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  • 黒崎麗華シリーズ

    黒崎麗華とは
    このサイトで掲載している『中学剣道少女~恥ずかしい穴まで身体検査~』の主人公です。
    作品としては2013年07月20日をもって完結としましたが、作者としてもお気に入りのキャラクターであるため、今後はサイドストーリー、if展開、後日談のような形で続行していくことに決定しました。

    といっても、やはり本来は完結した作品ですので、新作エピソードの公開は完全に不定期です。
    また、身体検査という縛りは無くすので、新作は検査羞恥とは限りません。
    第一作と関連性のあるストーリーとも限りません。

    麗華について知りたいこと、見てみたいエピソードがあればリクエストにて受付。
    (もちろん必ず答えられるわけではありませんが)

    中学剣道少女~恥ずかしい穴まで身体検査~
    全てはここから始まった・・・!
    というと大げさですが、これが公式原作のようなポジションになっていきます。
    所詮ネットの個人作品なので、「公式」というほどオフィシャルっぽさはないでしょうが。
    基本的なキャラクター像、スリーサイズなどのプライベートな数字情報は全てこちらに。

    黒崎麗華のオナニー生活
    麗華はどんな時に自分のアソコを触っているのか。
    いや、そもそもこの子はオナニーなんてするのか。
    性生活が明らかになる短編です。

    始に攻められる麗華
    本編登場の竹内始に色々されまくる麗華の話です。
    麗華はその後どうしているのか、正式な後日談に当たります。

    校長の脅迫
    時間軸は本編後ですが、if展開なので正式な時間軸というよりパラレルです。
    淫行を働く校長によって脅迫され、いいようにされてしまいます。


  • 最終話「調教の日々」

    前の話 目次

    
    
    
     犬扱いはその日だけに留まらない。
     次の日になると、今度はご丁寧に犬用リードまで用意して、砂浜に散歩へ出かける羽目となっていた。
    「いやー気分いいねぇ? 神谷さんよォ」
     沙織の後ろで、下須井はリードを握っている。
    「どこまでも最低な奴め」
     四つん這いで歩く沙織は、膝と手の平に砂粒が食い込む感触と、横合いから聞こえる静かな波音の中で、より一層の屈辱に震えていた。
     尻にはやはり、負と犬の字が新たに書き直されている。
     ほんの少しばかり苦しい締め付けのある首輪は、下須井がリードを引っ張るたびに喉にやや食い込んでくる。
    「最低なのはお前の方だぜ? よく平気でこんなプレイに付き合えるな。マゾ女」
    「……なッ!?」
    「本当は楽しんでるんだろ? 素直になれよ」
    「ふざけるな! 私は仕方なくやっているに過ぎない!」
     肩越しに振り向く沙織が、それでなくとも鋭いツリ目で睨みつけ、激しい怒気を放出するのは、本来なら誰もが気圧される凄味があった。もしかしたら、並みの一般人なら泣いて逃げ帰るのかもしれない。
     それほどの気迫を持ってして、下須井はヘラヘラと笑っている。
     全裸の四つん這いで肩越しに振り向くなど、尻と顔がセットで視界に入るいやらしいものでしかなく、なまじある凄味は逆に滑稽さを強めている。強気な顔など下須井をますます興奮させるためのエッセンスでしかなかった。
     ニヤける下須井の顔を見て、沙織はそれを痛感していた。
     自分がどんなに怒っても、憎悪を燃やしても、今はまだ無駄だ。
     だが、いずれ必ず……。
    「仕方なく? さて、どうだか」
    「ふん。勝手に妄想していればいい」
     沙織は歩みを進め、この犬の散歩プレイがさっさと終わらないかと待ち望んだ。
     コーチの別荘地には他に人がいないのが救いだが、それにしても野外で全裸という事実に変わりはなく、しかも犬扱いなのが余計に羞恥を強めている。
    「おい、オシッコをだせ」
     ちょうど尿意があるときだった。
    「何ィ?」
     沙織は再び肩越しに睨み返す。
    「向こうにちょうどいい木が生えてるだろ? 片足を上げて小便を垂れてみせろ」
    「貴様は人をなんだと思ってるんだ」
    「犬だろ? お前」
    「い、いいだろう。だが覚えておけ? 貴様が調子に乗れば乗るほど、あとで返さなければならないツケが溜まっていくんだ」
    「はいはい」
     下須井は何一つ意に返さない。
     きっと、放尿したら最後、つけ上がるあまりに下須井の心は雲の上にすら飛んでいくに違いない。対する沙織はどん底を超えた奈落の底か。
     木の元まで移動した沙織は、その根元に向けて片足を持ち上げた。
    
