
     腰を振る音は響き続ける。
     自分が悪いのだろうか。
     せっかく紘汰が自分を町から逃がそうとしてくれたのに、それに逆らって戻ろうとしてしまったから?
     それとも、何か他の事か……。
    
     パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ――。
    
     水音交じりに腰振りは響く。
    
    (紘汰……)
    
     虚ろな目で、舞の心は彼の名だけを呟いていた。
    
    
    
    


  • 湊耀子は従順秘書

       

    
    
    
     ユグドラシルの研究員であり、秘書でもある湊耀子は戦極凌馬に従順だ。ゲネシスドライバーでマリカに変身する彼女は、いつも凌馬に付き従い、彼の意を汲んだ仕事をしている。
     プライベートにおいてもそうだった。
    「湊くん。今夜は空いているかな?」
    「はい。プロフェッサー凌馬」
     凌馬の誘いには必ず乗り、耀子は腰に手を回されながらベッドの部屋へ連れて行かれる。
     抱かれても構わないと思っていた。
     研究熱心な凌馬は意外に子供らしい部分があり、例えば戦極ドライバーという命名は彼の苗字からである。ベルトから出る音声もほとんど彼の趣味であり、ドライバーの開発に当たってはデザインスケッチまで用意する徹底ぶりだ。
     熱心でありながら、そういう部分を持ち合わせた凌馬は嫌いじゃない。
     それに、凌馬も耀子を気に入っている。
    「湊くん。君の体は素晴らしい。さすがは格闘技で鍛えているだけあって、ボディラインがとても良く整っていると思うよ」
     凌馬はその体つきを語りつつ、腰のくびれから脇下にかけてを往復するように撫で回す。
    「さあ、見せてもらうよ? 君の全てを」
     スーツの上着をゆっくりと脱がし、シャツのボタンを一つずつ外していく。タイトスカートまで脱がされた耀子は、下着も取られて丸裸となり、ベッドの上へと寝かされた。
    「やはり素晴らしい」
     研究者の眼差しで舐めるように見てまわし、腰から撫で上げるようにして手の平を乳房へ運ぶ。柔らかな乳肉を揉みしだき、くすぐったいような快感に耀子はうっとり目を細めた。
     よがるように身じろぎし、乳首を初々しく尖らせる。
    「っはぁ……」
     敏感なそこを摘まれて、耀子は淫らな息を漏らしていた。
    「気持ちいいようだね」
    「……はい」
    「次はどうして欲しいか言ってみようか」
    「そんなこと……言えません…………」
    「可愛いね。湊くん」
     次の瞬間、耀子はびくっと肩を跳ね上げ驚いたように目を丸めた。
     秘所へ触れられたのだ。
     凌馬のねっとりうねるような指の動きが、耀子の肉貝を解きほぐす。肉芽は突起し、愛液が染み出て、痺れるような甘い疼きが充満していく。
     快楽と羞恥に顔を歪めて、耀子はそれでも行為に浸った。
     アソコはすっかり、出来上がっていた。
    「欲しいかい? 湊くん」
     耀子の下腹部は疼いている。
    「……はい。プロフェッサー凌馬のものが欲しいです」
    「では、その前に舐めてくれるね?」
     凌馬は仁王立ちでチャックを開き、勃起した一物を見せつけた。
    「……はい」
     耀子はその前に膝をつき、ベッドの床に尻をつけ、柔らかい唇でそれを包み込む。棒肌の熱さを舌で感じつつ、頭を押し進めて口内へと抱擁した。
     全体をじっくり舐め込み、唾液をまぶす。
     愛しむように亀頭を貪り、根元から先端へ向かって舌を這わせた。
     耀子の唇はグロスと先走り汁で濡れ、肉棒は舐められるごとに耀子のよだれにまみれていく。全体がべっとり濡れた肉棒を美味しく頬張り、耀子は目を細めながら従順に奉仕した。
    「とても上手だよ。湊くん。優秀な君がますます手放せなくなってしまう」
     凌馬は射精し、耀子の口内を白濁で満たす。
     耀子はこぼさないように吸い上げ、唇をしっかりと閉じて嚥下した。
    「……凌馬。早く私も気持ちよくなりたいです」
     秘所が切ない。
     耀子は慈悲を求めるような顔で凌馬を見上げ、亀頭を濡らす白濁汚れを舌で舐め取る。
    「欲しいかい?」
    「欲しいです」
     四つん這いで尻を向け、物欲しそうに凌馬を誘った。
     魅惑的な丸い尻だ。
     トレーニングで鍛えられている耀子の体は、腰つきから太ももの肉感までもが引き締まり、中身の詰まった柔肉となっている。
     それに誘われてはひとたまりもない。
    「仕方がないね。湊くん。では君の大事な部分に私のとっておきを挿入しよう」
     凌馬はほっそりとくびれた腰を掴んで、突き立てた肉棒を一気に押し込んだ。
    「――あぁっ、ああん!」
     耀子は仰け反った。
    「どうだい? 私のスティックは」
    「――あ! いい! いいです――気持ちいです!」
     尻を打ち鳴らすようなピストン運動で、尻肉の音がパンパン響く。
     下腹部の筋力が肉棒を締め付け、凌馬はこれ以上ない名器の快感を貪った。
    「君の従順な奉仕が私をここまで興奮させた。わかるだろう? 自分の膣内をえぐる陰茎の太さは湊くんのおかげで最大限だ」
     凌馬は背筋と尻を撫で回しながら腰を振り、愛液からなる水音を掻き鳴らす。
    「――ひっ、ひぁ――はぁああ! いやあ! ああん!」
    「君は先日、身柄を確保した二人を蹴り技で打ちのめしたね。戒斗と紘汰。彼らを生身で圧倒した格闘技術の持ち主を思うままに貪り、味わっている。この優越感がより男性を興奮させる要因となっているのだよ」
    「――あ! あ! あぁぁ――ひああ!」
     耀子はそんな凌馬の語りを聞くどころではないほど、快感に喘いでよがっている。尻を打たれながら顔を垂れ下げ、淫らな声を発するので精一杯だ。
     それでも凌馬は語り続ける。
    「では湊くん。君の弱点はいったいどこにあるのか。この挿入中の探索器を使って湊くんの膣内をじっくりと研究してあげよう」
     凌馬は探るように腰を振るい、膣壁のいたる部分へ亀頭を押し付けた。
    「ここかい?」
    「あぁぁっ!」
    「それとも、このあたりか」
    「ひああ!」
    「いや、ここだね」
    「――はっ、はぁぁん! そ、そこ――駄目っ、駄目ぇ!」
     一層よがる耀子を見て、凌馬はまるで楽しい玩具でも見つけて喜ぶ子供のように目をキラキラ輝かせ、弱点を集中的に擦るようにして腰を振る。
    「――あっ、あ! あ! あぁぁ――ひあああ!」
     喘ぎ声のトーンは少しずつ上がっていく。
    「そろそろ来る頃かな」
    「――あぁぁああ! イク! イク! 凌馬! 凌馬ァァァアアアアアア!」
    
