これはエクササイズビデオですね。
解説ビデオといったノリで、映像の中の動きを真似して、実際に身体を動かしてみましょうといった作りのものなので、出演している倉多まおさんも、あくまでも視聴者にお手本を見せてあげている風になっています。だから「このように動いていきましょう」など、視聴者に語りかけるような台詞はとても覆い。
出だしから視聴者へ語りかけ――
一人で行うエアセックスのお手本を次々披露。
購入層は男性としても、設定上はこれを見た女性がビデオと同じ内容のトレーニングを行うものなのでしょう。それでいてお尻や胸をアップしたり、男性目線のカメラアングルを忘れていない。マニア的な企画のなされた作品。
腰使いや身体の伸ばし方の「お手本」は完全にエロい。
エアセックスだから前半は男が登場しないものの、途中で男優との絡みが始まっても、このお手本を見せるんだというノリは忘れない。
尻フェチマニアが喜ぶお尻のアップもとても多い。
巨尻マニアがお尻目当てに買うのも有りなほど。
「こんな風に脚を開きながらすることでストレッチにもなりますよね?」
もしかしたら、解説はナレーションにやらせた方が、それっぽさは上がったかもしれません。エロ目線のカメラアングルも男性向けのものですから、女性のための解説ビデオという設定を貫くなら、もっと「これを後ろから見るとこのようになります」など、一言加えていきながら、卑猥なアングルにも解説上の必然性を持たせてもよかった気がする。
この作品を通して今後見てみたいと思ったのは、あたかも真面目な学問解説を行うような性技のお手本ビデオですかね。「舌はこのように伸ばして」「腰はくねらせ」など、堅苦しい教育番組のノリで、視聴者に学習を促すんだというつもりで作ったもの。
タグに「羞恥」とある作品にはちゃんと羞恥に力を入れて欲しいのもそうですが、このようにマニアっぽいシチュエーション作りにパワーを注いだものにも増えて欲しいです。