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  • パトレン3号 明神つかさ 羞恥と凌辱 後編

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     戦いはすぐに始まるわけではない。
     きっと盗撮されているのだろう風呂に入れば、シャワーのあいだに脱いだ下着は持ち去られ、代わりに黒いブラジャーとTバックが置かれていた。敵の趣味に合わせた下着など、真っ平と言いたいが、他の洋服も全て消え、他に着るべきものがないので、着なければ全裸で出て行くことになるだけだ。
     しかし、乳首がギリギリで隠れる布面積しかないブラジャーに、紐が尻の割れ目に埋没して丸出しと変わらないショーツを着用すると、まるでこんな破廉恥な下着を選ぶ痴女として扱われているようで屈辱だった。
    「何故こんなものを! まともな服はないのか!」
     浴室のすぐ外に立つ、脱走防止の見張りに声を荒げる。
    「ボスの命令でね」
    「パジャマなら部屋に置いてある」
     戸の向こうから返って来る、二人の見張り男の返答はそんなもので、つかさが抗議をしてもまともに取り合う意思は見せなかった。
     そして、部屋に移動するのも、やはり抵抗や脱走防止の手錠をかけられ、強制連行のように腕を掴んで強引に歩かせるのかと思いきや、その掴んでくる場所は尻だった。
    「やめろ! 触るな!」
    「お前こそ騒ぐのはやめたらどうだ?」
    「まだ人質を解放したわけじゃないんだぞ?」
     二人の男はニヤニヤと、勝ち誇った顔で言い伏せて、黙るしかないつかさの尻を遠慮もなく揉み続ける。こんな形でグニグニと、尻を掴まれながら歩かされ、元の部屋まで連行されていくつかさの後ろには、そんなつかさを撮影するためのカメラマンがついて来ている。
     延々と廊下を歩かされ、建物内の道順や構造を覚えようとはしてみるが、自分がどこのどんな土地に囚われているのかは検討もつかない。
     部屋に戻され、鉄の扉に鍵をかけられ、監禁されたつかさへと、見張りの男がかける声はこうだった。
    「オナニーしたら覗いてやるよ」
    「いつでもしなよ?」
     そんな風につかさのことをせせ笑った。
     置かれていたパジャマに着替え、どうにか眠りにつこうとするつかさは、知らないうちに充満している媚薬ガスの効果で眠れない。妙なムラムラに肉体を支配され、疼いて疼いて、誰かに触れられたくてたまらない欲望が膨らむと、本当にオナニーをしたくなり、ついついアソコに手をやりかける。
     ――覗いてやるよ。
     男の言葉が蘇り、さらにこの部屋には隠しカメラがあることも思い出す。オナニーすれば、それをネタにして散々にからかい尽くし、度の超えたセクハラによって辱めを与えて来ることは明白だ。
    (お、オナニーはしない……)
     つかさは自らを制し、頑として胸すら触れまい心で踏ん張る。自分の腕を封印するため、力強くシーツを掴み、やがて睡眠欲が性欲を凌駕するまで耐え忍ぶ。眠りさえしてしまえば、ひとまずオナニーはしなくて済むはずだった。
    
     ――眠れなかった。
    
     アソコが悶々とするあまり、一生懸命に太ももを擦り合わせ、股を締め付け、オナニーをしないからこそ膨らんでゆくお預けという苦しみに、全身でよがっていた。駄目だ駄目だと言い聞かせ、何分も何十分も、ついには翌朝の時間を迎えたらしく、他の男と交代して、よく眠っていたらしい見張りの男二人が、爽やかな笑みを浮かべて踏み込んできた。
    「おはようございまーす」
    「昨日は眠れましたか?」
     わざとらしい敬語であった。
    「おかげ様でな」
     ブッブー!
     男の手にはボイスレコーダーに酷似したあの機器が、ハズレを告げる効果音と共に赤いランプを点滅させた。
    「眠れなかったって?」
    「ひょっとしてオナニーしたくて眠れなかった?」
    「馬鹿か! ありえないだろう!」
     ブッブー!
     赤いランプが点滅する。
    「へえ? そうだったんだ」
    「こいつは失敬。そうそう、支給品があるから、使いたければ使うといい」
     男が部屋に持ち込んで来るものは、ピンクローターに太いバイブと、つかさにオナニーを促そうとするものだった。はしたない道具がテーブルに置かれると、それを使ってみたい欲望に駆られてしまい、つかさは咄嗟に首を振り、自分の考えてしまったことを必死に恥じる。
    「おや? 使ってみたいと思いましたか?」
    「ちが……! うぅ……」
     ブッブー!
     嘘を暴かれることはわかっていたが、つい反射的に否定してしまった。
    「ところで、おトイレの世話をしないとなぁ?」
     そうだ。
     つかさにはトイレに行く自由もなく、放尿は必ず撮影される。大便でさえ、スカトロシーンは撮らないとはいえ、用を足したあとの肛門を男の手で綺麗に拭かれ、清潔となった皺の窄まりにカメラレンズを近づけられる。
    「今日は全裸にならないとトイレに行けません」
    「というわけで、ストリップをして下さい」
     すぐにカメラマンが入って来た。
     カメラを担いでニヤける男が、つかさの生脱ぎをしっかりと撮影するため、レンズを一切ブラさないように静止した腕で構えている。
     やむなくつかさは、パジャマのボタンを外していく。
     乳首しか隠していない恥ずかしいブラジャーが、ボタンが一つ外れるごとに見えていき、やがては上一枚を脱ぎ去った。ズボンを脱げば、やはりTバックの恥ずかしいショーツがあらわに、こちらは前から見てもアソコを隠すための布面積がやけに小さい。もしも剛毛を伸ばし放題にしていれば、間違いなく毛がハミ出ていたところだろう。
     ブラジャーを外し、ショーツを脱ぐ。
    「ぐっしょぐしょだー!」
    「よっぽど『寝汗』をかいたんだねぇ?」
     男二人は大喜びでショーツを拾い、一晩かけて染み込んだ愛液による湿気の具合を、わざわざ寝汗と言い換えつつも、明らかに膣分泌液のことを言ってセクハラな言葉を繰り返す。
     全裸で廊下を歩かされた。
     通りすがる男の誰しもが、わざわざ立ち止まってはニヤニヤして、中にはつかさのトイレシーンを鑑賞しようとついて来る者までいた。
     昨日と同じくM字開脚の形に抱き上げられ、尿瓶をアソコに押し当てられ、衆人環視の中でジョロジョロと放尿する。
     大便をするのにも、便座に座っている姿をまじまじ見られ、撮られ、お尻を拭いてもらうためには両手をついて腰を突き出すポーズを強要される。トイレットペーパーを介した男の指の感触が、尻穴の周りをよく拭き取り、綺麗にして、清潔になった肛門を撮るために、指でグイグイ広げてカメラレンズを接近させる。
     そんな扱いを受けることがわかっていても、便意や尿意に耐え切れなければ、トイレの無い部屋で垂れ流すしかなく、そのような品の無い行動を取れないつかさは、泣く泣くチャイムを押して人を呼び、同じ目に遭うべくしてトイレに連れて行ってもらう。
     屈強漢の言う決闘は明日だと聞かされた。
     すると、あのムラムラしてたまらない夜をもう一晩、つかさは耐え抜かなくてはいけない。
     いや、今日は何の撮影もしてこなかった。
     昼から夕方まで、そして夜まで、媚薬ガスの漂っている部屋で過ごすつかさは、オナニーがしたくてしたくて震えていた。
    (どうせここまで辱めを受けているんだ。オナニーぐらい見られても……)
     そんな考えが沸いて来るほど、つかさの身体には媚薬効果が浸透し、吸収され、隅々まで循環して全身の感度が上がっている。気づけば服が肌に擦れることさえ快感で、オナニーを我慢する代わりに、太ももや腰の周りを手で擦り、その摩擦がやけに気持ちいいことだけで耐えようと、忍耐力の限りを尽くして我慢していた。
     オナニーしたい、オナニーしたい、オナニーしたい――。
     テーブルに置かれたピンクローターが、太いバイブが目にチラつき、手に取って触れてみたいと思ってしまう。だが、そうすれば我慢できずに使ってしまう予感があり、つかさは必死にそれを見ないように目を逸らす。
     じわぁぁぁ……。
     と、そこまで我慢していても、だからこそアソコの奥が、性的刺激を求めてつかさの理性に訴えかけ、愛液を漏らしてショーツを汚す。朝のショーツが濡れていたので、新しいTバックに変えられたが、それも恥ずかしい蜜を吸いつつある。
     一時間、二時間、三時間……。
    (お、オナニーしたい……オナニー……オナニー……)
     まだ耐える。
     四時間、五時間。
    (み、見られたっていいだろう。だって、どうせ、でも……)
     より心が傾いていく。
     外ではやがて日が沈み、夜を迎え、つかさはとうとうローターとバイブを手に持ち上げ、エッチな玩具がどんなものかを眺めていた。
    
     ――そうだ。パンツ、濡れてるから……。
    
     どこか言い訳めいて、つかさは下半身裸になる。
     いざ服を脱いでしまったことで、やっぱり盗撮されていることを思い出し、これからオナニーしようとしている今この瞬間を、誰かが見ているに違いないと、つかさはみるみるうちに赤らんだ。
    「だ、駄目だ!」
     急に自制心を取り戻し、せっかく脱いだ下着とズボンを穿き直す。
     こうして、つかさは耐え抜いた。
     そして、オナニーを我慢しすぎたことで、溜まるだけ溜まった体で、つかさは屈強漢との戦いを迎えることになる。
    
         ***
    
     警察チェンジ!
     パトレン3号!
    
     明神つかさが連れて来られたリングは、プロレス会場のようにリングロープに囲まれた試合の観戦施設であった。もっとも、おそらくは地下に作られ、金持ちの権力者が非合法な娯楽を楽しむために存在している裏の格闘技上といったところか。
     そのリング上でパトレン3号に変身して、屈強漢の登場を待つ彼女は、一人の男がマイクを片手にリングに上がり、質問をしてくることに強張った。
    「パトレンジャーの明神つかささんですね?」
    「そうだ」
    「ギャングラーとの関与を疑い、犯罪組織の捜査をして囚われる。その後、様々な仕打ちを受けてここに立っているわけですが――今オナニーしたい気持ちはありますか?」
    「い、今だと!?」
    「そうです。今ここでオナニーしたい気持ちはありますか?」
    「あ、あるわけが…………」
     だが、そこには嘘発見システムが握られている。
     男の唐突な質問に、会場にはざわめきが広がっていた。
    「実はこの子。敵地でオナニーしたんです! それがこの映像です!」
     リングの真上。
     遠くの席でも戦いが見えやすいため、天井から吊るす形で設置され、それぞれ4方向に向けられている4つのモニターに、明神つかさのオナニー映像が流された。
    「や、やめろ! 何を流している!」
     映像の中。
     M字に立てられた脚の向こうに、たっぷりと愛液を纏ってヌラヌラ輝くアソコが移り、それがつかさ自身の指に慰めを受けている。おぞましいほど指は蠢き、愛液を塗り広げ、ついには穴に指を突き立てピストンを開始する。
     くちゅり、くちゅりと、水音が大音量で、何百人とも知れない観客に向けて流され、つかさはかつてないほど狼狽していた。
    「ふざけるな! こんな真似! こ、こんな! 今すぐやめろ!」
    「オシッコの映像もありますよ? あと、トイレのあとお尻の穴を拭いてもらっているところとか、屈強な男の膝に座ってイカされまくる映像なんかも!」
    「黙れと言っている!」
    「お? イってますねぇ?」
     モニターの中にいるつかさは、指を活発に抜き差しして、その挙句に腰をビクビクと弾ませながら、潮を吹いて絶頂している。
    「私と試合をやるんだろう!? か、関係ないだろう! こんなもの!」
     しばらく果てていたつかさは、体位を変えて四つん這いで、カメラに向かって惜しみなく尻を向けたスタイルでオナニーを再開する。あの時はバック挿入のことを妄想して、頭の中では背後から貫かれていた記憶が蘇り、それがますます羞恥を呼び、パトレン3号の脳髄は完全に沸騰している。
    「やめろやめろやめろ!」
    「今ここでオナニーしたい欲求はありますか?」
    「あるものか!」
     ブッブー!
     ハズレの効果音。
    「……ち、違う! 私は本当に……そ、それがインチキなんだ!」
    「はーい! こちらにありますのが、嘘発見用の機器でありまして、イエスかノーで返答可能な質問をすれば嘘を見抜きます! つまり明神つかさ――パトレン3号さんは、こんな衆人環視のど真ん中でオナニーをしてみたい気持ちがあるわけですね?」
    「あるわけない! 本当に、本当にそんなこと……!」
    「図星の慌てっぷりですねぇ? してもいいんですよ?」
     客席から笑いが起こった。
     まるで面白い漫才でも見たように、ここまで狼狽しているパトレン3号に向かって、あっけからんとオナニーを進める男の言葉が大いにウケ、こんなにも笑われていることに、もはやパニックを起こしているのと違いがないほど羞恥の感情は膨らんでいた。
    「ではこのオナニーしたい女! パトレン3号!」
     それが異名であるように言い――。
    「対するはこの男!」
     ようやく、あの屈強漢が入場して、リングロープを掴んでよじ登る。パトレン3号の前に立つタフな肉体は、外見だけなら肩幅も広く、身長もきっと2メートル前後はあり、丸太のように太い手足が放出している覇気は、パトレンジャーに勝てるといっても説得力を感じさせる。
     もちろん、変身スーツを着た人間に、いくら鍛えていても普通の人間に勝ち目はない。
     しかし、仕掛けは十分なのだ。
     いかにも顔を真っ赤にしている様子が、マスクで顔が見えないことなど関係なしによくわかる。狼狽しきったパトレン3号は、しかも媚薬ガスの効果を我慢したまま、ここまで性欲を溜め込んでおり、睡眠時間も足りていないのでコンディションは整っていない。
     加えて屈強漢の肉体には、実は超人血清を打ってある。
     生身の肉体で変身スーツや怪人との戦いを可能とする、犯罪組織所有の血清は、変身無しで戦う不利を埋め合わせるには十分なものである。
    
     ――勝負は一瞬だった。
    
     咄嗟に銃口を向け、脚を狙って自由を奪おうとするパトレン3号は、脳が煮え立つほどの感情の中でまともに狙いを定められるわけがなく、そもそも勝負開始の合図と共に銃を抜けただけでも、かなり冷静な行動が取れたと言える。
     屈強漢は引き金が引かれるよりも素早く間合いに立ち、回し蹴りでパトレン3号の武器を蹴り飛ばし、あとは組み技で押さえるだけだった。変身有り無しの差さえ埋まっていれば、あとは男女の筋力差で圧倒するのみ。
     冷静な状態で、コンディションも抜群なパトレン3号なら、警察として格闘技の訓練も受けている。屈強漢の立ち回りに対応できたことだろう。何ら実力を発揮できず、いとも簡単に組み倒され、そうなってはもう凌辱劇になるだけだ。
    
     パァン!
    
     パトレン3号はお尻を叩かれていた。
     膝の上に腹ばいにされ、尻を高らかにした姿勢を取らされ、そのピンク色のスーツをプリっと膨らませている丸みに平手がぶつかる。波打つようにプルっと揺れ、音響が良い打音を響き渡らせ、女を辱めるためのスパンキングショーが始まっていた。
    
     パン! パン! ぺチン!
    
    「おおっと! パトレン3号! お尻を叩かれている! 警察でありながら、犯罪者からお仕置きを受ける気分はいかがなものか! 気持ちを想像すると興奮する!」
    
     パァン! パン! ペン! ペン! ペン!
    
    「まあでも、リング上でオナニーしたいと思ってる女ですからねぇ? ひょっとすれば、喜んでいるということもあるのでは?」
    
     パン! パン! パン!
    
    「では聞いてみましょう! お尻を叩かれて嬉しいですか?」
    「そんなわけ……」
    「ブッブー! 嘘つきです! 嬉しいのに否定しました! 本当は嬉しいもよう!」
    
     ペン! ペン! ペン! ペン!
    