     ジョオオォォォォォォォォ――――
    
     一本の黄色いアーチが、木の根にかかって滴を散らし、地面にみるみる染みていく。
    (人前で……私は…………)
     惨めで惨めで仕方がない。自分がもう人間ではない気さえしてくる。
    「これで満足か」
    「ああ、犬畜生のお姿が拝見できて満足だぜ?」
    「くっ……!」
    「さて、今度は俺が犬の世話をしねーとなァ? 風呂でお前を洗ってやる」
     浜から別荘までの道のりも、当然犬扱いのまま帰ることとなり、脱衣所まで来てようやく首輪は外される。もちろん身体を洗うために外したに過ぎず、人として普通に直立する許可は出ていない。
     かくして風呂場にて、下須井は自身も全裸となり、手の平に石鹸を泡立てていた。
    「最初は前足から洗おうかねぇ?」
     そう言って下須井は、沙織の右肩から指の先にかけて泡を塗る。お楽しみはとっておくかのように、次は左腕を丁寧に洗う。両足に移っても、太ももからつま先にかけてのみで、尻や性器には触れてこない。
     人に身体を洗ってもらうなど、恥ずかしいというか情けないというか。自分でやればいいことを人にされるのは、実に格好のつかない話である。
     背中や腰までまさぐられ、くすぐったいような不快感に耐えた沙織は、全身を泡の塊に包まれていた。元より美白の肌に泡の白色が上塗りされ、腕にも足にもまんべんなくまとわりついている。
     続いて尻が撫で回される。
    「肛門ちゃんも洗ってやるよ」
     下須井は左手で尻たぶを鷲掴みにしたまま、右手の指で肛門を触り始めた。
    「――むっ、うぅっ」
     ぐにぐにと指腹で撫で込むようなマッサージが、沙織をさらに情けない気持ちにさせる。上下に泡を塗りつけて、さらに皺をぐるぐるとなぞるようにしてくる動きは、くすぐったくてむず痒い感覚を与えてきた。
    「どうだ? 人に清潔にしてもらう気分は」
    (い、嫌過ぎる…………)
     いかに石鹸を泡立てようと、もはや泥を塗られている気分でしかない。
    「仰向けのM字になれ」
     その通りに脚を開けば、ニタニタと上から見下ろしてくる下須井の顔と視線が合う。人の勝ち誇った表情など癪でしかなく、沙織はじっと顔を横向きに背けた。
    「……なったぞ」
    「こっちを見ろ」
    「…………」
     そう言われれば、無言で睨み返してやるしかない。
    「両手の手首をクイっと曲げろ。招き猫みたいにするんだ」
    「何故だ?」
     純粋に意図がわからず、しかし沙織はそうしてみる。
    「犬が仰向けになったら、だいたいそういう感じだ」
    「……なッ!?」
     途端に屈辱を覚えた。
     そういえば動物の中には、降伏を示すために腹を見せる行動があるという。ならば仰向けで局部丸出しのポーズを取る沙織は、まさに完全敗北を全身で表現しているといってもいい。
    「ほらほら、オッパイも洗わないとなァ?」
    「――ぬぅぅぅッ」
     乳房に泡が塗りたくられ、脇の下からくびれにかけても、腹全体も石鹸にまみれていき、これで余すところなく洗われたことになる。
    「神谷犬ちゃんよ。最後の場所は、やっぱしコイツで洗ってやるぜ」
     当然のように肉棒が突き込まれた。
    「――くっ! むぅぅッ」
    「オラオラオラオラ」
     ――パン! パン! パン! パン! パン!
     太いものの出入りを感じながら、好きに腰を振ってくる下須井の顔を見ていると、甘い痺れと共に被支配感が沸いてくる。自分は下須井の奴隷であるような、飼われた犬であるような気持ちが沸いて、その落ちぶれた感覚に涙が出る。
     ――ずぷん! じゅぷん! ずぱん! ちゅぱん!
     大胆なストロークに膣壁を抉られるほど、それが気持ちいいほどに、沙織の心は深いところへと沈んでいく。
    (私はこんな奴で感じているんだ……)
     歯を食い縛っていなければ、沙織は確実に喘いでいる。
     無念でならない。
     それでも、そうされているしかない。抵抗はできるができない。胸中に広がる敗北感と、下須井の支配を受けているんだという被征服感をじっくりと噛み締めて、沙織は肉棒の出入りに意識をやった。
     ――ずぷっ、じゅぷっ。
     下須井のペニスは根元から先端にかけての太さが均一で、ほとんどカーブの反りがない。壁と壁の閉じ合わさった狭さの膣口を左右に広げ、拡張するように突いてくるピストンのたび、内股に電流がほとばしる。
    「――んっ! むっ、んむぅっ、くむぅぅ!」
     頬に力の入った表情は、見るからに声を堪えているのが丸わかりなのだろう。
    「我慢しちゃってェ!」
    「――くぅっ、くむぅっ!」
    「ホラホラホラァ! イッちまいな!」
     下須井の腰振りにより、沙織の股には着実に何かが集まっていた。快楽の風船が秘所で少しずつ膨らむように、だんだんと予感が高まっていき、やがて沙織は絶頂した。
    
    「――くぁぁぁぁぁあ! あっ、あうぁっ」
    
     ビクビクと腰を震わせ、両手をよがらせた沙織は、力尽きたように全身脱力しきって手足を投げ出し、肩で深く息をする。
    「イッたな? 神谷。俺のチンコでよォ」
    「…………黙れ」
    「イったんだよ。ワンちゃんが。いいから舐めろよ。四つん這いでな」
    「ゲスめ……」
     沙織が四つん這いのポーズを取ると、下須井は椅子に座って股を左右に大きく開く。その股座へ顔をやり、肉棒を頬張り、嫌な言葉の責め苦を受けながら奉仕に励む。
    「へへっ、犬がエサ喰ってるみてぇな光景だぜ」
     誰が犬だと、心の中で言い返して、沙織は頭を前後に動かした。
    「――じゅっ、じゅむっ、じゅるるぅぅ」
    「ご主人様からビーフジャーキーを貰っている姿そのものだぜぇ?」
    (いいだろう。耐え続けてやる。これしきの屈辱……)
     沙織は犬であり続ける。
     コーチによる特訓が始まるその日まで――。
    
    
    


     
     
     


  • 第9話「犬扱い」

    前の話 目次 次の話

    
    
