第14話「六日目② 憎いが故にペロペロと・・・」

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「上手だねぇ? リーナちゃん」
「うるさいわよ」
 リーナは肉棒を胸に抱き込み、乳房によって刺激を与えていた。
「いい子いい子」
「だからウザイ!」
 リーナは怒鳴り、ジョードのことを睨み上げる。
 しかし、パイズリは真面目に行っていた。少しでもチンポに乳圧をかけようと、強い力で挟み込み、身体ごと上下に動くことで快感を送り込む。
(す、すぐそこに……)
 顎の下には亀頭があり、先走りの汁をたっぷりとまとったオスの香りが、リーナの鼻腔をツンと刺激する。チンポにくらりときたリーナの口内には、美味しい食べ物を目にした際に出るような唾液が分泌され、いかにもそれを食べたそうな顔をしていた。
「リーナちゃん?」
「何よ」
 ジョードの顔を見るときは、憎しみを表情に浮かべている。
 しかし……。
「先っぽをペロペロしながらやるんだよ?」
 命令されるや否や、リーナはすぐに自分の胸元へ顔を埋め、乳房の狭間から飛び出る亀頭にしゃぶりついていた。
「べろっ、れろれろ! じゅっ、じゅるっ、ぺろん!」
 たっぷりと唾液を乗せた舌先で、下品なほどに激しくチンポを貪り、先走りの汁を吸おうと吸い付きさえしてしまった。

 ――これ、ジョードのなのに……! ジョードなのに!

「ぺろっ、ペロペロ! れろん!」

 殺してやりたい相手のチンポで、リーナは夢中になってしまっている。さも美味しそうに一生懸命舐め込んで、そんなことをしている自分自身をリーナは忌まわしく思っている。

 ――私は何をやってるの? こんな気持ち悪い! 豚野郎のものなのに、私は……!

「ぺろっ、ぺろっ、ぺろん――ぺろぺろぉ――れろぉぉ…………」

 亀頭とその汁の味が広がることで、リーナの口からはますますヨダレが垂れている。おびただしい唾液が舌に乗り、舐めるたびにリーナの唾液がジョードのチンポに塗り込まれる。まんべんなく唾液をまとったジョードの亀頭は、水分による光沢で輝いていた。

 ――最低じゃない! 何なのよ! 私の体って! なんでジョードで悦ぶの!

「れろっ、れろん! ぺろん! れろぉ――ぺろぉぉ――」

 リーナ自身の垂らした唾液が、亀頭から肉竿へと流れ落ちる。やがて乳房の狭間にまで唾液のぬかるみは広がって、肉棒を挟む縦半分の左右の乳房は、完全に唾液濡れとなっていた。そんなリーナ自身の唾液が活性油となり、パイズリによる乳房の動きも活発になっていた。

 ――チンポが美味しい……。最悪! なんで! こんなの嫌!

 ジョードのチンポを美味しく思う。
 そんな自分が忌まわしい。

「ぺろぉ――ぺろぉ――ぺろぉ――――」

 いっそ死にたいほどの自己嫌悪に陥りながら、リーナは憎くて美味しいチンポを舐め続けた。
 憎くて、だ。
 大嫌いで、気持ち悪くて、憎らしいチンポが、リーナの味覚に刺激を与え、頭を淫らにくらつかせさえしているのだ。
 忌まわしくて、殺してやりたいような男のチンポが、とてもとても美味しかった。

 ――消えればいいのに! こんなチンポ!
 ――斬ってやりたい!
 ――切り落として、灰にして土に返してやりたい!

 ジョードのものが美味しいなんて、認めたくない。
 こんなにも憎らしくて、気持ちに悪い醜男から生えたチンポだ。そんなものが美味しいと思う自分自身も許せないが、こんなチンポさえこの世になければ、リーナはこんな自己嫌悪に陥ることはなかったのだ。
 全ての元凶のようなチンポだ。
 もしも許されるなら、今すぐにでも噛み切って、ジョードの命も奪い取り、全てを土に返してやるのに……。
「激しいフェラチオをお願いするよ」
 リーナはすぐに根元を握り、素早く頭を前後させた。
「じゅくっ、じゅるるん! ちゅっ、ちゅるっ、はぷぅっ、ちゅぷぅ――」
 舌を張り付けながら頭を動かし、必死になってジョードの味を堪能する。先走りの汁を察知すると、亀頭先端にキスをするようにして、汁を吸引しようと口を窄める。そして、また懸命に前後運動を繰り返し、チンポを美味しく味わっていた。
「激しいねぇ? リーナちゃーん」
(誰のせいよ!)
 リーナはジョードを強く睨んだ。
 こいつのせいだ。
 ジョードさえいなければ、リーナの体が狂うことはなかった。間違っても美味しく感じる日は来なかったし、そもそも最初は気持ち悪くて吐き気ばかりがしたはずなのだ。嫌いな男のチンポは気持ち悪くて、恋人のチンポだけが美味しい自分でいられた。
 チンポが美味しいということは、リーナにとっては残酷な運命にすぎない。
 リーナの一途さに手を加えたのは、ジョードの調教の賜物だ。
(ジョードぉ! アンタほど殺したい奴はいないわ! アンタなんかのが美味しいなんて!)
 憎しみの篭ったリーナの視線は、それだけで相手を射抜きかねないほど、極限まで鋭いものだった。
 それほどの睨み顔でありながら――。
「じゅっぼ! じゅぶ、ちゅむっ、ちゅぐぅ――んちゅぅ……じゅるっ、じゅぶちゅ! ぢゅぢゅぅぅ――じゅるるぅぅ――」
 フェラチオは激しかった。
(私の魂を返して……私の……女としての魂…………)
 キアランが良かった。
 キアランだけが良かった。
 そんなことを思いながらリーナは励む。
「あむぅ――んちゅるっ、じゅじゅん! ちゅぷちゅぷっ、ちゅるっ、れろっ、れぷぅ――」
 股が疼いた。昨日から寸止めばかりで一度としてイカせてもらっていない、ヨダレだけを垂らし続ける下の口は、チンポが欲しくてヒクヒクと唸っている。今は触れられてもいないのに、愛液が太ももを伝って流れ落ちていた。
「んぶぅ……ちゅぶぅ……じゅるぅ……じゅぶっ、んむぅっ、んずるぅぅ……」
「さーて、出すよ? リーナちゃーん」
(く、来る!)
 射精の予感を覚えたリーナは、亀頭だけを唇に含んだ状態で、舌先に亀頭を乗せる形でジョードの精液を待ち受ける。

