第12話「リーナのチンポ当てゲーム」

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 ゲームに際して、ジョードが改めて説明したルールはこうだ。

・必ず目隠しをする。
・ゲームは三回勝負。
・手、口、股の三箇所で言い当てる。
・全問正解でリーナの勝ち、一度でも外れたらジョードの勝ち。

 手と口も利用するため、リーナはジョードの肉棒を十分間以上かけてじっくり触った。正確にはそう指示されてのことだが、肉竿の硬さや太さをしっかりと手に覚えさせ、手で言い当てるゲームに備えた。
 フェラチオもたっぷりと行った。
 一分以上は口に含んだままにさせられたり、根元や先端など、あらゆる箇所を満遍なく舐めるようの言われたことで、やはり十分間以上が覚えることに時間を使った。
「手と口の場合は、根元を探れば本人がいるかどうかわかっちゃうよね?」
「そりゃそうね」
「その対策のため、穴の空いた壁板を利用するよ」
 つまり、穴からボロンと垂らされた肉棒を手で触り、口に咥え、そうすることで言い当てろと言っている。
 ジョードの用意した大きな板には、ちょうどジョードの肉棒が通れるような丸い穴が空けられていた。ご丁寧に顔の高さにも四角い穴が空いていて、ジョードはリーナがゲームに励む様子をじっくりと拝めるわけだ。
 目隠しで視界を封じ、ゲーム開始。

 最初は手でのチンポ当て。

「はい。いいよ?」
 リーナの視界は暗闇に覆われているが、穴の開いていた位置まで手を運ぶと、確かに肉棒が生えていた。作り物と本物を言い当てるルールだが、何度も性行為を重ねたリーナからしても、この作り物は出来が良すぎた。
 しかし、これは明らかに太さが違う。小指と親指ほどには違っているので、握った感じですぐにわかった。
「これは違うわ」
「一本目はハズレに賭けるんだねぇ?」
 今度は迷った。
 太さはおおよそ同じな上、本物と変わらない熱感や脈打ちまである。両手で包み込むように握ってみると、指の本数に対して亀頭の位置が微妙に違った。
「これも違うわ」
「二本目も違うと。じゃあ、三本目だね」
 次はじっくりと調べた。握ることで太さを確かめ、自分の手のひらに対して、長さはどれほどなのかも確認する。亀頭の先端を指で撫で、竿まで満遍なく触り込み、やがてリーナは確信を抱いた。
 この血管の脈打つ位置は間違いない。
「これが本物ね」
「正解!」

 ドピュン!

 その瞬間、頬に白濁の液がかかった。
「――な、何するのよ!」
「言い忘れていたけど、正解者にはザーメンをプレゼントするからね」
「……最低っ」
 口で正解を当てたら飲まされるということではないか。

 次は口を使ってのチンポ当て。

 さっそく、一本目の肉棒を咥えたリーナは、壁に向かって頭を前後に動かして、唇に意識を集中する。リング状に丸く開いた唇から、なんとなく太さを察した。
「これは違う」
 太さこそ同じでも、微妙に長さが違っている。
「じゃあ、二本目を出すよ?」
 次も肉棒の根元を握り、唇で太さを確かめてから、頭を前後に移動した。根元を握った状態で奥まで咥えれば、亀頭が口内のどの位置に到達するかにより、長さを確かめることができる。
 太さ、長さ、共に同じだ。
 だとしたら、唇でカーブの具合を見るしかない。根元が一番細く、真ん中にいくほど太くなる形状から、正しいジョードの反り具合かを判断する。
「……パスしてもいいかしら」
「いいよ? 全部で五本あるからね?」
 三本目を口に含むと、これは明らかに太さが違っていた。
 だが、四本目の形状は本物と酷似している。唇で締めるようにしながら、力を加えて前後に動いていると、カーブ形状も実物とそっくりなのだ。
(これって、さっきの太さが同じやつ? 長さだけが微妙に違っていて、これが偽者なんじゃないかしら)
 確信はできない。
 なので五本目を出してもらい、五本目を口に咥える。
(こうして舌を貼り付けると、舌の上で血管がピクピクしていたわよね)
 リーナは答えを確かめるために舐め込んで、ジョードに当てはまる特徴を探った。そうするうちに、皮の味が人間の皮膚とは異なっていることに気がついた。亀頭からは先走りの汁が出ているが、その味も人間のものとは少しだけ異なっていた。
「さっきの三本目が正解よ」
「うん。じゃあ、正解だと思うこのチンポを再び咥えてごらん?」
 嫌な予感がする。
 入れ替えられた肉棒に咥え直すと、ジョードはきちんとしたフェラチオを要求してくる。頭を動かしているうちに先走り汁の味がして、すぐに白濁が放出された。

「せいかーい!」

 ――ドクン! ドクン! ビュルン!