     ――ドクドク! ビュルゥゥゥ! ドクン!
    
     耀子が大きく仰け反ると同時に、凌馬は膣内へ射精した。
     引き抜くと、その穴から白濁がこっぽりこぼれ、疲弊して朽ち果てた耀子は息の上がったまま横に倒れて余韻に浸っていた。
    
    「あぁ……プロフェッサー…………」
    
    
    
    
    


  • グレムリンの痴漢命令

       

    
    
    
     グレムリンの指示でゲートを絶望させろ。
     それがワイズマンの意思だった。
     ワイズマンの意思は絶対――グレムリンの意思はワイズマンの意思に等しい。メデューサがラッシュアワーの通勤電車に乗車したのも、全てはグレムリンの命令のうちであった。
     身動きできないほどの満員状態に押し潰されそうになりながら、メデューサは吊り革を掴んで電車に揺られる。
    
     さわっ、
    
     お尻に異変を感じる。
     背後に立つサラリーマンの手の平が、メデューサのヒップに膨らみに押し付けられていた。吸いつくサラリーマンの手はお尻の丸みを撫で回し、中指を割れ目の中へフィットさせる。指が割れ目に沿うように、メデューサのお尻は触られていた。
    (……どうして私がこんなことを)
     狙いのゲートはサラリーマンだ。
     男を絶望させるためにグレムリンが考え出した作戦は、痴漢の罪で警察につき出し男を社会的に抹殺し、妻や娘の失望を誘うことだ。社会や愛する家族からの信頼を失えば、幸せな人生を台無しにした彼はたちまち絶望するだろう。
     男の手はメデューサのお尻を揉み込み、這いまわる。
    (そ、そこは……!)
     尻穴に指を立てられ、ぐりぐりとほじくられた。
     メデューサの顔が羞恥に歪む。
     このサラリーマンは仕事でだいぶストレスを溜めており、ついこういう形で発散してしまうとグレムリンは言っていた。
     ――結構大胆に触ってくると思うけど、頑張ってね?
     いやらしい顔で命令を下された時には腹が立ったが、逆らえない立場では歯噛みして堪えるより他はない。
     丸いお尻を這いまわり、尻穴をつついて指を押し込む。執拗にほじくられ、メデューサは腰をよじって逃れようとした。
     だが、グレムリンの指示を思い出す。
     ――嫌だからって逃げちゃ駄目だよ? しっかりエサに食いつかせないと、魚は釣り針にはかからない。駅に着くまではちゃーんと触らせてあげて、それから初めて駅員に突き出すようにね?
     痴漢にひたすら俯いて、無抵抗になりきって、声をあげたり足を踏みつけるような反撃は何もできないと思わせる必要があった。全てを受け入れ、好きなようにさせてやる必要があった。
    (グレムリンめ、覚えていなさい)
     恨めしい気持ちを煮えさせて、メデューサはじっと痴漢を受け入れる。
     抵抗できずに俯くフリで、サラリーマンは調子付く。
     彼はメデューサの腹にがっしりと両腕を巻きつけ、お尻に硬直しきったズボンの膨らみを押し付けてきた。
    (こんなことまでされるとは……)
     メデューサは顔を歪めた。
     男は硬く熱を持った異物を擦りつけ、腰を揺すってきているのだ。その肉塊はメデューサのお尻にぴったりと収まり、ゆさゆさとした摩擦を与えてくる。双丘でビクビクと蠢くおぞましい感触に塗られていった。
    (……本当に大胆ね)
     腹に巻きついた腕は下へ伸び、太ももを撫でる。すべすべの感触を堪能していき、やがて女のもっとも大事な部分に触れてきた。
     男は秘所をなぞってくる。
     指がぐるぐると這い回り、こねるように指がうねる。恥丘のラインをなぞるように指は上下し、お尻には剛直が擦り付けられる。
     体は完全に密着し、背中には男の肉体が抱きついている。顔が頭の横に埋められて、首筋の匂いまで嗅がれていた。
     興奮した息遣いが嫌というほど伝わってくる。
     秘所をまさぐる指が大胆になり、ショーツをずらして直に割れ筋へ触れてくる。蜜液で表面を滑るかのようにして、もう一方の腕は乳房へ伸びてくる。そのまま鷲掴みに揉みしだかれ、痴漢としてはかなり思い切った行為をメデューサは受けることになった。
    (電車の中でここまで……)
     サラリーマンは犬の荒息のように興奮しきり、腰の揺さぶりが強くなり、お尻に押し付けられる剛直の触感はより圧力を増してくる。耳を舐められ、乳房を揉まれた。
     不愉快極まりない。
     おぞましい手が全身を這いまわる。乳房を揉む指が、乳首を探るように丘の頂点を這う。下に触れる指が、膣口にねじ込む。さすがにやりたい放題だ。
    『まもなく~駅、~駅に止まります』
     ようやく聞こえた車内アナウンスに安心する。
     駅にさえ着けば、男を駅員に突き出すことが許されているのだ。そして、家族を持つサラリーマンは痴漢行為が身内にバレて、絶望に堕ちることになる。
     やがて停車し、ドアが開く。
     同時に、メデューサはサラリーマンの手首を掴んだ。
    