 ――ドクドクドクン! ビュクッ、ビュルル! ドクン! ドクン!

 ビクビクと弾む肉棒は熱い白濁を撒き散らし、口内を白いコーティングで覆い尽くす。ムワリとした青臭い香りが口内に充満して、リーナはその味を舌先で転がした。
(味わってる……この私が……ジョードの精液なんかを…………)
 ゴックンと喉を鳴らすと、唾液でほとんど液状化した精液が、ゆっくりと食道を流れ落ちていく。やがて胃袋に到達して、腹にジョードの精液が溜まっていくのが感覚でわかった。
「――ぺろっ、ぺろん。ぺろぺろっ、れろぉ……れろんっ」
 舌を限界まで伸ばしたリーナは、言われもしないのに掃除を始めた。まだ亀頭のまわりにこびりついている汁の汚れを綺麗に舐め取り、口に含んで飲み下す。
「ぺろぉ……れろぉ……れろれろっ、ぺろん――ペロペロペロペロ――――」
 とっくに綺麗になった肉棒は、リーナの唾液で光沢を帯びているだけだったが、それでもリーナの舌は止まらなかった。

 ――そっか、嫌いな男だから美味しいんだ。

「ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ…………」

 何度も何度も、リーナは亀頭の先っぽを舐め続けている。大切そうに両手で握り、愛しいように優しくさすったり、指圧しながら根元の部分を支えている。まるで信者が神に祈りでも捧げるように膝をつき、チンポの味を楽しんでいた。

 ――クズみたいで、最低で、気持ち悪いチンポだからだ。
 ――私……そんなので悦んで……最低のマゾじゃない…………。

「ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ…………」

 舐めながら、リーナはジョードを睨み上げていた。
 その瞳には憎しみの炎が宿り、表情にも怒りが浮かんでいる。まるで親を殺された復讐をせずにはいられない、激しい憎悪を抱いた鬼の顔つきといえたが、リーナの心と体は完全に相反していた。

「ぺろぺろっ、ぺろん――れろっ、れろっ、れろぉ……ぺろぉ……ねろねろ、ぺろん!」

 もはや憎いからこそ舐めていた。
 たとえ本当に親を殺され、復讐しなくてはいけない相手だったとしても、今のリーナなら舐め尽くしているだろう。
 今まで自分に汚く言い寄って、好意を拒めば恋人を中傷してきた。リーナのいないところで繰り返しジョードを苛め、そのたびにリーナは剣術によって追い払い続けてきた。
 最低な男。
 この世で一番嫌いな男。
 だからこそ、自分が最低だと思っている男の肉棒を舐めることにより、リーナの肉体は悦びを覚えていた。
 クズに虐げられて悦ぶマゾ嗜好。
 リーナはそんな性癖に目覚めていた。

「ぺろぺろっ、ぺろぺろっ、ぺろんっ、ぺろっ、ぺろ、れろれろっ、れろっ」

 自分の性癖を自覚したリーナは、それ故にますますジョードを憎んだ。
(私をこんな風にしたのはアンタよ! アンタさえいなければ、私はこんなッ、変態みたいな性癖には目覚めなかったのに!)
 お前のせいだといわんばかりに、ただでさえ鋭い視線を一層強め、もはや目つき一つで人を殺せそうなほどの凶眼に達していた。

「ぺろぺろぺろっ、れろっ、れろおっ」

 そして、リーナは泣いた。
 ジョードを睨む目じりの両端から、溜まった涙を流していき、左右の頬に涙の線を成していく。流れた涙は顎の先からポタポタと、一滴ずつベッドシーツへ垂れていき、濡れ染みを広げていた。

「ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、れろおっ、れろんっ、ぺろんっ」

 そんなリーナの姿を見て、ジョードは勝ち誇った笑みを浮かべていた。
「美味しいんでしょう?」
「馬鹿言わないで。ぺろっ、ぺろぺろっ、れろんっ」
「じゃあ、美味しいって言って頂戴? 僕が聞きたがっていそうな台詞を考えて、それを僕に聞かせて欲しいな!」
「さ、最低! ぺろっ、ぺろぺろっ、こんなものを舐めさせて! 美味しいなんて――ぺろ。美味しいわよ! キモイし、ウザイし、憎いくらいなのに! れろっ、れろんっ、何度でも舐めずにいられないわよ!」
 リーナは何のスイッチでも押されたように、唐突に感情的になって、屋根さえ貫くような大声で叫んでいた。
「憎くて、殺したくて、美味しいわよ!」
 憎しみがあるから、美味になる。
 リーナはそんなチンポを深く咥えた。
「じゅるっ、じゅじゅるぅ――んじゅるぅぅ――――」
 再び射精されるまで、激しく頭を前後に動かし、二度目の精液を飲み干すまで、リーナのフェラチオは続けられた。



 
 
 

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