    「さぞかし嬉しいでしょうねぇ? しかも警察ですよ? 警察が犯罪者にお尻を叩かれて大喜び! よく考えたら、それってとんでもないマゾじゃないですか!」
    
     尻を打たれるたび、その衝撃が子宮の奥まで届いたようで、パトレン3号のアソコはヒクヒクと引き締まる。観客の歓声を聞き、人のこんな姿を見て喜ぶ人間が、こんなにも大勢いることをひしひしと感じ取りながら、彼女はスパンキングに身を任せた。
     少しばかりヒリヒリと傷んできて、スーツの中ではきっとお尻が赤らんでいる頃合いに、屈強漢の手の平はすりすりと、やけに優しく撫でて来た。
    
         ***
    
     お尻をすりすりと可愛がられるパトレン3号!
     屈強なる男はその技巧を持って、触れるか触れないかのタッチで撫で回し、不意に指をグニグニと食い込ませる。おや、よく見ると指でお尻の穴も狙っていますね。スーツ越しにほじくられ、嫌よ嫌よとばかりに首を振りたくるパトレン3号の様子ですが、やはり喜んでいるようにしか見えません。
     あ、男が立った! パトレン3号はうつ伏せに倒れている!
     男から逃げんばかりに、うつ伏せのままリングの外へ這っていくパトレン3号。その後ろでは男がパンツを脱ぎ、ふとましい肉棒を解き放つ。血管が太く浮かんだ極太チンポは、誰しもの目を引く反り返ったフォルムをしてますねぇ?
     這って逃げているパトレン3号。
     しかし、ちょっと歩けば簡単に追いつく――追いついて? 跨るかのようなポジションに立ち尽くすと、一気にしゃがんで一体どうする!?
     おおっ、尻コキだ!
     男はパトレン3号のスーツから、スカートのようになった丈の部分を持ち上げると、体重と共にチンポを押し当て、割れ目に挟もうとしながら腰を動かす! 尻コキに捕まったパトレン3号は逃げられない!
     ぷっくりと膨らんだフォルムの見事な尻に、極太の一物をどうにか挟み、男はセックスのごとく腰を揺り動かしています。
     おっと、ここで男は腰を持ち上げ、パトレン3号をうつ伏せから四つん這いに。犬のポーズとなったパトレン3号に腰振りを叩きつけ、これは完全にセックスごっこ。遠目に見れば完璧なバック挿入!
     男はここで射精! ドピュドピュと白濁を解き放ち、パワフルな粘り気をパトレン3号の尻に付着させていく!
     男はまだ萎えない! 勃起状態を維持している! そして立ち上がる!
     パトレン3号も立った!
     どうやら、パトレン3号はまだ戦う意欲を残しており、それを示さんばかりに構えておりますが、果たしてどこまで通用するか。
     お! 攻める! パトレン3号のパンチ! キック! 動きはいい!
     しかし、男は相手の体を掴み、力任せにねじ伏せた! またしても膝で腹ばいにさせ、お尻をペンペン叩きます!
     あ、解放した!
     お尻をペンペンしてから解放し、あえて逆襲のチャンスを与え、パトレン3号の攻撃を誘うようですね。
     攻めるパトレン3号!
     あ、捕まった! 今度は背中側から抱き着かれ、そのままリングロープへ突き飛ばされ、反射的に腕を前に出すパトレン3号! ポールに両手をつき、まるで壁に手をつけてバック挿入をしてもらうかのようなポーズになりました!
     すかさずスパンキング!
     パトレン3号! ビクっと反応! お尻を叩かれることで心身共に硬直してか、二度も三度もペンペン叩かれ、抵抗の様子を見せません!
     あ! 再び背後から抱き着く!
     おっぱいを揉み揉みしながらリングの中心まで引きずると、膝の上に強制的に座らせ揉みしだく! 実にモミモミとよく動く柔軟性のある指ですねぇ? 彼の指にはピアニストのような繊細さが宿されているのでしょうか。
     さらに男! パトレン3号の前側に回り込み、眼前にチンポを向けると――おっ、どうやら手首を掴み、性器を無理矢理触らせようとしています! 手コキをさせようというのか! しかしパトレン3号! 腕を払いのけ、これを拒否!
     すると男! パトレン3号の頭を大きな手で鷲掴み! ボールをドリブルで叩きつけるかのごとく、強引に突き倒し、パトレン3号のポーズを変更させる! 尻が高らかになったところで回り込み、スパンキングの応酬です!
     思い知らせるためでしょうか。
     さて、ひとしきりペンペンした後、再び男は前側に回り込み、同じように眼前にチンポを突き付け握らせようとしています――握った! ついに観念したパトレン3号! 手コキによって男のチンポをシコシコしている!
     まるで勝利を宣言せんばかりに、えへんとふんぞり返り、仁王立ちになって奉仕を受ける。
     確かに勝者と敗者そのものです。
     しばしは手コキ……より大勢の観客にお楽しみ頂くため、リングの下に設置しているカメラから、素晴らしいアングルの映像も重ねてお届けしましょう。膝立ちとなったパトレン3号のお尻を真下から見上げる映像です! 先ほどの精液がたっぷりとこびりつき、ピンク色のスーツが白濁に汚されています!
     さて、おチンポの方ではパトレン3号の5本の指が絡みつき、慣れない手つきで前後にシコシコ。
     ついに射精!
     マスクの黒いバイザー部分は、警察の帽子をモチーフとして、額にはなんだか警視庁のマークそっくりなシンボルが付いていますが、ちょうどその額を射精た打ち抜く! だらりと垂れる精液が黒い部分に流れていき、ヒーローのマスクがここに穢されている!
     なんという光景か。
     おっと、ここで男はリング外に指示を出し、嘘発見システムを持ってこさせると、どうやらパトレン3号になにか質問をするようです。
    「お前は俺に負けたか?」
     これは! なんと直接的な!
     果たしてどう答えるかパトレン3号!
    「私は……まだ……!」
     ブッブー!
     無残にも不正解を告げる音声が鳴り響く。これは口では強がっても、腹の底では敗北を認めている証拠になります!
    「負けたら俺とセックスをする約束をしたな?」
    「……し、した」
     ピンポーン!
     大正解です!
    「その前にここでオナニーしろ」
     なんと! リング上でオナニーしたい女に、その願望を叶えさせようとしている! パトレン3号は必死になって首を振り、嫌がる素振りを見せますが――さて!
    「オナニーをしたいだろう?」
    「それは……くぅっ、うぅ……!」
     パトレン3号!
     答えられない!
    「オナニーをしたいだろう? 今ここで」
    「………………したい」
     ついに答えた!
     大正解を告げる効果音が鳴り響き、これから始まろうというオナニーショーに観客は喝采の声を上げています!
     と、その前に?
     ああなんと! パトレン3号を押し倒し、股の部分を腕力で引き裂いている! なんという凄まじいパワーでしょうか! 超人血清の力は伊達ではありません! パトレン3号のお股が丸出しです!
     そして! M字開脚の形に持ち上げる!
     モニターはその有様を正面から映してみせ、全ての観客にパトレン3号ののオナニーを届けようとしています!
     あ、始まった!
     パトレン3号の指がアソコへ動き、活発な指の動きで自らを慰める! 穴にズポズボ出入りを始めた!
     というか、初めから濡れていましたねぇ?
     ズポズボ、グチュグチュ、いやらしい音が鳴り響き、それを拾ったマイクが客席の奥まで音を届ける!
     だんだん早く! イクのでしょうか!
     間違いありません。これは絶頂の予兆です。
    
     イったぁぁぁぁぁ!
    
     ビクビクと痙攣して、腰を震わせ、大胆に潮を吹く!
     衆人環視の前で絶頂しました!
     なんと恥ずかしい女でしょうか!
    
    「ここらでセックスといこうじゃねーか」
    
     男はパトレン3号を下に下して押し倒す!
     太い太いチンポを突き立て、今に亀頭が膣に埋まり始めている! そのまま男が腰を前に突き出し、一気に貫いてしまったところで、パトレン3号はセックスを許すことになりますが、敗者に抵抗の様子は見受けられない!
     挿入! 挿入しました!
     男は正常位でナカを抉り抜き、パトレン3号の背中がビクンビクンと持ち上がる! 腰を掴んでいた男の手は、おっぱいを揉みしだき、存分に欲望を満たしています!
    「あっ! あ! あ! あ! あ! あ! あっ! あん! あんっ、あ! あっ! ああ、ああ! ああ! あ!」
     もう「あ!」ばっかり言っている!
     精液濡れのマスクを振り乱し、手足全てでよがる姿は、なんと気持ち良さそうにしているのでしょう!
    「うるさい! だれが好きで!」
     好きでセックスしてるわけではないとでも言いたいのか!
     だが感じている! 喘いでいる!
    「あん! あん! あっ、あん! あぁぁ! あぁ……! あっ――あ――あぁ――あん! あん! あん!」
     似たような鳴き声の繰り返し!
    「あぁぁ! だめっ、イク! イク! いっ、いあぁぁ! あああああ! あっ、あっ! あん! あん!」
     ビクビクと痙攣!
    
     イッた! 衆人環視の前で惜しげもなく!
     パトレン3号・明神つかさは絶頂したぁぁぁ!
    
     チンポの抜けたメス穴から、桃色の肉ヒダから、中出しの精液がこっぽり溢れ、それでいてパトレン3号は肩で大きく息をしながら倒れている! この胸が上下に動く光景がまた私は大好きですが、皆さんどうでしょう!
    
    「まだまだこんなものじゃない! 次はバック挿入だ!」
    
     堂々宣言!
     パトレン3号の尻をぺチンと叩き、さっさとポーズを変えろと言わんばかりだ! それに従うパトレン3号! 自ら尻を差し出し、リングのマットに両手を突き、ただひたすらにおチンチンを待ち侘びている!
    「ところで正常位は気持ち良かったか?」
    「聞かなくていいだろう!?」
    「答えろ? 気持ち良かったか?」
    「……よ、よかった。よかったから、もう聞くな」
    「バック挿入に期待しているか?」
    「している……。だから、早く……」
     なんという質問攻め!
     未だ衰えを知らないチンポを突き立て、亀頭を穴に埋め込ませると、男はここで動くことなく腕を組んだまま――膝立ちの直立不動!
     パトレン3号! 自ら腰を叩きつけ、肉体を前後に動かし始める!
     パンパンと音が鳴り響き、グチュグチュと水音が聞こえている!
    「あぁぁ! あっ、あ! あん! あん! あっ、ふっ、ん! んんん! んっ、あ!」
     喘ぐ喘ぐ! パトレン3号! 喘ぐ!
     自分から動きまくって、どこか腰を左右にくねくねしつつ、やっぱり一気に貫かれたいのか尻を大胆にぶつけていく! 男の腰にパトレン3号の尻がぶつかるたび、お尻の肉がプルプルと波打っている!
    
     パァン!
     
     叩いたァァァ!
     まるで騎手が馬の尻を鞭打つように、男はパトレン3号にさらなるスパンキングを行い、なおも辱める!
    「どうした! 叩くと締まりが良くなったな? アナルもヒクついたぞ!」
     ペチペチとした平手打ち! どうやらアソコに力を加え、ぶたれることで肉棒をぎゅっと強く握り締めているようです!
     エロい! エロ女だ!
     やがて男も動き出し、素早いピストンが小刻みに貫きまくると、愛液の飛沫がリングマットに散りまくる!
     そして、そして!
    
    「あぁぁあ! あっ、あん! ああああん!」
    
     イクぞ!
     これは――これは――
    
    「――あ! ――あ! あっ、あぁぁぁん!」
    
     イったァァァァ!
     パトレン3号またしても絶頂!
    
     おっと、変身が解けた!
    
     セックスで消耗しちゃったパトレン3号! とうとう変身前の姿に戻り、そこに横たわるのは明神つかさ!
     ピンク色のジャケットを着た彼女を掴み、正座の姿勢へ起こさせると、その唇におチンチンを与えている! 咥えた! ここまで凌辱された敗者は、観念しきってフェラチオの要求に応えている!
     堕ちた!
     この子はもう堕ちたも同然だァァァ!
    
         ***
    
    「何が堕ちただ」
     穢すところまで穢し尽くされ、しかもこれがAVとして販売され、裏の商人から違法なものを買い取るような金持ちが、明神つかさ――パトレン3号のセックス動画を今後も楽しみ続けることになる。
     ここまで恥も外聞もなくなり、とうとう我慢できなくなっていた。
    
    「くっ、するしかない!」
    
     媚薬ガスの充満している部屋の中で、つかさは全裸となってピンクローターを手にすると、卵型の機械を自らの膣に埋め込みスイッチを入れた。
    
     ブィィィィィィィィィィィィン!
    
     無機質な機械振動の音が鳴り響き、つかさの膣内にブルブルとした刺激を与える。
     ベッドから足を下ろして、静かに座っているつかさは、まるで悪いことをした子供が大人の前で反省しながらうな垂れて、ずっと下ばかり向いているように、どこか後ろめたさを帯びた表情で快楽を貪っていた。
     この部屋の様子が撮られていることは知っている。
     どうせ見ているのだろう者の視線から、そっと胸を隠して太ももを引き締めて、大事な部分のガードを固める。
     がちゃりと、鍵穴に鍵を差し込む音が聞こえ、つかさは慌てた。
     しかし、問答無用で部屋に立ち入ろうとする男から、今更になって裸を隠そうとするには遅く、踏み込んで来る屈強漢の満面の笑顔に屈辱を煽られるより他はなかった。
    「どうだ? 敵地でするオナニーは楽しいか?」
    「黙れ。何かおかしいと思ったら、どうせ媚薬を使っているんだろう」
    「けど気持ちいいだろう?」
     屈強漢はつかさの前で服を脱ぎ、全裸となって肉棒を突き付ける。唇に触れんばかりに近づけてくる無言の要求につかさは応え、極太を咥えるために限りなく大きく口を開いた。
    「ずずぅ……じゅっ、ぢゅぅ……じゅじゅっ、ずじゅぅ……」
     顎が辛いほどの大口に収めつつ、頭を前後に動かしながら、つかさは屈強漢の腰に両手を当てて奉仕に励む。
    「お前も立派な玩具だな」
    「じゅぅぅ……はじゅるっ、ずりゅっ、ずずずず……はっ、じゅぅ……」
     ローターの快感を味わいつつ、玩具と言われて睨み上げ、何かを言い返したい瞳で屈強漢と視線を絡め合うものの、その瞬間にぶり返すのが、リング上で行った性交の記憶である。性処理用の玩具と言われて返す言葉が何もない。
    「――んっ! ずっ、ずぅ」
     射精によって、精液の味が舌に広がる。
     ドクドクと注ぎ込まれる白濁を呑み込むと、舌と亀頭のあいだに糸が引く。
    「これも試してみたらどうだ?」
     屈強漢のペニスほどあるバイブを突き付けられ、押し倒してくる腕に合わせて横たわると、ローターを引き抜かれる。自らの手で挿入を行うことを促すため、つかさはバイブを握らされ、そして人がオナニーを始める瞬間をニタニタと待ち構える屈強漢と視線を合わせた。
    「お前はもう堕ちている。そうだろう」
    「……そうだな」
     ピンポーン!
     それが正解だった。
     快楽に負けたことを心では認めたくなかったが、挿入を求めてやまないアソコの疼きに煽られると、我慢ならずにオナニーをしてしまう。セックスをされそうになった時、それを受け入れてしまう。
     バイブも入れた。
     本物のペニスではない、しかし酷似した感触のものが、スイッチと共に振動する。膣壁が奮わされ、出し入れするとますます気持ちよく、まるで刺激たっぷりのセックスのようで身が悶える。
    「あぁ……! あぁぁ……!」
    「あーあ。オナニーしちゃってるなぁ? つかさちゃーん」
    「お、お前が……私をおかしく……!」
     自分を淫らにしたのはこいつらであり、自ら狂ったわけではない。自己弁護を盾に快楽を貪るつかさは、バイブによってイこうイこうと、より活発なピストンで自分自身を犯し込む。
    「はっ、いい顔しやがって」
    「あっ、あぁ……! んっ、あぁっ、あっ、あぁっ、あぁ……!」
     喘ぎながら睨み返した。
     堕ちていないことのアピールはポーズに過ぎず、ニタニタとしながら両手で胸を揉まれれば、体も心も若干喜ぶ。
    「チンコ欲しいだろ」
    「うっ、くっ、す、するなら早くしたらどうだ!」
    「そうだな。セックスに興味津々みたいだし、挿入してやるからバイブをどけろ」
    「いいだろう。だから、早く……済ませればいい……」
    「へへっ、お望み通り」
     ずにゅぅぅぅぅぅぅ――と、長大な肉棒が潜り込み、根本までがつかさに埋まった。
    「おら、喘げや」
    「あっ! あん! あん! あっ、ん! ん! んぅっ、んくぁ! はっ、あん!」
     叩きつける勢いのピストンが、髪を弾ませながら身体を丸ごと揺らし、柔らかな乳房が上下にプルプル震えている。
     こうなるとつかさは悦んでいた。
     淫乱と化しているのを否定できなくなってしまうと、頭のどこかでわかっていながら、どうせ抑えきれるわけでもない喘ぎ声を大胆に吐き出していた。
    「お前は堕ちているか?」
    「あっ、うっ、お、堕ちて……る……!」
     ピンポーン!
     