         *
    
    「お疲れ、ミサちゃん。おかげで可愛いファントムが生まれたよ」
     グレムリンがニヤけてくる。
     癪な話だが、あそこまでしたのに失敗では笑えない。晴人達の知らないところで、彼らの手の届かない場所で少しは人間をファントムに変えられていることに、果たして彼らは気づいているのだろうか。
    「そ。だけどあんな作戦は真っ平よ。次はまともなやり方にさせてもらうわ」
    「それはゲートしだいだね。それより、ミサちゃんは痴漢されて気持ち良かった?」
     無神経にもほどのある問いかけに、メデューサの頭には一気に血が上った。
    「そんなわけないでしょう?」
    「だよねー? ま、今日はこの辺でおさらばってことで、また明日ねー」
     グレムリンは軽快なステップで去っていく。
     その背を見つめ、そしてメデューサは自分のショーツを気にかけた。ああして声を荒げたのは、ただグレムリンが無神経だったからではない――図星だったからだ。
     一人になったメデューサは、ひっそりとショーツを履き変え、濡れてしまったそれを焼き捨てるのだった。
    
    
    


  • ミサちゃんにパワハラSEX

       

    
    
    
     これからはグレムリンの言う事を聞け。
     ワイズマンからのそんな指示さえなければ、こんな奴に従うなんてことは決してなかった。
     しかし……。
    「ミーサちゃん。咥えてくれる?」  今やグレムリンの意思はワイズマンの意思に等しくなった。
     目の前につきつけられた肉茎への口奉仕を拒むことも、ワイズマンへの反逆に値する。メデューサは慣れない手つきで肉竿の根元を握り、亀頭に色めく熟れた唇を押し当てる。丸く開いた唇の輪に少しずつ埋め込んでいくように、メデューサは勃起しきったそれを口内に受け入れた。
    (私にこんなことをさせるなんて……)
     グレムリンがつけ上がるだけで、ゲートの絶望には繋がらない。何が悲しくてこんな命令を受けなければいけないのか、納得できずに咥えていた。
    「しっかりお願いね? ミサちゃん」
     馴れ馴れしいちゃん付けの名前呼びが不愉快だ。
     こんな男を気持ち良くさせたいなどとは到底思わず、刺激を与えることなど考えずに、舌を使うことなく頭を動かした。
     メデューサは全裸だ。
     人間の衣服は全て脱ぎ去るよう言われ、拠点のベッドで眩しい肢体を晒している。輝かしい白い体でグレムリンの股元に膝をつき、メデューサは屈辱の時間を味わっていた。
     とにかく頭を前後させればいい。メデューサはなるべく大口を開け、アゴを開くことで肉棒の皮肌に舌や唇が触れないようにしながら、穴を透かすようにスライドを繰り返す。
    (……早く満足しなさい)
     恥辱の時間に過ぎ去って欲しい。
     メデューサの思いはただそれだけだった。
    「ミサちゃん。やる気ある?」
     ところがグレムリンはメデューサの頭を鷲掴みに、強引に押さえつけられる。
    「んっ、んぐ!」
    「せっかくのフェラチオなんだから、口がサボっていたら意味ないでしょ? もっと口技を使おうよ。ふふふふっ」
     グレムリンは肌寒く気色の悪い笑い方をする。
    (調子に乗って……)
     メデューサは唇の輪で茎を締め付け、舌を這わせる。なめずり唾液を擦り付けながら頭を動かした。
    「くちゅぅ、じゅるぅぅ、んちゅぅぅ……」
    「そうそう。いやらしーい音を立てながらね?」
     プルンとした唇をねっとり這わせ、舌で唾液をまぶしながら頭を前後にスライドする。
    「うん。飲み込みが早いねぇ? ミサちゃーん」
     よしよし、上手だ。
     とでも言わんばかりに頭をたっぷり撫でてくるのが屈辱だった。
    「それじゃあ、僕もミサちゃんにご褒美をあげなくっちゃね」
     ドクン、ビュルゥゥ!
     グレムリンの白濁が発射され、口内に青臭い味が広がる。溢れるほどの量に白濁で舌は浸され、下あごは白いコーティングで満杯になった。肉棒を引き抜いたグレムリンの目には、舌も歯も精液に沈んだメデューサの口内が映ったはずだ。
    (こんなものを……!)
     グレムリンは唇に指を当て、吐かせないようにメデューサの口を閉じさせる。
    「もちろん飲んでくれるよね?」
     その邪悪は笑みには逆らえない。
    (こんな奴に! 私がこんな……!)
     メデューサは屈辱に震えながら精を飲み込み、青臭い味を喉の奥へ封じ込める。憎い男の精が食道をつたって胃までドロリと降りていく体内の感触が、たまらなく不快で怖気のするものだった。
    「……もういい?」
     この先はしたくない。
    「ダーメ。まだまだこれからでしょ?」
     メデューサはベッドシーツに押し倒される。反射的に腕で胸を、手で秘所を覆い隠すが、恥じらいある行動を見てかグレムリンは愉快に笑い出す。
    「ふふふふっ、やっぱり恥ずかしい?」
    「何を言っているの?」
    「ファントムといっても、やっぱり女の子だもんね? ミサちゃん」
    「その名前で呼ばないでって言ってるでしょ」
     メデューサは顔を背ける。
    「いいじゃん。可愛い名前なんだからさ」
     グレムリンはメデューサの腕を解き、白い乳を揉み始めた。
    「くっ……」