    
     調教とはいっても、ただ性的に身体を開発するのとは目的が異なっている。
     いわば儀式だ。
     自分を辱めた相手から、さらなる調教を受けることにより、己が敗北者であることを海よりも深く実感する。どん底の中のどん底の気持ちを味わい、その上で這い上がることが、コーチが神谷沙織に課したことなのだ。
     翌朝の沙織が受けた仕打ちは――。
     その内容は、まずはストリップの披露に始まる。
     早朝のジョギングに着たジャージ姿で、前のジッパーを下げて一枚目を脱ぐ。その下のシャツを脱いでスポーツブラジャーの上半身を晒し、ジャージズボンを脱げば下着姿。あとは両方の下着を取り去ると、汗ばんだ裸が下須井の視線に晒された。
    「ひゅう! やっぱイイ体だよなァ?」
     当の下須井は一枚も脱いでいない。
     服を着た男の前で、自分だけが全裸でいるのは、身分差を形としてそれを実感させられるような屈辱がある。
    「ふん。好きに見ていろ」
     沙織は表面上、毅然としていた。
     恥じらっては負けだ。頬の染まった顔など下須井を喜ばせるだけであろうし、まして普通の乙女のように羞恥に震え、ビクビクと恥ずかしがっては、どこまでも舞い上がるに違いない。
    「よーし、四つん這いになれ」
    「チッ」
     偉そうな命令口調が癪に障るが、コーチからは何でも指示に従うよう言いつけられている。自分にこんな地獄を体験させておきながら、それで頂点が取れなければ、煮るなり焼くなり好きにしてやろうと心に誓う。
     その上で尻を向けると、頭は低くしろというので枕に沈めた。
    「尻の穴までよーく見えるぜ?」
     自分からは相手の顔が見えず、下須井だけが一方的に沙織の恥部を眺めている。接近してくる顔の気配が、尻のすぐ後ろに迫り、そっと手の平を置いて撫でてくる。
    「……うっ」
     表面をじっくりと味わうような撫で方に、尻中に鳥肌が立って寒気が走る。手の平の接触点から何かが滲み、皮膚に汚辱が染みてくる感覚に、ゾッと顔色を変えていった。
    「こんなに綺麗なアスタリスクがあっていいのか?」
     両手が尻たぶを鷲掴みに、二つの親指が菊門を左右に伸ばす。
    「そんなところをまじまじと……」
    「お? 恥ずかしいか?」
    「黙れ、なんとも思わん」
     尻穴ばかりに集中してくる視線に耐え、沙織は静かに終わりを待っていた。この苦行も時間さえ経てば必ず終わる。ひたすらに耐え忍び、開放の時を待てばいい。
    「では負け犬の儀式を始める」
    「儀式だと?」
    「ああ、こうだ」
     何かの先端が、沙織の尻たぶを突いていた。柔らかな肉はクレーター上にへこみ、そのスライドによって皮膚に黒いラインが伸びていく。
     それはマジックペンだった。
     下須井は何か文字を書いているのだと、沙織はすぐに悟っていた。
    「好き勝手な真似を……」
     まず左の尻たぶに感じたのは、ノの字を成すようなカーブだ。それから横線。次にまたノの字。これはカタカナのクを成したということか。さらに縦線、横線が走っていき、何か四角い漢字を書いたのだとわかる。
     右の尻たぶに書かれる文字は、左よりも画数が少なかった。横線を一本書いたら、「人」の字を成すかのようなカーブラインが二本走る。そして、点を打つような短い線が一本。
     ――犬?
     その一語がよぎるなり、沙織はみるみるうちに怒気を浮かべた。
    「へへっ、負け犬って書いておいたぜ?」
    「どこまでも侮辱を……!」
    「そういう儀式だもんな。仕方ないなァ?」
     下須井は屈辱の文字を刻むに飽き足らず、用意していたスマートフォンのシャッター音声を鳴らしていた。
    「と、撮ったのか!?」
    「ああ、そうだ。よーく見ておけよ?」
     目の前にスマートフォンが置かれ、その画面を横向きにした中には、沙織の巨尻がアップで映し出されている。肉厚の丸いカーブがでかでかと画面面積を占領して、中央には皺六本の肛門が丸見えで、その下には秘所の割れ目が控えている。
     アダルト画像としては、さぞかし尻好きの心をくすぐる一枚だろう。
     ただし……。
     左尻に『負』――。
     右尻に『犬』――。
     負犬の文字が、太いマジックペンのラインで書かれている。
    「くっ! 貴様ァ……!」
     沙織は強くシーツを握り込み、極限までの握力で拳がひどく震え始める。歯を深く噛み締めることで表情は歪み、力んだ肩も硬くなる。
    「おら、四つん這いだ。自分の負け犬の文字をよーく見ておけ」
     そう、これは儀式だ。
     スマートフォンは四つん這いの両手のあいだで、沙織はじっと己の負け犬画像に目を落としている。自己の戒めのために敗北の記憶を保つのは、それ自体決して悪ではないが、ここまで屈辱的な形でそれをやるとは思わなかった。
     だが、焦ってはならない。本当に怒ってはならない。
     下須井ヒロマサなど、単なる修行道具だ。自分自身の心を追いつめ、精神を鍛えるために利用しているにすぎない。
     だから、だから……。
    「……くっ!」
     いくら頭でコーチの意図がわかっていても、歯軋りの力が緩むことはない。意識的に平静を取り戻そうと考えても、無限に湧き出る感情が、ほとんど条件反射的に全身という全身の筋肉を力ませていた。
    「負け犬には首輪がいるなァ? ほれ、用意してあるから動くなよ?」
     下須井の無骨な指が髪を掻き分け、邪魔な黒髪を横にどけ、赤い首輪を巻きつける。軽く苦しい程度の締め付けの調整が、本当に苦しいほどではないも、首輪の存在を実感させる。屈辱に耐え切れなくなりそうで、沙織はより強く歯を軋ませた。
    「よくも変態プレイを思いつくな。ゲス男め」
    「ははっ、コーチのアイディアなんだぜ?」
    「何ィ?」
    「とにかく屈辱を与えろって言われてるもんでね。首輪もペットショップで買ったもんだ」
    「ワンとでも鳴いてやろうか」
     負けじと肩越しに睨み返した。
     ……負けたくない。
     あまりの屈辱に心が壊れそうにもなってくるが、どんなに無様な目に遭っても、魂だけはこの胸の中に保ち続けたい。心が折れて駄目になるなど、それは精神的な意味で下須井に屈服することのような気がしていた。
     だから負けない。
     だいたい、それを指示するコーチもコーチだが、本当にそれを実行してくる下須井にことも許せない。必ず耐え抜いて、どいつもこいつも見返してやる。
    「おう? 是非鳴いてくれよ」
     ――ペチン! ペチン! ペチン! ペチン!
     尻に平手打ちが繰り出された。
    「ワン、ワン」
     これで満足だろう?
     と、言わんばかりの決して乗り気でない声量で鳴いてやる。
    「ははは! 楽しいねぇ?」
     ベルトを外し、ズボンを脱ぎ出す衣擦れの音が、尻の後ろから聞こえてきた。目を瞑っていても戦える強さの沙織にとって、下須井のトランクスの中身が極限まで勃起しているのも、それを下げた途端に太く長い一物が反り返り、まさに尻へ向かってくるのもよくわかる。
    「……楽しいのは貴様だけだがな」
     ペニスが、突き立てられた。
     四つん這いの姿勢では、肩越しにも相手の顔は見えにくいが、どうせさぞかし勝ち誇っているのだろう。楽しそうな顔なのだろう。下須井の方は上から沙織の背中を見下ろすのだ。これに何の征服感もないわけがない。
    「神谷、お前はちゃんと自分の敗北を戒めるため、その負け犬の姿をよーく見ながら俺に犯されろ。この犬みてぇなポーズでな」
    「ふん。なるほどな」
     犬のポーズで首輪までして、尻に負け犬と書かれた画像を見ながら犯される。沙織に対する侮辱でしかない嗜好のセックスで、心の気丈さを保ってみせろというわけだ。
    「おらおら、挿れるぜェ?」
     亀頭が押し込まれてくるのに合わせ、沙織の秘所は丸い輪のように形を広げる。だんだん肉竿の根元まで飲み込んで、すっかりペニスを含んだ下の口は、初めは感じるというよりも、異物から膣を守るための活性油から分泌していた。
     腰のくびれを掴んだ両手が、沙織の身体角度を固定している。
     ゆさゆさとした小刻みなピストンが始まると、その都度ぶつかってくる腰が、豊満な尻山をむにむにと潰してきた。ぴったりと閉じようとする膣壁は、亀頭によって左右に割り開かれ、後方へ引いた分だけまた閉じる。
    (……私は犬ではない)
     そう広くない膣口は、とても自然に竿を締め付け、だから出入りによって生まれる摩擦は強く膣壁に跳ね返る。身体は前後に揺れ、視線を落とした先にある負け犬画像が揺れて見える。
     これは貶める目的のセックスだ。
     馬鹿にして、侮辱して、犬と蔑むためにペニスは動き、沙織に立場を教え込もうとピストン運動を繰り返す。
    (犬ではない。犬ではないんだ)
     言い聞かせていなければ、本当に自分は犬に過ぎない気になってしまう。こうして精神的に追い詰める行為には、そういう効果が間違いなくあるのだった。
     ――じゅぷん! つぷん! にゅぷっ、ずぱん!
     しだいに愛液が出始めて、粘液を突き捏ねる音が強まる。
    「――っふうッ」
     下半身に走る甘い痺れが、沙織に喘ぎを上げさせた。
    「おうおう。いい声が出てきたなァ?」
    「ば、馬鹿め……苦しいだけだ…………」
     沙織は歯を食い縛った。
     そこにあるのは快楽というなの屈辱だ。感じれば感じるほど下須井は思い上がり、つけ上がり、そして自分はそんな奴に喘がされたことになってしまう。冗談じゃない。下須井なんかで何も感じたくはない。
     しかし、上昇するピストンペースに電流が弾け、背筋をかけてうなじに及ぶ。
    「ん! んん! んっ、んん……!」
     おかしいほどに顎を力ませ、唇を閉じ合わせていても、喉奥からの息漏れの喘ぎは、確かに下須井の耳に届いてた。
    「へっ、負け犬が感じてやがるぜ」
    「感じてなど――んぅ――んっ――ん――!」
     喋ろうとすれば、危うく本当に喘ぎかけ、慌てて口を閉じ直す。食い縛る歯を強め、ますます頬を強張らせ、沙織は懸命に耐え忍んだ。
    「おら! 尻にぶっかけてやるぜ!」
     引き抜いた下須井は、沙織の巨尻に多量の精液をぶちまけた。
     白濁濡れに汚れることで、太いマジックペンのインクが染みた尻肌の上で、負と犬の二字がところどころ白く塗りつぶされる。黒ずみの薄い綺麗なアスタリスクの肛門には、ちょうどスライムの粘膜でフタをするかのように付着していた。
    「また撮ってやるから動くなよ?」
     下須井のスマートフォンが、尻の後ろで何度も何度も、いっそ聞き飽きるほどにシャッター音声を鳴らし続ける。その画像は当然のように見せ付けられ、自分のみっともない尻を拝む羽目となる沙織は、ひたすら屈辱に震えていた。
    