          ***
    
     ギャングラーを追うべくして、それと繋がりを持つ犯罪組織をルパンレンジャーが調査。手がかりを掴んだ彼らは、匿名の市民を装い、パトレンジャーに情報を提供する。ついにアジトを突き止め、突入するまでに至ったパトレン1号とパトレン2号がみたものは、性的に堕とされきった仲間の姿と、とっくに行方を暗ましもぬけの空となっている建物だけだった。
    
    
    


  • パトレン3号 明神つかさ 羞恥と凌辱 前編

    後編へ

    
    
    
     午前9時00分。
     国際特別警察機構・日本支部に送られた映像は、タクティカルユニット・オペレーションルームの面々を釘付けにして、仲間が受ける辱めにそれぞれの憤りを抱えていた。
    「つかさ先輩……!」
     陽川咲也の表情が一変する。
    「おのれ犯罪者ども! よくも舐めた真似を! 許さァァァァん!」
     ツバを飛ばして映像に喰らいつき、より怒りをあらわとしている朝加圭一郎は、画面の中の犯人達に殴りかからんばかりの勢いだ。
     このような映像を送り付け、仲間に辱めを与えていることを教えてくる組織の連中は、明らかに警察を――ひいてはパトレンジャーを挑発している。当然の怒気に顔を赤くし、何の手がかりもないのに今すぐにでも出動しそうな圭一郎を、ヒルトップ管理官やジム・カーターが諫めることで、ひとまずこの場は落ち着いた。
     状況を整理しなくてはならない。
     まず、この場に揃う全員が目を向けるのは、明神つかさ――パトレン3号が囚われている映像であり、ピンクと白のカラーリングタイツを纏った姿で、屈強な男の胡坐の上に座らされているものだ。
     近日の情報により、ギャングラーとの関与が疑われる犯罪組織が明らかとなり、ルパンコレクション所有の可能性もありと見て調査に出た。組織がアジトとしていた現場に踏み込み、調の通りギャングラーの出迎えを受けた彼らは、VSチェンジャーによる変身で警察戦隊パトレンジャーへと姿を変え、彼らの殲滅に当たっていた。
     しかし、ここで不測の事態が起きる。
     パトレン3号が連れ去られ、1号及び2号は大軍による足止めでこれを阻止できず、また怪盗戦隊ルパンレンジャーは情報を掴んでいなかったためか、姿を見せることなく、彼らの介入で救出の隙が生まれることも期待できなかった。
     無念にも仲間を奪われ、悔しさに打ちのめされる男二人に、まるで追い打ちのように送られてきたのが犯人達からの映像だ。
     画面に映る屈強な男は、果たして身長が二メートルを超えているのか。タンクトップから剥き出しの二の腕には、丸太のごとき太さにまで筋肉が盛り上がり、ガタイの良い肩幅と、筋骨たくましい長い足でかいた胡坐の中に、パトレン3号をがっしりと抱えている。
    『どうだ? 気持ちがいいんじゃないのか?』
     パトレン3号は胸を揉まれていた。
    『ふざけるな! 誰がお前の手で!』
    『粋のいい獲物は嫌いじゃないが、あまり暴れると人質が死ぬからな? 無茶はほどほどにしておくことだ』
    『ゲス野郎……!』
     いかに気丈な振る舞いで、許せない男を睨まんとしているのか。レンジャーマスクに顔が隠れていようとも、仲間である圭一郎と咲也には、パトレン3号――否、明神つかさの表情が伺えた。
    『映像をご覧の諸君! ま、そういうわけで、こいつは人質で抵抗できない。場所を教えるわけにはいかないが、何人か子供を拉致しているんだ。暴れたら子供を殺すと言ってあるんで、このようにオッパイを揉み放題さ』
     自慢の玩具を見せびらかしたいようにして、屈強漢は存分の揉みしだき、いたるところに手の平を這わせている。
    『俺達は本物のAVを作っている。エロ動画には麻薬捜査官を捕まえてレイプとか、そういうのがあるだろ? パトレンジャーを捕らえることで、その本物映像を作るのが目的だ。早い話が、一刻も早く俺達の居場所を突き止め、逮捕しないと、こいつは俺とセックスをするハメになる』
     完全にふざけている。
     ならばこの映像もAVの序章なのだろうが、少しでも手がかりになる情報は紛れていないか。警察としては映り込んでいるものの隅々にまで目を光らせ、じっくりと鑑賞せざるを得ない。
    『どうだ? こうしてAVデビューを果たす気分は』
    『最悪なものだな』
    『ご感想ありがとう。ではでは、このAVを撮影するにあたって、ちょっとした面白アイテムを紹介したい。言っておくがルパンコレクションじゃあないんだぜ? 我らが組織が開発した嘘発見システムだ』
     画面にもう一人の男が現れ、まるでインタビューでもしたいがごとく、ボイスレコーダーに酷似した機械をパトレン3号に近づける。
    『イエスかノーで答える質問をするとだな。正直に答えれば、青く光ってピンポーン。嘘をついたら赤く光ってブッブーって鳴るもんだ。試しに質問してみるが、パトレン3号の本名は明神つかさでよろしいですかぁ?』
    『それがどうした』
     嘘発見システムが青色に輝いて、質問の正解を告げる効果音を派手に鳴らした。
    『すごいですねぇ? 質問に対する「それがどうした」は、字面的に考えてみると、なんだかイエスともノーとも取れない、微妙な答えの気がするね。なのに嘘か本当かを判定した。こういう融通が利くところが凄いんだ』
     アイテム自慢の屈強漢は、見た目に似合わず繊細なタッチで胸を揉み、触れるか触れないかのような具合で撫で回す。パトレン3号の肩が見るからに力み上がり、縮まって、感じているのが明らかとなっていく。
    『ここでもう一つ。気持ちいいですか?』
    『誰がお前ごときで気持ちいいなど!』
     ブッブー――と、クイズの不正解を告げる際にありそうな、ハズレを示す効果音が慣らされて、赤色のランプがパトレン3号の嘘を証明する。
    『感じちゃってるようだなぁ?』
    『だ、黙れ!』
    『お? ちょっと焦ってる?』
    『あっ、あぁ……!』
    『可愛い声が出始めましたァ! ちなみに乳首も立ってるぜ? 摘まんでると、固くなった感触がスーツの上からでもなんとかわかる』
     屈強漢は両手の指で乳首を摘まみ、指圧の強弱で刺激を与える。
    『くっ、や、やめろォ……!』
     パトレン3号の腕が持ち上がり、その拳には爪が食い込むほどの力が入っていた。筋肉が極限まで強張って、痙攣じみて見える拳の震えが、いかに屈辱的な感情を抱いているかを如実に浮かべ、屈強漢を本当は殴りたがっていることがひしひしと伝わった。
    『随分と肉体が温まり、感じやすくなってきたところで、果たしてアソコに触れればどうなるのか。当然、気になるよなァ?』
     屈強漢が脚を持ち上げ、パトレン3号の股はM字開脚となって晒される。反射的に手を動かし、スカートの中身を隠す彼女は、スーツに覆われたピンク色の局部だろうと、カメラに見せまいとしてガードを固めた。
    『あら可愛い』
    『黙れ! よくもカメラの前でこんなポーズを……!』
     きつく指に力が入り、手をどければ性器が映るも同然のように守りを固める。たとえ本当の露出はなくとも、アソコを見せびらかすためにあるようなポーズなど、乙女には辱めでしかないのだった。
    『お恥ずかしいですか?』
    『…………』
    『おやおや黙りますか。そうだようなァ? 答えれば嘘か本当か判別されちゃうもんなァ? だんまりを決め込みたくもなるよなァ?』
    『……』
    『ところで人質がいるのはお忘れでないよなぁ? つーわけでもう一度聞くが、お恥ずかしいですかァ?』
    『……こ、こんな格好。当然だろう』
     嘘発見システムが正解を告げた。
    『アソコを触って欲しいですか?』
    『そんなわけがないだろう!』
     これも青色のランプを灯す。
    『触られたら感じちゃう予感がしますか?』
    『するわけがない!』
    『ブッブー! 不正解! あなたはアソコを触られたら感じちゃう予感がします! だから触られたくないんだねぇ? あーら、可愛い可愛い!』
    『お前……! どこまでも……!』
    『さーて、そろそろ手をどけろ。でないと、子供を一人連れてきて、頭ぶち抜くぜ?』
    『卑怯者が……』
     パトレン3号が手をどけて、そこに見えるのは言うまでもない。アソコではあるのだが、変身スーツの色に覆われ、何らの露出があるでもない。まして食い込みでワレメが見えるでもない局部は、それ自体に欲情を煽るものはない。
     しかし、屈強漢がアソコに触れ、手慣れた指使いによってパトレン3号の翻弄を始めると、マスクの顔が左右によがる。喘ぎ声が小さく聞こえ、しだいにはっきり、大きく鳴くようになる彼女は、思い通りに遊ばれていた。
    『気持ちいいですか?』
    『誰が……!』
    『ブッブー! 不正解! もう一度同じ質問をするが気持ちいいか?』
    『どうせインチキアイテムだろう!』
    『ブッブー! 不正解! なかなか正直になれないようだが、パトレン3号はスーツの上からアソコを弄られ感じています。おや? クリトリスが突起していますか?』
    『してない!』
    『不正解! この辺りを爪で引っかくようにすると――ほら!』
    『ぐっ、ぐあっ、あぁぁ……!』
     全身で強張るパトレン3号は、手足の筋肉をフルに固めて耐え忍ぶ。まるでアソコを愛撫すればするだけ筋肉に力が入る仕組みのように、足首や指の先まで固くなり、ピクッピクッと、ともすれば挙動を見逃しかねない微かさで、クリトリスを引っかく行為に反応している。
    『ここで一つゲームをしよう。このパトレンジャーってのは、どうやら強いダメージを与えたり、体力を使い果たすと変身が解けるらしい。ってことは、イキまくってヘバっても、同じことになるとは思わないか?』
     屈強漢はM字開脚の股を持ち上げ、パトレン3号をどこかへと運んでいく。その移動している背中をカメラが追うと、すぐさまマットの敷かれた床に下され、パトレン3号はそこに寝かしつけられる。
     何人も、何人もの男が現れた。
     屈強漢も画面の外へと、男の誰の顔も映ることなく、腕という腕の数々がパトレン3号に群がる光景だけがカメラに収まる。全身が愛撫の中に飲み込まれ、せっかく閉じた脚は再びM字に開かされ、隅々までをまさぐられた。
     そんな場所に触って意味があるのかわからない、マスクに覆われた頭の耳や、性感帯とはいえない肘や膝から、手足をほとんどまんべんなく、そして胸に尻に胴体に、当然ながらアソコにも指が殺到している映像は、もはや集団の痴漢というより、イソギンチャクの触手に飲み込まれたら人はこうなるお手本のようにさえ見えてしまう。
    『あっ、ああ……! あっ、やめ……ろ……!』
     手足が細かくよがる様子を見れば、手の平や足の平までくすぐられている。まんぐり返しの形に腰を持ち上げ、浮き上がった背中や肩甲骨にも手は群がり、尻を撫で回していた腕のうちの一本は、急に肛門を探してグリグリを割れ目を虐める。
    『――あっ、うん! うんん!』
     全身がビクビクと痙攣した。
    『イキましたか?』
    『――ふん!』
     思いっきり、顔を背けて否定する。
     そうした反応にさえ、否定意思を呼んだ機械は、ブッブーと効果音を鳴らしていた。
    『一回イクごとに罰ゲーム! 精液を浴びてもらいます!』
    『な、何ッ!?』
     画面にペニスが飛び込むと、それに合わせてパトレン3号の顔が拡大される。画面を占める光景は、人様の顔に亀頭を擦り付けたものとなり、自らの手で肉棒をこする男は、やがての射精でマスクの黒いバイザー部分を穢していた。
    「なんてけしからん真似を! 今すぐしょっぴいてやる!」
     もはや我慢ならず、圭一郎は勢いよく席を立つ。
    「待って下さい! まだ何も手がかりがないんですよ!」
    「うるさーい! うるさいうるさい! 陽川咲也! こんなものをいつまでも放っておけるか!」
    「それはそうですけど――」
     二人が言い合う間にも、パトレン3号は再びイク。
     絶頂の罰と称した精液が、さらにマスクを白く汚した。
     AVとしては良くも悪しくも、イカせるたびに罰ゲームで精液をかけ、少しずつ汚していくことに30分以上もの時間が費やされた。
    『はぁ……はぁ……はぁ……』
     明らかに疲弊し、立つこともままらなない様子のパトレン3号は、精液のせいで前が見えないほどにマスクを染められ、首から足の先にかけても白濁が付着している。ネクタイをモチーフにしたような胸元の模様や、左胸にある警察のシンボルに、ベルトの部分も、どこもかしこも白い粘液のコーティングを帯びていた。
    『くっせー! 触りたくねー!』
     一人のチャラついた声がパトレン3号を茶化していた。
    『お前達でこんなことをしておいて!』
    『まあまあ、だから電気マッサージ器を用意したんだ。これで直には触らなくて済むだろう?』
     それは屈強漢の声だった。
     自分達で汚しておいて、まるで汚物に触れれば菌が移るかのような慎重な手つきで、電気マッサージ器を握る腕が群がる。画面には腕しか映らないのに、男の腰が引け気味な様子が伺えて、そんな刺激であってもパトレン3号は全身をくねらせる。
     とうとう変身が解けていた。
     イクことによって体力を削っていき、ついにパトレンジャーの姿を維持できず、そこには明神つかさが横たわった。
     警察からの支給で着用しているピンクカラーのジャケットは、背中に「GSPO」の文字を刻んでいる。それと柄を揃えたショートパンツから、黒タイツに覆われた太ももを伸ばし、濃しにはVSチェンジャーを吊るすべきホルスターが取り付けてある。
     変身スーツの四散と共に、付着物まで消えたのか、元の姿に精液は着いていない。
    『おら、立て』
     屈強漢が実に何十分かぶりに画面にはっきり姿を現し、つかさの腕を掴んでは、力ずくで強引に立ち上がらせ、そのまま背中に抱き着いては、背後からの乳揉みを行った。
    『さあカメラカメラ』
     服の上から揉まれている胸の部分と、散々な目に遭わされ続けた怒りの表情を映すため、アングルと画面の拡大具合が調整される。屈辱に満ちた目つきがカメラを射抜き、そんなつかさの顔の隣には、満面の笑みを浮かべた屈強漢が、馴れ馴れしく頬を擦りつける。
    『お前は絶頂で変身を解かされた。その敗北について宣言しろ』
    『……なんだと?』
    『代わりに人質を一人犠牲にしても構わないぜ?』
     その一言が、つかさの全抵抗を封印した。
     そして――。
    
    『わ、私は……何度もイカされ、そして変身も解けてしまった。絶頂に敗北した……』
    
     つかさの肩が震えていた。
     画面の外にはみ出た拳が、いかに激しく震えているか。悔やむ表情と肩の強張る様子さえ見ていれば、誰しもが容易に想像できるところだ。
    『セックスがしたいですか? おチンチン欲しいですか?』
    『ふざけるな! 私はそんなことは望んでいない!』
     ピンポーン!
     と、正解の効果音が鳴っていた。
    『これがね。ブッブーに変わる瞬間をお楽しみに!』
     こうしてAVの第一章は締め括られる。
     情報を精査するため、画面に映り込んだ壁や床の材質から、施設の種類を特定しようと励んでみたり、はっきりと素顔の映った屈強漢から何か糸口は掴めないかと検討するも、この映像から得られたものは――仲間が辱めを受けたというのに、それに興奮してしまった罪悪感だけであった。
    
         ***
    
     その朝、監禁された明神つかさは、カメラの前での放尿を余儀なくされた。
     ベッドと冷蔵庫があるだけの、鉄の扉に閉ざされた小さな部屋に閉じ込められ、当然のように武器を奪われているつかさには、鍵のかかった扉を開ける手段はない。よしんば開けたとしても、外には常に見張りが立っており、脱出は不可能と思われた。
     ただ一つ、一時的にも部屋から出る方法。
     それは部屋の中に取り付けられたチャイムを押し、オシッコがしたいと告げること。部屋にはトイレが用意されていないため、排泄を行うためには男に手錠をかけてもらい、銃を持った見張りの監視を受けながら、男の見ている前でショートパンツと下着を脱ぐことになる。
     男が目の前にしゃがみ込み、ベルトの金具を外してくる。
     ショートパンツをずるりと下げ、黒いタイツと下着も膝まで、生の性器を晒すことになるつかさは、大いに表情を歪めていた。
    (……変態すぎる)
     つかさの真正面にカメラがある。
     昨日の屈強漢が背後の回り、つかさの身体を持ち上げると、M字開脚の形で宙に浮かされ、アソコに尿瓶が当てられる。つまりAVの一環として、放尿シーンの撮影をやり、つかさのそんな場面が収録されてしまうという。
    「こんな形で撮影したアダルトビデオがまともに販売できるわけがないだろう」
    「裏の世界の人間が買ってくれるさ」
    「裏の世界?」
    「おおっと、早くオシッコを済ませましょうねぇ? 一人じゃおトイレにも行けないんだから」
    「く……!」
     まるで子供だから一人でトイレに行けないような、そんなわざとらしさでつかさを煽り、猫なで声で楽しむ屈強漢に煮えくり返る。
    (なんて奴らなんだ)
     丸晒しのアソコを覆う尿瓶の口が、もう少しだけ強く当てられ、丸い圧迫感がつかさの尿意を刺激した。
    