     包むように揉みほぐされ、乳首に血流が集まっていく。突起した乳首を指で弾くように弄ばれ、そして口で吸い付かれた。 「どこまで私を貶めるの?」
    「貶めるなんて酷いなあ。僕はキミと愛し合いたいだけだよ?」
    「冗談じゃないわ」
    「まあ、そう言わないで」
     グレムリンは柔らかな乳肌をその形に沿って撫でていき、指先で乳首を弾く。揉み込み、指を踊らせ、柔らかさを堪能していた。
     その手はそして下へ向かい、秘所に触れる。指が割れ目をねっとりなぞった。
    「――っ! そこは……」
    「少し濡れてるね? ミサちゃん」
    「っ! 濡れてなど……」
    「とてもヌルヌルしてきてるよね。ふふふふふっ」
     グレムリンは人差し指と中指、二本の指を束ねて恥丘の表面をなぞりあげる。指の腹で這いまわり、蜜液でヌメっとした割れ目を上下に往復する。男の指の感触にメデューサの秘所は穴の奥からキュっと引き締まり、じわじわ熱をあげていく。
    「うぅっ、やめ――」
     メデューサはわずかに身をよじらせ、抵抗に太ももを摺り合わせる。
     だが、それこそ感じた証と見做される。
    「ミサちゃんってエッチだね」
    「なっ、何を言っている!」
     メデューサは怒りと羞恥に顔を赤くした。
    「ほら、だって気持ちいいんだよね?」
     グレムリンの指がクリトリスに狙いを定めて蠢いた。最も敏感な部分への刺激に息が荒れ、メデューサは熱の篭った色めく呼気をその唇から吐き始める。悔しさに震えながらも、快楽を前にまるで悪夢にうなされでもするように汗をかき、頭を左右にくねらせていた。
    「あぁぁっ、違っ……はぁぁっ、あぁっ……」
    「エッチなミサちゃん。可愛いねぇ?」
     グレムリンは煽ってくる。
    「くっ、調子に乗るな……。あぁぁっ」
     メデューサは反意ある目を返すが、肉唇をたくみに捏ねられよがらされる。
    「本当に気持ちいいみたいだね? ミサちゃんに感じてもらえて僕も嬉しいよ」
    「くぅっ、私は嬉しくなど……」
     するとグレムリンは不満げな顔をしてみせた。
    「ふーん? 指だけじゃ満足できないのかなぁ」
    「満足なんてするわけないでしょう? こんなことばかりしてないで、早くゲートの絶望を」
    「わかってるって、そのためにもモチベーションって大事でしょ? ミサちゃんでやる気を補充しなくっちゃ」
     グレムリンは楽しげに笑んで見せ、そして――。
     ピタッ。
     亀頭の切っ先が秘所に押し当てられ、メデューサは緊張に身を硬くした。
    「まさか最後まで……」
    「だって指だけじゃ駄目なんだよね? だから、もっといいものをプレゼントしてあげようかなって思ったんだ」
     グレムリンは肉棒で淫裂をなぞらえ、亀頭の先で膣口を捉える。愛液でぬめる入り口を押し広げ、膣壁の狭間へ一気に肉杭を打ち込んだ。
    「ひあぁぁ!」
     快楽の電流にメデューサは仰け反る。
    「ミサちゃんの中、あったかいなぁ」
     グレムリンが腰を揺する。
    「いあぁっ! やめっ! あぁぁ! ああん!」
     笑顔で腰を振るわれながら、メデューサは悲鳴のような喘ぎをあげてよがっている。膣壁をえぐる肉棒が激しく出入りし、刺激の波を大きくする。結合部の電熱が背筋までかけあがってくるような快感に、背中で跳ねるように仰け反っていた。
     奥を打たれるたびに振動で乳が震え、メデューサの乳は上下にプルンプルンと揺れている。
    「どうかな? ミサちゃん。僕のペニスは気に入ってくれた?」
     グレムリンは両手でがっしり頭を掴み、メデューサの顔を自分へ向かせる。
    「ハァ……ハァ……。気に入るわけないでしょう?」
    「こんなにいい声を出すのに?」
     グレムリンは奥を貫く。
    「あっ、あぁん!」
     思い通りによがらされ、プライドをオモチャのように弄ばれる惨めさにメデューサは打ち震える。悔し涙がこぼれそうなほどの潤んだ目でメデューサはグレムリンを睨み返していた。
    「素直じゃないね? 体は素直なのに」
     グレムリンはリズミカルに腰を叩きつけ、亀頭で何度も奥を貫く。
    「あぁぁっ! あふぁぁ! ひぃぁああ!」
    「あぁぁっ♪ あふぁぁ♪ ひぃぁああ♪」
     メデューサの喘ぎをいかにもわざとらしく復唱し、オモチャで遊ぶ子供の笑顔でグレムリンはリズムを上げる。
    「はぁぁあ! 駄目っ! 激しっ……あぁぁああ!」
     しだいに子宮の奥底から何かが込み上げた。
     快楽という名の風船が膨らんでいき、ギリギリの破裂寸前まで膨張しきったところだ。
     ぴたり。
     と、グレムリンは腰振りを静止した。
    「なっ、何故やめるの?」
    「あれぇ? 期待していたような言い方に聞こえるけど」
    「そんなわけない! 満足したなら早くやめてもらえるかしら」
    「そっかぁ。でも、もうちょっと楽しもうよ」
     再びグレムリンの腰が動き出す。
    「ひあぁああ! あぁあああ!」
     メデューサは喘ぐ。
    「ふふふふふっ、いい声」
     グレムリンは締め付けある膣壁の狭間に肉棒を出し入れし、腰を振るって打ち付けている。くちゅくちゅと水音が響き、メデューサの喘ぎ声も天井まで届いていた。
    「駄目ぇ! くっ、来る! 何か――も、もう! 駄目ぇえ!」
     ぷたり。
     タイミングを見計らったかのように、グレムリンは静止する。