    
    


     
     
     


  • 最終話「犬のお散歩」

    前の話 目次

    
    
    
    
     最終的に剣による攻撃ではなかったが、スパンキングに加えてパイズリまでされたセリアンヌを勝者と呼ぶなどありえない。
    「俺の勝ちッスよね?」
     デュックはまさに勝ち誇っている。
    「…………」
     セリアンヌは答えない。
     こんな勝負は無効だと言い張ることも考えも頭をよぎるが、顔射までされたセリアンヌが本来あるべき決闘の姿を唱えたところで、言い訳として捉えられるのは明白だ。見苦しい真似などしたくはない。
     セリアンヌはただ、とにかくデュックを睨み返していた。
    「ま、お望みならもうちょい遊んでやってもいいんッスけどね」
     未だ跨ったままでいるデュックは乳を揉み、柔肉をたっぷり捏ねる。
    「んっ、くっ……。やめろ……」
    「やめて欲しいッスか?」
    「そう言っているだろうが」
    「だったら、自分の言葉で負けを認めてみなっつーの」
     せせ笑うデュックを心底憎らしく思った。
     以前から相手を馬鹿にした闘いばかりを続けていたが、セリアンヌのことさえこの扱い。殺してやりたいほどの屈辱を受け、もう憎んでも憎みきれないほどの激しい憎悪がデュックに対して生まれていた。
     そんな奴を相手に、しかし負けを認めないわけにはいかない。ここまで体を弄ばれ、それでも負け惜しみを唱えるようでは騎士道に反してしまう。己の弱さを受け止めてこその王国騎士であり、屁理屈を捏ねるようではデュックと同レベルに落ちることになる。
    「負け……だ」
     セリアンヌは小さく言った。
    「何? 聞こえないッスよ」
     しかし、デュックはさもわざとらしく返すのだ。
    「だ、だから……。私の負けだ」
     こんなことを乳を揉まれながら言わされる。もう自分がどこまで落ちているのか、どんな扱いでしかないのかもわからない。
     とにかく、悔しい。
     それ以外の何でもない。
     そして……。
     敗者は勝者の言うことを聞く。
     その約束によりデュックがセリアンヌに命じたのは、この闘技場に集まる大観衆が見守る中で、全裸で犬の散歩をすることだった。
    「こんなこと! こんなことが……!」
     これ以上の屈辱があるだろうか。
     まず、大勢の観衆達が列を作る。途方もない大行列だ。その列と列のあいだに道を空け、鎖付きの首輪を巻いたセリアンヌが四つん這いで歩行するのだ。
    「おら、早く歩くッスよ?」
     当然、鎖を引っ張るのはデュックである。
    「歩いているだろうが!」
    「しっかり顔を上げろって言ってんッスよ」
     デュックは鎖をぐいぐい引っ張り、まるで動物でも躾けるように言うことを聞かせている。
     セリアンヌは歩いた。
     四つん這いで手に平に石畳の固さを感じながら、慣れない姿勢での歩行で国民のあいだを突き進む。一歩ごとに乳が揺れ、お尻が左右に動き、人々はそれを興奮しながら視姦する。
    「すげぇぇぇえええええええ!」
    「セリアンヌのこんな姿! 二度と見られねぇぜ!」
    「まさか犬になっちまうとはな! 犬に!」
     言葉の嵐がよりセリアンヌを責め立てて、屈辱のどん底へ叩き落していた。
     晒し者と変わらない。
     公開処刑を行う場合、王国では受刑者を観衆の中で歩かせ、そして十字架にかけて命を取ることになっている。死の瞬間を晒されるというわけだが、とはいえ、処刑の決まった罪人ですら四つん這いでは歩かない。普通はただ両腕を後ろで縛られ、首輪も巻かれるものの、普通に二足歩行で歩かされるだけなのだ。
     ところが今、罪人でも何でもないセリアンヌが犬の姿勢だ。
    「歩くたんびにケツがプリプリ動いてるぜ?」
    「尻肉が揺れてるよ! 尻肉が!」
    「たまんねーなァ? おい、セリアンヌちゃんよォ!」
    (い、言うなぁ!)
    「肛門がピンク色だぜ?」
    「綺麗なアナルしてんじゃねーか!」
    「なんかヒクヒクしてなーか?」
    「本当だぜ? キュゥゥゥウって萎んだり広がったりしてんじゃねーか!」
    (そんな場所を……。そんな場所を見ないでくれ!)
    「揺れてるおっぱいが見えてるぜ?」
    「ワンって言ってみろやワンって!」
     もはやこれが何かの刑というわけではなく、単なる罰ゲームに過ぎないことが不思議なほどのむごい扱いとなっていた。
    「犬の鳴き真似だそうッスよ? やってみようやセリアンヌちゃん」
    「冗談じゃない! これだけで十分だろう!」
    「えー。やらないんッスか? やらないそうッスよ?」
     デュックは残念そうな顔をして、観衆に呼びかけた。
     すると人々は呼応する。
    「ふざけんな!」
    「犬のクセにご主人に楯突いてんじゃねーぞ!」
    「ワンって言えよワンって!」
    「おらどうした!」
     途端に罵声が飛び交い、責めるような言葉の数々がセリアンヌに投げかけられる。
     そして、それはしだいに一つのコールとなっていった。
    「鳴ーけ! 鳴ーけ!」
    「鳴ーけ! 鳴ーけ!」
    「鳴ーけ! 鳴ーけ!」
     一声ごとに拍手を交えながら、国民総出で『ワン』の鳴き声を要求する。何百人いるとも知らない観衆から受ける最大級のプレッシャーは、いかに女騎士とて経験のないものだった。
    「鳴ーけ! 鳴ーけ!」
    「鳴ーけ! 鳴ーけ!」
    「鳴ーけ! 鳴ーけ!」
     だからといって素直に鳴けるわけがなく、そして本来守るべき国民相手に逆らえるわけでもなく、従うことも刃向かうこともどちらもできないまま、ただ顔を落として石畳の地面だけを見つめていた。
     気高いセリアンヌがまるで苛められっ子のようになっていた。
    「ほら、早く鳴くんッスよ」
     デュックに尻を叩かれ、せかされる。
    「鳴ーけ! 鳴ーけ!」
    「鳴ーけ! 鳴ーけ!」
    「鳴ーけ! 鳴ーけ!」
     コールが続く。
    「どうしたんッスか? 鳴かないんッスか?」
     デュックがせかす。
    (こんな! こんなことが……!)
     セリアンヌは歯軋りした。
     これは悪夢だ。
     こんなことが現実のはずがない。
     夢なら早く覚めて欲しい。
    「鳴ーけ! 鳴ーけ!」
    「鳴ーけ! 鳴ーけ!」
    「鳴ーけ! 鳴ーけ!」
     そして、コールに押されていき……。
     セリアンヌはとうとう口を開いた。
    