     ――ちょっ、ちょろろろろろろろろろろ……。
    
     弱々しい水鉄砲のようにして、黄色い水がワレメの狭間から解き放たれ、尿瓶をだんだんと満たしていく。
     つかさは涙目だった。
     トイレにも自由に行けず、こんな形で管理され、人のオシッコする姿を眺めてカメラマンはニヤニヤしている。尿瓶を持っている男も、見学とばかりに集まるギャラリーまでもが、尿瓶に尿が溜まる有様を見ているのだ。
    (女の排泄で喜ぶなんて、ここにいるのは全員変態か!)
     食い縛る歯に力が入り、自分自身の顎の力で歯茎がどうにかなりそうな予感がしても、なおも緩めることが出来ずにいた。放尿の水音が静かに響き、誰が何を喋るでもなく、実に静かに鑑賞する。視姦に満ちた空気が耳を染め上げ、まぶたにも力の入ったつかさの顔は、どこまでも形を歪めていた。
    
         ***
    
     当然、脱糞についても話は同じだ。
    「よかったなァ? スカトロシーンは入れないから、肛門からウンコが出る場面は映さないそうだぜ?」
     しかし、明神つかさが取るポーズは、タイツも下着も膝まで下げている状態で、便座に両手をついて尻を突き出すものだった。
    「まるでこれからバック挿入するみてーなポーズだよなぁ?」
     などと喜ぶ屈強漢。
     どの道人質がいるというのに、それでも抵抗防止のため、トイレに行き来するたび必ず手錠が掛けられる。すると自分で自分の尻を拭けない。ならばどうやって排泄後の肛門を綺麗にするかと言えば答えは一つ。
    「お尻を拭き拭きしましょうか」
     カメラマンの映す映像に残るのは、つかさがこんなポーズになったことで見える背中の、ジャケットにある「GSPO」の文字に加え、皺の窄まりまで丸見えの尻である。屈強漢の手が肛門に触れ、トイレットペーパーを介した男の指に苛むつかさは、握り締めた拳を延々と震わせる。
    「で、どんな気分よ。おトイレの世話をしてもらうのは」
    「最悪に決まっている」
     紙の感触に皺をなぞられ、綺麗になったお尻の穴が映される。
     拭き終われば撫で回し、揉みしだいてくる手の平の触感に耐え忍び、延々と尻で遊ばれ続けたつかさは、それでも必要とあればトイレに行かなくてはいけなかった。便器の存在しない部屋で、永久に我慢することは不可能で、あとは敵地の床に垂れ流すくらいしか選択肢はなかったが、さすがに品の無い行動は取れなかった。
    
         ***
    
     さて、午前9時00分になりました。
     監禁中の明神つかさは、自分が盗撮されているとも知らず、ただただベッドに仰向けで、何をするでもない時間を過ごしています。当然ですね。雑誌の一つも置いていない、脱出の手段のない密室では、寝ているくらいしかやることもないでしょう。
     ところが、この部屋。
     実は媚薬ガスを注入しているんです。
     無色、無臭のガスにつかささんは気づいていません。先程から注入を開始し、十分ほどが経過していますが、今のところはまだ様子の変化はないようです。
     時間をおいて、もう一度見てみましょう。
     9時30分。
     おや? どうやら、しきりに太ももを引き締めたり、擦り合わせたり、お腹の近くに手を運ぶなど、アソコを気にした様子が見受けられます。
    「くそっ、何を考えているんだ! 私は!」
     自分を戒めました。
     一体、ナニを考えたのでしょうねぇ?
     10時00分を過ぎても、先程までのアソコを気にかけている仕草や挙動から進歩はありませんでしたが、しばらくすると、だんだんベルトにまで触り始めます。
     もう少しですかねぇ?
     10時20分。
     お! 脱いだ! 明神つかさ! ついにベルトを外し、そのショートパンツを下ろしていきます! 黒タイツが太ももの半ばに絡み、白いショーツも同じ位置まで下げられて、つかさはとうとうオナニーを開始!
    「本当に……こんな……敵地で……うぅ……」
     恥ずかしいことをしている自覚が大有りのようですねぇ?
     この部屋には複数のカメラが仕掛けてあるので、試しに顔をアップするように切り替えましょう。お、どこか悔し気と例えるのはおかしいでしょうか。みっともないことをしているのはわかっているのに、どうしてもやめられない。
     何故? どうして?
     くっ、しかし、我慢できない……!
     そんな感情がありありと見て取れます。
     瞳の部分を見てみますと、扉の向こう側をチラチラと伺っていますね。扉には中を覗ける穴があるので、もし見張りに覗かれたら、オナニーしていることがバレます。ならば布団にかくれてする手もありますが、その布団が初めから部屋にないのです。
     アソコの部分はどうでしょう。
     おおっ、これはだいぶヌリヌリと、溢れ出る蜜をまんべんなく塗りたくる指の動きがたまりませんね。右手だけでしていたところへ左手も参加。指でクリトリスを弄り抜き、膣に指まで入れ始めるとは、もう随分とオナニーに夢中……。
     いえ、ちょっと待って下さい?
    「だ、駄目だ!」
     今頃になって自制しました! 腕を両側に投げ出すようにやめました!
     し、しかし……。
     11時10分。
     やっぱり我慢できません! 時間が経てばオナニーは再開しており、指が活発に穴の中に出入りしています! クチュクチュと音が聞こえます! 喘ぎ声が外にバレないように、左手で口を塞いでいます!
     ビクビクと腰が跳ね上がりました! 絶頂したのでしょうか!
     お、体位を変えます! バック! 四つん這い!
     バック挿入で突かれまくる妄想をしているのでしょうか。明神つかさ、その方向にも隠しカメラがあるとは知らず、大胆にお尻を向け、ベッドシーツを噛むことで声を抑えながら、両手ともアソコへ伸ばしています!
     お尻が高らかになっていることで、肛門も丸見えですが、ヒクっ、ヒクっ、と、たまに蠢いていますねぇ? 
     さて、急にノックしたらどんな反応をするでしょう。
     今から見張りに無線で指示をして、ノックして鍵を開け、踏み込むように指示しますが――。
    
     ドンドン。
    
     ノックの音が響きます!
    「いっ!? な、なんだ!」
     ものすごーくビクっとしましたねぇ? 穴に指がずっぽりと埋まった状態でピストン運動が停止します。ビックリしたまま硬直の様子。若干パニックのようですが、すぐさま四つん這いから飛び起きて、面白いほどの大慌てで下着とタイツを履き直します。
     見張りの男にはわざとらしく鍵の音を立てるように伝えていますが、それでも間に合わないかもしれないほど、ショートパンツのベルトに苦戦しています。
     が、間に合った!
     よかったですねぇ?
     しかしまあ、この見張りの男は二名いるのですが、片方が嘘発見システムのやつを持っているんですよ。
    「何をしていた?」
     さて、尋ねます。
    「別に何も」
    「オナニーしていたか?」
    「誰がそんなこと!」
     ブッブー!
     赤いランプが点滅です!
     あらあら、可哀そうに。オナニーを暴かれた明神つかさ。本当に本当に焦った表情を浮かべて違う違うと、そんなものはインチキアイテムだろうと、必死になって否定しますが、これでは自ら図星を証明しているようなものですね。仮にアイテムがインチキで、ただのハッタリだとしても、完全にオナニーバレバレ!
     この盗撮映像を見せつけて、つかさちゃんをもっともっと虐めちゃうぞ?
    
         ***
    
     媚薬ガスが充満していたことを知らないつかさは、自分に肉体が何故火照り、どうしてムラムラしているのかが理解できない。とにかく我慢できなくなり、オナニーをしてしまい、その途中で部屋をノックされて大いに慌てた。
     その後、つかさは屈強漢に呼び出され、再び胡坐の上に座らされた。
     身長の高い男の長い足に、つかさの尻は綺麗に収まる。筋肉によって分厚い胸板が背中に触れ、逞しい腕に抱き着かれると、その手はすぐに胸を揉む。
     テーブルで、パソコンの前だった。
    「一緒に動画を見ようじゃないか」
     屈強漢がマウスを操作し、フォルダをクリックして動画ファイルを開き始める。
    「お前と見て楽しいものがあるとでも?」
    「ああ、オナニー動画だ」
    「なッ……!?」
     それはつかさが自らの肉体を貪る映像だった。
     盗撮されていた衝撃と、それを見せつけられるショックに、つかさが浮かべる反応はひたすらに動揺ばかりで「な、な……!」と、震えた声を吐き出すのみ。
     思い出したようにマウスを掴み、再生ウィンドウを消しかけたつかさは、ただの一言で凍り付き、マウスを手放さざるを得なかった。
    「それは抵抗か?」
     拉致した子供の存在を言われては、動画を消すこともできはしない。
     胸を丹念に揉まれつつ、動画から目を背けることも許されないつかさは、自分自身のオナニーしていた姿を涙目で鑑賞する。
     これもAV撮影の一環らしい。
     つかさの反応を撮るために、表情を映そうとしてくるカメラを必死に睨み、負けじと顎に力を加えて懸命なまでに歯を食い縛る。
    「オナニーは気持ち良かったか?」
     屈強漢の質問に合わせ、横から別の男の腕が、つかさに嘘発見システムを突き付ける。
    「……やめろ」
    「言え。オナニーは気持ち良かったか?」
     人質の存在。突きつけられた映像。
     これらが意地を張ることを諦めさせ、とうとうつかさは答えるしかなくなった。
    「……ああ、よかった」
    「今もムラムラするか?」
    「で、できるか!」
     ブッブー!
     赤いランプが点滅した。
    「今もムラムラしてるんだなぁ? 可哀そうに。俺がアソコを弄ってやるよ」
     屈強漢の手が下へと、ベルトの金具に絡みつき、ガチャガチャと外し始める。チャックが下がることで緩んだショートパンツの、さらにタイツも下げた下着の中へ、男の手の平が潜り込み、技巧を持って穴を貪る。
     アソコに潜り込んだ太い指が、細やかに出入りして、つかさに快楽を与え始めた。
    「今もムラムラしてるか?」
    「……してる。とでも言えばいいんだろう」
     くちゅり、くちゅりと音がなる。
     そこにはつかさ自身がオナニーで漏らした蜜が、ふんだんに蓄えられており、ショーツが初めから濡れていた有様だ。
    「俺の指は気持ちいいか?」
    「ふ、ふん。悪くはない」
    「おチンチンが欲しいか?」
    「ふざけるな!」
     ブッブー!
     赤いランプが点滅につかさは引き攣る。
    「ほーう?」
    「ち、違う! 欲しいわけがないだろう!」
     ブッブー。
     ハズレを告げる効果音が繰り返される。
    「セックスしたいか?」
    「したくない!」
     ブッブー。
    「正常位とバックの妄想をしたんだろ?」
    「そういうわけじゃない」
     ブッブー。
    「正常位とバックがいいらしいなぁ?」
    「…………」
     もう何も答えられない。
     高まる性欲を隠すことは許されず、そうやって暴かれ尽くしたつかさは――。
    「あ! ぐぅぅぅ……!」
     トドメのように指でイカされ、もう感じていることを否定しても意味はない。ビクついた姿も撮られ、快楽にヨガった証拠がここまで残されてしまっているのだ。嘘を暴かれると知っていながら、感じていないと言い張る気にはもうなれない。
    「では次のゲームといこう。パトレン3号になって俺と戦え」
    「なに?」
    「お前が勝ったら人質を解放し、俺が勝ったらセックスをしてもらう」
    「いくら何でも、ギャングラーでもないお前が……」
    「犯罪者の心配か? お優しいことだなぁ?」
    「何の冗談だ。私にチャンスを与えたこと、後悔させてやる!」
    「そうかいそうかい」
     指のピストンが再開される。
    「んっ、あぁ……!」
     つかさはそのまま、屈強漢の胡坐の上で何度もイカされ、何時間も遊ばれて、やっとのことでこの日の凌辱から解放される。
     心のどこかでわかっていた。
     彼らが約束を守り、つかさが勝てば本当に人質を解放するとしても、この敵地ではパトレン3号が不利になる仕掛けをいくらでも用意可能だ。
     無謀なのだろう。
     それでも、つかさに選択肢はなかった。
    
    
    


  • ハミィの全裸検査

    
    
    
      広大な宇宙の中では、惑星同士で行う星間戦争といった危険宙域も存在する。
     そこへ足を踏み入れてしまったキュウレンジャーから、一人の戦士が囚われの身となってしまった。
    
     ハミィ。
     カメレオングリーン。
    
     敵対国の兵士ではないかと疑われ、圧倒的兵力によって捕獲された彼女の状況は、既に変身アイテムを奪われて、何人もの兵士から銃口を向けられている。
    「脱げ」
     命じるのは司令官の立場にある男だ。
    「こんなところで脱げとか、超ウケるんですけど?」
     ハミィが反抗的な態度を見せるや否やだ。
     司令官は指と顎で合図を出し、一人の兵士に発砲を促して――
    
     パァン!
    
     まるで膨らませたビニール袋を力強く叩いて破るかのような、しかし確実に鼓膜を貫く銃声が響いた時には、ハミィの衣服で肩口が破けていた。
    「これは脅しではない。こちらとしては君を今すぐ射殺しても構わないのだよ。情報を吐いてくれそうな捕虜は他にもいくらかいるからね」
    「だから私は――」
    「脱げ」
     ハミィの反論は重々しい一言によって封殺される。
     わざわざ戦争地域に踏み込んだのは、そこにキュータマがあるとの情報を掴み、手に入れるべくしてのことにすぎない。戦争には関わりを持たないハミィだが、それを決めるのは本人ではなく嫌疑をかけた側の者達だ。
     脱ぐしかなかった。
     まずはジャケットから、そして中に来ていた服にスカートと、順々に衣服を手放すごとに、露出した肌に絡む視線はいやらしい熱気を帯びる。
    「ひひっ」
    「ふへへへへっ」
     ハミィを包囲している兵士達は、一様に薄笑いを浮かべていた。
     もちろん女性の脱ぐ姿が面白いのもあれば、ハミィを疑っている側からすれば、敵兵を辱めているようで気分も良いのだ。
    「下着もだ」
     ショーツとブラジャーだけを残して手を止めると、あくまで全裸を求める司令官は、再び発砲合図を出そうとする素振りを見せる。
     そうなれば、ブラジャーも外すしかなかった。
    「ほう?」
    「なかなかじゃねぇか」
     カップの中身がこぼれると、兵士達は口々に感想を投げかける。大きい、形が良い、乳首の色が良い悪い。スタイルを品評してくる数々の言葉と共に、実に多くの兵士が妄想の中でハミィの陵辱を始めている。
     ああしてやりたい、こうしてやりたい。
     たっぷりと欲望を含んだ視線が、ハミィの裸体に殺到しているのだった。
    (うっ、超ハズいんですけど……)
     大勢に視姦されながら最後の一枚まで脱ぎ去るなど、乙女心ある女子にはそれだけで拷問に匹敵する。ショーツのゴムに指をかけ、震える腕で下ろしていくと、白い生尻にも視線が集中して、見えない無数の針で刺され続けているような気分にさえ陥っていく。
    「隠すことは許されない。頭の後ろで両手を組み、足は肩幅程度に開け」
    「マジで最悪すぎ……」
     アソコの割れ目や毛の部分も視姦に晒され、ハミィのことをぐるりと囲む全方向から、兵士達は思い思いの部位を目に焼きつけ、その大半がニヤニヤしている。
    「検品しろ」
     司令官が命じると、一人の兵士が前に出る。
     そして、ハミィが脱いだ服を調べ始めた。布を二重にして内側に隠したものでもないか、仕込んである武器や道具はないか。ジャケットやスカートまでは良かったが、それがブラジャーにもなると、ハミィはより一層の羞恥に囚われた。
    「ブラジャーにはまだ体温が残っていますが、この可愛らしい柄以外に怪しいところはありません」
     体温などという解説。
    「パンツは」
    「はい。パンツにも体温が残っています。それと、おりものの痕跡とみられるシミがついていることから、ある程度使い込まれたものと推測できますが、特に物を仕込んでいるといったことはないようです」
    「そうか。では下着はもらっておこう」
     脱ぎたてのショーツは司令官のポケットに押し込まれ、残る他の衣服でさえも、他の兵士達に分配される。元の服装が二度と戻ってこないことを意味する状況は、恐ろしいほどに心もとないものだった。
    「よし、調べろ」
     兵士が迫り、ハミィの身体をまさぐり始める。
    (ううっ、嫌だぁ……)
     ボディチェックのための手つきが、脇から肋骨を撫で回し、腹や腰の肉も揉み、当然のように胸まで包み込む。特に乳房の確認は入念で、じっくりと手の平でカーブをなぞり、揉み込む指で具合を味わう。
     五指で両方の乳首を包むようにつまんで、グニグニと指圧しては引っ張って、さらには人差し指で押し込んだ。指先で上下に弾き、また指圧しては引っ張って、再び乳房を揉みしだくなどして用心深い『検査』に徹する。
     秘所まで入念になぞられた。
     割れ目の一端に指を置き、下から上へとかき上げる。すりすりと擦り始めて、愛液が指に絡んでくると、膣内を探るための挿入まで行われる。
    「んっ……くぅ…………」
     ハミィは表情を歪めた。
    「よーく調べろ。そこに物を隠した過去の事例はいくらでもあるからな」
    「もちろんです」
     根元まで差し込んだ指で、兵士は膣壁をよく撫でる。調べるための手つきから、すぐに愛撫へと変わっていき、完全な指のピストンとなってハミィに刺激を与えていく。
    「はぁ……くぅっ……これで検査とか…………」
    「物を隠している痕跡はありませんが、非情によく愛液が出ています」
    「続けろ」
    「はい」
     何もないことがわかっても、指の出し入れを続ける兵士は、もう片方の手でクリトリスまで触り始めた。
    「あ……!」
     腰がくの字に折れるなり、司令官が片手を上げる。それが合図となって、周囲の銃口が発砲の気配を見せて脅しかける。
    「今のは抵抗か?」
    「そんなわけ……」
    「なら、なんだ。どうして妙な反応を見せた」
    「そんなの…………!」
    「説明しろ! 今の反応は何だ!」
     誰もが期待していた。
     わかりきった答えが、誰もが想像している通りの回答が、ハミィ本人の口から声として発せられるのを、一人残らず待ちわびている。
    (マジで激オコなんですけど……)
     怒りと屈辱。
     そして、何よりも羞恥の感情にかられるハミィは――。
    