    「……ま、また同じことを」
    「ん? 同じことって?」
     グレムリンは首をかしげる。
    「ふざけているの? あなたはさっきから……」
    「ん? 何がいいたいのかな? ミサちゃんは。言いたいことがあるなら、はっきり聞こえるように言ってご覧?」
    「……別に何もないわ。済んだなら抜いてくれるかしら」
    「ダーメっ、まだまだ僕は満足してないから」
     グレムリンは腰を振るう。
     メデューサは髪を乱しながらよがりだす。
    「あぁぁ! 駄目、駄目ぇ!」
     ぴたり。
    「……え?」
     下腹部から何かが込み上げ、爆発寸前になるとグレムリンは腰振り運動を止めてくる。
    「どうしたの? ミサちゃん」
    「べ、別に……」
    「そっか。じゃあ続けるね?」
     その後も、同じ行為は繰り返された。
    「ひっ、ひあ! いぁぁああ!」
     悲鳴のような喘ぎをあげていると、ぴたり。
     グレムリンは腰を止める。
     激しい快楽に破裂寸前まで膨らんでいた何かは急速に萎れていき、すると中で蠢く肉棒は時を待っていたように再稼動。
    「いや! いやぁ! ああっ!」
     込み上げるものが膨らんだところで、ぴたり。
     止められる。
    「ふふふっ、ミサちゃん? イきたいとは思わない」
    「な、何を言って……」
    「だって、さっきから何度も絶頂しかけているよ? 僕がイかせてあげようか」
    「からかわないで、早く済ませて頂戴」
    「ふーん? いつまで持つか試してあげるよ」
     何度も腰を振るっては、グレムリンはここぞという瞬間を狙って腰を止め、時間を置いてまた動き出す。その繰り返しにメデューサの肉体にはみるみる疼きが蓄積し、膣はたまらないほど収縮してヒクついていた。
     メデューサの眼差しは熱にとろけかけ、頬も熱く朱色になっている。
    「は、早く済ませて……」
    「そうじゃないでしょ? もっとはっきり言ってご覧よ。僕が叶えてあげるからさ」
    「だから、早く終わらせるのよ」
    「仕方ないなあ」
     グレムリンはピストン運動で喘ぎ声を張り上げさせ、メデューサを目一杯感じさせる。寸前のところで停止した。
    「どう? ミサちゃん。早く素直になって欲しいな」
    「……いい加減にして」
    「はいはい」
     グレムリンは何度でも繰り返す。
    「ひゃあぁあ! ああん! あぁああ!」
     ぴたり。
    「ま、また……」
    「だ、か、ら、さ。僕はミサちゃんに素直になって欲しいんだよ」
    「はぁ……はぁ……。わ、私は……」
    「うん?」
    「あなたなんかに――あぁ! ああ! あぁぁ! あん!」
     抵抗の言葉を遮られ、停止する。
    「どう? ミサちゃん。そろそろ素直に言ってみようよ」
    「……い、いつまでこんなことを続ける気なのかしら」
    「いつまでもだよ」
    「ふぁぁあ! あぁぁ! あぁぁん!」
     ぴたり。
     繰り返し執拗に我慢をさせられ、メデューサの秘所はみるみる痺れていく。熱くなりきり、少しでも早い絶頂を望み始めていた。
     それでも折れないメデューサに向け、グレムリンは何度でも同じ寸止めを繰り返す。
     やがて限界寸前までやってきて……。
    「ミーサちゃん。とろけた顔も可愛いね」
    「……グレムリン」
    「なんだい?」
    「早く……」
     メデューサの声は小さく途切れる。
    「ん?」
     グレムリンはわざとらしく聞き返した。
    「早く私を……」
    「うーん。それだけじゃわからないな」
    「い、い……」
    「い?」
     そしてメデューサはか細い声でこうもらす。
    「イかせて頂戴」
    「やっと素直になったね? ミサちゃん」
    「勘違いしないで欲しいわ。あなたが何度も止めるから……」
    「うーん、なってないなあ。人にものを頼むときはもっと丁寧な態度があるよね?」
    「くっ……」
     メデューサは悔しげに歯を噛み締めた。
    「さあ、言ってご覧?」
    「イかせて……ください」
     屈辱を飲み込みながら、メデューサはあらぬ懇願をグレムリンに行っていた。
    「うん。もっとはっきり丁寧にいってみよう」
    「わ、私をイかせて下さい」
    「まあ、このくらいで勘弁してあげるよ。さ、一緒に絶頂へ達しようね? ミーサちゃん」
     グレムリンは小刻みに下腹を叩きつけ、剛直で膣壁をえぐる。
    「あ、ああああン……あは――」
     膣壁に擦れる摩擦感が快楽となり、膣内がとろけていく。中がキュっと引き締まり、ペニスをまんべんなく締め付ける。その締まりを肉棒はかきわけて、メデューサは最奥を突かれるたびに全身をくねらせていた。
    「あぁぁン……あぁぁっ!」
     快感のせいが自然と下腹部に力が入り、メデューサの膣はギュゥゥとペニスを締め上げる。明らかに締め付けは強くなっていたが、蜜液が活性油となり、肉棒の抜き差しを手助けする。力んだ膣壁はウネウネと、包むように亀頭に絡んでいた。
    「ほら、ほら、ほら!」
     グレムリンの楽しげなピストン運動に乳房がプルプル弾む。
    「いやぁぁあ、あぁぁああ……!」
     激しい快楽の波にメデューサは身悶えした。
    「一緒にいこうね? ミサちゃん」
    