    「ワン!」
    
     鳴いた。
    「ワン! ワン!」
     犬の鳴き声を真似しながら、後ろにお尻をフリフリと見せつけるようにしてセリアンヌは歩いていく。
    「ワン!」
     屈辱に肩を震わせ、涙を流したい思いで鳴き声を発し続けた。
    「いいねぇ? セリアンヌちゃん」
     デュックの満足そうな顔。
    「うおおおお! 鳴いた! 鳴いたぞセリアンヌが!」
     国民の興奮。
     全てがセリアンヌを締め上げていた。
    
    
                      ~完~
    
    
    


     
     
     


  • 第11話「犬奴隷の散歩」

    前の話 目次 次の話

    
    
    
     こんな事があるだろうか。
    「ほら、ちゃんと歩きなよ明日美ちゃん」
     栗木にチェーンを引っ張られ、首輪を引かれた明日美は泣きたい思いで歩行する。奴隷宣告を受けた明日美は首輪を付けられ、あろうことか校舎内で犬の散歩のような真似をさせられているのだ。
    「え? 何あれ」
    「何かのプレイ?」
     女子達はヒソヒソ話す。
    「あいつら付き合ってんのか?」
    「知らねーけど、あんなプレイ学校でするってのはなぁ……」
    「男もそうだが、拒否らない女も変態だろ」
     男子達もそんな会話を交わしていた。
     廊下を行き交う通行人のほとんどが、お散歩をする明日美に視線を向け、まるでドン引きしたような、あるいは好奇に満ちた眼差しをそれぞれ向けてくる。首輪のチェーンを引かれるだけでも明らかなSMプレイで目立っているのに、明日美は事もあろうに四つん這いで歩かされているのだ。
    「ほらほら、ちゃんと進みなよ」
     調子付いた栗木にチェーンを引かれ、明日美は屈辱に満ちた思いで足を進める。
    「畜生が……」
     少しでも足を止めると、
    
     ベチン!
    
     スリッパで尻を打たれる。
    「くそっ、てめぇ!」
     睨み返すその行為さえも罰するように、
    
     ベチン!
    
     スカート越しに打ち鳴らされ、それを見ていた周囲の生徒はより引いてそそくさと立ち去っていくか、あるいは好奇心を持って野次馬となるか。
    「あれって四ノ宮じゃん」
    「おいおい、マジであんな事されてんのかよ」
     クラスメイトの声まで聞こえ、明日美の学校での立ち位置はもはや絶望的なものとなっていた。こんな犬のような姿を見られ、目の前で尻まで叩かれているのでは、葉山から受けた宣告だけでなく、クラスメイトの認識の中でも明日美は栗木の奴隷となってしまう。いや、たった今なったのだ。
    「ワン、って言ってごらん?」
    「何でそんな事……」
     明日美はもはや精神的にも抵抗力を失って、それでも本能的な拒否感が支えとなって栗木を睨む。自分は言う事など聞きたくない、好きでやっているわけじゃない。そんな態度を示すべく、いかにも嫌そうな表情をしてみせた。
     しかし、それ以上の気力は既に残されてはいないのだ。
    「ほら、言ってごらん?」
    「…………ワン」
     明日美は小さな声で呟いた。
    「もっと大きな声で」
    「ワン」
     多少はトーンを上げてみるが、それでも周囲には聞こえない程度の声量までしか絞り出せない。
    「あれ? 聞こえないなー」
    「おい栗木、もっとケツ叩いてやれよ」
     野次馬達は期待感を膨らませ、明日美の「ワン」を聞こう聞こうと耳を傾けているようだった。そして声量の不足にケチをつけ、主に明日美へ向かってブーイングを飛ばしている。
    「仕方ないなぁ」
     栗木はまたもスリッパを振りかざし、
    
     ベチン!
    