 口内に青臭いものが放出され、舌が真っ白に浸されるほどの量が下顎から溢れかける。
「飲んでね?」
「ゴクンッ」
 胃が腐食するような気分になるので、こんな奴のを飲むのは嫌だったが、リーナは仕方がなく飲み干した。

 最後はアソコでチンポ当て。

 膣では同じようにはやりにくいので、リーナは仰向けのまま脚をM字にしたポーズを取ることとなった。股を全開にすることで、肉棒をスムーズに挿入しやすくするのだ。
「一本目。いくよー」
 ずにゅぅぅぅ、と。
 最初の肉棒が挿入されるが、リーナは即座に感じ取った。
(……違う)
 太さが違う。これはさっきから一本だけある細いやつだ。
「次」
「はい、二本目ー」
 入ってくるのは、長さの約半分までだった。根元まで入れてしまうと、ジョードの身体から生えているかでわかってしまい、ゲームにならないため、半分までしか挿入しないのだ。
(……わかんない)
 長さを判断材料の一つにしていたが、これではヒントが減ってしまう。膣口でしっかりと太さを確かめ、ゆっくり出し入れする動きから、カーブ形状を読むしかない。

 ずるぅぅぅぅぅぅぅぅ………………。

「――うぁっ、あぁぁ」

 スローペースの出し入れが刺激となり、リーナは髪を振り乱す。
「ほらほら、感じているだけじゃ答えがわからないよ?」
「うるさい! 黙って!」

 ずにゅぅぅぅぅぅぅぅ………………。

「んんん……! これ……違う…………!」
「なら三本目だね」
 肉棒が引き抜かれ、また別の肉棒が入ってくる。
 リーナは膣に神経を集中して、ペニスの形状を確かめようと気張っているが、アソコに意識をやればやるほど、甘い痺れはほとばしる。
「くひぃ……っはぁ……あぁぁっ、ひあっ、んぁぁ……これも……違う……!」
「じゃあ、四本目」
「んんんん! んぁ!」
 絶頂を欲するリーナのアソコは、既に多量の愛液を垂れ流し、ベッドシーツに広がる染みはお漏らしに見えるほどだ。
「ほらほら」
「次っ、次ぃ!」
 五本目と入れ替わる。
「どう? わかる?」
「これ! これぇぇ!」
「大っ正っ解!」
 リーナが答えを当てたことで、遠慮の必要がなくなったジョードは、大胆に腰を振る。リーナの膣内を深く貫き、一突きごとにリーナの背中はビクンと弾む。
「ひはぁ! ひうぁ! くぁっ、うあっ、いやぁっ、ああん!」
 感じたくない! 感じたくないのに!
 どんなに心が拒んでも、ジョードからの快感を体が勝手に受け取っている。絶頂へと一歩ずつ近づいていき、やがてその瞬間が迫ってきた。
「い、イク! やだ! イキたく――ない! だめ! だめぇぇ!」
「はい」
 ピタリ、と。
 絶頂直前の寸止めで、ジョードはピストン運動を停止した。
「あぁ……またぁ……」
「イキたくないんだよねぇ?」
 ジョードはほくそ笑む。
「……そうよ。当たり前でしょ」
 ただ体が反応するだけでも、ジョードごときに言い様にされているのが呪わしい。ましてやイカされようものなら、それこそ屈辱だ。
 それが、本心。
 精神的な苦痛は本物だ。
 ジョードを拒みたがっている心には、一切の揺らぎがない。こうしてジョードの肉棒が入るだけでも、例えるなら毛虫やナメクジなどの不快生物が肌を這ってくるような、おぞましくてたまらない心地がするのだ。
 その上で、リーナは強制的に感じさせられている。女の壷を捉えたテクニックと、何十人も犯してきた経験則が、リーナの肉体に快楽を刻み込んでいた。
「――くぅ! っは! ひはぁ! ひうっ、ふあっ、うあん!」
 ピストン運動が開始され、小刻みな突きの連続にリーナは激しく乱れていく。目隠しをかけたままの顔を左右に振り、髪を大きく振り乱し、何度も何度も背中を高く弾ませている。
 絶頂の目の前までやって来て、やはり肉棒はピタリと止まる。
 また動き、また止まる。
 何回も何回も、時間をかけて絶頂直前まで連れて行き、決してイカせることなく寸止めだけを繰り返す。
 リーナのアソコの切なさは、途方もないものとなっていた。甘い痺れが溜まるだけ溜まっていき、けれど絶頂の決定打には決してならない。ピストン中はイケそうな予感がするのに、そこまで高ぶった快感は、肉棒た止まった瞬間、淡いものへと落ちてしまう。
(……何なのよ!)
 リーナは自分に対して怒っていた。
(イキたくない! イキきたくないの! それが私の気持ちなのに!)
 体が心の言うことを聞いてくれない。
 リーナの意思に関係なく、肉体の方は勝手に絶頂を望んでいた。