    「…………感じた反応、だから」
    
     その瞬間だ。
    
    「ハッハッハッハッハ! ウケる! マジでウケる!」
    「感じたってよ!」
    「本人のお墨付きだ! こりゃ間違いねえ!」
    「だいたい、この状況で濡れるっつー時点でおかしいから」
    「超ウケるー!」
    「ほんっとウケるわー!」
    
     どこまでも人を馬鹿にした大喝采が、ハミィの心を深々と抉り取る。
    (もうやだ! なんでこんなことに!)
     ハミィの心境に構う者などいやしない。
    「次は尻の穴だ」
     司令官からの無情で楽しい命令。
    「おい! 自分の足首を掴め、肛門を見せびらかすポーズを取るんだ」
     本当なら意地でも従うわけがない。けれど変身できない状況で、ハミィをいつ射殺しても構わない姿勢の連中相手に、もはや少しでも逆らおうなど考えられるはずもない。
     だからハミィはポーズを取る。
     身体を二つに折り畳み、立ち姿勢だったハミィが自らの足首を掴んだなら、丸い尻が高らかに持ち上がり、この姿勢では割れ目の中身もよく見える。放射状の皺の集まりが誰しもの視線に晒され、気が狂うほどの恥ずかしさにハミィの頭は沸騰しきった。
    「では失礼して」
     表面の滑りを良くするため、ゼリーを塗った指先が、ハミィの尻穴に潜り込む。先端からずっぷりと、第一関節から根元までゆっくりと、ゆっくりと、指の全てが入りきると、兵士は中身をよく調べた。
    「何もありませんね。穴に力が入って、いちいちキュっと締め付けてくる以外は」
     いらぬ解説。
    「ははっ! 超ウケる!」
     笑う衆人環視。
     散々に遊ばれ尽くしたハミィが迎える運命は、捕虜として囚われの身となって、兵士達の休養に使われ続けることだ。
     仲間に救出されるまで、どれほど使い込まれたか。
     ハミィは決して語らない。
    
    
    
    


  • 媚薬ガス作戦とモモレンジャー

    
    
    
     黒十字軍の次なる目論見は媚薬開発。
     その強力な媚薬ガスにより、たちまち女性を無力化して奴隷とする。これは人身売買や奴隷商品の調教に役立つもので、闇の商売で利益を得ることが目的だ。
     不穏な動きを察知したというイーグルからの連絡で、ゴレンジャーは調査に出るが、もっとも早く媚薬研究所に辿り付くのはモモレンジャーであった。
    
    「モモレンジャー!」
    
     マントを羽織る桃色の戦士は、戦闘員であるゾルダー達を相手に立ち回り、ほとんど当たり前のように打ちのめす。
     しかし、モモレンジャーにとってそれは突然だった。
    「んっ! な、何!?」
     急に股で電流が弾けたような、静電気の爆発でも起こったような衝撃的な快感が、何らの前触れもなくモモレンジャーの秘所を襲っていた。
     戦闘の最中に、敵に囲まれている状態で。
     負けじとゾルダーの打撃を絡め取り、返し技によって一人を投げ、また一人にはキックを決めて倒していき、今はまだいつもの戦闘力を発揮していた。
     それが、だんだんと鈍っていく。
     キレがなくなり、速度は落ちて、モモレンジャーの力は目に見えて落ちていた。
    「っ!」
     その驚きは、直撃させた自分の拳が全く効いていなかったためだ。
    「ホイ!」
     そして、ゾルダーが行う反撃は、胸へ向かって手を伸ばし、殴るのでも蹴るのでもなく、揉むという行為であった。
    「あぁっ!」
     大きく喘いだモモレンジャーは、慌てて何歩も後ずさり、正面の敵から距離を取る。
     本来の調子であれば、次にそんな不覚を取ることはなかっただろう。
     そもそも、ゴレンジャーが掴んだ情報は怪しい開発というだけで、媚薬の証拠にはまだ誰も辿り着いていない。どうしてアソコが気になって、甘い痺れで胸を揉まれて感じたのか。戦闘中にそうなったのか。モモレンジャーは気づいていない。
    「ホイッ!」
     背後から抱きつくようにして、身体に腕を巻きつけられたモモレンジャーは、ただの戦闘員の手で動きを封じられてしまっていた。
     しまった――と、思う頃にはもう遅い。
     背中に敵が密着していることを利用して、いつもであれば背負いの投げ技に出ていたが、今のモモレンジャーではその判断も動きも遅れ、そうするより遥かに早く、手という手の数々が殺到して身体のいたるところをまさぐった。
    「いやぁ! や、やめなさい!」
     必死になって首を振り、身じろぎによって逃れようとしているが、胸を揉みしだく指の動きが抵抗を封じている。腰のくびれを撫でるいやらしい手つきが、アソコを愛撫している指が、太ももをまさぐる手が、ありとあらゆる手がモモレンジャーを喘がせて、火照るカラダはますます感度を高めていく。
     モモレンジャーの股は濡れていた。
    「あっ、あぁっ、あっ、あぁぁ……!」
     まるでお漏らしをしてしまったように、ピンク色のスーツに愛液が染み出ていて、濡れることによる変色が広がっている。触れた指先から銀色の糸が引き、やがては抵抗しようとする動きも弱まって、喘いでいることしかできなくなった。
    「うっ、んんっ、やめ……なさい……! これ以上は……!」
     まずかった。
     それ以上されたら何かが来る。
     アソコに何かが集まって、今に爆発しようとしている未知の感覚は、きっと絶頂に違いないと予感して、モモレンジャーは急に力を取り戻したかのように抵抗を激しくする。
     しかし、本当に力が戻ったわけでもない。
     ただ焦りに焦ったおかげで残された力が表に出て、手足をバタつかせることができただけの話であり、もうそれ以上は何もできなかった。
     すぐに快楽で抵抗を塗り潰され、予兆はますます膨らんで、モモレンジャーはもうされるがままでいるしかない。
    
    「――あっ! あぁぁあ! あぁぁぁああああっ!」
    
     イった。
     モモレンジャーはイった。
     敵にイカされた事実はモモレンジャーの心によく効いて、おまけに視認不可の媚薬ガスは未だ排出されている。媚薬成分が身体に溜まり続けて、休む暇もなく次の絶頂を求めて疼いている肉体は、モモレンジャー自身の意志ではどうにもならない。
    (私の体なのに……)
     弄ばれ、またイって、ゾルダーの手であと十回は絶頂させられた。
     もうモモレンジャーに立ち上がる力は残っていない。
     その後、残るゴレンジャーの仲間が彼女の救出に来ることを恐れ、黒十字軍は拘束したモモレンジャーを別の秘密基地へ移送した。
    
         ***
    
     目を覚ましたモモレンジャー――ペギー松山は密室に監禁されていた。
     朦朧としていた意識が覚醒して、直後にペギーは戦慄した。自分が取らされている格好に赤面して、目の前にはカメラが設置されていることにも表情を染め上げている。
    「……そう。私、捕まったのね」
     気を失う直前までの記憶が蘇り、何度もイカされたことが脳裏を掠めて己を恥じる。
     ペギーはM字開脚の姿勢で固定されていた。
     高い背もたれのイスに背中を預け、尻には固い木製の感触があたっている。下着すらない状態で脚は左右に広がって、その両脚は手錠やロープを駆使して肘掛に固定されている。どう努力しても脚を閉じることはできそうにもない。
     両腕も封じられていた。
     ロープを胴体に巻きつけて、腕を縛られているペギーには、しかも手錠もかかっているので四肢の全てに自由はない。
     もっとも、手は前側にある。
     アソコを手で隠すことだけは自由だ。
    「………………」
     だから、隠した。
     隠してすぐに気づくのは、自分のアソコがいかに濡れているかということで、一度でも自分の感度を気にすると、全身のどこもかしこも疼いていたことをペギーは初めて思い出す。体の芯から指先まで、甘い痺れが行き交って、こうして空気が流動して皮膚に擦れるだけでもどことなく気持ちがいい。
    
    『おはよう。ペギー松山くん』
    
     それは放送音声だった。
    「どちら様かしら」
    『君に私の正体を言う必要はない。君は自分が実験台にされていることこそを気にするべきだ』
    「実験ですって?」
    『君の部屋には媚薬ガスが流れている。やがて性欲が抑えきれずに、君はそこでオナニーを始めることになる』
    「お、オナ……!? 何をおっしゃるの!」
     急に恥ずかしい単語を使われ、ペギーは顔を赤らめる。
    『それが媚薬ガスの力だ。そこに置いてあるカメラは、黒十字軍の開発した媚薬の効果を示す宣伝用ビデオとして、そういうものを欲しがる買い手どもにご覧頂く予定だ』
    「……そう。けど残念ね。監視されているとわかっていて、目の前にカメラもあるのに、そんなはしたないことをする女はおりません」
    『そこを突き崩すのが媚薬だ。その理性で性欲を抑えきれなくなるから素晴らしいのだ』
    「そんなことにはなりません」
    『いつまで強がっていられるか。私はここで時間でも計っていてあげよう』
     その言葉を最後にして、放送音声が入ることはなくなった。
     通信を切られたのか。
     それとも、繋がっているが言葉をかけることはやめたのか。
     どちらにせよ、今のペギーは媚薬に耐え、どうにかここから脱出しなければならない。試しに身じろぎしてみるも、そんなことで手錠もロープも外れはしない。やがてペギーは諦めて救援を待つことにしていた。
    「…………」
     そうなると時間は長い。
     ペギー一人で、もう何の言葉も発することはなくなった。
    「………………」
     そして、時が経つにつれ、媚薬成分はペギーの身体に蓄積している。誰に愛撫を受けているわけでもないのに、ただ座っているだけで気持ちよさが増していき、アソコを隠す手の平にも愛液が広がっていく。
    (まずいわ。本当にムラムラして……)
     きっと、この拘束方法はわざとだ。
     両手が手前側に置かれていて、アソコを隠すことだけは自由で、オナニーを始めるのにも支障はない。
     自らの穴に指を入れ、快感を貪ってしまいたいと、少しでも考えてしまったペギーは、敵地でオナニーなど淫乱この上ないと頭を振って、自分の欲望を否定する。いくら媚薬のせいとはいえ、オナニーを撮らせてやるわけにはいかない。
     もしオナニーをしてしまえば、ペギーが恥をかくだけではない。
     媚薬効果を示す宣伝の種にもされてしまい、黒十字軍の利益となる。
     だから、我慢していた。
    (我慢しないと耐え切れないだなんて……)
     そんな事実に気がついて――ヌリッ、と。
    「……うっ! 嘘ッ!」
     不意に腕が動いてしまって、そんなつもりはなかったのに、少しは指でアソコを撫でてしまったペギーは、そのあまりの気持ちよさに驚愕した。
     かなりの快感だった。
     本当にたまたま、意図せずして表面を一ミリ程度撫でてしまっただけで、まるで天国にでもいるような幸せに呑まれかけ、媚薬の威力がいかに強いものかと実感する。
    (まずいわね。これ)
     このままでは座っているだけで狂ってしまう。
     かといって、脱出の糸口は見つからない。
     ただただ、じっと座っているしかない。
    (し、したいわ……嫌だわ私……敵地でこんな気持ちになるだなんて……)
     それはペギーにとって拷問だった。
     時間が経てば経っただけ、秒刻みで強まっていく肉体感度は、逆に大胆に性を貪り発散しなければまずいような気がするほど、疼きが溜まりに溜まっていく。愛液が流れてイスにシミを広げれば、どこかお漏らしと区別がつかない有様で、もうシたくて仕方がない。
    (オナニー……したい……駄目……したいけど……敵の思い通りよ!)
     そのうち必死に戦っていた。
     自分自身の欲望を相手にして、アソコに乗った両手を決してオナニーのためには使わない。ただカメラから隠すためだけに使うのだと気を張って、我慢に我慢を重ねて苦悶する。耐えることだけに苦心するペギーの顔は、もはや顎の筋力が許す限りの力でもって、全力で歯を食い縛っている有様だ。
     我慢だけでこれだ。
     そうなると――。
    
    『おめでとう。ペギー松山くん。一時間も耐えた君には素晴らしい愛撫を与えてあげよう』
    
     そうなってしまうと、一人のゾルダーがドアを開け、ペギーに愛撫を施すためにやって来るなど恐怖でしかない。
    「い、嫌よ! 必要ないわ! 来ないで頂戴!」
     より必死だった。
    「来ないでったら!」
     欲望に負けないため、今の状態で触られたらどうなってしまうかという怖さのため、慌てふためいた顔で声を荒げるペギーだが、ゾルダーが待ってくれるはずもない。
     ポン、と。
     肩に手を置かれた。
    「あぁぁ……! あっ、そんな……!」
     それだけで声が出て、その事実にペギー自身が驚いた。
     まさか、肩に触られたぐらいでこれなんて、じゃあ胸を揉まれたらどうなるか。アソコを愛撫されたらどんなに狂わされてしまうのか。
    「あぁぁっ、あっ、やめっ、あっ、あぁぁ……!」
     胸を揉まれ、ペギーは絶叫に近い喘ぎを上げた。
     もはや狂った金切り声だ。
     まるで後ろから肩を揉んでやるような背後の位置から、両手を乳房に伸ばしているゾルダーは、両方を鷲掴みに指に強弱をつけている。
    「だめっ! あっ、て、手が……! 手がぁ……!」
     ペギーの手は動いていた。
     あれだけ我慢していたはずのオナニーなのに、こうも簡単に限界を超えさせられ、目の前のカメラに記録が残るとわかっていながら、自ら媚薬の商品価値を高めてしまっていることも知りながら、だというのにペギーの手は止まらない。
     膣口に埋まったペギーの指が、大胆に出入りして水音を掻き鳴らす。
     イクまで時間はかからなかった。
     噴水じみて潮を吹き、巻き上がった滴の数々が床を汚して、その時点でゾルダーは胸を揉むのをやめていたが、ペギーのオナニーは続いていた。
     一度堕ちたら抜け出せない。
     何度も何度も、ペギーはオナニーでイキ続け、この狂った肉人形は疲れ果てるか失神するまで止まりはしない。
     やがて意識が薄れるまで、ペギーの指は延々と動き続けた。
    