     叩いた。
    「ほら、言ってみ? ワンって」
    「――わ、ワンっ」
     明日美は涙ぐんだ震えた声を発していた。
     屈辱に震え、本当に涙がこぼれかけているのを見ても、栗木は容赦するどころか余計にニヤつき増長する。
    「やっぱり声が小さいなー。もしかしたら、お仕置きが足りないのかな?」
     栗木はそして、スカートをばっさりと捲り上げた。
    「――――っ!」
     パンツが丸出しになり、衆目に晒された。
    「うおっ、いい尻」
    「プリプリじゃねーか!」
     遠慮ない男子の声。
    「パンツも下げようか」
     栗木はさらにずり下げて、明日美の生尻を露出させた。野次馬の目という目が一瞬にしてお尻へ集中し、そこからでは見えない角度に立っていた男子達は一斉に移動する。クラスメイトや他クラスの生徒、他学年までいる中で――
    
     ベチン!
    
     生のお尻が叩かれる。
    「ほらほら、大きな声でみんなによーく聞こえるように」
    「――わ、ワン!」
     明日美はとうとう、声を張り上げていた。
    「もう一回!」
    「ワン!」
    「さらに!」
    「ワン!」
     それはもう、一種のショーとなっていた。明日美が犬を真似てワンと鳴き、声が小さいと見なされればお仕置きと称してお尻を叩く。生尻のプルンと震える瞬間に男が興奮しないはずがなく、写真まで撮る生徒もいた。
    
     ベチン、ベチン、ベチン!
    
     例え声が足りていても、栗木は気ままにスリッパを振るう。
    「ほら、歩くんだよ」
     そして歩行を再開し、尻を揺らしながら進むのだった。
    
    
    


     
     
     


  • 女レッド 犬のお散歩

    
    
    
    
     真昼の街中、犬の散歩をする光景があった。
    
     犬といっても、それは人間の首にリードを繋げたマニアプレイの光景である。
     しかも、特撮番組に出るような戦闘員が、赤いタイツの女を引き連れている。
     赤タイツのデザインには装飾が施され、言ってみれば格好良いスーツとなっている。戦隊番組のレッドを彷彿させるものだった。
     マスクは外され、凛々しく見える素顔が丸出しだ。
     そんなレッドが四つん這いで歩いており、戦闘員がリードを握っている。
     まさしく、敗北したヒーロー屈辱的な姿――。
     そんな光景が街中にあった。
    「くっ……!」
     レッドは歯噛みする。
     全身を包む赤タイツは、肌にぴったりとフィットして、その体つきを如実に浮かせている。しかし、一部分が切り取られ、丸い尻だけは綺麗に露出していた。
     四つん這いの足が動くたび、そのお尻は左右に振れる。
     プリッ、プリッ。
     と、大きな桃の膨らみは揺れており、そのボリュームと柔らかさがよくわかる。
    「いやぁ、いいケツっすねぇ?」
     尻を眺めて、戦闘員が言う。
    「だ、黙れ!」
    「ははっ、まさか子供一人の命くらいで、本当にこんなことするだなんてねぇ? さすがヒーローッスよ!」
     悪の組織の手先であり、町の小学生を捕えた張本人が、その正義の魂をわざとらしく褒め称える。
    「卑怯者……!」
     レッドは肩越しに戦闘員を睨みつけ、歯が砕けんばかりの歯軋りで音を鳴らした。
     それだけなら、十分な凄味があった。正義感からなる怒りの眼差しには、しかし敵を容赦なく食い殺さんとする、激しい炎を宿している。目つき一つで敵を萎縮させ、弱気な者など一瞬で退散させかねないほどの凶眼だった。
     そんな凄味ある目つきにしても、戦闘員の視界からすれば、丸出しのお尻とセットである。
     しかも、彼女は抵抗をしない。
     反抗的態度こそあれ、悪の組織が子供を人質にしている以上は手出しができない。もし彼女が反撃でもしようものなら、ただちに人質が殺されるという状況下なのだ。
     子供の命という盾。
     そうやって武力を封じられているレッドが、切り取られたスーツからお尻を丸出しにして、そんな有様でありながら肩越しに睨んでくる。首輪が巻かれ、リードで繋げられていることまで考えれば、とても愉快な光景だ。
     睨みつけ、反抗的な言葉遣いをする。
     たったそれだけの抵抗しか、今のレッドにはできないのだ。
     その事が大いに実感できて、戦闘員は実に愉快で楽しげな表情になっていた。
    「どうした? 早く歩けよ」
    「うっ……! 畜生……!」
     屈辱を堪え、レッドは進む。
     人口の多い街中ということもあり、当然、老若男女多くの人が行き交っている。散歩の老人、OL女性、学生服を着た男女のグループや、大学生と見られる若者。
     多くの通行人が行き来する中、レッドはこんなことをさせられている。
    「おい、見ろよ」
    「嘘……! あれレッドだよね?」
     注目が集まっていた。
    「レッド……」
    「本当に負けたのか?」
     犬の散歩を目撃した通行人らは、ぎょっとして立ち止まり、レッドの歩くお尻を見届ける。一人で外出していた者は、ただ呆然とする。仲間同士のグループは、ヒソヒソと声を合わせて目の前の光景について語っている。
     そして、戦闘員が言葉を投げかける。
    「ほーら、みんな見てるぜ?」
    「……くっ、くぅぅっ!」
     まるで体が痙攣して見えるほど、レッドは屈辱に肩を震わせていた。
     パシャッ、パシャッ。
     それはシャッター音声。
    「ははっ、撮ってやがんの」
     人々の無情な行いを見て、戦闘員はますます愉快に笑う。
     彼女は今日まで、人々の自由と平和のために尽くした戦隊の一人である。数々の怪人を打ち倒し、既に数え切れないほどの被害者を救済した英雄だ。
     しかし、そんなヒーローの無残な姿を見て、人々の取る行動は写真を取ることだった。何人もの若者がスマートフォンを彼女に向け、それぞれのシャッター音声を鳴らしてお散歩姿を保存する。
     ツイッター、フェイスブック、2ちゃんねる。
     ヒーローの姿はいたるところに晒されて、それが瞬く間に拡散したネット上では、話題と議論が巻き起こされる。晒し行為を叩く声もあれば、それを正当化する声も、開き直って堂々とエロスを嗜む歓喜の声もある。
     いずれにせよ、この場にいる限りの人々だけでなく、もっと不特定多数が彼女の画像を既に見て、使っている。それはおそらく、日本の人口の半数近くにも上っていた。
     画像どころか動画モードの者すらいて、貴重な映像を撮ることに腐心していた。
    「ほら、見ろよ」
     戦闘員はスマートフォンの画面を出し、ネットの現状を見せつける。
    「……!」
     レッドは顔を歪めた。
    「お前の守ってきた人々ってのはさ、まあ所詮こんなもんなんだよね。よく正義感とか燃やせるよねー。ご苦労ご苦労」
     正義を馬鹿にする言葉をかけ、戦闘員は尻を叩いた。
    