     ドピュルゥゥウ!
    
     メデューサの中で精が爆ぜ、白濁が撒き散らす。ドロリとした熱さに一気に込み上げるものが破裂して、メデューサを絶頂に導いた。
    「いやぁぁあ! いやぁああぁあああ!」
     限界を迎えたメデューサはぐったりと力尽き、息切れしたような呼気を漏らす。肉棒の引き抜かれた淫裂からは白い粘液が垂れ、つたい落ちてシーツにシミを作っていた。
    「これからもいっぱいしようね? ミーサちゃん」
     果てたメデューサの姿をグレムリンは優越たっぷりに拝み尽くし、君の悪い笑い声をあげて一人喜び続けていた。
    
    
    


  • 的場響子と百目婆ア

       

    
    
    
    
     本編 第41話「百目婆アの恐怖」より
    
    
         *
    
    
     的場響子は川を見ていた。
     山中を下流に向かって流れる上流河川は、涼やかに水を響かせている。突き出た岩で水流が砕けて泡が立ち、それが水しぶきのような綺麗な川の水音となっているのだ。
     川を囲む森の緑からは鳥の鳴き声が耳に染み入り、自然の静けさが響子の心を和ませていた。
    「自然は美しい」
     響子は言う。
    「この自然を破壊しようとするクライシスは、どんなことがあっても許せない」
     地球侵略を目論むクライシス帝国は、クライシス人の体に合わせて地球環境を変えようと目論んでいる。移民団を受け入れるための空港基地を勝手に建設し、今にも人々からこの日本を占領しようと死に物狂いだ。
     もっとも、クライシスからの移民船を誘導するレーダー塔は、南光太郎がことごとく破壊して回っているわけだが。
     許せない。
     両親の命を奪い、この自然をも壊そうとするクライシスは許せない。
     響子はその綺麗な川を瞳に焼き付け、最後まで彼らと戦い抜く決意を固めていた。
     その時だ。
     ――気配を感じた。
     背後の茂みで、草を掻き分けるような物音がした。
     咄嗟に振り向くと、木々の密集した木の葉の隙間から、青い輝きがこちらを覗く。それはまるで、おびただしい数の目玉を持つ妖怪が、閉じていたたくさんの瞼をいっぺんに開く光景を想像させた。
     響子はその正体を追いかけ、獣道を走る。
     車が行き来できるような砂利だらけの道へ出て、左右を伺いながら進んでいく。武器である弓矢をつがえ、いつクライシスの敵が現れても矢を放てるよう、響子は警戒心を高めていた。
     すると、笑い声が聞こえた。
    
     ――ひゃはははははははは!
    
     しわがれた老婆があげる老獪な笑い声と共に、その怪人は木の上から、まるでコウモリのように、あるいは人間が鉄棒で逆さにぶら下がる時のような形で、醜い妖魔が響子の前にその姿を見せてきた。
     老婆の怪人は軽やかに枝から飛び降り、笑いながら響子へ迫る。
     響子は咄嗟の判断で、敵から距離を取ろうと走り出す。追ってくる老婆を背に、茂みを突き抜けたところで弓矢を構えて振り向いた。
    「止まって!」
     追ってくる怪人に対し、響子は威嚇の姿勢を見せる。
    「何者なの!」
     響子の気を張った問いかけに、老婆は実に老獪な年寄り口調で答えてきた。
    「私は若い女が大好きな百目婆アぢゃよ」
    「百目婆ア?」
    「そうぢゃ。百の目を持つババアぢゃよ。若い女の命を吸って二千年生きてきた。今度はお前の命が欲しい」
    「お前はクライシスの妖族ね?」
    「命をくれぇ、命をくれぇぇぇぇ」
     まさに妖怪だ。
     体中に目玉を生やした白髪の老婆が、命をくれと迫ってにじり寄る。昔話に出てくる妖怪などが、ちょうどこんな風に迫ってきて、人を追い回していたのを思い出した。しわしわの長い白髪を伸ばし、奇怪な仕草をしているところがまさしくそれだ。
     響子は矢を放つ。
     百目婆アへ向かったその矢は、しかし身体をすり抜け向こう側の木へ刺さった。
     効いていない!
     自分の武器が通用しないとわかると、響子は背中を向けて逃げ出した。
     山中に小屋を見つけ、そこへ逃げ込み戸を閉める。
     だが、百目婆アも追いついてきた。
    「命をくれぇ、命をくれぇぇ」
     百目婆アは外側から戸を揺らす。
    「開けてくれぇ、開けてくれぇぇぇ」
     棒をかけて外からは開かないようにしているが、これでは百目婆アが外にいる限り響子は中から出られない。
     逃げたつもりが閉じ込められる形となった。
    「開けてくれぇ、開けてくれぇぇぇ」
     戸を叩かれ、揺らされる。
     その木板がドシドシなる音に、今にも戸を破られるのではと恐怖を覚え、響子は必死になって内側から戸を押さえた。
     この戸を守れるかどうかが、響子にとっては生死の境だ。
    「光太郎さん……助けて!」
     懸命に押さえつけている響子は、恐怖と焦りから、自然とRXの名を口に漏らした。
    「開けてくれぇ、開けてくれぇぇぇ」
     戸が揺れる。
     しかし……。
     突然、止まった。
     すぅっと、外側から叩かれていた戸板は急に静かに音を沈めた。あんなに開けるように迫っていたのに、こんなにもいきなり静まってしまうと、さっきまで感じていた命の危機に対して拍子抜けさえしてしまう。
    「帰ったのかしら?」
     きょとんとしながら、響子は戸板に耳を当て、外側の様子を音で伺おうと試みる。
     外からは、何も聞こえない。
     外からは……。
    