         ***
    
    『どうだ。これが君の姿だ』
    「び、媚薬のせいだわ!」
    『そうだ。君は立派にその力を証明してくれた。ありがとうペギー松山くん』
    
     ペギーは自分自身の映像を見せられていた。
     ついに我慢の限界を超え、オナニーせずにはいられなくなった途端に、憑き物にでも憑かれたように一心不乱に指で穴を貪った。淫ら極まりない姿を目の前で放映され、目を瞑ったり逸らした途端にゾルダーが鞭打ちを仕掛けて来る。
     イスに拘束されているペギーは、だから最後まで自分の恥の記録を鑑賞した――させられた。
    『どうだね。ご感想は』
    「あんなに品のないことになるなんて、あなた達が作ったのは悪魔の薬です」
    『ご感想どうも。ではご協力頂いたペギー松山君には、黒十字軍からのささやかなプレゼントを贈らせてもらおう』
    「結構よ」
    『遠慮をするものではない。皆の者、やれい!』
    「ホイ!」
     ゾルダー達はこぞってペギーに群がって、一人の女を大人数で押さえ込む。イスに縛り付けるための拘束をわざわざ解くのは、ペギーの身体をベッドまで運ぶためであり、このまま自分がどうされるかの予感にペギーは戦慄した。
    「いや! いやよ! やめなさい!」
     必死になって暴れるも、すぐに手足を押さえつけられ、ペギーはベッドの上にX字状にされて動けない。
     愛撫の手が殺到して、ペギーはみるみるうちに悶絶した。
     胸を揉む手が、アソコを貪る指が気持ちよすぎて、膨れ上がる快感をどうにもできない。
    「ホイッ!」
    「ホイッ!」
     一人のゾルダーが一物を取り出して、それに伴い脇の仲間がペギーの脚を開かせて、より一層の危機感にかられるが、媚薬のまわった体はペギーの思う通りに動かない。抵抗むなしく入り口に亀頭がぶつかり、もうそれまでだった。
     ズン!
     と、あまりにも呆気なく挿入された。
    「あぁぁっ! あっ、あん! ああん!」
     ゾルダーが腰を振り、ペギーは髪を振り乱す。
     あとはもう変わる変わるだ。
     一人目のゾルダーが膣穴を貫いて、射精感と同時に引き抜くと、ペギーの裸体に白濁を放出する。他のゾルダーと交代して次の挿入が始まって、また数分は腰を振り、白濁をかけると三人目だ。
    「あぁあぁああ! あっ! あぁぁ! ああ!」
     ペギーにはものを考える余裕などありはしない。
     ただ、喘ぐだけだ。
     喘ぐ穴として何本もの肉棒を受け入れて、絶頂で潮を吹き、その身におびただしい量の精液を浴び続ける。
     最後はまるで廃人のような有様だった。
     目は虚ろで、髪の奥まで精液が染み込んで、中出しまでされた膣から白いものがドロリとこぼれ落ちている。
    
    「……こいつは酷いぜ」
    「許せんたい!」
    
     その後、救出されたペギー松山の復帰には、長い時間を要したという。
    
    
    
    


  • ペギー松山の全裸検査

    
    
    
     女だてらに爆弾に強く、彼女のアクセサリーは全て爆弾だと見ても良い。
     それに女だと思って侮るな。
     特に、彼女のキック爆弾は恐るべき破壊力がある。
    
     それがペギー松山。
     モモレンジャーである。
    
     彼女を捕らえた黒十字軍としては、慎重な身体検査で身につけているもの全てを調べ、危険物は取り上げてしまう必要がある。
    「逮捕の理由はなんなの!?」
     ペギー松山は鉄格子を掴んで訴えかけた。
     警察に扮した隊員を使い、パトカーまで出動させ、黒十字軍は逮捕によって彼女を牢屋に閉じ込めたのだ。
    「この町に無断で入った」
     それが偽警察官の答えである。
    「馬鹿馬鹿しい。アンタ達じゃお話にならないわ。所長を呼びなさい所長を!」
     その時だった。
    
    「ふははははははははは――」
    
     警察を本物だと思っている松山が、おかしくてたまらないかのように笑う。
    「私に用かね? モモレンジャー」
     彼女の前に姿を見せ、偽警察を従える声の主は――。
    「三日月仮面……!?」
     松山は初めて自分を逮捕した者達の正体を知る。
     ハメられたのだ。
    「この町は黒十字軍の町だったのね!?」
    「ただいま狼部隊を養成中でな? 君もさっそく入隊してもらおう。さぞ勇敢な兵士になるじゃろうて?」
    (狼の仲間入りなんてゴメンだわ)
     三日月仮面はそこで一度は立ち去った。
     しかし、牢屋で過ごして数十分ほどが経過すると、再び戦闘員を引き連れて、松山の様子を確かめに戻ってくる。
     鉄格子の鍵を開いてから、そのうち二人が牢屋へと入り込む。残る戦闘員は銃を構え、少しの抵抗も許さないように威嚇している。手錠の鍵まで外されて、養成所とやらに連れていかれるものかと思ったが、次の三日月仮面の一言で全く別の目的を悟ることとなる。
    「脱げ」
    「なんですって?」
    「モモレンジャー。お前が何を隠し持っているかわからんからな」
     両脇に従えられた戦闘員が、さらに一歩前へ踏み出て、いつでも発砲する用意があることを見せつける。
     状況は不利だった。
     逆らうのは、決して得策ではない。
    「いいわ。いくらでもお調べなさい」
     松山は靴と靴下から脱いで裸足になり、冷たい床にぺたりと素足を置く。次に一枚目のイエロージャケットを脱いでしまえば、残るはボタン付きの青いシャツと、同じく黄色のホットパンツだけであり、もうどちらを脱いでも下着が見える。
     シャツのボタンを上から外し、左右にはだけて脱ぎ去ると、一気に肌色の面積は広がった。
     ホットパンツも脱いでしまえば、下着以外に彼女の身を守るものは何もない。
     あとは丸裸となるだけだ。
     ブラジャーのホックを外し、パンツまで脱いだペギー松山は、敵を警戒する眼差しで大事な部分を手に隠す。手の平でアソコを多い、腕一本で胸のガードを固めるだけが、もやは彼女に残されたか弱い防壁だ。
     そして、その防壁を崩すのはたったの一言。
    「何を隠している」
     それだけで、そうせざるを得ないように松山は両手を下げる。乳房の膨らみも、毛をはやした乙女の園も、黒十字軍の視線に曝け出される。
    「…………」
     何の言葉もなく、彼女が浮かべるのた敵対者に向ける視線だ。本当ならすぐにでも戦って、モモレンジャーとして三日月仮面を倒してみせる。そうする意志の宿った表情は、しかしながら十八歳の乙女が持つ当たり前の恥じらいによって大いに赤色を帯びていた。
    「足を肩幅に開き、頭の後ろで両手を組め」
     それは取り調べを受け、身体をまさぐってもらうための姿勢に他ならない。
    「調べろ」
    「ホイッ」
     すぐに一人の戦闘員がしゃがみ込み、人のアソコをよく観察しようとする高さで、一本の指を使ってワレメを撫でる。
    「んん……!」
     刺激に脚が震えてしまった。
     膣分泌液を出させるため、軽やかで柔らかい指遣いによって、戦闘員は松山のアソコをよくほぐす。肉貝に施すマッサージで、すぐに愛液が輝いて、準備の整った膣口目掛けて中指が天を貫く。
    「んぁ……!」
     指が、入った。
     思わず下腹部に力を入れ、股を緊張させた松山は、膣壁で指を締め上げることとなる。自ら密着度を上げるということは、指の形状をアソコの穴で確かめることに繋がり、指の太さから間接部の骨の膨らみに至るまで、全てが記憶として膣に焼き付いてしまった気がした。
     探し物を求める指使いが彼女にはわかる。
     指先に目でも付けているかのように、奥まで覗こう覗こうと蠢いて、けれど松山はここに何も入れていない。
    「どう? 何も出てこないはずよ?」
     彼女は気丈に振舞った。
    「よかろう。少し遊んでやれ」
    「ホイッ」
     指示に従う戦闘員は、その指使いをたただた性的なものへと切り替えた。もう何の所持品も探していない。刺激を与えるためだけの上下の抜き差しで、軽妙なまでのテクニックで股に痺れを与えていく。
    「ん……んん……っ……んっ……うっ、っ、んんぅ…………」
     平然としてみせようとしている松山だが、その都度その都度、身体が細かく左右にくねり動いて、真っ直ぐに伸びていた膝も、これから内股気味に折れそうに震えている。耐え難い恥辱に顔も強張り、いつしか耳まで朱色に染まっていた。
    「その赤面ぶり、変身せずともモモレンジャーだなぁ?」
    「からかわないで! もう十分のはずよ!?」
    「いいや、まだもう一つの穴が残っている。今度はこちらに背中を向け、自分で自分の足首を掴む姿勢でその尻を高らかにするのだ」
     そんな屈辱のポーズを彼女は取った。
     まるで尻を自由に撫で回し、肛門を観察するだめだけにあるような、角度によっては性器まで視姦しやすい姿である。
     尻の割れ目は解放され、放射状の皺は鉄格子の外までよく見える。
    
     ジィィィィィィ……。
    
     当然のような視姦がペギー松山を襲っていた。
     あたかも皮膚にそういう感覚機能があるかのように、肛門に突き刺さる視線が肌でしっかりと感じ取れてしまう。目によって綺麗な尻を撫で回し、三日月仮面も戦闘員も、皺の形状を頭の中に焼き込んでいる。
    「……うっ、うぅっ」
     指先によって皺の窄まりを撫でられた。
     ひんやりとしたゼリー状のヌルヌルは、滑りを良くして指を出し入れしやすくするために塗り込むジェルだ。よく馴染ませようと指の腹が押し込まれ、執拗なまでに強弱を付けてから、ぐるりぐるりと回転しながらなぞり込む。
    「さて、そろそろ君の顔色もアカレンジャーといったところか」
    「お、お生憎様。モモレンジャーで限界よ」
    「ではモモレンジャーの肛門を我が黒十字軍が解き明かす。中身をじっくりと調べてやれ」
    「んっ、ん……!」
     肛門の皮膚感覚でわかる嫌な気配。
     それは穴に指を押し込もうと、真っ直ぐに立てられた人差し指が、肛門の向こう側へと狙いをかけているものだ。
    
     ずにゅぅぅぅぅ……。
    
     指先から間接にかけ、さらには根元までがゆっくりと、穴の幅を押し広げていきながら進入する。人差し指が完全に収まると、またここでも探し物を求めて蠢いていた。
    (このくらい、何ともないわ……!)
     脂汗と共に耐える彼女の顔は、もう桃色程度と言い切ることは不可能だ。
     お尻の穴で遊ばれている。
     そして、ペギー松山のそんな有様を黒十字軍によって鑑賞されている。
     しばらくすれば抜き差しが始まって、検査ではない指使いが松山を辱めた。にゅぷり、にゅぷりといった音が鳴り、静かに鑑賞している面々のあいだにジェルの水音は流れていた。
    「さて、まだその姿勢を崩すことは許さんぞ」
     指が抜けても、松山はポーズを維持することとなる。
    
     パシャ!
    
     すぐにカメラフラッシュが尻を映した。
    
     パシャ! パシャ!
    
     無防備な尻に向け、好きなだけレンズを近づけ、肛門の皺をあとでゆっくりと数えられるほどの接写で何枚分ものシャッターを落としている。
    (写真まで撮るというの!? それもお尻の穴だなんて……)
    「変装の名人でもある君のことだ。万が一にも君がここから脱出して、再び仲間と合流を果たしても、また黒十字軍に捕まれば調べられるという寸法だ。顔を自由に変えられても、肉体全てを別人に変えるわけにはいかないからな」
     お尻の穴どころの問題じゃない。
     執拗なシャッターからやっと解放されたと思えば、次は仰向けのM字開脚を要求され、アソコの写真も撮り尽くされた。性器だけでも、ワレメの閉じた状態と、指で中身を開いた二種類を撮り続け、挙句の果てには顔まで映した全体像もフィルムに収まる。
     最後に撮るのは直立不動だ。
     正面から、横から、背面から、あらゆる角度から撮り続け、ペギー松山を取るだけでフィルムを使い切ってしまったらしい。
    「衣服はこれからじっくり調べる。それまでは裸でいることだ」
    「そう。女に布きれ一枚すら寄越さないのね」
    「ちなみに下着は返さんぞ? この三日月仮面がパンツとブラは頂いておこう」
    「ええ、どうぞ。私は何も気にしません」
    「そう強がるなモモレンジャー。いや、顔はやっぱりアカレンジャーだな?」
     勝ち誇ったように背中を向け、三日月仮面は松山の前から去っていく。
     あらためて手錠をかけ直された松山は、再び鍵のかかる鉄格子の向こうを見つめ、一糸纏わぬ姿でいさせられる心もとなさに俯いた。
     やがて、衣服は帰ってくる。
     三日月仮面の言った通り、そこに本当に下着はない。ノーブラでシャツを着て、ノーパンのままホットパンツを穿き直すと、着替えのために外れた手錠はやはりまたかけ直された。
    
    
    


  • 女を犯す?陵辱のペニスンガ

    
    
    
     月明かりの差す夜の下で、女の悲鳴があった。
    
    「――イヤァァァァァ!」
    
     その声を聞くや否や、明智リサはその場を駆け出す。
     リサは秘密捜査官だ。首には青いスカーフを巻き、ノースリーブのジャケットの下から赤いワイシャツの袖を通している。ホットパンツを大きな尻で膨らませ、紅いブーツを履いた足で路面を駆ける。
    「やめなさい!」
     妖怪に向かってリサは叫んだ。
    「何だ貴様は!」
     ちょうど会社帰りの女性を押し倒し、いかにも乱暴を働こうとしていた直前で、その手を止めた妖怪はリサを向く。
    「――っ!」
     その妖怪の姿にリサはゾッとしていた。
     ――ペニスだった。
     頬が丸く膨らんでいるのは、食べ物を詰め込んだリスと例えれば可愛らしく聞こえるが、びろりと弛んだ皮の中に玉が入っている造型は、男性の睾丸としか思えない。髪の一本も生えない赤いような桃色のようなツルリとした頭部は、亀頭と思わしき反りの効いたカーブを成している。
     そして、その股には人間の男のついているのと全く同じ、生殖器が硬くそそり立っていた。
    「わ、私は明智リサ! 警視庁第九課のくノ一よ!」
    「俺はペニスンガだ」
    「ペニスンガ?」
     今まで襲おうとしていた女性からは興味を失くし、ペニスンガは一度押し倒した女性に対して、結局は何もしないまま標的をリサへと変える。その隙に女性は立ち上がり、慌てふためきながら逃げていった。
    「俺はお前のような活きの良い女の方が好きだ」
     と言って、
    「かかれい! 妖鬼ども!」
     ペニスンガが声を張る。
     その瞬間だ。
     まるで映画のフィルムを切ったように、誰もいなかったはずのペニスンガの背後には、五人の黒い妖鬼が並んでいた。人型をして、それぞれが赤い剣を携えた妖鬼達は、一斉に地面を蹴り上げ、次々にリサへと襲いかかる。
    「えい!」
     リサのキックが、一人の妖鬼の腹に直撃した。
     倒れた一人の後ろから、残る四人の妖鬼が剣を振り、リサを斬り倒そうと仕掛けていく。リサはサイドへ飛び退くことで上から振り下ろす攻撃を逃れ、横からのスイングはしゃがんでかわす。
    「――ヤァ!」
     突きをかわしつつ、カウンターのパンチを顔面へと埋め、二人目を倒した。
     さらに残りの剣も難なく逃れ、回し蹴りで頭部を蹴り抜き三人目。うなじにチョップを決めて四人目、最後は上段蹴りで顎を蹴り上げて、五人いた妖鬼をあっという間に全滅させた。
     だが――。
    「トウ!」
     ペニスンガの拳が、次の瞬間にはリサの腹へと埋まっていた。
    「うっ、あぁ――」
     呻くような低い悲鳴と共に倒れていき、気絶したリサはペニスンガの肩に担がれ、どこかへと運ばれていく。
    