     ペチ、ペチ、ペチ、ペチ――
    
     尻を楽しげにタップしながら、実に愉快に語っていた。
    「せっかく今まで戦ってきたのに、やってらんないねぇ? お前が過去に救った人々も、みーんなこの画像見てるよ? この呟き見ろよ。お前のケツでオナニーしたってさ」
     レッドはうな垂れた。
    
     ペチ、ペチ、ペチ、ペチ――
    
     尻をペチペチ揺らされながら、そんな言葉を聞かされる。やりきれない思いのレッドは、人質さえいなければ、と。猛烈な歯がゆさに苛まれながら、視姦と尻叩きと、それが晒されている現状を胸で堪えた。
    「どうなの? お前、こういう奴ら守るの?」
     ぐにっ。
     戦闘員は両手で尻たぶを掴み、ぐにぐにと捏ね始める。
    「おーい! 住民のみなさーん? 今日はこの女レッドが、日本の人類のために肛門を晒してくれるそうですよー?」
     その場にいる人々に呼びかけて、戦闘員はスマートフォンを片手にする男を寄せ集めた。ほとんどの、会社員や学生を含めた、この場にいた限りの男が尻に群がり集合し、一目覗き見ようと顔を寄せる。
    「……くっ! くぅっ、うぅぅ……!」
     視姦という名の、それは苦痛に耐える呻きであった。
     人々の目という目が、両手で開かれた割れ目に注目し、桜色の雛菊皺を観察する。痛いほどの視線が突き刺さり、まるで肛門を焼き尽くされる心地に、羞恥と屈辱に悶絶した。
    「うっ、うあぁぁ……!」
     心理的苦痛に対する、低い低い悲鳴。
     だが、人々はお構いなしだ。
    「さあ、みなさん! 拝めるのは今だけですよ? 後悔しないように撮影しちゃって下さい!」
     その瞬間――
    
     パシャ! パシャ! パシャ! パシャ!
     パシャ! パシャ! パシャ! パシャ!
    
     何度も何度も、執拗なまでにシャッター音声が響き始めた。ありがちなシャッター音声から、メロディーじみた音まで混ざり合わさり、お尻が磨り減って思えるほど、レッドの肛門は撮り尽くされた。
    
    
    
    


     
     
     


  • 悪魔が下僕

    
    
    
     *劇場版・反逆の物語のネタを使った二次創作です。
      まだ映画を見ていない、ネタバレ嫌いな方はブラウザバック推薦
    
    
    
    
    
    
    
         ●
    
    
    
    
    
    
    
     魔女を超え、魔法少女を超え――。
    
     宇宙を書き換え世界の全てを作り変え、インキュベーターを使い走りにしてボロ雑巾になるまで働かせ、今この世界には美樹さやかや巴マミ、佐倉杏子が全員とも生存している。それどころか鹿目まどかも普通の少女として生活し、円環の理としての自分を忘れているのだ。
     といっても、力の断片をもぎとったにすぎない。円環の理自体は残っていて、魔法少女が魔女化する心配はないままだ。
     そして。
     超越的な力を手にした私は悪魔を自称したけれど、私という存在は実は前々からマゾだったのか。それとも、悪魔となったからといい、必ずしもサディストの女王のように振舞えるわけではないものなのか――あるいは鹿目まどかが本当はサドなのか。
    