 そんなイキたくてもイケない状態を例えるなら、目の前に最高の料理があるのに、決して食べることは許されない。美味しそうな香りだけが鼻腔を貫き、時間が経てば経つほどお腹だけは空いていく。やがて飢え死にしそうなほど、もはや限界といってもよい状況にまできていても、なおも食べることは許されない。
 リーナのアソコにあるのはそんな切なさだ。
 イキたい! イキたい!
 肉体は叫んでいる。
(イカなくていいの! ジョードなんかで!)
 心は逆のことを叫んでいる。
 そんな状態のまま、かれこれ五十回目のピストン運動が始まった。
「あっあん! んぇ! ふぇ! はぁ、ひはっ、えはぁ!」
 絶頂の予感。
「あぁ………………」
 また、寸止め。
 もう何回目になるだろう?
 気がついたら目隠しは外されて、騎乗位で下から突き上げられていた。
「あぁっ! あっ、あん! んぁ――はん! ひあん!」
 後ろ向きに仰け反っていたリーナは、重心を前にやることで、ジョードの胸板に両手をついて前のめりになる。
「ひあ! ふあん! はあん!」
 肩のあいだに頭を落としながら、リーナは喘ぎ続けていた。
「はい、寸止め」
 絶頂はさせてもらえない。
(もう……イキたい……。いや、駄目よ! イキたいなんて、思っちゃいけない!)
 自分には夫がいる。リーナ自身の気持ちだけではない。妻がジョードを拒むことは、もはや使命といってもいい。
 だが、心と体は別なのだ。
 リーナ自身が気づかないうちに、本当に無意識のうちに、リーナは腰を上下に動かし始めていた。快楽を貪ろうと股で力んで、ジョードにイカせてもらえないなら、自分でイってしまおうと、体が勝手に動いていた。
「そんなにイキたい?」
 ジョードに言われ、初めて自分が動いていたことに気がついて、リーナは本当に必死で首を振って否定した。
「違う! イキたくないの!」
「でも、自分で動いていたよねぇ?」
「ま、間違いよ! たまたま、知らないうちに……」
「言い訳だねぇ? リーナちゃんは絶頂を望んでるんだ」
「馬鹿言わないで! 何が悲しくてアンタにイカせてもらうのよ! ちょっとキアランが恋しくなっただけよ! アイツとするのを想像しちゃって、だからアンタは関係ない!」
 認めない。認めてはいけない。
 まるで生死の危険でもかかっているかのように、リーナは必死に否定していた。
「自分で言ってて、苦しいと思わない?」
「思わないわよ!」
「ああ、そう?」
 ズン! と、下から一撃分のピストンが放たれて、リーナはビクンと跳ね上がる。力が抜けて前へと倒れ、ジョードと抱き合うような形となってしまった。途端に尻に両手がまわされ、ジョードはリーナのお尻を揉みしだいた。
(こ、コントロールされた!? 今ので?)
 思い通りにされたと思うと悔しくなる。
「今日はそろそろお休みしよっか」
 ジョードは身体を転がして、リーナを下にして肉棒を引き抜いた。
「あっ…………」
 抜かれてしまって、何か寂しさのような、切なさのような、遊びの時間が終わって家に帰らなくてはいけない時とよく似た気持ちを、リーナは少しでも感じてしまっていた。
(違う! 違う!)
 自分自身の抱いた気持ちに対して、リーナは首を振っていた。
「そのままじゃ眠りにくいだろうから、今日はいいものを飲ませてあげるよ」
 ジョードはベッドから立ち上がり、テーブルの引き出しから薬らしきものを口に含む。粒状に加工された何かの薬品だ。
 それをジョードは、リーナに再び覆いかぶさり、口移しを行った。唇を頬張り、舌でリーナの口内を蹂躙しながら、一錠の薬を移してリーナに飲ませ、リーナは思わず飲み込んだ。
「アンタ。なに飲ませたのよ?」
「眠り薬だよ? イキたくて仕方がない体のままだと、眠れないだろうからねぇ?」
「だから、イキたいなんて思ってない!」
「思ってるんだよ? リーナちゃんは」
 ジョードは勝手に人の心を断言する。
「そんなことない! そんなこと……」
 違う。絶対に違う。
 絶対、絶対……。
「薬はすぐに効くからね。よーく眠ってねぇ?」
「絶対……ちが………………」
 急に意識がぼやけてきた。
 まぶたが重くなっていき、目が勝手に閉じていく。
「おやすみ。リーナちゃん」
 ジョードはおやすみのキスだと言わんばかりに、我が物顔でリーナの唇を貪る始める。ゾっとうなじに鳥肌が立つが、それ以上に眠気の方が強かった。
「わた……し……は…………」
 まどろみの中に落ちたリーナは、深い眠りについていく。

 じゅるっ、ちゅぅぅぅっ、ちゅぷっ、はぷぅぅ……。

 欲を滾らせているジョードは、眠ったリーナの唇を一晩中楽しみ続けていた。




 
 
 

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