         ***
    
     目を覚ますと、明智リサはベッド上に囚われていた。手足が上下に縛られて、X字状の拘束で身をよじる程度にしか動けない。
    「ここはどこなの?」
     リサは周囲を見渡す。
     どこか、屋敷の中のようだった。
     元々は警視庁所属のくの一として、リサは捜査を行っていた。女性が連続で行方不明となり帰って来ない事件の裏には、きっと妖怪が潜んでいると睨んでいて、情報を掴んだら超神達に知らせるつもりでいた。
     しかし、この有様だ。
    「目が覚めたらしいな」
     ペニスンガがドアを開いて部屋に現われ、リサのベッドへ向かってくる。
    「い、嫌! 来ないで!」
     リサは喚く。
    「そうはいかない。俺は女と交わることにより、みるみるエネルギーを蓄えるのだからな」
     ペニスンガはリサの腹に跨って、ジャケットと赤ワイシャツの上から胸に両手を乗せる。まずはシャツの感触を確かめるように、触れるか触れないかの手つきで、生地の表面を手の平全体でなぞっていく。しだいに活発に撫で回し、よく指を躍らせて揉み始めた。
    「やめなさい!」
     抵抗しようと身をよじるが、縛られた両腕が上がらない。
    「無駄だ。俺のテクニックでお前はよがることになる」
    「だ、誰がそんなこと――ひゃぅ!」
     衣服越しの乳首をつままれて、リサは驚いたように目を丸める。
    「どうだ。どんどん気持ち良くしてやる」
     ペニスンガは赤いシャツのボタンを開け、そこから出来た隙間を左右に広げることで、桃色のブラジャーを付けた上半身をあらわにする。
    「あなたは女の敵よ!」
     リサはペニスンガを睨み返す。
    「はははっ、せいぜい喚くがいい」
     ペニスンガは気にも留めずに腰のくびれを撫で回し、指先でくすぐるようにして、フェザータッチで柔肌を愛撫する。そのくすぐったさに身をよじり、リサは何度も腰をくねらせながら、恥辱に顔を染め上げた。
     ブラジャーをずり上げると、生の乳房があらわになる。
    「やめなさい! やめなさい!」
    「やめるものか」
     左右の乳房に五指を埋め、指に強弱をつけてじっくり揉み込む。柔らかい乳房はあっさりと指を飲み込み、指遣いに合わせてパン生地のように変形する。その揉み方には、女を悦ばせるために培った確かな技巧があり、突起する乳首がペニスンガの手の平の中央にぶつかり始めていた。
     数百年の寿命を持つペニスンガが、それほどの時間の中で磨いたテクニックだ。
     そこに愛情があるかも、リサの心がペニスンガを拒んでいるのも、そんなことは関係ない。
     不快感、気持ち悪さで背筋には悪寒が走り、乳房全体にかけてもまんべんなく鳥肌が立っていたが、乳首も同時に立ち上がっていた。
    「くっ、このぉ!」
     胸を守ろうと両腕を動かしても、手首にロープが食い込む痛みがあるだけだ。
    「ふひひひひっ」
     手首足首の窮屈さに比べると、乳房を揉む手は驚くほど優しいが、その瞳は油を注いだようにギラついている。
     ベロリ、と。
     ペニスンガは乳首を舐めた。
    「嫌ぁぁ!」
     唾液のぬかるみを帯びた舌のザラつきが、恐ろしいほどに気持ち悪くて悲鳴を上げ、リサは逃げたいあまりに首をくねらせ髪を振る。ペニスンガは丹念に舐め込んで、唾液濡れとなった乳首はヌラヌラと輝きを放っていた。
    「ようし、こっちもだ」
     ペニスンガはもう片方の乳首にもしゃぶりつき、口内に含んで舌先で苛め抜く。両方の乳首に唾液を帯びさせ、滑りのよくなったところを指先で刺激して、クリクリと転がすようにあやして遊び始めた。
    「嫌っ、嫌ぁ!」
    「ふふふっ、好きなだけ嫌がっていればいい。こうしてエロスを楽しむことが、俺の妖怪エネルギーを活性化させ、寿命を延ばしていくことになる。お前はそのエネルギー補給源として、この俺に永遠に弄ばれるのだ」
     ペニスンガは危機としてショートパンツのベルトに手をかけ、金具を外してチャックを下げる。V字に割れたチャックの隙間に覗くショーツを見て、さらにニヤけたペニスンガは、その中に手を差し込んで、ショーツ越しの愛撫を始めた。
    「嫌よ! そんなところまで!」
    「諦めろ明智リサ。はははっ!」
     ペニスンガは人差し指の腹で割れ目をなぞり、その上下の動きにリサの内股にはさーっと鳥肌が広がっていく。
    「嫌ァァァァ!」
    「ハハッ! 次は直接触ってやる!」
     ショーツの中に手が入る。肉ヒダのウブな合わせ目をなぞっていくように、ペニスンガは指先から刺激を与える。肉壁の狭間には甘蜜がごく薄っすらと、汗のように浮かび始めて、リサの下半身は甘い痺れに支配されつつあった。
    「気持ち悪い! 気持ち悪いのに……!」
    「どうだ。嫌でも感じるのだ」
    「そんな! 嫌よ! そんなの!」
    「無駄だ! 挿入してやる!」
     ペニスンガはショーツを左右に引き裂いて、己の股から盛り上がる剛直を押し付ける。ぬるりと亀頭が入り込み、リサは衝撃に目を見開いていた。頭が真っ白になり、次の瞬間には処女を破られた痛みが内股に迸る。
    「あああああぁぁぁぁ!」
    「はは! 泣け! 喚け!」
     ペニスンガは腰を振り、リサは髪を振り乱す。
    「――あぁっ! あぁぁぁぁぁん!」
     否が応でも、痛みは快楽へ変わっていき、初体験にも関わらずリサは喘ぐ。ペニスンガの持つ力は、女を強制的に感じさせていた。
    
    「――あっ! あぁぁ! ああああ!」
    
     絶頂。
     果てたリサは、荒く大きな息で胸を上下させる以外は動けない。自分の膣内に抜き差しされるものの感触を無抵抗に感じ取っているしかなく、やがて肉棒が脈打って、膣内に精液を放っても、中出しに抗うことはできなかった。
    
    
    


  • 淫体実験-サラ

    
    
    
     1994年――。
     その時代、地球は『スペースマフィア』による侵略に脅かされていた。エイリアン達は人間の肉体を乗っ取る『インヴェード』という能力を有しており、社会の大半に気付かれることなく侵略活動を行っている。
     そんな侵略者達と戦うのが『ブルースワット』だ。
     インヴェードされた人間とそうでない人間は、外見からは判断できない。ブルースワットはエイリアンの絡んでいそうな情報を収集し、その都度調査を行うことで、インヴェードされた人間を特定していくのだ。
    
     ――ここね。
    
     美杉沙羅――通称サラが乗り込んだのは、エイリアン潜伏の疑い有りと判断された研究所の中である。両手に指貫のグローブを嵌め、ブルーの隊服を着用したサラは、施設内の廊下を突き進んで、とある一室に潜入。
     戦闘時はこの現在の服装の上にプロテクターを装着して、ヘルメットを被るのだが、まだエイリアンの存在が確定していない今は、素顔を出した状態だ。
    「やっぱりだわ」
     机に置かれた書類を見て、サラの中にあった疑惑は確信に変わった。
     情報の子細はこうだ。
     あるおり、治験のバイト広告が出されており、数日の入院を要する薬品の実験と引き換えに、被験者達には相応の報酬が支払われた。単なる治験であれば珍しくも何ともないが、それが女性限定であっただけでなく、狙い済ましたように美人だけが集められ、ルックスの水準が一定よりも低い応募者は総じて面接から落とされている。
     そして、治験から戻った女はやがて大金持ちになっており、調べてみれば政治家や大企業のエリートといった立場の大きい男と寝ているのだ。
     全員、一人も漏れず、権力者などの愛人となっていた。
     これはおかしい。
     直ちに捜査を行うこととなったのだが、治験会場となる研究所は複数に分散されており、効率の問題で潜入は手分けして行った。ショウとシグは今頃別の研究所にいるはずで、サラも単身この場所に潜っている。
     かくして、一枚の書類から確信を得た。
    「媚薬の研究。なるほどね」
     エイリアンの目的は地球の征服であり、地球人はなるべく隷属化させようと考えている。このため大規模な破壊活動は行わず、隠密な作戦や人体への実験行為が多い。
     つまり、これは媚薬による女の支配だ。
     さらに書類に目を通せば、淫乱に堕ちた女を教育して、あらゆる男を虜にして骨抜きにする魔性の女を育て上げる計画についても記されている。媚薬の力で、男と交わらなくては生きていけない女を増やす一方で、淫らな女を使った色仕掛けにより、立場の大きい男達を思い通りに操ろうとする魂胆だ。
     ――当たりだ。
     直ちに仲間に連絡を入れようとしたサラは――
    
     きゅぅぅぅぅぅぅ――。
    
     突如として引き締まる下腹部へと、思わず両手をやっていた。
    「――なっ、何!? 一体」
     秘所が、熱い。
     まるで熱を溜め込んだ湯の表面が、やがて泡を吹き上げ沸騰していきように、サラの女の部分は疼きを上げ、膣壁が収縮を繰り返す。隊服ズボンの内側――そのさらに内側にあるショーツには、すぐにでも愛液が染み込み始めていた。
    「おかしい。急に体が……!」
     膝を内側に寄せ、太ももを引き締めながら、アソコを両手で押さえている。それはトイレに行きたくなった小さな子供が、必死になってオシッコを我慢している姿と同じであった。
    「あっ! くぅぅぅ!」
     淫らな喘ぎが口から漏れ、サラは唇を片手で塞ぐ。
     一体、何が起こっているのか。
     どうして、急に身体に変化が起こったのか。
    
    「どうですかな? 媚薬のガスは」
    
     男の声が聞こえると同時である。
     尻が、触られていた。
     真っ直ぐに五指を伸ばした手の平が、くの字に折れたサラの尻へと張り付いて、さわさわと優しく撫でている。いつの間にか背後を取られていた衝撃と、しかもお尻を撫でられている事実にサラは大きく目を見開き、ゆっくりとドアの方向へと目をやった。
     開いている。
     この男は普通にドアを開けて入ってきて、普通に背後へ忍び寄り、声をかけつつ尻にタッチを行ったのだ。
     そんなことに気付く余裕がなくなるほど、サラの身体は異常をきたしていた。
    
     さわっ、さわっ、
    
     繊維の表面を優しく撫でていくような、触れるか触れないかといったタッチの手の平は、まずは左の尻たぶをぐるりと一周撫で回し、そして左の尻たぶへ移っていく。布地を介する摩擦は皮膚をじわじわと心地良く粟立たせ、尻肌を快感に染め上げていた。
     サラは数秒、動けなかった。
     あらゆる事柄に対するショックが同時に重なり、しかも普通にドアを開けて入ってきただけの気配すら察せなかった衝撃は、実に十秒近く――生死の危険が絡む状況下としては、あまりにも長時間、サラは動くことができなかった。
     その間ずっと、男はお尻を可愛がり、全体をまんべんなく撫で回していた。
    「なにするのよ!」
     やっとのことでサラは、思い出したように怒りに声を荒げて、勢いよく振り向くと同時に回し蹴りを放っていた。いつもの鋭いスイングなら、いとも簡単に足の甲で側頭部を打ち、常人であれば一撃で気絶させるはずだった。
     そう、いつもなら……。
     今の蹴りなど、腰の回転からしてキレが悪く、上段へ膝が真っ直ぐ伸びるはずのキックも、だらしなく曲がっている。足全体のスイングスピードも非常に遅い。格闘術に長けているはずのサラの蹴りは、この状態では素人並みのものと化していた。
     白衣姿の男は片腕を盾として、いとも簡単に受け止めてしまった。
    「天井から、透明ガスが出るようになっていましてねぇ?」
    「まさか媚薬のガス!?」
    「ええ、そうです。もうあなたはいつもの力を発揮できないんですよ」
    「そんな……!」
     それが嘘であって欲しいかのような、必死の思いでパンチを放てば、やはり踏み込みも肘の伸ばしもキレが悪い。拳速の緩い一撃は攻撃とすら呼べず、男はあっさりと拳を鷲掴みにしてしまった。
     反撃であるかのように、男はもう片方の腕を秘所へ向かわせ、指で縦筋をなぞり上げる。
    「ひゃん!」
     喘ぎ声を上げたサラは、一メートル以上も後方へと、勢いよく後ずさった。
    「さあ、どうしました? 私はエイリアンですよ?」
     さも攻撃してみろと言わんばかりに、男は両腕を広げて迫っていく。
    「――くっ、くぅ!」
     サラはなんとか格闘戦を試みるが、秘所の激しい疼きで腰に力が入らない。つまり格闘の基礎となる腰の回転が、あまりにも甘いものとなる上に、手足自体からも力が抜け、まともな打撃は一つとして繰り出せない。
     そして、男は痴漢やセクハラじみた反撃ばかりを行っている。胸を揉み、腰を撫で、尻へのタッチを行う一つ一つが、さも深刻なダメージであるかのように喘ぎを漏らさせ、サラはいつしか膝をつく。
     立ちたくても、身体に力が入らない。
     こうなれば、あとは男の思い通りである。簡単に押し倒し、ブルージャケットを介した胸を揉む。サラは男を押しのけようと抵抗するが、さして抵抗になるほどの力は入っていない。必要があればその都度手首を床に押し付け、ファスナーへと手をかける。
    「ほほーう」
     ジャケットの前を左右に開き、内側のシャツを持ち上げることで、サラの生乳房を視線の元に暴き出す。エイリアンにも性的趣向は様々であり、半脱ぎを好んだこの男は、隊服の全てを脱がすことはしなかった。
    「くぅ……!」
     隠そうと腕を動かしたなら、やはり両腕とも手首を掴まれ、抵抗は無駄だということを繰り返し教え込まれる。
     乳肌が直接、手の平に包まれた。
    「あぁぁぁ……!」
     生の乳揉みが始まったというだけで、サラは低い喘ぎ声を搾り出していた。揉みしだいてくる手をどけてやりたいとばかりに、サラは男の両手首を掴むのだが、どかすに至る力など到底入りはしない。
     抵抗しているのにも関係なく、乳揉みは続行されるばかりだ。
    「ほれ」
     乳首をつまむ。
    「んんんんんんんんん!」
     電流でも走ったように、サラはビクンと肩を弾ませ、髪を左右に振り乱した。
    「うん。媚薬ガスの効果は素晴らしい」
     こねて、弾いての刺激は乳腺から雷を走らせて、何度も背筋が反り返る。口に含んで舌先で舐め込むと、サラはより一層の喘ぎ声を上げて身悶えする。男の後頭部の髪を鷲掴みに、引っ張ることで引き離そうとするも意味はなく、乳首は唾液濡れになっていく。
    「やめて……!」
    「初めから実験だったんですよ。あなたのね」
    「そんな……どういうこと……!」
    「あなたみたいにね。潜入してくる女性を封殺できるか。その実証テストのためにあえて潜入して頂いたんです。お仲間は今頃遠くの別の研究所で、我々エイリアンの仲間に苦戦している頃でしょうなぁ?」
    「――まさか! 全て罠だったの!?」
    「ええ、罠も罠。とてもエッチな罠ですよ?」
     そう言って男は、サラの腰を持ち上げる。まんぐり返しだ。ズボン越しとはいえ、もしも全裸であればアソコも肛門も含めて全ての恥部が鑑賞可能となる姿勢は、それだけで屈辱的で恥ずかしい。
    
     ――悔しい!
    
     サラの視点から見えるのは、自分自身の股がM字に開いた向こう側にある男の顔だ。いかにも勝ち誇った表情を浮べながら、実に楽しげに秘所の愛撫を行っている。
    「――んっ! くっ……くふぅ……ふぁぁ……!」
     稲妻のような刺激が走り、こんな卑怯者の手でよがってしまう。自分の肉体が、侵略者の思い通りに反応している事実は、サラの悔しさに一層拍車をかけていた。
    
     ――力さえ! 力さえ出れば……!
    
     媚薬のせいで一切の調子が発揮できないのだ。
     少なくとも、本来の格闘術さえ振るえれば、こうも一方的にやられることはない。一般男性など簡単にねじ伏せる実力があるだけに、だからこそ何も出来ずに女としての辱めを受けているしかない歯がゆさは、途方もなく膨らんでいた。
    「ほーら、脱ぎ脱ぎしますよぉ?」
     猫なで声を上げる男は、サラのベルトを外し始める。
     つまり――。
     これから、何をされるのか。
    「いっ、嫌! 嫌よ! そんなの!」
     これ以上の辱めに恐怖を覚えたサラは、声を荒げて身をよじる。抵抗しようとベルトから吊り下げてある銃に手を伸ばすが、武器の使用など許してもらえるはずもなく、手首を捕まえることで封じられた挙句に、取り上げられて部屋の片隅へ投げ捨てられる。
    
     ――そんな……!
    
     手足に力の入らないサラにとって、ただ引き金を引くだけで威力を発揮する銃こそが、最も頼りになるものだった。もちろんインヴェードされた人間の肉体に罪はなく、あくまでも入り込んでいるエイリアンが問題なのだが、せめて威嚇や脅しの効果はあるはずだった。
     それが、遠くへ行ってしまう。
     届くはずもない銃へと、サラは思わず手を伸ばしていたが、そんな挙動に何の意味もあるはずがなかった。
    「いけませんねぇ? これはお仕置きですよ?」
     男は片膝を立て、その上にサラを乗せる。四つん這いと変わりのないポーズで、頭と胸は床へ向かって低くなり、尻だけが高々と掲げられた。
     そして、半脱ぎ好みである男は、ズボンを途中まで――太ももの付け根あたりに下げた。
     尻がつるりと剥き出しとなり、艶やかな素肌が蛍光灯の光を反射して、剥き卵のような輝きを放っている。ぐっしょりと濡れていたショーツと、愛液を漏らす秘所のあいだには、随分と太めな透明の糸が伸びていた。
    
     ペン!
    
     肉肌を打つ音が、天井に鳴り響いた。
    「――そ、そんなことを!?」
     信じられない気持ちで目を丸めるサラ。
     男の腕は容赦なく振り上げられ――
    
     ペン! ペン! ペン!
    
     皮膚の表面がピリピリと痺れるような、腫れぼったい痛みが尻に広がる。ほんのりと赤らんだ肌は、赤と白の入り交じった桃の果実ともいえる色彩を浮べており、
    
     ペン! ペン! ペン!
    
     打たれるたびにプルプルと、軽やかでかつ小刻みな振動を披露していた。
    「くぅっ! くぅぅぅぅ!」
     強く、本当に強く、サラは歯を噛み締めていた。噛み締めた音が軋み、歯茎に最大限の負担がかかるほど、顎は屈辱で力んでいる。表情も極限まで強張り、手の平には握り締めた拳の爪が食い込んで、指貫グローブがなければ間違いなく皮膚に傷がついていた。
    
     ペン! ペン! ペン!
     ペン! ペン! ペン!
    
     ――く、悔しすぎる!
    