     パチンッ、
    
     それは熱した巻きが火花で弾けるような、囲炉裏で火を燃やしている音だった。
     もちろん、響子に火をつけた覚えはない。ここまで必死に逃げ込んで、戸を破られないように格闘していた響子にとって、囲炉裏に火をつける暇もなければ、暖まったり炊事を行おうという発想自体がなかったのだ。
     それなのに、火が熱を上げた際に聞こえる弾ける音が、パチパチと鳴っている。
     まさか――。
     恐る恐る響子は振り向く。
     すると……。
    
     ――いた!
    
     どうやってか。
     いつの間にか囲炉裏の前に座っていた百目婆アに、響子は反射的に矢をつがえ、弓を放とうと構えを向けた。
    「無駄なことぢゃよ。私は不死身ぢゃ。そんなものでは倒せぬぞ」
     それでも響子は矢を放つが、刃はすぅっとその身体を透過しすり抜けて、向こう側の壁にむなしく刺さるだけだった。
    「ひゃははははっ、的場響子。私から逃げることはできぬ。綺麗な目ぢゃ。それに若々しくて美しい体を持っておる。私はお前のような若い女が大好きぢゃ」
    「私をどうするつもりなの!?」
    「私が不死身なのはのぅ、この目の中に若い女の命を吸い込むからぢゃよ」
     百目婆アは額の瞳を指で示してみせた。
    「吸い込まれてたまるものですか!」
    「ひゃはははっ、私と勝負してみるがよい。お前が勝てば私の目は潰れる。お前が負ければお前は私の目の中に吸い込まれることになる。お前は強い念動派を持つ娘ぢゃ。お前の命を吸えば私の命は五百年は長らえるというものぢゃ」
     そして、その時だった。
     響子の体が勝手に動いた。
    「こ、これは一体!?」
     百目婆アの念動力だろうか。
     まるで見えない力に手足を掴まれ、人形遊びのように肢体を動かされ、その手はなんと服を脱ごうと動き始める。
    「すぐに吸い込むのは勿体無いでのぅ。その若々しい体で私を楽しませるのぢゃ」
    「そ、そんな破廉恥な!」
     自分の手が今にもシャツをたくし上げ、まずは一枚目を脱ぎ捨てる。
     響子はもちろん、脱ぎたい意志など欠片もない。抵抗しようと、自分の手足を自分自身の意志で動かし、この脱衣を止めてみせようと強く念じるが、まるで思い通りには動かない。見えない力の芯が手足の内側に入り込み、どうしても勝手に動いてしまう。
     腰のベルトが外れ、履物が下ろされ、下着が取れていく。
    「脱ぐのぢゃ、脱ぐのぢゃぁ」
    「嫌っ! やめて!」
     響子が全裸になるまでそう時間はかからなかった。
    「はだかぢゃ、はだかぢゃ」
    「嫌! 見ないで!」
     響子は両手で大事な部分を隠して座り込むが、念動力ですぐに体を動かされ、気をつけの姿勢を取らされる。
    「ええ体ちゃのう?」
     老婆の囁きが響子の屈辱を刺激した。
    「このっ! 破廉恥!」
    「ほほっ、もっとええことをさせてやろうかのぅ?」
     響子の腕が秘所へ向かう。
    「嫌! 嫌!」
     指が縦筋をなぞり出し、響子は屈辱に顔を歪めて真っ赤になった。
     両親の仇であるクライシス仲間の前で、全裸にされた挙句に自慰行為を強要されるなど、尋常でなく恥ずかしい。涙が出そうなほどに惨めさが身に染みた。
     指が膣口へ入っていき、もう片方の手が乳房を揉み始める。硬く尖った乳首を摘み、下の手は秘穴を出入りした。
    「クライシス! こんなことをするなんて……絶対に許さない!」
     響子は百目婆アを睨みつけるが、淫らな真似をしている女がその最中に相手に怒った顔を見せるなど、相手をいい気にさせるだけである。
    「ほほっ、ええのぅええのぅ」
     百目婆アは喜んでいた。
    「くっ……んぁぁ……!」
     こんなことは今すぐやめたい。
     響子は身をよじって抵抗するが、なんら意味はなさずに両手は自慰のために動き続けた。
     秘所は愛液を分泌し、ほとばしる快感に膝が震える。力が入らず、まともに直立姿勢を保ってはいられなくなり、気持ちいいあまりに腰がくの字に折れかけになった。
     甘い痺れに膝をつき、それでも指は動き続ける。
    「――このっ、このぉ! 止まれ! 止まれ!」
     自分の体に向かって響子は叫ぶ。
    「無駄ぢゃ無駄ぢゃ。そのええ姿をもっと見せろ」
    「いやぁぁ!」
     指が、アソコをぱっくり開いた。
     膝立ちで腰を前へと突き出し、自ら大事な貝の中身を見せつけるポーズを取っている。いくら念動力のせいとはいえ、自分がとてつもなくはしたない真似をして思えてきた。
    「ほほほほほっ」
     響子はそして、あらゆる痴態を晒す羽目となっていく。
     四つん這いでお尻を振った。仰向けでM字開脚のポーズを取った。股間を強調するようブリッジのような形で仰向けから膝を立てた。
     もはや舌を噛み切りたい。
     それほどの恥辱に濡らされ続けた。
     そして……。
    「――いっ! いや! いやぁあああああ!」
     絶頂の潮を吹かされた。
    「ひゃっひゃ、楽しかったわい」
     そして、響子は百目婆アの瞳に閉じ込められる。
    
     その後、RXに変身した南光太郎によって救出されるが、恥辱を味合わされた思いは消えない。
     しかし、こんな話を誰にも告げられるわけがなく、響子はただぐっと歯を噛み締めて過去の屈辱を堪え続けた。
     時間と共に忘れ去るまで……。
    
    
    


  • V3 純子の処女はドリルモグラに!