    「ほら、お散歩だよ? ほむらちゃん」
    「え、ええ……」
    
     首輪を巻かれた私はチェーンを引かれ、ペットの犬のようにされている。夜中の公園を一糸まとわぬ姿で徘徊させられていた。
    「わん。って、言ってみて?」
    「……わん」
    「駄目だよ? ほむらちゃん。そんな淡々とした棒読みじゃ。もっと犬らしく、それっぽい声で鳴かないと」
    「わ、わん!」
     私は精一杯の演技で犬のように振舞った。インキュベーターの前ではそれこそ悪魔の微笑みをこぼしてみせた私だというのに、まどかの前ではこんな扱いを良しとして、何もかも受け入れてしまっている自分がいる。
     ただ首輪を巻かれるばかりか、全裸でしかも四つん這い。どこで購入したセットなのか。ご丁寧に犬耳を頭に乗せ、お尻の穴には尻尾を植え込まれてしまっている。今のまどかにとって、私は本当に犬に等しい存在なのかもしれなかった。
     私としても、まどかのためなら痛みさえも愛おしい。
     恥辱さえも愛おしい。
    「もう一回」
    「わん!」
     この屈辱的な扱いが私の体を熱くさせ、下腹部に甘い痺れをもたらしている。愛液が滲んでくるのも時間の問題だ。一体どちらが女神でどちらが悪魔か。自分の変態的性癖をほとほと自覚させられる。
    「なんだかね。ずっとこういう日を待ち望んでいた気がするんだ」
     まどかは語る。
    「初めて会った時のほむらちゃんには戸惑ったけど、なんだか初めてっていう気がしなくて。本当はずっと前から友達だった気がするんだよね。とっても不思議な感覚だけど」
     それはそうだろう。
     私にとっては昔から、ずっと親しい存在だったのだから。
    「でね? ずっとこういう関係だった気がするの!」
     まどかはさも元気な笑顔を振り撒き、楽しそうな表情で私の首輪を強く引っ張る。
    「わ、わん!」
     散歩中は飼い主の許可無く人間の言葉を使ってはいけないので、私は鳴き声で意思を伝えようとしてみせた。今の引っ張り方は少し苦しいと。
    「あ、ごめんね? ちょっと休もうか」
     まどかはベンチに腰掛けて、私はその足元で体育座り――というよりは、犬座り。
    「エサの時間にしよっか」
     差し出されるビーフジャーキーが人間用であるのが、お散歩プレイ中の私に対する唯一の人間扱いだ。あとは尿意があれば電柱への放尿を強要され、靴を舐めたり、投げたフリスビーを口に咥えて取って子させられたりする。
    「あむっ……」
     まどかに食べさせてもらったせいか、それはとても美味しく感じた。
    「はい、あーん」
    「あ、あむぅっ」
     まどかの手で食べさせてもらう。私も私で、こういう瞬間を待ち望んでいた気がしなくもない。
    「他にはどんなエサが欲しい?」
    「わん!」
     私は乞うような上目遣いでまどかを見上げる。
    「私が欲しい?」
    「わん!」
     私は頷く。
    「しょうがないなー。こっちにおいで? ついでに人間の言葉を使っていいよ?」
    「まどかぁ!」
     許可を得た私はまどかに飛びつき、ベンチへ押し倒して口を貪る。強引なまでに唇に舌を押し込み、胸を揉み、肌を擦り付け全身でまどかの体温を味わった。
    「えへへ、ほむらちゃんはエッチだなぁ」
    「だって、まどかが可愛いんだもの。あなたは最高よ」
     首筋へ吸い付き、下腹部へ手を伸ばす。
    「あっ……そこは……!」
     まどかの甘い鳴き声が私の耳をくすぐった。
    「とても可愛いわ。まどか」
    「もう、駄目ってば」
     私は本当に犬かもしれない。美味しいまどかにがっついて、まどかはじゃれる犬を受け止めるかのように私を抱き止め、愛撫に頬を染めている。私の指先でまどかのショーツは濡れ始め、どことなく吐息も色めいてきた。
     そんなこれからというところで、まどかは私の肩を掴んで制止する。
    「はい、ここまで」
    「そんな……!」
     おあずけを喰らった私は、ひどく絶望的な顔をしてしまう。
    「ワン」
     その一言で、遠まわしに犬語に戻れと告げられる。
    「……わんっ」
     私は再び人語を禁止された。
    「続きはお家に帰ってからね? ほむらちゃん」
    「わん!」
     私は安心して、喜んでまどかの顔に頭を擦り付けた。まさに懐いた犬の挙動だ。
    「はい。それでは一旦帰りまーす」
     チェーンを引かれ、四つん這いで歩かされ……。
     自分の家では家族がいるからか、帰った先は私の家だ。合い鍵はまどかが預かって、まどかは自由気ままに私の家に出入りする。玄関から上がる前に私はタオルで手足を拭かされた。
    「ではほむらちゃん? お体を綺麗にしましょうね?」
     私が最初にされたのは、風呂場で体を洗われることだった。石鹸を手で泡立て、背中に指を這わせてくる。
    「ひっ、ひあぁっ」
     そのゾクっとくる感覚には声を出さずにはいられなかった。
    「ほら、ほむらちゃん。何か喋って?」
    「き、気持ちいいっ……!」
     背中からうなじにかけてを攻め込まれ、私の体はビクビクと反応してしまう。それが面白くてか、まどかは私を執拗に苛めてくるのだった。
    「うへへっ、感度がいいね? ほむらちゃん」
    「だ、だって! それはあなたが……」
     まどかに散々調教されてきたからなのだが。
    「ほむらちゃんがエッチなんだよね」
     強い口調で言われ、ほむらは黙って頷いた。本当は自分がまどかを苛める想像だってしていたが、まどかに悪魔でいてもらうのも悪くない。
    「ええ、興奮するわ。あなたに触れられると、とてもイきそうになってしまう」
    「いい子だね。ほむらちゃん。全身綺麗にしてあげるからね」
     まどかは私の腕や脚を洗い出し、脇をくすぐる。お楽しみの部分は後に残して、指の隙間や腹周りを先に済ませて、そして乳房を揉みしだかれた。
    「くはぁぁっ、まどかぁぁ……」
     まどかの手つきに私は官能的に目を細めた。
    「気持ちいい?」
    「……気持ちいいわ」
     すると、まどかは満面の笑みを浮かべる。
    「ではでは、下の方も洗いましょうか」
     まどかは私の下半身を持ち上げて、全ての恥部が丸見えになる恥ずかしい体勢を私に取らせた。愛液にまみれた秘所に触れられ、お尻の穴さえねっとり嬲る。
    「くぅぅ……」
     ただ体を洗われているだけでなく、こんな場所を見られ、触られている恥ずかしさに身体が震えてしまう。秘裂を指で押し開かれ、恥垢がないかまでもチェックされ、さしもの私も本当に真っ赤に染まっていた。
    「はい、お終い」
     ようやく体を洗い終わると、解放されたというよりも、私は何か物足りないような気持ちに陥った。きっと、私はもっとされたいのだ。まどかの手で辱められ、まどかの手でどんな事でもされたいのだ。
    「じゃあ、湯船で待っててね?」
     まどかは自身で体を洗う。犬は主人に洗ってもらわなくてはならないが、飼い主は自分で洗えるというわけだ。
     しばらくして、洗い終わり……。
    「はい、お待たせ」
     ニコっとしながら、まどかは湯船に入ってくる。
    「温かいわ。とっても」
     まどかと一緒にお風呂に入れる。こんな幸せがあるだろうか。私はまどかにしがみつき、まどかの匂いを尾行で味わう。
    「ほむらちゃんも温かいよ?」
     まどかはそんな私を撫でてくれる。
    「……まどか」
     その手の感触が愛おしくて、私はうっとりと目を細めた。
    「ほむらちゃん」
     まどかもまた、愛おしそうに私を抱く。
    「今夜は一緒に……」
    「うん。一緒に寝よ? ほむらちゃん」
     風呂上りになると、私達はパジャマに着替えた。
     同じベッドに潜り込み、一緒の布団で体を寄せ合う。
    「まどか」
     私は名を呼ぶ。
    「なーに?」
    「愛しているわ」
     同じ時間を繰り返し、やっとの果てに同じ布団で過ごしている。この幸せを思うと、こんな言葉を口に出さずにはいられなかった。
    「私もだよ? ほむらちゃん」
     まどかが、私に唇を重ねる。
    「……んっ、まどか」
     私も、まどかの唇を頬張り返した。
    
     いつかは敵になるかもね、なんて台詞を口にしたけど。
     少なくとも、今のまどかに円環の理としての記憶はない。
     今はまだ、こうしていられる。