     ペン! ペン! ペン!
     ペン! ペン! ペン!
     ペン! ペン! ペン!
    
     こんな仕打ちに耐えているしかない。
     それは今この男と、サラ自身の優劣が――こんな風に扱われるしかない自分の状況が、尻肌に広がるピリッとした痛みによって証明されているに他ならない。お尻を叩くなどという変態プレイのために自己を貶められるのは、もはや悔しいなどという言葉一つで表現するには軽すぎた。
     この男を――否、男にインヴェードしているエイリアンを倒さなければ、もはや踏みにじられたプライドは取り返せない。
     だが、今のサラにはそれができない。
    
     ペン! ペン! ペン!
     ペン! ペン! ペン!
     ペン! ペン! ペン!
    
     この尻に広がるヒリヒリとした感覚と、じわりと広がる赤らみの痺れが、今のサラの無力さを残酷なまでに証明している。
     痛みどころか、秘所はヒクヒクと喜んでさえいた。
     もちろん媚薬のせいなのだが、こんな男のこんな変態プレイのせいで、不本意な快感を与えられている。
     気持ちいいことそれ自体が、また屈辱だった。
    「うぅぅ……」
     サラに許されていることといったら、あとは全ての感情を涙に変え、頬を通じて流すことだけである。
    「さて、お仕置きはこの辺りにして――」
     男は腰を抱きかかえ、テーブルへと運んでいく。上半身を上に乗せ、尻を突き出す形となったサラの秘所には、勃起した逸物の先端が押し当てられた。
    「嫌っ! それだけは!」
     サラは必死に尻を振り、挿れられまいとするのだが、そんな光景は男にとって最高のエッセンスに他ならない。
    「そんなにお尻をフリフリしちゃって」
    「んな――」
     抵抗する行為自体が、丸出しの尻を振りたくる恥ずかしい行動だと指摘され、かといってそうしなければ男の挿入を許してしまう。唇を噛み締めて、羞恥に濡れた表情で、サラは挿入から逃れるために尻を動かす。
    「ほーら、もっと激しく振らないと! すぐにチンポが入っちゃいますよぉ?」
     煽るような男の言葉。
     男は腰を両手で押さえつけ、亀頭を入り口に押し付ける。まともに力の入らないサラへの挿入など、その気になれば簡単なのだが、男はわざと手を抜いて遊んでいた。
    「嫌ァ!」
     勢いよく左右に動き、振りたくられる有様は、お尻を使ったジェスチャーで「嫌よ嫌よ」と伝えて見える。
    「ほーれ、ツンツン」
     男は楽しげに、肛門をつついた。
    「嫌ッ! そんなッ!」
     尻の穴への悪戯ほど、乙女心ある女性をより傷つけるものはない。いや、乙女心のあるなしなど別にしても、より一層の屈辱は間違いなかった。
    「ほれ、ツンツン」
     人差し指の腹が、肛門をノックする。
    「……や、やめてェ!」
     媚薬で疼く肌に対して、全てが刺激となっていた。
     肛門をつつくのも、膣口に入ろうとしてくる亀頭の摩擦も、腰を掴んでいる両手でさえ皮膚に甘い痺れを走らせて、下腹部をますます熱く疼かせている。
    
    「さて、もう挿入しちゃいましょうか」
    「――――ひっ!」
    
     一瞬だった。
     わざと力をだらりと抜き、尻を振り回す抵抗を許していた男は、思い至ったようにがっしり掴んで、あとは抵抗する間もなく一瞬にして根元まで押し込んでいた。
    「あああぁぁぁぁぁぁあああああぁああぁぁぁ――――!」
     サラは貫通と同時に仰け反っていた。
     こうしているあいだにも、天井からの無色透明なガスは注がれており、サラの身体を敏感かさせ続けている。愛液がたっぷりと分泌され、十分に蜜を詰め込んだ膣口だ。どんなに太いペニスが入ろうとも、痛みが走る余地はなかった。
    
     ――じゅぷっ、ずぷ、ぬぷっ、にゅぷん!
    
     男が腰を振ることで、肉棒に絡む愛液が水音を鳴らしている。当然、起き上がろうともがいたところで、背中をテーブルに押し付けられて終わりである。
    「――あぁぁ! んふっ、んはぁ! なッ――なんでッ! イヤァ!」
     否応無しに気持ちがいい。
    
     ――どうして! どうしてアタシがエイリアンなんかで!
    
     太い肉棒の出入りは太ももを痙攣のように震えさせ、背中は何度も反り返る。暴力的なまでの快感量が、指先にかけてまで稲妻を走らせて、大気の流動が肌を撫ぜることすら気持ちがいい。
    「――あひぁ! んん! んふぁぁ! あぁぁ!」
     みっともなく喘ぎ散らす。
     果たして、今の自分はどんなに淫らに見えることか。そんなことは考えたくもない。自分自身の声を聞きたくないサラは、力の抜け切った手の平で己の口を覆い隠すが、男はそれすら許さず手首を掴んで引き離す。
    「――あぁぁあああ! ああぁ! んああああ! ああぁぁぁぁああ!」
     男の腰振りペースが上がる。
    
     ――ズプッ! ズプッ! ズプッ! ズプッ! ズプッ! ズプッ!
    
     高速ともいえる前後運動が、尻を楽器のように打ち鳴らす。もはや喘ぐための息すら肺から出し切ったかのように、サラの喉からは搾られた呻きしか出なくなる。
     確実に、その時は近づいていた。
     内股に何かが集まって、せり上がる予感にサラは表情を一変させた。
    
     ――このままじゃ……!
    
     もはや、抵抗などできない。
     いかに抵抗が無意味であるかを、既に心の底から思い知らされている以上、その時の訪れに対してただただ強張ることしかできなかった。
     無抵抗な獲物のように、
    
     ――ずぷん!
    
     そのワンピストンによってトドメを刺された。
    
    「――――――――――――――っ!」
     ――ドクゥゥゥ! ドクン! ドクン! ビュルン! ドクッ、ドックン!
    
     声無き叫びのために開かれた唇から、喉を搾りきった声無き喘ぎだけが放たれる。撃ち込まれた白濁の熱さは、まるで膣にお湯でも注がれたかのようで、肉棒の引き抜かれた穴からは、愛液と交じり合った泡立ち気味の粘液は内股から流れ落ちていく。
     もはや、サラの勝利は存在しない。
     どんなに強気な心ばかりが残っていても、膣内に出された精液の感触が、敗北した事実を強制的に教え込む。
     負けて犯された。
     その事実は、水が少しずつ染み込んでいくように、すぅーっとサラの胸中に広がった。
    「どうですか? 気持ちよかったでしょう」
     自分こそが快楽を与えてやった恩人だと、そんなことを言い出さんばかりの尊大な態度で、男は疲れきったサラの尻をペチペチ叩く。
    
     ――諦めない。ショウとシグさえ来てくれれば……。
    
     肩越しに顔を振り向けたサラは、恨みがましい視線を男に送った。睨みつけるような目つきだけが、サラに唯一できる心の中の抵抗だった。
    「さて、あとはあなたに性奴隷になって頂くだけですな」
    「せ、性奴隷……!」
    「資料を見たでしょう? そうです。あなたにも、今後ペニスがなければ生きていけない性的な快感中毒になって頂きます」
    
    
         ***
    
    
    
     ――その後の調教レポート。
    
    
    
    【一日目】
    
     初めの陵辱後、膣内射精を終えたサラには睡眠休息を与えるが、睡眠中にも媚薬の注射を行い身体を性的敏感状態に陥らせる。起床後は腹は腕といった無難な場所に触れただけで、全身に電流が走るかのような仰け反りや身悶えを披露。
     監視付きの上で地下室に監禁した上、今後はトイレなどにも必ず男性が付き添う。サラに自分の立場を教え込む目的で、紙で尻を拭くなどの行為は、全て男性の手で行い、必要のない介護を強制的に受けさせた。
    
       ***
    
    
    【二日目】
    
     両手両足をX字状に拘束した上、乳房と膣の三箇所にローターを取り付け、絶頂に至るまでの経過を撮影。少なくとも二十回は潮を吹いたが、その表情からは諦めの色が消えていない。仲間の救援が必ず来て、それまで耐えれば起死回生のチャンスがあると信じていた。
     しかし、ペニスを見せるとゴクリと息を飲み込むなど、性的堕落の傾向が確認できた。
     正常位による性交を行うと、すぐに喘ぎ声を反響させ、五回絶頂。ピストン運動を中断すると恨みがましい視線を向けてくる反応が長時間見受けられたが、射精せずに引き抜くと、一瞬だけ寂しそうな顔が観測できた。
     排尿は男性の手で脚を抱え、M字開脚の姿勢を取らせた上で、カメラの前で強要。
     排便後も両手を壁につき、尻を突き出す姿勢を強要した上で、男性の手で紙で肛門を拭く。
     いずれも表情に屈辱が滲み出ていることが確認できた。
    
       ***
    
    
    【三日目】
    
     両腕を拘束した上、騎乗位を強要。自ら腰を動かすことを命じると、最初の数分はいかにも不本意そうに動いたが、すぐに快楽に飲み込まれ、正常な判断を失ったまま一心不乱に快楽を貪りつくした。
     その後、冷静戻ったあとで自己嫌悪の表情を浮べる。
     フェラチオの練習をさせるためにペニスを差し出すと、拒否の表情で顔を横に背けたが、銃などの脅迫で強要させた後は、涙を流しながら淡々と口技を習得した。
    
    
       ***
    
    【四日目】
    
     手コキ、フェラチオを練習させた後、複数人とのセックスをさせる。拒むというより諦めた表情をしており、本当は何もさせたくない顔つきで挿入を受け入れるが、すぐに大きな喘ぎ声を反響させ、淫乱であるかのように乱れに乱れる。
     就寝前の様子をカメラで見ると、何かを後悔した表情で、じっと下ばかりを向いていた。性交中は媚薬効果に飲み込まれるが、刺激のない状態では徐々に冷静な判断力が回復し、その日の自分の有様を振り返っては表情を歪ませているようだった。
    
    
       ***
    
    【五日目】
    
     一切の絶頂はさせず、五時間に渡る寸止めのセックスを行う。
     その後、ベッドに放置した上、監視も撤退させると、数時間後に自慰行為を開始。自らの手で快楽を貪り、快感に飲まれて淫乱のように乱れた挙句、冷静な判断力が回復した後は自分の自慰行為を後悔する表情を浮べた。
    
    
       ***
    
    
    【六日目】
    
     自慰行為の映像を本人に見せつける。焦ったような慌てたような表情でオロオロしているところにペニスを見せつけ、するとゴクリと息を飲み込む。さもフェラチオをさせたいように口元へ近づけると、命令もしていないのに咥え始めた。
    「おや、誰もフェラチオなんて頼んでませんよ?」
     といった言葉で煽った結果、勢いよく頭を後方に引いてフェラチオを中止した。
     その後も性交自体は行うが、寸止めを五時間に渡り繰り返し、絶頂快楽を与えないまま放置する。その際、快楽に溺れてから自己を取り戻すまでにかかる時間は着実に長引いているので、冷静さが回復するまでのあいだは自慰行為ができないように拘束。
     冷静な意識が戻るのを確認した上、拘束を解いて改めて放置すると、自分自身の性器に視線を向け、手を近づけたり離したりを繰り返す。自分の手で絶頂したい気持ちはあるが、また撮影されているのではという予感から、いかにも躊躇っている様子が見受けられた。
     最終的には我慢できずに秘所を貪り始めたため、サラが絶頂に行き着く前に、わざとその場に監視を踏み込ませた。
    「オナニーが我慢できなかったのか?」
    「いやらしい女だな」
    「敵のアジトで恥ずかしいとは思わないのか」
     様々な言葉を投げかけさせ、するとサラは無言で俯いた。自慰行為を見られた恥ずかしさで耳まで赤く染まっていたが、同時に絶頂前に中断させられたことから切なげに太ももを摺り合わせ、何かが欲しそうな表情も浮べていた。
     自らの口でペニスが欲しいといった言葉を吐かせようと試みると、何度か口を開いてその通りの言葉を言いかけるが、この日は最後まで思い止まった。
    
    
       ***
    
    【七日目】
    
     前日は自慰行為を中断したまま就寝したため、起きた時から太ももを摺り合わせ、快楽を求めた表情を浮べていた。監視や調教職員などに対して、今日は何もしないのかと言わんばかりの眼差しを何度も向けるが、そのたびに冷静になって頭を振り、自分を保とうと励んでいた。
     しかし、ポーズなどを要求すると、今まで以上に素直に従い、四つん這いの尻にペニスを接近させた結果、大人しく挿入を待ちわびていた。また、亀頭だけを縦筋になぞりつけ、期待感を煽るだけ煽った上で何もせずにペニスをしまうと、とても悲しそうな眼差しとなった。
     このようにペニスを与えるフリだけをして引っ込めること三十回を繰り返すと、そのたびに同じ悲しそうな切なそうな表情を浮べるが、うち十二回は急に我を取り戻したように目を広げ、自分自身の気持ちを恥じて唇を噛み締めるなどの反応をみせる。
     結局、この日はペニスを与えない。
     ローターなどの道具で向こう数時間ほどの寸止めを行い、就寝前には手足の拘束で自慰行為を封じておく。これで前日から合わせて四十八時間以上は寸止めを受けていることになる。
    
    
       ***
    
    【八日目】
    
     前日同様、ペニスを与えるフリだけをして与えないことを繰り返す。また、。道具を使った寸止めで数時間以上苛め抜き、やはり前日同様に手足を拘束。自慰行為のできない状態で就寝時間を迎えさせ、絶頂をお預けにした時間は合計七十二時間となる。
    
    
       ***
    
    【九日目】
    
     前日の内容を引き続き繰り返す。
     変化としては、ペニスを見せただけで条件反射で膣分泌液を流した。
    
    
       ***
    
    【十日目】
    
     どうしてペニスを挿入しないのかと、自分から問いかけるようになるが、欲しいのかと問えば違うと否定する。口元にペニスを差し出すと、何も言わずにフェラチオを行った上、精液を飲んだ後にセックスはないのかと問いたげな表情のみを浮べる。
     自分の口から求めない限り、今後挿入はしないと宣言を聞かせると、絶望したような悲しそうな表情を浮かべた上、なぜ自分はそんな顔をしてしまうのかと自己嫌悪的な顔も浮べる。
    
    
       ***
    
    【十一日目】
    
     仰向けによる開脚ポーズを取らせ、秘所の縦筋をペニスの亀頭でじっくりなぞる。途中で自ら割れ目を開き、どうぞ挿入して下さいと言わんばかりの顔をするが、そこでわざとらしくペニスをしまうと恨みがましい表情を浮べた。
    
    
       ***
    
    【十二日目】
    
     縦筋を亀頭でなぞるが、決して挿入はせず、引き続き道具による寸止めと自慰行為を封じた拘束状態での就寝。
    
    
       ***
    
    【十三日目】
    
     ついにセックスを求める言葉を放つ。
    「してよ! しなさいよ!」
     自ら叫び、そう言えば満足なのだろうといわんばかりの表情を浮べるため、誠意のある頼み方を要求すると顔を背ける。
    
    
       ***
    
    【十四日目】
    
    「もう我慢ができません。どうか私にペニスを恵んで下さい」
     これは朝一番の言葉である。
     まるで嫌々言わされているような、もてあました身体を何とかするために仕方なく言っている台詞にしか聞こえないため、何度か言い直しを要求。残念ながら十回以上は態度が直らないため、道具で寸止めを味あわせた後、再度言葉を要求。
    
    
         ***
    
    
    「もう我慢ができません! どうかセックスをして下さい!」
    
     自分が何を言っているのか。
     恐ろしいほどにみっともなく、尊厳も何もかもを自らの手で投げ捨てて、犬か奴隷に成り下がることを己の意思で了承したも同然であることを、サラは心のどこかでわかっていた。
     だが、それでも……。
     ただ指が触れただけで、電流が弾けるような快感に襲われる。腹をさすられただけで背筋が反り返り、腰がくねってしまうほどでありながら、そのくせ絶頂だけは許されない。そんな状態がもう何日続いたのか。
     全裸で、土下座。
     それも、自分を初めて陵辱した男に向ってだ。
    「では何をどこに挿入して欲しいか。明確に言いなさい?」
     わざとだ。わざと、まだまだ何かを言わせようとしている。
     そして、それを口にしてしまったが最後、強引に犯されるというよりも、お相手様の大切な肉棒をご挿入して頂く、頭を下げてまで頼む立場にまわってしまう。もはや敗北宣言を超えた人権放棄宣言といっても過言ではない。
     それを、自らの口から搾り出すなど……。
    「ど、どうか……あなたのペニスを……私の膣内に挿入して下さい……」
     悔しさで、声が震えていた。
     これで、王様に対して自分は犬以下の身分という、天地がひっくり返ろうとも変わらない立場関係が成立したのだ。
    
     それでも、ペニスが欲しい。
     堕落した自分自身を、サラは静かに実感していた。