       

    
    
    
     以前から珠純子をつけまわしていた黒田雄二は、恋敵となる風見志郎に対して、妬みや憎悪を抱いていた。そんな志郎への感情に目をつけ、仮面ライダーV3と戦う怪人となるに相応しいと考えたピッケルシャークは彼を拉致した。
     改造手術を受けた黒田雄二はドリルモグラとなり、一人歩く珠純子を捕らえたのだ。
     そして今、珠純子はデストロン基地の中にいた。
    
     ――全裸だ。
    
     デストロン首領の考えでは、珠純子を任務遂行の褒美として与えるつもりでいる。自由に肢体を貪るため、予め邪魔な衣服は剥ぎ取られ、純子は両腕で恥部を隠しながらベッドの端にうずくまっていた。
     部屋のドアが開き、ドリルモグラがそこへ踏み込む。
    「珠純子。俺が誰だかわかるか」
    「え……!?」
    「エェェェロォォォォォ! 俺はお前と風見志郎に復讐するために、デストロンの手で改造人間になった黒田雄二だ」
    「ええ!? じゃあ、いつも私をつけまわしていた……!」
    「そうだとも、風見志郎は死んで俺の目的の半分は遂げられた。あとは、お前と結婚することだ!」
    「ええっ!? 結婚?」
    「そうだ。お前はこのドリルモグラの花嫁になるのだ」
    「嫌です! 絶対嫌です!」
    「エェェェロォォォォォ! いくら嫌だと言っても、この地の底のデストロンアジトでは、お前は俺に逆らうことはできない」
     怪人としての肉体には男性器がついていない。
     そこで、ドリルモグラは人間・黒田雄二としての姿に戻り、涙する純子を強引なまでにベッドに組み伏せ、身勝手で乱暴な性行為を開始した。
    「嫌ぁ! やめてぇ!」
     純子は暴れる。
    「無駄だ。お前の初めての男は、この俺なんだ」
     掴んだ手首を下に押し付けるようにするだけで、純子の抵抗は一瞬にして食い止められる。
    「志郎さん……」
    「あいつなら死んだ。風見志郎はここには来ない」
     デストロンの仕掛けた罠により、基地に閉じ込められたV3は時限爆弾によって爆発。実は26の秘密の一つ、レッドランプパワーで脱出に成功しているのだが、黒田雄二も珠純子もその事実をまだ知らない。V3は死んだと思っているのだ。
     雄二は純子の乳房を掴む。
    「嫌ぁ……!」
     小ぶりな膨らみに指を躍らせ、すると純子は解放された腕で雄二を押し返そうと暴れるが、そうするたびに再び手首をベッドに押し付けられる。
    「安心しろ。デストロン特製の媚薬で、すぐに気持ちよくなる」
    「なりません! あなたの手でなんかで!」
    「それはどうかな?」
     雄二の指が乳首をつまんだ。
    「あぁ……!」
    「どうだ? いい感じがするじゃないか」
    「そんな……!」
    「ほーら、もっと感じろ。もっと喘げよ」
     反応の良さに気づいた雄二は、面白がって乳首を集中的に責め始める。
    「あッ、あぁ……!」
     つまんでは舐め、つまんでは舐める繰り返しが、純子の首をよがらせる。破裂しそうなほどに突起して、なおも敏感さを増し続けた末、ただ乳首をタッチするだけが、全ての抵抗を強制キャンセルさせることと同じとなった。
    「デストロン特製の電気マッサージ器だ」
     道具まで用意して、小刻みな振動を乳房に当てる。
    「んんんんん!」
     純子は必死に歯を食い縛る。
    「ほれ、我慢すんなよ。へへへ」
     我が物顔で快感を与え続ける雄二の手で、純子の脳は少しずつ蕩けていく。あまりの心地に下半身に意識がいき、いつしか下腹部が熱く引き締まっていた。
    「あっ、あぅ……! だめぇ……!」
    「ほーう? エロいやつだな。触ってもないのにココが濡れてんのか」
     雄二は秘所にマッサージ器を当て、純子はさらに仰け反った。
    「――あッ! ああああ!」
    「感じろ感じろ」
    「だッ、だめェ……! お願い! もうやめてぇ!」
     純子は恐れていた。
     このままでは快楽に負ける。自分が自分ではなくなってしまう。
     しかし、雄二がやめるはずもなく、突起するクリトリスへと容赦なく振動を触れさせる。
    「んんッ! ん! だ、だめッ! ああん!」
    「何が駄目なんだ? イイってことだろ?」
    
    「あ――ああ――イヤァァァ――!」
    
     ――イった。
    
     自分の絶頂が信じられずに、純子はただ呆然と目を見開いて放心する。
    「へへへっ、いよいよ俺の女だ……」
     雄二はその手で純子の股を左右に開き、己の分身を挿入した。
    「はっはっはっは!」
     そして、純子をものにした喜びに顔を歪めて、雄二は大いに腰を振る。
    「あっ! ああ――んぁああ!」
     純子はただ喘いでいた。
     全ての思考は快楽に押し出され、好きでもない男に挿入された事実についても、風見志郎への想いについても、何もかも考えている余裕がない。
    「あ! あんん! んん!」
     濁流のように押し寄せる快感が、喘いでよがる以外のことを何一つ許さなかった。